JPH0441005B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は炊飯ジヤー、特に、マイクロコンピユ
ータを内蔵した炊飯ジヤーに関する。

（従来の技術） マイクロコンピユータを内蔵した炊飯ジヤー
が、例えば、特願昭58−5097号明細書や特開昭55
−125820号公報にて提案され、実用に供されてき
ている。この種の炊飯ジヤーでは、メモリ
（ROM）に予め炊飯のプログラムを記憶させて
おくことにより、炊飯スイツチを入れたときその
プログラムに従つてマイクロコンピユータが動作
し、自動的に炊飯動作が遂行されるが、炊飯完了
を検出する手段として内鍋底部に当接する温度検
出素子を外鍋の底部中央に配置し、該温度検出素
子により水の沸騰温度より充分に高い温度、例え
ば、137℃に内鍋底部の温度が達したことを検出
して、その検出信号により炊飯完了を検出して蒸
らしモードへ移行させることが行なわれている。
しかしながら、この種の炊飯ジヤー、特に直接加
熱方式の炊飯ジヤーでは、炊飯用の発熱体が温度
検出素子の近傍にあるため、内鍋の入れ方によつ
ては温度検出素子が偏心して発熱体の温度を拾
い、そのため内鍋底部の温度が設定温度に達する
前に蒸らしモードに移行し、米飯が完全に炊けて
いないのに炊飯完了する、即ち、芯のある米飯が
できるといつた不都合があつた。このような不都
合は、炊飯時の電力が大きいマイクロコンピユー
タ内蔵式の炊飯ジヤーで少量炊飯する場合に発生
率が高い。この問題は、炊飯完了を検出する設定
温度を高くすることにより解決できるが、設定温
度を高くすればするほど米飯に御焦げができると
いう問題があつた。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は、マイクロコンピユータを内蔵した炊
飯ジヤーで少量炊飯する場合や内鍋の入れ方によ
つては、芯のある米飯ができるという問題、およ
び大電力のマイクロコンピユータ内蔵式炊飯ジヤ
ーでは芯のない米飯を炊こうとすると、御焦げが
生じるのを避けられないという問題を解決しよう
とするものである。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、内鍋を加熱する炊飯ヒータと、該炊
飯ヒータを予め設定されたプログラムに従つて制
御するマイクロコンピユータとを備えた炊飯ジヤ
ーにおいて、前記内鍋の底部温度を検出する第１
温度検出素子と、前記内鍋の底部以外の温度を検
出する少なくとも一個の第２温度検出素子とを有
し、前記第１温度検出素子と前記少なくとも一個
の第２温度検出素子を介して検出される少なくと
も二つの温度によつて炊飯完了を検出するように
したものである。

（作用） 本発明の炊飯ジヤーは、内鍋の底部温度だけで
炊飯完了を検出せずに、炊飯ヒータの影響を受け
易い内鍋の底部温度以外に、少なくとも一つの内
鍋の他の部位の温度を検出し、該他の部位の温度
を検出する温度検出素子を介して検出される温度
が炊飯完了時に達すべき温度を、正常な炊飯が行
なわれない限り達し得ない温度に設定し、前記他
の部位を検出する温度検出素子を介して検出され
る温度がその設定温度に達したことと、内鍋の底
部温度が他の設定温度に達したことを条件として
炊飯完了が検出され、蒸らしモードに移行する。
このようにすると、内鍋の底部温度を検出する温
度検出素子を介して検出される炊飯完了時の温度
を従来のように高くしなくても、芯のある米飯が
炊けることがなく、また、御焦げができやすいと
いう問題も無くなる。

（実施例） 以下、本発明の実施例を示す添付図面を参照し
て具体的に説明する。

図において、１は炊飯ジヤー、２は内鍋、３は
外鍋、４は外鍋３を包囲する外装体、５はその外
蓋、６は保温ヒータ１０を内蔵し、外蓋５に一体
的に取り付けられた放熱板、７は放熱板６の中央
に固設され、内蓋８の中央を貫通して内鍋２内に
突出した内蓋取付具、９は加熱板１５に配設され
内鍋２を加熱するリング状の炊飯ヒータ、１１は
外鍋３の側壁上部に固設された保温ヒータ、１２
は電源ユニツト、１３は内鍋２の底部に当接し、
その温度を検出するサーミスタからなる第１温度
検出素子で、外鍋３の中央に配設されている。外
鍋３の側壁３ａには内鍋２の側壁の温度を検出す
るため、サーミスタからなる第２温度検出素子１
４が内鍋２の側壁に当接可能に配設されている。

外装体４の正面側壁には制御ユニツト収納ボツ
クス２０が配設され、その内部にはマイクロコン
ピユータを含む制御ユニツト２１が配設されてい
る。制御ユニツト収納ボツクス２０の正面には、
第２図に示されるように、炊飯動作をスタートさ
せたりストツプさせる操作を行なう炊飯スイツチ
２２、炊飯動作開始時刻を設定するタイマーセツ
トスイツチ２３、および好みにより御焦げを付け
ることを可能にするための御焦げスイツチ２４が
配設される一方、炊飯動作の進行状態を温度変化
として表示する表示パネル３０が配設されてい
る。この表示パネル３０に発光ダイオード３１〜
３８が設けられ、これらの発光ダイオードは炊飯
動作モード毎にプログラムの進行にしたがつて、
順次１個ずつ点灯される。なお、４０および４１
はタイマーセツトスイツチ２３によりセツトされ
た時間を表示する時間表示部で、それぞれ時間を
表示する１桁の７セグメント発光ダイオード素
子、数字30を表示する面発光素子等で構成され
る。

前記制御ユニツト２１は、第３図に示すよう
に、マイクロコンピユータ２５と、それに接続さ
れ前記発光ダイオード３１〜３８、時間表示素子
４０，４１およびヒータ制御用トライアツク２
７，２８を駆動するドライバー２６を含み、炊飯
ヒータ９および保温ヒータ１０，１１への供給電
力を制御する。トライアツク２８は、保温ヒータ
１０，１１に直列接続され、保温時に内鍋２の温
度に応じてオン・オフし、保温温度を一定に維持
する。２９は電源トランスPTにより所定の電圧
まで降圧された交流を整流し、平滑化する公知の
定電圧電源回路で、シリコンダイオード、平滑化
コンデンサおよび定電圧回路等から構成される。

マイクロコンピユータ２５はそのメモリ
（ROM）に書き込まれたプログラムに従つて炊
飯動作を行なう。この炊飯動作は言い習わしに従
い、初期モード、中パツパモード、蓋取禁止モー
ドに分けられ、これを物理的現象に対応させる
と、第４図に示すように、初期モードが予熱モー
ドに、中パツパモードが最大電力供給モード、電
力制御モードおよび沸騰維持モードの三段階に、
蓋取禁止モードが蒸らしモードにそれぞれ対応す
る。予熱モードは炊飯動作の最初の段階で、比較
的低い温度で米に水を十分に吸収させると共に、
次段階の最大電力供給モードに以降する際の水温
もしくは内鍋の温度を一定温度にまで昇温させ
る。水温が一定温度に達すると、中パツパモード
の最大電力供給モードに移行し、炊飯ヒータへの
供給電力を最大に上げ、沸騰温度に達すると炊飯
量に応じた熱エネルギーになるように供給電力を
制御する電力制御モードに移行し、次いで水分が
無くなるまで沸騰状態を維持させる沸騰維持モー
ドに移行する。沸騰を続けているとやがて水分が
なくなり、温度が上昇しはじめる。第２温度検出
素子１４を介して検出される温度T₂が、炊飯完
了しなければ達しえない所定温度、例えば、85℃
に達し、かつ第１温度検出素子１３により検出さ
れる温度が所定温度、例えば、120℃に到達した
時点で蒸らしモードに移行する。蒸らしモードで
は、一定時間炊飯ヒータ９をオフにした後、御焦
げスイツチ２４の設定値に応じた時間だけ炊飯ヒ
ータ９をオンにし、再びオフにして炊飯動作を完
了し、保温モードに移行する。保温モードでは保
温ヒータ１１のオン・オフ動作により飯温が一定
温度（例えば、70℃）になるように制御する。正
常な炊飯動作時には、第１温度検出素子１３を介
して検出される温度T₁は、第４図に実線で示す
ように変化するが、中パツパモード等で、第１温
度検出素子１３を介して検出される温度T₁が、
第４図に異常時の温度変化を示す破線T₁′で示す
ように、異常に速く120℃に達しても、第２温度
検出素子１４を介して検出される温度T₂が前記
所定温度に達しない限り、炊飯完了となることは
無い。

本発明に係る炊飯ジヤーは、基本的には、前記
のような動作を行なうが、以下にフローチヤート
に従つて具体的に説明する。

第５図は初期状態のフローを示し、電源が投入
されると、まずステツプS1で第１温度検出素子
１３の異常の有無が検出される。第１温度検出素
子１３が断線していれば高抵抗となつて、低温時
と同じ状態になるので、第１温度検出素子１３の
抵抗値が−20℃以下に対応する高い抵抗値である
場合には、ステツプS1では第１温度検出素子１
３が異常であると判断して異常を報知する。異常
が無ければ、ステツプS2に進み、第１温度検出
素子１３の抵抗値により検出される内鍋の温度
T₁が55℃未満であれば、ステツプS3に移行し、
タイマーセツトスイツチ２３と炊飯スイツチ２２
の状態を読み込む（ステツプS3、ステツプS4）。
ステツプS2で検出温度T₁が55℃以上であると判
断されれば、保温モードに移行する。ステツプ
S3でタイマーセツトスイツチ２３がオンである
と判断されれば、タイマーセツトモードに移行
し、オフと判断されるとステツプS4に移行して
炊飯スイツチ２２がオンか否かを判断する。炊飯
スイツチ２２がオンであれば、炊飯モードの予熱
モードへ移行し、オフであれば、ステツプS1に
戻り前記のフローを繰り返す。

ステツプS4でオンと判断された場合、予熱モ
ードに移行するが、この予熱モードでは、第６図
に示すように、カウントが開始され（ステツプ
S5）、第１温度検出素子１３の抵抗値から内鍋２
の温度を演算し、その温度T₁が20℃未満、20〜
33℃、33℃以上のいずれに属するかにより、炊飯
ヒータ９への供給電力が決定され（ステツプS6、
S7）、炊飯ヒータ９へ通電開始される。炊飯ヒー
タ９への通電開始後、一定時間予熱されるが、そ
の間ステツプS9で一定時間経過したか否かを判
断し、一定時間経過していなければステツプS6
からステツプS9までのループを繰り返し、一定
時間経過するとステツプS10に移行して最大電力
が供給され、次の中パツパモードに進む。

もし、この予熱モードで炊飯スイツチ２２が押
されると（ステツプS8）、ステツプS11へ移行し、
炊飯スイツチ２２から手を離した時タイマーセツ
トスイツチ２３がオフであれば（ステツプS12）、
炊飯動作が解除されて初期状態に戻る。この操作
は炊飯を始めたが都合で中止したい場合などに行
なわれる。炊飯スイツチ２２が押されている間
に、タイマーセツトスイツチ２３が押され、次い
で、炊飯スイツチがオフされると、ステツプS12
で、タイマーセツトスイツチ２３がオンであると
判断され、通常炊飯モードへ移行する。この操作
は工場での出荷前の検査工程で利用される。

前記予熱モードから中パツパモード（第７図）
に移行すると、ステツプS13でカウント開始さ
れ、第２温度検出素子１４を介して検出される内
鍋側壁温度T₂が37℃以上であるか否かが判断さ
れ（ステツプS14）、最大電力供給開始後、一定
時間経過前に内鍋温度が37℃以上であると、第２
温度検出素子１４が異常でプログラムに従つて炊
飯動作を行なうことができないと判断して通常炊
飯に移行し、同様にステツプS14で37℃未満と判
断された場合でも第２温度検出素子１４を介して
検出される内鍋側壁温度T₂が50℃に達する前に
一定時間が経過したとステツプS15で判断される
と、極めて少量の炊飯であると判断して通常の炊
飯動作に移行する。最大電力供給開始後、一定時
間経過前に第２温度検出素子１４を介して検出さ
れる内鍋側壁温度T₂が50℃に達するとステツプ
S16からステツプS17に進み、カウント開始され、
第２温度検出素子により検出される内鍋側壁温度
T₂が85℃か否かが判断される（ステツプS18）。
ステツプS17でカウント開始後、第２温度検出素
子１４を介して検出される内鍋側壁温度T₂が85
℃未満の間に、ステツプS19で一定時間経過した
と判断されると、その一定時間経過時の第２温度
検出素子１４を介して検出される内鍋側壁温度
T₂がT₀₁℃未満、T₀₁〜T₀₂℃、T₀₂℃超のいずれ
であるか判定して（ステツプS20）、その温度か
ら炊飯量が演算され、その炊飯量に応じた電力制
御が行なわれ（ステツプS21）、電力制御モード
へ移行する。なお、カウント開始後、一定時間経
過前にステツプS18で第２温度検出素子１４によ
り検出される内鍋側壁温度T₂が85℃を超えたと
判断されると、ステツプS22に移行し、第１温度
検出素子１３を介して検出される内鍋底壁温度
T₁が120℃以上であれば保温モードへ移行し、
120℃未満であれば、ステツプS22に戻り前記の
フローを繰り返す。

電力制御モード（第８図）では、炊飯量に応じ
た電力により炊飯が続行されるが、電力制御と同
時にカウント開始され（ステツプS23）、第２温
度検出素子１４を介して検出される内鍋側壁温度
T₂が85℃以上であるか否かが判断され（ステツ
プS24）、一定時間経過前に85℃以上に達すると、
ステツプS26に移行する。このステツプS26では、
第１温度検出素子１３を介して検出される内鍋底
壁温度T₁が120℃以上か否かが判断され、未満で
あればステツプS24に戻り、120℃以上と判断さ
れると炊飯完了として蒸らしモードへ移行する。
制御された電力での炊飯開始後、第２温度検出素
子１４を介して検出される内鍋側壁温度T₂が85
℃未満の間に、ステツプS25で一定時間経過した
ことが検出されると、そのまま沸騰維持モードに
移行し（ステツプS27）、カウント開始する（ス
テツプS28）と共に、供給電力が制御された電力
から更に30に％低減され（ステツプS29）、ステ
ツプS30で第２温度検出素子１４を介して検出さ
れる内鍋側壁温度T₂が85℃以上であると判断さ
れるまで、その状態を維持する。ステツプS30で
第２温度検出素子１４を介して検出される内鍋側
壁温度T₂が85℃を超えたと判断されると、ステ
ツプS31に移行し、電力30％低減後、一定時間経
過前に、第１温度検出素子１３により検出される
内鍋底壁温度T₁が120℃に達したと判断されるか
（ステツプS31）、あるいは電力30％低減後、一定
時間経過したと判断されるまで（ステツプS32）、
その状態を維持する。ステツプS31かステツプ
S32で前記いずれかの条件が満たされたと判断さ
れると、炊飯が完了したと判断して蒸らしモード
へ移行する。

蒸らしモード（第９図）では、カウント開始し
て（ステツプS33）、炊飯ヒータ９への通電が停
止され（ステツプS34）、通電停止後、一定時間
経過するまでその状態が維持される。通電停止
後、一定時間経過したことがステツプS35で検出
されると、御焦げスイツチ２４の情報を読み取り
（ステツプS36）、それに基づいて炊飯ヒータ９へ
の通電時間が決定され（ステツプS37）、炊飯ヒ
ータ９への再通電と共にカウント開始される（ス
テツプS38）。再通電後、前記通電時間が経過し
たとステツプS39で判断されると、炊飯ヒータ９
への通電が停止され（ステツプS40）保温モード
へ移行する。

保温モード（第１０図）では、サイリスタ２８
を制御して第２温度検出素子１４を介して検出さ
れる内鍋側壁温度T₂が70℃に維持されるよう動
作する（ステツプS41）。この保温モードで、炊
飯スイツチ２２が押されると、停止状態となる
（ステツプS42）。また、保温モード中にも第２温
度検出素子１４の異常を検出する（ステツプ
S43）。第２温度検出素子１４の異常検出も第１
温度検出素子１３の場合と同様に行なわれるが、
この場合は−20℃以下に対応する高抵抗値又は
130℃以上に対応する低抵抗値になれば異常とす
る。

ステツプS12、ステツプS14、ステツプS15で通
常炊飯モード（第１１図）に移行した場合、カウ
ント開始（ステツプS44）と共に、炊飯ヒータ９
への供給電力を最大供給電力時の70％として（ス
テツプS45）炊飯が行なわれ、第２温度検出素子
１４を介して検出される内鍋側壁温度T₂が85℃
を超えたとステツプS46で判断された後、ステツ
プS47へ進み、第１温度検出素子１３で検出され
る内鍋底壁温度T₁が120℃未満の間に一定時間
（t₁）経過すると（ステツプS48）、第９図に示す
蒸らしモードへ移行する。通常炊飯開始後、一定
時間（t₁）経過前に第１温度検出素子１３を介し
て検出される温度が120℃を超えると、ステツプ
S49へ移行し、そこで一定時間経過すると蒸らし
モードへ進み、一定時間経過していなければ保温
モードへ移行する。

タイマーセツト動作は、第１２図に示すよう
に、炊飯スイツチ２２がオフの状態で、タイマー
セツトスイツチ２３が押されると、セツト時間、
例えば、30分が表示され（ステツプS51）、以後
タイマーセツトスイツチ２３が押される毎に時間
表示が30分単位で増加（インクリメント）してい
く（ステツプS52、S53）。そして、所定の時間が
セツトされた後、炊飯スイツチ２２が押されると
（ステツプS50）、タイマー動作が開始される。こ
のタイマー動作は、第１３図に示すように、表示
されている時間から経過時間が減算されていき、
残り時間が表示されていく（ステツプS55）。残
り時間が０になつた時点で予熱モードへ移行する
（ステツプS56）。このタイマー動作の途中で炊飯
スイツチ２２が押されると（ステツプS54）、タ
イマーセツトが解除され、初期状態へ戻る。

なお、実施例では内鍋２の底部以外の少なくと
も一つの部位の温度として、側壁の温度を検出し
ているが、側壁だけでなく、内蓋取付具７内にも
温度検出素子を内設し、これと他の二つの温度検
出素子からの温度により炊飯完了を検出するよう
にしてもよい。

（効果） 本発明の炊飯ジヤーは、内鍋の底部温度だけで
炊飯完了を検出せずに、炊飯ヒータの影響を受け
易い内鍋の底部温度以外に、少なくとも一つの内
鍋の他の部位の温度を検出し、該他の部位の温度
を検出する温度検出素子を介して検出される温度
が炊飯完了時に達すべき温度を、正常な炊飯が行
なわれない限り達し得ない温度に設定し、前記他
の部位の温度を検出する温度検出素子を介して検
出される温度がその設定温度に達したことと、内
鍋の底部温度が他の設定温度に達したことを条件
として炊飯完了が検出され、蒸らしモードに移行
する。このようにすると、内鍋の底部温度を検出
する検出素子を介して検出される炊飯完了時の温
度を従来のように高くしなくても、芯のある米飯
が炊けることはない。中パツパモード等で、第１
温度検出素子１３を介して検出される温度が、炊
飯完了前に120℃に達しても、第２温度検出素子
１４を介して検出される温度が前記所定温度に達
しない限り、炊飯完了となることは無い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る炊飯ジヤーの概略断面側
面図、第２図はその部分正面図、第３図はそのマ
イクロコンピユータのブロツク図、第４図は第１
温度検出素子で検出される炊飯時の温度変化を示
す図、第５図〜第１３図はマイクロコンピユータ
のフローチヤートである。 １……炊飯ジヤー、２……内鍋、９……炊飯ヒ
ータ、１３……第１温度検出素子、１４……第２
温度検出素子、２５……マイクロコンピユータ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 内鍋を加熱する炊飯ヒータと、該炊飯ヒータ
   を予め設定されたプログラムに従つて制御するマ
   イクロコンピユータとを備えた炊飯ジヤーにおい
   て、前記内鍋の底部温度を検出する第１温度検出
   素子と、前記内鍋の底部以外の温度を検出する少
   なくとも一個の第２温度検出素子とを有し、前記
   第１温度検出素子と前記少なくとも一個の第２温
   度検出素子を介して検出される少なくとも二つの
   温度によつて炊飯完了を検出することを特徴とす
   る炊飯ジヤー。