JP3262675B2 - トグル式型締め装置の油圧回路 - Google Patents

トグル式型締め装置の油圧回路

Info

Publication number
JP3262675B2
JP3262675B2 JP09218094A JP9218094A JP3262675B2 JP 3262675 B2 JP3262675 B2 JP 3262675B2 JP 09218094 A JP09218094 A JP 09218094A JP 9218094 A JP9218094 A JP 9218094A JP 3262675 B2 JP3262675 B2 JP 3262675B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
valve
logic
mold clamping
electromagnetic switching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP09218094A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07290536A (ja
Inventor
光造 三木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Machinery and Metal Co Ltd
Original Assignee
Toyo Machinery and Metal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Machinery and Metal Co Ltd filed Critical Toyo Machinery and Metal Co Ltd
Priority to JP09218094A priority Critical patent/JP3262675B2/ja
Publication of JPH07290536A publication Critical patent/JPH07290536A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3262675B2 publication Critical patent/JP3262675B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Press Drives And Press Lines (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トグル式の型締め方式
を採用した射出成形機やダイカストマシンにおけるトグ
ル式型締め装置の油圧回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】射出成形機やダイカストマシンの型締め
装置には、大別すると直圧式型締め装置とトグル式型締
め装置とがあり、両方式はそれぞれの特徴を活かして使
い分けられている。後者のトグル式型締め装置は、前者
の直圧式型締め装置に較べるとダイハイト(型厚)調整
が比較的に面倒であるという欠点はあるも、油圧装置が
比較的に小型化でき、型締め動作の高速化も容易である
などという利点があり、各種のマシンに搭載されてい
る。
【0003】上記のトグル式型締め装置は、型締めシリ
ンダのピストンロッドをトグルリンク機構に連結して、
ピストンロッドの前後進によってトグルリンク機構を伸
長もしくは折り畳んで、これに応じて可動金型を搭載し
た可動ダイプレートを前後進させるようになっている。
ところで、トグルリンク機構はそのメカニズムのもつ特
性から、該トグルリンク機構が完全に突っ張った(完全
に伸びきった)状態においては、型締めシリンダに油圧
ポンプからの圧油を供給しないでも、型締め状態を維持
できる。ところが、トグルリンク機構が完全に突っ張っ
る手前で型締め完了状態となる使用形態をとると、型締
め完了で型締めシリンダへの油圧ポンプからの圧油供給
を停止すると、型締めシリンダのピストンロッドが押し
戻され、型締め力が不足するという大きな問題が発生す
る。
【0004】そこで、トグルリンク機構が完全に突っ張
っる手前で型締め完了状態となる使用形態をとる場合に
は、型締め完了で型締めシリンダへの油圧ポンプからの
圧油供給を停止した後から型開きを開始するまでの期
間、型締めシリンダのピストンロッドが押し戻されない
ようにするため、アキュームレータ(以下、ACCと称
す)などの圧油供給源を設けて、該ACCから型締めシ
リンダに圧力をかけるようにしていた。なお、このよう
にトグルリンク機構が完全に突っ張っる手前で型締め完
了状態となる使用形態をとる所以は、型開閉行程の時間
が短縮でき(型締め(型閉じ)で0.3秒程度、型開き
で0.15秒程度の時間短縮が図れる)、サイクルアッ
プに寄与するからである。
【0005】図2は、斯る従来のトグル式型締め装置の
油圧回路を示す図である。同図において、1は成形運転
時には固定的に配設される支持盤(テールストック)、
2は該支持盤1に取り付けられた型締めシリンダ、3は
該型締めシリンダ2のピストンロッド、4は該ピストン
ロッド3に連結されピストンロッド3の前後進で駆動さ
れるトグルリンク機構、5は該トグルリンク機構4に連
結されトグルリンク機構4の伸び縮みで前後進される可
動ダイプレートである。なお、トグルリンク機構4は、
一端を支持盤1に軸支されたAリンク(短リンク)6
と、一端を該Aリンク6の他端と回動自在に連結される
と共に、他端を可動ダイプレート5に軸支されたBリン
ク(長リンク)7と、一端をAリンク6の他端と回動自
在に連結されると共に、他端をピストンロッド3の先端
に固着されたクロスヘッド9と回動自在に連結されたC
リンク(クロスリンク)8とを具備している。また、1
0は型開閉動作を制御するための型開閉制御用電磁切替
弁、51はACC、52はACC制御用電磁切替弁であ
る。
【0006】図2に示す構成において、型締め行程中に
は、ACC制御用電磁切替弁52を図示下位置に切り替
えた状態を維持して、型開閉制御用電磁切替弁10を図
示左位置へ切り替えて、図示せぬ油圧ポンプから供給さ
れる圧油を型締めシリンダ2の前進用油室2aに送り込
む。これによってピストンロッド3が前進して、トグル
リンク機構4を伸長させながら、可動ダイプレート5を
前進させる(図示右行方向)。可動ダイプレート5が型
締め完了状態に至ると、型開閉制御用電磁切替弁10は
中立位置に切り替えられ、油圧ポンプからの前進用油室
2aへの圧油供給は遮断される。このとき、図2に示す
ように、Cリンク(クロスリンク)8が傾斜した状態に
あると(トグルリンク機構4が完全に突っ張っる手前の
状態にあると)、前記したように型締めされた金型から
の反力でピストンロッド3が押し戻されてしまう。そこ
で、型締め完了と同時に、ACC制御用電磁切替弁52
を図示上位置に切り替えて、ACC51に蓄圧した圧油
を型締めシリンダ2の前進用油室2aに供給し、ピスト
ンロッド3が押し戻されることを防止し、これを型開き
行程の直前まで維持するようにしてある。
【0007】また、型開き時には、ACC制御用電磁切
替弁52を図示下位置に切り替えると共に、型開閉制御
用電磁切替弁10を図示右位置に切り替え、油圧ポンプ
から供給される圧油を型締めシリンダ2の後退用油室2
bに送り込んでピストンロッド3を後退させ、前進用油
室2aから排出される油をタンクに戻すようになってい
る。なお、図3では図示割愛してあるが、前進用油室2
aからタンクに戻される油の流量を制限し、型開き動作
に軽いブレーキをかける(背圧をかける)型開きブレー
キ回路が通常は付設されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来技
術では、トグルリンク機構が完全に突っ張っる手前で型
締め完了状態となる使用形態をとる場合には、型締め完
了で型締めシリンダへの油圧ポンプからの圧油供給を停
止した後から型開きを開始するまでの期間、型締めシリ
ンダのピストンロッドが押し戻されないようにするた
め、型締めシリンダにACCからの圧油を供給するよう
にしていた。このため、メインの油圧ポンプ以外に別途
比較的高価なACC(圧油供給源)を必要として、部品
コストが嵩む上に、圧油供給源によって圧油を連続的に
送り込むためのエネルギーを必要とし、ランニングコス
トもアップし、総じてコストアップにつながるという問
題があった。
【0009】そこで本願発明者は、本発明を創案するに
至る前に、メインの油圧ポンプ以外に別途比較的高価な
ACC(圧油供給源)を必要としない構成の、図3に示
すようなトグル式型締め装置の油圧回路を案出した。な
お図3において、前記図2と均等な構成要素には同一符
号を付し、その説明は重複を避けるため割愛する。
【0010】図3において、61は前記型開閉制御用電
磁切替弁10に接続された第1のロジック弁、62は該
第1のロジック弁61と前記型締めシリンダ2の前進用
油室2aとの間の管路に配設された第2のロジック弁、
63は第1のロジック弁61の制御用油室とタンクとの
間に配設されたリリーフ弁、64は第2のロジック弁6
2の制御用油室とタンクとの間に配設されたロジック制
御用電磁切替弁、65は第1,第2のロジック弁61,
62間の管路と第1のロジック弁61の制御用の管路と
を結ぶ管路66に設けられた絞り弁であり、また、68
は型開きブレーキ回路、68は圧力保持回路である。
【0011】図3に示した構成においては、型締め完了
後から型開き開始までの期間には、ロジック制御用電磁
切替弁64が図示右位置に切り替えられて、第2のロジ
ック弁62がチェック弁として働き、型締め完了タイミ
ング寸前まで油圧ポンプから前進用油室2aへと送り込
まれていた高圧力の圧油が、前進用油室2aおよび前進
用油室2aと第2のロジック弁62との間に閉じ込めら
れるようになっている。したがって、図3に示した構成
のように、型締め完了後から型開き開始までの期間、型
締めシリンダのピストンロッドが押し戻されないように
するため、型締めシリンダ2の前進用油室2aにACC
からの圧油を供給する必要はなくなる。
【0012】なお、型開き期間には、ロジック制御用電
磁切替弁64が図示左位置に切り替えられ、リリーフ弁
63と絞り弁65との機能によって、型開きブレーキ回
路67の第1のロジック弁61がリリーフ弁として働
き、これによって、型開き動作に軽いブレーキをかける
(背圧をかける)ようになっている。
【0013】上述した図3の油圧回路構成によれば、メ
インの油圧ポンプ以外の型締め保持用のACC(圧油供
給源)を削減できる。しかしながら、なおも油圧回路部
品の点数が嵩み、より一層のコストダウンを図るには、
いま一工夫を要するものであった。
【0014】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、ACC等の圧油供給源を設け
ることなく、型締め完了後から型開き開始までの期間、
型締めシリンダのピストンロッドが押し戻されることを
確実に抑止することができ、しかもよりコストダウンが
可能な油圧回路を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によるトグル式型締め装置の油圧回路は、型
開閉動作を制御するための型開閉制御用電磁切替弁と型
締めシリンダとの間に、型締め完了後から型開き開始ま
での期間、型締めシリンダに対して型締め方向の油圧力
を付与するための圧力保持回路を設けると共に、該圧力
保持回路を型開き行程時の型開きブレーキ回路としても
機能させ、この型開きブレーキ回路を兼用する圧力保持
回路は、前記型締めシリンダの型締め用油室と前記型開
閉制御用電磁切替弁との間に配設されたロジック弁と、
該ロジック弁をオン/オフ制御するためのロジック制御
用電磁切替弁と、該ロジック制御用電磁切替弁とタンク
との間に配設されたリリーフ弁と、前記型締め用油室と
前記ロジック弁とを接続する管路、および前記ロジック
弁と前記ロジック制御用電磁切替弁とを接続する管路
を、互いに接続する絞り弁付きの管路と、によって構成
した。
【0016】
【作用】圧力保持回路は、型締めシリンダの型締め用油
室と型開閉制御用電磁切替弁との間に配設されたロジッ
ク弁と、該ロジック弁をオン/オフ制御するためのロジ
ック制御用電磁切替弁とを具備している。そして、ロジ
ック制御用電磁切替弁によって型締め完了時点でロジッ
ク弁をオフ(閉止)させて、型締め完了後から型開き開
始までの期間はロジック弁をチェック弁として機能さ
せ、油圧ポンプから型締めシリンダの型締め用油室へと
供給されていた型締め完了時点直前の高圧力の圧油を、
ロジック弁と型締めシリンダの型締め用油室との間の管
路に閉じ込め、型締めシリンダの圧力保持を行なう(型
締めシリンダのピストンロッドが押し戻されることをこ
とを防止する)。また、型開き期間には、ロジック制御
用電磁切替弁を切り替えて、前記リリーフ弁と絞り弁と
の作用によってロジック弁をリリーフ弁として機能さ
せ、型開き動作に軽いブレーキをかける(背圧をかけ
る)。
【0017】斯様にすることによって、従来必要であっ
たACC等の別設の圧油供給源を排することができ、ま
た、1つのロジック弁をチェック弁もしくはリリーフ弁
として機能させることで、ロジック弁の点数が削減で
き、大幅なコストダウンが図れる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を図示した1実施例によって説
明する。図1は本発明の1実施例に係るトグル式型締め
装置の油圧回路を示す図である。同図において、前記図
2,図3と均等な構成要素には同一符号を付し、その説
明は重複を避けるため割愛する。
【0019】図1において、11はロジック弁、12は
該ロジック弁11内のピストン体、13はロジック弁1
1をオン/オフ制御するためのロジック制御用電磁切替
弁、14は該ロジック制御用電磁切替弁13とタンクと
の間に配設されたリリーフ弁、15は絞り弁である。
【0020】上記ロジック弁11は、前記型締めシリン
ダ2の前進用油室(型締め用油室)2aと前記型開閉制
御用電磁切替弁10との間の管路に配設されており、こ
のロジック弁11は、本実施例では後述するように、型
締め完了後から型開き開始までの期間はチェック弁とし
て機能し、型開き動作時にはリリーフ弁として機能する
ようになっている。ロジック弁11内のピストン体12
は、バネで閉止方向に付勢されており、バネ受け面と反
対側にシール面をもつ突部12aが形成されている。本
実施例では、このピストン体11の制御用油圧を受ける
側(ロジック制御用電磁切替弁13と接続された側)の
有効断面積S1とし、ピストン体11の反対面側の突部
12aを除いた部位の有効断面積S2としたとき、その
断面積比S1:S2が、1:0.8〜1:0.95の範
囲にあるように設定してある。そして、前記突部12a
の先端面で封止可能なロジック弁11の図示3角形の油
室部位が、型開閉制御用電磁切替弁10に接続され、ま
た、突部12aの側周面と対向するロジック弁11の油
室部位が、型締めシリンダ2の前進用油室2aと接続さ
れている。
【0021】前記ロジック制御用電磁切替弁13は、図
示右位置に切り替えられた際には、油を遮断し、図示左
位置に切り替えられた際には、入力された油を前記減圧
弁14を介してタンクに流すようになっている。また、
ロジック弁11と型締めシリンダ2の前進用油室2aと
を接続する管路16と、ロジック弁11とロジック制御
用電磁切替弁13とを接続する管路17との間には、両
管路16,17を接続する管路18が設けられており、
この管路18に前記絞り弁15が配設されている。
【0022】上記した構成において、型締め行程時に
は、ロジック制御用電磁切替弁13を図示左位置に切り
替え、型開閉制御用電磁切替弁10を図示左位置に切り
替える。ロジック制御用電磁切替弁13が図示左位置に
切り替えられることにより、ロジック弁11の制御系側
の油圧は低圧となり、図示せぬ油圧ポンプから型開閉制
御用電磁切替弁10を介してロジック弁11に送り込ま
れた高圧の圧油によって、ロジック弁11のピストン体
12は封止状態を解除され(図示上方向に移行し)、油
圧ポンプからの圧油はロジック弁11から管路16を介
して型締めシリンダ2の前進用油室2aへと送り込まれ
る。これによって、前記ピストンロッド3が前進して、
前記トグルリンク機構4を伸長させながら、前記可動ダ
イプレート5を前進させる(図示右行方向)。
【0023】可動ダイプレート5が型締め完了状態に至
ると、型開閉制御用電磁切替弁10は中立位置に切り替
えられ、油圧ポンプからの前進用油室2aへの圧油供給
は遮断される。また、これと同時に、ロジック制御用電
磁切替弁13が図示右位置に切り替えられる。ロジック
制御用電磁切替弁13が図示右位置の閉止状態に移行す
ると、前記管路17には、前記管路16,管路18から
流れ込む圧油によって高圧が立ち、ロジック弁11のピ
ストン体12は直ちに封止位置に移行する(図示下方向
に移行する)。したがって、型締め完了時点でロジック
弁11が直ちに閉止するので(オフするので)、油圧ポ
ンプから型締めシリンダ2の前進用油室2aへと供給さ
れていた型締め完了時点直前の高圧力の圧油が、ロジッ
ク弁11と前進用油室2aとの間の管路16に閉じ込め
られることになる。よって、型締め完了時において、図
1に示すように、前記トグルリンク機構4のCリンク
(クロスリンク)8が傾斜した状態にあっても(トグル
リンク機構4が完全に突っ張っる手前の状態にあって
も)、型締めシリンダ2の前進用油室2aには閉じ込め
られた高圧の油の力が作用するので、ピストンロッド3
が押し戻されてしまことはない。
【0024】上記したロジック弁11による圧力保持動
作は、型開き直前まで維持される。型開き開始タイミン
グに至ると、ロジック制御用電磁切替弁13が図示左位
置に切り替えられると共に、型開閉制御用電磁切替弁1
0が図示右位置に切り替えられる。ロジック制御用電磁
切替弁13が図示左位置に切り替えられることにより、
前記管路17の圧油はリリーフ弁14を介してタンクに
排出されるため、管路17内の圧力が下がり、また、ロ
ジック弁11のピストン体12の前記した有効断面積S
2部位には当初、前記管路16内に閉じ込められた高圧
の圧油の力が作用しているので、ロジック弁11のピス
トン体12は封止状態を解除される(図示上方向に移行
する)。一方、型開閉制御用電磁切替弁10が図示右位
置に切り替えられることにより、油圧ポンプからの圧油
が型締めシリンダ2の後退用油室2bに送り込まれ、こ
れによってピストンロッド3が後退し始め、前進用油室
2aからの油が、管路16,ロジック弁11,型開閉制
御用電磁切替弁10を介してタンクに排出される。
【0025】上記の型開き行程において、前進用油室2
aから吐出されて管路16を流れる油は、絞り弁15を
もつ管路18を経由して前記管路17にも一部が流れ、
ロジック弁11のピストン体12の前記した有効断面積
S1部位に所定の圧力を付与する。また、ロジック弁1
1のピストン体12における前記した有効断面積S1,
S2は、前記の如くその比S1:S2を1:0.8〜
1:0.95の値に設定してある。さらに、リリーフ弁
14によって管路17からタンクへ流れる流量も制限を
受ける。本実施例においては、ピストン体12の前記有
効断面積S1部位に作用する圧力値と有効断面積S1の
積Faとピストン体11に作用するバネ力Fbとの和F
1、および、ピストン体12の前記有効断面積S2部位
に作用する圧力値と有効断面積S2の積F2とを、F2
がF1よりも僅かに大きくなるように設定してあり、こ
うすることによってロジック弁11がリリーフ弁として
機能し、ロジック弁11を経由してタンクに戻される油
が制限を受けて、型開きブレーキ力(ピストンロッド3
後退時の背圧)として働くようになっている。なお、ピ
ストン体12における前記した有効断面積S1,S2の
比S1:S2を、1:0.8〜1:0.95に設定した
理由は、ロジック弁11を、型締め完了後から型開き開
始までの期間はチェック弁として機能させ、型開き動作
時にはリリーフ弁として機能させるため、実験/計算上
で必要な値であるからである。
【0026】以上のように本実施例によれば、型締め完
了後から型開き開始までの期間、前進用油室2aに圧力
を供給する手段として従来必要であったACC等の別設
の高価な圧油供給源を排することができ、しかも、圧力
保持回路で型締め行程終期の高圧の圧油を封じ込めて圧
力保持に用いるので、連続的に圧油を供給するためのエ
ネルギーも必要とせず、イニシャルコストおよびランニ
ングコストを低減できて、大幅なコストダウンを図るこ
とができる。さらに、圧力保持回路と型開きブレーキ回
路とに、単一のロジック弁11を共用しているので、こ
の点でもコストダウンを図ることができる。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、サイクル
アップを図るためトグルリンク機構が完全に突っ張っる
手前で型締め完了状態となる使用形態をとる際に、従来
必要であったACC等の別設の高価な圧油供給源を排す
ることができ、しかも、圧力保持回路で型締め行程終期
の高圧の圧油を封じ込めて圧力保持に用いるので、連続
的に圧油を供給するためのエネルギーも必要とせず、イ
ニシャルコストおよびランニングコストを低減できて、
大幅なコストダウンを図ることができる。さらに、圧力
保持回路と型開きブレーキ回路とに、単一のロジック弁
を共用するようにしているので、より一層のコストダウ
ンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係るトグル式型締め装置の
油圧回路の構成を示す説明図である。
【図2】従来技術に係るトグル式型締め装置の油圧回路
の構成を示す説明図である。
【図3】本発明の前提としてのトグル式型締め装置の油
圧回路の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 支持盤 2 型締めシリンダ 2a 前進用油室(型締め用油室) 2b 後退用油室 3 ピストンロッド 4 トグルリンク機構 5 可動ダイプレート 6 Aリンク 7 Bリンク 8 Cリンク 9 クロスヘッド 10 型開閉制御用電磁切替弁 11,11A,11B ロジック弁 12 ロジック弁11のピストン体 13 ロジック制御用切替弁 14 リリーフ弁 15 絞り弁 16,17,18 管路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型締シリンダの駆動力をトグルリンク機
    構を介して可動ダイプレートに伝達して型開閉を行なう
    トグル式型締め装置において、 型開閉動作を制御するための型開閉制御用電磁切替弁と
    型締めシリンダとの間に、型締め完了後から型開き開始
    までの期間、型締めシリンダに対して型締め方向の油圧
    力を付与するための圧力保持回路を設けると共に、該圧
    力保持回路を型開き行程時の型開きブレーキ回路として
    も機能させ、 この型開きブレーキ回路を兼用する圧力保持回路は、 前記型締めシリンダの型締め用油室と前記型開閉制御用
    電磁切替弁との間に配設されたロジック弁と、 該ロジック弁をオン/オフ制御するためのロジック制御
    用電磁切替弁と、 該ロジック制御用電磁切替弁とタンクとの間に配設され
    たリリーフ弁と、 前記型締め用油室と前記ロジック弁とを接続する管路、
    および前記ロジック弁と前記ロジック制御用電磁切替弁
    とを接続する管路を、互いに接続する絞り弁付きの管路
    と、からなることを特徴とするトグル式型締め装置の油
    圧回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、 前記ロジック弁のピストン体は、前記型開閉制御用電磁
    切替弁と接続された油室側にシール面をもつ突部が形成
    され、前記ロジック弁のピストン体における前記ロジッ
    ク制御用電磁切替弁と接続された側の有効断面積S1
    と、前記ピストン体の反対面側の前記突部を除いた部位
    の有効断面積S2との断面積比S1:S2を、1:0.
    8〜1:0.95の範囲に設定したことを特徴とするト
    グル式型締め装置の油圧回路。
JP09218094A 1994-04-28 1994-04-28 トグル式型締め装置の油圧回路 Expired - Fee Related JP3262675B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09218094A JP3262675B2 (ja) 1994-04-28 1994-04-28 トグル式型締め装置の油圧回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09218094A JP3262675B2 (ja) 1994-04-28 1994-04-28 トグル式型締め装置の油圧回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07290536A JPH07290536A (ja) 1995-11-07
JP3262675B2 true JP3262675B2 (ja) 2002-03-04

Family

ID=14047244

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09218094A Expired - Fee Related JP3262675B2 (ja) 1994-04-28 1994-04-28 トグル式型締め装置の油圧回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3262675B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5934673B2 (ja) * 2013-05-22 2016-06-15 株式会社栗本鐵工所 クランクプレス機
CN108437509A (zh) * 2018-04-09 2018-08-24 青岛元汇丰企业管理咨询服务有限公司 一种节能降噪压力机

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07290536A (ja) 1995-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4981426A (en) Clamping mechanism in an injection molding machine
JP3262675B2 (ja) トグル式型締め装置の油圧回路
JPH0232065B2 (ja)
JP3258916B2 (ja) 成形機
JP2001315180A (ja) 射出成形機の型開制御方法
JP3063954B2 (ja) ダイカストマシンの射出装置
JP3294432B2 (ja) 成形機
JP2001300714A (ja) ダイカストマシン
JP2001079655A (ja) ダイカストマシンの射出制御用油圧制御装置
JP3638381B2 (ja) 射出成形機の型締制御方法
JPH06339764A (ja) 射出回路及びパイロットチェック弁
JPH0528027Y2 (ja)
JPH04364917A (ja) 電動射出成形機の型締装置
JP2577677Y2 (ja) 高速シリンダ装置
JPH02167706A (ja) 型締装置
JP3037580B2 (ja) トグル式型締装置の型締力制御方法及び装置
JP3196144B2 (ja) 射出成形機等の型締装置
JPH06285931A (ja) 型締装置
JPH1158397A (ja) 直圧式型締装置の型締方法
JPS5811484Y2 (ja) 加工ユニットの油圧送り装置
JPH08164548A (ja) 型締装置
JP2527126B2 (ja) 射出成形機の圧縮型締装置
JPS6099472A (ja) ダイカスト鋳造装置における射出法
JP2001071364A (ja) 射出成形機のブレーキ回路およびその制御方法
JPH07186221A (ja) 射出成形機

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081221

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081221

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091221

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101221

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111221

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111221

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121221

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131221

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees