JPH0793906B2 - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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JPH0793906B2
JPH0793906B2 JP2318515A JP31851590A JPH0793906B2 JP H0793906 B2 JPH0793906 B2 JP H0793906B2 JP 2318515 A JP2318515 A JP 2318515A JP 31851590 A JP31851590 A JP 31851590A JP H0793906 B2 JPH0793906 B2 JP H0793906B2
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通正 杉原
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、誘導加熱等の加熱手段により鍋を加熱して炊
飯及び保温する炊飯器に関するものである。
従来の技術 従来の炊飯器は、鍋底中心部に機械的に上下して鍋の有
無を検出する鍋検知装置を設けており、鍋が無い場合に
は鍋検知装置が作動しないために、操作部のキー操作は
受け付けず、炊飯器は全く動作しない。また、炊飯ある
いは保温中において、鍋を炊飯器本体から取り去ると、
一定時間後、例えば約5秒後に鍋検知装置が作動しなく
なって、今までのメニュー設定が解除され、操作部のキ
ー操作は、鍋が本体に戻されるまで受け付けない。
ただしタイマー予約炊飯中においては、炊飯開始前のタ
イマー予約途中に鍋を炊飯器本体から取り去ると、タイ
マーのメニュー設定は解除されないが、操作部には鍋無
し表示が行われ、使用者に鍋が無いことを知らせる。
従っていずれのメニュー設定でも、炊飯器内に鍋が無い
と、操作部には鍋無し表示を行うものであった。
発明が解決しようとする課題 このような従来の構成では、機械的に上下して鍋の有無
を検出する鍋検知措置は、鍋の検知には不可欠である。
この鍋検知装置を廃止し、鍋の検出手段を鍋の加熱状態
を検出して電気的に検知する方法に変えると、鍋を加熱
しない限り鍋の有無を検出することは、困難である。
特に、炊飯終了直後の保温中や、タイマー予約炊飯中等
は、従来での炊飯プログラムシーケンスでは、鍋を本体
から取り去っても鍋の有無の判別ができない、という課
題が生じる。
本発明はこのような課題を解決するもので、鍋の加熱状
態を電気的に検出する加熱検出手段により鍋への入力電
力を検出して鍋の有無を判断するもので、その中で、炊
飯器が動作している間では、一定時間間隔毎に、例え
ば、1分毎に加熱手段の動作を行わせ、そのつど加熱検
出手段にて鍋の有無を監視するようにすることで、機械
的に鍋の有無を検出する鍋検知手段を廃止しても、炊飯
終了後の保温中や、タイマー予約炊飯中でも常に鍋の有
無を検出できるようにすることを第1の目的とする。
また、炊飯終了直後の保温中や、タイマー予約炊飯中で
も、一定の時間間隔で加熱手段が加熱動作を行っても炊
飯及びご飯の保温性能への影響が少なくなるようにする
ことを第2の目的とする。
さらに、操作部のメニュー設定後、直ちに鍋の有無を検
出するようにすることを第3の目的とする。
課題を解決するための手段 上記第1の目的を実現する第1の手段は、炊飯用の鍋
と、鍋を誘導加熱する加熱手段と、加熱手段を制御する
制御部と、鍋の温度を検出する温度検出手段と、鍋の加
熱状態を電気的に検出して鍋の有無を検出する加熱検出
手段と、鍋の有無を報知する報知手段と、炊飯、保温、
タイマー予約等のメニューを設定する操作部とを備え、
制御部は、加熱手段を一定時間毎に動作させ、加熱検出
手段の動作後に報知手段で鍋の有無を報知するようにし
たものである。
また、上記第2の目的を実現する第2の手段は、前記第
1の手段に加え、時間切り替え回路を設け、温度検出手
段の検出温度が所定の温度以上の時には、所定の温度以
下の時に比べて、時間切り替え回路が、加熱手段の動作
時間間隔を長くするようにしたものである。
さらに、上記第3の目的を実現する第3の手段は、前記
第1の手段に加え、操作部のメニュー設定後には、直ち
に制御部は、一定時間加熱手段を動作するようにしたも
のである。
作用 本発明の炊飯器は、第1の手段では、操作部で炊飯メニ
ューが設定されると、タイマー予約炊飯以外では一定時
間経過後に加熱手段が動作し、鍋を誘導加熱する。
炊飯行程においては、温度検出手段の検知温度に応じて
加熱手段は、電力を調整し、前炊き,炊き上げ,むらし
の各炊飯行程を経て炊飯作業を完了し、その後自動的に
保温に移行し、約70℃の温度にご飯を保温する。
保温中では、制御部は、鍋の温度にかかわらず常に一定
時間間隔で加熱手段を動作させて鍋の有無を監視し、鍋
が無いと判断すると、報知手段に信号を出して、操作部
に鍋無しを表示して使用者に鍋無しを知らせる。
タイマー予約炊飯が、操作部で設定された場合には、加
熱手段が動作開始されるまでの待機時間中においても制
御部は、一定時間間隔で加熱手段を動作させることで鍋
の有無を常に監視し、保温中と同様に鍋がないと判断す
ると、報知手段に信号を出して、操作部に鍋無しを表示
して使用者に鍋無しを知らせる。
次に第2の手段では、保温中においては、炊飯終了後か
ら鍋の温度が70℃まで下がる間の期間中のように、鍋が
所定の温度以上の時は、前記加熱手段が加熱する一定時
間間隔を、鍋が所定の温度以下の時に比べて長くして、
ご飯の味を落とさないようにする。
さらに第3の手段では、使用者が操作部のメニューを設
定すると同時にすぐ加熱手段を動作させて鍋の有無を検
出し、鍋がないと判断すると、報知手段に信号を出し
て、操作部に鍋無しを表示して使用者に鍋無しを知らせ
る。
実施例 以下、本発明の一実施例について、図面を参照しながら
説明する。
第1図は第1の目的を実現する本発明の第1の一実施例
を示す誘導加熱を用いたジャー炊飯器の電気回路構成図
で、1は商用電源で、加熱手段であるインバータ回路5
が接続されている。インバータ回路5は、商用電源1に
接続された整流器5aと、整流器5aの出力端子に接続した
コンデンサ5bと、直列接続したチョークコイル5cと、平
滑コンデンサ5dと、平滑コンデンサ5dに接続した共振コ
ンデンサ5eと、逆並列接続されたダイオード5hとスイッ
チング素子5gとから構成している。
コンデンサ5bとチョークコイル5cとは、フィルター回路
を構成している。
鍋3を誘導加熱する加熱コイル5fは、共振コンデンサ5e
と並列接続されており、共振回路を構成している。
制御部6は、スイッチング素子5gのON-OFF動作を調節し
て、加熱コイル5fが鍋3を誘導加熱する加熱量を制御す
るものである。2は電気的に鍋3への入力パワーを検知
する加熱検出手段で、インバータ回路5の入力電流で鍋
3の加熱状態を検出する、例えば、カレントトランス等
のようなものである。
鍋3の底中心部には鍋3の温度を検出する温度検出手段
4が設けてあり、これは、例えば、サーミスタ等であ
り、この温度検出手段4の出力は、制御部6に送られて
いる。
制御部6は、操作部7の炊飯設定キーあるいは保温設定
キー(共に図示せず)の信号を受けて、温度検出手段4
の検出した鍋3の温度に応じてタイマー回路6aの設定す
る加熱時間だけドライブ回路6bの駆動を行わせる。
操作部7では、メニュー選択,炊飯,タイマー設定,保
温/取消等の設定キー及び液晶表示部(以下LCDと称
す),LED等の表示部から構成している。
また制御部6は、加熱検出手段2の出力信号のレベルに
応じて報知手段に信号を出力する。
第2図は、第2の目的を実現する本発明の第2の一実施
例を示す誘導加熱を用いたジャー炊飯器の電気回路構成
図で、第1図の第1の目的を実現する本発明の第1の一
実施例を示す誘導加熱を用いたジャー炊飯器の電気回路
構成に加えて、制御部6内に時間切り替え回路6cを設
け、温度検出手段4の出力に応じてタイマー回路6aのタ
イマー時間を切り替える構成にしたものである。
第3図は第1の目的を実現する本発明の第1の一実施例
を示す誘導加熱を用いたジャー炊飯器本体の断面図で、
内部に米と水を入れる鍋3を収納する収納部11を設け、
本体10の上部は上蓋12で開閉自在に覆う構成で、前記鍋
3を上蓋12を開閉することにより取り出し出来るように
している。5fは上記鍋3を誘導加熱する加熱コイルで、
支持台9上に載置され、前記支持台9の下側には漏れ磁
束を吸収するフェライトコアー16が放射状に複数個設け
られている。
また第3図には図示していないが、本体10内には制御部
6のマイコン等の電源をバックアップする電池が内蔵さ
れており、停電や電源コンセントが抜かれても前の設定
状態を記憶しており、電気が復帰したり、電源コンセン
トが挿入された時には、前の状態にセットされる。
上記構成において、操作部7の炊飯設定キーにて炊飯モ
ードが設定されると、制御部6は、スイッチング素子5g
をON-OFFして、加熱コイル5fに高周波電流を供給し、こ
の高周波電流によって発生する磁界により鍋3の底部に
うず電流が発生し、鍋3自身が発熱し、米を炊飯するも
のである。
そして、炊飯が終了すると自動的に保温モードに設定が
切り替わり、約70℃の温度に鍋3がなるように制御部6
は、加熱手段を制御し、ご飯の保温を行う。
また保温設定キーを設定しても、上記と同様に約70℃の
温度に鍋3がなるように制御部6は、加熱手段を制御
し、ご飯の保温を行う。
通常設定されたモードは、バックアップ用の電池によ
り、停電が起こっても現行の設定モードを維持するよう
に設計されている。
ここで特に、タイマー設定キーにてタイマー予約炊飯モ
ードが設定された時、あるいは炊飯が終了し自動的に保
温に切り替わった直後には、制御部6内のタイマー回路
6aにより一定時間間隔、例えば、10分毎にドライブ回路
6bを約1秒程度駆動させる。ドライブ回路6bが駆動する
とスイッチング素子5gは動作し、インバータ回路5は、
鍋3を加熱する。そして制御部6は、加熱検出手段2の
出力により鍋3の加熱状態を検出する。
その時、例えば、鍋3が本体10内から取り出された場合
には、加熱検出手段2の出力信号レベルは小さくなり、
制御部6は、本体10に鍋3がないと判断し、報知回路8
に信号を送り、報知回路8は、鍋無し報知を行う。
従って、タイマー設定キーにてタイマー予約炊飯モード
が設定された時、あるいは炊飯が終了し自動的に保温に
切り替わった直後のような場合でも、鍋3が本体から取
り出されても、一定間隔の時間毎に鍋3を加熱するの
で、使用者に鍋無しを報知することができる。
さらに第1図において、第3の目的を実現するために制
御部6内のタイマー回路6aには、使用者が操作部7の設
定キーを設定した直後には、ドライブ回路6bに信号を送
り、インバータ回路5が動作するように構成している。
従って、誤って使用者が本体10に鍋3をセットせずに操
作部でタイマー予約炊飯の設定を行っても、タイマー回
路6aの作動により、制御部6は、加熱検出手段2の信号
を受けて報知回路8に信号を送り、使用者に鍋無しを報
知するので、使用者は、本体10に鍋3がないことがわか
るものである。
次に第2図においては、第2の目的を実現する本発明の
第2の一実施例を示す誘導加熱を用いたジャー炊飯器の
電気回路構成図で、第1図の第1の目的を実現する本発
明の第1の一実施例を示す誘導加熱を用いたジャー炊飯
器の電気回路構成図に加え、時間切り替え回路6cを設け
ており、タイマー回路6aの動作時間間隔を温度検出手段
4の出力に応じて切り替える構成にしている。
上記構成においては、特に保温設定時の炊飯終了直後等
の鍋3の温度が高い場合には、例えば、鍋3が75℃以上
であれば、タイマー回路6aがドライブ回路6bを動作させ
る時間間隔を、例えば10分から30分に切り替えるもので
ある。このような構成にすれば、鍋の有無を検出するた
めに、加熱手段を一定の時間間隔で動作させても、保温
中のご飯の味に影響を及ぼさない程度で、鍋3の有無を
常に監視することができる。
発明の効果 上記実施例の説明より明らかなように、本発明によれ
ば、以下の効果を奏するものである。
(1)常に一定時間間隔で鍋の有無を電気的に監視して
いるので、機械的な鍋検知装置が廃止でき、低価格化、
本体の省スペース化ができる。
(2)機械的な鍋検知装置を廃止しても、常に加熱手段
により鍋加熱することで電気的に鍋を検出しているの
で、保温中あるいはタイマー予約炊飯であっても、鍋が
本体から取り除かれても、使用者に鍋無しを知らせられ
る。
(3)機械的な鍋検知装置を廃止して、鍋の有無を検知
するために加熱手段を一定時間間隔で動作させている
が、保温中においては鍋が所定の温度以上の時には、こ
の加熱手段を動作させる一定時間間隔を、鍋が所定の温
度以下の時に比べて長くしているので、ご飯の味に影響
を与えずに保温することができる。
(4)機械的な鍋検知装置を廃止しても、常に操作部の
メニューが設定された直後に、加熱手段により鍋を加熱
することで電気的に鍋を検出して、鍋がないと使用者に
報知するので、鍋無しの状態でタイマー予約炊飯の設定
を行うことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例を示すジャー炊飯器の電
気回路構成図、第2図は本発明の第2の実施例を示すジ
ャー炊飯器の電気回路構成図、第3図は同ジャー炊飯器
の断面図である。 2……加熱検出手段、3……鍋、4……温度検出手段、
5……加熱手段、6……制御部、7……操作部、8……
報知手段、9……時間切り替え回路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炊飯用の鍋と、鍋を誘導加熱する加熱手段
    と、加熱手段を制御する制御部と、鍋の温度を検出する
    温度検出手段と、鍋の加熱状態を電気的に検出して鍋の
    有無を検出する加熱検出手段と、鍋の有無を報知する報
    知手段と、炊飯、保温、タイマー予約等のメニューを設
    定する操作部とを備え、制御部は、加熱手段を一定時間
    毎に動作させ、加熱検出手段の動作後に報知手段で鍋の
    有無を報知するようにした炊飯器。
  2. 【請求項2】時間切り替え回路を設け、温度検出手段の
    検出温度が所定の温度以上の時には、所定の温度以下の
    時に比べて、時間切り替え回路が、加熱手段の動作時間
    間隔を長くしてなる請求項1記載の炊飯器。
  3. 【請求項3】操作部のメニュー設定後には、直ちに制御
    部は、一定時間加熱手段を動作させるようにした請求項
    1記載の炊飯器。
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