JP3258247B2 - 誘導加熱式炊飯器 - Google Patents

誘導加熱式炊飯器

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    • H05B6/00Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
    • H05B6/02Induction heating
    • H05B6/10Induction heating apparatus, other than furnaces, for specific applications
    • H05B6/12Cooking devices
    • H05B6/1209Cooking devices induction cooking plates or the like and devices to be used in combination with them
    • H05B6/1236Cooking devices induction cooking plates or the like and devices to be used in combination with them adapted to induce current in a coil to supply power to a device and electrical heating devices powered in this way

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は誘導加熱式炊飯器、
特に、炊飯以外の他の誘導加熱調理にも利用できる誘導
加熱式炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、誘導加熱式炊飯器として、例え
ば、炊飯終了後、炊飯器本体を電磁誘導加熱装置から取
り外して他の調理にも利用できるようにしたものがある
(実公平6−24154号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記誘
導加熱式炊飯器では、炊飯器本体に設けた内鍋保温用ヒ
ータへの通電は、コードを介して行っているため、容器
本体の丸洗いが不可能である。内鍋温度を検出していな
いので、適切な温度制御ができない。また、内鍋容器有
無の検出も不可能であり、使用者が炊飯であるか、通常
の誘導加熱であるかを選択する煩わしさがある。
【0004】そこで、本発明は、炊飯及び他の加熱調理
に利用できる上、清掃容易で、内鍋容器の有無をも検出
可能な誘導加熱式炊飯器を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するた
め、本発明では、誘導加熱コイル及び該誘導加熱コイル
の制御手段を内蔵する底体と、該底体上に着脱可能に配
設される内鍋容器と、該内鍋容器内に収容され、前記誘
導加熱コイルにより誘導加熱される内鍋とを備えた誘導
加熱式炊飯器において、前記内鍋容器は、少なくとも、
前記底体の誘導加熱コイルを1次側コイルとする誘導用
2次側コイルと、前記内鍋の側面に沿って配設され、前
記誘導用2次側コイルからの誘導起電力に基づいて内鍋
の側面を誘導加熱する加熱用2次側コイルと、内鍋の側
面温度を検出する側面センサと、該側面センサでの検出
温度データを前記底体の制御手段に非接触で送信するセ
ンサ制御部と、前記誘導用2次側コイルからの誘導起電
力に基づいて前記センサ制御部に誘導起電力を供給する
センサ用2次側コイルとを内蔵し、前記底体の制御手段
は、内鍋の加熱を停止している場合であっても、前記1
次側コイルに所定時間通電することにより、前記2次側
コイルに誘導起電力を発生させ、該誘導起電力により前
記センサ制御部を駆動して側面センサによる温度検出デ
ータを読み込み可能としたものである。
【0006】前記誘導加熱コイルを、内鍋の底面を誘導
加熱する誘導加熱部と、前記誘導用2次側コイルに誘導
起電力を発生させる誘導起電部とで構成するのが好まし
い。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。
【0008】図1は、本発明に係る誘導加熱式炊飯器を
示し、大略、底体1と、内鍋容器2と、内鍋容器2内に
収容される内鍋3とから構成されている。
【0009】前記底体1は、台板1aの上面が平坦状に
形成され、その内部には、底センサ4、誘導加熱コイル
5及び制御装置6が収容されている。底センサ4は、台
板1aの下面中央部に当接して設けられている。この底
センサ4は、主に、炊飯以外の誘導加熱調理の際に調理
鍋温度センサとして使用する。誘導加熱コイル5は、台
板1aの下面に底センサ4の周囲を取り囲むように渦巻
き状に配設されている。制御装置6は、前記底センサ4
及び下記する側面センサ12での検出温度や、図示しな
い誘導加熱スイッチ等の入力信号を受け、前記誘導加熱
コイル5への通電制御を行う。
【0010】前記内鍋容器2は、有底筒状の胴部7と、
その上方開口部を開閉する蓋体8とからなる。蓋体8
は、内鍋容器2の上方開口縁部に回動かつ着脱可能に連
結されている。
【0011】前記胴部7及び蓋体8には、丸洗いしても
内部には水が侵入できないような密閉構造が採用されて
いる。
【0012】前記胴部7は、前記底体1に対して着脱可
能な構成となっており、装着状態で、フック等により底
体1に固定されるようになっている。
【0013】前記胴部7の内部には、誘導用2次側コイ
ル9、加熱用2次側コイル10、センサ用2次側コイル
11、側面センサ12及びセンサ制御部13が収容され
ている。誘導用2次側コイル9は胴部7の底面に配設さ
れ、1次側コイルである誘導加熱コイル5に通電するこ
とより誘導起電力を発生する。加熱用2次側コイル10
は、誘導用2次側コイル9に接続されると共に、胴部7
の内側面に内鍋3の側面外周に対向するように配設さ
れ、誘導用2次側コイル9での誘導起電力に基づいて内
鍋3を誘導加熱する。このように、誘導用2次側コイル
9は、内鍋3を誘導加熱するのではなく、加熱用2次側
コイル10に通電するために設けられている。したがっ
て、胴部7内でのコイル9,10の配置を効果的に行う
ことができる。すなわち、誘導用2次側コイル9は誘導
加熱コイル5に対して広範囲に亘って対向させることが
でき、効率的に誘導起電力を発生させることが可能であ
る。また、加熱用2次側コイル10は、内鍋3の側面に
対して広範囲に亘って対向させることができ、効果的に
内鍋3を誘導加熱することが可能である。しかも、両コ
イル9,10は、互いに邪魔にならない位置に配設する
ことができるので、限られた空間を有効利用可能であ
る。
【0014】センサ用2次側コイル11は、前記誘導用
2次側コイル9,加熱用2次側コイル10とは別に、加
熱用2次側コイル10の外周に巻回され、誘導加熱コイ
ル5への通電に基づいて誘導起電力を発生してセンサ制
御部13を駆動する。側面センサ12は、胴部7の内面
に押込可能に突出し、収容される内鍋3の側面に圧接す
る。そして、誘導加熱コイル5により加熱される部分か
ら離れた内鍋3の側面温度を直接検出する。これによ
り、内部の炊飯状態(容量や水分量等の違い)に応じて
変化する内鍋3の温度を検出することが可能である。
【0015】センサ制御部13は、図2に示すように、
センサ用2次側コイル11で発生する誘導起電力を変圧
・整流する変圧整流回路と、側面センサ12の温度に応
じて発振周波数の変化する発振回路とからなる。側面セ
ンサ12での検出温度データは、センサ制御部13の発
振回路を経て送信部14から非接触で前記底体1に設け
た受信部15に送信され、制御装置6で処理される。
【0016】前記内鍋3は、誘導加熱可能なクラッド材
(アルミニウムにステンレスを1層あるいは複数層加圧
接着や圧延によって合わせ板にしたもの)を有底筒体形
状としたものである。内鍋3は、上方開口縁部が外周側
に広がり、前記内鍋容器2の上方開口縁部に載置されて
いる。
【0017】以上の構成からなる誘導加熱式炊飯器で
は、次のようにして被加熱物の誘導加熱制御を行う。す
なわち、図示しない誘導加熱スイッチが押されると、誘
導加熱コイル5に短時間(例えば、0.2秒)だけ通電
し、センサ制御部13からの送信があるか否かを判断す
る。送信があれば、内鍋容器2がセットされた状態であ
るので、炊飯であると判断し、送信がなければ、内鍋容
器2以外の他の被加熱物が載置されていると判断するこ
とにより、自動的に次の誘導加熱制御に移行する。送信
がある場合、後述するようにして炊飯制御を開始する。
送信がない場合、底体1のみにより他の被加熱物を誘導
加熱するが、その方法は従来の誘導加熱調理器と同様で
あるので説明を省略する。
【0018】炊飯制御が開始されると、誘導加熱コイル
5への通電を開始し、内鍋3の底を誘導加熱すると共
に、内鍋容器2に収容した誘導用2次側コイル9に誘導
起電力を発生させる。加熱用2次側コイル10は、誘導
用2次側コイル9で発生した誘導起電力に基づいて内鍋
3の側面を誘導加熱する。この間、側面センサ12によ
り内鍋温度が検出され、その検出温度に基づいて誘導加
熱コイル5への通電制御が行われる。
【0019】前記加熱用2次側コイル10により、内鍋
3の側面をも加熱することができるので、内部温度を均
等にして好ましい炊き上がり状態を得ることができる。
このため、内鍋3には、前述のようなクラッド材でなく
ても、鉄等の熱伝導性の悪い材料を使用することも可能
である。
【0020】炊飯終了後は、一旦、誘導加熱コイル5へ
の通電を停止する。その後、所定時間毎に、側面センサ
12により内鍋温度を検出する。この場合、側面センサ
12での温度検出は、誘導加熱コイル5に、所定間隔で
短時間(例えば、O.2秒)だけ通電し、センサ用2次側
コイル11に誘導起電力を発生させ、センサ制御部13
を駆動して制御装置6に検出データを転送させることに
より行う。そして、底センサ4及び側面センサ12での
検出結果に基づいて、随時、所定時間前記コイル5への
通電を再開し、内鍋温度を所定値に維持する。
【0021】前記内鍋容器2の胴部7を部分的に真空に
すれば保温性が向上するため、底体1から内鍋容器2を
取り外して内鍋容器2だけで保温することができる。ま
た、胴部7及び蓋体8は分離できるようにしてもよい。
さらに、密閉構造とすれば、丸洗いが可能である。
【0022】また、前記誘導加熱式炊飯器は、底体1か
ら内鍋容器2を取り外すことにより電磁調理器として利
用することができる。
【0023】なお、前記実施の形態では、胴部7には底
を形成するようにしたが、必ずしも必要ではなく、単に
筒状に形成したものであってもよい。但し、底を設ける
方が保温性の点で好ましく、従って底は断熱材で構成す
るのがよい。
【0024】また、前記実施の形態では、誘導加熱コイ
ル5を1本で構成したが、内周側と外周側とで分け、そ
れぞれ別々に通電制御するようにしてもよい。つまり、
内周側のコイルを内鍋3の底加熱用として利用し、外周
側のコイルを誘導用2次側コイル9での誘導起電力発生
用として利用する。これにより、よりきめ細かく加熱制
御することができ、検出温度に基づいた適切な炊飯が可
能となる。
【0025】さらに、前記実施の形態では、2次側コイ
ルとして、誘導用2次側コイル9及び加熱用2次側コイ
ル10とは別個に設けたセンサ用2次側コイル11を使
用したが、誘導用2次側コイル9で兼用するようにして
もよい。また、センサ用2次側コイル11は胴部7の底
面に配設してもよい。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、底体と
内鍋容器とを分離可能とするだけでなく、内鍋容器に2
次側コイルを配設するようにしたので、内鍋容器からは
コードが突出することもなく、丸洗いが可能であり、取
扱いに便利である。また、内鍋の側面温度に基づいて加
熱制御が可能であるので、内鍋を所望の適切な温度に維
持することができ、ご飯をさらにおいしく炊き上げるこ
とが可能である。さらに、内鍋の加熱を停止している場
合であっても、定期的に1次側コイルに短時間通電する
ことにより側面温度を検出することができる。したがっ
て、内鍋の保温制御等の温調制御を行うことが可能であ
る。また、センサ制御部からの送信データの有無に基づ
いて内鍋容器の有無を検出することができるので、自動
的に炊飯制御を開始させることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る誘導加熱式炊飯器の断面図であ
る。
【図2】 図1の側面センサ等のブロック図である。
【符号の説明】 1 底体 2 内鍋容器 3 内鍋 5 誘導加熱コイル 6 制御装置(制御手段) 9 誘導用2次側コイル 11 センサ用2次側コイル 12 側面センサ 13 センサ制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−326126(JP,A) 特開 平4−338414(JP,A) 特開 平8−315975(JP,A) 特開 平5−184471(JP,A) 特開 平8−322711(JP,A) 特開 平6−29082(JP,A) 特開 平6−20766(JP,A) 特開 平5−84126(JP,A) 特開 平5−68634(JP,A) 特開 平6−319636(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/00 H05B 6/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘導加熱コイル及び該誘導加熱コイルの
    制御手段を内蔵する底体と、該底体上に着脱可能に配設
    される内鍋容器と、該内鍋容器内に収容され、前記誘導
    加熱コイルにより誘導加熱される内鍋とを備えた誘導加
    熱式炊飯器において、 前記内鍋容器は、 前記底体の誘導加熱コイルを1次側コイルとする誘導用
    2次側コイルと、 前記内鍋の側面に沿って配設され、前記誘導用2次側コ
    イルからの誘導起電力に基づいて内鍋の側面を誘導加熱
    する加熱用2次側コイルと、 内鍋の側面温度を検出する側面センサと、 該側面センサでの検出温度データを前記底体の制御手段
    に非接触で送信するセンサ制御部と、 前記誘導用2次側コイルからの誘導起電力に基づいて前
    記センサ制御部に誘導起電力を供給するセンサ用2次側
    コイルとを内蔵し、 前記底体の制御手段は、内鍋の加熱を停止している場合
    であっても、前記1次側コイルに所定時間通電すること
    により、前記2次側コイルに誘導起電力を発生させ、該
    誘導起電力により前記センサ制御部を駆動して側面セン
    サによる温度検出データを読み込み可能としたことを特
    徴とする誘導加熱式炊飯器。
  2. 【請求項2】 前記誘導加熱コイルを、内鍋の底面を誘
    導加熱する誘導加熱部と、前記誘導用2次側コイルに誘
    導起電力を発生させる誘導起電部とで構成したことを特
    徴とする請求項1に記載の誘導加熱式炊飯器。
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