JP2500879Y2 - メロディ分析機 - Google Patents

メロディ分析機

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JP2500879Y2
JP2500879Y2 JP1987200114U JP20011487U JP2500879Y2 JP 2500879 Y2 JP2500879 Y2 JP 2500879Y2 JP 1987200114 U JP1987200114 U JP 1987200114U JP 20011487 U JP20011487 U JP 20011487U JP 2500879 Y2 JP2500879 Y2 JP 2500879Y2
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melody
stability
measure
pitch
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純一 南高
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の技術分野] この考案はメロディ(曲)の分析を自動的に行うメロ
ディ分析機に関する。
[背景] 音楽作品を深く味わうためには、感覚的な理解だけで
は不十分であり、知的な理解も必要である。しかし、知
的な理解は習得に相当の時間と努力を必要とする音楽知
識を前提とする。
したがって、曲の分析を自動的に行うメロディ分析機
を開発することは、音楽知識の乏しい人にも音楽作品の
知的な理解を助けることになり望ましい。
曲の分析対象は様々であり、この考案では特に、メロ
ディライン間の協和性、調性の安定度に焦点を当ててい
る。
[考案の目的] すなわち、この考案の目的は、複数のメロディライン
間の協和性、調性の安定度を自動的に分析するメロディ
分析機を提供することである。
[考案の構成、作用、展開] この考案は上記の目的を達成するため、2つの音の協
和性の良さおよび/または2つの音から想定される調性
の安定度を表わすデータを2つの音の音程(音高の差)
に対応して記憶する協和性/安定度記憶手段と、与えら
れた2つのメロディライン間の協和性および/または安
定度を上記記憶手段のデータを用いて評価する評価手段
とを有することを特徴とする。
したがって、本メロディ分析機を使用することによ
り、音楽的な専門知識をもたない人でも協和性や調性の
安定度に関する複数のメロディラインの分析結果を入手
することができる。
本メロディ分析機は作曲学習のツールとしても利用で
き、学習者は複数のメロディラインの曲を作曲した後、
その曲に対する評価を本メロディ分析機を用いて調べる
ことにより、修正すべきラインの箇所などを知ることが
できる。
好ましい構成例では、上記評価手段は小節を単位とし
て評価値を算出するものであり、1小節を最小音符の長
さの区間で等分する手段と、評価しようとする小節の各
区間における2つのメロディライン間の音程を算出し
て、その音程に対応するデータを協和性/安定度記憶手
段から読み出す手段と、評価小節に関して読み出された
データの平均値を算出する手段とを有し、この平均値に
より評価小節に対する評価値が与えられる。
[実施例] 以下、図面を参照してこの考案の実施例を説明する。
本実施例に係るメロディ分析機の全体構成を第1図に
示す。分析しようとする曲を構成する2つのメロディラ
インの情報は入力装置3から入力され、CPU1によりワー
クメモリ2に記憶される。入力装置3から、分析の要求
があると、評価値算出部5が起動される。評価値算出部
5は2つのメロディライン間の協和性と調性安定度を1
小節ごとに評価する。詳細には、評価値算出部5は評価
小節を最小音符(最小時間)の長さで等分し、この等分
された各区間において2つのメロディラインの音の間の
音程を算出し、その音程データでアドレス指定される協
和安定度テーブルメモリ4のデータを読み出し、読み出
したデータを1小節分累算し、累算結果を、1小節に含
まれる最小音符の数で割って平均値を算出する。この平
均値が評価小節に対する協和性と調性安定度の評価値と
なる。評価値算出部5の評価結果はCPU1により、モニタ
ー6上に2つのメロディラインの楽譜とともに表示され
る。
第2図に上記協和安定度テーブルメモリ4のデータ例
を示す。図示のように、メモリ4には2つの音に対する
協和性と調性安定度が音程別に記憶されている。図の例
では、協和性は完全1度、完全4度、完全5度の音程を
もつ2音が一番高く(値は3)、短2度、長2度、増4
度、短7度、長7度の音程をもつ2音は一番低く、その
他の音程をもつ2音には中間の値が付けられている。一
方、調性安定度(調性が判別されやすい度合)の方は、
短3度、長3度、短6度、長6度の音程をもつ2音に一
番高い値(3)が付いており、完全1度と完全5度の音
程をもつ2音に一番低い値(1)が付いており、その他
の音程をもつ2音には中間の値(2)が割り当てられて
いる。
第3図はメロディラインの情報を表現する2つのデー
タ形式を例示したもので、本例の場合、音符対応形式は
入力装置3から入力されるデータ形式であり、位置対応
形式は評価値算出部5が動作時に使用するデータ形式で
ある。音符対応形式では、1つの音符は音符の音高を表
わす1つの音高データMEDと音符の音長を表わす1つの
音長データMERで表現される。音高データは例えばCを
“0"とし、半音上がるごとに1インクリメントする値を
とる。音長データMERは想定される最小の音符の長さ
(最小時間)を“1"としてその何倍の長さであるかによ
って表現される。一方、位置対応形式では、1つのメロ
ディラインは、最小の音符の長さで仕切られた各区間
(位置)における音高データMEAで表現される。
第4図は音符対応形式のメロディラインデータを位置
対応形式に変換する処理であり、この処理は上記評価値
算出手段5により実行される。
4−1で、評価小節の頭からの最小時間の数をカウン
トするカウンタiを“1"に初期化し、4−2で各音符の
長さをカウントするカウンタを“1"に初期化し、4−3
で評価小節内の音符の番号をカウントするカウンタPを
“1"に初期化する。
4−4〜4−10のループにおいて、4−4でC>MERp
をチェックすることにより、新しい音符になったかどう
かを調べ、条件成立のときは、Cを“0"にリセットし
(4−5)、Pをインクリメントする(4−6)。Pが
示すMEDpを位置対応表現のMEAiに代入し(4−7)、C
をインクリメントし(4−8)、iをインクリメントす
る(4−9)。そして、最小時間のカウンタiの内容が
小節の長さBEAT(1小節に含まれる最小時間の総数)に
達するまで(4−10)、4−4以降の処理をくり返す。
第5図は評価小節に対する協和性と調性安定度を算出
する処理を示したもので、この処理は評価値算出部5に
より実行される。
5−1で評価小節の先頭を示す“1"に最小時間のカウ
ンタをセットする。5−2で協和性を累算するためのレ
ジスタS1と調性安定度を累算するためのレジスタS2を
“0"に初期化する。
5−3で評価小節内のiの位置における第1のメロデ
ィラインの音名をMED1、imod12により計算し、結果をレ
ジスタa1に格納する。5−4で同じ位置iにおける第2
メロディラインの音名を計算して結果をレジスタa2に格
納する。5−5で音名a1とa2の差をとることにより、1
オクターブ内の音程データを作成し、結果をレジスタa3
に入れる。5−6で、音程a3に対応する協和性データHA
Ra3と調性安定度データTONa3を協和安定度テーブルメモ
リ4から取り出し、それぞれ、レジスタS1とS2に加算す
る。5−7で最小時間単位の位置iを1つ右に移し、そ
の位置が評価小節の終りに達するまで(5−8)、5−
3以降の処理をくり返す。
1小節分の協和性の累算値S1と調性安定度の累算値S2
が得られたら、5−9と5−10でS1とS2の値を1小節当
りの最小時間の数BEATで割って、平均値を求め、それぞ
れの結果をレジスタV1とV2にセットする。レジスタV1の
内容は評価小節に対する協和性の評価値を表わし、レジ
スタV2の内容は評価小節に対する調性安定度の評価値を
表わしている。
なお、メロディラインが3つ以上ある曲を分析する場
合には、そのうち2つずつを比較することにより分析が
可能である。
[考案の効果] 以上の説明から明らかなように、この考案によるメロ
ディ分析機は複数のメロディライン間の協和性と調性安
定度を自動的に分析することができる。したがって、本
メロディ分析機を使用することにより、音楽的な専門知
識をもたない人でも、音楽作品をいままでにない別の角
度から味わうことができる。また、本メロディ分析機は
作曲学習のツールとしても利用価値が高い。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例に係るメロディ分析機の全体
構成図、第2図は協和安定度テーブルメモリのデータ例
を示す図、第3図はメロディラインを表現する2つのデ
ータ形式を例示する図、第4図はメロディラインのデー
タを音符対応形式から位置対応形式に変換する処理を示
すフローチャート、第5図は評価小節の協和度と調性安
定度を算出する処理を示すフローチャートである。 4……協和安定度テーブルメモリ、5……評価値算出
部。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】2つの音の協和性の良さおよび/または2
    つの音による調性の安定度を表わすデータを2つの音の
    音程に対応して記憶する協和性/安定度記憶手段と、 与えられた2つのメロディライン間の協和性および/ま
    たは安定度を上記協和性/安定度記憶手段のデータを用
    いて評価する評価手段と、 を有することを特徴とするメロディ分析機。
  2. 【請求項2】実用新案登録請求の範囲第1項記載のメロ
    ディ分析機において、上記評価手段は、小節ごとに評価
    値を算出するために、 (A)評価小節を使用される最小音符の長さの区間に等
    分する手段と、 (B)評価小節内の上記各区間において上記2つのメロ
    ディライン間の音程を算出して、その音程に対応するデ
    ータを上記記憶手段から読み出す手段と、 (C)評価小節に関して読み出したデータの平均値を算
    出する手段と、 を有し、上記平均値により評価小節に対する評価値が与
    えられることを特徴とするメロディ分析機。
JP1987200114U 1987-12-31 1987-12-31 メロディ分析機 Expired - Lifetime JP2500879Y2 (ja)

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JPH01105956U JPH01105956U (ja) 1989-07-17
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JPS58202478A (ja) * 1982-05-19 1983-11-25 シャープ株式会社 歌唱能力などの評価装置
JPS61120188A (ja) * 1984-11-15 1986-06-07 日本ビクター株式会社 楽音分析装置

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