JP4996116B2 - 欠陥検査装置 - Google Patents

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本発明は、光散乱を利用したレティクル/マスクなどの欠陥検査装置に関するものである。
従来、簡単な構成で且つ受光光学系を大型化することなく、正確に異物検査を行えるようにした異物検査装置が知られている。
具体的にこの種の異物検査装置は、例えば、光ビームを射出するレーザ光源と、光ビームを走査偏光するガルバノスキャナミラーと、走査レンズと、測定対象(例えば、レティクル)を載置するステージと、このステージをX方向およびY方向に移動する駆動装置とを具備して成る。そして、レーザ光源より射出された光ビームを、ガルバノスキャナミラーにより走査偏向した後、走査レンズに向かわせ、走査レンズから射出した光ビームが測定対象であるレチクルの表面を走査線上をX方向に走査させる一方、ガルバノスキャナミラーにより光ビームを走査線上でX方向に走査するのと同期して、或る一定の速度でステージをY方向に移動させることにより、測定対象の表面全面の異物検査を行えるようにしてある(例えば、特許文献1参照)。
また、迷光の影響を防止して正確に異物検査を行うために、受光レンズと検査面との間又は受光レンズと光検出器との間に、少なくとも1個のスリットを受光レンズの光軸と直交する面内に配置した異物検査装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平7−229844 特開平8−15168
しかしながら、従来の構成、特に特許文献1の構成では、パターンからの回折光等は、非常に強度が強く、例えば、受光光学系内で反射、散乱したものが光検出器に入射すると誤検出の原因となり、光検出器で精度良く測定表面上の異物を検出(判別)できないといった問題点を有している。
一方、特許文献2の構成では、受光レンズと検査面又は受光レンズと光検出器との間で、如何にしてスリットを固定しておくか、といったスリットの配置上の問題があり、適宜位置に配置できない場合には迷光の影響が残ってしまう。たとえスリットを適宜位置に配置できたとしても、外部から進入していくる光に対しては何ら対策がなされておらず、この外部進入光の影響を受けて精度良く異物を検出することができない。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、主たる目的は、簡単で安価な構成でありながらも高精度で高速に測定表面上の欠陥を検出可能な、優れた欠陥検査装置を提供することにある。
すなわち本発明に係る欠陥検査装置は、測定表面及びこの測定表面に平行なパターン面を有する測定対象に対して測定光を照射する光源と、前記測定光を前記測定対象に対して走査する光走査部と、前記光走査部で走査された測定光を前記測定対象に照射した際に、前記測定表面から回折及び/または散乱する光を検出光として検出し且つ前記パターン面からの回折光及び/または散乱光が焦点を結ばない位置に配して成る光検出器と、前記測定対象と前記光検出器との間に配して成り、前記パターン面で回折及び/または散乱した迷光が、前記光検出器に到達して検出されることを少なくとも防止する遮光筒とを具備して成ることを特徴とする。
ここで、「検出光」とは、測定光を測定対象に照射した際に、その測定表面に、欠陥がある場合にはその欠陥によって反射、回折または散乱などされた光を含む概念である。また、「欠陥」とは、例えば測定対象に付着したゴミ等の「測定対象とは別体のもの」を指すのは無論のこと、測定対象の表面にあるキズ等の「測定対象自体にあるもの」をも含む概念である。
また、「光検出器を、パターン面からの回折光及び/または散乱光が焦点を結ばない位置に配する」とは、これらの入射光量を弱めるように光検出器を配することを含む。
また、「迷光」には、パターン面で回折等し直接光検出器へ向けて射出される光だけでは無く、パターン面で回折等により発生し、パターン面と測定対象表面との間で多重回折等し、光検出器に向けて射出される光等が含まれる。
このようなものであれば、光検出器を、パターン面からの回折光及び/または散乱光が焦点を結ばない位置に配しているため、パターンからの回折光及び/または散乱光の影響を回避して、該光検出器で精度良く測定表面上の欠陥を検出することが可能となる。加えて、前記測定対象と前記光検出器との間に配した遮光筒で、前記パターン面で回折及び/または散乱した迷光および外部から進入してくる光の影響を好適に排除して、精度良く欠陥を検出することができる。
このように、光検出器を、パターン面からの回折光及び/または散乱光が焦点を結ばない位置に配し且つ測定対象と光検出器との間に遮光筒を配置するといった簡単で安価な構成でありながらも、特にどこから来るか予測困難な多重回折/散乱によるものも含めて、迷光や外部進入光が光検出器に到達することを好適に防止して、光検出器では検出光のみを好適に検出することができる。したがって、パターン面からの回折光及び/または散乱光や迷光や外部進入光による誤検出を可及的に防止し、精度の良く且つ高速に測定表面上の欠陥を検出することが可能となる。
すなわち、簡単で安価な構成でありながらも高精度で高速に測定表面上の欠陥を検出可能な、優れた欠陥検査装置を提供することができる。
なお、簡単な構成でありながら、迷光が光検出器に到達することを、効果的に防止するには、前記遮光筒の少なくとも一部が、前記測定対象近傍に位置付けられていることが好ましい。
測定対象と光検出器との間から進入してくる光を、効果的に遮光するには、前記遮光筒が、前記測定対象近傍から前記光検出器にかけて連続的に伸びるものであることが望ましい。
前記遮光筒が、前記測定対象側で先窄み形状を有しているのであれば、測定対象に対して遮光筒を近接配置し易くなり、測定対象と遮光筒との間から進入してくる無用な光を好適に遮光することができる。
本発明の遮光筒の望ましい態様としては、この遮光筒が、遮光側壁で囲まれた内部空間を有する中空の遮光筒本体と、前記遮光側壁から前記遮光筒本体の中心に向けて前記検出光の進行を遮らない位置まで突出させた1または複数の遮光板とを具備して成るものが挙げられる。
以上説明したように本発明の欠陥検査装置によれば、光検出器を、パターン面からの回折光及び/または散乱光が焦点を結ばない位置に配しているため、パターンからの回折光及び/または散乱光の影響を回避して、該光検出器で精度良く測定表面上の欠陥を検出することが可能となる。加えて、前記測定対象と前記光検出器との間に配した遮光筒で、前記パターン面で回折及び/または散乱した迷光および外部から進入してくる光の影響を好適に排除して、精度良く欠陥を検出することができる。
このように、光検出器を、パターン面からの回折光及び/または散乱光が焦点を結ばない位置に配し且つ測定対象と光検出器との間に遮光筒を配置するといった簡単で安価な構成でありながらも、特にどこから来るか予測困難な多重回折/散乱によるものも含めて、迷光や外部進入光が光検出器に到達することを好適に防止して、光検出器では検出光のみを好適に検出することができる。したがって、パターン面からの回折光及び/または散乱光や迷光や外部進入光による誤検出を可及的に防止し、精度の良く且つ高速に測定表面上の欠陥を検出することが可能となる。
すなわち、簡単で安価な構成でありながらも高精度で高速に測定表面上の欠陥を検出可能な、優れた欠陥検査装置を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
本実施形態にかかる欠陥検査装置Aは、図1、図2、図3に示すように、ガラス面Sa及びペリクル面Sb(ガラス面Sa及び/またはペリクル面Sbが本発明の「測定表面」に相当)を有するとともにこれら各面Sa、Sbに挟まれながら平行を成すパターン面Scを有するサンプルS(本発明の「測定対象」に相当)を載置するステージ1と、このステージ1に載置させたサンプルSに対して測定光L1を走査しながら照射する光照射系2と、光照射系2で走査された測定光L1がサンプルSに照射された際にそのサンプルS表面から回折及び/または散乱する光を検出光L2として検出し且つ前記パターン面Scからの回折光M1及び/または散乱光M2を避ける位置(焦点を結ばない位置)に配して成る光検出系3と、光照射系2と光検出系3との間に設けて成り且つ前記パターン面Scで回折及び/または散乱した迷光Mや外部から進入する外部進入光Nが、光検出系3に到達して検出されることを少なくとも防止する遮光筒4と、を具備して成る。以下、各部を具体的に説明するが、本実施形態では、ガラス面Saおよびペリクル面Sbのうち、ガラス面Saを被検面として説明を進める。
ステージ1は、X軸、Y軸、Z軸に移動可能なものであって、測定光L1の走査方向と垂直な方向に一定速度で移動することで、後述するレーザビームの走査と合わせて、該ステージ1に載置したサンプルSの被検面Sa全面を測定することができる。
光照射系2は、図1に示すように、測定光L1であるレーザビームを出射するレーザ光源21(例えば、HeNeレーザ光源)と、このレーザ光源21から出射された測定光L1を適宜拡大するビームエキスパンダ22と、このビームエキスパンダ22で拡大された測定光L1を走査して被検面Sa上に焦点を結ばせる走査ミラー23a(例えば、ガルバノミラー)および走査レンズ23b(例えば、fθレンズ)から成る光走査部23とを具備するものである。
そして、本実施形態では、測定光L1を、被検面Saに対して10〜40度の角度で入射し(入射角で50〜80度)、光走査部23を用いて被検面Sa全面を走査するように構成している。
ここで、測定光L1を被検面Saから10〜40度の角度で入射しているのは、以下の理由による。
測定光L1は、被検面Saに対して入射光として入射し、被検面Saを透過した後、パターン面Scに到達する(ガラスは透明であるため。なおペリクルも透明である。)。そこで、パターン面Scから回折光M1/散乱光M2の誤検出を避けるため、測定光L1が被検面Saに到達する位置と、測定光L1がパターン面Scに到達する位置の距離をできるだけ長くする必要がある。このため、測定光L1は、被検面Saに対して低い角度で入射することが望ましい。しかし、低すぎると被検面Saの位置(Z方向位置)が変化することで、測定光L1/光検出系3の焦点位置をはずれる可能性があるとともに、実際に測定する位置もずれる。このため、測定光L1を、被検面Saに対して10〜40度の角度で入射することが望ましいからである。
光検出系3は、図3のYZ平面内に光軸を有し、被検面Saに略垂直な位置から、入射角と等しい反射角の角度未満となる位置、好ましくは、測定光L1に対して、散乱角が90度となる位置までの間に配置したものであって、集光レンズ系31と、光検出器32と、これら集光レンズ系31と光検出器32との間に配されるスリット33とを具備するものである。ここで、「散乱角」とは、散乱体を中心に、プローブ光(測定光L1)進行方向から光検出器32光軸への角度をいう。図3における「〜90度」はその補角である。
集光レンズ系31は、1または複数のレンズを組み合わせて成り、検出光が光検出器32に焦点を結ぶよう構成されている。レンズの種類や組み合わせ方は実施態様に応じて適宜でよい。
光検出器32には、PMT(Photo Multiplier Tube;光電子増倍管)、あるいは、ラインセンサーなどを用いることができる。そして、光検出器32を、PMTとする場合は、図3のようにスリット33と被検面Sa上走査線とが、光学的に共役な位置となるように配置し、ラインセンサーとする場合には、ラインセンサーと被検面Sa上走査線が光学的に共役な位置となるように配置する。
また、本実施形態では、光検出器32を、測定光L1の走査線に垂直な方向、且つ、走査線の中央付近(被検面Saの中央付近)に配置し、且つ、光検出器32の光軸が、概ね散乱角90度方向となる位置から被検面Saに垂直な位置までの間に配置し、走査線全体を1つの光検出器32で見込む光学配置としている。
スリット33は、板状部材の厚み方向に貫通させた横長略矩形状を成すものである。そして、本実施形態では、その長手方向と、後述する遮光筒4の先端開口部411の長手方向とが略一致するように、光検出器32の光の入射側直前に設け、前記集光レンズ系31による集光光の一部を光検出器32に導くように構成されている。
遮光筒4は、図5の破線で示すようなパターン面Scからの回折光M1が、光検出系3の集光レンズに進入しないように遮光する役割を有するものであって、遮光側壁410で囲まれた横断面略矩形状の内部空間を有する中空の遮光筒本体41と、前記遮光側壁410の内壁面から前記遮光筒本体41の中心に向けて前記検出光L2の進行を遮らない位置まで突出させた1または複数の遮光板42とを具備して成る。
そして、本実施形態では、この遮光筒4が、サンプルS側で先窄み形状を有するとともにサンプルS近傍に臨ませた先端開口部411を有し、サンプルS近傍から前記光検出系3にかけて連続的に伸びる形状を有するものとしている。なお、遮光筒4は、前記光検出器系3の光入射側に一体的に支持されている。
遮光板42の配置場所などについて具体的に説明する。
まず、サンプルSのパターン面Scは、スリット33などと共役な位置にないため、これらの光が直接スリット33を通り抜けて光検出器32に入射することはない。しかし、回折光M1は、検出対象である欠陥の散乱光M2に比べると、非常に強度が強く、集光レンズ系31内で反射、散乱したものがスリット33を通り抜けただけで、誤検出の原因となる。
これを防ぐため、遮光筒4の遮光側壁410には、図3、図4、図5に示すように、光検出系3が見込む領域を避けて、先端部に遮光板42aを配置したものとなっている。そして、本実施形態では、さらにその実効性を期すべく、遮光筒4の内部に遮光板42を複数配置している。具体的には、図5に示すように、パターン面Scからの迷光Mを遮光し、検出光L2を通す間隙を設けた遮光板42aと、この遮光板42aの上方にその間隙を通り抜けた迷光Mを遮光する遮光板42bとを配置するに加え、遮光板42c〜42eを適宜間隔で配置している。
このうち遮光板42aは、パターン面Scからの迷光Mが、この遮光板42aでさらに反射/散乱した場合に、これが被検面Saで表面反射して、光検出器32に入射しないように、一定の傾きを持たせている。この傾きαは、パターン面Scからの回折光M1が遮光板42aのサンプルS側の端部にちょうどあたる場合の角度より小さく設定している(例えば、被検面Saから60度の角度で遮光板42aの間隙を通り抜けられる場合、遮光板42aを被検面Saから55度とする。)。これは、遮光板42aを通り抜けた光が、遮光板42aの内側(図の上側)に到達すると、光検出系3が見込む範囲に近いところで、散乱が起きるため、誤検出の原因となるためである。
次に、このように構成した欠陥検査装置Aの動作について、図を参照しながら説明する。
まず、レーザ光源21から出射されたレーザビームを、ビームエキスパンダ22で適宜拡大し、光走査部23の走査ミラー23aおよび走査レンズ23bを介して、被検面Sa上に焦点を結ばせる(図4参照)。
被検面Saの欠陥の無い場所では、測定光L1は、光検出器32で検出光L2として検出されない。
一方、被検面Saの欠陥が在る場所では、測定光L1は、その欠陥によって反射、回折または散乱し、集光レンズ系31、及びスリット33を介して光検出器32で検出光L2として検出される。ただし、反射・回折・散乱度合い等によっては、遮光筒4の遮光板42によって遮られ光検出器32では検出されないものもある(図4のL3)。
また、測定光L1のうち、被検面Saを透過してパターン面Scに到達した光は、そのパターン面Scで回折または散乱され、また、パターン面Scとガラス面Saとの間で多重回折または多重散乱し迷光Mとなる(図5参照)。
このようにして生じた迷光M(多重回折等による迷光Mb)が、光検出系3に向けて進行しようとしても、図5に示すように、遮光筒4が、サンプルS側で先窄み形状を有するとともにサンプルS近傍に臨ませた先端開口部411を有しているため、まず、この部分でその進行を防ぐことができる。また、先端開口部411から、進入できた迷光M(直接の迷光Ma)があったとしても、次に、遮光筒本体41内部に配した遮光板42でその進行を防ぐことができる。このように、複数段階で、迷光Mの光検出系3への進行を防止することができる。
さらに、サンプルS近傍から前記光検出系3にかけて連続的に伸びる形状を有するものとしているため、無用な光(外部進入光N)が、外部から進入してくることもない。
したがって、以上のように構成した本実施形態に係る欠陥検査装置Aによれば、光検出器32を、パターン面Sc面からの回折光M1及び/または散乱光M2が焦点を結ばない位置に配しているため、それら光M1、M2の入射光量が減少され、パターン面Scからの回折光M1及び/または散乱光M2の影響を回避して、該光検出器32で精度良く測定表面である被検面Sa上の欠陥を検出することが可能となる。加えて、前記サンプルSと前記光検出器32との間に配した遮光筒4で、前記パターン面Sc面で回折及び/または散乱した迷光Mおよび外部進入光Nの影響を好適に排除して、精度良く欠陥を検出することができる。
このように、光検出器32を、パターン面Scからの回折光M1及び/または散乱光M2が焦点を結ばない位置に配し且つサンプルSと光検出系3との間に遮光筒4を配置するといった簡単で安価な構成でありながらも、特にどこから来るか予測困難な多重回折/散乱によるものも含めて、迷光Mや外部進入光Nが光検出系3の光検出器32に到達することを好適に防止して、光検出器32では検出光L2のみを好適に検出することができる。したがって、パターン面Scからの回折光M1及び/または散乱光M2や迷光Mや外部進入光Nによる誤検出を可及的に防止し、精度の良く且つ高速に被検面Sa上の異物を検出することが可能となる。
また、光走査系からの走査線全体について、1つの検出光学系でまかなえるので、2以上の光検出器を用いたときと比べ、走査線の両端で光検出器との距離が大きく異なり、光学倍率の違い、見込む立体角の違いから、大きく感度が異なったり、その他の迷光の影響が大きくなるといった問題を解消できるとともに、光検出器の調整に時間を要したり多くの部品を必要とするなどといった費用の問題をも、効果的に解消することができる。
すなわち、簡単で安価な構成でありながらも高精度で高速に被検面Sa上の欠陥を検出可能な、優れた欠陥検査装置Aを提供することができる。
遮光筒4の先端開口部411を、サンプルS近傍に位置付けているため、簡単な構成でありながら、迷光Mが光検出器32に到達することを、効果的に防止することができる。
遮光筒4を、サンプルS近傍から光検出系3にかけて連続的に伸びるように構成しているため、サンプルSと光検出系3との間から進入してくる外部進入光Nを、効果的に遮光することができる。
遮光筒4を、サンプルS側で先窄み形状を有するものとしているため、サンプルSに対して遮光筒4を近接配置し易くなり、サンプルSと遮光筒4との間から進入してくる無用な光を好適に遮光することができる。
また、複数の遮光板42を、遮光筒本体41の内部にそれぞれ設けているため、遮光板42の取付位置が例えば外力を受けて不意にずれてしまうといった不具合を防止でき、当該欠陥検出装置が安定した欠陥検出性能を発揮するのに資する。
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
例えば、ステージ1が、X、Yステージであって、光検出系3などがZステージに搭載された構成とすることもできる。
また、ステージ1が固定で、光検出系3などがX、Y、Zステージに搭載された構成とすることもできる。
また、上述の実施形態では、ガラス面Saを被検面としているが、図6に示すように、ペリクル面Sbを被検面とすることもできる。この場合には、パターン面Scに到達する位置が、光検出系3が見込む位置からより遠くなり、各光の到達点は図6に示す関係となる。
また、遮光筒4の形状や構成も本実施形態のものに限られるものではなく、実施態様に応じて適宜変更可能である。
また、欠陥検査装置を、2以上の光検出器を用いて構成することを妨げない。
例えば、図7に示すように、光検出器K1、K2(以下、「光検出器K」と総称する)を、パターン面Scからの回折光M1及び/または散乱光M2を避ける位置(例えば、次の具体的な位置で、上述した焦点を結ばない位置にそれぞれ配することができる。例えば、図7のXY平面内で、X軸に平行な方向を0度とするとき、0、45、90、135度の方向をもつそれぞれのパターンからの回折光/散乱光は、概ね図8に示す斜線部以外の回折光/散乱光領域Rxにあらわれる。
また、このような0、45、90、135度のパターンは、測定対象S´上に多く存在するものである。
そこで、例えば、図7に示す光検出系のように、この回折光/散乱光領域Rxを避けた斜線領域Ra、Rb、Rcに、走査線JJと光検出系の光軸とが直交しないように、光検出器Kを配することで、パターンからの回折光等の影響を回避して、該光検出器Kで精度良く測定表面上の欠陥を検出することが可能となる。
加えて0、45、90、135度以外の例外パターン(例えば、30度)が存在した場合や、予測できないような多重回折及び/又は多重散乱による迷光に対しても、遮光筒4が、例外パターンからの回折光等や迷光が光検出器Kに到達することを防止するので、例外パターンからの回折光等や迷光による誤検出を好適に防止することができる。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態である欠陥検査装置の構成を概略的に示す全体概略図。 同実施形態に係るサンプルの側面図(ガラス面を上にしたとき)。 同実施形態に係るサンプル、遮光筒および光検出系の配置関係を示す図。 同実施形態に係る測定光、検出光および迷光の一例を示す図。 同実施形態に係る遮光筒の作用を説明するための図。 本発明の他の実施形態におけるサンプルの側面図(ペリクル面を上にしたとき)。 本発明の他の実施形態における異物検査装置の構成を概略的に示す全体概略図。 光検出器を配置可能な領域を説明するための図。
符号の説明
A・・・・・欠陥検査装置
L1・・・・測定光
L2・・・・検出光
M・・・・・迷光
M1・・・・回折光
M2・・・・散乱光
S・・・・・測定対象(サンプル)
Sa・・・・測定表面(ガラス面)
Sb・・・・測定表面(ペリクル面)
Sc・・・・パターン面
4・・・・・遮光筒
21・・・・光源(レーザ光源)
23・・・・光走査部
32・・・・光検出器
41・・・・遮光筒本体
42・・・・遮光板
410・・・遮光側壁

Claims (5)

  1. 測定表面及びこの測定表面に平行なパターン面を有する測定対象に対して測定光を照射する光源と、
    前記測定光を前記測定対象に対して走査する光走査部と、
    前記光走査部で走査された測定光を前記測定対象に照射した際に、前記測定表面から回折及び/または散乱する光を検出光として集光する集光レンズ系と、
    前記集光レンズによって集光された前記検出光を検出し且つ前記パターン面からの回折光及び/または散乱光が焦点を結ばない位置に配して成る光検出器と、
    前記測定対象と前記光検出器との間に配され、遮光側壁で囲まれた内部空間を有する中空の遮光筒本体と、前記遮光側壁から前記遮光筒本体の中心に向けて突出させた1又は複数の遮光板とを備えた遮光筒とを具備し
    前記測定表面から入射した前記測定光が前記パターン面に到達するときに発生する回折光及び/または散乱光のうち、前記測定光が前記パターン面に到達した点と前記遮光筒の入口とで規定される空間を通り、前記遮光筒内に進入する光が、前記集光レンズ系に到達することを少なくとも防止するように前記遮光板が設けられていることを特徴とする欠陥検査装置。
  2. 前記遮光筒の少なくとも一部が、前記測定対象近傍に位置付けられていることを特徴とする請求項1記載の欠陥検査装置。
  3. 前記遮光筒が、前記測定対象近傍から前記光検出器にかけて連続的に伸びるものであることを特徴とする請求項2記載の欠陥検査装置。
  4. 前記遮光筒が、前記測定対象側で先窄み形状を有していることを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の欠陥検査装置。
  5. 前記遮光筒が、遮光側壁で囲まれた内部空間を有する中空の遮光筒本体と、前記遮光側壁から前記遮光筒本体の中心に向けて前記検出光の進行を遮らない位置まで突出させた1または複数の遮光板とを具備して成ることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の欠陥検査装置。
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