JP3263300B2 - 搬送ローラ - Google Patents

搬送ローラ

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JP3263300B2
JP3263300B2 JP33657495A JP33657495A JP3263300B2 JP 3263300 B2 JP3263300 B2 JP 3263300B2 JP 33657495 A JP33657495 A JP 33657495A JP 33657495 A JP33657495 A JP 33657495A JP 3263300 B2 JP3263300 B2 JP 3263300B2
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英雄 坂本
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Alps Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は搬送ローラに係り、
特に、プリンタ等の紙送り機構に使用される搬送ローラ
に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ等の紙送り機構に使用される従
来の搬送ローラは、図5に示すように形成されている。
すなわち、従来の搬送ローラ16は、ローラ軸17の軸
方向の複数箇所にそのローラ軸17の軸径よりも大きな
径となるように、例えば用紙との摩擦係数の大きな部材
からなるゴムローラ18等を巻回させて形成されてい
る。この搬送ローラ16のゴムローラ18の部分におい
て小径な圧接ローラ19と圧接させて両ローラ18、1
9間に印字媒体を挟持して、搬送ローラ16の回転によ
り紙送りを行なうように形成されている。
【0003】しかしながら、ローラ軸17に巻回された
ゴムローラ18には、その表面にうねりあるいは凹凸等
があるために、紙送り精度を高精度にすることができ
ず、さらにゴムローラ18は圧接ローラ19の圧接時に
変形してしまうため、高精度であることが要求される紙
送り機構に使用する搬送ローラ16としては適さないも
のであった。
【0004】このため、金属製のローラ軸17の全表面
に、図6に示すように、セラミック粒子あるいは金属粉
を吹き付けたり、エッチングによって微小突起20を形
成するようにしたものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな搬送ローラ16においても、例えばローラ軸17の
表面にセラミック粒子を吹き付けて微小突起20を形成
する場合、セラミック粒子の大きさがばらついていたり
して微小突起20の先端によって形成される外周面が軸
心から偏心したローラ軸17となり、紙送り精度が十分
でないという不具合があった。
【0006】また、ローラ軸17の表面をエッチング処
理して微小突起20を形成する場合には、価格が高くな
るとともに、長尺状のローラ軸17を処理するためには
設備等も必要となるので、搬送ローラ17が高価なもの
になって低価格化の要求に適さないという不具合があっ
た。
【0007】本発明は前記した点に鑑みなされたもので
あり、簡単な構成により高い紙送り精度が得られ、且つ
安価な搬送ローラを提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明の請求項1に係る搬送ローラは、圧接ローラとの
間に印字媒体を挟持した状態で回転することによって前
記印字媒体の搬送を行なう搬送ローラであって、該搬送
ローラが金属製のローラ軸からなり、該ローラ軸の外周
面に、前記圧接ローラと対向する位置で、かつ、その幅
が前記圧接ローラの幅よりも短い凹部が形成され、その
各凹部の底面に、該凹部の底面と外周面との段差よりも
その厚さが薄く、かつ、その表面に複数の微小突起を形
成した金属板を、前記微小突起の先端部が前記ローラ軸
の外周面よりも若干突出するようにして巻き付けて形成
されていることを特徴とするものである。
【0009】この搬送ローラによれば、搬送ローラを構
成するローラ軸は金属により構成されているため、搬送
ローラの外周面を偏心等の無い高精度に形成することが
でき、しかも圧接ローラがその外周面に圧接されても外
周面は変形することがなく、さらに、前記搬送ローラの
外周面から突出する複数の微小突起の先端部が、印字媒
体に対して十分なグリップ力を発揮する高摩擦部として
機能し、前記搬送ローラと圧接ローラとの間に供給され
る印字媒体をしっかりと保持することができる。
【0010】
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図4を参照して本
発明の搬送ローラについて説明する。
【0013】本発明の搬送ローラを搭載する熱転写プリ
ンタは、図1に示すように、そのフレーム1の長手方向
に沿って延在する平板状のプラテン2が配設されてお
り、このプラテン2の前方にはキャリッジシャフト3が
前記プラテン2と平行に延在するように支持されてい
る。前記キャリッジシャフト3には前記プラテン2に対
して接離動作自在とされた印字ヘッド4を有するキャリ
ッジ5が前記キャリッジシャフト3に沿ってプラテン2
と平行に往復動するように配設されている。前記キャリ
ッジシャフト3の近傍には前記キャリッジ5を往復動さ
せるためのキャリッジ駆動モータMが配設されている。
【0014】本実施形態の搬送ローラ6は、図2に示す
ように形成されており、図1の前記プラテン2の後部下
方で、前記フレーム1の左右の側板間に配設されてい
る。
【0015】本実施形態の搬送ローラ6は、硬質材料の
1種である金属からなるローラ軸7によって形成されて
おり、外周面7aは平坦で、かつ、偏心のない高精度に
に仕上げられている。更に、このローラ軸7の外周面7
aには、その軸方向に複数の環状の凹部8、8が形成さ
れている。この凹部8の幅は、後述する圧接ローラ12
の幅よりも短く形成されていて、圧接ローラ12の軸方
向の一部と対向するようにされている。
【0016】この各凹部8の底部には、その凹部8の底
面とローラ軸7の外周面7aとの段差よりも薄い金属板
9が凹部8の底面から遊離して空回りすることがないよ
うにして巻付けられている。そして、この金属板9の表
面にはエッチングによって高さが約30〜100μm程
度の微小突起10、10(図2の断面部分における微小
突起10は大きさを誇張して示してある)が複数形成さ
れている。この微小突起10の先端10aは、前記ロー
ラ軸7の外周面7aよりも若干突出する高さとなってい
て、印字媒体に対する摩擦係数が高く十分なグリップ力
を発揮する高摩擦部13とされている。
【0017】なお、前記金属板9は、図3に示すような
長方形状または図4に示すような略菱形状に形成されて
いており、前記ローラ軸7の凹部8に巻回された時に接
合される前記金属板9の向い合う辺は、例えば、レーザ
ースポット溶接によって接着される。
【0018】このように、本実施形態においては予め微
小突起10が形成された金属板9をローラ軸7の凹部8
に溶接する構成としたので、大掛かりな装置も必要とせ
ず、ローラ軸7全体に微小突起10を形成するのに比べ
て、安価に搬送ローラ6を形成することができる。
【0019】そして、前記搬送ローラ6の近傍には、こ
の搬送ローラ6の各高摩擦部13、13に対向し、その
両端部が前記ローラ軸7の平坦な外周面7aであって前
記凹部8の両縁部(以下、圧接部11という)に圧接さ
れるように複数の小径な圧接ローラ12が回転自在に配
設されている。
【0020】このように本実施形態においては、圧接ロ
ーラ12の軸方向の一部に搬送ローラ6の高摩擦部13
を対向させて、印字媒体のグリップ力を向上させるとと
もに、圧接ローラ12の残りの一部にローラ軸7の平坦
且つ高精度な外周面7aを対向させて、印字媒体の紙送
り精度を高く維持させるように形成している。
【0021】次に、本実施形態の搬送ローラの作用につ
いて説明する。
【0022】本実施形態の搬送ローラ6を搭載した前述
のプリンタを駆動させる時には、まず、印字媒体をフレ
ーム1の後方に配設されている図示しない給紙装置にセ
ットし、前記搬送モータを駆動して搬送ローラ6を回転
駆動させることにより、前記給紙装置から前記搬送ロー
ラ6と前記圧接ローラ12との間に供給される印字媒体
を前記印字ヘッド4とプラテン2との間に搬送させる。
【0023】搬送ローラ6と圧接ローラ12との圧接部
へ送給された印字媒体は、高摩擦部13の高いグリップ
力により把持されて確実に紙送りされる。つまり、高摩
擦部13の微小突起10の先端部10aが前記搬送ロー
ラ6と圧接ローラ12との間に供給された印字媒体に食
い込んでしっかりと保持して搬送することになる。
【0024】これと同時に前記圧接ローラ12の両端
は、前述の通り、印字媒体を介してローラ軸7の平坦な
外周面7aからなる圧接部11に圧接するため、この搬
送ローラ6を構成するローラ軸7の母材の外周面7aの
偏心精度で印字媒体の搬送が行なわれることとなる。
【0025】本実施形態においては、搬送ローラ6のロ
ーラ軸7は金属によって構成されているため、ローラ軸
7の外周面7aを偏心等が無い高精度に仕上げることが
でき、更に前述のように圧接ローラ12が圧接されても
変形しないため、常に適正かつ高精度な印字媒体の搬送
を行なうことができる。
【0026】つまり、本実施形態の搬送ローラ6は、前
記高摩擦部13において印字媒体をしっかりとグリップ
するとともに、前記圧接ローラ12の端部と金属製のロ
ーラ軸7の平坦な外周面7aからなる圧接部11とを圧
接させることにより、その印字媒体の紙送り精度を長期
間に亘って常に高く維持させるものである。
【0027】そして、その後、前記印字ヘッド4をプラ
テン2に圧接させた状態で、キャリッジ駆動モータMを
駆動してキャリッジ5を移動させるとともに、印字ヘッ
ド4を駆動させることにより、印字媒体に対して前記印
字ヘッド4の1走査方向分の印字を行なう。
【0028】その後、図示しない前記搬送モータを駆動
させることにより、前記搬送ローラ6を回転させて、前
述した搬送ローラ6の高摩擦部13の印字媒体のグリッ
プ力と、圧接部11の高精度な構成とを利用して印字媒
体の適正な搬送を行なう。
【0029】この印字媒体に対する前記印字ヘッド4の
1走査方向分の印字と前記搬送ローラ6の回転による印
字媒体の適正な搬送を繰り返し行なうことにより、所望
の印字結果が得られる。
【0030】なお、本発明は前記実施形態のものに限定
されるものではなく、必要に応じて種々変更することが
可能である。
【0031】例えば、前記搬送ローラは軽量化を図るた
めにローラ軸を中空としてもよく、前記搬送ローラのロ
ーラ軸を構成する母材としては、硬質材料であればよ
く、前記金属の他には硬質プラスチック、セラミックス
等を用いても、圧接ローラが圧接した場合に変形するこ
ともなく、精度の高い搬送を行なうことができる。ま
た、ローラ軸の高摩擦部が圧接ローラと対向する位置
は、圧接ローラの軸方向のいずれの部分でもよい。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る搬送ロ
ーラは、構成が簡単であり、高い紙送り精度が得られ、
かつ製造コストも低廉なものとすることができる等の効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の搬送ローラを搭載するプ
リンタの構成を示す説明図
【図2】本発明の一実施形態の搬送ローラの構成を示す
一部拡大切断平面図
【図3】金属板の形状の一例を示す平面図
【図4】別の形状の金属板の例を示す平面図
【図5】従来の搬送ローラの構成を示す平面図
【図6】従来の別の搬送ローラの構成を示す平面図
【符号の説明】
6 搬送ローラ 7 ローラ軸 7a 外周面 8 凹部 9 金属板 10 微小突起 10a 先端部 11 圧接部 12 圧接ローラ 13 高摩擦部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧接ローラとの間に印字媒体を挟持した
    状態で回転することによって前記印字媒体の搬送を行な
    う搬送ローラであって、該搬送ローラが金属製のローラ
    軸からなり、該ローラ軸の外周面に、前記圧接ローラと
    対向する位置で、かつ、その幅が前記圧接ローラの幅よ
    りも短い凹部が形成され、その各凹部の底面に、該凹部
    の底面と外周面との段差よりもその厚さが薄く、かつ、
    その表面に複数の微小突起を形成した金属板を、前記微
    小突起の先端部が前記ローラ軸の外周面よりも若干突出
    するようにして巻き付けて形成されていることを特徴と
    する搬送ローラ。
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JP5560684B2 (ja) * 2009-12-10 2014-07-30 富士ゼロックス株式会社 媒体挟み付け装置および画像形成装置

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