JPH0627027A - 異物検査装置 - Google Patents
異物検査装置Info
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- JPH0627027A JPH0627027A JP4180816A JP18081692A JPH0627027A JP H0627027 A JPH0627027 A JP H0627027A JP 4180816 A JP4180816 A JP 4180816A JP 18081692 A JP18081692 A JP 18081692A JP H0627027 A JPH0627027 A JP H0627027A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 被検査物上の異物がいずれの面に付着してい
るのかを判定可能とする。 【構成】 光源8からの照明光ILを対物光学系10を
介してペリクル1に照射し、ここで反射した光を対物光
学系10を介して撮像素子11にて受光する。このと
き、ペリクル1の裏面と対物光学系10の焦点面とがほ
ぼ一致するように、主制御装置18はギャップセンサー
16からの検出信号に基づいてステージ14をZ方向に
移動する。画像信号処理部13は、ペリクル裏面と焦点
面とが一致した状態で撮像素子11から出力されるビデ
オ信号の波形処理(特徴抽出)を行い、異物20がペリ
クル1の表面に付着しているのか、裏面に付着している
のかを判定する。
るのかを判定可能とする。 【構成】 光源8からの照明光ILを対物光学系10を
介してペリクル1に照射し、ここで反射した光を対物光
学系10を介して撮像素子11にて受光する。このと
き、ペリクル1の裏面と対物光学系10の焦点面とがほ
ぼ一致するように、主制御装置18はギャップセンサー
16からの検出信号に基づいてステージ14をZ方向に
移動する。画像信号処理部13は、ペリクル裏面と焦点
面とが一致した状態で撮像素子11から出力されるビデ
オ信号の波形処理(特徴抽出)を行い、異物20がペリ
クル1の表面に付着しているのか、裏面に付着している
のかを判定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光透過性を有する被検
査物に付着した微小な異物(塵等)を検出する異物検査
装置に関し、特に半導体素子や液晶表示素子等の製造工
程で使用されるフォトマスク(レチクル)、被露光基板
(ガラスプレート等)、もしくは異物付着防止膜(ペリ
クル)等に付着した異物を検出するのに好適な異物検査
装置に関するものである。
査物に付着した微小な異物(塵等)を検出する異物検査
装置に関し、特に半導体素子や液晶表示素子等の製造工
程で使用されるフォトマスク(レチクル)、被露光基板
(ガラスプレート等)、もしくは異物付着防止膜(ペリ
クル)等に付着した異物を検出するのに好適な異物検査
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体素子等の製造工程の1つであるフ
ォトリソグラフィ工程においては、露光装置(ステッパ
ー、アライナー等)を用いてフォトマスクやレチクル
(以下、レチクルと称す)に形成された回路パターンを
被露光基板(表面に感光層が塗布された半導体ウエハ、
ガラスプレート)上に転写する。この際、レチクル(特
にパターン形成面)に異物(塵等)が付着していると、
回路パターンとともに異物までも被露光基板に転写され
てしまい、この異物が回路パターンの欠陥として現れ、
歩留り低下等の原因となる。このため、フォトリソグラ
フィ工程ではレチクルに異物が付着しているか否か、さ
らには異物の大きさ、位置、付着面等までも検出するた
めの異物検査装置が用いられている。この種の異物検査
装置は、例えば特公昭63−64738号公報に開示さ
れているように、スポット光の走査によりレチクルから
生じる散乱光を光電検出器で受光することで、レチクル
上の異物の有無、大きさ、及び位置等を検出するもので
ある。
ォトリソグラフィ工程においては、露光装置(ステッパ
ー、アライナー等)を用いてフォトマスクやレチクル
(以下、レチクルと称す)に形成された回路パターンを
被露光基板(表面に感光層が塗布された半導体ウエハ、
ガラスプレート)上に転写する。この際、レチクル(特
にパターン形成面)に異物(塵等)が付着していると、
回路パターンとともに異物までも被露光基板に転写され
てしまい、この異物が回路パターンの欠陥として現れ、
歩留り低下等の原因となる。このため、フォトリソグラ
フィ工程ではレチクルに異物が付着しているか否か、さ
らには異物の大きさ、位置、付着面等までも検出するた
めの異物検査装置が用いられている。この種の異物検査
装置は、例えば特公昭63−64738号公報に開示さ
れているように、スポット光の走査によりレチクルから
生じる散乱光を光電検出器で受光することで、レチクル
上の異物の有無、大きさ、及び位置等を検出するもので
ある。
【0003】さらに、異物が直接レチクルに付着するの
を防止するため、光透過性薄膜(異物付着防止膜)、い
わゆるペリクルを、支持枠(ペリクルフレーム)により
回路パターンから所定間隔だけ離してレチクルを被覆す
るように装着することも行われている。このペリクルが
装着されたレチクルを用いて投影露光を行う場合には、
ペリクルに異物が付着していても、被露光基板(ウエ
ハ)に異物像が転写されることはない。しかしながら、
ペリクルに付着している異物が比較的大きい場合、レチ
クル面、もしくはウエハ面上で露光むら(照度むら)が
生じる恐れがある。また、特にペリクルの裏面(レチク
ル側の面)に付着した異物は、照度むらを生じる程度の
大きさではなくても、ペリクルから離脱(落下)してレ
チクルのガラス面(ペリクル側の面)に付着し、その像
がウエハに転写され得る。そこで従来では、例えば特公
昭63−52696号公報に開示された装置を用いて、
ペリクルに付着した異物の位置や大きさを検出してい
る。
を防止するため、光透過性薄膜(異物付着防止膜)、い
わゆるペリクルを、支持枠(ペリクルフレーム)により
回路パターンから所定間隔だけ離してレチクルを被覆す
るように装着することも行われている。このペリクルが
装着されたレチクルを用いて投影露光を行う場合には、
ペリクルに異物が付着していても、被露光基板(ウエ
ハ)に異物像が転写されることはない。しかしながら、
ペリクルに付着している異物が比較的大きい場合、レチ
クル面、もしくはウエハ面上で露光むら(照度むら)が
生じる恐れがある。また、特にペリクルの裏面(レチク
ル側の面)に付着した異物は、照度むらを生じる程度の
大きさではなくても、ペリクルから離脱(落下)してレ
チクルのガラス面(ペリクル側の面)に付着し、その像
がウエハに転写され得る。そこで従来では、例えば特公
昭63−52696号公報に開示された装置を用いて、
ペリクルに付着した異物の位置や大きさを検出してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の如
き従来の装置では、ペリクル面上の異物の位置及び大き
さは確認できても、その異物がペリクルの上面(レチク
ルと反対側の面で、以下表面と称す)と下面(レチクル
側の面で、以下裏面と称す)のいずれの面に付着してい
るのかを判定することができないという問題点があっ
た。このため、上記装置で検出された異物がいずれも照
度むらを生じない程度の大きさであっても、いくつかの
異物がペリクルの裏面に付着している可能性があるの
で、異物の大きさに関係なくパターン露光に先立って異
物除去を行わなければならなかった。
き従来の装置では、ペリクル面上の異物の位置及び大き
さは確認できても、その異物がペリクルの上面(レチク
ルと反対側の面で、以下表面と称す)と下面(レチクル
側の面で、以下裏面と称す)のいずれの面に付着してい
るのかを判定することができないという問題点があっ
た。このため、上記装置で検出された異物がいずれも照
度むらを生じない程度の大きさであっても、いくつかの
異物がペリクルの裏面に付着している可能性があるの
で、異物の大きさに関係なくパターン露光に先立って異
物除去を行わなければならなかった。
【0005】本発明はこのような従来の問題点を解決す
るためになされたもので、光透過性の被検査物(ペリク
ル等)に付着した異物の位置及び大きさを検出でき、か
つ異物が被検査物の表面と裏面のいずれの面に付着して
いるのかまでも検出可能な異物検査装置を提供すること
を目的としている。
るためになされたもので、光透過性の被検査物(ペリク
ル等)に付着した異物の位置及び大きさを検出でき、か
つ異物が被検査物の表面と裏面のいずれの面に付着して
いるのかまでも検出可能な異物検査装置を提供すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的のために本発明
では、光透過性を有する被検査物(ペリクル1)に対物
光学系(10)を介して光ビーム(IL)を照射する照
明手段(8)と、被検査物(1)のいずれか一方の面と
対物光学系(10)の焦点面とがほぼ一致するように、
被検査物(1)と焦点面とを対物光学系(10)の光軸
(AX)にほぼ沿って相対移動させる調整手段(ステー
ジ14、及び駆動系15)と、対物光学系(10)の焦
点面とほぼ共役な面内に配置され、光ビーム(IL)の
照射部分から発生する光を検出する撮像手段(11)
と、撮像手段(11)からの画像信号に基づいて異物が
付着した面(表面か裏面か)を判定する手段(画像信号
処理部13)とを設けることとした。
では、光透過性を有する被検査物(ペリクル1)に対物
光学系(10)を介して光ビーム(IL)を照射する照
明手段(8)と、被検査物(1)のいずれか一方の面と
対物光学系(10)の焦点面とがほぼ一致するように、
被検査物(1)と焦点面とを対物光学系(10)の光軸
(AX)にほぼ沿って相対移動させる調整手段(ステー
ジ14、及び駆動系15)と、対物光学系(10)の焦
点面とほぼ共役な面内に配置され、光ビーム(IL)の
照射部分から発生する光を検出する撮像手段(11)
と、撮像手段(11)からの画像信号に基づいて異物が
付着した面(表面か裏面か)を判定する手段(画像信号
処理部13)とを設けることとした。
【0007】
【作用】本発明においては、光透過性の被検査物に光ビ
ームを照射するための対物光学系の焦点面と被検査物と
の対物光学系の光軸方向に関する相対位置関係に応じ
て、撮像手段から出力される異物に対応した画像信号
(波形)が変化することに着目している。すなわち、対
物光学系の焦点面と被検査物のいずれか一方の面、例え
ば裏面とをほぼ一致させた場合、被検査物の表面に異物
が付着していると、撮像手段は異物の上部を観察するこ
とになり、その受光面上で異物像はデフォーカス状態と
なる。これは、撮像手段(受光面)と対物光学系の焦点
面(被検査物の裏面)とが結像(共役)関係となってい
るからである。従って、撮像手段(例えばCCDカメ
ラ)から出力される画像信号は、図5(a)に示すよう
になだらかなスロープ状の波形となる。図5(a)で横
軸は画素(走査)位置を表し、縦軸は画素毎の信号レベ
ル(電圧)を表している。一方、被検査物の裏面に異物
が付着していると、撮像手段は異物の上部(裏面との接
触部分)を観察することになる。すなわち、撮像手段
(受光面)と異物とは結像関係になっている。従って、
撮像手段から出力される画像信号は、図5(b)に示す
ようにシャープ(急峻)な波形となる。
ームを照射するための対物光学系の焦点面と被検査物と
の対物光学系の光軸方向に関する相対位置関係に応じ
て、撮像手段から出力される異物に対応した画像信号
(波形)が変化することに着目している。すなわち、対
物光学系の焦点面と被検査物のいずれか一方の面、例え
ば裏面とをほぼ一致させた場合、被検査物の表面に異物
が付着していると、撮像手段は異物の上部を観察するこ
とになり、その受光面上で異物像はデフォーカス状態と
なる。これは、撮像手段(受光面)と対物光学系の焦点
面(被検査物の裏面)とが結像(共役)関係となってい
るからである。従って、撮像手段(例えばCCDカメ
ラ)から出力される画像信号は、図5(a)に示すよう
になだらかなスロープ状の波形となる。図5(a)で横
軸は画素(走査)位置を表し、縦軸は画素毎の信号レベ
ル(電圧)を表している。一方、被検査物の裏面に異物
が付着していると、撮像手段は異物の上部(裏面との接
触部分)を観察することになる。すなわち、撮像手段
(受光面)と異物とは結像関係になっている。従って、
撮像手段から出力される画像信号は、図5(b)に示す
ようにシャープ(急峻)な波形となる。
【0008】以上のことから、本発明では被検査物のい
ずれか一方の面を対物光学系の焦点面とほぼ一致させた
とき、一方の面に付着した異物の画像信号(波形)と他
方の面に付着した異物の画像信号とが互いに異なること
を利用して、異物が被検査物のいずれの面に付着してい
るのかを簡便に判定することを可能としたものである。
ずれか一方の面を対物光学系の焦点面とほぼ一致させた
とき、一方の面に付着した異物の画像信号(波形)と他
方の面に付着した異物の画像信号とが互いに異なること
を利用して、異物が被検査物のいずれの面に付着してい
るのかを簡便に判定することを可能としたものである。
【0009】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例による異物検査
装置の概略的な全体構成を示す図である。図1におい
て、光透過性の被検査物であるペリクル1は支持枠(ペ
リクルフレーム)2によりレチクル3に装着されてい
る。ここでは、レチクル3の両面にペリクル1が装着さ
れている。レチクル3は、対物光学系10の光軸AXに
沿った方向(Z方向)に移動可能で、かつ光軸AXと垂
直な面内でX、Y方向に2次元移動可能なステージ14
に載置されている。ステージ14は駆動系15により駆
動され、X、Y方向の位置はレーザ干渉計、リニアエン
コーダ等の測長器17(図2)によって計測される。
装置の概略的な全体構成を示す図である。図1におい
て、光透過性の被検査物であるペリクル1は支持枠(ペ
リクルフレーム)2によりレチクル3に装着されてい
る。ここでは、レチクル3の両面にペリクル1が装着さ
れている。レチクル3は、対物光学系10の光軸AXに
沿った方向(Z方向)に移動可能で、かつ光軸AXと垂
直な面内でX、Y方向に2次元移動可能なステージ14
に載置されている。ステージ14は駆動系15により駆
動され、X、Y方向の位置はレーザ干渉計、リニアエン
コーダ等の測長器17(図2)によって計測される。
【0010】また、図1中には対物光学系10とペリク
ル1(特に表面)との間隔(ペリクル1のZ方向への移
動量)を検出するためのギャップセンサー16も設けら
れている。ギャップセンサー16は斜入射光方式、また
はエアマイクロメータ等であり、予め対物光学系10の
焦点面が零点基準となるようにキャリブレーションが行
われているものとする。従って、ギャップセンサー16
の検出信号に基づいてステージ14を駆動することによ
り、ペリクル1の表面、または裏面を対物光学系10の
焦点面とほぼ一致させることが可能となっている。
ル1(特に表面)との間隔(ペリクル1のZ方向への移
動量)を検出するためのギャップセンサー16も設けら
れている。ギャップセンサー16は斜入射光方式、また
はエアマイクロメータ等であり、予め対物光学系10の
焦点面が零点基準となるようにキャリブレーションが行
われているものとする。従って、ギャップセンサー16
の検出信号に基づいてステージ14を駆動することによ
り、ペリクル1の表面、または裏面を対物光学系10の
焦点面とほぼ一致させることが可能となっている。
【0011】さらに図1に示した装置には、照明系4と
受光系7とからなる異物検査部が設けられている。この
異物検査部4、7の具体的な構成については、例えば特
公昭63−52696号公報、または特公昭63−64
738号公報に開示されているので、ここでは説明を省
略する。異物検査部4、7は、ペリクル1に対して斜め
方向からレーザ光5を照射し、ここで反射した光6を受
光系7で光電検出するもので、ステージ14をY方向
(紙面と垂直な方向)に所定量ずつ移動することによ
り、ペリクル1の全面での異物の有無、及び位置、大き
さを比較的短時間で検出することが可能となっている。
受光系7とからなる異物検査部が設けられている。この
異物検査部4、7の具体的な構成については、例えば特
公昭63−52696号公報、または特公昭63−64
738号公報に開示されているので、ここでは説明を省
略する。異物検査部4、7は、ペリクル1に対して斜め
方向からレーザ光5を照射し、ここで反射した光6を受
光系7で光電検出するもので、ステージ14をY方向
(紙面と垂直な方向)に所定量ずつ移動することによ
り、ペリクル1の全面での異物の有無、及び位置、大き
さを比較的短時間で検出することが可能となっている。
【0012】さて、光源8はタングステンランプ、ハロ
ゲンランプ、水銀ランプ等の白色光源であり、光源8か
らの照明光ILは半透鏡(ハーフミラー)9で反射され
て対物光学系(集光レンズ)10に入射する。尚、光源
としては多波長レーザ等も利用でき、異物検出に必要な
波長域に対してブロードなスペクトル分布があるもの、
複数の峻鋭なスペクトルがあるもののいずれであっても
良い。対物光学系10は照明光ILの波長域に関して色
消し(収差補正)されており、照明光ILをその焦点面
(ペリクル1の表面、または裏面)上の局所領域(例え
ば1mm角程度)内に集光する。ペリクル1で反射した
光は対物光学系10、及び半透鏡9を通って撮像素子
(CCDカメラ等)11に入射し、その受光面上にはペ
リクル1に付着した局所領域内の異物の像が再結像され
る。ここで、図4に示すようなペリクル1に付着した異
物20は、不図示の表示装置(図2中の12)上で画像
として映し出される。尚、本実施例では光源8、半透鏡
9、対物光学系10、及び撮像素子11を、以下まとめ
て表裏判定系8〜11と呼ぶことにする。
ゲンランプ、水銀ランプ等の白色光源であり、光源8か
らの照明光ILは半透鏡(ハーフミラー)9で反射され
て対物光学系(集光レンズ)10に入射する。尚、光源
としては多波長レーザ等も利用でき、異物検出に必要な
波長域に対してブロードなスペクトル分布があるもの、
複数の峻鋭なスペクトルがあるもののいずれであっても
良い。対物光学系10は照明光ILの波長域に関して色
消し(収差補正)されており、照明光ILをその焦点面
(ペリクル1の表面、または裏面)上の局所領域(例え
ば1mm角程度)内に集光する。ペリクル1で反射した
光は対物光学系10、及び半透鏡9を通って撮像素子
(CCDカメラ等)11に入射し、その受光面上にはペ
リクル1に付着した局所領域内の異物の像が再結像され
る。ここで、図4に示すようなペリクル1に付着した異
物20は、不図示の表示装置(図2中の12)上で画像
として映し出される。尚、本実施例では光源8、半透鏡
9、対物光学系10、及び撮像素子11を、以下まとめ
て表裏判定系8〜11と呼ぶことにする。
【0013】図2は図1に示した装置の制御系のブロッ
ク図である。撮像素子11は、図4の如く表示装置(C
RT等)12上に映し出された異物20の像を走査線V
Lに沿って電気的に走査し、異物20のビデオ信号を画
像信号処理部13に出力する。この際、一本の走査線V
LだけではS/N比の点で不利なので、図4中に破線で
示したビデオサンプリング領域VSAに入る複数の水平
走査線によって得られるビデオ信号のレベルを、水平方
向の同一位置にある各画素毎に垂直方向に加算平均する
と良い。
ク図である。撮像素子11は、図4の如く表示装置(C
RT等)12上に映し出された異物20の像を走査線V
Lに沿って電気的に走査し、異物20のビデオ信号を画
像信号処理部13に出力する。この際、一本の走査線V
LだけではS/N比の点で不利なので、図4中に破線で
示したビデオサンプリング領域VSAに入る複数の水平
走査線によって得られるビデオ信号のレベルを、水平方
向の同一位置にある各画素毎に垂直方向に加算平均する
と良い。
【0014】撮像素子11からのビデオ信号は画像信号
処理部13、すなわちアナログ−デジタル変換器(AD
C)131に出力され、ADC131はビデオ信号をデ
ジタル値に変換、つまり走査線VL上の各画素毎のレベ
ルをデジタル値に変換し、このデジタル値を画像情報と
してメモリ132に格納する。演算処理部133は所定
の演算処理(詳細後述)によって、メモリ132に格納
された画像情報を処理することで、ペリクル1上の異物
が表面と裏面のいずれの面に付着しているのかを判定
し、この検出結果を主制御装置18に出力する。主制御
装置18は、異物検出部4、7の検査結果(異物の位
置、大きさ)や演算処理部133の演算結果(異物の付
着面)を表示装置12に表示させる他、装置全体を統括
制御する。
処理部13、すなわちアナログ−デジタル変換器(AD
C)131に出力され、ADC131はビデオ信号をデ
ジタル値に変換、つまり走査線VL上の各画素毎のレベ
ルをデジタル値に変換し、このデジタル値を画像情報と
してメモリ132に格納する。演算処理部133は所定
の演算処理(詳細後述)によって、メモリ132に格納
された画像情報を処理することで、ペリクル1上の異物
が表面と裏面のいずれの面に付着しているのかを判定
し、この検出結果を主制御装置18に出力する。主制御
装置18は、異物検出部4、7の検査結果(異物の位
置、大きさ)や演算処理部133の演算結果(異物の付
着面)を表示装置12に表示させる他、装置全体を統括
制御する。
【0015】尚、表裏判定系8〜11の検出領域(照明
光ILの照射領域)内に複数の異物が存在している場
合、画像信号処理部13は表示装置12上に映し出され
た1フレーム分の画像を取り込み、1フレーム分の画像
信号をメモリ132に格納しても、あるいはいずれか1
つの異物の画像信号のみをメモリ132に格納するよう
にしても良い。但し、1フレーム分の画像信号をメモリ
132に格納する場合、演算処理部133は1フレーム
分の画像情報から、任意の1つの画像情報のみをソフト
ウエア的に検出できるように構成することが望ましい。
光ILの照射領域)内に複数の異物が存在している場
合、画像信号処理部13は表示装置12上に映し出され
た1フレーム分の画像を取り込み、1フレーム分の画像
信号をメモリ132に格納しても、あるいはいずれか1
つの異物の画像信号のみをメモリ132に格納するよう
にしても良い。但し、1フレーム分の画像信号をメモリ
132に格納する場合、演算処理部133は1フレーム
分の画像情報から、任意の1つの画像情報のみをソフト
ウエア的に検出できるように構成することが望ましい。
【0016】次に、上記構成の装置の異物検査動作の一
例について説明する。まず、主制御装置18は異物検査
部4、7によりペリクル1の全面について異物検出を行
い、ペリクル1に付着した異物(表面、裏面を問わず)
の位置、及び大きさを求める。このとき、主制御装置1
8は上記検査結果、例えばペリクル全面での異物の有
無、及びその位置(さらには大きさ)を表示装置12上
にマップ表示してオペレータに知らせる。異物の大きさ
はいくかのランクに分けて表示するようにしても、オペ
レータが入力装置(キーボード等)により選択した異物
についてのみ、その大きさを拡大表示するようにしても
良い。また、異物検査部4、7の検査動作中は光源8か
らの照明光がペリクル1に照射されないように、例えば
シャッター等を用いてその光路を閉鎖しておくと良い。
例について説明する。まず、主制御装置18は異物検査
部4、7によりペリクル1の全面について異物検出を行
い、ペリクル1に付着した異物(表面、裏面を問わず)
の位置、及び大きさを求める。このとき、主制御装置1
8は上記検査結果、例えばペリクル全面での異物の有
無、及びその位置(さらには大きさ)を表示装置12上
にマップ表示してオペレータに知らせる。異物の大きさ
はいくかのランクに分けて表示するようにしても、オペ
レータが入力装置(キーボード等)により選択した異物
についてのみ、その大きさを拡大表示するようにしても
良い。また、異物検査部4、7の検査動作中は光源8か
らの照明光がペリクル1に照射されないように、例えば
シャッター等を用いてその光路を閉鎖しておくと良い。
【0017】さらに、上記の如く検出された異物がペリ
クル1の表面と裏面のいずれの面に付着しているのかを
判定する。このとき、異物検査部4、7で検出された全
ての異物についてその表裏判定を行うようにしても、オ
ペレータが選択した異物、もしくは予め定められた大き
さ(例えば照度むらを生じ得る程度の大きさ)以上の異
物についてのみ表裏判定を行うようにしても良い。これ
は、オペレータが指示しても、主制御装置18が自動的
に判断する、もしくは予め入力されたプログラムに従っ
て判断するようにしても良い。尚、本実施例では全ての
異物の表裏判定を行うものとする。
クル1の表面と裏面のいずれの面に付着しているのかを
判定する。このとき、異物検査部4、7で検出された全
ての異物についてその表裏判定を行うようにしても、オ
ペレータが選択した異物、もしくは予め定められた大き
さ(例えば照度むらを生じ得る程度の大きさ)以上の異
物についてのみ表裏判定を行うようにしても良い。これ
は、オペレータが指示しても、主制御装置18が自動的
に判断する、もしくは予め入力されたプログラムに従っ
て判断するようにしても良い。尚、本実施例では全ての
異物の表裏判定を行うものとする。
【0018】さて、主制御装置18は異物検査部4、7
による検査が終了した後、ギャップセンサー16を用い
て対物光学系10の焦点面がペリクル面、特に本実施例
では裏面(レチクル側の面)と一致しているか否かを確
認する。一致していなければ、ギャップセンサー16の
検出信号に基づいてステージ14をZ方向に微動し、図
3に示すように対物光学系10の焦点面とペリクル1の
裏面とをほぼ一致させ、ペリクル1の裏面と撮像素子1
1の受光面とを結像関係にする。このとき、ギャップセ
ンサー16はペリクル表面を検出しているので、ギャッ
プセンサー16の検出値にペリクルの膜厚分だけオフセ
ットを与えてステージ14のZ方向の位置決めを行うこ
とになる。しかる後、主制御装置18は異物検査部4、
7の検査結果(異物の位置)に基づいてステージ14を
順次移動していき、表裏判定系8〜11、及び画像信号
処理部13を用いて異物毎にその付着面(表面か裏面
か)を求める。尚、異物検査部4、7の検査結果を用い
るのは表裏判定系8〜11の検出領域が小さいためであ
る。
による検査が終了した後、ギャップセンサー16を用い
て対物光学系10の焦点面がペリクル面、特に本実施例
では裏面(レチクル側の面)と一致しているか否かを確
認する。一致していなければ、ギャップセンサー16の
検出信号に基づいてステージ14をZ方向に微動し、図
3に示すように対物光学系10の焦点面とペリクル1の
裏面とをほぼ一致させ、ペリクル1の裏面と撮像素子1
1の受光面とを結像関係にする。このとき、ギャップセ
ンサー16はペリクル表面を検出しているので、ギャッ
プセンサー16の検出値にペリクルの膜厚分だけオフセ
ットを与えてステージ14のZ方向の位置決めを行うこ
とになる。しかる後、主制御装置18は異物検査部4、
7の検査結果(異物の位置)に基づいてステージ14を
順次移動していき、表裏判定系8〜11、及び画像信号
処理部13を用いて異物毎にその付着面(表面か裏面
か)を求める。尚、異物検査部4、7の検査結果を用い
るのは表裏判定系8〜11の検出領域が小さいためであ
る。
【0019】上記の如くステージ14を移動して、表裏
判定系8〜11の検出領域(照明光ILの照射領域)内
に異物を位置決めしたとき、本実施例ではペリクル1の
裏面が撮像素子11の受光面と結像関係となっているた
め、撮像素子11(受光面)上にはペリクル1の裏面に
付着した異物が焦点が合った状態で結像され、これに対
して表面に付着した異物はデフォーカスすることにな
る。従って、撮像素子11から出力されるビデオ信号
は、ペリクル1の表面に付着した異物の場合には図5
(a)の如き波形となり、裏面に付着した異物の場合に
は図5(b)の如き波形となる。図5の縦軸は画素毎の
信号レベルを表し、横軸は画素位置を表している。尚、
撮像素子11の画像信号(図4)とビデオ信号(図5)
とを表示装置12上に同時に表示するようにしても良
い。
判定系8〜11の検出領域(照明光ILの照射領域)内
に異物を位置決めしたとき、本実施例ではペリクル1の
裏面が撮像素子11の受光面と結像関係となっているた
め、撮像素子11(受光面)上にはペリクル1の裏面に
付着した異物が焦点が合った状態で結像され、これに対
して表面に付着した異物はデフォーカスすることにな
る。従って、撮像素子11から出力されるビデオ信号
は、ペリクル1の表面に付着した異物の場合には図5
(a)の如き波形となり、裏面に付着した異物の場合に
は図5(b)の如き波形となる。図5の縦軸は画素毎の
信号レベルを表し、横軸は画素位置を表している。尚、
撮像素子11の画像信号(図4)とビデオ信号(図5)
とを表示装置12上に同時に表示するようにしても良
い。
【0020】そこで、演算処理部133はメモリ132
に格納された画像情報をFFT(高速フーリエ変換)に
かけ、画像情報(ビデオ信号)のスペクトルを検出す
る。図5(a)、(b)に示すようなビデオ信号をFF
Tにかけたときに得られるスペクトル分布を図6
(a)、(b)に示す。図6(a)、(b)から明らか
なように、デフォーカス状態(ペリクル表面に付着した
異物)の場合(図6(a))、焦点が合っている状態
(ペリクル裏面に付着した異物)の場合(図6(b))
に対して、高周波数域の信号のスペクトルが得られない
か、または非常に微弱である。そこで、本実施例では異
物の付着面を判別するにあたって高周波成分に着目する
こととし、表裏判定を自動化するため、予めメモリ13
2内に異物がペリクル1の表面、または裏面に付着して
いる場合のサンプルデータ(図6(a)、(b)中の破
線)を格納しておく。
に格納された画像情報をFFT(高速フーリエ変換)に
かけ、画像情報(ビデオ信号)のスペクトルを検出す
る。図5(a)、(b)に示すようなビデオ信号をFF
Tにかけたときに得られるスペクトル分布を図6
(a)、(b)に示す。図6(a)、(b)から明らか
なように、デフォーカス状態(ペリクル表面に付着した
異物)の場合(図6(a))、焦点が合っている状態
(ペリクル裏面に付着した異物)の場合(図6(b))
に対して、高周波数域の信号のスペクトルが得られない
か、または非常に微弱である。そこで、本実施例では異
物の付着面を判別するにあたって高周波成分に着目する
こととし、表裏判定を自動化するため、予めメモリ13
2内に異物がペリクル1の表面、または裏面に付着して
いる場合のサンプルデータ(図6(a)、(b)中の破
線)を格納しておく。
【0021】ところで、ペリクル1に付着している異物
の大きさは大小様々であり、得られる画像信号も異物の
大きさに応じて異なるため、本実施例では次式のような
比をとることにする。
の大きさは大小様々であり、得られる画像信号も異物の
大きさに応じて異なるため、本実施例では次式のような
比をとることにする。
【0022】
【数1】
【0023】ここで、fL 、fh はそれぞれ得られた信
号の低周波部,高周波部の大きさ、fSL、fShはそれぞ
れサンプルデータにおける低周波部,高周波部の大きさ
である。従って、ペリクル1の表面に付着している異物
の場合の上記比をα1 、β2、γ1 、裏面の場合の比を
α2 、β2 、γ2 とすると、α1 <α2 、β1 >β2、
γ1 <γ2 なる関係が成り立つ。
号の低周波部,高周波部の大きさ、fSL、fShはそれぞ
れサンプルデータにおける低周波部,高周波部の大きさ
である。従って、ペリクル1の表面に付着している異物
の場合の上記比をα1 、β2、γ1 、裏面の場合の比を
α2 、β2 、γ2 とすると、α1 <α2 、β1 >β2、
γ1 <γ2 なる関係が成り立つ。
【0024】そこで、本実施例では上記比α、β、γの
各々に対して、基準値α0 、β0 、γ0 を予め設定して
おき、α0 ≦α、β0 ≧β、 γ0 ≦γが成り立つ場合に
は異物が裏面に付着していると判断し、α0 >α、β0
<β、 γ0 >γが成り立つ場合には異物が表面に付着し
ていると判断する。以上の表裏判定(FFT、及び数式
1の比較)は、全て演算処理部133でハードウエア
的、またはソフトウエア的に行われる。また、上記基準
値はメモリ132に記憶されているものとする。以下、
主制御装置18はステージ14を順次移動しながら、上
記と同様の動作でペリクル1に付着した全ての異物につ
いて表裏判定を行う。演算処理部133での判定結果は
主制御装置18に出力され、主制御装置18は既に異物
検査部4、7にて検出された検査結果に、演算処理部1
33の判定結果を加えて表示装置12にマップ表示す
る。一例としては、異物検査部4、7で検出された異物
のうち、ペリクル1の裏面に付着した異物のみを、表示
装置12上で反転表示(例えば白黒反転)してオペレー
タに知らせるようにする。
各々に対して、基準値α0 、β0 、γ0 を予め設定して
おき、α0 ≦α、β0 ≧β、 γ0 ≦γが成り立つ場合に
は異物が裏面に付着していると判断し、α0 >α、β0
<β、 γ0 >γが成り立つ場合には異物が表面に付着し
ていると判断する。以上の表裏判定(FFT、及び数式
1の比較)は、全て演算処理部133でハードウエア
的、またはソフトウエア的に行われる。また、上記基準
値はメモリ132に記憶されているものとする。以下、
主制御装置18はステージ14を順次移動しながら、上
記と同様の動作でペリクル1に付着した全ての異物につ
いて表裏判定を行う。演算処理部133での判定結果は
主制御装置18に出力され、主制御装置18は既に異物
検査部4、7にて検出された検査結果に、演算処理部1
33の判定結果を加えて表示装置12にマップ表示す
る。一例としては、異物検査部4、7で検出された異物
のうち、ペリクル1の裏面に付着した異物のみを、表示
装置12上で反転表示(例えば白黒反転)してオペレー
タに知らせるようにする。
【0025】以上のように、本実施例では表裏判定系8
〜11及び画像信号処理部13により簡単に異物の付着
面を検出できる。従って、異物の大きさとともにその付
着面までも考慮して、これらの異物が付着したペリクル
1を装着したレチクル3を露光装置で使用するか否かを
判断できることになる。例えば、ペリクルに付着した全
ての異物が照度むらを生じない程度の大きさであって
も、いくつかの異物がペリクル裏面に付着していたら露
光装置での使用を止めることにより、露光装置での歩留
りの低下を防止することが可能となる。尚、本実施例に
よる異物検査装置の検査結果から、ペリクルに付着した
異物が露光装置で歩留りを低下させ得ると判断されたレ
チクルについは、例えばペリクル張り付け機においてペ
リクルの張り替え、または異物除去が行われた後、再度
上記装置にて異物検査が行われることになる。
〜11及び画像信号処理部13により簡単に異物の付着
面を検出できる。従って、異物の大きさとともにその付
着面までも考慮して、これらの異物が付着したペリクル
1を装着したレチクル3を露光装置で使用するか否かを
判断できることになる。例えば、ペリクルに付着した全
ての異物が照度むらを生じない程度の大きさであって
も、いくつかの異物がペリクル裏面に付着していたら露
光装置での使用を止めることにより、露光装置での歩留
りの低下を防止することが可能となる。尚、本実施例に
よる異物検査装置の検査結果から、ペリクルに付着した
異物が露光装置で歩留りを低下させ得ると判断されたレ
チクルについは、例えばペリクル張り付け機においてペ
リクルの張り替え、または異物除去が行われた後、再度
上記装置にて異物検査が行われることになる。
【0026】ところで、図3に示すように本実施例で
は、ペリクル1の裏面と撮像素子11の受光面とを結像
関係にしていたが、図3中に点線で示すようにペリクル
1の表面に照明光ILを照射する、すなわちペリクル表
面と撮像素子11の受光面とを結像関係にするようにし
ても良い。但し、一般にペリクルの膜厚は1.2μm程
度であるため、本実施例のようにペリクル1の裏面(照
明光ILが入射する面と反対側の面)と撮像素子11の
受光面とを結像関係にすることが望ましい。これは、本
実施例では異物がペリクルの表面に付着しているか、裏
面に付着しているかを、撮像素子11からの検出信号の
波形、すなわちその受光面上での合焦状態(合焦してい
るか、デフォーカスしているか)から判定するためであ
る。つまり、ペリクル1の裏面と撮像素子11の受光面
とを結像関係にした場合、ペリクル表面と受光面とを結
像関係にした場合に比べて、受光面上で裏面に付着した
異物の像はほぼ合焦状態となるのに対して、表面に付着
した異物の像はよりデフォーカスすることになるからで
ある。
は、ペリクル1の裏面と撮像素子11の受光面とを結像
関係にしていたが、図3中に点線で示すようにペリクル
1の表面に照明光ILを照射する、すなわちペリクル表
面と撮像素子11の受光面とを結像関係にするようにし
ても良い。但し、一般にペリクルの膜厚は1.2μm程
度であるため、本実施例のようにペリクル1の裏面(照
明光ILが入射する面と反対側の面)と撮像素子11の
受光面とを結像関係にすることが望ましい。これは、本
実施例では異物がペリクルの表面に付着しているか、裏
面に付着しているかを、撮像素子11からの検出信号の
波形、すなわちその受光面上での合焦状態(合焦してい
るか、デフォーカスしているか)から判定するためであ
る。つまり、ペリクル1の裏面と撮像素子11の受光面
とを結像関係にした場合、ペリクル表面と受光面とを結
像関係にした場合に比べて、受光面上で裏面に付着した
異物の像はほぼ合焦状態となるのに対して、表面に付着
した異物の像はよりデフォーカスすることになるからで
ある。
【0027】また、本実施例では表裏判定系8〜11と
は別に異物検査部4、7を設け、この異物検査部4、7
の検査結果を用いて表裏判定系8〜11により異物の付
着面を判定するようにした。しかしながら、上記の如き
異物検査部4、7を設けずとも、表裏判定系8〜11の
みを用いてペリクル全面の異物の有無(大きさ、位
置)、及びその付着面を検出するようにしても良い。こ
の場合、ステージ14を所定量(表裏判定系8〜11の
検出領域にほぼ対応した量)ずつ移動しながら、撮像素
子11からのビデオ信号、及び測長器17からの位置信
号に基づいて、異物の大きさ、位置、及びその付着面を
検出すれば良い。また、表裏判定系8〜11のみを設け
る場合には低倍と高倍とを切換可能に構成し、低倍のも
とでペリクルに付着した異物を検出した後、高倍に切り
換えてその表裏判定を行うようにすることが望ましい。
尚、異物の大きさを求める場合には、当該異物が付着し
た面と撮像素子11の受光面とを結像関係にしておくこ
とが望ましい。上記実施例でペリクル表面に付着した異
物の大きさを検出するときには、異物の位置、及びその
付着面を検出した後、ステージ14をZ方向に移動して
ペリクル表面と撮像素子11の受光面とを結像関係にし
てから異物の大きさを求めることになる。
は別に異物検査部4、7を設け、この異物検査部4、7
の検査結果を用いて表裏判定系8〜11により異物の付
着面を判定するようにした。しかしながら、上記の如き
異物検査部4、7を設けずとも、表裏判定系8〜11の
みを用いてペリクル全面の異物の有無(大きさ、位
置)、及びその付着面を検出するようにしても良い。こ
の場合、ステージ14を所定量(表裏判定系8〜11の
検出領域にほぼ対応した量)ずつ移動しながら、撮像素
子11からのビデオ信号、及び測長器17からの位置信
号に基づいて、異物の大きさ、位置、及びその付着面を
検出すれば良い。また、表裏判定系8〜11のみを設け
る場合には低倍と高倍とを切換可能に構成し、低倍のも
とでペリクルに付着した異物を検出した後、高倍に切り
換えてその表裏判定を行うようにすることが望ましい。
尚、異物の大きさを求める場合には、当該異物が付着し
た面と撮像素子11の受光面とを結像関係にしておくこ
とが望ましい。上記実施例でペリクル表面に付着した異
物の大きさを検出するときには、異物の位置、及びその
付着面を検出した後、ステージ14をZ方向に移動して
ペリクル表面と撮像素子11の受光面とを結像関係にし
てから異物の大きさを求めることになる。
【0028】さらに、上記実施例では表裏判定系8〜1
1の検出領域を1mm角程度としていたが、検出領域の
大きさは任意で良く、例えば上記装置で検出すべき異物
の大きさ(最大値)と同程度以上に広げておけば良い。
また、表裏判定系8〜11の内部(ペリクル1の裏面と
共役な面内)に可変視野絞りを配置し、表裏判定にあた
っては可変視野絞りによりその検出領域内の任意の1つ
の異物のみを選択するようにしても良い。また、図4中
に示すビデオサンプリング領域VSAの水平走査線と垂
直な方向に関する幅を、上記装置で検出すべき異物の最
小サイズ(検出分解能)程度以下に定めておく、もしく
はステージ14を微動して上記検出領域内に1つの異物
のみが入るようにするだけでも良い。
1の検出領域を1mm角程度としていたが、検出領域の
大きさは任意で良く、例えば上記装置で検出すべき異物
の大きさ(最大値)と同程度以上に広げておけば良い。
また、表裏判定系8〜11の内部(ペリクル1の裏面と
共役な面内)に可変視野絞りを配置し、表裏判定にあた
っては可変視野絞りによりその検出領域内の任意の1つ
の異物のみを選択するようにしても良い。また、図4中
に示すビデオサンプリング領域VSAの水平走査線と垂
直な方向に関する幅を、上記装置で検出すべき異物の最
小サイズ(検出分解能)程度以下に定めておく、もしく
はステージ14を微動して上記検出領域内に1つの異物
のみが入るようにするだけでも良い。
【0029】また、上記実施例ではその検出原理から明
らかなように、表裏判定系(対物光学系)の焦点深度は
狭い方が望ましい。しかしながら、その焦点深度を極端
に狭くすると、ギャップセンサー16の検出精度やステ
ージ14の位置決め精度等にもよるが、ペリクル1の裏
面に付着した異物であっても、撮像素子11の受光面上
でデフォーカスし得る。このため、対物光学系10の瞳
面に可変開口絞り(NA絞り)を設け、上記装置の検出
分解能(異物の最小サイズ)、ペリクルの膜厚等に応じ
て対物光学系10の開口数(すなわち焦点深度)を調整
可能に構成することが望ましい。
らかなように、表裏判定系(対物光学系)の焦点深度は
狭い方が望ましい。しかしながら、その焦点深度を極端
に狭くすると、ギャップセンサー16の検出精度やステ
ージ14の位置決め精度等にもよるが、ペリクル1の裏
面に付着した異物であっても、撮像素子11の受光面上
でデフォーカスし得る。このため、対物光学系10の瞳
面に可変開口絞り(NA絞り)を設け、上記装置の検出
分解能(異物の最小サイズ)、ペリクルの膜厚等に応じ
て対物光学系10の開口数(すなわち焦点深度)を調整
可能に構成することが望ましい。
【0030】尚、上記実施例では撮像素子11からのビ
デオ信号をデジタル値に変換してメモリ132に格納し
た後に、FFTをかけて基準値との比較を行うようにし
ていたが(図2)、撮像素子11から出力されたビデオ
信号に直接FFTをかけるようにしても良い。次に、本
発明の第2の実施例について説明する。本実施例では、
異物の表裏判定方法が第1の実施例と異なっているの
で、ここではその差異についてのみ説明する。
デオ信号をデジタル値に変換してメモリ132に格納し
た後に、FFTをかけて基準値との比較を行うようにし
ていたが(図2)、撮像素子11から出力されたビデオ
信号に直接FFTをかけるようにしても良い。次に、本
発明の第2の実施例について説明する。本実施例では、
異物の表裏判定方法が第1の実施例と異なっているの
で、ここではその差異についてのみ説明する。
【0031】本実施例では、図5(a)、(b)に示し
たビデオ信号のピーク値h、及び半値幅dに着目し、そ
の比d/h=εを利用する。すなわち、図5(a)と
(b)の各々での上記比εをε1 、ε2 とすると、ε1
>ε2 なる関係が成り立つ。そこで、上記比εに対して
基準値εo を予め設定しておき、ε1 >εo が成り立つ
場合には異物が表面に付着していると判断し、εo >ε
2 が成り立つ場合には異物が表面に付着していると判断
する。以上の表裏判定は、演算処理部133がメモリ1
32に格納された画像情報を読み出すことによりハード
ウエア的、またはソフトウエア的に行う。
たビデオ信号のピーク値h、及び半値幅dに着目し、そ
の比d/h=εを利用する。すなわち、図5(a)と
(b)の各々での上記比εをε1 、ε2 とすると、ε1
>ε2 なる関係が成り立つ。そこで、上記比εに対して
基準値εo を予め設定しておき、ε1 >εo が成り立つ
場合には異物が表面に付着していると判断し、εo >ε
2 が成り立つ場合には異物が表面に付着していると判断
する。以上の表裏判定は、演算処理部133がメモリ1
32に格納された画像情報を読み出すことによりハード
ウエア的、またはソフトウエア的に行う。
【0032】次に、本発明の第3の実施例について説明
するが、ここでも上記実施例との差異(表裏判定方法)
についてのみ説明する。本実施例では、図5(a)、
(b)に示したビデオ信号(メモリ132に格納された
画像情報)を所定のスライスレベルにて波形処理するこ
とで異物の表裏判定を行うものである。すなわち、図5
(a)、(b)の信号波形から明らかなように、ペリク
ル裏面に異物が付着していると、ペリクル表面に異物が
付着している場合に比べて、その波形はシャープとな
り、かつその強度(ピーク値)も高く(大きく)なる。
そこで、演算処理部133は上記波形(特にピーク値)
の違いに応じて定められたスライスレベルのもとでメモ
リ132に格納された画像情報を処理し、このスライス
レベルにより波形が認識された(換言すれば交点が検出
された)ときには異物が裏面に付着していると判断し、
交点が検出されなかったときには異物が表面に付着して
いると判断する。以上の表裏判定は演算処理部133に
てハードウエア的、またはソフトウエア的に行われ、こ
れによって簡便に異物の表裏判定を行うことが可能とな
っている。
するが、ここでも上記実施例との差異(表裏判定方法)
についてのみ説明する。本実施例では、図5(a)、
(b)に示したビデオ信号(メモリ132に格納された
画像情報)を所定のスライスレベルにて波形処理するこ
とで異物の表裏判定を行うものである。すなわち、図5
(a)、(b)の信号波形から明らかなように、ペリク
ル裏面に異物が付着していると、ペリクル表面に異物が
付着している場合に比べて、その波形はシャープとな
り、かつその強度(ピーク値)も高く(大きく)なる。
そこで、演算処理部133は上記波形(特にピーク値)
の違いに応じて定められたスライスレベルのもとでメモ
リ132に格納された画像情報を処理し、このスライス
レベルにより波形が認識された(換言すれば交点が検出
された)ときには異物が裏面に付着していると判断し、
交点が検出されなかったときには異物が表面に付着して
いると判断する。以上の表裏判定は演算処理部133に
てハードウエア的、またはソフトウエア的に行われ、こ
れによって簡便に異物の表裏判定を行うことが可能とな
っている。
【0033】但し、異物の大きさ、種類(材質)等によ
っては、ペリクル表面に付着した異物であっても、その
なだらかな信号のピーク値が先のスライスレベルを越え
得る。そこで、演算処理部133はメモリ132に格納
された画像情報をスライスレベルで処理するとともに、
その2つの交点の間隔Δtまでも検出するようにし、こ
の間隔Δtと所定の基準値Δt0 とを比較して、Δt>
Δt0 が成り立つときは異物が表面に付着していると判
断し、Δt0 >Δtが成り立つときには異物が表面に付
着していると判断する。これは、図5(a)、(b)の
各々での上記間隔ΔtをΔt1 、Δt2 とすると、Δt
1 >Δt2 なる関係が成り立つためである。さらに、異
物の大きさに関する情報は既に異物検査部4、7で検出
されているので、ここでの検査結果(表裏判定すべき異
物の大きさ)に基づいてスライスレベルを適宜変更する
ようにしても良い。また、予め複数本のスライスレベル
を設定しておき、各スライスレベルでの検出結果を用い
て表裏判定を行うようにしても構わない。
っては、ペリクル表面に付着した異物であっても、その
なだらかな信号のピーク値が先のスライスレベルを越え
得る。そこで、演算処理部133はメモリ132に格納
された画像情報をスライスレベルで処理するとともに、
その2つの交点の間隔Δtまでも検出するようにし、こ
の間隔Δtと所定の基準値Δt0 とを比較して、Δt>
Δt0 が成り立つときは異物が表面に付着していると判
断し、Δt0 >Δtが成り立つときには異物が表面に付
着していると判断する。これは、図5(a)、(b)の
各々での上記間隔ΔtをΔt1 、Δt2 とすると、Δt
1 >Δt2 なる関係が成り立つためである。さらに、異
物の大きさに関する情報は既に異物検査部4、7で検出
されているので、ここでの検査結果(表裏判定すべき異
物の大きさ)に基づいてスライスレベルを適宜変更する
ようにしても良い。また、予め複数本のスライスレベル
を設定しておき、各スライスレベルでの検出結果を用い
て表裏判定を行うようにしても構わない。
【0034】次に、本発明の第4の実施例について説明
するが、ここでも上記実施例との差異(表裏判定方法)
についてのみ説明する。本実施例では、撮像素子11か
ら出力されるビデオ信号(図5(a)、(b))につい
て、以下の数式2を用いて近似曲線を算出する。
するが、ここでも上記実施例との差異(表裏判定方法)
についてのみ説明する。本実施例では、撮像素子11か
ら出力されるビデオ信号(図5(a)、(b))につい
て、以下の数式2を用いて近似曲線を算出する。
【0035】
【数2】
【0036】このとき、αの値はグラフ(信号波形)の
傾きを与えるパラメータである。そこで、本実施例では
異物に対してベストフォーカスな場合(すなわち、本実
施例では異物がペリクル裏面に付着している場合)のサ
ンプルデータ(図5(b)の如き波形)における近似曲
線(数式3)を予め求めておき、この数式3中のαsと
先の数式2から求めたαとを比較する。
傾きを与えるパラメータである。そこで、本実施例では
異物に対してベストフォーカスな場合(すなわち、本実
施例では異物がペリクル裏面に付着している場合)のサ
ンプルデータ(図5(b)の如き波形)における近似曲
線(数式3)を予め求めておき、この数式3中のαsと
先の数式2から求めたαとを比較する。
【0037】
【数3】
【0038】そして、演算処理部133はαがαs 近傍
の値、例えば以下の数式4の関係を満足する場合には、
異物がペリクル裏面に付着していると判断し、満足しな
い場合には異物がペリクル表面に付着していると判断す
る。これにより、本実施例においても表裏判定を簡便に
行うことが可能となる。
の値、例えば以下の数式4の関係を満足する場合には、
異物がペリクル裏面に付着していると判断し、満足しな
い場合には異物がペリクル表面に付着していると判断す
る。これにより、本実施例においても表裏判定を簡便に
行うことが可能となる。
【0039】
【数4】
【0040】尚、先に述べたサンプルデータはメモリ1
32に格納されており、例えば異物の大きさ、または大
きさのランク(さらには材質)に応じて複数のサンプル
データが格納されている。このとき、サンプルデータは
波形データでも、近似曲線の形(またはαs のみ)でも
良い。また、上記の如き大きさ、またはランク毎のサン
プルデータは、複数個のほぼ同一の大きさ、またはラン
クの異物の各々から得られるビデオ信号を統計処理(ま
たは平均化処理)して算出したデータ(波形、または近
似曲線)であることが望ましい。さらに定数δも、当然
ながら表裏判定すべき異物の大きさ、またはランク(さ
らには材質)に応じて異なる。本実施例では、異物検査
部4、7で検出した異物の大きさに基づいて、表裏判定
すべき異物とほぼ同一の大きさ、またはランクの異物に
関するデータ(近似曲線、またはαs)、及び定数δをメ
モリ132から読み出すことで表裏判定を行うものとす
る。
32に格納されており、例えば異物の大きさ、または大
きさのランク(さらには材質)に応じて複数のサンプル
データが格納されている。このとき、サンプルデータは
波形データでも、近似曲線の形(またはαs のみ)でも
良い。また、上記の如き大きさ、またはランク毎のサン
プルデータは、複数個のほぼ同一の大きさ、またはラン
クの異物の各々から得られるビデオ信号を統計処理(ま
たは平均化処理)して算出したデータ(波形、または近
似曲線)であることが望ましい。さらに定数δも、当然
ながら表裏判定すべき異物の大きさ、またはランク(さ
らには材質)に応じて異なる。本実施例では、異物検査
部4、7で検出した異物の大きさに基づいて、表裏判定
すべき異物とほぼ同一の大きさ、またはランクの異物に
関するデータ(近似曲線、またはαs)、及び定数δをメ
モリ132から読み出すことで表裏判定を行うものとす
る。
【0041】ところで、上記実施例では数式4を利用し
て表裏判定を行うものとしたが、上記の如き近似曲線を
微分して得られる曲線を用いて表裏判定を行うようにし
ても良い。以下、図7を参照して簡単に説明する。図7
は、数式2、3に示した図5やサンプルデータの波形の
近似曲線f(x)、fs(x)を微分して得られた曲線を
表している。図7において、縦軸は近似曲線の傾きの変
化を表し、横軸は画素位置を表している。また、図7中
に一点鎖線で示す曲線(a)、実線で示す曲線(b)、
及び点線で示す曲線(s)は、それぞれ図5(a)、
(b)、及びサンプルデータ(図5中には不図示)の微
分曲線を表している。
て表裏判定を行うものとしたが、上記の如き近似曲線を
微分して得られる曲線を用いて表裏判定を行うようにし
ても良い。以下、図7を参照して簡単に説明する。図7
は、数式2、3に示した図5やサンプルデータの波形の
近似曲線f(x)、fs(x)を微分して得られた曲線を
表している。図7において、縦軸は近似曲線の傾きの変
化を表し、横軸は画素位置を表している。また、図7中
に一点鎖線で示す曲線(a)、実線で示す曲線(b)、
及び点線で示す曲線(s)は、それぞれ図5(a)、
(b)、及びサンプルデータ(図5中には不図示)の微
分曲線を表している。
【0042】図7から明らかなように、裏面に付着した
異物の微分曲線(a)と表面に付着した異物の微分曲線
(b)とでは、サンプルデータの微分曲線(s)の最大
(極大)値Is、及びその位置Zsに対する最大値I
a、Ib、及び位置Za、Zbの関係が大きく異なる。
すなわち、以下の数式5が成り立つ。
異物の微分曲線(a)と表面に付着した異物の微分曲線
(b)とでは、サンプルデータの微分曲線(s)の最大
(極大)値Is、及びその位置Zsに対する最大値I
a、Ib、及び位置Za、Zbの関係が大きく異なる。
すなわち、以下の数式5が成り立つ。
【0043】
【数5】
【0044】そこで、以下に示す条件式(数式6)を設
定し、この数式6を用いて表裏判定を行うようにする。
定し、この数式6を用いて表裏判定を行うようにする。
【0045】
【数6】
【0046】従って、演算処理部133は数式6の関係
が満足される場合には異物がペリクル裏面に付着してい
ると判断し、数式6の関係が満足されない場合には異物
がペリクル表面に付着していると判断する。以上のよう
に近似関数(数式2)を微分しても、数式6から簡単に
異物の表裏判定を行うことができる。ここでも、サンプ
ルデータ(すなわち微分曲線(s)の最大値Is、及び
その位置Zs)はメモリ132に、異物の大きさ、また
はランク(さらには材質)に応じて複数個格納されてお
り、表裏判定すべき異物とほぼ同一の大きさ、またはラ
ンクの異物に関するデータ(Is、Zs)、及び定数δ
I 、δzをメモリ132から読み出すことで表裏判定を
行うことになる。
が満足される場合には異物がペリクル裏面に付着してい
ると判断し、数式6の関係が満足されない場合には異物
がペリクル表面に付着していると判断する。以上のよう
に近似関数(数式2)を微分しても、数式6から簡単に
異物の表裏判定を行うことができる。ここでも、サンプ
ルデータ(すなわち微分曲線(s)の最大値Is、及び
その位置Zs)はメモリ132に、異物の大きさ、また
はランク(さらには材質)に応じて複数個格納されてお
り、表裏判定すべき異物とほぼ同一の大きさ、またはラ
ンクの異物に関するデータ(Is、Zs)、及び定数δ
I 、δzをメモリ132から読み出すことで表裏判定を
行うことになる。
【0047】以上の第1〜第4の実施例では、ペリクル
のいずれか一方の面と撮像素子11の受光面とを結像関
係にした状態(すなわち、ペリクルの一方の面と対物光
学系の焦点面とを一致させた状態)で撮像素子11から
出力されるビデオ信号を用い、所定の処理をビデオ信号
に施すことにより異物が表面と裏面のいずれの面に付着
しているのかを判定するようにした。そこで、以下では
ペリクルのいずれか一方の面と対物光学系10の焦点面
とをZ方向(光軸方向)に段階的、もしくは連続的に相
対移動させることにより、撮像素子11から順次出力さ
れる複数の画像信号を用いて表裏判定を行う場合につい
て述べる。
のいずれか一方の面と撮像素子11の受光面とを結像関
係にした状態(すなわち、ペリクルの一方の面と対物光
学系の焦点面とを一致させた状態)で撮像素子11から
出力されるビデオ信号を用い、所定の処理をビデオ信号
に施すことにより異物が表面と裏面のいずれの面に付着
しているのかを判定するようにした。そこで、以下では
ペリクルのいずれか一方の面と対物光学系10の焦点面
とをZ方向(光軸方向)に段階的、もしくは連続的に相
対移動させることにより、撮像素子11から順次出力さ
れる複数の画像信号を用いて表裏判定を行う場合につい
て述べる。
【0048】ここで、以下で用いる検出原理について簡
単に説明する。図3に示すように、ペリクル1の裏面と
対物光学系10の焦点面とを一致させたとき、ペリクル
裏面に付着した異物のビデオ信号は図5(b)の如きシ
ャープな波形となる。次に、ペリクル1を光軸方向(Z
方向)に微動してその裏面と対物光学系10の焦点面と
をずらしたとき、ペリクル裏面に付着した異物のビデオ
信号は図5(a)の如きなだらかな(ブロードな)波形
となる。つまり、ペリクル裏面に付着した異物のビデオ
信号は、最初は異物と撮像素子11の受光面とが結像関
係であることからシャープな波形となっている。そし
て、ペリクルをZ方向に移動していくと、次第に撮像素
子11の受光面上で異物像はデフォーカスすることから
ブロードな波形となる。一方、ペリクル表面に付着した
異物のビデオ信号は、裏面の異物とは逆に、ブロードな
波形から徐々にシャープな波形へと変化していくことに
なる。従って、以下の実施例では上記原理を利用し、ペ
リクルのいずれか一方の面と対物光学系の焦点面とを光
軸方向に段階的、もしくは連続的に相対移動させること
により、撮像素子11からのビデオ信号の波形変化、特
にシャープな波形からブロードな波形へと変化している
か、またはその逆かを検出することで、異物の付着面が
ペリクルの表面か、裏面かを判定する。
単に説明する。図3に示すように、ペリクル1の裏面と
対物光学系10の焦点面とを一致させたとき、ペリクル
裏面に付着した異物のビデオ信号は図5(b)の如きシ
ャープな波形となる。次に、ペリクル1を光軸方向(Z
方向)に微動してその裏面と対物光学系10の焦点面と
をずらしたとき、ペリクル裏面に付着した異物のビデオ
信号は図5(a)の如きなだらかな(ブロードな)波形
となる。つまり、ペリクル裏面に付着した異物のビデオ
信号は、最初は異物と撮像素子11の受光面とが結像関
係であることからシャープな波形となっている。そし
て、ペリクルをZ方向に移動していくと、次第に撮像素
子11の受光面上で異物像はデフォーカスすることから
ブロードな波形となる。一方、ペリクル表面に付着した
異物のビデオ信号は、裏面の異物とは逆に、ブロードな
波形から徐々にシャープな波形へと変化していくことに
なる。従って、以下の実施例では上記原理を利用し、ペ
リクルのいずれか一方の面と対物光学系の焦点面とを光
軸方向に段階的、もしくは連続的に相対移動させること
により、撮像素子11からのビデオ信号の波形変化、特
にシャープな波形からブロードな波形へと変化している
か、またはその逆かを検出することで、異物の付着面が
ペリクルの表面か、裏面かを判定する。
【0049】次に、本発明の第5の実施例について説明
するが、本実施例による異物検査装置は第1の実施例
(図1、図2)と全く同一構成であるので、ここでは第
1の実施例との差異(検査シーケンス、表裏判定方法)
についてのみ説明する。尚、本実施例では異物検査部
4、7の検査結果に基づいてステージ14を移動し、表
裏判定系8〜11の検出領域内に異物を位置決めしてか
ら表裏判定を行うようにしても、表裏判定系8〜11の
みを用いて異物を検出してからその表裏判定を行うよう
にしても良い。ここでは後者のシーケンスを採用するも
のとして説明を行う。また、図示していないが、表裏判
定系8〜11は低倍、高倍の切り換えが可能に構成され
ているものとする。
するが、本実施例による異物検査装置は第1の実施例
(図1、図2)と全く同一構成であるので、ここでは第
1の実施例との差異(検査シーケンス、表裏判定方法)
についてのみ説明する。尚、本実施例では異物検査部
4、7の検査結果に基づいてステージ14を移動し、表
裏判定系8〜11の検出領域内に異物を位置決めしてか
ら表裏判定を行うようにしても、表裏判定系8〜11の
みを用いて異物を検出してからその表裏判定を行うよう
にしても良い。ここでは後者のシーケンスを採用するも
のとして説明を行う。また、図示していないが、表裏判
定系8〜11は低倍、高倍の切り換えが可能に構成され
ているものとする。
【0050】図1において、主制御装置18はギャップ
センサー16を用いて、ペリクル1のいずれか一方の
面、ここでは裏面と対物光学系10の焦点面とを一致さ
せ、ペリクル裏面と撮像素子11の受光面とを結像関係
にする。しかる後、ステージ14をX、Y方向に所定量
ずつ移動しながら、表裏判定系8〜11を用いてペリク
ル1に付着した異物を検出する。このとき、表裏判定系
8〜11の観察倍率は低倍に定められ、その検出領域
(視野)は表裏判定時に比べて広く(例えば10mm角
程度に)なっている。また、ステージ14の移動量はこ
の検出領域に応じて一義的に定められている。尚、表裏
判定系8〜11で異物を検出した後に、ギャップセンサ
ー16を用いてペリクル裏面と撮像素子11の受光面と
を結像関係にするようにしても良い。
センサー16を用いて、ペリクル1のいずれか一方の
面、ここでは裏面と対物光学系10の焦点面とを一致さ
せ、ペリクル裏面と撮像素子11の受光面とを結像関係
にする。しかる後、ステージ14をX、Y方向に所定量
ずつ移動しながら、表裏判定系8〜11を用いてペリク
ル1に付着した異物を検出する。このとき、表裏判定系
8〜11の観察倍率は低倍に定められ、その検出領域
(視野)は表裏判定時に比べて広く(例えば10mm角
程度に)なっている。また、ステージ14の移動量はこ
の検出領域に応じて一義的に定められている。尚、表裏
判定系8〜11で異物を検出した後に、ギャップセンサ
ー16を用いてペリクル裏面と撮像素子11の受光面と
を結像関係にするようにしても良い。
【0051】さて、ステージ14を所定量ずつ移動させ
ていき、表裏判定系8〜11がペリクル1に付着した異
物を検出した(すなわち、図5(a)、(b)に示すよ
うなビデオ信号が得られた)時点でその観察倍率を高倍
に切り換える。この倍率切換に伴って表裏判定系8〜1
1の検出領域から異物が外れ得るときには、ステージ1
4を微動して当該異物が検出領域内に入るようにする。
しかる後、主制御装置18はギャップセンサー16を用
いてステージ14を光軸方向(Z方向)に所定量ずつ段
階的に移動していく。特に本実施例では、ペリクル裏面
と撮像素子11の受光面とが結像関係になっているの
で、図1において紙面内下方向にペリクル1を順次移動
していく。画像信号処理部13は、撮像素子11から順
次出力されるビデオ信号をA/D変換し、ステージ14
の位置(ギャップセンサー16の出力)に対応させてメ
モリ132に格納した後、演算処理部133によりステ
ージ14の移動に応じたビデオ信号の波形変化を検出す
ることで、異物がペリクル1の表面に付着しているの
か、裏面に付着しているのかを判定する。
ていき、表裏判定系8〜11がペリクル1に付着した異
物を検出した(すなわち、図5(a)、(b)に示すよ
うなビデオ信号が得られた)時点でその観察倍率を高倍
に切り換える。この倍率切換に伴って表裏判定系8〜1
1の検出領域から異物が外れ得るときには、ステージ1
4を微動して当該異物が検出領域内に入るようにする。
しかる後、主制御装置18はギャップセンサー16を用
いてステージ14を光軸方向(Z方向)に所定量ずつ段
階的に移動していく。特に本実施例では、ペリクル裏面
と撮像素子11の受光面とが結像関係になっているの
で、図1において紙面内下方向にペリクル1を順次移動
していく。画像信号処理部13は、撮像素子11から順
次出力されるビデオ信号をA/D変換し、ステージ14
の位置(ギャップセンサー16の出力)に対応させてメ
モリ132に格納した後、演算処理部133によりステ
ージ14の移動に応じたビデオ信号の波形変化を検出す
ることで、異物がペリクル1の表面に付着しているの
か、裏面に付着しているのかを判定する。
【0052】ここで、ステージ14を移動したときに得
られるビデオ信号について考える。ステージ14を移動
する直前ではペリクル裏面と撮像素子11の受光面とが
結像関係になっているので、ペリクル裏面に付着した異
物に対して焦点が合っており、図5(b)に示すような
ビデオ信号が得られる。これに対してステージ14を移
動すると、次第に異物と撮像素子11の受光面との合焦
状態が崩れていき、図5(a)に示すようなビデオ信号
が得られることになる。一方、ペリクル表面に付着した
異物については逆に、デフォーカス状態から合焦状態へ
と変化していくため、ビデオ信号は図5(a)から図5
(b)へと変化することになる。
られるビデオ信号について考える。ステージ14を移動
する直前ではペリクル裏面と撮像素子11の受光面とが
結像関係になっているので、ペリクル裏面に付着した異
物に対して焦点が合っており、図5(b)に示すような
ビデオ信号が得られる。これに対してステージ14を移
動すると、次第に異物と撮像素子11の受光面との合焦
状態が崩れていき、図5(a)に示すようなビデオ信号
が得られることになる。一方、ペリクル表面に付着した
異物については逆に、デフォーカス状態から合焦状態へ
と変化していくため、ビデオ信号は図5(a)から図5
(b)へと変化することになる。
【0053】そこで、演算処理部133はペリクル裏面
と撮像素子11の受光面とが結像関係となっているとき
に得られたビデオ信号をメモリ132から読み出し、こ
のビデオ信号のピーク値E0 を検出する。さらに、ステ
ージ14を所定量、例えば0.1μmずつ移動させたと
きに撮像素子11から順次出力されたビデオ信号のピー
ク値を各位置毎に検出していき、i番目のピーク値Ei
と(i+1)番目のピーク値Ei+1 との差ΔEi=E
i+1 −Eiを算出する。但し、i=1、2、・・・n・
・・なる整数とする。このとき、ΔEi>Oなる関係が
成り立つときには異物がペリクル表面に付着していると
判断し、ΔEi≦Oなる関係が成り立つときには異物が
ペリクル裏面に付着していると判断する。
と撮像素子11の受光面とが結像関係となっているとき
に得られたビデオ信号をメモリ132から読み出し、こ
のビデオ信号のピーク値E0 を検出する。さらに、ステ
ージ14を所定量、例えば0.1μmずつ移動させたと
きに撮像素子11から順次出力されたビデオ信号のピー
ク値を各位置毎に検出していき、i番目のピーク値Ei
と(i+1)番目のピーク値Ei+1 との差ΔEi=E
i+1 −Eiを算出する。但し、i=1、2、・・・n・
・・なる整数とする。このとき、ΔEi>Oなる関係が
成り立つときには異物がペリクル表面に付着していると
判断し、ΔEi≦Oなる関係が成り立つときには異物が
ペリクル裏面に付着していると判断する。
【0054】ここで、上記実施例では対物光学系10の
焦点面とペリクル裏面とがほぼ一致している状態からペ
リクル1を下方(対物光学系10と反対方向)に移動し
たが、対物光学系10の焦点面とペリクル裏面とが一致
している状態からペリクル1を上方に移動したときに
は、ΔEi<0なる関係が成り立てば、異物がペリクル
表面に付着していると判断し、ΔEi≧0なる関係が成
り立てば、異物がペリクル裏面に付着していると判断す
れば良い。
焦点面とペリクル裏面とがほぼ一致している状態からペ
リクル1を下方(対物光学系10と反対方向)に移動し
たが、対物光学系10の焦点面とペリクル裏面とが一致
している状態からペリクル1を上方に移動したときに
は、ΔEi<0なる関係が成り立てば、異物がペリクル
表面に付着していると判断し、ΔEi≧0なる関係が成
り立てば、異物がペリクル裏面に付着していると判断す
れば良い。
【0055】以下、主制御装置18はステージ14を順
次移動していき、異物を検出した時点で上記と全く同様
の動作にてその異物の表裏判定を行う。以下、上記動作
を繰り返し行うことによりペリクル全面にわたる異物検
査が終了し、演算処理部133はその検査結果(全ての
異物の位置、大きさ、及び付着面)を主制御装置18に
出力する。主制御装置18は上記検査結果を表示装置1
2上にマップ表示、特にペリクル裏面に異物については
反転表示する。
次移動していき、異物を検出した時点で上記と全く同様
の動作にてその異物の表裏判定を行う。以下、上記動作
を繰り返し行うことによりペリクル全面にわたる異物検
査が終了し、演算処理部133はその検査結果(全ての
異物の位置、大きさ、及び付着面)を主制御装置18に
出力する。主制御装置18は上記検査結果を表示装置1
2上にマップ表示、特にペリクル裏面に異物については
反転表示する。
【0056】以上のように、本実施例では表裏判定系8
〜11のみを用いてペリクル全面での異物の位置、大き
さ、及び付着面を検出することができる。ところで、上
述した第1〜第4の実施例ではステージ14を固定した
状態で撮像素子11から出力されるビデオ信号を用いる
ため、ペリクルに付着した異物の大きさや種類等によっ
ては表裏判定精度が低下し得る。これに対して本実施例
では、ステージ14の移動に伴うビデオ信号の波形変化
を用いて表裏判定を行うこととしたので、異物の大きさ
や種類等に関係なく、常に精度良く異物の付着面を判定
できるといった利点がある。
〜11のみを用いてペリクル全面での異物の位置、大き
さ、及び付着面を検出することができる。ところで、上
述した第1〜第4の実施例ではステージ14を固定した
状態で撮像素子11から出力されるビデオ信号を用いる
ため、ペリクルに付着した異物の大きさや種類等によっ
ては表裏判定精度が低下し得る。これに対して本実施例
では、ステージ14の移動に伴うビデオ信号の波形変化
を用いて表裏判定を行うこととしたので、異物の大きさ
や種類等に関係なく、常に精度良く異物の付着面を判定
できるといった利点がある。
【0057】さて、本実施例では表裏判定にあたり1回
だけステージ14を移動し、互いに異なる2つの位置の
各々で撮像素子11から出力されるビデオ信号を用いる
だけでも、上記と全く同様に異物の表裏判定を行うこと
ができる。すなわち、ステージ14は少なくとも1回移
動させれば良い。また、上記実施例ではステージ14を
所定量ずつ移動させることとしたが、ステージ14は2
つのビデオ信号のピーク値に差が生じる程度の距離(対
物光学系10の開口数等に応じて一義的に定まる値)だ
け移動させれば良い。但し、ステージ14の移動距離が
大き過ぎると、例えば移動直前のビデオ信号がブロード
な波形であるとき、移動後のビデオ信号の波形もシャー
プな波形を通り越してブロードな波形となってしまう。
このため、ステージ14の移動距離(最大値)はビデオ
信号がブロードな波形からシャープな波形(またはその
逆)へと変化する程度の範囲内で定めることが望まし
い。さらに、上記実施例では表裏判定に先立ってペリク
ル1のいずれか一方の面(実施例では裏面)と対物光学
系10の焦点面とを一致させ、しかる後ステージ14を
(下方に)移動させることとした。しかしながら、予め
ペリクル1の一方の面と対物光学系10の焦点面とを一
致させずとも、例えばペリクル1の表面から裏面(また
はその逆)まで、対物光学系10の焦点面とペリクル1
とを段階的に相対移動させるだけでも構わない。尚、ス
テージ14のZ方向の位置(移動量)は、ギャップセン
サー16以外、例えばリニアエンコーダ、ポテンショメ
ータ等を用いて検出するようにしても良い。
だけステージ14を移動し、互いに異なる2つの位置の
各々で撮像素子11から出力されるビデオ信号を用いる
だけでも、上記と全く同様に異物の表裏判定を行うこと
ができる。すなわち、ステージ14は少なくとも1回移
動させれば良い。また、上記実施例ではステージ14を
所定量ずつ移動させることとしたが、ステージ14は2
つのビデオ信号のピーク値に差が生じる程度の距離(対
物光学系10の開口数等に応じて一義的に定まる値)だ
け移動させれば良い。但し、ステージ14の移動距離が
大き過ぎると、例えば移動直前のビデオ信号がブロード
な波形であるとき、移動後のビデオ信号の波形もシャー
プな波形を通り越してブロードな波形となってしまう。
このため、ステージ14の移動距離(最大値)はビデオ
信号がブロードな波形からシャープな波形(またはその
逆)へと変化する程度の範囲内で定めることが望まし
い。さらに、上記実施例では表裏判定に先立ってペリク
ル1のいずれか一方の面(実施例では裏面)と対物光学
系10の焦点面とを一致させ、しかる後ステージ14を
(下方に)移動させることとした。しかしながら、予め
ペリクル1の一方の面と対物光学系10の焦点面とを一
致させずとも、例えばペリクル1の表面から裏面(また
はその逆)まで、対物光学系10の焦点面とペリクル1
とを段階的に相対移動させるだけでも構わない。尚、ス
テージ14のZ方向の位置(移動量)は、ギャップセン
サー16以外、例えばリニアエンコーダ、ポテンショメ
ータ等を用いて検出するようにしても良い。
【0058】次に、本発明の第6の実施例について説明
する。本実施例では、異物の表裏判定方法が第5の実施
例と異なっているので、ここではその差異についてのみ
説明する。本実施例では、ステージ14を段階的に移動
させて各位置毎に撮像素子11から順次出力されるビデ
オ信号をメモリ132に格納した後、演算処理部133
は各位置毎のビデオ信号のピーク値Ei(i=1、2、
・・・・) 、及び信号波形がピークとなるステージ14の位
置(移動開始位置からの距離)Ziを所定の波形処理に
より算出する。このとき、対物光学系10の焦点面とペ
リクル裏面とがほぼ一致した状態からペリクル1をその
膜厚以上、下方(対物光学系10と反対方向)に移動し
ていくものとする。また、初期状態(すなわちペリクル
1の移動開始位置)Z0 のときに得られるビデオ信号の
ピーク値をE0 とする。
する。本実施例では、異物の表裏判定方法が第5の実施
例と異なっているので、ここではその差異についてのみ
説明する。本実施例では、ステージ14を段階的に移動
させて各位置毎に撮像素子11から順次出力されるビデ
オ信号をメモリ132に格納した後、演算処理部133
は各位置毎のビデオ信号のピーク値Ei(i=1、2、
・・・・) 、及び信号波形がピークとなるステージ14の位
置(移動開始位置からの距離)Ziを所定の波形処理に
より算出する。このとき、対物光学系10の焦点面とペ
リクル裏面とがほぼ一致した状態からペリクル1をその
膜厚以上、下方(対物光学系10と反対方向)に移動し
ていくものとする。また、初期状態(すなわちペリクル
1の移動開始位置)Z0 のときに得られるビデオ信号の
ピーク値をE0 とする。
【0059】さて、演算処理部133は上記の如く算出
した複数のピーク値の中から最大となる値ZM 、及びそ
の位置ZM を求める。そして、ZM −Z0 ≒0、または
ZM−Z0 =δZ (δZ :ペリクル1の膜厚dpに対し
てδZ <dpなる定数)なる関係が成り立つときには異
物がペリクル裏面に付着していると判断する。一方、Z
M −Z0 ≒dp(または、ZM −Z0 ≒dp+δZG、δ
ZG:表裏判定すべき異物の大きさにほぼ対応した定数)
なる関係が成り立つときには、異物がペリクル表面に付
着していると判断する。尚、本実施例の如き表裏判定方
法を採用するときには、初期状態(移動開始位置)をど
こ(裏面、表面、または任意の位置)に設定しているの
か、さらにはペリクル1を初期状態から上方、下方のい
ずれの方向に移動するのかまでも明確にし、これらの条
件毎に上記の如き判定式を設定して表裏判定を行う必要
がある。これは、上記条件が変化すると、これに伴って
表裏判定式も変わり得るためである。
した複数のピーク値の中から最大となる値ZM 、及びそ
の位置ZM を求める。そして、ZM −Z0 ≒0、または
ZM−Z0 =δZ (δZ :ペリクル1の膜厚dpに対し
てδZ <dpなる定数)なる関係が成り立つときには異
物がペリクル裏面に付着していると判断する。一方、Z
M −Z0 ≒dp(または、ZM −Z0 ≒dp+δZG、δ
ZG:表裏判定すべき異物の大きさにほぼ対応した定数)
なる関係が成り立つときには、異物がペリクル表面に付
着していると判断する。尚、本実施例の如き表裏判定方
法を採用するときには、初期状態(移動開始位置)をど
こ(裏面、表面、または任意の位置)に設定しているの
か、さらにはペリクル1を初期状態から上方、下方のい
ずれの方向に移動するのかまでも明確にし、これらの条
件毎に上記の如き判定式を設定して表裏判定を行う必要
がある。これは、上記条件が変化すると、これに伴って
表裏判定式も変わり得るためである。
【0060】次に、本発明の第7の実施例について述べ
るが、本実施例でも第5の実施例との差異(表裏判定方
法)についてのみ説明する。ここでは、ステージ14を
段階的に移動させたときに撮像素子11から順次出力さ
れるビデオ信号のピーク値とステージ14の位置との関
係(図8)を用いる。図8(a)、(b)の縦軸はビデ
オ信号のピーク値E0 を表し、横軸はステージ14の位
置Zを表している。
るが、本実施例でも第5の実施例との差異(表裏判定方
法)についてのみ説明する。ここでは、ステージ14を
段階的に移動させたときに撮像素子11から順次出力さ
れるビデオ信号のピーク値とステージ14の位置との関
係(図8)を用いる。図8(a)、(b)の縦軸はビデ
オ信号のピーク値E0 を表し、横軸はステージ14の位
置Zを表している。
【0061】本実施例では、まず図8(a)、(b)に
示した関係について、以下の数式7を用いて近似曲線を
算出する。
示した関係について、以下の数式7を用いて近似曲線を
算出する。
【0062】
【数7】
【0063】このとき、ギャップセンサー16を用いて
ペリクル1の表面と対物光学系10の焦点面とを一致さ
せたときのステージ14の位置ZをZ=0とする。ま
た、対物光学系10の焦点面とペリクル表面とが一致し
た状態からステージ14を上方(対物光学系10側)に
段階的に移動していき、対物光学系10の焦点面とペリ
クル裏面とが一致した後も所定距離だけステージ14を
移動させているものとする。従って、図8(a)はペリ
クル裏面に付着した異物におけるビデオ信号のピーク値
の変化を表し、図8(b)はペリクル表面に付着した異
物におけるビデオ信号のピーク値の変化を表しているこ
とになる。
ペリクル1の表面と対物光学系10の焦点面とを一致さ
せたときのステージ14の位置ZをZ=0とする。ま
た、対物光学系10の焦点面とペリクル表面とが一致し
た状態からステージ14を上方(対物光学系10側)に
段階的に移動していき、対物光学系10の焦点面とペリ
クル裏面とが一致した後も所定距離だけステージ14を
移動させているものとする。従って、図8(a)はペリ
クル裏面に付着した異物におけるビデオ信号のピーク値
の変化を表し、図8(b)はペリクル表面に付着した異
物におけるビデオ信号のピーク値の変化を表しているこ
とになる。
【0064】さて、演算処理部133は数式7中のbの
値に注目し、b>0のときには上記関係が図8(a)の
ようになっており、異物が裏面に付着していると判断
し、b≦0のときには上記関係が図8(b)のようにな
っており、異物が表面に付着していると判断する。これ
により、本実施例においても表裏判定を簡便に行うこと
が可能となる。
値に注目し、b>0のときには上記関係が図8(a)の
ようになっており、異物が裏面に付着していると判断
し、b≦0のときには上記関係が図8(b)のようにな
っており、異物が表面に付着していると判断する。これ
により、本実施例においても表裏判定を簡便に行うこと
が可能となる。
【0065】次に、本発明の第8の実施例について述べ
るが、本実施例でも第5の実施例との差異(表裏判定方
法)についてのみ説明する。本実施例でも、第7の実施
例と同様に、ステージ14を段階的に移動させたときに
撮像素子11から順次出力されるビデオ信号のピーク値
とステージ14の位置との関係(図8)を用いる。そこ
で、演算処理部133は上記の如き関係(メモリ132
に格納されている)における半値幅を算出する。すわな
ち、図8(a)、(b)に示すような関係(波形)から
求めたピーク値E0 に応じて定めたスライスレベル(E
0 /2)により波形処理を行い、両者の交点(ステージ
14の位置)Z1 、Z2(但しZ2 >Z1>0)を算出す
る。ここで求めた値(Z2 −Z1)が半値幅である。
るが、本実施例でも第5の実施例との差異(表裏判定方
法)についてのみ説明する。本実施例でも、第7の実施
例と同様に、ステージ14を段階的に移動させたときに
撮像素子11から順次出力されるビデオ信号のピーク値
とステージ14の位置との関係(図8)を用いる。そこ
で、演算処理部133は上記の如き関係(メモリ132
に格納されている)における半値幅を算出する。すわな
ち、図8(a)、(b)に示すような関係(波形)から
求めたピーク値E0 に応じて定めたスライスレベル(E
0 /2)により波形処理を行い、両者の交点(ステージ
14の位置)Z1 、Z2(但しZ2 >Z1>0)を算出す
る。ここで求めた値(Z2 −Z1)が半値幅である。
【0066】ここで、図8(a)では上記の如き波形処
理により半値幅、すなわち2つの位置Z1 、Z2 を算出
できるが、図8(b)では1つの位置Z1 しか求めるこ
とができない。つまり、本実施例では図8の如き関係
(波形)を所定のスライスレベル(ピーク値E0 の半分
の値)で処理したときに求まる交点(位置)の数の違い
(換言すれば半値幅が求めるか否か)を利用して表裏判
定を行うようにしたものである。従って、演算処理部1
33は2つの位置(半値幅)が求まったときには異物が
裏面に付着していると判断し、1つの位置のみが求まっ
たときには異物が表面に付着していると判断する。
理により半値幅、すなわち2つの位置Z1 、Z2 を算出
できるが、図8(b)では1つの位置Z1 しか求めるこ
とができない。つまり、本実施例では図8の如き関係
(波形)を所定のスライスレベル(ピーク値E0 の半分
の値)で処理したときに求まる交点(位置)の数の違い
(換言すれば半値幅が求めるか否か)を利用して表裏判
定を行うようにしたものである。従って、演算処理部1
33は2つの位置(半値幅)が求まったときには異物が
裏面に付着していると判断し、1つの位置のみが求まっ
たときには異物が表面に付着していると判断する。
【0067】尚、本実施例では図8に示した関係の特徴
を利用するため、例えばペリクル1の表面、または裏面
(もしくはそこに付着した異物)のいずれか一方が対物
光学系10の焦点面と一致したときのステージ14の位
置を中心とした所定範囲内でステージ14をZ方向に移
動する必要がある。また、図8中のステージ14の位置
Zは離散的であるため、上記交点Z1 、Z2 が計測点
(ステージ14のステップ位置)Ziと一致しないこと
がある。そこで、例えば隣り合う2つの位置Zi、Z
i+1 の各ピーク値を用いて平均化処理等により2つの位
置の間のデータ(ピーク値)を補完することで上記交点
Z1 、Z2 を算出するようにしても良い。
を利用するため、例えばペリクル1の表面、または裏面
(もしくはそこに付着した異物)のいずれか一方が対物
光学系10の焦点面と一致したときのステージ14の位
置を中心とした所定範囲内でステージ14をZ方向に移
動する必要がある。また、図8中のステージ14の位置
Zは離散的であるため、上記交点Z1 、Z2 が計測点
(ステージ14のステップ位置)Ziと一致しないこと
がある。そこで、例えば隣り合う2つの位置Zi、Z
i+1 の各ピーク値を用いて平均化処理等により2つの位
置の間のデータ(ピーク値)を補完することで上記交点
Z1 、Z2 を算出するようにしても良い。
【0068】ところで、上記実施例ではスライスレベル
による波形処理を用いていたが、図8(a)、(b)に
示した関係について、以下の数式8を用いて近似曲線を
算出し、この数式8を用いて上記と同様のアルゴリズム
で表裏判定を行うようにしても良い。
による波形処理を用いていたが、図8(a)、(b)に
示した関係について、以下の数式8を用いて近似曲線を
算出し、この数式8を用いて上記と同様のアルゴリズム
で表裏判定を行うようにしても良い。
【0069】
【数8】
【0070】尚、上記数式8を用いる場合、ステージ1
4の移動条件(移動開始位置、停止位置)によっては、
図8(b)でも2つの位置が算出され得る。しかしなが
ら、一方の値(位置)は負(−)となることから、数式
8を用いて算出した2つの位置の符号(正、負)を判断
することにより、上記と全く同様に表裏判定を行うこと
が可能となっている。
4の移動条件(移動開始位置、停止位置)によっては、
図8(b)でも2つの位置が算出され得る。しかしなが
ら、一方の値(位置)は負(−)となることから、数式
8を用いて算出した2つの位置の符号(正、負)を判断
することにより、上記と全く同様に表裏判定を行うこと
が可能となっている。
【0071】次に、本発明の第9の実施例について述べ
るが、本実施例は第8の実施例で算出した近似曲線(数
式7)を微分した式を用いることを特徴としている。こ
こで、図8(a)、(b)の近似曲線を微分して得られ
た曲線を図9(a)、(b)に示す。図9(a)、
(b)中の位置Zb(正確には数式7と対応させると、
Zb=bとなる)は、図8(a)、(b)に示した曲線
がピークとなるときのステージ14の位置である。
るが、本実施例は第8の実施例で算出した近似曲線(数
式7)を微分した式を用いることを特徴としている。こ
こで、図8(a)、(b)の近似曲線を微分して得られ
た曲線を図9(a)、(b)に示す。図9(a)、
(b)中の位置Zb(正確には数式7と対応させると、
Zb=bとなる)は、図8(a)、(b)に示した曲線
がピークとなるときのステージ14の位置である。
【0072】さて、本実施例では上記の如き微分式につ
いてZ=0からZ=2Zbまで積分を行い、ここで算出
した積分値(面積)Sを用いて表裏判定を行う。すなわ
ち、図9(a)での積分値SaはSa≒0となるのに対
し、図9(b)での積分値SbはSb<0となる。従っ
て、演算処理部133は積分値Sがほぼ零となっている
ときには異物が裏面に付着していると判断し、積分値S
が負となっているときには異物が表面に付着していると
判断する。これにより、本実施例においても表裏判定を
簡便に行うことが可能となる。
いてZ=0からZ=2Zbまで積分を行い、ここで算出
した積分値(面積)Sを用いて表裏判定を行う。すなわ
ち、図9(a)での積分値SaはSa≒0となるのに対
し、図9(b)での積分値SbはSb<0となる。従っ
て、演算処理部133は積分値Sがほぼ零となっている
ときには異物が裏面に付着していると判断し、積分値S
が負となっているときには異物が表面に付着していると
判断する。これにより、本実施例においても表裏判定を
簡便に行うことが可能となる。
【0073】尚、図9(b)での積分値(面積)Sbを
正の値として求めるため、予め微分式(曲線)の符号を
正負逆転しておくようにしても良い。この場合、図9の
微分式をZ=0からZ=Zbまで積分した値Sb1と、Z
=ZbからZ=2Zbまで積分した値Sb2とを算出し、
Sb1≒Sb2ならば裏面付着と判断し、Sb1≫Sb2ならば
表面付着と判断する。
正の値として求めるため、予め微分式(曲線)の符号を
正負逆転しておくようにしても良い。この場合、図9の
微分式をZ=0からZ=Zbまで積分した値Sb1と、Z
=ZbからZ=2Zbまで積分した値Sb2とを算出し、
Sb1≒Sb2ならば裏面付着と判断し、Sb1≫Sb2ならば
表面付着と判断する。
【0074】次に、本発明の第10の実施例について述
べるが、本実施例は図8に示した関係(曲線)のピーク
値E0 及び半値幅wh を用いることを特徴としている。
さて、本実施例ではメモリ132に格納された上記関係
(図8)を読み出し、当該波形のピーク値E0 及び半値
幅wh を算出してその比R(R=wh /E0)を求める。
ここで、比Rの値は異物の大きさや種類に依存しない
値、すなわち異物の大きさや種類の違いによる補正を行
う必要のない値である。さらに、メモリ132に格納さ
れているサンプルデータ(図8(a)の如き波形)のピ
ーク値ES、及び半値幅wS から比RS (RS =wS /
ES )を算出する。そして、R≒R S なる関係(図8
(a))が成り立つときには裏面付着と判断し、R≒RS
/2なる関係(図8(b))が成り立つときには表面付着
と判断する。
べるが、本実施例は図8に示した関係(曲線)のピーク
値E0 及び半値幅wh を用いることを特徴としている。
さて、本実施例ではメモリ132に格納された上記関係
(図8)を読み出し、当該波形のピーク値E0 及び半値
幅wh を算出してその比R(R=wh /E0)を求める。
ここで、比Rの値は異物の大きさや種類に依存しない
値、すなわち異物の大きさや種類の違いによる補正を行
う必要のない値である。さらに、メモリ132に格納さ
れているサンプルデータ(図8(a)の如き波形)のピ
ーク値ES、及び半値幅wS から比RS (RS =wS /
ES )を算出する。そして、R≒R S なる関係(図8
(a))が成り立つときには裏面付着と判断し、R≒RS
/2なる関係(図8(b))が成り立つときには表面付着
と判断する。
【0075】尚、先に述べたサンプルデータ(ピーク
値、及び半値幅のみでも可)はメモリ132に格納され
ており、例えば異物の大きさ、または大きさのランク
(さらには材質)に応じて複数のサンプルデータが格納
されている。このとき、上記の如き大きさ、またはラン
ク毎のサンプルデータは、複数個のほぼ同一の大きさ、
またはランクの異物の各々から得られるビデオ信号を統
計処理(平均化処理等)して算出したデータであること
が望ましい。本実施例では、異物検査部4、7で検出し
た異物の大きさに基づいて、表裏判定すべき異物とほぼ
同一の大きさ、またはランクの異物に関するデータ(ピ
ーク値等)をサンプルデータとしてメモリ132から読
み出すことで表裏判定を行うものとする。また、上記判
定式(大小関係、係数等)はステージ14の移動開始位
置、移動方向、及び移動距離等に応じて変化し得るの
で、これらの移動条件毎に判定式を設定して表裏判定を
行う必要がある。
値、及び半値幅のみでも可)はメモリ132に格納され
ており、例えば異物の大きさ、または大きさのランク
(さらには材質)に応じて複数のサンプルデータが格納
されている。このとき、上記の如き大きさ、またはラン
ク毎のサンプルデータは、複数個のほぼ同一の大きさ、
またはランクの異物の各々から得られるビデオ信号を統
計処理(平均化処理等)して算出したデータであること
が望ましい。本実施例では、異物検査部4、7で検出し
た異物の大きさに基づいて、表裏判定すべき異物とほぼ
同一の大きさ、またはランクの異物に関するデータ(ピ
ーク値等)をサンプルデータとしてメモリ132から読
み出すことで表裏判定を行うものとする。また、上記判
定式(大小関係、係数等)はステージ14の移動開始位
置、移動方向、及び移動距離等に応じて変化し得るの
で、これらの移動条件毎に判定式を設定して表裏判定を
行う必要がある。
【0076】以上の通り第5〜第10の実施例では、異
物の表裏判定にあたりステージ14を段階的に移動させ
ることを前提としていた。そこで、以下ではステージ1
4を連続的に移動させる場合について述べる。次に、本
発明の第11の実施例について説明するが、本実施例は
ステージ14を連続的に移動する点のみが第5〜第10
の実施例と異なっている。本実施例では、ステージ14
を連続的に移動するため、画像信号処理部13は撮像素
子11から連続的に出力されるビデオ信号を入力し、図
10(a)、(b)に示すような関係(波形)を求め
る。図10(a)、(b)の縦軸はビデオ信号のピーク
値を表し、横軸はステージ14のZ方向の位置を表して
いる。また、本実施例ではペリクル裏面が対物光学系1
0の焦点面とほぼ一致している状態からステージ14を
下方に連続的に移動していき、ペリクル表面が対物光学
系10の焦点面と一致した後も所定距離だけ移動させて
いるものとする。従って、図10(a)は異物がペリク
ル表面に付着している場合、図10(b)は異物がペリ
クル裏面に付着している場合に得られるものである。
物の表裏判定にあたりステージ14を段階的に移動させ
ることを前提としていた。そこで、以下ではステージ1
4を連続的に移動させる場合について述べる。次に、本
発明の第11の実施例について説明するが、本実施例は
ステージ14を連続的に移動する点のみが第5〜第10
の実施例と異なっている。本実施例では、ステージ14
を連続的に移動するため、画像信号処理部13は撮像素
子11から連続的に出力されるビデオ信号を入力し、図
10(a)、(b)に示すような関係(波形)を求め
る。図10(a)、(b)の縦軸はビデオ信号のピーク
値を表し、横軸はステージ14のZ方向の位置を表して
いる。また、本実施例ではペリクル裏面が対物光学系1
0の焦点面とほぼ一致している状態からステージ14を
下方に連続的に移動していき、ペリクル表面が対物光学
系10の焦点面と一致した後も所定距離だけ移動させて
いるものとする。従って、図10(a)は異物がペリク
ル表面に付着している場合、図10(b)は異物がペリ
クル裏面に付着している場合に得られるものである。
【0077】ところで、図10において任意の位置にお
ける信号値は連続量(アナログ値)となる。このため、
画像信号処理部13は上記信号を離散信号に変換した
後、例えば第5〜第9の実施例のいずれかの方法を利用
して離散信号を処理することにより、上記実施例と全く
同様に表裏判定を行うことが可能となる。このとき、離
散信号に含まれている信号の最大周波数をTとすると、
例えば1/Tの間隔で上記信号(図10)を標本化すれ
ば良い。また、A/D変換も行っておく。
ける信号値は連続量(アナログ値)となる。このため、
画像信号処理部13は上記信号を離散信号に変換した
後、例えば第5〜第9の実施例のいずれかの方法を利用
して離散信号を処理することにより、上記実施例と全く
同様に表裏判定を行うことが可能となる。このとき、離
散信号に含まれている信号の最大周波数をTとすると、
例えば1/Tの間隔で上記信号(図10)を標本化すれ
ば良い。また、A/D変換も行っておく。
【0078】次に、本発明の第12の実施例について説
明するが、本実施例では第11の実施例との差異(表裏
判定方法)についてのみ述べる。さて、本実施例ではペ
リクル裏面が対物光学系10の焦点面とほぼ一致してい
る状態からステージ14を上方に連続的に移動していく
ものとする。従って、ペリクル1の表面と裏面のいずれ
の面に付着した異物であっても、ステージ14の移動に
伴って撮像素子11の受光面上ではデフォーカスしてい
くことになる。このとき得られるビデオ信号のピーク値
とステージ14のZ方向の位置との関係を図11に示
す。
明するが、本実施例では第11の実施例との差異(表裏
判定方法)についてのみ述べる。さて、本実施例ではペ
リクル裏面が対物光学系10の焦点面とほぼ一致してい
る状態からステージ14を上方に連続的に移動していく
ものとする。従って、ペリクル1の表面と裏面のいずれ
の面に付着した異物であっても、ステージ14の移動に
伴って撮像素子11の受光面上ではデフォーカスしてい
くことになる。このとき得られるビデオ信号のピーク値
とステージ14のZ方向の位置との関係を図11に示
す。
【0079】ここで、ペリクル1の表面、または裏面が
対物光学系10の焦点面と一致しているときに得られる
ビデオ信号のピーク値をER とし、その状態からステー
ジ14を上方、または下方に所定距離Zaだけ移動した
ときに得られるビデオ信号のピーク値をEaとする。本
実施例では、ΔE(ΔE=ER −Ea)が所定の基準設
定値Δr(ステージ移動条件や対物光学系の開口数等に
応じて定められる)に対してΔE>Δrのときには、図
11(b)のような関係が成り立ったいるものとし、異
物がペリクル裏面に付着していると判断する。一方、Δ
E≦Δrのときには図11(a)のような関係が成り立
ったいるものとし、異物がペリクル表面に付着している
と判断する。
対物光学系10の焦点面と一致しているときに得られる
ビデオ信号のピーク値をER とし、その状態からステー
ジ14を上方、または下方に所定距離Zaだけ移動した
ときに得られるビデオ信号のピーク値をEaとする。本
実施例では、ΔE(ΔE=ER −Ea)が所定の基準設
定値Δr(ステージ移動条件や対物光学系の開口数等に
応じて定められる)に対してΔE>Δrのときには、図
11(b)のような関係が成り立ったいるものとし、異
物がペリクル裏面に付着していると判断する。一方、Δ
E≦Δrのときには図11(a)のような関係が成り立
ったいるものとし、異物がペリクル表面に付着している
と判断する。
【0080】次に、本発明の第13の実施例について説
明するが、本実施例では図11において隣り合ったピー
ク値の差分を検出したもの(または、図11の近似曲線
(数式9)を微分した式)を用いることを特徴としてい
る。ここで、図11(a)、(b)のピーク値の差分を
検出して(数式9を微分して)得られた曲線を図12
(a)、(b)に示す。
明するが、本実施例では図11において隣り合ったピー
ク値の差分を検出したもの(または、図11の近似曲線
(数式9)を微分した式)を用いることを特徴としてい
る。ここで、図11(a)、(b)のピーク値の差分を
検出して(数式9を微分して)得られた曲線を図12
(a)、(b)に示す。
【0081】さて、本実施例では図12(b)において
差分の最小値mL に対応したステージ14の位置を
ZL 、図12(a)においてZ=0での差分の値をm0
とすると、ZL >O、かつmL ≪m0 のときには図12
(b)、すなわち裏面付着と判断すれば良い。次に、本
発明の第14の実施例について説明するが、本実施例は
図12における面積(積分値)Sを用いることを特徴と
している。
差分の最小値mL に対応したステージ14の位置を
ZL 、図12(a)においてZ=0での差分の値をm0
とすると、ZL >O、かつmL ≪m0 のときには図12
(b)、すなわち裏面付着と判断すれば良い。次に、本
発明の第14の実施例について説明するが、本実施例は
図12における面積(積分値)Sを用いることを特徴と
している。
【0082】さて、本実施例では図12においてZ=0
での差分値m0 及び面積(積分値)Sを算出する。この
とき、積分範囲をZ=OからZ=Zeまでとする。そし
て、積分値SがS≦m0 ×Zeなる関係のときには表面
付着と判断し、S>m0 ×Zeなる関係のときには裏面
付着と判断する。尚、第5〜第14の実施例ではステー
ジ14を段階的、または連続的に移動させていたが、そ
れ以外、例えば対物光学系10の焦点面、もしくは撮像
素子11の受光面を光軸方向に移動させるようにしても
良い。
での差分値m0 及び面積(積分値)Sを算出する。この
とき、積分範囲をZ=OからZ=Zeまでとする。そし
て、積分値SがS≦m0 ×Zeなる関係のときには表面
付着と判断し、S>m0 ×Zeなる関係のときには裏面
付着と判断する。尚、第5〜第14の実施例ではステー
ジ14を段階的、または連続的に移動させていたが、そ
れ以外、例えば対物光学系10の焦点面、もしくは撮像
素子11の受光面を光軸方向に移動させるようにしても
良い。
【0083】ところで、以上の各実施例においては、照
明方法として明視野照明(図13(a)、暗視野照明
(図13(b))のいずれを用いても良く、さらに両者
を切換可能に構成しても良い。また、照明光源としてレ
ーザ光源を使用しても構わない。この場合、図13
(c)に示すようにレーザ光源30からのレーザ光をペ
リクル1に対して斜めから入射させ、ここで反射した光
を対物光学系10を介して撮像素子11で受光するよう
に構成すれば良い。さらに、本発明の異物検査装置に適
用する照明方式は、落射照明、斜入射照明、透過光照明
のいずれであっても構わない。
明方法として明視野照明(図13(a)、暗視野照明
(図13(b))のいずれを用いても良く、さらに両者
を切換可能に構成しても良い。また、照明光源としてレ
ーザ光源を使用しても構わない。この場合、図13
(c)に示すようにレーザ光源30からのレーザ光をペ
リクル1に対して斜めから入射させ、ここで反射した光
を対物光学系10を介して撮像素子11で受光するよう
に構成すれば良い。さらに、本発明の異物検査装置に適
用する照明方式は、落射照明、斜入射照明、透過光照明
のいずれであっても構わない。
【0084】また、ペリクルに付着している異物の大き
さは大小様々であり、大きな異物の場合にはビデオ信号
のピーク値が大きくなってレンジオーバし得る。逆に小
さい異物では出力(信号レベル)が小さ過ぎることがあ
る。そこで、自動的に照明光量を調節して信号処理を行
うための光量自動調節部を備えるようにしても良い。さ
らに、ステージ14上の焦点スポットのサイズ(表裏判
定系8〜11の検出領域)を、検査対象の異物をスポッ
トの中心に持ってきたとき、スポット範囲内に他の異物
がない程にできる限りスポットを絞る。これは、範囲内
に他の異物がある場合、検査対象の異物のみの信号の確
認が困難になるためである。このとき、一度スポット
(検出領域)を絞った後、表示装置12のモニターを見
ながら検査対象の異物にさらに焦点を絞っていくような
微調節装置を備えておくと便利である。
さは大小様々であり、大きな異物の場合にはビデオ信号
のピーク値が大きくなってレンジオーバし得る。逆に小
さい異物では出力(信号レベル)が小さ過ぎることがあ
る。そこで、自動的に照明光量を調節して信号処理を行
うための光量自動調節部を備えるようにしても良い。さ
らに、ステージ14上の焦点スポットのサイズ(表裏判
定系8〜11の検出領域)を、検査対象の異物をスポッ
トの中心に持ってきたとき、スポット範囲内に他の異物
がない程にできる限りスポットを絞る。これは、範囲内
に他の異物がある場合、検査対象の異物のみの信号の確
認が困難になるためである。このとき、一度スポット
(検出領域)を絞った後、表示装置12のモニターを見
ながら検査対象の異物にさらに焦点を絞っていくような
微調節装置を備えておくと便利である。
【0085】尚、対物光学系10としては開口数の大き
なものを使用することが望ましい。これは、焦点深度が
浅くなって異物の特徴を顕著にとらえやすくなるという
利点を利用するためである。また、撮像素子11から出
力されるビデオ信号をA/D変換してメモリ132に格
納する際、数値フィルター等を用いてスムージング処理
を行ってから格納することが望ましい。さらに、本発明
による異物検査装置を適用できる被検査物はペリクルに
限られるものではなく、光透過性であれば良く、レチク
ルや液晶表示素子が形成されるガラスプレート等であっ
ても良い。
なものを使用することが望ましい。これは、焦点深度が
浅くなって異物の特徴を顕著にとらえやすくなるという
利点を利用するためである。また、撮像素子11から出
力されるビデオ信号をA/D変換してメモリ132に格
納する際、数値フィルター等を用いてスムージング処理
を行ってから格納することが望ましい。さらに、本発明
による異物検査装置を適用できる被検査物はペリクルに
限られるものではなく、光透過性であれば良く、レチク
ルや液晶表示素子が形成されるガラスプレート等であっ
ても良い。
【0086】
【発明の効果】以上ように本発明によれば、被検査物に
付着した異物が被検査物のいずれの面に付着しているの
かを自動的に、かつ良好に判定することができるという
効果がある。
付着した異物が被検査物のいずれの面に付着しているの
かを自動的に、かつ良好に判定することができるという
効果がある。
【図1】本発明の第1の実施例による異物検査装置の概
略的な構成を示す図。
略的な構成を示す図。
【図2】図1に示した装置の制御系のブロック図。
【図3】ペリクルに付着した異物の様子を示す図。
【図4】表示装置のモニター上に表示された異物の様子
を示す図。
を示す図。
【図5】本発明の原理説明に供する図。
【図6】本発明の第1の実施例による装置での表裏判定
方法の説明に供する図。
方法の説明に供する図。
【図7】本発明の第4の実施例による装置での表裏判定
方法の説明に供する図。
方法の説明に供する図。
【図8】本発明の第7の実施例による装置での表裏判定
方法の説明に供する図。
方法の説明に供する図。
【図9】本発明の第9の実施例による装置での表裏判定
方法の説明に供する図。
方法の説明に供する図。
【図10】本発明の第11の実施例による装置での表裏
判定方法の説明に供する図。
判定方法の説明に供する図。
【図11】本発明の第12の実施例による装置での表裏
判定方法の説明に供する図。
判定方法の説明に供する図。
【図12】本発明の第14の実施例による装置での表裏
判定方法の説明に供する図。
判定方法の説明に供する図。
【図13】本発明による異物検査装置に好適な照明方法
の説明に供する図。
の説明に供する図。
1 ペリクル 2 支持枠 3 レチクル 4、7 異物検査部 8 白色光源 10 対物光学系 11 撮像素子 12 表示装置 13 画像信号処理部 14 ステージ 15 駆動系 16 ギャップセンサー 17 測長器 18 主制御装置 20 異物
Claims (2)
- 【請求項1】 光透過性を有する被検査物に付着した異
物を検出する異物検査装置において、 前記被検査物に対物光学系を介して光ビームを照射する
照明手段と;前記被検査物のいずれか一方の面と前記対
物光学系の焦点面とがほぼ一致するように、前記被検査
物と前記焦点面とを前記対物光学系の光軸にほぼ沿って
相対移動させる調整手段と;前記対物光学系の焦点面と
ほぼ共役な面内に配置され、前記光ビームの照射部分か
ら発生する光を検出する撮像手段と;該撮像手段からの
画像信号に基づいて、前記異物が付着した面を判定する
手段とを備えたことを特徴とする異物検査装置。 - 【請求項2】 前記調整手段は、前記光ビームが入射す
る面と反対側の面を前記対物光学系の焦点面とほぼ一致
させることを特徴とする請求項1に記載の異物検査装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4180816A JPH0627027A (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | 異物検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4180816A JPH0627027A (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | 異物検査装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0627027A true JPH0627027A (ja) | 1994-02-04 |
Family
ID=16089861
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4180816A Pending JPH0627027A (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | 異物検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0627027A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003520958A (ja) * | 2000-01-24 | 2003-07-08 | アイシス・イノヴェイション・リミテッド | 表面構成測定方法および装置 |
JP2007255949A (ja) * | 2006-03-20 | 2007-10-04 | Horiba Ltd | 欠陥検査装置 |
JP2011258880A (ja) * | 2010-06-11 | 2011-12-22 | Canon Inc | 異物検査装置、それを用いた露光装置及びデバイスの製造方法 |
US8973810B2 (en) | 2004-08-02 | 2015-03-10 | Ati Properties, Inc. | Corrosion resistant fluid conducting parts, methods of making corrosion resistant fluid conducting parts and equipment and parts replacement methods utilizing corrosion resistant fluid conducting parts |
KR20180113830A (ko) * | 2017-04-07 | 2018-10-17 | 에이티아이 주식회사 | 광학부재 검사장치 |
US10118259B1 (en) | 2012-12-11 | 2018-11-06 | Ati Properties Llc | Corrosion resistant bimetallic tube manufactured by a two-step process |
CN112304940A (zh) * | 2019-07-30 | 2021-02-02 | 由田新技股份有限公司 | 微粒子检测装置 |
-
1992
- 1992-07-08 JP JP4180816A patent/JPH0627027A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US9662740B2 (en) | 2004-08-02 | 2017-05-30 | Ati Properties Llc | Method for making corrosion resistant fluid conducting parts |
JP2007255949A (ja) * | 2006-03-20 | 2007-10-04 | Horiba Ltd | 欠陥検査装置 |
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TWI761694B (zh) * | 2019-07-30 | 2022-04-21 | 由田新技股份有限公司 | 微粒子檢測裝置 |
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