JP3260219B2 - 血清分離用シーラント - Google Patents

血清分離用シーラント

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JP3260219B2 JP27628893A JP27628893A JP3260219B2 JP 3260219 B2 JP3260219 B2 JP 3260219B2 JP 27628893 A JP27628893 A JP 27628893A JP 27628893 A JP27628893 A JP 27628893A JP 3260219 B2 JP3260219 B2 JP 3260219B2
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    • Y10T436/108331Preservative, buffer, anticoagulant or diluent

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は血清分離用シーラントに
関し、更に詳しくは、流動特性と比重特性とのバランス
に優れかつ貯蔵安定性に優れた血清分離用シーラントに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、微量の目的生化学物質を検出する
臨床分析技術が著るしい進歩を遂げている。このために
は、全血液をその構成成分である血清と血球に分離する
技術の改良が要求されている。かかる分析技術は血清部
分に臨床治験データに影響を及ぼすおそれのある赤血球
が混入しないことが要求されている。
【0003】本発明は、かかる血清(又は血漿)の分離
のために血液を採取する試験管中に充填されるチキソト
ロピー性ゲル状材料を使用することに関する。ゲル状材
料は、遠心力を付加することで比重差によって試験管内
で血清(又は血漿)からなる上層と血球からなる下層と
の間の領域に移動し、二層間に隔壁を形成する。この血
清(又は血漿)はその後臨床検査用に使用される。血液
構成成分を分離し、血球が拡散して血清中に混入するの
を防止するのに有効な隔壁を形成するのが、分離剤の主
たる作用である。このような材料は遠心力の作用下にの
み流動し、遠心力解除後には血清層と血球層との間の位
置を保持しなければならない。例えば、試験管を傾斜さ
せた場合には、分離剤はその配置を保持し、血球部分が
流動せず、又経日で隔壁のくずれが生じないことが望ま
れる。このことは試験管がそのような位置をとるおそれ
のある輸送又は貯蔵時に特に重要である。
【0004】前記目的に対して最も適した材料は構造粘
性(以下、チキソトロピー性ともいう)を有するもの
で、通常は固体状挙動を呈し、遠心力をあたえると、構
造粘性がこわれてその固体的性質を失なって流動するも
のである。遠心分離が終了すると、ゲル状材料は粘性を
回復して元の固体的性質を保持するようになる。前記し
た原理を有する血清分離剤は米国特許第 3,780,935号(L
ukacs et al)及び同第 4,071,316号(Wright et al)によ
って初めて教えられ、これらはジオルガノシロキサン樹
脂中に網目形成性シリカ粉末を分散させて成るものであ
る。これらのレオロジー及び比重はポリマーの物性及び
シリカ含量によって制御されている。しかしながら、シ
リコーンポリマーは、長期間の貯蔵中に、シリカ表面と
完全に反応してチキソトロピーが減少するおそれがあ
る。即ち、分離剤混合物はその固体状性質を失って隔壁
としての機能が低下する。適当なチキソトロピー性を達
成するためには、高シリカ含量が必要とされる。しかし
ながら、シリカ含量が高過ぎるゲルは経時的に硬くなり
やすく、これは遠心操作中の流動性に問題を生じる。更
にシリコーンポリマーは高価である上、粘度及び比重な
どの性質を調節するのが難しい。
【0005】前記した従来技術における分離剤の不安定
性を解決するために、Honda et al(米国特許第 4,534,
798号)は、エポキシ変性植物油又は動物油及び液状塩
素化パラフィン又は液状ポリオレフィンからなるポリマ
ーの組み合せを使用することを教えている。エポキシ変
性植物油/動物油はシリカ粉末と強い結合を形成し、チ
キソトロピー性を増強する。液状塩素化パラフィン又は
ポリオレフィン構成成分は分散媒として作用する。しか
しながら、そのチキソトロピー性は未だ弱く、隔壁強度
を達成するためには高いポリマー粘度を必要とし、それ
によりゲル状材料の製造及び試験管への分注の取り扱い
が困難となる。
【0006】シリコーンポリマーに関しては、米国特許
第 4,083,784号(Zine, Jr.) は、第三成分として、ポリ
シロキサン−ポリオキシアルキルコポリマーの添加使用
を教えており、このコポリマーは、十分な量を添加した
場合に、シリカ充填剤との反応に対して主成分のシリコ
ーンポリマーと競合して長時間に亘って必要なチキソト
ロピー性を保持する。この剤の添加効果はチキソトロピ
ー性を更に高める点にある。Ichikawa et al(米国特許
第 4,770,779号)も、α−オレフィン−ジマレエートコ
ポリマー及びベントナイト粉末又はシリカの複合混合物
中にチキソトロピー剤として同じ種類のポリシロキサン
ポリマーを用いることを教えている。このチキソトロピ
ー剤を用いる別の効果はアエロジル及びベントナイト粉
末のような網目形成剤の濃度を少なくすることである。
【0007】米国特許第 4,994,393号(Pradhan et al)
に引用された他の例は、ポリ−α-ピネンポリマー及び
塩素化炭化水素からなる二元樹脂系、「網目安定化剤」
又はチキソトロピー剤(例えばグリセリン、エチレンジ
アミン、プロピレングリコール又はエチレングリコー
ル)並びにヒュームドシリカ又は二酸化チタンを使用し
ている。この組成物において、ピネン樹脂はそれ自身低
比重で所望の比重レベルに調節するには、塩素化炭化水
素樹脂の添加を必要とする。低比重ポリマーに比重調整
のため混和しにくい樹脂を混合して使用した場合、分離
血清上に浮遊物を生じさせる傾向が出る。この現像は、
例えば材料の長期間貯蔵及び/又は輸送時に遭遇するこ
とのある60℃以上の苛酷な条件下において特に発生す
ることがある。これらの場合に、前記混合物は、シリカ
粉末とポリマーとの間の非親和性のために溶解状態から
折出してくることがある。血清の比重(1.022〜
1.032)より低い比重の成分、例えばピネン及びポ
リシロキサン樹脂のような成分がある場合には遠心分離
操作により隔壁材料から離れて血清表面に浮上する傾向
を有する。この現象は精密分析機器を汚染するなどの弊
害が生じる。
【0008】特公平1−25026号公報は血清分離用
シーラントを開示している。採血管に先にゲル状の血清
分離用シーラントを入れる場合には、分配段階において
ゲル状材料が流動しないような構造粘性を有する材料を
用いるのが好ましい。一方、血液を分離する際には短時
間(例えば10分以下)にできるだけ小さい遠心力(例
えば1500G以下)を適用して臨床試験結果への溶血
の及ぼす影響を防止、抑制するようにする。ゲル状材料
の移動を促進し、かつ低遠心力の下で隔壁を形成するた
めに、ゲル状材料の粘度は低い方が遠心によって形成さ
れたゲル材料の隔壁は、血清のデカンテーションの間に
破壊するのを防止するよう堅くなければならない。即
ち、ゲル状材料は輸送安定性及び隔壁能を有し、かつ優
れた移動性を呈することが必要である。
【0009】前述の如く、或る種のゲルは経時的に増粘
して非常に粘調な材料を生じ、それによって流動が難し
くなる。分離剤の反転性を改良するために、米国特許第
4,189,382号(Zine, Jr.) は分離剤分注後に「Energize
r 」 と呼ばれるシリンダー状物体をゲル管内に挿入する
ことを示唆している。その主機能は遠心操作の立上り時
にゲル状物体に外力を及ぼして移動を開始させることに
ある。それは凝血剤収容容器としても機能する。同じよ
うなことはガラスビーズを用いることによっても行われ
る。米国特許第 4,770,779号(Ichikawa et al)はコーン
状の空洞が上側表面に形成されるような特別のゲル分注
方法を教えている。このような方法は、遠心力によるゲ
ルの移動(反転)を促進する。これらの方法は反転性改
良のためには有効であるが、分注時に余分な工程を必要
とし、ゲルチューブの全体コストを高くする。
【0010】ゲル状材料に対する実用上の要点はゲル入
りチューブの位置とは無関係に、保管、流通の間に、自
由流動性を殆ど示さないか又は全く示さないことが必要
である。実際の使用前にはその最初の分注状態を保たな
ければならない。ゲルの自由流動性が大き過ぎる場合に
は、チューブ内で流動し、チューブ内壁を被覆して血清
部において赤血球が管壁に付着して残存することにな
る。更に、この状態ではゲルチューブは弱い又は不完全
な隔壁しか形成しなくなる。自由流動性を抑制するため
には、分注作業の終了後、例えば1日間直立位置にゲル
管を保持しなければならない。これにより網目を再形成
させ、その固体的性質を形成させる。自由流動はゲル配
合を調節して高い「降伏値」を達成することによって抑
制することができる。降伏値が高くなればなるほど、自
由流動性は低くなる。しかしながら、降伏値が高くなり
過ぎると、遠心操作時にゲルの移動性が低下する。要す
るに、自由流動性を低下させることは遠心操作時のゲル
の移動機能とは相反することになる。
【0011】降伏値は隔壁の形状及び安定性にも影響を
及ぼす。血清を分離する際は、遠心操作前に、採血され
たゲルチューブは一定時間放置して血液の凝固退縮を起
こさせ血清中へのフィブリン発現を排除する必要があ
る。遠心操作により血餅はゲルチューブの下部に圧縮さ
れる。しかし血餅は或る程度の弾性を有しており、その
遠心前の状態に自然に膨張する傾向があり、それによっ
て形成された隔壁の安定性を妨害する。或る種のゲル系
は単にポリマーの粘度を増大させることによって上記問
題を解決し、これは隔壁の安定性を維持するのにも有効
であることが証明されている。この提案の主要な欠点は
得られたゲルが非常に処理しにくくかつ分注しにくいこ
とである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、降伏値
又はチキソトロピー性が高いほど、血餅の膨張に対する
すぐれた抵抗力を有することを見出した。従って、本発
明の目的は、前記した従来技術の問題点を克服して、理
想的な分離性と高度な信頼性を達成した上で、全体物質
量を減少せしめ、プロセスコストを低減せしめることが
できる血液分離用シーラントを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に従えば、(A)
式(I)
【0014】
【化3】
【0015】(式中、R1 はH又はCH3 であり、R2
は炭素数1〜18のアルキル基を示す)を有するアルキ
ルアクリレート又はアルキルメタクリレートに由来す
る、20℃における比重が0.94〜1.06で粘度が
10〜140Pa・Sのポリマー100重量部、(B)
シリカ及びベントナイトより選ばれた少なくとも一種の
成分 0.5〜10重量部(C)(C−1)フルオロカ
ーボン系界面活性剤、(C−2)ポリエステル変性アル
キルポリシロキサン系界面活性剤及び(C−3)ポリエ
ーテル変性アルキルポリシロキサン系界面活性剤の中か
ら選ばれた少なくとも一種の界面活性剤0.01〜2重
量部を主成分とし、20℃における比重が1.035〜
1.065、粘度が100〜400Pa・Sで降伏値が
100〜400dyne/cm2 の範囲内である血清分離用シ
ーラントが提供される。
【0016】本発明に従った血清分離用シーラントは、
前述の如く、(A)成分、(B)成分及び(C)成分を
必須の構成成分とする。本発明において(A)成分とし
て使用されるポリマーは式(I)のアルキルアクリレー
ト及び/又はアルキルメタアクリレートを重合して成る
ポリマー(以下、単にアクリルポリマーという)であ
り、20℃における比重が0.94〜1.06、好まし
くは1.030〜1.045であり、粘度が10〜14
0Pa・S、好ましくは50〜100Pa・Sである。
なお、前記ポリマーの数平均分子量(Mn)は4000
〜12000であるのが好ましい。かかるアクリルポリ
マーはモノマーが容易に入手でき、低コストであるとい
う利点も有する。更に、このアクリルポリマーは比重及
び粘度の調節が容易であるため、使用者のニーズに合致
した広範囲の粘度−比重の組合せを達成することがで
き、しかも、従来のものに比較してより均一な樹脂を複
雑な操作を必要とすることなく、しかも分離血清上に浮
遊物を生成することもない。
【0017】本発明の血清分離用シーラントを構成する
A成分の式(1)で示されるポリマーに用いられる重合
性単量体は、いわゆるアルキルアクリレート又はアルキ
ルメタクリレートであり、例えばメチル(メタ)アクリ
レート(メチルアクリレートもしくはメチルメタクリレ
ートを意味する。以下同様)、エチル(メタ)アクリレ
ート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソーブチル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、トリデジ
ルメタクリレート、ステアリルメタクリレート等が挙げ
られる。なかでも、n−ブチル(メタ)アクリレートも
しくはエチルヘキシル(メタ)アクリレート又はこれら
の2種の単量体の併用から得られた共重合体が適当な粘
度を有しており取り扱い易く、また比重、粘度等の調整
の為に、シリカ等を分散する際の分散が容易であり、好
ましい。
【0018】さらに下記に示す、式(1)で示される以
外の重合性単量体(以下、併用単量体ということもあ
る)を併用できる。併用可能な重合性単量体の具体例
は、エチレングリコールジアクリレート、プロピレング
リコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジア
クリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレー
ト、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレ
ングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコー
ルジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレー
ト、プロピレングリコールジメタクリレート、ネオペン
チルグリコールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジ
オールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタ
クリレート、トリエチレングリコールジメタクリレー
ト、テトラエチレングリコールジメタクリレート、1,
2,3−プロパントリオールジ(メタ)アクリレート、
ジビニルベンゼン等が挙げられる。A成分として式
(1)で示される重合性単量体と併用単量体の比率は9
9.9/0.1〜90/10(固形分重量比)が好まし
く、より好ましくは99.9/0.1〜95/5(固形
分重量比)である。
【0019】なお、ゲル浮遊物の生成は、ポリマーの比
重を血清の比重(1.025〜1.032)より高くす
ることによって制御することができる。もし低比重ポリ
マーを使用する際はポリマーは重合反応液中に分散剤を
添加することによって混合を均一にし、全体として血清
より比重を高くした混合物の分散を最高の状態に保つこ
とが効果的である。ポリマーの貯蔵寿命に関しては、粘
度の高い方が微粒子添加物を懸濁状に安定に保つのに有
利であり、混合物の解離を防止することができる。この
ことは、比重の小さいポリマーを用いるゲルに対して特
に重要なことである。
【0020】本発明に従った血清分離用シーラントのB
成分として用いられるシリカ及び/又はベントナイト
は、ゲルの網目形成剤及び/及び比重調整剤として使用
される。使用するシリカ及びベントナイトの種類には特
に限定はないが、例えば、デクッサ社のアエロシル(Aer
osil)(商標)などのヒュームドシリカを好適に用いるこ
とができ、その粒子径には特に限定はないが、好ましく
は50mμ(nm)以下で、より好ましくは5〜40m
μである。一方、ベントナイトにも特に限定はなく、例
えば、NL Chemicals社より市販のベントン(BENTONE)(商
標)(スメクタイト/ヘクトライト)などを用いることが
できる。シリカ及び/又はベントナイトは前記アクリル
ポリマー(A)100重量部に対し0.5〜10重量
部、好ましくは1〜5重量部の範囲で使用する。0.5
重量%未満では構造粘性が出ず、自由移動性が高くな
り、10重量部を超えると、比重が高くなって反転性が
低下する。
【0021】本発明に従った血清分離用シーラントの
(C)成分としては、(C−1)フルオロカーボン系界
面活性剤、(C−2)ポリエステル変性アルキルポリシ
ロキサン系界面活性剤及び(C−3)ポリエーテル変性
アルキルポリシロキサン系界面活性剤の中から選ばれた
少なくとも一種の界面活性剤を前記アクリルポリマー
(A)100重量部に対し、0.01〜2重量部、好ま
しくは0.05〜1.8重量部配合する。0.01重量
部未満では必要とする粘性が得られにくく、自由移動性
が高くなり、2重量部を超えると粘性が上がり、反転性
が低下する。
【0022】本発明において(C)成分として使用され
る(C−1)フルオロカーボン系界面活性剤としては、
例えば大日本インキ化学工業(株)より市販のMEGA
FAC F142/F144(商標)や住友3M社より
市販のFLUORAD FC170C(商標)のよう
に、下記一般式:
【0023】
【化4】
【0024】(式中、nは1〜20の整数、mは10〜
20の整数、Rはアルキル基(好ましくは炭素数1〜2
0)である)よって表される化合物をあげることができ
る。
【0025】本発明において(C)成分として使用され
る(C−3)ポリエーテル変性アルキルポリシロキサン
系界面活性剤としては、例えは、東レ・ダウコーニング
(株)より市販の東レ・ダウコーニングシリコーンSH
190、192、SF3748、SH3746、SH3
749、SH3771、SH8400、SF8410、
SH8700(商標)などのように下記一般式:
【0026】
【化5】
【0027】(式中、R1 はアルキル基(好ましくは炭
素数1〜20)、POAはポリオキシアルキル(R−O
−R1 )基、xは8〜120の整数、yは8〜120の
整数である)で表わされる化合物をあげることができ
る。
【0028】本発明において(C)成分として使用され
る(C−2)ポリエステル変性アルキルポリシロキサン
系界面活性剤は、例えばビックケミー・ジャパン(株)
より市販のBYK Chemie BYK310又は3
70(商標)などのように下記一般式:
【0029】
【化6】
【0030】(式中、Rは水素又はアルキル基(好まし
くは炭素数1〜20)であり、R2及びR3 はそれぞれ
独立にアルキル基(好ましくは炭素数1〜20)であ
り、x及びyは、それぞれ独立に8〜120の整数であ
る)で表わされる化合物をあげることができる。
【0031】本発明に係る血清分離用シーラントは前記
(A)、(B)及び(C)の必須成分に加えて、更に、
任意的に(D)成分として前記アクリレートポリマー
(A)100重量部に対して、0.01〜1重量部、好
ましくは0.05〜0.8重量部の二酸化チタン及び/
又は炭酸カルシウムを用いることができる。D成分がこ
の範囲を外れると所定の比重が得られにくい。更に
(E)成分として前記アクリレートポリマー(A)10
0重量部に対し0.02〜1重量部、好ましくは0.1
〜0.8重量部のチタンカップリング剤を配合すること
ができる。
【0032】(E)成分が0.02重量部未満では、粘
性が上がり、反転性が得られにくく、1重量部を超える
と、経時での粘性が低下する傾向がある。本発明におい
て(E)成分として用いることができるチタンカップリ
ング剤としては、例えば味の素(株)より市販の下記式
で表わされる各種Prenact(商標)を用いること
ができる。
【0033】KRTTS(イソプロピル−トリイソステ
アリルチタネート)
【化7】
【0034】KR−9S(イソプロピルトリドデシルベ
ンゼンスルホニルチタネート)
【化8】
【0035】KR−12(イソプロピルトリ(ジオキシ
ルホスフェート)チタネート)
【化9】
【0036】これらのチタンカップリング剤は、アクリ
ルポリマー及び無機質部分に化学的に作用してポリマー
と充填剤との親和性を改良し、分散性を改良して混合物
の解離を防止する働きをする。
【0037】本発明に係る血清分離用シーラントは剪断
速度1sec-1における粘度が100〜400Pa・S
(Pascal・Sec)、好ましくは140〜320
Pa・Sであり、比重は1.035〜1.065、好ま
しくは1.04〜1.055であり、降伏値が100〜
400dyne/cm2 、好ましくは150〜300dyne/cm
2 でなければならない。
【0038】隔壁を安定に保持するには高粘度が好まし
いが、高粘度では直接血管内への分注操作及び遠心分離
による反転性が困難となる。隔壁の強度を増し、特に自
由流動を防止するには、前述の降伏値範囲が必要とな
る。即ち、降伏値が大きくなるほど、隔壁は強くなる。
しかし、降伏値が400dyne/cm2 を超えると、シーラ
ントの動きが制約され、ゲルの信頼性が損われる。所望
のシーラントの動きを得るためには、ゲルの比重が血清
の比重と血餅比重との間である、前記した範囲であるの
が必要である。比重が小さいとゲルに作用する浮力が増
大するためシーラントの動きが良好である。
【0039】前記シーラントの所望の性質は前記アクリ
ルポリマー及びその他の原材料の性質により容易に調節
することができる。表1にゲルの性質を効果的にコント
ロールするのに使用できるパラメータをあげた。これら
によって種々の性質を有する一連のゲルの製造が可能と
なるのである。例えば、網目構造形成剤含量又は降伏値
は比重に影響を及ぼすことなく独立に調節することがで
きる。
【0040】
【表1】
【0041】
【実施例】以下に本発明の実施例を比較例と共に説明す
るが、本発明の範囲をこれらの実施例に限定するもので
ないことはいうまでもない。なお以下において「部」は
特にことわらない限り重量基準である。
【0042】例1(比較例) エチルアクリレート及びラウリレメタクリレート(モル
比で1:1)の共重合体からなる比重1.04及び粘度
60Pa・Sの血清分離剤(シーラント)を用いてヒト
の血液の分離をゲルチューブ中にて行なった。しかしな
がら、これらのシーラントはニュートニアン粘性挙動を
示し、過度な自由流動性を呈し、とても実用できる状態
ではなかった。この系の降伏値は0(ゼロ)であり、ゲ
ルの入ったチューブを横に倒した場合にはポリマーは流
れて上側の管壁を被覆しユニット全体が使用できない状
態になった。
【0043】例2(比較例)(特公平1-25026 のシーラン
ト) 例1のシーラントの自由流動による問題を克服するため
に、ラウリルメタクリレート15部、n−ブチルアクリ
レート24部、エチルヘキシルメタクリレート60部及
びエチレングリコールジメタクリレート1部の共重合体
から成り、比重が0.950で粘度が20Pa・Sのポ
リマーを用いた。この共重合体100部に20部までの
シリカ微粉末を添加して比重が1.05粘度が250P
a・S/secのシーラントを製造した。このシリカ粉
末の混合によってシーラントにチキソトロピー性が付与
され、降伏値は20〜50dyne/cm2 となった。かかる
分離材(シーラント)の製造は先ず構成成分を機械的ミ
キサーで予備混合し、ロールミルに4回通して分散さ
せ、真空混合で気泡を除去した。このようにして得られ
た最終の分離剤は、相互に非混和性の、アクリルポリマ
ーと網目形成剤/充填剤を含むものであり、従って、そ
の高粒子含有量のために、適切な分散が特に困難であっ
た。
【0044】このシーラントを用いた試験結果は、自由
流動性が顕著に低下し、そして隔壁形成性が改良され
た。しかしながら、シリカ含量が高いため、ゲルが経時
的に硬くなり、長期間(例えば180日間)の貯蔵の間
にその信頼度が損われた。更に高アエロジル含量にも拘
らず、チキソトロピー性は依然として比較的低く、自由
流動性が更に低下するのが望ましかった。更に長時間の
貯蔵後の血液分離では血清上にゲル浮遊物が相当量認め
られた。これは血液分離用シーラント及び同様なユニッ
トの需要家の不満の最も一般的な現象である。
【0045】例3〜16(実施例) 本発明に従った各種血液分離用シーラントを製造した。
これらのシーラントの構成組成(重量部)は表2及び表
3に示す通りであり、(A)成分としてNBA(n−ブ
チルアクリレート)、EHA(エチルヘキシルアクリレ
ート)及びEGDM(エチレングリコールジメタクリレ
ート)から表2及び表3に示す組成で重合した各種ポリ
マーを用いた。ポリマーの粘度及び比重は表2及び表3
に示す通りであった。(B)成分としてはアエロジル(A
EROSIL: 登録商標)(デグッサ社)R805、R812、
R972、A130、及びOX50のシリカ並びにベン
トン(NL Chemicals社市販のB−38)を表2及び表3
に示す量(重量部)で用い、(C)成分としてはSH1
90(東レ・ダウコーニングシリコン社製ポリエーテル
変性アルキルポリシロキサン系界面活性剤)、BYK3
70(BYK CHEMIE社製ポリエステル変性アルキルポ
リシロキサン系界面活性剤)、F144、F177(大
日本インキ化学工業(株)社製フルオロカーボン系界面
活性剤)及びFC170C(住友3M社製フルオロカー
ボン系界面活性剤)を表2及び表3に示す量で用いた。
更に、任意的な(D)成分としては、炭酸カルシウム
(Ca CO3 )及び二酸化チタン(TiO2 )を用い、
(E)成分としてチタンカップリング剤プレンアクトK
RTTS、KR−9S及びKR−12(味の素(株)
製)を表2及び表3に示す量(重量部)で用いた。
【0046】前述の如く、シリカ及び/又はベントンは
網目形成剤であり、アルキルポリシロキサン及び/又は
フルオロカーボン系界面活性剤はシーラントの粘性を高
める作用をし、これによってシーラント中の網目形成剤
の含量を著しく(例えば最大30部から12部未満ま
で)低下させることができる。この濃度低下は製造プロ
セスを著しく容易にすることができ、例えばロールミル
操作を2回通し以下又はロールミル操作をなくすことが
できる。チタンカップリング剤を上記配合に組み入れる
ことによっても網目形成剤/充填剤含量の分散性が一層
改良される。アクリルポリマーの製造は、一般に適当な
溶剤(例えば、キシレン、トルエンなど)30〜60部
(重量)にモノマー成分を滴加することによって行うこ
とができる。モノマーの滴加完了後、混合物は完全反応
のために熟成し、溶媒を蒸発除去する。得られた血清分
離用シーラントの配合、諸物性などを表2及び表3に示
す。ゲルの性状における粘度の単位はPa・S、降伏値
の単位はdyne/cm2 である。
【0047】例17(比較例)(米国特許第 4083784号の
例1) 比較例として、ダウコーニング社製のジメチルポリシロ
キサン(200 Series Silicone Fluid)をシリコーン液
(ポリマー成分)として用いた組成物を調製した。この
粘度は約12500センチストークス(25℃)で比重
は0.975であった。シリカ粒子はDegussa社
製D.17で表面積約110m2/g及び比重約2.2の
微細粒子であった。前記シリコーン液及びシリカ粒子を
下記比率で先ず予備混合して当初粒度約200,000
のゲル状組成物を得た。この2成分系に成分(C)とし
て前記SH190を下記量を添加してロールミル操作に
より粘度約141Pa・S降伏値213dyne/cm2 及び
比重1.042の組成物を得た。構成成分 重量部 シリコーン液 100 シリカ粒子 15 SH190 0.0173
【0048】
【表2】
【0049】
【表3】
【0050】例1〜例17で得られたシーラントの評価
試験 すべての試料の粘度は種々の剪断速度でEHD型コーン
アンドプレートビスコメーターを用いて測定した。これ
らの各剪断速度での粘度は Casson プロット理論に従っ
て降伏値を推測するのに用いた。
【0051】すべての試料は以下の各工程を含む手順に
よる自由流動性に対する比較評価に付した。 1)ゲル1.5mlを10mlガラス管中に分配する。 2)分注したゲルチューブを3分間直立位置に維持す
る。 3)最初のゲル位置をマークし、ゲルチューブを横にし
て水平に放置する。 4)1日後に最初の位置からの流れ距離を測定する。 各ゲルの流れ距離(x)は以下の基準で評価した。 +++ : x<5mm ++ : 5mm≦x<10mm + : 10mm≦x<15mm +− : 15mm≦x≦20mm − : x>20mm
【0052】すべてのゲル試料について、ヒトの血液試
験評価を行なった。評価方法は、遠心操作中の動き(移
動性)、ゲル隔壁の生成(隔壁形成)、1日後の隔壁の
安定性(隔壁安定性)、及び血清表面上のゲル物質の存
在(浮遊ゲル)、ゲル表面に付着した血餅の量(血餅付
着性:血餅の付着のないもの +++)を以下の基準で
評価した。 +++ : 優れている ++ : 非常に良好 + : 良好 +− : 可 − : 不良
【0053】実際の試験前に、ゲル1.8mlを含む試験
管材料を60℃で1ヶ月間貯蔵した(通常温度の1年間
貯蔵の促進テスト)。各試験管に約8mlの血液を収集
し、1時間以内で凝血させた。次に試料を800Gで1
0分間遠心分離した。通常の方法では、1300G以上
で10分間遠心分離するのが隔壁形成の確実性を得るた
めに普通であるが、より厳しい遠心操作標準条件として
本評価試験では800G×10分間を選定した。 評価
試験結果を表4に示す。
【0054】
【表4】
【0055】表4に示すように、評価結果は、本発明に
係る例3〜16の試料は例1〜2及び例17の比較試料
に比べて、全体性能において、顕著な改良が認められ
た。最も重要なことは、移動性及び隔壁安定性に関する
信頼度が過激な温度における貯蔵にも拘らず、著るしく
改良されたことである。かかる改良が、前述の従来技術
におけるように、"Energizer" の挿入又は特別のゲル分
配方法などの特別の手段によって分離材ゲルの移動を促
進させることなく、達し得たことは画期的なことであ
る。更に、自由流動又はゲル物質の浮遊のような実用的
特性もこれらの現象が顕著に減少するか、なくなるの
で、改良された。その製造にプラネタリー混合(planeta
ry mixing)のみ使用した例5の試料は本発明の血清分離
用シーラントの製造を簡素化することができ、しかも他
の試料と同じ性能を依然保持している。比較例である例
2に類似のゲルはその高シリカ含量のために、ロールミ
ルによる分散工程は不可欠である。
【0056】前述の如く、本発明は、ポリマー及び充填
剤/網目形成剤の配合量調節により最適のシーラント性
能が得られる。本発明に係る例3〜例16の代表的な配
合のシーラントを製造し、血中薬物濃度(TDM)を評
価した。この試験は各シーラントを用いて各薬物が含有
されている血液を遠心分離し、隔壁上の分離血清をその
状態で1時間〜3日間放置し、一定時間後に血清中薬物
濃度を測定した。測定した薬はジゴキシン、ジソピラミ
ド、リドカイン、プロカインアミド、キニジン、ゲンタ
マイシン、アセトミナフェン、バルプロ酸、フェニトイ
ン、カルバマゼピン及びフェノバルビタールである。分
析結果は薬物の濃度低下は殆んど認められなかった。こ
のことは、医薬に対するゲル材料の不活性を示した。電
解質及び生化学物質の分析でも臨床データに及ぼす影響
は認められなかった。これも血液自身に対するゲルの不
活性を示している。更にシーラントをチューブに充填
し、1.5Mradのガンマ線照射したが、そのレオロ
ジー挙動及び性能にほとんど影響がなく、血液評価試験
中照射なしの場合と差がなく良好な結果を得た。
【0057】本発明に係る前記成分(A),(B)及び
(C)並びに任意的な成分(D)及び(E)からなる血
清分離用シーラントの好ましい態様として以下の態様を
挙げることができる。 1.界面活性剤(C)が界面活性剤(C−1),(C−
2)及び(C−3)より選ばれた少なくとも2種の界面
活性剤である前記血清分離用シーラント。 2.界面活性剤(C)が少なくとも一種の界面活性剤
(C−3)である前記血清分離用シーラント。 3.ポリマー(A)が(i)式(I)のモノマー及び
(ii)それと共重合可能なコモノマーとのモル比(i)
/(ii)=99.9/0.1〜90/10の共重合体で
ある前記血清分離用シーラント。 4.成分(B)の量がポリマー(A)100重量部当り
1〜5重量部である前記血清分離用シーラント。 5.成分(C)の量がポリマー(A)100重量部当り
0.05〜1.8重量部である前記血清分離用シーラン
ト。 6.成分(D)の量がポリマー(A)100重量部当り
0.05〜0.8重量部である前記血清分離用シーラン
ト。 7.成分(E)の量がポリマー(A)100重量部当り
0.1〜0.8重量部である前記血清分離用シーラン
ト。 8.界面活性剤(C)が前記式(II)で表される界面活
性剤(C−1)である前記血清分離用シーラント。 9.界面活性剤(C)が前記式(III)で表される界面活
性剤(C−3)である前記血清分離用シーラント。 10.成分(E)がイソプロピルトリイソステアリルチ
タネート、イソプロピルトリドデシルベンゼンスルホニ
ルチタネート及びイソプロピルトリジオキシルホスフェ
ートより選ばれた少なくとも1種である前記血清分離用
シーラント。 11.20℃における比重が1.04〜1.055、粘
度が140〜320Pa・Sで降伏値が150〜300
dyne/cm2 の範囲内である前記血清分離用シーラント。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 33/48 C09K 3/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)式(1) 【化1】 (式中、R1 はH又はCH3 であり、R2 は炭素数1〜
    18のアルキル基を示す)を有するアルキルアクリレー
    ト又はアルキルメタクリレートに由来する、20℃にお
    ける比重が0.94〜1.06で粘度が10〜140P
    a・Sのポリマー100重量部、 (B)シリカ及びベントナイトより選ばれた少なくとも
    一種の成分 0.5〜10重量部 (C)(C−1)フルオロカーボン系界面活性剤、(C
    −2)ポリエステル変性アルキルポリシロキサン系界面
    活性剤及び(C−3)ポリエーテル変性アルキルポリシ
    ロキサン系界面活性剤の中から選ばれた少なくとも一種
    の界面活性剤0.01〜2重量部 を主成分とし、20℃における比重が1.035〜1.
    065、粘度が100〜400Pa・Sで降伏値が10
    0〜400dyne/cm2 の範囲内である血清分離用シーラ
    ント。
  2. 【請求項2】 前記成分(C)がポリエーテル変性アル
    キルポリシロキサン系界面活性剤であり、更に下記成分
    (D)及び成分(E)より選ばれた少なくとも一種の成
    分を含む請求項1に記載の血清分離用シーラント。 (D)二酸化チタン及び炭酸カルシウムより選ばれた少
    なくとも一種の成分0.01〜1重量部 並びに (E)チタンカップリング剤 0.0
    2〜1重量部
  3. 【請求項3】 界面活性剤(C)が式(IV): 【化2】 (式中、Rは水素又はアルキル基を示し、R2 及びR3
    は独立にアルキル基を示し、x及びyは独立に8〜12
    0である)で表される界面活性剤(C−2)である請求
    項1又は2に記載の血清分離用シーラント。
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