JP2005050725A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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ちはる 佐野
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Abstract

【課題】 誘導加熱式電気圧力鍋等の誘導加熱調理器では、停電や負荷変動等の事情によって、電源電圧が大きく変動する。そして、そのような場合、一般に調理状態がリセットされてしまうので、電源電圧が正常なレベルに復帰しても、新たに調理をやりなおさなければならない等の欠点がある。
【解決手段】 鍋と、該鍋を誘導加熱する加熱手段と、該加熱手段による上記鍋の加熱状態を制御する加熱制御手段と、上記鍋の温度を検出する温度検出手段と、制御に必要なデータを記憶する簡易記憶手段とを備えてなる誘導加熱調理器であって、電源電圧を検出する電源電圧検出手段と、該電源電圧検出手段によって検出された電源電圧が所定の正常な電圧範囲にない時には、同時点での調理状態を上記簡易記憶手段に記憶させておき、上記電源電圧が正常な電圧範囲内に復帰した時には、再度上記加熱手段を作動させて上記簡易記憶手段に記憶させておいた調理状態の調理を実行させる調理制御手段とを設け、調理可能な場合には、極力そのまま調理を継続させ得るようにした。
【選択図】 図5

Description

本願発明は、誘導加熱式電気圧力鍋等の誘導加熱調理器に関するものである。
最近では、誘導加熱式電気圧力鍋や誘導加熱式電気炊飯器等の各種の誘導加熱調理器が提供されるようになっている。
ところで、このような誘導加熱式電気圧力鍋等の誘導加熱調理器では、例えば停電や負荷変動等の事情によって、電源電圧が大きく変動する場合がある。そして、そのような場合、一般に調理状態がリセットされてしまうので、仮に電源電圧が正常な電圧レベルに復帰したとしても、最初から新たに調理をやりなおさなければならない問題がある。
また、上記のような誘導加熱調理器において、例えば商用電源を整流した直流電源に対してコイルと第1のコンデンサとの並列回路を開閉接続する第1のスイッチング素子と、上記並列回路の両端を第2のコンデンサを介して開閉する第2のスイッチング素子とからなるインバータ回路を備えたものの場合、上記商用電源に停電が発生すると、制御ユニットは、上記第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子の開閉制御をそれぞれ即座に停止するため、例えば上記商用電源の電圧が最大となる位相で停電が発生したような場合、上記第2のコンデンサには数百ボルトの電圧が充電されたままで停止する。したがって、この電圧が初期状態に戻らないまま再起動すれば、正常な発振が行われず、定常動作より大きい駆動電圧やノイズが発生し、上記インバータ回路の破壊を招く恐れがある。
そこで、このような問題に対処するために、上記制御ユニットが、上記第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子をそれぞれ開閉制御して上記コイル上に載置された被加熱物を誘導加熱しているときに、上記商用電源の停電を所定の停電検知手段により検知したような場合には、上記第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子とをそれぞれ所定の時間駆動した後に停止させるように制御するようにしたものがある(例えば特許文献1参照)。
このようにすることにより、上記第2のコンデンサのチャージ電圧を放電させ、その上で停電復帰後の再起動を行うようにすると、再起動動作自体を安定させることができ、上述のようなインバータ回路の破損の恐れをなくすることができる。
特開2001−351770号公報(第1−5頁、図1−2)
ところが、以上のような構成の場合、後者のインバータ回路保護の問題は解決することがてできるものの、前者の調理やり直しの問題には対応できない。
本願発明は、このような問題を解決するためになされたもので、電源電圧が所定の正常な電圧範囲にない時には、同時点での調理状態をバックアップ電源を必要としない簡易記憶手段に記憶させておき、上記電源電圧が正常な電圧範囲内に復帰した時には、再度上記加熱手段を作動させて上記簡易記憶手段に記憶させておいた調理状態の調理を実行させることにより、調理可能な場合には、極力そのまま調理を継続させ得るようにした実用性に優れた誘導加熱調理器を提供することを目的とするものである。
本願発明は、同目的を達成するために、次のような課題解決手段を備えて構成されている。
(1) 第1の課題解決手段
この発明の第1の課題解決手段は、鍋と、該鍋を誘導加熱する加熱手段と、該加熱手段による上記鍋の加熱状態を制御する加熱制御手段と、上記鍋の温度を検出する温度検出手段と、制御に必要なデータを記憶する簡易記憶手段とを備えてなる誘導加熱調理器であって、電源電圧を検出する電源電圧検出手段と、該電源電圧検出手段によって検出された電源電圧が所定の正常な電圧範囲にない時には、同時点での調理状態を上記簡易記憶手段に記憶させておき、上記電源電圧が正常な電圧範囲内に復帰した時には、再度上記加熱手段を作動させて上記簡易記憶手段に記憶させておいた調理状態の調理を実行させる調理制御手段とを設けたことを特徴としている。
このように、鍋と、該鍋を誘導加熱する加熱手段と、該加熱手段による上記鍋の加熱状態を制御する加熱制御手段と、上記鍋の温度を検出する温度検出手段と、制御に必要なデータを記憶する簡易記憶手段とを備えてなる誘導加熱調理器において、電源電圧を検出する電源電圧検出手段と、該電源電圧検出手段によって検出された電源電圧が所定の正常な電圧範囲にない時には、同時点での調理状態を上記簡易記憶手段に記憶させておき、上記電源電圧が正常な電圧範囲内に復帰した時には、再度上記加熱手段を作動させて上記簡易記憶手段に記憶させておいた調理状態の調理を実行させる調理制御手段とを設けることにより、電源電圧が正常な電圧範囲内の値に戻った場合であって、調理可能な場合には、極力そのまま調理を継続させ得るようにすると、適切に調理を完了できるケースが増え、調理の無駄がなくなる。
(2) 第2の課題解決手段
この発明の第2の課題解決手段は、上記第1の課題解決手段の構成において、電源電圧が正常な電圧範囲内にない時とは、停電により電源電圧がゼロ(V)になった時であり、該場合には、上記簡易記憶手段に記憶させた停電前と停電解消後の圧力鍋の温度の差から停電の継続時間を推測し、その長さに応じて上記簡易記憶手段に記憶させておいた調理状態の調理を実行させるか否かを判定するように構成されていることを特徴としている。
このように、電源電圧が正常な電圧範囲内にない時が、例えば停電により電源電圧がゼロ(V)になった時であるような場合、簡易記憶手段を利用して、停電前の鍋温度と停電解消後の鍋の温度を記憶させておき、それらの差から停電の継続時間を推測し、その長さに応じて同簡易記憶手段に記憶させておいた調理状態の調理を実行させるか否かを判定するようにすると、停電継続の長短時間を判定パラメータとして調理が可能な場合には確実に調理を行わせることができるようになる。
(3) 第3の課題解決手段
この発明の第3の課題解決手段は、上記第2の課題解決手段の構成において、停電継続時間が所定基準時間よりも短かい時には調理を実行させる一方、同所定基準時間以上に長い時には加熱手段をOFFにするか又は出力を低減するように構成されていることを特徴としている。
このように、調理を実行させるか否かの判定に際し、例えば停電継続時間が所定基準時間よりも短かい時には調理を実行させる一方、同所定基準時間以上に長い時には加熱手段をOFFにするか又は出力を低減するようにした場合、所定基準時間を調理可否判定の基準として、容易に調理を維持すべきか否かの判断を行うことができる。
(4) 第4の課題解決手段
この発明の第4の課題解決手段は、上記第1の課題解決手段の構成において、電源電圧が正常な電圧範囲内にない時とは、電源電圧が高圧又は低圧方向に変動した時であり、正常な電圧範囲にない時には、加熱手段をOFFにするか又は出力を低減するように構成されていることを特徴としている。
このように、電源電圧が正常な電圧範囲内にない時が、例えば電源電圧が高圧又は低圧方向に変動した時である場合には、加熱手段をOFFにするか、又は同加熱手段の加熱出力を低減するようにする。
そのようにすると、加熱量不足等適正に調理を実行することができない状態での誤った調理の実行が回避され、調理ミスの発生が解消される。また、異常高電圧状態での過加熱等が防止され、安全が確保される。
(5) 第5の課題解決手段
この発明の第5の課題解決手段は、上記第4の課題解決手段の構成において、電源電圧が所定の時間以内に正常な電圧範囲内に復帰しなかった場合には、加熱手段をOFFにして調理を終了させるように構成したことを特徴としている。
このように、電源電圧が所定の時間以内に正常な電圧範囲内に復帰しなかった場合には、加熱手段をOFFにして調理を終了させるようにすると、有効に調理し得ない場合の誤った又は不完全な調理の実行が確実に回避される。
(6) 第6の課題解決手段
この発明の第6の課題解決手段は、上記第1,第2,第3,第4又は第5の課題解決手段の構成において、簡易記憶手段は、EEPROMであることを特徴としている。
EEPROMは、一旦記憶させたデータを必要に応じて電気的に容易に消去でき、新たなデータを再度記憶させることができるので、非常に便利であり、また安価でもある。
したがって、上述のような調理状態や温度を所定時間内、所定量記憶させるのに適している。
以上の結果、本願発明によると、バックアップ電池やバックアップコンデンサ等の専用のバックアップ電源手段を要することなく、電源電圧の低下又は上昇時の各種必要データの記憶に対応することができるようになり、電源電圧復帰時には、それに応じて記憶されている所定調理段階からの調理の再スタート等適切な調理加熱制御を実現することが可能となる。
以下、本願発明の誘導加熱調理器を、一例として誘導加熱式電気圧力鍋に適用した場合において、同発明を実施するに際しての幾つかの最良の形態について説明する。
(各実施の形態に共通する誘導加熱式電気圧力鍋本体および制御装置部分の構成)
先ず図1〜図4は、後に述べる本願発明の幾つかの実施の形態に共通な電気圧力鍋本体部分および制御装置部分の構成を示している。
すなわち、同電気圧力鍋(以下、このように略称する)は、例えば図1および図2に示すように、全体を大きく分けて、掛け替えおよび持ち運び可能な圧力鍋1と、該圧力鍋1を載置し、同載置状態において鍋本体11部分を電磁誘導加熱する加熱台2とから構成されている。そして、圧力鍋1は、その鍋本体11部分が、電磁誘導加熱可能な磁性金属材料(一例としてステンレス)により形成されている一方、加熱台2は、それに対応して電磁誘導加熱手段としてのワークコイル21を備えて構成されている。
圧力鍋1の鍋本体11部分は、底部11aが略フラットに形成されているとともに側壁部11bは上下方向に略等径とされ、全体として有底の筒状構造をなしている。そして、その上端側外方への開口縁部11cには全周に亘って蓋14との間の隙間をシールするためのパッキン12が嵌合されているとともに、その下部側開口部の外周面両端位置には、例えば耐熱性の合成樹脂材よりなる把手部13,13が一体に取り付けられている。
この圧力鍋1には、さらに上記開口縁部11cに対して蓋14が着脱可能に取り付けられるようになっている。蓋14は、断面略ハット形の逆皿構造をなし、その側壁部14bの外周面両端位置には、ヘリコイド係合完了状態において上記鍋本体11側の把手部13,13位置に対応して重合状態に維持される把手部15,15が一体に取り付けられている。また、その天板部14aの上面側中央部には、圧力調整弁(おもり)を介して上下方向に連通する圧力調整機構(圧力調整ノズル)16が、また、その外周寄りには、圧力鍋1内の圧力に応じて昇降する圧力表示ピンを有する圧力表示機構17が、それぞれ設けられている。
他方、加熱台2は、本体ケース22の上板23側中央部23aを所定半径内凹状に凹ませてワークコイル設置部とし、同部分に上述のワークコイル21を半径方向内方部分と外方部分の同心構造の2層面に分けて平面状態に設置している。
そして、その上方には、上述の圧力鍋1を載置するための、上記鍋本体11の直径に対応した直径の円板状のセラミックプレート24が設けられている。このセラミックプレート24の中央部には、上記ワークコイル(内方部側ワークコイル)21の中心軸部分に位置して、上記圧力鍋1の底部11aに当接して上記圧力鍋1の温度を検出する温度検知センサ(一例としてサーミスタ)25が設けられている。
本体ケース22は、その下板26と上記上板23側との間に冷却ファンを介して通風可能な部品等設置空間27を形成し、同通風可能な部品等設置空間27内に、放熱用のヒートシンク28を有して電源基板および制御基板29を設置している。
この電源基板および制御基板29には、上記ワークコイル21等を駆動制御するIGBTやIGBT駆動回路、電源電圧整流用のダイオードブリツジよりなる整流回路、平滑回路、共振回路などが備えられている。
また、本体ケース22の前面側には、図示のような操作パネル30が設けられている。
この操作パネル30部分には、操作部として、調理(圧力調理・普通調理・オートメニュー調理)を開始する調理スタートスイッチSW1、調理種別、調理メニューその他の操作、設定状態を取り消す取消スイッチSW2、圧力調理工程モード又は普通調理工程モードを選択設定する圧力選択スイッチSW3、自動(オート)調理メニューを選択設定するオートメニュー選択スイッチSW4、圧力調理工程における仕上りレベルを強める方向に設定するアップスイッチUSW、同仕上りレベルを弱め方向に設定するダウンスイッチDSW等と液晶ディスプレイよりなる表示部31とが設けられている。
そして、上記表示部31には、上記圧力選択スイッチSW3で選択された圧力調理又は普通調理、オートメニュー選択スイッチSW4で選択された白米、玄米、おこわ、煮豆、おでん、煮込み等のマークMによる指示表示、保温状態の表示、調理完了残時間の表示などが任意に行われるようになっている。なお、図3は全データ点灯表示状態での図である。
また、該操作パネル30の裏側には、図示はしないが操作基板およびマイコン基板が設けられ、マイコン基板には後述するマイコン制御ユニットが設けられている。
次に、図4は、上述のように構成された電気圧力鍋の圧力調理制御および煮込み調理等制御、停電又は電圧の高低変動等電圧変動対応制御等各種制御用のマイコン制御ユニットを中心とする制御回路部分の構成を示す。
図中、符号40が上述のような圧力調理時の加熱制御手段、煮込み調理時の加熱制御手段、電圧変動対応制御手段等に加え、鍋温度検知手段、鍋温度判定手段、電源電圧検知手段、電源電圧判定手段、EEPROMよりなる専用のバックアップ電源を必要としない制御データ等の簡易記憶手段、タイマー手段、ブザー報知手段等を備えた調理制御用のマイコン制御ユニット(CPU)であり、該マイコン制御ユニット40はマイクロコンピュータを中心として構成され、例えば鍋温度検知回路部、鍋温度判定回路部、電源電圧検知回路部、ワークコイル駆動制御回路部、電源電圧変動対応制御回路部、タイマー回路部、発振回路部、リセット回路部、残時間設定表示制御回路部、ブザー報知制御回路部等を各々有して構成されている。
そして、上記ワークコイル駆動制御回路部は、パルス幅変調回路41、同期トリガー回路42、IGBT駆動回路43、IGBT44、共振コンデンサ45によって形成されている。そして、上記マイコン制御ユニット40の上記ワークコイル駆動制御回路部により、上記パルス幅変調回路41を制御することにより、例えば昇温工程、圧力調理工程、減圧工程の各々に応じて上記ワークコイル21の出力(%)をそれぞれ適切に変えることによって、それら各工程における圧力鍋1の加熱温度と加熱パターンを適切に可変コントロールし、速やかな昇温作用と加熱ムラのない高温・高圧での圧力調理およびその後の適度な温度での減圧や保温を実現するための適切な加熱出力、その加熱時間制御が行われるようになっている。
また、上記電源電圧検知回路部は、例えばカレントトランス50よりなり、停電状態を含む電源電圧の変動を検知して、上記マイコン制御ユニット40内の電源電圧判定回路に入力する。電源電圧変動対応制御回路部は、該電源電圧判定回路で判定された判定結果、例えば停電状態又は正常な電源電圧範囲を超えている場合、正常な電源範囲よりも低い場合等に応じて、後述する各実施の形態に示すような適切な制御を行う。
なお、図4中の符号46は平滑回路を構成する平滑コンデンサ、47はAC電源、48は整流回路、49はブザーである。
(実施の形態1)
次に、図5のフローチャートを参照して、本願発明の実施の形態1に係る電気圧力鍋の停電時における圧力調理制御時の内容について説明する。
この実施の形態では、電磁誘導加熱手段としてのワークコイル21を備え、該ワークコイル21により圧力鍋1を所定の電磁誘導加熱出力で加熱するとともに、該電磁誘導加熱出力を、調理工程に応じて適切に調節するようにしてなる電磁誘導加熱式の電気圧力鍋において、停電前と停電が解消した電源電圧復帰時の圧力鍋の温度差から停電継続時間を推測するとともに、その長さに応じて当該電源電圧復帰時に調理の継続又は中止等適切な制御を行えるようにしたことを特徴とするものである。
すなわち、該制御では、当該電気圧力鍋の圧力調理実行中において、その制御周期毎に停電検出手段からの停電情報を取り込んで停電状態(落雷等による停電、電源プラグの外れ等による停電等)が発生したか否かをを検出判定する(ステップS1)。その結果、YESの停電が発生した時は、現在の調理状態(調理段階)、現在の圧力鍋の温度T1を各々上述の簡易記憶手段(EEPROM)にメモリする(ステップS2,S3)。
そして、次に上記停電検出手段からの停電情報に基いて、電源電圧が復帰(停電状態が解消)したか否かを各制御周期毎に判定する(ステップS4)。その結果、停電状態が解消されて、電源電圧が正常な値に復帰したYESの時は、該電源電圧復帰後の現在の圧力鍋の温度T2を入力してメモリする(ステップS5)。
続いて、上記停電前の圧力鍋の温度T1と当該停電後(電源電圧復帰後)の圧力鍋の温度T2との差T1−T2が、所定の温度差10℃よりも小さいか否かを判定する(ステップS6)。
その結果、YESの時、つまり停電前後の圧力鍋の温度差が10℃未満の小幅な時は、停電していた時間が短かく、圧力調理の調理段階如何に拘わらず、そのまま調理を続けても問題がないので、何らの報知を行うことなく、そのまま圧力調理を再スタートし、圧力調理が完了するまで調理を実行する(ステップS7)。
他方、それとは逆に上記停電前後の温度差T1−T2が10℃以上に大きい、停電していた時間が所定時間以上に長かったNOの時は、調理をやり直す必要があるとして、例えば停電が生じた旨の報知を行う一方、電磁誘導加熱手段であるワークコイル21の出力をOFFにして、一旦その圧力調理を終了する(ステップS8)。
このような構成によると、例えば専用のバックアップ電源用の電池やコンデンサを備えていない誘導加熱式電気圧力鍋等の誘導加熱調理器の場合にも、上述したEEPROMのような低価格の簡易記憶手段さえ有していれば、停電前後の温度差から停電時間の長さを推測することができ、その長さから、その時に実行していた調理の種類・段階に応じて調理を継続させるか、又は終了させるかを、マイコン制御ユニット40が適切に判断して適切な対応措置をとることができる。
その結果、停電の発生による調理ミスが大幅に減少する。
また、もちろんバックアップ電源を備えた高価格な制御メモリを設けて、電源電圧変動前の調理状態を記憶させておき、電源電圧が正常なレベルに復帰した時には、同記憶させておいた調理状態の調理を再び実行させるようにしてもよいが、上記構成の場合には、そのようにした場合よりも遥かに低コストで済む。
(変形例1)
なお、以上の構成において、例えば上記EEPROMに記憶させる停電前の調理状態が、調理開始後所定短時間以内であれば、停電解消後に停電前の調理状態に復帰させるが、同停電前の調理状態が調理を開始してから所定長時間以上経過している場合には、その時の温度差T1−T2如何に拘わらず、ワークコイル21の出力をOFFにするか、又は低減するようにしてもよい。
(変形例2)
また、以上の構成では、温度差T1−T2が10℃以上の場合には、ワークコイル21の出力をOFFするようにしたが(ステップS8)、これはワークコイル21の出力を所定量小さく低減するように変更してもよい。
(変形例3)
以上の変形例を含む各構成において、一旦上述のようにワークコイル21をOFF又はその出力を低減させた場合にも、再度ユーザーがマニュアル操作によって調理を開始した場合には、それを基準として例えば調理工程の最初から調理を実行させるようにすることもできる。
(変形例4)
また、以上の各構成において、例えば当該所定の調理工程中に所定複数回以上の停電が発生したような場合には、適正な調理を行える可能性は低いと判断して、停電前の調理状態には復帰させることなく、調理を終了させるようにすることもできる。
(実施の形態2)
次に図6のフローチャートは、本願発明の実施の形態2に係る誘導加熱式電気圧力鍋等誘導加熱調理器の調理時における電源電圧の変動に対応した制御の内容を示している。
図6のフローチャートの制御では、上記実施の形態1の場合と同様に、誘導加熱調理器として、例えば上述した誘導加熱式電気圧力鍋が採用されており、同電気圧力鍋が圧力調理中であることを前提として説明を始める。
すなわち、制御をスタートすると、先ず現在の電源電圧値が正常な電源電圧範囲の上限値AC115(V)以上であるか、または同電源電圧範囲の下限値AC85(V)未満であるか、を順次判定する(ステップS1,S2)。
そして、その結果、現在の電源電圧が上限値115(V)以上に高い時は、電源電圧が高過ぎて、適正な調理が行えないことは素より、ヒューズ等回路部品に損傷を招く恐れがあるので、直ちに上記電磁誘導加熱手段であるワークコイル21の出力をOFFにして調理を停止する(ステップS1からステップS3)。この場合、必要に応じて異常報知が行われる。
他方、現在の電源電圧が下限値85(V)未満に低い時は、加熱出力が不足するとともに適正な制御動作を行うことができない可能性があり、有効な調理を行うことができないと判断して、直ちに上記高電圧時の場合と同様に上記ワークコイル21の出力をOFFにして一旦調理を停止する(ステップS2からステップS3)。この場合にも、必要にに応じて異常報知がなされる。
その後、現在の調理状態がどのような調理状態(段階)にあるかを上述した範囲記憶手段(EEPROM)メモリし(ステップS4)、その上で今度は現在の電源電圧値が、上記上限値115(V)未満の値であるか、または下限値85(V)以上の値であるかを順次判定する(ステップS5,S6)。
そして、その結果、現在の電源電圧値が上記上限値115(V)未満かつ下限値85(V)以上である上記正常な電源電圧範囲(85〜114V)にある時(ステップS5,S6共にYESの時)は、適正な範囲に電源電圧が復帰したと判断して、再び圧力調理をスタートし、同調理を調理完了まで実行する(ステップS7)。
他方、未だ電源電圧の値が、上述の上限値115(V)以上であるか、又は下限値85(V)未満の適正でない電圧レベルにある時は、上記電源電圧の正常値レベルへの復帰確認動作(ステップS5,S6)を続ける。
このような構成によると、例えば専用のバックアップ電源用の電池やコンデンサを備えていない誘導加熱式電気圧力鍋等の誘導加熱調理器の場合にも、上述したEEPROMのような低価格の簡易記憶手段さえ有していれば、電源電圧の正常範囲内への復帰に対応して、その前までに実行していた調理の種類・段階に応じて調理を継続させるか、又は終了させるかを、マイコン制御ユニット40が適切に判断して適切な対応措置をとることができる。
その結果、電源電圧変動時の調理ミスが大幅に減少する。
また、もちろんバックアップ電源を備えた高価格な制御メモリを設けて、電源電圧変動前の調理状態を記憶させておき、電源電圧が正常なレベルに復帰した時には、同記憶させておいた調理状態の調理を再び実行させるようにしてもよいが、上記構成の場合には、そのようにした場合よりも遥かに低コストで済む。
(変形例1)
なお、以上の構成では、電源電圧が正常な範囲内にない場合には、ワークコイル21の出力をOFFするようにしたが(ステップS8)、これは、もちろんワークコイル21の出力を所定量小さく低減するように変更してもよい。
(変形例2)
以上の変形例を含む各構成において、一旦上述のようにワークコイル21をOFF又はその出力を低減させた場合にも、再度ユーザーがマニュアル操作によって調理を開始した場合には、それを基準として例えば調理工程の最初から調理を実行させるようにすることもできる。
(変形例3)
また、以上の各構成において、例えば当該所定の調理工程中に所定複数回以上の電圧変動が発生したような場合には、適正な調理を行える可能性は低いと判断して、停電前の調理状態には復帰させることなく、調理を終了させるようにしてもよい。
本願発明の各実施の形態に共通な誘導加熱式電気圧力鍋本体部分の構成を示す外部正面図である。 同電気圧力鍋本体の構成を示す断面図である。 同電気圧力鍋本体の操作パネル部分の構成を示す全点灯状態の正面図である。 同電気圧力鍋本体内の制御回路の構成を示すブロック図である。 本願発明の実施の形態1に係る電気圧力鍋の調理工程における停電時の対応制御の内容を示すフローチャートである。 本願発明の実施の形態2に係る電気圧力鍋の調理工程における電源電圧変動時の対応制御の内容を示すフローチャートである。
符号の説明
1 圧力鍋
2 加熱台
11 鍋本体
12 パッキン
13 把手部
14 蓋
15 把手部
16 圧力調整機構
17 圧力表示機構
21 ワークコイル
22 本体ケース
29 電源基板および制御基板
30 操作パネル
31 表示部
40 マイコン制御ユニット

Claims (6)

  1. 鍋と、該鍋を誘導加熱する加熱手段と、該加熱手段による上記鍋の加熱状態を制御する加熱制御手段と、上記鍋の温度を検出する温度検出手段と、制御に必要なデータを記憶する簡易記憶手段とを備えてなる誘導加熱調理器であって、電源電圧を検出する電源電圧検出手段と、該電源電圧検出手段によって検出された電源電圧が所定の正常な電圧範囲にない時には、同時点での調理状態を上記簡易記憶手段に記憶させておき、上記電源電圧が正常な電圧範囲内に復帰した時には、再度上記加熱手段を作動させて上記簡易記憶手段に記憶させておいた調理状態の調理を実行させる調理制御手段とを設けたことを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 電源電圧が正常な電圧範囲内にない時とは、停電により電源電圧がゼロ(V)になった時であり、該場合には、上記簡易記憶手段に記憶させた停電前と停電解消後の鍋の温度の差から停電の継続時間を推測し、その長さに応じて上記簡易記憶手段に記憶させておいた調理状態の調理を実行させるか否かを判定するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
  3. 停電継続時間が所定基準時間よりも短かい時には調理を実行させる一方、同所定基準時間以上に長い時には加熱手段をOFFにするか又は出力を低減するように構成されていることを特徴とする請求項2記載の誘導加熱調理器。
  4. 電源電圧が正常な電圧範囲内にない時とは、電源電圧が高圧又は低圧方向に変動した時であり、電源電圧が正常な電圧範囲にない時には、加熱手段をOFFにするか又は出力を低減するように構成されている特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
  5. 電源電圧が所定の時間以内に正常な電圧範囲内に復帰しなかった場合には、加熱手段をOFFにして調理を終了させるように構成されていることを特徴とする請求項4記載の誘導加熱調理器。
  6. 簡易記憶手段は、EEPROMであることを特徴とする請求項1,2,3,4又は5記載の誘導加熱調理器。
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