JP4520007B2 - 加圧ピンの制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダイキャスト装置や射出成形機の金型内のキャビティに充填された溶湯を局所的に加圧する加圧ピンを作動する加圧ピンの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の加圧ピンの制御装置は、ロッドの先端に加圧ピンを具備したシリンダの一方のポートと他方のポートとをそれぞれ作動油を増圧する増圧器と切換弁を介して接続し、増圧器で増圧した作動油を切換弁によりシリンダの一方のポートよりキャップ側室に供給して加圧ピンを前進したりシリンダの他方のポートよりヘッド側室に供給して加圧ピンを後退したりしている。そして、シリンダの他方のポートと増圧器とを接続する流路より分岐してリリーフ弁を配設し、シリンダのロッドを後退する際に、ロッド断面積に応じた容積分だけキャップ側室より容積が小さいヘッド側室に供給した残りの作動油をリリーフ弁より排出するようにしている。(例えば、特開平8−105401号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、かかる従来の加圧ピンの制御装置では、シリンダのロッドを後退する際に、作動油中に混入した異物等がリリーフ弁の弁座に付着してリリーフ弁が閉じなくなった場合、増圧器で増圧した作動油が全てリリーフ弁から排出されてシリンダのロッドが後退しないが、この後退しないことを確認できなかった。なお、シリンダに前進・後退を検出する位置検出センサを取り付ければロッドが後退しないことを確認することも可能であるが、シリンダはキャビティに溶湯を充填した金型の近傍で高温の環境下に配置されており、この高温の環境下では位置検出センサが故障し易く頻繁に交換が必要で現実的でない。
【0004】
本発明は、加圧ピンを前進・後退するシリンダに位置検出センサを取り付けることなく、シリンダのロッドが後退しないことを確実に確認し得る加圧ピンの制御装置を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明では、金型内のキャビティに充填された溶湯を局所的に加圧する加圧ピンをシリンダで作動し、シリンダはキャップ側室への作動油の供給でロッドに具備した加圧ピンを金型内のキャビティに突き出す方向に前進したりヘッド側室への作動油の供給で加圧ピンを金型内のキャビティから引き出す方向に後退したりする加圧ピンの制御装置であって、シリンダ室への作動油の供給で増圧ピストンが移動して加圧室から増圧した作動油を吐出する増圧器を設け、この増圧器の加圧室と加圧ピンを作動するシリンダのキャップ側室とを第1流路で接続し、増圧器のシリンダ室に接続する第2流路を作動油の油圧源に切換連通すると共に加圧ピンを作動するシリンダのヘッド側室に接続する第3流路を低圧側に切換連通する第1位置と、第2流路を低圧側に切換連通すると共に第3流路を油圧源に切換連通する第2位置とを少なくとも有する切換弁を設け、増圧器には増圧ピストンの位置を検出する位置検出センサを設け、第1流路と第2流路とを第4流路で接続すると共に第1流路と第3流路とを第5流路で接続し、第1流路における第4流路接続個所と第5流路接続個所との間には第1流路を開閉する第1開閉弁を配設し、第4流路には第4流路を開閉する第2開閉弁を配設し、第5流路には第5流路を開閉する第3開閉弁を配設し、第1開閉弁は切換弁の第1位置で第1流路を開くと共に切換弁の第2位置で第1流路を開いた状態から位置検出センサで検出する増圧器の増圧ピストンの位置に応じて第1流路を閉じるよう開閉操作自在に設け、第2開閉弁は切換弁の第1位置で第4流路を閉じると共に切換弁の第2位置で第4流路を閉じた状態から位置検出センサで検出する増圧器の増圧ピストンの位置に応じて第4流路を開くよう開閉操作自在に設け、第3開閉弁は切換弁の第1位置で第5流路を閉じると共に切換弁の第2位置で第5流路を閉じた状態から位置検出センサで検出する増圧器の増圧ピストンの位置に応じて第5流路を開くよう開閉操作自在に設ける。また、金型内のキャビティに充填された溶湯を局所的に加圧する加圧ピンをシリンダで作動し、シリンダはキャップ側室への作動油の供給でロッドに具備した加圧ピンを金型内のキャビティに突き出す方向に前進したりヘッド側室への作動油の供給で加圧ピンを金型内のキャビティから引き出す方向に後退したりする加圧ピンの制御装置であって、シリンダ室への作動油の供給で増圧ピストンが移動して加圧室から増圧した作動油を吐出する増圧器を設け、この増圧器の加圧室と加圧ピンを作動するシリンダのキャップ側室とを第1流路で接続し、増圧器のシリンダ室に接続する第2流路を作動油の油圧源に切換連通すると共に加圧ピンを作動するシリンダのヘッド側室に接続する第3流路を低圧側に切換連通する第1位置と、第2流路を低圧側に切換連通すると共に第3流路を油圧源に切換連通する第2位置とを少なくとも有する切換弁を設け、増圧器には増圧ピストンの位置を検出する位置検出センサを設け、第1流路と第2流路とを第4流路で接続すると共に第1流路における第4流路接続個所より増圧器の加圧室側で第1流路と第3流路とを第5流路で接続し、第1流路における第4流路接続個所には2位置弁を配設し、2位置弁はシリンダのキャップ側室と増圧器の加圧室とを連通すると共に第4流路を閉じる第1位置と、シリンダのキャップ側室と第4流路とを連通すると共に第1流路における増圧器の加圧室側を閉じる第2位置とを有し、第5流路には第5流路を開閉する第3開閉弁を配設し、2位置弁は切換弁の第1位置で第1位置にあると共に切換弁の第2位置で第1位置の状態から位置検出センサで検出する増圧器の増圧ピストンの位置に応じて第2位置に切り換えるよう切換操作自在に設け、第3開閉弁は切換弁の第1位置で第5流路を閉じると共に切換弁の第2位置で第5流路を閉じた状態から位置検出センサで検出する増圧器の増圧ピストンの位置に応じて第5流路を開くよう開閉操作自在に設ける。
【0006】
かかる本発明によると、切換弁を第1位置に切り換えると、油圧源からの作動油が第2流路を流れて増圧器のシリンダ室に供給され、増圧器はシリンダ室に供給される作動油の圧力に基づく作用力で増圧ピストンを一方向へ移動して加圧室から増圧した作動油を吐出し、一方向へ移動した増圧ピストンの位置を位置検出センサで検出し、増圧器から吐出する増圧した作動油は第1流路を流れてシリンダのキャップ側室に供給され、シリンダはキャップ側室に供給される増圧した作動油の圧力に基づく作用力でロッドを前進して加圧ピンで金型内のキャビティに充填された溶湯を局所的に加圧し、ロッドの前進によりヘッド側室の作動油は第3流路を流れて低圧側に排出される。また、加圧ピンでの加圧が完了し、切換弁を第2位置に切り換えると、油圧源からの作動油が第3流路を流れてシリンダのヘッド側室に供給され、シリンダはヘッド側室に供給される作動油の圧力に基づく作用力でロッドを金型内のキャビティから引き出す方向に後退し、ロッドの後退によりキャップ側室の作動油は第1流路を流れて増圧器の加圧室に戻され、増圧器は加圧室に戻された作動油の圧力に基づく作用力で増圧ピストンを前記一方向と逆の方向へ移動してシリンダ室から作動油を吐出し、逆方向へ移動した増圧ピストンの位置を位置検出センサで検出し、増圧器のシリンダ室から吐出した作動油は第2流路を流れて低圧側に排出される。このため、シリンダのロッドが後退することで増圧器の増圧ピストンが逆方向に移動し、ロッドが後退しなければ増圧ピストンも逆方向へ移動しないから、この増圧ピストンの位置を位置検出センサで検出することでシリンダのロッドが後退したか否かを確認でき、高温の環境下に配置されるシリンダに位置検出センサを取り付けることなく、シリンダのロッドが後退しないことを確実に確認することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の参考例を図面に基づき説明する。
図1において、1はロッド2の先端に加圧ピン3を具備したシリンダで、内部にキャップ側室4とロッド2断面積に応じた容積分だけキャップ側室4より容積が小さいヘッド側室5とを区画形成し、キャップ側室4への作動油の供給で加圧ピン3を金型6、7内のキャビティ8に突き出す方向に前進してキャビティ8に充填された溶湯を局所的に加圧したり、ヘッド側室5への作動油の供給で加圧ピン3を金型6、7内のキャビティ8から引き出す方向に後退したりしてロッド2に具備した加圧ピン3を作動自在に設けている。そして、シリンダ1はキャビティ8に溶湯を充填した金型6、7の近傍で高温の環境下に配置されている。
【0008】
9は片ロッドシリンダから成る増圧器で、内部にロッド10を軸方向へ突出した増圧ピストン11を軸方向へ移動自在に設け、増圧ピストン11の軸方向一方側にはシリンダ室12を区画形成し、ロッド10を突出した軸方向他方側には加圧室13を区画形成し、増圧ピストン11はシリンダ室12側の受圧面積より加圧室13側の受圧面積をロッド10断面積分だけ小さく形成し、シリンダ室12への作動油の供給で増圧ピストン11が移動し、シリンダ室12側と加圧室13側との受圧面積の比に応じて増圧した作動油を加圧室13から吐出自在に設けている。14は増圧器9に設けた位置検出センサで、軸方向移動する増圧ピストン11の位置を検出し、位置検出信号を発生するよう設けている。
【0009】
15は第1流路で、増圧器9の加圧室13とシリンダ1のキャップ側室4とを接続している。16は第2流路で、増圧器9のシリンダ室12に接続している。17は第3流路で、シリンダ1のヘッド側室5に接続している。18は切換弁としての電磁切換弁で、中立位置Xと第1位置Yと第2位置Zとを有し、中立位置Xでは第2流路16と第3流路17とを低圧側としてのタンクTに切換連通し、第1位置Yでは第2流路16を作動油の油圧源Pに切換連通すると共に第3流路17をタンクTに切換連通し、第2位置Zでは第2流路16をタンクTに切換連通すると共に第3流路17を油圧源Pに切換連通する。19は第2流路16に配設した電流制御の流量調整弁で、電流値に応じて絞り開度を設定し、増圧器9のシリンダ室12に供給する作動油の流量を調整自在にして増圧ピストン11の移動速度を調整し、これに伴ってシリンダ1のロッド2の前進速度を調整する。20は第2流路16に流量調整弁19と並列に配設した逆止め弁で、増圧器9のシリンダ室12側へ向けての流れを阻止すると共にその逆方向への流れを許容するよう設けている。21は油圧源Pからの作動油を減圧制御する減圧弁で、二次側圧力を第2流路16における流量調整弁19の配設個所より上流側の切換弁18側からパイロット流路22で導き、切換弁18の第1位置Yへの切り換えにより減圧機能を生じると共に切換弁18の第2位置Zへの切り換えにより減圧機能を生じないよう設けている。
【0010】
次に、かかる構成の作動を説明する。
図1の状態は、切換弁18が中立位置Xに位置し、第2流路16と第3流路17とをタンクTに切換連通し、シリンダ1のロッド2と増圧器9の増圧ピストン11は原位置で停止している。
【0011】
この状態で、切換弁18を第1位置Yに切り換えると、油圧源Pからの作動油は減圧弁21で減圧制御され第2流路16を流れ、流量調整弁19で流量を調整されて増圧器9のシリンダ室12に供給される。増圧器9はシリンダ室12に供給される作動油の圧力に基づく作用力で増圧ピストン11を一方向としての図1の右方向へ移動し、加圧室13の容積を減少して加圧室13から増圧した作動油を吐出し、位置検出センサ14は右方向へ移動した増圧ピストン11の位置を検出する。増圧器9から吐出する増圧した作動油は第1流路15を流れてシリンダ1のキャップ側室4に供給され、シリンダ1はキャップ側室4に供給される増圧した作動油の圧力に基づく作用力でロッド2を前進して加圧ピン3で金型6、7内のキャビティ8に充填された溶湯を局所的に加圧し、ロッド2の前進によりヘッド側室5の作動油は第3流路17を流れてタンクTに排出される。
【0012】
そして、加圧ピン3での加圧が完了し、切換弁18を第2位置Zに切り換えると、油圧源Pからの作動油は第3流路17を流れてシリンダ1のヘッド側室5に供給される。このとき、減圧弁21は第2流路16がタンクTに切換連通して低圧となり、パイロット流路22より高圧の二次側圧力が作用しないため減圧機能を生じない。シリンダ1はヘッド側室5に供給される作動油の圧力に基づく作用力でロッド2を金型6、7内のキャビティ8から引き出す方向に後退し、ロッド2の後退によりキャップ側室4の作動油は第1流路15を流れて増圧器9の加圧室13に戻される。増圧器9は加圧室13に戻された作動油の圧力に基づく作用力で増圧ピストン11を前記一方向と逆方向としての図1の左方向へ移動し、シリンダ室12の容積を減少してシリンダ室12から作動油を吐出し、位置検出センサ14は左方向へ移動した増圧ピストン11の位置を検出する。増圧器9のシリンダ室12から吐出した作動油は第2流路16を流れ逆止め弁20を介してタンクTに排出される。そして、図1に示す原位置までシリンダ1のロッド2と増圧器9の増圧ピストン11とが復帰移動すると、切換弁18を中立位置Xに切り換えてロッド2と増圧ピストン11とを停止する。
【0013】
かかる作動で、シリンダ1のロッド2が後退することで増圧器9の増圧ピストン11が図1の左方向に移動し、ロッド2が後退しなければ増圧ピストン11も図1の左方向へ移動しないため、増圧ピストン11の位置を位置検出センサ14で検出することでシリンダ1のロッド2が後退したか否かを確認でき、高温の環境下に配置されるシリンダ1に位置検出センサを取り付けることなく、シリンダ1のロッド2が後退しないことを確実に確認することができる。
【0014】
図2は本発明の第一実施形態を示し、参考例と同一個所には同符号を付して説明を省略し、異なる個所についてのみ説明する。
23は第4流路で、第1流路15と第2流路16とを接続している。24は第5流路で、第1流路15と第3流路17とを接続している。25は電磁操作の第1開閉弁で、第1流路15における第4流路23接続個所と第5流路24接続個所との間に配設し、通電により第1流路15を開くと共に非通電により第1流路15を閉じるように設けている。26は電磁操作の第2開閉弁で、第4流路23に配設し、通電により第4流路23を開くと共に非通電により第4流路23を閉じるように設けている。27は電磁操作の第3開閉弁で、第5流路24に配設し、通電により第5流路24を開くと共に非通電により第5流路24を閉じるように設けている。第1開閉弁25は切換弁18の第1位置Yで第1流路15を開くと共に切換弁18の第2位置Zで第1流路15を開いた状態から位置検出センサ14で検出する増圧器9の増圧ピストン11の位置に応じて第1流路15を閉じるよう開閉操作自在に設けている。第2開閉弁26は切換弁18の第1位置Yで第4流路23を閉じると共に切換弁18の第2位置Zで第4流路23を閉じた状態から位置検出センサ14で検出する増圧器9の増圧ピストン11の位置に応じて第4流路23を開くよう開閉操作自在に設けている。第3開閉弁27は切換弁18の第1位置Yで第5流路24を閉じると共に切換弁18の第2位置Zで第5流路24を閉じた状態から位置検出センサ14で検出する増圧器9の増圧ピストン11の位置に応じて第5流路24を開くよう開閉操作自在に設けている。
【0015】
作動は、図2の状態で、切換弁18を第1位置Yに切り換えると、第1開閉弁25は通電され第1流路15を開き、第2開閉弁26と第3開閉弁27は非通電のままで第4流路23と第5流路24を閉じている。油圧源Pからの作動油は、第一実施形態と同様に、第2流路16を流れて増圧器9のシリンダ室12に供給される。このとき、第2流路16を流れる作動油は第2開閉弁26で第4流路23を閉じているため第1流路15に流れることはない。増圧器9は、第一実施形態と同様に、増圧ピストン11を一方向としての図2の右方向へ移動して加圧室13から増圧した作動油を吐出し、この作動油は第1開閉弁25が開状態の第1流路15を流れてシリンダ1のキャップ側室4に供給される。このとき、第1流路15を流れる作動油は第3開閉弁27で第5流路24を閉じているため第3流路17に流れることはない。シリンダ1は、第一実施形態と同様に、ロッド2を前進して加圧ピン3でキャビティ8に充填された溶湯を局所的に加圧し、ヘッド側室5の作動油は第3流路17を流れてタンクTに排出される。
【0016】
加圧ピン3での加圧が完了し、切換弁18を第2位置Zに切り換えると、第1開閉弁25は第1流路15を開いた状態を、また第2開閉弁26と第3開閉弁27は第4流路23と第5流路24を閉じた状態をそれぞれ維持する。油圧源Pからの作動油は第3流路17を流れてシリンダ1のヘッド側室5に供給され、シリンダ1はロッド2を後退し、ロッド2の後退によりキャップ側室4の作動油は第1開閉弁25が開状態の第1流路15を流れて増圧器9の加圧室13に戻される。増圧器9は、第一実施形態と同様に、増圧ピストン11を前記一方向と逆方向としての図2の左方向へ移動してシリンダ室12から作動油を吐出し、この作動油は第2流路16を流れてタンクTに排出される。そして、増圧ピストン11が図2の左方向へ移動し、移動区間の途中に設定した位置に到達すると、位置検出センサ14は設定した位置に到達した増圧ピストン11の位置を検出して位置検出信号を発し、この位置検出信号に応じて第1開閉弁25を非通電操作して第1流路15を閉状態にすると共に、第2開閉弁26と第3開閉弁27を通電操作して第4流路23と第5流路24を開状態にする。油圧源Pから第3流路17に流れた作動油の一部は第3開閉弁27が開状態の第5流路24を流れて増圧器9の加圧室13に供給され、この供給された作動油の圧力に基づく作用力で増圧ピストン11を図2の左方向へ引き続き移動する。また、シリンダ1のキャップ側室4から第1流路15に流れた作動油は閉じた第1開閉弁25で増圧器9の加圧室13側への流れを阻止され、第2開閉弁26が開状態の第4流路23を流れて第2流路16よりタンクTに排出され、シリンダ1はロッド2を引き続き後退する。そして、図2に示す原位置までシリンダ1のロッド2と増圧器9の増圧ピストン11とが復帰移動すると、切換弁18を中立位置Xに切り換えてロッド2と増圧ピストン11とを停止する。
【0017】
かかる作動で、増圧ピストン11の位置を位置検出センサ14で検出することでシリンダ1のロッド2が後退したか否かを確認でき、高温の環境下に配置されるシリンダ1に位置検出センサを取り付けることなく、シリンダ1のロッド2が後退しないことを確実に確認することができる。また、切換弁18を第2位置Yにしてシリンダ1のロッド2を後退して増圧器9の増圧ピストン11を逆方向としての図2の左方向へ移動している移動区間の途中で、位置検出センサ14で検出する増圧ピストン11の位置に応じて第1開閉弁25を開状態から閉状態にすると共に第2開閉弁26と第3開閉弁27を閉状態から開状態にするため、シリンダ1のキャップ側室4から第1流路15を流れて増圧器9の加圧室13に戻していた作動油を第4流路23を流してタンクTに排出できると共に、油圧源Pから第3流路17へ流れる作動油の一部を第5流路24を流して増圧器9の加圧室13に供給でき、キャップ側室4から第1流路15を流して加圧室13に戻していた作動油の漏れ等に影響されることなく、シリンダ1のロッド2と増圧器9の増圧ピストン11とを図2に示す原位置へ確実に復帰移動することができる。
【0018】
図3は本発明の第二実施形態を示し、参考例および第一実施形態と同一個所には同符号を付して説明を省略し、異なる個所についてのみ説明する。
第5流路24は第1流路15における第4流路23接続個所より増圧器9の加圧室13側で第1流路15と第3流路17とを接続している。第1流路15における第4流路23接続個所には、第一実施形態の第1開閉弁25と第2開閉弁26に替えて電磁操作の2位置弁28を配設している。2位置弁28はシリンダ1のキャップ側室4と増圧器9の加圧室13とを連通すると共に第4流路23を閉じる非通電による第1位置Aと、シリンダ1のキャップ側室4と第4流路23とを連通すると共に第1流路15における増圧器9の加圧室13側を閉じる通電による第2位置Bとを有している。そして、2位置弁28は切換弁18の第1位置Yで第1位置Aにあると共に切換弁18の第2位置Zで第1位置Aの状態から位置検出センサ14で検出する増圧器9の増圧ピストン11の位置に応じて第2位置Bに切り換えるよう切換操作自在に設けている。
【0019】
作動は、図3の状態で、切換弁18を第1位置Yに切り換えると、2位置弁28と第3開閉弁27は共に非通電のままで、2位置弁28は第1位置Aにあり、第3開閉弁27は第5流路24を閉じている。油圧源Pからの作動油は、第一実施形態と同様に、第2流路16を流れて増圧器9のシリンダ室12に供給され、このとき、第2流路16を流れる作動油は2位置弁28で第4流路23を閉じているため第1流路15に流れることはない。増圧器9は、第一実施形態と同様に、増圧ピストン11を一方向としての図3の右方向へ移動して加圧室13から増圧した作動油を吐出し、この作動油は2位置弁28がA位置にある第1流路15を流れてシリンダ1のキャップ側室4に供給される。シリンダ1は、第一実施形態と同様に、ロッド2を前進して加圧ピン3でキャビティ8に充填された溶湯を局所的に加圧し、ヘッド側室5の作動油は第3流路17を流れてタンクTに排出される。
【0020】
加圧ピン3での加圧が完了し、切換弁18を第2位置Zに切り換えると、2位置弁28は第1位置Aの状態を、また第3開閉弁27は第5流路24を閉じた状態をそれぞれ維持する。油圧源Pからの作動油は第3流路17を流れてシリンダ1のヘッド側室5に供給され、シリンダ1はロッド2を後退し、ロッド2の後退によりキャップ側室4の作動油は2位置弁28が第1位置Aにある第1流路15を流れて増圧器9の加圧室13に戻される。増圧器9は、第一実施形態と同様に、増圧ピストン11を前記一方向と逆方向としての図3の左方向へ移動してシリンダ室12から作動油を吐出し、この作動油は第2流路16を流れてタンクTに排出される。そして、増圧ピストン11が図3の左方向へ移動し、移動区間の途中に設定した位置に到達すると、位置検出センサ14は設定した位置に到達した増圧ピストン11の位置を検出して位置検出信号を発し、この位置検出信号に応じて2位置弁28を通電操作して第2位置Bに切り換えると共に、第3開閉弁27を通電操作して第5流路24を開状態にする。油圧源Pから第3流路17に流れた作動油の一部は第3開閉弁27が開状態の第5流路24を流れて増圧器9の加圧室13に供給され、この供給された作動油の圧力に基づく作用力で増圧ピストン11を図3の左方向へ引き続き移動する。また、シリンダ1のキャップ側室4から第1流路15に流れた作動油は第2位置Bにある2位置弁28で増圧器9の加圧室13側への流れを阻止され、第4流路23を流れて第2流路16よりタンクTに排出され、シリンダ1はロッド2を引き続き後退する。そして、図3に示す原位置までシリンダ1のロッド2と増圧器9の増圧ピストン11とが復帰移動すると、切換弁18を中立位置Xに切り換えてロッド2と増圧ピストン11とを停止する。
【0021】
かかる作動で、増圧ピストン11の位置を位置検出センサ14で検出することでシリンダ1のロッド2が後退したか否かを確認でき、高温の環境下に配置されるシリンダ1に位置検出センサを取り付けることなく、シリンダ1のロッド2が後退しないことを確実に確認することができる。また、切換弁18を第2位置Yにしてシリンダ1のロッド2を後退して増圧器9の増圧ピストン11を逆方向としての図3の左方向へ移動している移動区間の途中で、位置検出センサ14で検出する増圧ピストン11の位置に応じて2位置弁28を第1位置Aから第2位置Bに切り換えると共に第3開閉弁27を閉状態から開状態にするため、シリンダ1のロッド2と増圧器9の増圧ピストン11とを図3に示す原位置へ確実に復帰移動することができる。また、2位置弁28で、第一実施形態の第1開閉弁25と第2開閉弁26と同等の機能を得ているため、第一実施形態に比し、弁の個数を低減できて構成の簡素化を図ることができる。
【0022】
【発明の効果】
このように請求項1および請求項2にかかる発明では、シリンダ室への作動油の供給で増圧ピストンが移動して加圧室から増圧した作動油を吐出する増圧器を設け、この増圧器の加圧室と加圧ピンを作動するシリンダのキャップ側室とを第1流路で接続し、増圧器のシリンダ室に接続する第2流路を作動油の油圧源に切換連通すると共に加圧ピンを作動するシリンダのヘッド側室に接続する第3流路を低圧側に切換連通する第1位置と、第2流路を低圧側に切換連通すると共に第3流路を油圧源に切換連通する第2位置とを少なくとも有する切換弁を設け、増圧器には増圧ピストンの位置を検出する位置検出センサを設けたことにより、シリンダのロッドが後退することで増圧器の増圧ピストンが逆方向に移動し、ロッドが後退しなければ増圧ピストンも逆方向へ移動しないから、この増圧ピストンの位置を位置検出センサで検出することでシリンダのロッドが後退したか否かを確認でき、高温の環境下に配置されるシリンダに位置検出センサを取り付けることなく、シリンダのロッドが後退しないことを確実に確認することができる。
【0023】
また、請求項1にかかる発明では、切換弁を第2位置にしてシリンダのロッドを後退して増圧器の増圧ピストンを逆方向に移動している移動区間の途中で、位置検出センサで検出する増圧器の増圧ピストンの位置に応じて第1開閉弁を開状態から閉状態にすると共に第2開閉弁と第3開閉弁を閉状態から開状態にするため、シリンダのキャップ側室から第1流路を流れて増圧器の加圧室に戻していた作動油を第4流路を流して低圧側に排出できると共に、油圧源から第3流路へ流れた作動油の一部を第5流路を流して増圧器の加圧室に供給でき、キャップ側室から第1流路を流して加圧室に戻していた作動油の漏れ等に影響されることなく、シリンダのロッドと増圧器の増圧ピストンとを原位置へ確実に復帰移動することができる。
【0024】
また、請求項2にかかる発明では、切換弁を第2位置にしてシリンダのロッドを後退して増圧器の増圧ピストンを逆方向に移動している移動区間の途中で、位置検出センサで検出する増圧ピストンの位置に応じて2位置弁を第1位置から第2位置に切り換えると共に第3開閉弁を閉状態から開状態にするため、請求項1にかかる発明の効果と同様に、シリンダのロッドと増圧器の増圧ピストンとを原位置へ確実に復帰移動することができる。また、シリンダのキャップ側室と増圧器の加圧室とを連通すると共に第4流路を閉じる第1位置と、シリンダのキャップ側室と第4流路とを連通すると共に第1流路における増圧器の加圧室側を閉じる第2位置とを有する2位置弁で、請求項1にかかる発明の第1開閉弁と第2開閉弁と同等の機能を得ているため、請求項1にかかる発明に比し、弁の個数を低減できて構成の簡素化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考例を示し、加圧ピンの制御装置の油圧回路図である。
【図2】本発明の第一実施形態を示した図1に相当する図である。
【図3】本発明の第二実施形態を示した図1に相当する図である。
【符号の説明】
1 シリンダ
2 ロッド
3 加圧ピン
4 キャップ側室
5 ヘッド側室
6、7 金型
8 キャビティ
9 増圧器
11 増圧ピストン
12 シリンダ室
13 加圧室
14 位置検出センサ
15 第1流路
16 第2流路
17 第3流路
18 切換弁
23 第4流路
24 第5流路
25 第1開閉弁
26 第2開閉弁
27 第3開閉弁
28 2位置弁
P 油圧源
T タンク(低圧側)

Claims (2)

  1. 金型内のキャビティに充填された溶湯を局所的に加圧する加圧ピンをシリンダで作動し、シリンダはキャップ側室への作動油の供給でロッドに具備した加圧ピンを金型内のキャビティに突き出す方向に前進したりヘッド側室への作動油の供給で加圧ピンを金型内のキャビティから引き出す方向に後退したりする加圧ピンの制御装置であって、シリンダ室への作動油の供給で増圧ピストンが移動して加圧室から増圧した作動油を吐出する増圧器を設け、この増圧器の加圧室と加圧ピンを作動するシリンダのキャップ側室とを第1流路で接続し、増圧器のシリンダ室に接続する第2流路を作動油の油圧源に切換連通すると共に加圧ピンを作動するシリンダのヘッド側室に接続する第3流路を低圧側に切換連通する第1位置と、第2流路を低圧側に切換連通すると共に第3流路を油圧源に切換連通する第2位置とを少なくとも有する切換弁を設け、増圧器には増圧ピストンの位置を検出する位置検出センサを設け、第1流路と第2流路とを第4流路で接続すると共に第1流路と第3流路とを第5流路で接続し、第1流路における第4流路接続個所と第5流路接続個所との間には第1流路を開閉する第1開閉弁を配設し、第4流路には第4流路を開閉する第2開閉弁を配設し、第5流路には第5流路を開閉する第3開閉弁を配設し、第1開閉弁は切換弁の第1位置で第1流路を開くと共に切換弁の第2位置で第1流路を開いた状態から位置検出センサで検出する増圧器の増圧ピストンの位置に応じて第1流路を閉じるよう開閉操作自在に設け、第2開閉弁は切換弁の第1位置で第4流路を閉じると共に切換弁の第2位置で第4流路を閉じた状態から位置検出センサで検出する増圧器の増圧ピストンの位置に応じて第4流路を開くよう開閉操作自在に設け、第3開閉弁は切換弁の第1位置で第5流路を閉じると共に切換弁の第2位置で第5流路を閉じた状態から位置検出センサで検出する増圧器の増圧ピストンの位置に応じて第5流路を開くよう開閉操作自在に設けたことを特徴とする加圧ピンの制御装置。
  2. 金型内のキャビティに充填された溶湯を局所的に加圧する加圧ピンをシリンダで作動し、シリンダはキャップ側室への作動油の供給でロッドに具備した加圧ピンを金型内のキャビティに突き出す方向に前進したりヘッド側室への作動油の供給で加圧ピンを金型内のキャビティから引き出す方向に後退したりする加圧ピンの制御装置であって、シリンダ室への作動油の供給で増圧ピストンが移動して加圧室から増圧した作動油を吐出する増圧器を設け、この増圧器の加圧室と加圧ピンを作動するシリンダのキャップ側室とを第1流路で接続し、増圧器のシリンダ室に接続する第2流路を作動油の油圧源に切換連通すると共に加圧ピンを作動するシリンダのヘッド側室に接続する第3流路を低圧側に切換連通する第1位置と、第2流路を低圧側に切換連通すると共に第3流路を油圧源に切換連通する第2位置とを少なくとも有する切換弁を設け、増圧器には増圧ピストンの位置を検出する位置検出センサを設け、第1流路と第2流路とを第4流路で接続すると共に第1流路における第4流路接続個所より増圧器の加圧室側で第1流路と第3流路とを第5流路で接続し、第1流路における第4流路接続個所には2位置弁を配設し、2位置弁はシリンダのキャップ側室と増圧器の加圧室とを連通すると共に第4流路を閉じる第1位置と、シリンダのキャップ側室と第4流路とを連通すると共に第1流路における増圧器の加圧室側を閉じる第2位置とを有し、第5流路には第5流路を開閉する第3開閉弁を配設し、2位置弁は切換弁の第1位置で第1位置にあると共に切換弁の第2位置で第1位置の状態から位置検出センサで検出する増圧器の増圧ピストンの位置に応じて第2位置に切り換えるよう切換操作自在に設け、第3開閉弁は切換弁の第1位置で第5流路を閉じると共に切換弁の第2位置で第5流路を閉じた状態から位置検出センサで検出する増圧器の増圧ピストンの位置に応じて第5流路を開くよう開閉操作自在に設けたことを特徴とする加圧ピンの制御装置。
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