JP2003021787A - 観察装置 - Google Patents

観察装置

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JP2003021787A
JP2003021787A JP2001206292A JP2001206292A JP2003021787A JP 2003021787 A JP2003021787 A JP 2003021787A JP 2001206292 A JP2001206292 A JP 2001206292A JP 2001206292 A JP2001206292 A JP 2001206292A JP 2003021787 A JP2003021787 A JP 2003021787A
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illumination
observation
pupil plane
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Atsushi Takeuchi
淳 竹内
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試料の形状に応じて試料の照明状態を調整
し、試料の検査・測定を精度良く行なうことができる観
察装置を提供する。 【解決手段】 光源1の光を試料面に照射する照明光学
系と、試料面の像を形成する観察光学系とを備えた観察
装置において、観察光学系の対物レンズ5の瞳面9の光
強度分布を検出する検出系を採用し、検出された瞳面9
の光強度分布が観察光学系の光軸L2を中心に放射状に
ほぼ一様に変化するように開口絞り3を動かす。このよ
うにして照明光学系又は観察光学系のテレセントリシテ
ィを確保し、検査・測定に適した照明状態を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は観察装置に関し、
特に半導体や液晶基板上に形成される回路パターンの検
査やその幅寸法の測定をするための観察装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体のように不透明な試料の検査・測
定を行なう場合、反射照明又は落射照明を行う照明系を
構成し、照明光路と観察光路とを分岐するためにハーフ
ミラーやハーフプリズムを使用して、照明光が試料の上
方から照射されるようにする。ケーラー照明によって得
られた試料の反射光は観察光学系によって結像され、例
えばCCDカメラによって撮像される。
【0003】撮像された試料面の像はモニタ画面に表示
され、試料に形成されている回路パターンの検査や、画
像処理による線幅の測定等の各種の測定が行なわれる。
【0004】ところで、近年半導体の分野では以前にも
増して高密度化、高集積化が進み、検査・測定の対象と
なる半導体の回路パターンは一段と微細化、複雑化し
た。その結果、半導体の検査・測定に用いられる観察装
置に、今まで以上に高い精度が求められるようになっ
た。
【0005】この種の観察装置では、試料の位置が光軸
方向へ少しずれていたとしても正確な検査・測定を行な
うことができるように、照明光の主光線が試料に垂直に
入射するテレセントリック照明が採用されている。
【0006】試料が傾いていると、試料面を斜めから照
明することになり、テレセントリック照明にならないの
で、試料の検査・測定を精度良く行なうことができな
い。
【0007】この問題を解決する従来技術として特開平
10−239037号公報に記載されたものがある。
【0008】この公報には次のような技術内容が開示さ
れている。
【0009】試料からの反射光を傾斜検出系で集光し、
位置検出センサによって集光位置を検出する。このとき
の位置検出センサ上の集光点の位置から試料の傾きを検
出する。この検出結果に基づいて照明光学系の開口絞り
を移動させ、傾いた試料に対してテレセントリック照明
を実現する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、試料がステー
ジ上に正しい姿勢で(傾かないで)置かれていたとして
も、その試料が例えば露光が正しく行なわれなかったた
めに回路パターンの断面形状が矩形にならない場合に問
題が生じる。
【0011】例えば図6(a)に示すように回路パター
ンPのエッジEがだれていたり、図6(b)に示すよう
に回路パターンPの上面Uが傾斜していたりした場合で
ある。
【0012】これらの場合、試料6に垂直に入射する照
明光の主光線CRに対して反射光の主光線CR´が照明
光の入射方向へ戻らず大きく傾くため、観察光学系のテ
レセントリシティが保たれず、光軸方向のずれが試料面
の像の結像位置のずれとなり、回路パターンの幅を正確
に測定することができない。とりわけ、ナノスケールの
測定ではこのような不都合が顕著に表れる。
【0013】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、その課題は、試料の形状に応じて試料の照明
状態を調整し、試料の検査・測定を精度良く行なうこと
ができる観察装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1記載の発明の観察装置は、試料面を照明する照
明光学系と、前記試料面の像を形成する観察光学系とを
備えている観察装置において、前記観察光学系の瞳面の
光強度分布を検出する検出系と、前記検出系によって検
出される前記瞳面の光強度分布が前記観察光学系の光軸
を中心に放射状にほぼ一様に変化するように調整する照
明調整手段とを備えていることを特徴とする。
【0015】検出系で観察光学系の瞳面の光強度分布を
検出して、その光強度分布が光軸を中心に放射状にほぼ
一様に変化するように照明調整手段を操作することによ
り、試料の照明状態を試料の傾きや形状に応じて容易に
調整することができる。
【0016】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の観察装置において、前記照明調整手段は、前記照明
光学系の光軸上であって前記瞳面と光学的に共役な位置
に配置され、前記照明光学系の光軸と直交する方向へ移
動可能な開口絞りであることを特徴とする。
【0017】照明調整手段としての開口絞りを照明光学
系の光軸に垂直な面内で移動させることにより、照明光
の主光線を傾け、観察光学系の瞳面の光強度分布が光軸
を中心に放射状にほぼ一様に変化するように試料の照明
状態が調整される。
【0018】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明の観察装置において、前記開口絞りを前記照明光学系
の光軸と直交する方向へ動かす駆動手段と、前記検出系
によって検出された前記瞳面の光強度分布に応じて前記
駆動手段を制御する制御手段とを有することを特徴とす
る。
【0019】照明調整手段としての開口絞りを照明光学
系の光軸と直交する方向へ動かす駆動手段が制御手段に
よって制御され、観察光学系の瞳面の光強度分布が光軸
を中心に放射状にほぼ一様に変化するように試料の照明
状態が調整される。
【0020】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明の観察装置において、前記照明光学系は、前記光源か
らの光をガイドする光ファイバを有し、前記光ファイバ
の射出側端面は、前記照明光学系内において前記瞳面と
光学的に共役な位置に配置され、前記照明調整手段は、
前記光ファイバの入射側端面又は射出側端面の一部を遮
蔽する遮蔽手段を有することを特徴とする。
【0021】照明調整手段としての遮蔽手段を操作し
て、光源からの光をガイドする光ファイバの端面の遮蔽
量を調整することにより、観察光学系の瞳面の光強度分
布を光軸を中心に放射状にほぼ一様に変化するように試
料の照明状態が調整される。
【0022】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれか1記載の発明の観察装置において、前記検出系
は、前記観察光学系の光軸に挿入可能であって、前記観
察光学系によって形成された試料像を撮像する撮像手段
の受光面に前記瞳面を結像する光学部材を有することを
特徴とする前記観察光学系によって形成された試料像を
撮像する撮像手段と、前記観察光学系の光軸に挿入可能
であって、前記撮像手段に前記瞳面の像を結像させる光
学部材とを備えていることを特徴とする。
【0023】撮像手段の受光面に観察光学系の瞳面を結
像させるための光学部材を、観察光学系の瞳面の光強度
分布を検出するときだけ、観察光学系の光軸に挿入する
ようにしたので、観察光学系の瞳面の光強度分布を検出
するための専用の撮像手段が不要になる。
【0024】請求項6記載の発明は、請求項1〜5のい
ずれか1記載の発明の観察装置において、前記検出系に
よって検出された前記瞳面の光強度分布を数値化又はグ
ラフ化して表示する表示手段を備えていることを特徴と
する。
【0025】瞳面の光強度分布を数値化又はグラフ化し
て表示することにより、光強度分布を把握し易くなる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0027】図1(a)はこの発明の第1実施形態に係
る観察装置の全体構成を示す概念図、図2はモニタ画面
上に表示された瞳面の光強度分布を表した図であり、図
2(a)は光強度分布が光軸を中心に放射状にほぼ一様
に変化している図、図2(b)は光強度分布が光軸から
ずれた位置を中心に変化している図、図3は開口絞りを
移動させる機構の一例を示す図である。
【0028】図2において、長方形の黒い部分はモニタ
画面を示し、円形部分が瞳面を表している。また、図2
において、瞳面中の暗い部分の光強度は小さく、明るく
(白く)なるほど光強度が大きいことを示している。
【0029】この観察装置は、光源1の光を試料6に照
射する照明光学系と、試料面の像を形成する観察光学系
と、この観察光学系の瞳面9の光強度分布を検出する検
出系とを備えている。
【0030】照明光学系は、リレーレンズ2a,2b,
2c,2d、開口絞り3、ハーフミラー4及び対物レン
ズ5で構成されている。この照明光学系は、対物レンズ
5の瞳面9と開口絞り3とが光学的に共役となるケーラ
ー照明となっており、試料6に対してはテレセントリッ
ク照明となるように構成されている。この照明光学系に
よって照明される試料6としては、例えば微細で周期的
な凹凸の回路パターンを有する半導体等がある。試料6
は試料ホルダ20に保持される。光源1としては例えば
タングステンランプ、ハロゲンランプ及び水銀ランプ等
がある。
【0031】開口絞り3は照明光学系の光軸L1に垂直
な面内で移動可能である。開口絞り3は照明光学系の照
明条件を変更する照明調整手段の1つである。開口絞り
を照明光学系の光軸L1に垂直な面内で移動することに
よって照明光を試料に対して任意の方向から照明するこ
とができる。
【0032】観察光学系は、対物レンズ5、ハーフミラ
ー4及び結像レンズ7で構成されている。対物レンズ5
の焦点位置に試料6が置かれる。対物レンズ5は複数の
光学レンズで構成され、通常瞳面9はそれらのレンズ群
の中に形成される。結像レンズ7は例えばCCDカメラ
(撮像手段)8の受光面上に試料面の像を結像する。撮
像された試料面の像は例えば検査・測定のためにモニタ
16の画面上に表示される。
【0033】検出系は、対物レンズ5の瞳面9、ハーフ
ミラー4,10及び検出用レンズ11等で構成されてい
る。検出された瞳面9の光強度分布は例えばCCDカメ
ラ(撮像手段)12で撮像され、モニタ(表示手段)1
7の画面上に表示される。試料6の照明状態は瞳面9の
光強度分布に表れる。
【0034】照明光学系又は観察光学系のテレセントリ
シティが保たれている場合、瞳面の中心(光軸)の光強
度がほぼ最大となる理想的な瞳面の光強度分布となる。
光強度は光軸を中心としてどの方向に対しても光軸から
離れるにしたがってほぼ同じ割合で小さくなる(暗くな
る(図2(a)を参照))。
【0035】これに対し、テレセントリシティが保たれ
ていない場合、光強度が最も大きい位置が光軸から大き
くずれ、光軸から離れるにしたがって光強度が小さくな
る場合や大きくなる場合がある(図2(b)参照)。
【0036】検出用レンズ11は、対物レンズ5の瞳面
9とCCDカメラ12の受光面とを光学的に共役な関係
にするための光学部材である。
【0037】光源1からの光はリレーレンズ2a,2b
を通過し、開口絞り3で光路が絞られる。開口絞り3を
通過した光は、リレーレンズ2c、ハーフミラー10及
びリレーレンズ2dを通過し、ハーフミラー4で偏向さ
れ、対物レンズ5を介して試料面に照射される。
【0038】上述のように開口絞り3が対物レンズ5の
瞳面9と共役な位置にあり、照明光は試料面に均一に照
射される。
【0039】試料6からの光(反射光)は対物レンズ5
及びハーフミラー4を通過し、結像レンズ7によって集
光され、CCDカメラ8の受光面上に試料面の像が結像
される。CCDカメラ8で撮像された試料面の像はモニ
タ16の画面に表示され、回路パターンの検査や、画像
処理による各種の測定(例えば回路パターンの幅の測定
等)が行なわれる。
【0040】また、対物レンズ5の瞳面9からの光はハ
ーフミラー4で偏向され、リレーレンズ2dを通過し、
ハーフミラー10で偏向され、検出用レンズ11によっ
て集光され、CCDカメラ12の受光面上に瞳面9が結
像される。CCDカメラ12で撮像された瞳面9の光強
度分布はモニタ17の画面に表示される。これを見るこ
とにより作業者は試料6の照明状態を認識できる。
【0041】例えば試料6の半導体が傾いている場合、
斜光照明による影ができ、検査・測定に適した照明状態
にならない(図2(b)参照)。
【0042】この場合、作業者はモニタ17の画面を見
ながら、開口絞り3を照明光学系の光軸L1に垂直な面
内で移動させて、瞳面9の光強度分布が光軸L2を中心
に放射状にほぼ一様に変化するようにする。このように
してテレセントリック照明を実現する。つまり、図2
(b)の状態にある光強度分布を図2(a)の状態にす
る。
【0043】また、試料6の半導体が傾いてはいない
が、例えば図6(a)に示すように回路パターンPのエ
ッジEがだれていたり、図6(b)に示すように回路パ
ターンPの上面Uが傾斜していたりする場合、反射光の
主光線CR´が入射光(照明光)の主光線CRに対して
大きく傾くため、観察光学系のテレセントリシティが保
たれず、光軸方向のずれが試料像の結像位置のずれとな
り、回路パターンPの幅を正確に測定することができな
い。
【0044】この場合も、試料6が傾いている場合と同
様に、作業者はモニタ17の画面を見ながら、開口絞り
3を照明光学系の光軸L1に垂直な面内で移動させて照
明光の主光線CRを傾かせ、瞳面9の光強度分布を光軸
L2を中心に放射状にほぼ一様にする。このようにして
観察光学系のテレセントリシティを確保し、検査・測定
に適した照明状態にする。
【0045】開口絞り3の移動は例えば図3に示す機構
を用いて行われる。
【0046】この移動機構は、図示しない観察装置本体
に回転軸20を介して回転可能に支持された枠体21
と、この枠体21に摺動可能に装着され、開口絞り3を
保持するスライド部22とを備えている。
【0047】把持部23を操作することによって枠体2
1を矢印B方向へ回転させることができる。
【0048】把持部24を操作することによってスライ
ド部22を矢印A方向へ移動させることができる。把持
部24は粗動用の粗動ねじ24aと微動用の微動ねじ2
4bとを有している。
【0049】枠体21を矢印A方向へ移動させたり、ス
ライド部22をと矢印B方向へ回転させたりすることに
よって、開口絞り3を光軸L1に垂直な面内で移動させ
る。
【0050】この第1実施形態によれば、試料6の形状
に応じて試料6の照明状態を調整し、試料6の検査・測
定を精度良く行なうことができる。とりわけ、試料6が
傾いていなくとも検査・測定に適した照明状態にするこ
とができ、ナノスケールの測定に有効である。
【0051】なお、対物レンズ5の瞳面9の光強度分布
をモニタ17の画面に表示させる場合、その光強度分布
を数値化又はグラフ化したものを同時に表示させるよう
にしてもよい。このようにすれば、瞳面9の光強度分布
をより把握し易くなり、試料6の照明状態を調整する上
で便利である。
【0052】図1(b)はこの発明の第2実施形態に係
る観察装置の一部構成を示す概念図である。この実施形
態は図1(a)の構成に図1(b)の構成を付加したも
のであり、第1実施形態と共通する部分には同一符号を
付して、その説明を省略する。
【0053】この第2実施形態の観察装置は、照明光学
系の光軸L1に垂直な面内で開口絞り3を電動で動かす
装置(駆動手段)14と、この駆動装置14を制御する
制御装置(制御手段)13とを備えている点で、第1実
施形態と異なる。駆動装置14は例えばモータで構成さ
れる。制御装置13は例えばマイクロコンピュータで構
成される。
【0054】CCDカメラ12の受光面上に対物レンズ
5の瞳面9が結像されると、光電変換され、検出信号
(瞳面9の光強度分布に対応する電気信号)が制御装置
13に送出される。
【0055】制御装置13は、駆動装置14に制御信号
を送出して開口絞り3を所定方向へ所定量だけ移動さ
せ、瞳面9の光強度分布が光軸L2を中心に放射状にほ
ぼ一様に変化するようにする。
【0056】まず、瞳面の中心(光軸)とCCD(CC
Dカメラ12の受光面)の中心とを一致させる。
【0057】次に、CCDカメラ12で撮像された瞳面
の像に対して、CCDの各画素の検出信号に基いて明る
さの重心(光強度の最も高い位置)を求める。CCDの
各画素には予め番地(位置情報)が与えられているた
め、CCDのどの番地の画素に明るさの重心が存在する
かを求めることができる。
【0058】その後、制御装置13は、現在の明るさの
重心位置とCCD上の中心位置とのX方向及びY方向の
ずれ量を算出し、ずれ量だけ開口絞り3が移動するよう
駆動装置14を制御する。
【0059】なお、開口絞り3を移動させるとき、開口
絞りの投影倍率が予め分っているので、この投影倍率に
合わせてCCD上のずれ量と実際の開口絞り3のずれ量
とを補正する必要がある。例えば、2倍の投影倍率を有
する開口絞り3を使用し、CCD上の2mmのずれ量を
開口絞り3の移動により補正する場合、開口絞り3の移
動量を1mmとする必要がある。
【0060】駆動装置14は制御信号に基づいて開口絞
り3を移動させる。開口絞り3は瞳面9の光強度分布が
光軸L2を中心に放射状にほぼ一様になったときに止ま
る。
【0061】このようにして光学系(照明光学系又は観
察光学系)のテレセントリシティが確保され、検査・測
定に適した照明状態になる。
【0062】この第2実施形態によれば、作業者自身が
手作業で開口絞り3を操作する必要がないので、作業効
率が向上する。
【0063】なお、この第2実施形態によれば、作業者
が瞳面の光強度分布を確認する必要がないので、モニタ
17はなくてもよい。
【0064】図4はこの発明の第3実施形態に係る観察
装置の全体構成を示す概念図である。第1実施形態と共
通する部分には同一符号を付して、その説明を省略す
る。
【0065】上述の第1実施形態の観察装置では、観察
光学系と検出系との両方にそれぞれ専用のCCDカメラ
8,12とモニタ16,17とが用いられている。
【0066】これに対し、この第3実施形態の観察装置
では、図4に示すように、検出系を、対物レンズ5と、
ハーフミラー4と、結像レンズ7と、観察光学系の光軸
L2に挿入可能な検出用レンズ(光学部材)15とで構
成した。
【0067】観察光学系の対物レンズ5の瞳面9の光強
度分布を検出するには、検出用レンズ15を観察光学系
の光軸L2(図4のハーフミラー4と結像レンズ7との
間)に挿入する。
【0068】検出用レンズ15としてはベルトランレン
ズが使用可能である。ベルトランレンズは例えばターレ
ットやスライダに設置され、ターレットを回転させた
り、スライダをスライドさせたりすることによりベルト
ランレンズの観察光路への挿脱が可能である。観察光路
にベルトランレンズを挿入したとき対物レンズ5の瞳面
9を観察でき、観察光路からベルトランレンズを離脱さ
せたとき試料6を観察できる。
【0069】対物レンズ5の瞳面9の光はハーフミラー
4を透過し、結像レンズ7及び検出用レンズ15によっ
て集光され、CCDカメラ8の受光面上に結像される。
CCDカメラ8で撮像された瞳面9の光強度分布はモニ
タ16の画面に表示される。作業者はこれを見ながら、
開口絞り3を照明光学系の光軸L1に垂直な面内で移動
させることにより、瞳面9の光強度分布が光軸L2を中
心に放射状に一様に変化するように調整することができ
る。このようにして光学系のテレセントリシティを確保
し、検査・測定に適した照明状態にする。
【0070】試料6の検査・測定を行なうには、検出用
レンズ15を光軸L2から外せばよい。
【0071】この第3実施形態によれば、観察光学系の
瞳面9の光強度分布を検出するための専用のCCDカメ
ラ12とモニタ17とハーフミラー10とが不要になる
ので、構成が簡素化され、製造コストを低減することが
できる。
【0072】図5はこの発明の第4実施形態に係る観察
装置の全体構成を示す概念図である。第1実施形態と共
通する部分には同一符号を付して、その説明を省略す
る。
【0073】上述の実施形態では、光源1としてタング
ステンランプ等を用いるとともに、照明調整手段として
の開口絞り3を照明光学系の光軸L1上であって観察光
学系の瞳面9と光学的に共役な位置に配置し、その開口
絞り3を照明光学系の光軸L1に垂直な面内で移動させ
て、光学系のテレセントリシティを確保するようにし
た。
【0074】これに対し、この第4実施形態では、照明
光学系が光源1からの光をガイドする光ファイバ18
(例えばライトガイドファイバ等)を有し、光ファイバ
18の射出側端面18bを照明光学系の光軸L1上であ
って観察光学系の瞳面9と光学的に共役な位置に置い
た。更に、照明調整手段として光ファイバ18の射出側
端面18bの一部を遮蔽できる例えば遮光板等の遮蔽装
置(遮蔽手段)19を採用した。この実施形態では遮蔽
装置19を光ファイバ18の射出側端面18bの近傍に
配置したが、入射側端面18aの近傍に配置してもよ
い。
【0075】作業者はモニタ17の画面を見ながら、遮
蔽装置19を操作して光ファイバ18の射出側端面18
bの遮蔽量を調整することにより、瞳面9の光強度分布
を光軸L2を中心に放射状にほぼ一様に変化させること
ができる。このようにして光学系のテレセントリシティ
を確保し、検査・測定に適した照明状態にする。
【0076】この第4実施形態によれば、第1実施形態
と同様の効果を得ることができる。
【0077】なお、撮像手段としてのCCDカメラ8,
12に用いられるCCD等の固体撮像素子としては2次
元に配列されたものが望ましいが、試料6の測定すべき
方向が一方向だけである場合や製造コストを抑えたい場
合には固体撮像素子を1次元に配列してもよい。
【0078】また、検出系のCCDカメラ12やモニタ
17に代えて、図示しない接眼レンズを用いてもよい。
また、単に検査だけをするのであれば、CCDカメラ8
やモニタ16に代えて、図示しない接眼レンズを用いて
もよい。
【0079】更に、照明調整手段としては開口絞り3等
を例示したが、照明光の主光線を傾けることができるも
のであればよい。
【0080】また、上述の実施形態ではこの発明の観察
装置を半導体の検査・測定用顕微鏡に適用した場合につ
いて述べたが、例えば露光装置のアライメント装置など
にも適用することができる。
【0081】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明の観察装置
によれば、試料の形状に応じて試料の照明状態を調整す
ることができ、試料の検査・測定を精度良く行なうこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)はこの発明の第1実施形態に係る観
察装置の全体構成を示す概念図、図1(b)はこの発明
の第2実施形態に係る観察装置の一部構成を示す概念図
である。
【図2】図2はモニタ画面上に表示された瞳面の光強度
分布を表した図であり、図2(a)は光強度分布が光軸
を中心にほぼ一様に変化している図、図2(b)は光強
度分布が光軸からずれた位置を中心に変化している図で
ある。
【図3】図3は開口絞りを移動させる機構の一例を示す
図である。
【図4】図4はこの発明の第3実施形態に係る観察装置
の全体構成を示す概念図である。
【図5】図5はこの発明の第4実施形態に係る観察装置
の全体構成を示す概念図である。
【図6】図6(a)及び(b)はいずれも半導体の回路
パターンの断面を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 光源 2a,2b,2c,2d リレーレンズ 3 開口絞り 4,10 ハーフミラー 5 対物レンズ 6 試料 7 結像レンズ 8,12 CCDカメラ 9 対物レンズの瞳面 11,15 検出用レンズ 13 制御装置 14 駆動装置 16,17 モニタ 18 光ファイバ 18a 光ファイバの入射側端面 18b 光ファイバの射出側端面 19 遮蔽装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/66 H01L 21/66 J Fターム(参考) 2F065 AA17 AA22 AA56 BB02 BB24 CC17 FF42 GG02 GG03 HH12 HH18 JJ03 JJ26 LL01 LL30 LL46 LL59 NN20 QQ03 QQ26 QQ31 SS02 SS13 2G051 AA51 AB02 BB03 BB07 BB17 BC04 CA03 CA07 CB01 2H052 AB17 AB24 AC02 AC04 AC09 AC26 AC28 AD35 AF14 AF21 AF25 4M106 AA01 CA39 DB04 DB12 DB13 DB19 DB21 DJ23

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料面を照明する照明光学系と、 前記試料面の像を形成する観察光学系とを備えている観
    察装置において、 前記観察光学系の瞳面の光強度分布を検出する検出系
    と、 前記検出系によって検出される前記瞳面の光強度分布が
    前記観察光学系の光軸を中心に放射状にほぼ一様に変化
    するように調整する照明調整手段とを備えていることを
    特徴とする観察装置。
  2. 【請求項2】 前記照明調整手段は、前記照明光学系内
    において前記瞳面と光学的に共役な位置に配置され、前
    記照明光学系の光軸と直交する方向へ移動可能な開口絞
    りを有することを特徴とする請求項1記載の観察装置。
  3. 【請求項3】 前記開口絞りを前記照明光学系の光軸と
    直交する方向へ動かす駆動手段と、 前記検出系によって検出された前記瞳面の光強度分布に
    応じて前記駆動手段を制御する制御手段とを有すること
    を特徴とする請求項2記載の観察装置。
  4. 【請求項4】 前記照明光学系は、照明光源からの光を
    ガイドする光ファイバを有し、 前記光ファイバの射出側端面は、前記照明光学系内にお
    いて前記瞳面と光学的に共役な位置に配置され、 前記照明調整手段は、前記光ファイバの入射側端面又は
    射出側端面の一部を遮蔽する遮蔽手段を有することを特
    徴とする請求項1記載の観察装置。
  5. 【請求項5】 前記検出系は、前記観察光学系の光軸に
    挿入可能であって、前記観察光学系によって形成された
    試料面の像を撮像する撮像手段の受光面に前記瞳面を結
    像する光学部材を有することを特徴とする請求項1から
    4のいずれか1項記載の観察装置。
  6. 【請求項6】 前記検出系によって検出された前記瞳面
    の光強度分布を数値化又はグラフ化して表示する表示手
    段を備えていることを特徴とする請求項1から5のいず
    れか1項記載の観察装置。
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