JP3259331B2 - 表面状態検査装置 - Google Patents
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Description
し、特に半導体製造装置で使用される回路パターンが形
成されているレチクルやフォトマスク等の基板上又は/
及び基板にペリクル保護膜を装着したときのペリクル保
護膜面上に、例えば不透過性のゴミ等の異物が付着して
いたときに、この異物を精度良く検出する表面状態検査
装置に関するものである。
又はフォトマスク等の基板上に形成されている露光用の
回路パターンを半導体焼付け装置(ステッパー又はマス
クアライナー)によりレジストが塗布されたウエハ面上
に転写して製造している。
ると転写する際、異物も同時に転写されてしまいIC製
造の歩留りを低下させる原因となってくる。
異物の存在を検出するのが不可欠となっており、従来よ
り種々の検査方法が提案されている。例えば図6は異物
が等方的に光を散乱する性質を利用する方法を用いた特
開昭62−188943号公報で提案されている表面状
態検査装置の一例である。
れぞれレチクル1面のパターン面2a上とブランク面2
b上に各々集光され、紙面と略直交方向に走査してい
る。パターン面2a上で散乱した散乱光は集光レンズ5
2を介して光検出器6aに導かれる。パターン面2a上
に貼られた下側ペリクル面3上で散乱した散乱光は下側
ペリクル面用の受光系51によって光検出器6cに導か
れる。
リンドリカルレンズであり、散乱光を光ファイバー10
cの端面に結像している。ブランク面2b上で散乱した
散乱光は同様にブランク面用の受光系53によって光検
出器6bに導かれる。
リンドリカルレンズであり、光ファイバー10bの端面
に結像している。そして、レチクル1を点S1から点S
2の方向へステージスキャンすることによって各面の全
面検査を行っている。
上の検査分解能が最も厳しく、なるべくCRパターンか
らのノイズ散乱光の影響を受けないようにパターン面検
査用の入射ビーム5aがレチクルに対して大きな角度で
斜入射するようにしている。更に入射ビームに対してレ
チクル1を水平面内で捩ることによってCRパターンか
らのノイズ散乱光の影響を受けにくいようにしている。
リクル3が貼られている場合にはペリクル枠4によって
入射ビームが遮られパターン面2a上を照射しない部分
が生じる。この為、例えば特開昭62−179641号
公報では図7に示すようにレクチル1を水平面内で18
0度回転させる機能を持たせてパターン面上の遮光部を
補うように半面づつの検査を行っている。
にした従来の表面状態検査装置の要部概略図である。
を順にビームエクスパンダー110とミラー200と走
査用ミラー(回転ミラー又は振動ミラー)130、そし
てf−θ特性を有するf−θレンズ120とを介してハ
ーフミラー140で反射光LBと透過光LPの2つの光
束に分割している。
ミラー210を介して複数の検査面を積層した被検査物
1の上方より入射させている。又、透過光束LPをミラ
ー220を介して被検査物1の下方より入射させてい
る。
面に設けたペリクル面3a,3bとから成っている。レ
チクル2cの裏面(上面,ブランク面)2bと表面(パ
ターン面,下面)2a、そしてペリクル面3a,3bは
各々検査面と成っている。そして走査用ミラー130を
回転又は振動させてレーザー100からの光束で検査面
上を光走査している。
直接の反射光及び透過光の光路から外れた領域に各検査
面(2a,3a,2b,3b)に焦点を合わせた光検出
手段(60,70,80,90)を設け各光検出手段に
より、検査面に付着した埃や塵等の異物からの散乱光を
検出している。
等方的に散乱される。この為、ある検査面に異物が存在
していると、その面に焦点を合わせた光検出手段からの
出力は大きくなる。従って、このときの光検出手段から
の出力値を利用することにより異物の存在を検出してい
る。
異物からの散乱光を裏面2bからの直接反射光や他の検
査面からの光束を検出しないような領域に設定した光検
出手段80により検出している。
は光検出手段90により、レチクル2cのパターン面2
aからの散乱光は光検出手段60により、下側のペリク
ル面3aからの散乱光は光検出手段70により各々検出
している。
クロムパターンが形成されている検査面2aにおける異
物の許容径が他の検査面に比べて小さく、かつ異物から
の散乱光が少ない。この為光検出手段60はノイズ光の
影響が少なく検査面2aからの散乱光を最も効率良く検
出出来る領域に配置している。
特開昭62−188944号公報に開示されている。同
公報ではレチクルを水平面内で所定角度、捩ることによ
り検査面からの異物による散乱光を効率良く検出してい
る。
からの散乱光やパターンからの回折光がブランク面(2
b)側の光検出手段(80,90)で誤検出されないよ
うにパターン面とブランク面の光走査線をレチクルの送
り方向に所定量ずらして設定している。この他表面状態
検査装置が米国特許第4460273号や特開昭57−
66345号公報で提案されている。
クル面3bの検出用の光検出手段(80,90)を示す
拡大説明図である。
した光は紙面と略直交方向に延びたシリンドリカルレン
ズ61aによって光ファイバー10aの端面に結像さ
れ、光検出器6aに導かれる。又、余分な迷光を検知し
ないようブランク面上の視野を特定するために視野絞り
64aが設けられている。62aは鏡筒である。光検出
手段90の各要素も光検出手段80と同様である。
ランク面2b上で反射した光が上ペリクル枠4bを照射
したときP部で発生した強大な散乱光が光検出手段8
0,90に入り込んでくるため、これを異物からの散乱
光と誤検知してしまう恐れがある。このP部で発生した
散乱光が受光系内に入り込んでくるのを防ぐ為に図10
に示すようなL字型の迷光防止用の遮光板63a,63
bを受光系鏡筒の開口部に取り付けてある。
異物検査の検出分解能の向上が要求されている。
解能を向上させる為には、入射ビーム径を以前よりも小
さくしなければならない。小さいビーム径での検査を行
うにはステージ走査速度を遅くしなければならない為、
複数面の検査を行う場合には、従来のような図7に示す
ような検査シーケンスでは、パターン面とそれ以外の面
を分けて個別に検査を行うため、ステージの走査範囲が
大きくなり検査時間が長くなってしまうという問題点が
有る。従って、図11に示すように少ないステージ走査
で複数面を同時に検査するシーケンスで行う必要性が生
じる。
にペリクル膜3が装着されている場合、入射ビーム5a
がペリクル枠4にさしかかったとき、入射ビーム5aが
ペリクル枠4で反射し、パターン面2a上を照射する
(F′部)。パターン面2a上にはクロムパターンが施
されておりF′部からは強大な散乱光を発する。その
為、ペリクル枠4周辺で不要な迷光を拾う可能性があり
誤検知の恐れがあるという問題点が有った。
あるパターン面、ブランク面、上下ペリクル面の4面検
査タイプ、又は6″レチクル等の検査装置であるパター
ン面、ブランク面、下ペリクル面の3面検査タイプにお
いても同様である。更に、検査対象が5″レチクル等の
場合は上下ペリクル面の検査、6″レチクル等の場合は
面と下ペリクル面の検査といったペリクル内の発塵は無
い事を前提とした2面検査タイプについても同様であ
る。
為、図13(B)のような走査方式の検査シーケンスで
行った場合、図12で説明したようにペリクル枠周辺で
誤検知の恐れがあるという問題点が有った。又、上記誤
検知を防ぎ信頼性を上げる為、図13(A)のようなシ
ーケンスにした場合検査時間が長くなってしまうという
問題点が有った。
外からのノイズ光を排除し、対象とする検査面上の異物
の有無を高精度に検出することができる表面状態検査装
置の提供にある。
置はレチクルないしフォトマスク基板上にペリクルを装
着した被検査物を可動のステージに載置し、ペリクル面
に対して斜め方向から光束を入射させると共に該ステー
ジの移動方向と略直交方向に光走査を行い、該ペリクル
面からの散乱光を光検出手段で検出することにより、該
ペリクル面上の異物の有無を判別する際、該光検出手段
を、その受光する光が正反射光とは異なり、且つ該受光
する光のペリクル上領域から出射する方向θdが該ペリ
クル面での入射光束の正反射方向θi’と該ペリクル面
との間に位置するように設定したことを特徴としてい
る。
の散乱光をプリズムミラーを介して検出していることこ
とや前記ステージの移動方向と前記光束のペリクル面上
の走査方向とのなす角度が75±10度となるようにし
たことや前記光検出手段をその受光方向が前記光束のペ
リクル面への入射方向に対し基板の面内方向に関して角
度を持つように設定したこと等を特徴としている。
る。同図は検査面としてのペリクル面3からの散乱光を
検出する光検出手段11、そしてペリクル面3とレチク
ル1のパターン基板面2aとを検査する光ビーム5aを
例にとり示している。本実施例では他の検査面(2a,
2b)に対しても同様の光検出手段と光ビームが存在し
ているが同図では省略している。図2は図1のレチクル
1を下側より見たときの概略図である。
リクル面3に対して入射角θiでレチクル1のパターン
基板面2a上にピントを結ぶ状態で紙面と略垂直方向に
光走査している。
の光走査方向5cとレチクル1を載置している可動のス
テージ(不図示)の移動方向Sとのなす角αが75度と
なるように光走査している。そしてステージを矢印S方
向に移動(ステージ移動)することによりレチクル1
(ペリクル面3)の全面を光走査している。本実施例で
は検査面の光走査方向と初検査物の移動方向とのなす角
αが65°から85°の間、即ちα=75°±10°と
なるようにしている。
ーン基板面2aから生じる散乱光の有無を検出し、パタ
ーン基板面2a上にゴミや埃等の異物が付着しているか
否かを判断している。光ビーム5aによりレチクル1を
光走査する際、レチクル1の下面2aの下方に設けたペ
リクル面3も同様に光走査する。このとき例えばペリク
ル面3上の領域Gに異物が付着していると光ビーム5a
の通過に伴い領域Gから散乱光が生じる。
から生じる散乱光を検出している。6は受光素子であ
り、光ファイバー10で導光された散乱光を検出してい
る。13は遮光板であり、ノイズ光がプリズムミラー7
に入射するのを防止している。
3の検査用の光検出手段11の受光方向θdが入射ビー
ム5aがペリクル面3で正反射したときの反射光5aa
の反射角度θi′(θi′=θi)とペリクル面3との
間に位置するようにしている。即ち、 0<θd<θi′ ‥‥‥‥(1) となるように受光方向θdを読出している。
散乱光のみが光検出手段11を構成するプリズムミラー
7を介してシリンドリカルレンズ8によって集光され、
光ファイバー10の端面に結像するようにしている。
(尚、本実施例ではプリズムミラー7を用いて装置全体
の小型化を効果的に図っている。)即ち、本実施例では
光検出手段11の受光方向θdが条件式(1)を満足す
るように各要素を設定し、光ビーム5aがペリクル枠4
によって反射し、パターン基板面2aの領域Fを照射し
たときに該領域Fが光検出手段11の受光光軸14と交
わらないようにしている。これによりレチクル1の領域
Fで発生する強力なノイズとなる散乱光が光検出手段1
1に入射しないようにしている。
散乱光を前方方向、約40度方向で検出するようにして
強い散乱光が得られるようにしている。
散乱光配光特性の説明図である。
きさが15μmのときは従来の装置(図6では前方方
向、約115度)に比べて約30倍の散乱光が得られ
る。
光方向を検査面での入射光束の正反射方向と検査面との
間に位置させることにより、対象とする検査面以外から
の散乱光(ノイズ光)が光検出手段に入射するのを防止
し、検査面上に付着している異物の有無を高精度に検出
することができるようにしている。
要部断面図と要部平面図である。
ム5aでレチクル1面上を光走査する際、光走査方向5
cがステージの移動方向Sに対して直交するようにして
いる点が異なっており、その他の構成は同じであり、実
施例1と同様の効果を得ている。
要部概略図である。
手段11の受光方向を光ビーム5aのレチクル1への入
射断面外に設けている点が異なっており、その他の構成
は同じであり、実施例1と同様の効果を得ている。
定することにより、特にペリクル枠周辺での誤検知を防
止し、対象とする検査面上の異物の有無を高精度に検出
することが出来る表面状態検査装置を達成することが出
来る。
光検出手段 100 光源 110 ビームエクスパンダー 120 f−θレンズ 130 走査用ミラー 200,210,220 ミラー 160,300 λ/4板 310 偏光ビームスプリッター 320,500,510 偏光板 7 プリズムミラー 8,8b1,8b2 シリンドリカルレンズ
Claims (4)
- 【請求項1】 レチクルないしフォトマスク基板上にペ
リクルを装着した被検査物を可動のステージに載置し、
ペリクル面に対して斜め方向から光束を入射させると共
に該ステージの移動方向と略直交方向に光走査を行い、
該ペリクル面からの散乱光を光検出手段で検出すること
により、該ペリクル面上の異物の有無を判別する際、該
光検出手段を、その受光する光が正反射光とは異なり、
且つ該受光する光のペリクル上領域から出射する方向θ
dが該ペリクル面での入射光束の正反射方向θi’と該
ペリクル面との間に位置するように設定したことを特徴
とする表面状態検査装置。 - 【請求項2】 前記光検出手段は前記ペリクル面からの
散乱光をプリズムミラーを介して検出していることを特
徴とする請求項1の表面状態検査装置。 - 【請求項3】 前記ステージの移動方向と前記光束のペ
リクル面上の走査方向とのなす角度が75±10度とな
るようにしたことを特徴とする請求項1の表面状態検査
装置。 - 【請求項4】 前記光検出手段をその受光方向が前記光
束のペリクル面への入射方向に対し基板の面内方向に関
して角度を持つように設定したことを特徴とする請求項
1の表面状態検査装置。
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