JPH06339764A - 射出回路及びパイロットチェック弁 - Google Patents

射出回路及びパイロットチェック弁

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JPH06339764A
JPH06339764A JP13061393A JP13061393A JPH06339764A JP H06339764 A JPH06339764 A JP H06339764A JP 13061393 A JP13061393 A JP 13061393A JP 13061393 A JP13061393 A JP 13061393A JP H06339764 A JPH06339764 A JP H06339764A
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poppet
hydraulic oil
pressure
valve
rod
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JP13061393A
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Hideaki Yoshimatsu
英昭 吉松
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 射出シリンダのヘッド側圧力室から逆流する
作動油を迅速に遮断してキャビテイ内の溶湯を効果的に
加圧する。 【構成】 アキュムレータ4から射出シリンダ1のロッ
ド1aを前進させるヘッド側圧力室1bに連通するシリ
ンダ作動管路5に、このヘッド側圧力室1bに作動油を
供給するために開弁され、かつ作動油の戻りを遮断する
ポペット6fをシート面6cに押圧するポペット押圧装
置6gを備えたパイロットチェック弁6を介装し、前記
ポペット6fをスプリング室6eのスプリングSとポペ
ット押圧装置6gとで押圧することにより、パイロット
チェック弁6を迅速に閉弁してヘッド側圧力室1bから
の作動油の逆流を迅速に遮断することができるので、キ
ャビティ内の溶湯を効果的に加圧することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出シリンダのヘッド
側圧力室から逆流する作動油を短時間のうちに遮断し、
かつロッド側圧力室から作動油タンクに大容量の作動油
を戻し得るようにした高圧鋳造機用の射出回路及びパイ
ロットチェック弁に関する。
【0002】
【従来の技術】鋳型のキャビティにアルミニウム等の軽
合金を射出して鋳造する高圧鋳造機の射出回路には、メ
ータイン制御を行う射出用回路と、メータアウト制御を
行う射出用回路との2種類に大別される。以下、これら
の各射出用回路の構成とその作動状態とを説明すると、
先ず、前者のメータイン制御を行う射出用回路の従来例
に係る典型例は、その回路図の図5aに示す通りであ
る。即ち、符号51は射出シリンダで、射出シリンダ5
1はロッド51aを有すると共に、ロッド51aの反伸
縮側に、面積比を利用してヘッド側圧力室51bに高圧
を発生させる増圧ピストン52aが内設された増圧シリ
ンダ52を備えている。また、ロッド51aと増圧ピス
トン52aとの間の圧力室、つまりヘッド側圧力室51
bにはアキュムレータ59から、射出制御弁56と後述
するパイロットチェック弁55とが介装されてなるシリ
ンダ作動管路54が連通し、増圧ピストン52aを作動
させる増圧シリンダ52には増圧管路53が連通してい
る。さらに、前記シリンダ作動管路54と増圧管路53
には、油圧供給源から電磁弁58を介して作動油を供給
する作動油供給管路57が連通している。なお、射出シ
リンダ51のロッド側圧力室51cと、増圧シリンダ5
2のロッド側圧力室52bに連通している管路は、ロッ
ド51aと増圧ピストン52aの作動時にこれら圧力室
内の作動油を排出する一方、ロッド51aと増圧ピスト
ン52aとを後退させるためにこれら圧力室に作動油を
供給する作動油給排管路60である。
【0003】従って、シリンダ作動管路54からの作動
油の供給でロッド51aを駆動して図示しないキャビテ
ィに軽合金の溶湯を射出した後に、増圧管路53から作
動油を供給することにより増圧ピストン52aを作動さ
せて射出シリンダ51のヘッド側圧力室51bに高圧を
発生させ、ロッド51aを介してキャビティ内に射出さ
れている溶湯に、例えば、1000kgf/cm2 の高
圧を付加して射出工程が終了する。キャビティ内の溶湯
に高圧を付加するのは、溶湯内に巻き込まれているガス
を消滅させると共に、溶湯凝固時の収縮による「ひけ」
を防止することにより、高品質の軽合金鋳物を鋳造する
ためである。なお、薄肉鋳造製品を鋳造する場合には高
速射出が行われ、また、厚肉鋳造製品を鋳造する場合に
は溶湯の湯境面に乱れのない方がより高品質の鋳造製品
を鋳造することが可能になるので低速射出が行われてい
る。
【0004】次に、後者のメータアウト制御を行う射出
用回路の従来例に係る典型例は、その回路図の図6に示
す通りである。即ち、符号71は、前記射出シリンダと
同構成になるもので、この射出シリンダ71のヘッド側
圧力室71bにはアキュムレータ79から、メータイン
ロジック弁75を介してシリンダ作動管路74が連通す
る一方、圧力供給源からアキュムレータ79とメータイ
ンロジック弁75との間のシリンダ作動管路74に連通
する作動油供給管路77から分岐し、射出シリンダ71
のロッド側圧力室71cに作動油を供給し、かつこの圧
力室内の作動油を排出するメータアウトサーボ弁80a
が介装されてなるメータアウト制御管路80が連通して
いる。また、メータインロジック弁75の出口から射出
シリンダ71のロッド71aと増圧ピストン72aとの
間の圧力室、つまり射出シリンダ71のヘッド側圧力室
71bに連通するシリンダ作動管路74と前記作動油供
給管路77との間には、電磁弁76aとシャトル弁76
bとが介装されてなるロジック弁制御管路76で接続さ
れており、そしてシャトル弁76bによりメータインロ
ジック弁75のスプリング室75aに、高い方の圧力が
選択的に供給されるようになっている。勿論、増圧ピス
トン72aを作動させる増圧シリンダ72には増圧管路
73が連通している。
【0005】従って、メータインロジック弁75を開い
てアキュムレータ79からシリンダ作動管路74を通し
て作動油を供給して射出シリンダ71のロッド71aを
前進させる。この場合、メータアウト制御弁80aによ
ってロッド側圧力室71c内の作動油の排出量を制御す
ることにより、低速射出、高速射出は勿論のこと、射出
完了前のロッド71aの前進速度を減速している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、メータイン
制御を行う射出回路では、射出シリンダによる軽合金の
溶湯の射出中はメータイン制御であるから、射出シリン
ダのロッドの伸縮側の圧力、つまり、ヘッド側の圧力が
アキュムレータ圧力よりも低く、射出負荷に見合った圧
力になっている。射出工程が完了すると、射出シリンダ
の前進が停止され、そしてヘッド側の圧力がアキュムレ
ータ圧力まで上昇するが、キャビテイ内の溶湯が冷えな
いうちに増圧効果を利かせるために、圧力が上昇してい
る間に増圧ピストンを作動させ、ロッドの押圧力を速や
かにかつ連続的に増大させる必要がある。つまり、キャ
ビティ内に射出された溶湯に増圧効果を利かせるために
は、射出時に開いていたパイロットチェック弁を速やか
に閉弁しなければならない。さもないと、増圧ピストン
を作動させて射出シリンダのヘッド側圧力室を高圧にし
ようとしても、ヘッド側圧力室から後述するパイロット
チェック弁を通ってアキュムレータ側に作動油が逆流す
るからである。
【0007】ところが、図5aに示すメータイン制御を
行う射出用回路のパイロットチェック弁55では、その
模式的断面図の図5bに示すように、射出シリンダ51
側に連通するスプリング室55a内の圧力H1 が、アキ
ュムレータ59側に連通する圧力室、つまりシリンダ制
御管路54の圧力H2 よりも高圧になると、ポペット5
5bとシート55cとの間を流れる作動油の圧損で、圧
力H1 が圧力H2 より高圧になって速やかに閉弁される
が、圧力H1 と圧力H2 とが同圧であればスプリングS
の伸長力だけのため閉弁に時間がかかる。特に、パイロ
ットチェック弁55は圧損を少なくするために大型であ
るから閉弁時間は秒単位である。従って、増圧開始時に
射出シリンダ51のヘッド側圧力室51bの圧力H1
アキュムレータ圧力H2 と同圧になるまで上昇した後で
は、増圧ピストンが動いていても増圧効果が利いていな
いことになる。勿論、シリンダ作動管路に、このような
パイロットチェック弁55の代わりにロジック弁が介装
されている場合も全く同様である。なお、パイロットチ
ェック弁55には、図5bに示すように、ポペット55
bをシート55cから離す方向に押す押圧シリンダ55
dが付設されている。即ち、この押圧シリンダ55d
は、射出終了後に、射出シリンダのロッドを押戻すに際
して、ヘッド側圧力室内の作動油を迅速に排出させるこ
とにより、この射出制御弁55を速やかに開弁させる働
きをするものである。
【0008】さらに、上記のようなメータイン制御で
は、溶湯がキャビティ内に充満してロッドが前進できな
くなると射出が完了するが、そのとき高速で前進してい
るロッドが一気に停止されるため、射出シリンダのロッ
ド、作動油の慣性が溶湯に伝達され、鋳型の合わせ面に
溶湯が侵入して鋳造製品にバリが生じたり、ひどい場合
には鋳型の合わせ面から溶湯が飛散したりすることもあ
る。また、メータアウト制御を行う射出用回路では、軽
合金の溶湯の量を溶湯センサとロッド位置とで検出し、
射出完了前にロッドの前進速度を減速して、低速で射出
を完了するためメータアウト制御を行う射出用回路の場
合のように、鋳造製品に「ばり」が発生したり、溶湯が
飛散するというような不具合が防止される。
【0009】射出中の場合、メータインロジック弁が全
開しており、高速射出中はヘッド側圧力室の圧力はアキ
ュムレータの圧力より圧損分低くいが、射出完了時には
ロッドの前進が停止しているので、ヘッド側圧力はアキ
ュムレータの圧力と同圧になっている。ここで、例え
ば、ヘッド側と、ロッド側の圧力室の面積比を1:2と
し、アキュムレータの圧力を140kgf/cm2 とす
ると、ロッド側圧力は280kgf/cm2 になってお
り、このとき、メータインロジック弁のヘッド側圧力H
1 と、アキュムレータ側圧力H2 は140kgf/cm
2 の同圧になる。そのため、増圧制御弁(図示省略)で
制御して増圧管路から増圧シリンダに作動油を供給し、
増圧ピストンを作動させて増圧を開始すると共にメータ
インロジック弁を閉弁制御しても、メータインロジック
弁の圧力H1 ,H2 及びスプリング室の圧力が140k
gf/cm2 の同圧である。そのため、メータインロジ
ック弁の閉弁はスプリング力だけとなるから、増圧制御
弁の閉弁に時間がかかる。勿論、メータインロジック弁
を閉弁させるパイロット圧力として、280kgf/c
2 のロッド側圧力を導入することが可能である。しか
しながら、射出が完了すると、ロッド側圧力が低下する
ため、このロッド側圧力を利用し得るタイミングが限ら
れていて困難であるばかりでなく、例えば、増圧ピスト
ンの増圧比が3倍であれば、射出完了前でロッドが低速
で前進しているときに増圧が開始されると、ヘッド側が
420kgf/cm2 、ロッド側が840kgf/cm
2 となるから、射出シリンダに耐圧上の問題が生じる。
メータアウト制御弁80aは、図6から良く理解される
ように、A,B,P,Tの4ポートを有する通常のもの
である。ところが、上記のような圧力条件下では、28
0kgf/cm2 +α=350kgf/cm2 程度の高
圧の下記流量Qの作動油を流さなければならない。例え
ば、射出シリンダのロッド側の内径を160mm、ロッ
ドの外径を115mmとし、ロッドの前進速度を5m/
minとすると、作動油の量Q=π/4×(162 −1
1.52 )×500×60×10-3=2920リットル
/minということになる。つまり、極めて大容量のメ
ータアウト制御弁を必要とすることになり好ましくな
い。
【0010】従って、本発明の目的とするところは、増
圧ピストンの作動に際して、素早くヘッド側圧力室から
作動油が流出するのを遮断すると共に、メータアウト制
御において、ロッド側圧力室からの大容量の作動油を流
通させ得る高圧鋳造機用の射出回路及びパイロットチェ
ック弁を提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記実情に鑑
みてなされたものであって、従って、請求項1に係る射
出回路の特徴とするところは、アキュムレータから射出
シリンダのロッドを前進させるヘッド側圧力室に連通す
るシリンダ作動管路に、前記ヘッド側圧力室に作動油を
供給するために開弁され、かつ作動油の戻りを遮断す
る、ポペット径より大径のポペット押圧装置を備えたパ
イロットチェック弁を介装すると共に、該ポペット押圧
装置の前記パイロットチェック弁を閉弁させる側に、作
動油を供給する切換弁が介装されてなるパイロット制御
管路を連通させたところにある。
【0012】また、本発明の請求項2に係る射出回路の
特徴とするところは、切換え操作で連通するアクチュエ
ータポートとタンクポートとを有するメータアウト制御
弁が介装されてなるメータアウト制御管路をロッド側圧
力室から作動油タンクに連通させ、アキュムレータから
射出シリンダのロッドを前進させるヘッド側圧力室に並
列のシリンダ作動管路を連通させ、該シリンダ作動管路
の一方に、前記ヘッド側圧力室に作動油を供給するため
に開弁され、かつ作動油の戻りを遮断する、ポペット径
より大径のポペット押圧装置を備えたパイロットチェッ
ク弁を介装すると共に、該ポペット押圧装置の前記パイ
ロットチェック弁を閉弁させる側に、作動油を供給する
切換弁が介装されてなるパイロット制御管路を連通さ
せ、また、他方に、流量制御弁と前記パイロット制御管
路から分岐した分岐パイロット管路により切換弁を介し
て開閉制御されるポペット押圧装置を備えたパイロット
チェック弁を介装したところにある。
【0013】また、本発明の請求項3に係る射出回路の
特徴とするところは、請求項2記載の射出回路におい
て、前記メータアウト制御弁が、アクチュエータポート
同士を連通させる通路を介して射出シリンダのロッド側
圧力室に連通すると共に、タンクポート同士を連通させ
る通路を介して作動油タンクに連通するところにある。
【0014】また、本発明の請求項4に係るパイロット
チェック弁の特徴とするところは、作動油が流入する作
動油供給ポート及び作動油を排出する作動油排出ポート
とを備えた弁本体に、スプリングによりシート面に押圧
されて前記作動油供給ポートを遮断するポペットが内設
され、該ポペットの反シート面側に、前記ポペットをシ
ート面に押圧する該ポペットの外径より大径の押圧ピス
トンを有するポペット押圧装置が設けられてなるところ
にある。
【0015】また、本発明の請求項5に係るパイロット
チェック弁の特徴とするところは、作動油が流入する作
動油供給ポート及び作動油を排出する作動油排出ポート
とを備えた弁本体に、シート面に押圧されて前記作動油
供給ポートを遮断するポペットが内設され、該ポペット
の反シート面側に、前記ポペットをシート面に押圧する
ポペットの外径より大径の押圧ピストンを有し、前記押
圧ピストンとポペットとを貫通してシート面側に開口す
る孔に油密可能に嵌挿される固定ロッドを有すると共
に、該固定ロッドに外装されて前記ポペットをシート面
に押圧するスプリングを有するポペット押圧装置が設け
られてなるところにある。
【0016】
【作用】本発明の請求項1に係る射出回路によれば、メ
ータイン制御が行われるが、切換弁を切換えてパイロッ
ト制御管路から、シリンダ作動管路に介装されているパ
イロットチェック弁のポペット押圧装置のこのパイロッ
トチェック弁を閉弁する側に作動油が供給されるので、
従来のようにスプリング室のスプリングだけによる閉弁
ではないから、このパイロットチェック弁が素早く閉弁
されて、射出シリンダのヘッド側圧力室からの作動油の
逆流を遮断する。
【0017】本発明の請求項2に係る射出回路によれ
ば、メータアウト制御に際しては、並列のシリンダ作動
管路に介装したパイロットチェック弁のポペット押圧装
置の夫々に、切換弁を切換えてパイロット制御管路及び
分岐パイロット制御管路から作動油が供給されるので、
従来のようにスプリング室のスプリングだけによる閉弁
ではないから、これらパイロットチェック弁が素早く閉
弁されて、射出シリンダのヘッド側圧力室からの作動油
の逆流を遮断する。
【0018】本発明の請求項3に係る射出回路によれ
ば、請求項2に係る射出回路の作用に加えて、メータア
ウト制御弁は切換えで連通するアクチュエータポートと
タンクポートとを有していて、しかもアクチュエータポ
ート同士を連通させる通路を介して射出シリンダのロッ
ド側圧力室に連通すると共に、タンクポート同士を連通
させる通路を介して作動油タンクに連通しているので、
ロッド側圧力室内の作動油はアクチュエータポート、タ
ンクポートを通って流量が制御されて作動油タンクに戻
される。
【0019】本発明の請求項4に係るパイロットチェッ
ク弁によれば、ポペット押圧装置に作動油を供給するこ
とによりポペット径より大径の押圧ピストンを作動させ
てポペットを押圧し、これを作動油供給ポートのシート
面に押付けることができる。
【0020】本発明の請求項5に係るパイロットチェッ
ク弁によれば、ポペット押圧装置に作動油を供給するこ
とによりポペット径より大径の押圧ピストンを作動させ
てポペットを押圧し、これを作動油供給ポートのシート
に押付けることができるが、固定ロッドの存在によりポ
ペット押圧装置が小容積になるので、作動油の供給量が
同量でもポペットは請求項4に係るパイロットチェック
弁よりも迅速にシート面に押付けられる。
【0021】
【実施例】以下、メータイン制御を行う、本発明の請求
項1に対応する実施例に係る高圧鋳造機の射出回路を、
その回路図の図1と、パイロットチェック弁の断面図の
図2とを参照しながら説明すると、図1に示す符号1
は、射出シリンダで、この射出シリンダ1は、ロッド1
a、ヘッド側圧力室1b及びロッド側圧力室1cを備え
る他、増圧ピストン2aが内設されてなる増圧シリンダ
2を備えている。以上の説明から良く理解されるよう
に、従来例に係る射出シリンダと同構成になるものであ
る。この射出シリンダ1のヘッド側圧力室1bには、油
圧ポンプPからチック弁3aが介装されてなる作動油供
給元管路3を介して供給される作動油を蓄圧するアキュ
ムレータ4から、供給先側に供給する作動油の流量を制
御する電磁式の流量制御弁5aと、後述するパイロット
チェック弁6とが介装されてなるシリンダ作動管路5が
連通している。なお、前記流量制御弁は圧力補償付にす
ると、圧力変化の影響を受け難くなるのでより好まし
い。
【0022】前記パイロットチェック弁6は、図2に示
すように、アキュムレータ4から供給される作動油が流
入する作動油供給ポート6b及び射出シリンダ1のヘッ
ド側圧力室1bに作動油を通す作動油排出ポート6dを
備えた弁本体6aに、その内側のスプリング室6eに内
設したスプリングSでシート面6cに押圧されて前記作
動油供給ポート6bを遮断するポペット6fが内設さ
れ、反シート側に、プッシュロッド6iを介して前記ポ
ペット6fをシート面6c側に押圧する、このポペット
6fの外径より大径の押圧ピストン6hを有するポペッ
ト押圧装置6gが設けられている。前記弁本体6aのス
プリング室6e及びポペット押圧装置6gのプッシュロ
ッド6i側とにはドレーンポート6jが設けられ、これ
らには相互に連通し、かつ作動油タンクTに連通するド
レーン管路6kが接続されている。そのため、内部漏洩
した作動油が作動油タンクTに排出されると共に、押圧
ピストン6hとポペット6fとの空間排除量の相違によ
る油が行き来するので、パイロットチェック弁6をスム
ーズに開閉させることができる。また、図1に示すよう
に、前記シリンダ作動管路5の前記パイロットチェック
弁6の出側と、アキュムレータ4及び流量制御弁5aと
の間には、シャトル弁7aが介装され、このシャトル弁
7aから切換弁7b及び並列部分の一方には絞弁7cが
介装され、他方には作動油を戻す向きにチェック弁7d
が介装されてなるパイロット制御管路7が前記ポペット
押圧装置6gに連通している。スプリングSはポペット
6fを直接シート面6cに押付けるだけでなく、押圧ピ
ストン6hを介してポペットを押しても良い。
【0023】さらに、増圧シリンダ2には、アキュムレ
ータ4側から連通する増圧用作動油供給管路8と、前記
シリンダ作動管路5の流量制御弁5aとパイロットチェ
ック弁6との間から分岐し、周知の構成になるメータア
ウトロジック弁9aが介装されると共に、作動油タンク
Tに連通する作動油戻し管路9とが増圧切換弁10に連
通し、この増圧切換弁10の先側に、増圧制御弁11a
が介装されてなる増圧制御管路11が連通している。ま
た、前記射出シリンダ1のロッド側圧力室1cと、増圧
シリンダ2の増圧ピストン側圧力室2bとには、電磁切
換弁12を介して、作動油タンクTに連通する戻し管路
13と、作動油供給元管路3の作動油ポンプP及びチェ
ック弁3aの間に連通するロッド後進作動管路14とが
夫々設けられてなる構成になっている。なお、前記メー
タアウトロジック弁9aが介装されてなる作動油戻し管
路9は、シリンダ作動管路5の射出シリンダ1とパイロ
ットチェック弁6との間から分岐させても良い。
【0024】以下、上記射出回路の作用態様を説明する
と、射出シリンダ1のロッド1aを前進させて軽合金の
溶湯をキャビティに射出するときは、パイロット制御管
路7に介装されている切換弁7bを操作してパイロット
チェック弁6を開弁すると共に、シリンダ作動管路5に
介装されている流量制御弁5aを操作してアキュムレー
タ4から射出シリンダ1のヘッド側圧力室1bに作動油
を供給する。鋳型内への軽合金の充填が完了するとヘッ
ド側圧力が上昇し、増圧開始信号により切換弁7bが逆
作動され、パイロット制御管路7から、ヘッド側圧力室
1b側の圧力とアキュムレータ4側の圧力のうち高い方
の圧力がシャトル弁7aで選択されてポペット押圧装置
6gに供給され、ポペット6fはスプリングSの弾発力
と押圧ピストン6hのプッシュロッド6iとの押圧力に
より移動してシート面6cに押付けられるのでパイロッ
トチェック弁6が閉弁される。パイロットチェック弁6
を閉弁させる時には、従来はヘッド側圧力室1b側の圧
力とアキュムレータ4側の圧力とが拮抗していてスプリ
ング力だけによるため閉弁に秒単位の時間を要したが、
本実施例によれば、上記の通り、スプリング力に加え
て、ポペットより大径の押圧ピストン6hの押圧力が付
加されるため、従来より遙かに迅速に閉弁され、ヘッド
側圧力室1bからの作動油の逆流が遮断されるので、増
圧シリンダ2の増圧ピストン2aの作動によりヘッド側
圧力室1b内を効果的に増圧し得る状態になる。なお、
パイロットチェック弁6のポペット6fと押圧ピストン
6hとの外径比は適宜に設定されるものである。
【0025】従って、前記増圧切換弁10を切換える
と、増圧作動油供給管路8から増圧切換弁10を通った
作動油が増圧制御弁11aが介装されている増圧管路1
1から増圧シリンダ2に供給されるので、増圧ピストン
2aがヘッド側圧力室1b側に作動され、このヘッド側
圧力室1b内の圧力が効果的に増圧される。これによ
り、ロッド1aにはキャビティ内の溶湯に、巻き込まれ
ているガスを消滅させ、かつ「ひけ」を発生させない所
定の加圧力が付与される。このようにして、増圧ピスト
ン2aの作動による増圧工程が終了すると、増圧切換弁
10を中立にする。すると、増圧シリンダ2内の高圧の
作動油は、この増圧切換弁10内に設けた絞りを通り抜
け、増圧シリンダ2内の圧力は緩やかに低下する。そし
て、ロッド1aの縮小に際しては、パイロットチェック
弁6を開弁し、メータアウトロジック弁9aを開弁し
て、シリンダ作動管路5を作動油戻し管路9を介して作
動油タンクTに連通させると共に、図1において、増圧
切換弁10を左側に切換えて増圧シリンダ2内の作動油
を作動油タンクTに戻し得る状態にする。次いで、開弁
状態になっている電磁切換弁12を切換えてロッド後進
作動管路14からロッド側圧力室1cと増圧シリンダ2
の増圧ピストン側圧力室2bとに作動油を供給すると、
作動油の圧力によりロッド1aと増圧ピストン2aとが
押戻されて、一連の射出工程の1サイクルが終了する。
【0026】次に、メータアウト制御を行う、本発明の
請求項2に対応する他の実施例に係る高圧鋳造機の射出
回路を、その回路図の図3を参照しながら、上記実施例
と同一のもの並びに同一機能を有するものを同一符号を
以て説明する。この射出回路は、低速射出と高速射出と
を行えるようにしたものである。即ち、図3に示す符号
1は、上記実施例と同構成になる射出シリンダで、ヘッ
ド側圧力室1bには、油圧ポンプPからチック弁3aが
介装されてなる作動油供給元管路3を介して供給される
作動油を蓄圧するアキュムレータ4から、上記第1実施
例と同構成のパイロットチェック弁61 が介装されてな
るシリンダ作動管路51 と、供給先側に供給する作動油
の流量を制御する電磁式の流量制御弁5aと、同じく上
記第1実施例と同構成のパイロットチェック弁62 とが
介装されてなるシリンダ作動管路52 とからなるシリン
ダ作動管路5が連通している。そして、前記シリンダ作
動管路5のパイロットチェック弁61 ,62 の出側と、
アキュムレータ4とパイロットチェック弁61 との間
は、シャトル弁7aが介装され、該シャトル弁7aから
切換弁7b、及び並列部分の一方には絞弁7cが、他方
には作動油を戻す向きにチェック弁7dが介装されてな
るパイロット制御管路7が前記ポペット押圧装置6gに
連通する一方、パイロット制御管路7から分岐し、切換
弁7eが介装されてなる分岐パイロット制御管路71
パイロットチェック弁62 のポペット押圧装置6gに連
通している。
【0027】また、射出シリンダ1の増圧シリンダ2に
は、アキュムレータ4側から連通する増圧用作動油供給
管路8と、前記シリンダ作動管路5のパイロットチェッ
ク弁61 ,62 の出口から分岐し、周知のメータアウト
ロジック弁9aが介装されると共に、作動油タンクTに
連通する作動油戻し管路9とが増圧切換弁10に連通
し、この増圧切換弁10の先側に、増圧制御弁11aが
介装されてなる増圧制御管路11が連通している。ま
た、作動油供給元管路3から分岐したロッド後進作動管
路14と、作動油戻し管路9から分岐した分岐戻し管路
1 とがロッド切換弁14aを介してロッド側圧力室1
cと、増圧シリンダ2の増圧ピストン側圧力室2bとに
連通している。つまり、ロッド切換弁14aを切換えて
ロッド後進作動管路14からロッド側圧力室1cと増圧
ピストン側圧力室2bとに作動油を供給することによ
り、ロッド1aと増圧ピストン2aとを後進させるもの
である。さらに、ロッド側圧力室1cには、切換えで連
通する2組のアクチュエータポートとタンクポートとを
有するメータアウト制御弁12が、アクチュエータポー
ト同士を連通させる通路を介して射出シリンダ1のロッ
ド側圧力室1aに、また、タンクポート同士を連通させ
る通路を介して作動油タンクTに連通するメータアウト
制御管路15が接続されてなる構成になっている。
【0028】以下、上記構成になる射出回路の作用態様
を説明する。先ず、この射出回路で低速射出を行う場合
には、分岐パイロット制御管路71 に介装されている切
換弁7eを切換えてパイロットチェック弁62 を開弁す
ると共に流量制御弁5aを操作してシリンダ作動管路5
2 を介して射出シリンダ1のヘッド側圧力室1bに、ア
キュムレータ4から作動油が供給される。そして、増圧
が開始されると、従来と同様にパイロットチェック弁6
2 のポペットがスプリングSとポペット押圧装置6gの
プッシュロッド6iとで押圧され、このパイロットチェ
ック弁62 が素早く閉弁されるので、ヘッド側圧力室1
bからの作動油の逆流が遮断され、ヘッド側圧力室1b
内を効果的に増圧し得る状態になる。なお、この場合
は、ロッド1aの前進速度が低速のため、メータアウト
制御弁12は小容量で良い。
【0029】次に、高速射出を説明すると、分岐パイロ
ット制御管路71 に介装されている切換弁7eの切換え
でパイロットチェック弁62 を開弁して流量制御弁5a
を操作し、シリンダ作動管路52 を介して射出シリンダ
1のヘッド側圧力室1bにアキュムレータ4から作動油
を供給すると、ヘッド側圧力室1b内の圧力が上昇し、
ロッド1aが前進してロッド側圧力室1c内の圧力が上
昇する。圧力上昇に合わせてメータアウト制御弁12を
開弁して所定の低速射出を行う。そして、低速射出を行
っている間に、パイロット制御管路7に介装されてなる
切換弁7bを操作してパイロットチェック弁61 を開弁
し、シリンダ作動管路51 を介して射出シリンダ1のヘ
ッド側圧力室1bに作動油を供給して高速射出に切換え
た後、メータアウト制御弁12を所定の開度にしてロッ
ド側圧力室1cから作動油タンクTに戻される作動油の
戻り油量を制御する。このようにして、低速射出から高
速射出に切換えると、ロッド側圧力室1cからの戻り油
量が多くなるが、このメータアウト制御弁12では、切
換えで連通する2組のアクチュエータポートとタンクポ
ートとを有していて、これらのアクチュエータポート同
士を連通させる通路を介して射出シリンダ1のロッド側
圧力室1aに、また、タンクポート同士を連通させる通
路を介して作動油タンクTに連通しているので、作動油
はこのメータアウト制御弁12の2つのアクチュエータ
ポートとタンクポートとを通って作動油タンクTに戻さ
れる。つまり、ポート径が同一であれば、2倍の油量を
通すことができるので、小型であっても高速射出に充分
対応することが可能になる。
【0030】次いで、図示しない溶湯センサとシリンダ
位置センサとにより溶湯量が計測されて、ロッド1aが
所定の位置まで前進すると、メータアウト制御弁12が
所定の速度で所定の開度になるまでその開度が狭めら
れ、ロッド1aは減速工程に移行される。この場合、キ
ャビティ内への溶湯の充填完了時を狙ってロッド1aの
前進を一気に停止させるのは、溶湯センサとシリンダ位
置センサとによる計測や制御の精度から困難であるのに
加えて、減速の目的から考えても一気に停止させる必要
がないので、例えば、ロッド1aの前進速度を5m/s
ecから減速して、0.5〜0.1m/secの間で充
填が完了するような減速度でロッド1aの前進速度を減
速すれば良い。このようにして充填が完了すると何らか
の信号、例えば、ロッド側圧力室1cの内圧が一定圧力
より低下したことを検出し、この検出信号を増圧信号と
して発信して、パイロットチェック弁61 ,62 を閉弁
すると共に増圧切換弁10を切換えて増圧制御するが、
上記の通り、充填終了時にはメータアウト制御弁12が
ある小開度で開いていて、ロッド側圧力室1cがメータ
アウト制御弁12を介して作動油タンクTに連通してい
るので、このロッド側圧力室1c内の圧力が高圧になる
ことがなく、キャビテイに充填されている溶湯に所定の
加圧力が付加されることとなる。そして、射出シリンダ
1のロッド1aと増圧シリンダ2の増圧ピストン2aを
後進させる場合には、メータアウト制御弁12を閉弁
し、メータアウトロジック弁9aを開弁してヘッド側圧
力室1bを作動油タンクTに連通させ、増圧切換弁10
を切換えて増圧シリンダ2を作動油タンクTに連通させ
る一方、ロッド切換弁14aを切換えてロッド側圧力室
1cと増圧シリンダ2の増圧ピストン側圧力室2bとに
作動油を供給する。これにより、ロッド1aと増圧ピス
トン2aとが射出前の位置に戻り、一連の射出工程の1
サイクルが終了する。
【0031】本発明の他の実施例に係るパイロットチェ
ック弁を、その断面図の図4を参照しながら、上記実施
例と同一のもの並びに同一機能を有するものを同一符号
を以て説明する。即ち、このパイロットチェック弁6
は、作動油供給ポート6b及び作動油排出ポート6dを
備えた弁本体6aに、前記作動油供給ポート6bを遮断
するポペット6fが内設され、このポペット6fの反シ
ート面側に、これをシート面6cに押圧する、このポペ
ット6fの外径よりも大径の押圧ピストン6hが設けら
れている。押圧ピストン6hとポペット6fには、これ
らを貫通し、押圧ピストン6h側の大径孔とポペット6
f側に開口する小径孔とからなり、それらの境界にばね
受座6oを有する孔6nが設けられている。そして、小
径孔には、上部にカバー6lを有する固定ロッド6mが
油密可能に嵌挿されると共に、固定ロッド6mには、カ
バー6lに一端側がまた他端側が前記ばね受座6oに当
接され、ポペット6fをシート面6cに押圧するスプリ
ングSが外装されてなるポペット押圧装置6gが設けら
れている。従って、ポペット押圧装置6gに作動油を供
給することにより、このパイロットチェック弁6を速や
かに閉弁することができる。但し、この場合は、固定ロ
ッド6mにより押圧ピストン6hの断面積が狭められて
いるので、少量の作動油の供給で素早く作動させ得ると
いう点で、上記実施例に係るパイロットチェック弁より
も優れており、従ってこのパイロットチェック弁6を採
用することにより優れた射出回路を構成することができ
る。
【0032】なお、以上では、何れもアルミニウム高圧
鋳造機用の射出回路を例として説明したが、特にこれに
限ることがなく、例えば、射出成形機等の油圧回路に対
しても本発明に係る技術的思想を適用することができ
る。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の請求項1乃
至5に係る射出回路及びパイロットチェック弁によれ
ば、ポペットがスプリングの弾発力に加えて、増圧装置
により押圧力が付加されて移動され、従来のスプリング
力だけによる閉弁と異なり、素早く閉弁されて、射出シ
リンダのヘッド側圧力室からの作動油の逆流が遮断され
るので、キャビティ内に射出された溶湯に素早く増圧効
果を利かせことができ、軽合金鋳物製品の生産性の向上
に対して効果がある。また、本発明の請求項3に係る射
出回路によれば、メータアウト制御弁の切換え操作によ
ってアクチュエータポートとタンクポートとが連通する
が、アクチュエータポート同士を連通させる通路を介し
て射出シリンダのロッド側圧力室に連通すると共に、タ
ンクポート同士を連通させる通路を介して作動油タンク
に連通しているので、同等の大きさであれば、従来のも
のに比較してより多量の作動油をロッド側圧力室からタ
ンクに戻しながら制御することができるから、メータア
ウト制御を行う射出回路のコスト低減に対して多大な効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る射出回路である。
【図2】本発明の射出回路に用いられるパイロットチェ
ック弁の断面図である。
【図3】本発明の他の実施例に係る射出回路図である。
【図4】本発明の他の実施例に係るパイロットチェック
弁の断面図である。
【図5】図5aは従来例に係るメータイン制御を行う射
出回路図であり、また図5bは射出制御弁の模式的断面
図である。
【図6】従来例に係るメータアウト制御を行う射出回路
図である。
【符号の説明】
1…射出シリンダ、1a…ロッド、1b…ヘッド側圧力
室、2…増圧シリンダ、3…作動油供給元管、4…アキ
ュムレータ、5…シリンダ作動管路、5a…流量制御
弁、6,61 ,62 …パイロットチェック弁、6b…作
動油供給ポート、6c…シート面、6d…作動油排出ポ
ート、6e…スプリング室、6f…ポペット、6g…ポ
ペット押圧装置、6h…押圧ピストン、6m…固定ロッ
ド、7…パイロット制御管路、71 …分岐パイロット制
御管路、7b…切換弁、8…増圧作動油供給管路、9…
作動油戻し管路、9a…メータアウトロジック弁、10
…増圧切換弁、11…増圧管路、11a…増圧制御弁、
12…電磁切換弁またはメータアウト制御弁、13…戻
し管路、14…ロッド後進作動管路、14a…ロッド切
換弁、15…メータアウト制御管路、S…スプリング、
T…作動油タンク。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アキュムレータから射出シリンダのロッ
    ドを前進させるヘッド側圧力室に連通するシリンダ作動
    管路に、前記ヘッド側圧力室に作動油を供給するために
    開弁され、かつ作動油の戻りを遮断する、ポペット径よ
    り大径のポペット押圧装置を備えたパイロットチェック
    弁を介装すると共に、該ポペット押圧装置の前記パイロ
    ットチェック弁を閉弁させる側に、作動油を供給する切
    換弁が介装されてなるパイロット制御管路を連通させた
    ことを特徴とする射出回路。
  2. 【請求項2】 切換え操作で連通するアクチュエータポ
    ートとタンクポートとを有するメータアウト制御弁が介
    装されてなるメータアウト制御管路をロッド側圧力室か
    ら作動油タンクに連通させ、アキュムレータから射出シ
    リンダのロッドを前進させるヘッド側圧力室に並列のシ
    リンダ作動管路を連通させ、該シリンダ作動管路の一方
    に、前記ヘッド側圧力室に作動油を供給するために開弁
    され、かつ作動油の戻りを遮断する、ポペット径より大
    径のポペット押圧装置を備えたパイロットチェック弁を
    介装すると共に、該ポペット押圧装置の前記パイロット
    チェック弁を閉弁させる側に、作動油を供給する切換弁
    が介装されてなるパイロット制御管路を連通させ、ま
    た、他方に、流量制御弁と前記パイロット制御管路から
    分岐した分岐パイロット管路により切換弁を介して開閉
    制御されるポペット押圧装置を備えたパイロットチェッ
    ク弁を介装したことを特徴とする射出回路。
  3. 【請求項3】 前記メータアウト制御弁が、アクチュエ
    ータポート同士を連通させる通路を介して射出シリンダ
    のロッド側圧力室に連通すると共に、タンクポート同士
    を連通させる通路を介して作動油タンクに連通すること
    を特徴とする請求項2記載の射出回路。
  4. 【請求項4】 作動油が流入する作動油供給ポート及び
    作動油を排出する作動油排出ポートとを備えた弁本体
    に、スプリングによりシート面に押圧されて前記作動油
    供給ポートを遮断するポペットが内設され、該ポペット
    の反シート面側に、前記ポペットをシート面に押圧する
    該ポペットの外径より大径の押圧ピストンを有するポペ
    ット押圧装置が設けられてなることを特徴とするパイロ
    ットチェック弁。
  5. 【請求項5】 作動油が流入する作動油供給ポート及び
    作動油を排出する作動油排出ポートとを備えた弁本体
    に、シート面に押圧されて前記作動油供給ポートを遮断
    するポペットが内設され、該ポペットの反シート面側
    に、前記ポペットをシート面に押圧するポペットの外径
    より大径の押圧ピストンを有し、前記押圧ピストンとポ
    ペットとを貫通してシート面側に開口する孔に油密可能
    に嵌挿される固定ロッドを有すると共に、該固定ロッド
    に外装されて前記ポペットをシート面に押圧するスプリ
    ングを有するポペット押圧装置が設けられてなることを
    特徴とするパイロットチェック弁。
JP13061393A 1993-06-01 1993-06-01 射出回路及びパイロットチェック弁 Withdrawn JPH06339764A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004330267A (ja) * 2003-05-09 2004-11-25 Toshiba Mach Co Ltd 射出装置および鋳造方法
JP2005319993A (ja) * 2004-04-27 2005-11-17 Eaton Corp 油圧ドライブシステム及びその改良された制御バルブアセンブリ
CN108679003A (zh) * 2018-05-28 2018-10-19 宁波海天金属成型设备有限公司 压力闭环控制油路
CN117161346A (zh) * 2023-09-26 2023-12-05 宁波保税区海天智胜金属成型设备有限公司 一种适用于镁合金半固态注射成型液压系统

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004330267A (ja) * 2003-05-09 2004-11-25 Toshiba Mach Co Ltd 射出装置および鋳造方法
JP2005319993A (ja) * 2004-04-27 2005-11-17 Eaton Corp 油圧ドライブシステム及びその改良された制御バルブアセンブリ
CN108679003A (zh) * 2018-05-28 2018-10-19 宁波海天金属成型设备有限公司 压力闭环控制油路
CN117161346A (zh) * 2023-09-26 2023-12-05 宁波保税区海天智胜金属成型设备有限公司 一种适用于镁合金半固态注射成型液压系统

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