JPH04337458A - 血液分離用組成物 - Google Patents

血液分離用組成物

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JPH04337458A
JPH04337458A JP13826391A JP13826391A JPH04337458A JP H04337458 A JPH04337458 A JP H04337458A JP 13826391 A JP13826391 A JP 13826391A JP 13826391 A JP13826391 A JP 13826391A JP H04337458 A JPH04337458 A JP H04337458A
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JP
Japan
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blood
composition
polyvinyl ether
serum
separation
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Application number
JP13826391A
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English (en)
Inventor
Masao Ishida
正雄 石田
Tosaku Susuki
周々木 東作
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Toray Research Center Inc
Original Assignee
Toray Research Center Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血清と血餅との効率的
な分離に好適に用いられる血液分離用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、遠心分離操作で血餅を沈殿させ
、ピペットにて吸い上げる方法で血清と血餅を分離して
いたが、この方法は分離が不十分でかつ手間と時間がか
かる。そこで効率よく短時間で実施できるよう種々の方
法が検討された。その内の1つに血清と血餅の中間の比
重を有する材料を入れ、血液と共に遠心分離にかけるこ
とにより、血清と血餅の中間に分離壁を形成させる方法
がある。この方法を用いると、デカンテーションのみに
より血清を分取することができ、手間と時間を削減でき
る。
【0003】かかる分離壁の材料としてはチキソトロピ
ー性を示す流体を用いる方法が主流になっている。チキ
ソトロピー性を示す流体としては液状ポリマーと不活性
充填剤を含む組成物が通常用いられる。このような分離
用組成物として特開昭58−137757号にはポリエ
ーテルエステルと不活性充填剤を含む組成物が、特公昭
59−11863号にはシリコーン流体と不活性充填剤
を含む組成物が、また特開昭59−68672号にはメ
タアクリル系重合体と不活性充填剤を含む組成物が、特
開昭64−6862号には三弗化塩化エチレン低重合物
と不活性充填剤を含む組成物が開示されている。これら
の内、シリコーン流体を用いる組成物と三弗化塩化エチ
レン低重合物を用いる組成物は価格が高いという欠点を
有する。また、ポリエーテルエステルを用いる組成物と
メタアクリル系重合体を用いる組成物はそれらの一部が
油状となって血清表面に浮きやすいという欠点を有して
いる。従って、現状においては、価格と特性の両方を満
足させる血液分離用組成物が要求されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の欠点
を解決しようとするものであり、遠心分離操作により効
率的に血清と血餅を分離することが出来、血清表面に油
分が遊離することもなく、しかも分離状態を安定に保持
することができる血清分離用組成物を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために下記の構成を有する。「実質的に水に不溶
性のポリビニルエーテルと、該ポリビニルエーテルと相
溶性を有するアクリル系またはメタアクリル系重合体と
を含み、かつ比重が1.02〜1.09g/cm3 で
あることを特徴とする血液分離用組成物。」本発明に用
いられるポリビニルエーテルとしては、実質的に水に不
溶性のものが用いられるが、本発明において「実質的に
水に不溶性」とは、同重量の水とともに振り混ぜたとき
、水に溶出する量が0.1重量%以下のものであること
を意味する。ポリビニルエーテルの中でも、本発明にお
いては、液状で流動性を有するポリアルキルビニルエー
テルが適しており、特にポリビニルエチルエーテル、ポ
リビニルプロピルエーテル、ポリビニルブチルエーテル
が好適である。
【0006】本発明においては、血液分離用組成物中、
かかるポリビニルエーテルが20〜90重量%の割合で
含有されていることが好ましい。20重量%未満では、
組成物の一部が油状となって血清表面に浮きやすくくな
り、90重量%を越えるとチキソトロピー性が不充分と
なる。
【0007】アクリル系もしくはメタアクリル系重合体
としては、ポリビニルエーテルと相溶性を示す重合体で
あれば特に限定されることなく用いられ、単独重合体で
も良いし、共重合体でも良い。本発明において「相溶性
を有する」とは、均一に混合することを意味する。また
、共重合体の場合、アクリル系モノマとメタアクリル系
モノマとの共重合体でもよいし、アクリル系もしくはメ
タアクリル系モノマと、これら以外のモノマとを共重合
させても良い。アクリル系もしくはメタアクリル系モノ
マ以外のモノマとしては、共重合可能であれば特に限定
されることなく用いることができ、例えば、スチレン、
αメチルスチレン、4−メチルスチレン、塩化ビニル、
酢酸ビニルなどが挙げられる。中でも、スチレンを用い
た場合、不活性充填剤との作用で大きなチクソトロピッ
ク効果が得られることが多く、好ましい。さらに、共重
合体とする場合、共重合体組成物中、アクリル系または
メタアクリル系モノマが30重量%以上含有されている
ことが好ましい。
【0008】また、かかるアクリル系またはメタアクリ
ル系重合体は、本発明の血液分離用組成物中、10〜8
0重量%の割合で含有されていることが、油上物の分離
を防ぐ点で好ましい。
【0009】本発明においては、血液分離用組成物中に
、前記ポリビニルエーテル、アクリル系またはメタアク
リル系重合体とともに、不活性充填剤を含有することが
、チクソトロピック性を増大せさる点で好ましい。例え
ばシリカ、アルミナ、タルク、ベントン、硫酸バリウム
、炭酸カルシウムの微粉末などが挙げられるが、シリカ
が最も好ましい。
【0010】さらに、本発明の血液分離用組成物は、そ
の比重が、1.02〜1.09g/cm3 であること
が必要である。この範囲以外では、血清と血餅の中間の
比重にならず、血液分離用組成物とはならない。
【0011】ポリビニルエーテルとアクリル系もしくは
メタアクリル系重合体の混合、および必要により不活性
充填剤の混合は、どのような方法でも特に限定されるも
のではなく、ポリビニルエーテルと、アクリル系もしく
はメタアクリル系重合体とを重合体同志混合し、そこに
不活性充填剤を添加しても良いし、ポリビニルエーテル
と、アクリル系もしくはメタアクリル系重合体と、不活
性充填剤とを一度に混ぜ合わせても良い。また、ポリビ
ニルエーテルもしくはポリビニルエーテルと不活性充填
剤の混合物中で、アクリル系もしくはメタアクリル系モ
ノマーを重合させても良い。さらに必要に応じ適当な粘
度調節剤などを混合しても良い。
【0012】本発明による血液分離用組成物は、通常、
採血管の底部にあらかじめ入れておき、そこに血液を採
取することにより用いられる。もちろん採血管に血液を
採取後、血液分離用組成物を添加して遠心分離機にかけ
ることも出来る。
【0013】
【実施例】次に実施例で本発明を具体的に説明する。
【0014】実施例1 100gの“Lutonal  A25”(ポリビニル
エチルエーテル,BASF社製)を容量200mlの4
ツ口フラスコに入れ、撹拌しつつ100℃に加熱した。 そこに10gのスチレン、20gのアクリル酸ブチル、
0.3gのアゾビスイソブチロニトリルより成る混合溶
液を1時間かけて滴下した。
【0015】滴下終了後そのまま30分間撹拌を続け、
次いで0.1gの過酸化ベンゾイルを30分おきに2回
添加し、2回目の添加後、100℃で1時間撹拌を行な
い重合反応を終了した。得られた粘性溶液100gに1
5gの“アエロジルR972”(二酸化シリコン微粉末
:日本アエロジル社製)を添加し、均一に分散、混合し
、血液分離用組成物とした。この組成物の比重は1.0
53であった。この組成物1.3gを10mlのガラス
製採血管の底部に入れ、5mlの血液を入れて1300
Gで10分間遠心分離した。血液分離用組成物をはさん
で血清と血餅が完全に分離しており、血清表面に油分の
遊離も見られなかった。採血管を傾けて長時間保持して
も血液分離用組成物から成る分離壁の変形はなく安定で
あった。
【0016】実施例2 100gの“Lutonal  A25”、16.7g
のスチレン、33.3gのアクリル酸ブチル、2gのア
ゾビスイソブチロニトリルを用いて実施例1と同様に重
合反応を行ない粘性溶液を得た。得られた粘性溶液10
0gに12gの“アエロジルR972”を添加し、均一
に分散、混合し、血液分離用組成物とした。この組成物
の比重は1.049であった。
【0017】この組成物1.3gを10mlのガラス性
採血管の底部に入れ、5mlの血液を入れて実施例1と
同様に評価したところ、血清と血餅の分離は完全であり
、血清表面に油分の浮遊はなく、また採血管を傾むけて
長時間保持しても分離壁の変形がなく良好であった。
【0018】実施例3 容量200mlの4ツ口フラスコに40gの酢酸ブチル
を仕込み、撹拌しつつ100℃に昇温した。ここに42
gのアクリル酸ブチル、6gのメタアクリル酸n−ペン
チル、12gのスチレン、0.7gのアゾビスイソブチ
ロニトリルより成る混合溶液を1時間かけて滴下した。 滴下終了後そのまま30分間撹拌を続け、次いで0.1
gの過酸化ベンゾイルを30分おきに2回添加し、2回
目の添加後、100℃で1時間撹拌を行ない重合反応を
終了した。得られたポリマー溶液50gと100gの“
Lutonal  A25”および15gの“アエロジ
ルR972”を混合し、撹拌しつつ減圧することにより
酢酸ブチルを主とする低沸点物を留去し、血液分離用組
成物とした。この組成物の比重は1.057であった。 この組成物1.3gを10mlのガラス製採血管の底部
に入れ、5mlの血液を入れて実施例1と同様に評価し
たところ、血清と血餅の分離は完全であり、血清表面に
油分の浮遊はなく、また採血管を傾むけて長時間保持し
ても分離壁の変形がなく良好であった。
【0019】実施例4 容量200mlの4ツ口フラスコに80gの“Luto
nal  I30”(ポリビニルイソブチルエーテル,
BASF社製)と20gのトリメリット酸トリ(2−エ
チルヘキシル)を入れ、撹拌しつつ100℃に加熱した
。ここに7gのスチレン、3gのメタアクリル酸ブチル
、20gのアクリル酸ブチル、0.9gのアゾビスイソ
ブチロニトリルより成る混合溶液を1時間かけて滴下し
た。 滴下終了後そのまま30分間撹拌を続け、次いで0.1
gのアゾビスイソブチロニトリルを30分おきに2回添
加し、2回目の添加後、100℃で1時間撹拌を行ない
重合反応を終了した。得られた粘性溶液100gに16
gの“アエロジルR972”を添加し、均一に分散、混
合して、血液分離用組成物とした。この組成物の比重は
1.047であった。
【0020】この組成物1.3gを10mlのガラス製
採血管の底部に入れ、5mlの血液を入れて実施例1と
同様に評価したところ、血清と血餅の分離は完全であり
、血清表面に油分の浮遊はなく、また採血管を傾むけて
長時間保持しても分離壁の変形がなく良好であった。
【0021】
【発明の効果】本発明の血液分離用組成物によれば、効
率的に血清と血餅を分離することが出来、かつ、血清表
面に油分が遊離することもなく、しかも分離状態を安定
に保持することができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】実質的に水に不溶性のポリビニルエーテル
    と、該ポリビニルエーテルと相溶性を有するアクリル系
    またはメタアクリル系重合体とを含み、かつ比重が1.
    02〜1.09g/cm3 であることを特徴とする血
    液分離用組成物。
  2. 【請求項2】実質的に水に不溶性のポリビニルエーテル
    と、該ポリビニルエーテルと相溶性を有するアクリル系
    またはメタアクリル系重合体、および不活性充填剤を含
    み、かつ比重が1.02〜1.09g/cm3 である
    ことを特徴とする血液分離用組成物。
  3. 【請求項3】ポリビニルエーテルが、ポリエチルビニル
    エーテルであることを特徴とする請求項1記載の血液分
    離用組成物。
  4. 【請求項4】アクリル系またはメタアクリル系重合体が
    、アクリル酸エステルまたはメタアクリル酸エステルと
    、スチレン類との共重合体であることを特徴とする請求
    項1記載の血液分離用組成物。
  5. 【請求項5】不活性充填剤が、二酸化シリコンであるこ
    とを特徴とする請求項2記載の血液分離用組成物。
JP13826391A 1991-05-14 1991-05-14 血液分離用組成物 Pending JPH04337458A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101278909B1 (ko) * 2010-11-15 2013-06-26 우성식 혈청분리용 겔 조성물 및 이를 포함하는 진공채혈관

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