JP2638471B2 - 電磁炊飯器の内鍋検出装置 - Google Patents

電磁炊飯器の内鍋検出装置

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JP2638471B2
JP2638471B2 JP6068717A JP6871794A JP2638471B2 JP 2638471 B2 JP2638471 B2 JP 2638471B2 JP 6068717 A JP6068717 A JP 6068717A JP 6871794 A JP6871794 A JP 6871794A JP 2638471 B2 JP2638471 B2 JP 2638471B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、電磁炊飯器の内鍋検
出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に電磁炊飯器(所謂IHジャー)で
は、例えば図9に示すように、外ケースの中にあって内
鍋を収納する内ケースの底部にワークコイルを備えると
ともに当該ワークコイルへの通電に際して内ケース内に
実際に内鍋がセットされているか否かを検出する内鍋検
出装置が設けられている。
【0003】すなわち図9の電磁炊飯器は、例えば炊飯
と保温とを兼用するものとされており、内部に内鍋(飯
器)2をセットし得るように構成された有底筒状の外ケ
ース3と、該外ケース3の上部を覆蓋する蓋ユニット4
とからなる容器本体を備えている。
【0004】前記外ケース3は、合成樹脂からなる有底
筒状のカバー部材3aと、該カバー部材3aの上端部に結
合された合成樹脂製の肩部材3bとによって構成されて
おり、その内部には、下方側から上方側にかけてワーク
コイル6a,6bを支持するコイル台7および前記内鍋3
を取り出し可能にセットするための有底筒状の内ケース
5が順次設けられている。
【0005】前記内ケース5は、前記肩部材3bに対し
て上端が係合されるとともに外周面上下方向中央部に保
温ヒータ6cを備え、かつ薄金属板で形成された筒状の
上部内ケース5Aと、該上部内ケース5Aの下端に係合
する合成樹脂製の受皿状の下部内ケース5Bとからなっ
ており、その内部に内鍋2が所定の隙間空間23Bを置
いて図示のような状態でセットされるようになってい
る。そして、該下部内ケース5Bの底部中央部はスリー
ブ状に下方に延設され、該延設筒体によって上下に連通
するセンサ収納空間部23Aが形成されており、該セン
サ収納空間部23A内には、前記内鍋2の底部2a裏面
に対して弾圧的に接触する図10に詳細に示すようなセ
ンタセンサ22が設けられている。
【0006】該センタセンサ22は、前記内鍋2の温度
を検知する温度検知センサおよび同内鍋2の内ケース5
内への収納状態を検出する内鍋検出センサとして作用す
るものであり、温度検知部となるサーミスタ24、異常
温度検出用の温度ヒューズ26、内鍋2が内ケース5内
にセットされているか否かを検出する内鍋検出装置15
を各々備えて次のように構成されている。
【0007】すなわち、該センタセンサ22は、前記下
部内ケース5Bの底部中央部に下方に延出して形成され
た円筒形状のセンサ収納空間部23A内に下方から嵌合
固定された筒状のセンサカバー29と、該センサカバー
29の筒体内にあって上下動自在に配設され且つ上端部
に前記サーミス24および温度ヒューズ26を内蔵して
なるセンサホルダー22aと、該センサホルダー22aの
軸体部中間に設けられた中間縁部92aと上記センサカ
バー29の蓋面29aとの間に介装されていて当該セン
サホルダー22aを上方(即ち、内鍋2の底部2a裏面に
当接する方向)に付勢するコイルスプリング27と、上
記センサホルダー22aの軸体部中央に裏側から上方側
に向けて形成された磁気遮蔽板遊嵌穴91と、上記セン
サホルダー22aの軸体部下端に設けられた下縁部92b
と上記中間縁部92aとの間に位置し、上記磁気遮蔽板
遊嵌穴91を介して左右に対向して設けられたマグネッ
ト18およびリードスイッチ17と、上記センサカバー
29の蓋面29a上に立設され、上記センサホルダー2
2aの磁気遮蔽板遊嵌穴91内に下方から遊嵌された磁
気遮蔽板19とを備えて構成されている。そして、本実
施例の場合、上記センサホルダー22aの上面は円形の
緩やかな凸状面とされており、内鍋2の緩やかな凹状底
面に当接する熱伝導性の高いセンサーキャップ28が設
けられている。
【0008】そして、前述の内鍋検出装置15は、上記
センサホルダー22aの軸体部外周左右両端側において
上記磁気遮蔽板遊嵌穴91を挾んで相対向する位置に設
けられた上記リードスイッチ17およびマグネット18
と、それらの中間にあって上記センサホルダー22aの
下方移動時(換言すれば、内鍋セット時)において上記磁
気遮蔽板遊嵌穴91を介して当該リードスイッチ17と
マグネット18との間に挿入されてリードスイッチ17
をOFFにする上記磁気遮蔽板19とによって構成され
ており、リードスイッチ17がONの時に内鍋非セット
状態をOFFの時にセット状態を各々検出するようにな
っている。
【0009】また、上記下部内ケース5bの下面には、
前記センタセンサ22を包囲するように上記コイル台7
によって支持された環状のワークコイル6a,6bが内鍋
2に対して効率良く渦電流を発生させて得るような状態
で配設されている。該ワークコイル6a,6bは電磁誘導
加熱装置における磁力発生手段として作用するものであ
る。また符号20,20・・・は、上記ワークコイル6
a,6bによる磁力が下方に存在する機器に対して影響を
及ぼさないように磁気遮蔽するフェライトコアであり、
該フェライトコア20,20・・・は上記コイル台7の
上記ワークコイル支持部下面に取付けられ、円周方向に
例えば90°の間隔を保って配設されている。上記ワー
クコイル6a,6bは上記コイル台7のワークコイル支持
部上面に、またフェライトコア20,20・・・は同コ
イル台7のワークコイル支持部下面に各々シリコン樹脂
等の接着剤を使用して接合固定されている。
【0010】一方、前記蓋ユニット4は、その外周面を
構成する合成樹脂製の外カバー37と、内周面における
外周側環状部を構成する合成樹脂製の内カバー(内枠)3
8と、該内カバー38内周部における開口部を覆蓋する
放熱板57とによって中空構造に形成されている。そし
て、上記放熱板57の上面には、蓋ヒータ56が設けら
れている。この蓋ユニット4は、前記肩部材3bの一側
に対してヒンジ機構40を介して回動自在に取り付けら
れており、その開放端側には、蓋ユニット4の所定位置
に対して係合して蓋ユニット4の閉塞状態を維持するロ
ック機構(ロックレバー)39が設けられている。
【0011】そして、該蓋ユニット4中央部の上記外カ
バー37と内カバー38側放熱板57間には、上下方向
に相互に連通するスリーブ状の蒸気排出口79が形成さ
れており、該蒸気排出口79内には図示のように断面ハ
ット形の蒸気放出筒44が嵌合固定されている。該蒸気
放出筒44は、下部壁外周に大径のフランジ部90を有
するとともに該フランジ部90の上部側に比較的剛性の
高い第1の筒壁部90aを、下部側に屈曲可能な薄肉の
剛性が低い第2の筒壁部90bを各々有し、第1の筒壁
部90aを上記スリーブ状の蒸気排出口79の下縁部7
9aに下方から嵌合するとともに第2の筒壁部90bを上
記内カバー38側放熱板57の開口部92の上縁92a
に嵌合屈曲させた状態で、上記蓋ユニット4の外ケース
37と内カバー38側放熱板57との間に挾み込んで固
定されている。そして、その頂壁部90c中央には、調
圧口93が形成されている。
【0012】一方、上記コイル台7の下部には、共振コ
ンデンサおよびスイッチングトランジスタよりなるイン
バータ回路(発振回路)や電源回路、検知回路、制御回路
等の各回路要素を有する炊飯器制御ユニット(マイクロ
コンピュータユニット)を中心として形成された図11
のような制御回路を構成する制御基板36が固定されて
いる。
【0013】また、前記肩部材3bにおけるヒンジ機構
40と反対側には、操作部を構成する操作パネル70が
設けられている。この操作パネル70には、炊飯に必要
な各種スイッチ類と、それらの各スイッチ類によって選
択された炊飯メニュー、スイッチレベル等を表示して使
用者に視認せしめるための表示部とが設けられている。
【0014】さらに、符号78Aは上記ワークコイル6
a,6bや該ワークコイル6a,6bを起動させるためのパワ
ートランジスタ(図示省略)等の発熱部を冷却するための
冷却ファン、また78Bは、その駆動源となるファンモ
ータである。該冷却ファン78Aおよびファンモータ7
8Bは、上記外ケース3内の上記制御基板36の下部空
間に位置して設置されている。そして、該ファンモータ
78Bが駆動されると、上記冷却ファン78Aが回転さ
れて、その上方の上述のワークコイル6a,6bや制御基
板36上のパワートランジスタに換気風が吹きつけられ
て冷却が行なわれ、冷却後の換気風は、筺体後部の換気
風排出口31より排出される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来の電
磁炊飯器の内鍋検出装置では、センタセンサ22のセン
サホルダー22a部分に設けたリードスイッチ17のマ
グネット18との磁気遮蔽板19を介した対応、非対応
によるON,OFF出力信号に基いて内鍋2のセット、
非セットを検出する位置センサとして構成されていた。
【0016】したがって、該構成では、マグネット1
8、リードスイッチ17、磁気遮蔽板19などの多くの
部品を必要とし、構造が複雑でコストが高いとともに、
それらの各部品をセンタセンサ22のセンサホルダー2
2a部分に組込むためにセンタセンサ22自体が大型化
する問題があった。また、センサホルダー22aの昇降
動作に対応した機械的な位置センサ構成であるために、
上記内ケース5、コイル台7、リードスイッチ17、マ
グネット18、磁気遮蔽板19、磁気遮蔽板遊嵌穴91
等の各々およびそれら相互間の寸法精度を高精度に加
工、管理する必要があった。
【0017】本願発明は、このような問題を解決するた
めになされたもので、上記ワークコイルの共振電圧を検
出する共振電圧検出手段を設け、例えば炊飯開始初期等
においてワークコイルに通電した時のワークコイル共振
電圧の値又は該共振電圧の値と温度センサによる内鍋温
度の検出値との両方に基いて内鍋のセット、非セット又
はセット状態の良否並びに、セットされた内鍋の種類等
を検出するようにすることにより、何らセンタセンサ部
の構造を複雑にすることなく低コストに内鍋のセット、
非セット、セット状態の良否、セットされた内鍋の種類
などの検出判定を可能とした電磁炊飯器の内鍋検出装置
を提供することを目的とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記従来の
問題を確実に解決し、その目的を有効に達成するため
に、次のような課題解決手段を備えて構成されている。
【0019】すなわち、先ず本願請求項1の発明の電磁
炊飯器の内鍋検出装置は、外ケース内に収納される内鍋
と、該内鍋を発熱させるワークコイルと、該ワークコイ
ルに高周波電流を流す共振コンデンサおよびスイッチン
グトランジスタよりなるインバータ回路とを備えてなる
電磁炊飯器において、上記ワークコイルの共振電圧を検
出する共振電圧検出手段と、上記インバータ回路を作動
させた状態における上記共振電圧検出手段の共振電圧検
出値に基いて内鍋を検出する内鍋検出手段とを設けて構
成されている。
【0020】次に本願の請求項2の発明の電磁炊飯器の
内鍋検出装置は、外ケース内に収納される内鍋と、該内
鍋を発熱させるワークコイルと、該ワークコイルに高周
波電流を流す共振コンデンサおよびスイッチングトラン
ジスタよりなるインバータ回路と、上記内鍋の温度を検
出する温度センサとを備えてなる電磁炊飯器において、
上記ワークコイルの共振電圧を検出する共振電圧検出手
段と、上記インバータ回路を作動させた状態における上
記共振電圧検出手段の共振電圧検出値および同状態にお
ける上記温度センサの内鍋温度検出値に基いて内鍋を検
出する内鍋検出手段とを設けて構成されている。
【0021】
【作用】したがって、本願各発明の電磁炊飯器の内鍋検
出装置の構成では、当該各構成に対応して次のような作
用を奏する。
【0022】すなわち、先ず請求項1の発明の構成で
は、上述のように、外ケース内に収納される内鍋と、該
内鍋を発熱させるワークコイルと、該ワークコイルに高
周波電流を流す共振コンデンサおよびスイッチングトラ
ンジスタよりなるインバータ回路とを備えてなる電磁炊
飯器において、上記ワークコイルの共振電圧を検出する
共振電圧検出手段と、上記インバータ回路を作動させた
状態における上記共振電圧検出手段の共振電圧検出値に
基いて内鍋を検出する内鍋検出手段とを設け、例えば炊
飯スイッチ又は保温スイッチ等ON時の内鍋セット状態
如何に応じた共振電圧の上昇度合から内鍋の有無、又は
そのセット状態、並びにセットされた内鍋が適正な内鍋
であるか否かなどを電気的な方法で正確に判定する。
【0023】例えばワークコイルがONされた時、当該
ワークコイル上に内鍋が入っていない時や又内鍋が入っ
てはいても適正な鍋と違う材質の鍋の時などはワークコ
イルと内鍋により決定されるインダクタンスが正規の場
合の値と異なり、ワークコイル両端間の共振電圧が高く
なる。従って、この電圧を上記のように共振電圧検出手
段によって検出し、該検出電圧が正規の内鍋の正規のセ
ット状態時における電圧より高い時には内鍋が入ってな
いか、又は適正な内鍋が入っていないと判定することが
できる。
【0024】次に、請求項2の発明の構成では、上述の
ように、外ケース内に収納される内鍋と、該内鍋を発熱
させるワークコイルと、該ワークコイルに高周波電流を
流す共振コンデンサおよびスイッチングトランジスタよ
りなるインバータ回路と、上記内鍋の温度を検出する温
度センサとを備えてなる電磁炊飯器において、上記ワー
クコイルの共振電圧を検出する共振電圧検出手段と、上
記インバータ回路を作動させた状態における上記共振電
圧検出手段の共振電圧検出値および同状態における上記
温度センサの内鍋温度検出値に基いて内鍋を検出する内
鍋検出手段とを設け、例えば炊飯スイッチ又は保温スイ
ッチ等ON時の内鍋セット状態如何に応じた共振電圧の
上昇度合および内鍋温度の上昇度合から内鍋の有無、又
はそのセット状態、並びにセットされた内鍋が適正な内
鍋であるか否かなどを電気的な方法で正確に判定する。
【0025】例えばワークコイルがONされた時、当該
ワークコイル上に内鍋が入っていない時や又内鍋が入っ
てはいても適正な鍋と違う材質の鍋の時などはワークコ
イルと内鍋により決定されるインダクタンスが正規の場
合の値と異なり、ワークコイル両端間の共振電圧が高く
なる。従って、この電圧を上記のように共振電圧検出手
段によって検出し、該検出電圧が正規の内鍋の正規のセ
ット状態時における電圧より高い時には内鍋が入ってな
いか、又は適正な内鍋が入っていないと判定することが
できる。
【0026】また、一方該場合において、適正な内鍋が
正しくセットされた場合(内鍋底部に米粒などの異物等
が無い時)には内鍋の温度上昇度合が大きくなるが、そ
うでない時(内鍋底部に米粒などの異物が介在している
時)には、同内鍋の温度上昇度合が小さい。
【0027】従って、この時の温度上昇値(ワークコイ
ルONによる内鍋の発熱の前後の温度上昇差)を見て、
それが所定レベルよりも大きい場合には適正な内鍋の適
正なセット状態と判定することができ、また逆の場合に
は適正な内鍋ではあってもセット状態が良好でないと判
定することができる。
【0028】
【発明の効果】以上の結果、先ず本願請求項1の発明の
電磁炊飯器の内鍋検出装置によると、制御回路側にワー
クコイルの共振電圧の変化を検出する電圧検出器を設け
るだけの簡単かつ低コストな構成で、正確な内鍋の検知
が可能となる。したがって、従来のように多くの部品を
設けた複雑かつ高精度な機械的動作を伴う位置センサ構
造を必要としなくなり、センタセンサ部の構造の簡略
化、低コスト化が実現される。また、その結果、内ケー
ス、コイル台、センサホルダー部分の寸法、加工、組付
精度の要求レベルも低減される。
【0029】しかも、内鍋のセット、非セット状態だけ
でなく、セット状態の良否やセットされた内鍋の適否の
判定も可能となるので、非常に信頼性の高いものとな
る。
【0030】次に、先ず本願請求項2の発明の電磁炊飯
器の内鍋検出装置によると、従来の温度センサに加え
て、制御回路側にワークコイルの共振電圧の変化を検出
する電圧検出器を設けるだけの簡単かつ低コストな構成
で、正確な内鍋の検知が可能となる。したがって、従来
のように多くの部品を設けた複雑かつ高精度な機械的動
作を伴う位置センサ構造を必要としなくなり、センタセ
ンサ部の構造の簡略化、低コスト化が実現される。ま
た、その結果、内ケース、コイル台、センサホルダー部
分の寸法、加工、組付精度の要求レベルも低減される。
【0031】しかも、内鍋のセット、非セット状態だけ
でなく、セット状態の良否やセットされた内鍋の適否の
判定も可能となるので、非常に信頼性の高いものとな
る。
【0032】
【実施例】図1〜図8は、本願発明の実施例に係る電磁
炊飯器およびの内鍋検出装置の構成を示している。
【0033】先ず該実施例の炊飯器1は、例えば炊飯と
保温とを兼用するように構成されている。そして、図1
および図2に示すように、内部に内鍋(飯器)2をセット
し得るように形成された有底筒状の外ケース3と、該外
ケース3の上部を覆蓋する蓋ユニット4とからなる容器
本体を備えている。
【0034】上記外ケース3は、見映えのよいポリプロ
ピレン等の合成樹脂板で形成された筒状のカバー部材3
aと、該カバー部材3aの上端部側に一体成型された肩部
3bと、上記カバー部材3aの下端部に融着結合された合
成樹脂製の底部材3cとによって全体として有底筒状に
構成されており、その内部には上記内鍋2を取り出し可
能にセットするための有底筒状の耐熱合成樹脂製内ケー
ス(保護枠)5、ワークコイル6a,6b、コイル台7が各
々上下方向に積層して設けられている。
【0035】そして、先ず最下方のコイル台7は、例え
ば図1に示されるように受皿状の本体プレート7bの上
部側に断面ハット形に突出し、かつ半径方向に延びた4
本の凸条部8,8・・を円周方向に相互に90°の間隔
を保って設け、該凸条部8,8・・の裏側に半径方向に
延びる所定深さのフェライトコア嵌挿溝9,9・・を形
成しているとともに同凸条部8,8・・の上面側には各
々ワークコイル6a,6bおよび内ケース5の支持機能を
果たすリブL3,L3・を設けて構成されている。そし
て、上記フェライトコア嵌挿溝9,9・・の左右両側壁
部下端間には2本のブリッジ状のフェライトコア支持部
材12,12が半径方向に所定の間隔を置いて一体成型
されている。また、同フェライトコア嵌挿溝9,9・・
の中央端(嵌挿端)には位置規制リブ21が設けられてい
る一方、他方、その外周端部には上記側壁9a,9aの一
部を半径方向に突出させて所定幅のガイドリブ9b,9b
がそれぞれ設けられている。該ガイドリブ9b,9bの上
端は、上記コイル台7の本体プレート7bの上端部外縁
に設けられたフランジ部7aに一体化されており、同フ
ランジ部7aには当該ガイドリブ9b,9b間に位置してフ
ェライトコア係止リブ25がスリ割部を介して一体に弾
性変形可能な状態で設けられている。該フェライトコア
係止リブ25は、その先端部下面に凸状の係止片を有す
るとともに下方側係合方向に弾性的に付勢力を有してお
り、当該係止片により上記フェライトコア嵌挿溝9,9
・・に嵌挿されたフェライトコア20の後端側縁部20
bを係合して固定するようになっている。
【0036】また、符号10,10は、上記コイル台7
の本体プレート7bの一側部側下部に設けられた柱状の
脚部10,10であり、該脚部10,10によって上記コ
イル台7は上記外ケース3の底部材3cの底板11上に
支持されている。さらに、該コイル台7の上記フェライ
トコア嵌挿溝9,9・・・の外周端部側に縦壁構造のス
ペーサ片13,13・・が円周方向に所定の間隔をおい
て設けられており、該スペーサ片13,13・・を介し
ワークコイル6a,6bと半径方向に所定の間隔を保った
状態で、その外周囲にリングプレート状の磁気遮蔽板1
4が嵌合固定されるようになっている。
【0037】一方、上記コイル台7のワークコイルおよ
び内ケース支持部に対応する内ケース5の底部5bは、
同心状の第1、第2のリブL1,L2によって内外2組の
ワークコイル6a,6bを所定の間隔を保って嵌装し得る
ように構成されており、上記ワークコイル6a,6bは当
該第1、第2のリブL1,L2を介した内側と外側の嵌装
面に接着剤を介して接合されている。該接合は、外ケー
ス3内に組付ける前の段階においてコイル台7および内
ケース5を逆さにした状態で行われる。
【0038】また、上記内ケース5の底部中央およびコ
イル台7のワークコイル支持部8中央には、上下方向に
同心状に貫通したセンタセンサ22の収納空間部23A
が形成されており、該センタセンサ収納空間部23A中
に上下方向に昇降自在な状態で、かつ常時上方に上昇付
勢された状態で内鍋温度検知用のセンタセンサ22が設
けられている。上記センタセンサ収納空間部23Aは、
上記コイル台7中央部と内ケース5底部中央部から各々
180°位置を異にして下方に延びる半割状の筒壁部3
0A,30Bを対向一体化した筒体部30内に形成さ
れ、その下部開口部には図5に示すような筒状のセンサ
カバー29が嵌合され、ビスネジ32で上記コイル台7
側筒壁部30Aに固定されている。この結果、該ビスネ
ジ32による締結のみによって上記コイル台7、内ケー
ス5、センサ用筒体部30、センサカバー29の4つの
部品が同時に連結固定されることになる。これにより、
これらの組付けに際する作業工数、ビスネジの必要本数
を低減できるとともに従来比較的生じやすかった内ケー
ス底部5b中央の上方変形をも効果的に防止することが
できる。上記センサカバー29は、筒体部上端に後述す
るセンサーホルダー22aの下端縁部22bを係止する係
止縁部29cを有し、その筒体部内部の蓋面29a上にコ
イルスプリング27を介してセンサーホルダー22aを
昇降自在に支持している。
【0039】また、上記センタセンサ収納空間部23A
の内ケース5側開口部上端には、当該センタセンサ収納
空間部23Aと上記内ケース5および内鍋2間の隙間空
間部23Bとの連通状態を遮断するラバー製の薄肉筒体
状のシール部材100Aが設けられている。該シール部
材100Aは、下縁部102を上記筒壁30A,30B
上端部に嵌合固定されている一方、その上縁部101を
半径方向外側に屈曲させて上記内鍋2の底部2a裏面に
弾性接触するようになっており、それによって図示のよ
うにセンタセンサ収納空間部23Aと内ケース5および
内鍋2間の隙間空間部23Bとの相互の連通を遮断して
いる。従って、それら2つの空間部相互間での後述する
冷却ファンによる空気の流通は生じないようになる。こ
の結果、当該換気風による冷気がセンサ部を冷却する問
題は生じない。
【0040】一方、上記センタセンサ22は、例えば図
5に詳細に示すようにセンサホルダー(センサ筒本体)2
2a内上端部に従来と同様のサーミスタ(温度センサ)2
4および温度ヒューズ26が設けられているとともに該
センサホルダー22aの上端部上面には熱伝導性の良好
な金属材料よりなるセンサキャップ(蓋部)28が一体的
に嵌合固定されている。そして、上述のように当該セン
サホルダー22aの下端側縁部22bは、上記センサカバ
ー29の筒体部内に嵌合され、該下端側縁部22bと同
センサカバー29の底部側蓋面29aとの間に介装され
たコイルスプリング27によってセンサカバー29内に
昇降可能かつ上方に付勢された状態で支持されている。
なお、符号22cは、センサホルダー22a底部面に設け
られたコイルスプリング上端嵌合部である。
【0041】そして、該センタセンサ22の上記センサ
キャップ28が、上記内ケース5内に所定の隙間空間部
23Bを保ってセットされた内鍋2の底部2a裏面に上
記コイルスプリング27の上方への付勢圧で均密に接触
し、該接触状態において上記サーミスタ24によって内
鍋2の温度が検出されるようになっている。
【0042】そして、該構成では当該センタセンサ22
のセンサーホルダー22a部に従来のようなリードスイ
ッチやマグネット、磁気遮蔽板などからなる複雑な構造
の内鍋検出装置は設けられておらず、センサホルダー2
2aの構造は上下に短い極めて小型のシンプルな構造と
なっている。従って、低コストに構成できる。
【0043】また、上記コイル台7の下方部には、共振
コンデンサおよびスイッチングトランジスタよりなるイ
ンバータ回路(発振回路)や電源回路、検知回路、制御回
路等の各回路要素を有する炊飯器制御ユニット(マイク
ロコンピュータユニット)を中心として形成された制御
基板36が設けられている。
【0044】さらに、符号78Aは、上記ワークコイル
6a,6bや上記ワークコイル6a,6bを起動させるための
スイッチングトランジスタ(図示省略)等を冷却するため
の冷却ファン、また78Bは、その駆動源となるファン
モータである。該冷却ファン78Aおよびファンモータ
78Bは、上記外ケース3内の上記制御基板36の下部
空間に位置して設置されている。そして、該ファンモー
タ78Bが駆動されると、上記冷却ファン78Aが回転
されて、その上方の上述のワークコイル6a,6bや制御
基板36上のスイッチングトランジスタのヒートシンク
に換気風が吹きつけられて冷却が行なわれ、該冷却後の
換気風は、外ケース3後部の換気風排出口31より排出
される。
【0045】一方、上記蓋ユニット4は、その外周面を
構成する合成樹脂製の外ケース37と、内周面における
外周側環状部を構成する合成樹脂製の内カバー(内枠)3
8と、該内カバー38内周部における開口部を覆蓋する
放熱板57とによって中空構造に形成されており、上記
外ケース37と放熱板57とは、外ケース37外周部下
部の内カバー38を介して周縁部同士が結合されてい
る。この蓋ユニット4は、上記肩部3bに対してヒンジ
機構40を介して回動自在に取付けられており、その開
放端側には、該蓋ユニット4の所定位置に係合して蓋ユ
ニット4の閉塞状態を維持するロック機構39が設けら
れている。該ロック機構39は、ロック解除レバーを兼
用して構成されている。
【0046】また、上記蓋ユニット4の略中央部には、
蒸気放出筒取付用開口部43が形成されている。そし
て、該蒸気放出筒取付用開口部43には、パッキン50
を介して後述するような蒸気放出筒44が取付けられて
いる。
【0047】この蒸気放出筒44は、図示のように、前
後方向に延びた楕円形の本体部44aの後端側上部に蒸
気放出パイプ部44bを一体化し、該蒸気放出パイプ部
44bの上端面部にグリル状の蒸気放出口(調圧口)42
a,42a・・・が形成されている一方、本体部44aの前
端側底部45aにはおねば戻し穴46が下方に向けて開
口されているとともに、またその側壁部にはおねば導入
穴47が左右方向に向けて穿けられている。さらに、ま
た上記本体部44a前端部天井壁部には蒸気導入穴48
が下方に向けて穿けられている。そして、同本体部44
aは、後端側底部45bの高さが高く、前端側底部45a
の高さが低く形成されていて、底部45自体が後端側か
ら前端側にかけて次第に低くなるように傾斜角θを有し
て構成されている。
【0048】また、該蒸気放出筒44の上記蒸気放出パ
イプ部44bの基部外周には、当該蒸気放出筒44を蓋
ユニット4に係合固定するための山状の係合凸部51が
側方に突出した状態で設けられている。
【0049】一方、上記パッキン50は、上記蒸気放出
筒取付用開口部43の開口部下部にスリーブ状に延設さ
れた2枚の係止壁52a,52bに対し、上部側の断面Y
形の係合片50a,50bを圧入係合させるとともに下部
側の断面Y形の係合片50c,50dを上記放熱板57の
中央部側に起立状態で形成された開口縁部57aに圧入
係合させて固定されており、その上下方向略中間部の内
周面部には上記蒸気放出パイプ部44bの突部51が係
合し得る凹部54が形成されている。
【0050】そして、上記蒸気放出筒44の蒸気放出パ
イプ部44bを上記蓋ユニット4の上記蒸気放出筒取付
用開口部43のパッキン50内に下方側から嵌挿し切っ
た時に、上記蒸気放出パイプ部44bの上記係合凸部5
1が上記パッキン50の係合凹部54に弾性的に圧入係
合されて上記蒸気放出筒44全体が図示のような状態で
蓋ユニット4に対して取外し可能に取付けられる。そし
て、上記蒸気放出筒44の上記本体部44aの両側壁部
には、取外し用の指係合用の爪部材55a,55aが左右
方向に張出して設けられており、取外し時には該爪部材
55a,55aに指を掛けて下方に引くことにより容易に
取外して「おねば」の洗浄除去を行うことができるように
なっている。
【0051】一方、外ケース3の上記肩部3bにおける
ヒンジ機構40と反対側には、操作部を構成する操作パ
ネル70が設けられている。この操作パネル70には、
図4に示すように炊飯に必要な各種スイッチ類171,
173,176,177と、それらの各スイッチ類によっ
て選択された炊飯メニュー、スイッチレベル等を表示し
て使用者に視認せしめるための表示部172,174,1
75とが設けられている。
【0052】そして、本実施例では、例えば図6に詳細
に示すように、上記外ケース3の肩部3bとカバー部3a
とは合成樹脂により一体成型されており、上記操作パネ
ル70は当該外ケース3のカバー部3a前面部に設けら
れている。そして、その裏側に該操作パネル70用の操
作基板100および操作基板カバー101が次のように
して取付けられている。
【0053】すなわち、先ず上記操作基板カバー101
は、上記外ケース3のカバー部3a内側に位置して肩部
3bの天井壁112を介して一体成型されている内枠部
102と上記カバー部3aの上記操作パネル取付面部と
の間に形成された上方側に向けて台形状に幅が狭くなっ
た操作基板収納空間部103内に下方側から嵌装される
箱型構造となっている。また、その上辺101a側は下
辺101b側よりも短く台形状に形成されている。
【0054】そして、同上辺101a側開口端には上方
に折り曲げられて突出した係合片105が設けられてい
る一方、下辺101b側には外ケース3側カバー部3aと
の締結用ボス部106が設けられている。
【0055】他方、外ケース3側カバー部3aの操作パ
ネル取付面部には、上記操作基板カバー101内に収納
固定された操作基板100上の液晶107に対応した表
示窓108、同各種操作スイッチ(171,172)の操
作ロッド110に対応した押圧操作口109、上記操作
基板カバー101の上記締結用ボス部106に対応した
大径のビスネジ挿通穴111が各々形成されている。
【0056】また、上記外ケース3の肩部3b前端部と
上記内枠部102とを連結する上記操作基板収納空間部
103の天井壁112の前端部は上方に膨出して上記肩
部3bの前端部内側(上方)に凹んだ凹溝部113が形成
されており、該凹溝部113に対して図示のように上記
操作基板カバー101上辺101aの係合片105がガ
タツキなく係合されるようになっているとともに、上記
内枠部102の前面にはガイド用のテーパ面102bを
有して上方に傾斜したガイドリブ102aが一体成型さ
れている。
【0057】したがって、該構造では、上記外ケース3
を上下逆さまにした組付状態において、操作基板100
を収納した上記操作基板カバー101をその上辺101
a側から上記操作基板カバー収納空間部103内に挿入
すると、該操作基板カバー101は、その上辺101a
側を上記ガイドリブ102aのテーパ面102bによって
ガイドされながら、上記係合片105を上記肩部3b内
側の上記凹溝部113に挿入した状態で正確に位置決め
される。そこで、該状態において、上記外ケース3側カ
バー部3aのビスネジ挿通穴111から図示形状の基板
スペーサ115を介して上記締結用ボス部106にビス
ネジ116を螺合して締結すると、当該操作基板カバー
101は上記操作基板100を収納固定した状態で図示
の如く正確に固定される。そして、最後に上記外ケース
3側カバー部3aの操作パネル取付面部に可撓性のある
銘板シール117を貼設すれば良い。
【0058】このように該操作基板カバーの取付構造で
は、上記操作基板カバー収納空間部103に何等の凹凸
面部がなく、しかも嵌挿時のガイド機能をもったガイド
リブ102aのテーパ面102bに沿わせて押し込むだけ
で、最終的な位置決めまで正確に実現される。従って、
組付作業が著しく容易になる。また、成型時の金型にス
ライド構造を形成する必要がなくなるので、より低コス
トとなる。
【0059】次に、図7は上記電磁炊飯器の電気回路構
成を示す。
【0060】図中、符号131が上述した制御基板36
上に設けられた炊飯器制御ユニットであり、該炊飯器制
御ユニット131はマイクロコンピュータを中心とし、
検知回路部、制御回路部、インバータ回路部(発振回路
部)を備えて構成されている。そして、検知回路部に
は、例えば上記ワークコイル6a,6bの両端間に設けら
れた共振電圧検出手段(電圧検出器)130によって検出
された共振電圧V、上記サーミスタ24による内鍋温度
検出値T、温度ヒューズ26の溶断検出信号などが各々
入力されるようになっている。
【0061】そして、上記マイクロコンピュータの制御
回路部は、それらの各入力データを基に例えば図8のフ
ローチャートに示すような内鍋の検出制御を実行するよ
うになっている。
【0062】すなわち、上記電磁炊飯器の電源プラグO
N後、先ずステップS1で初期セットを行ない、続いて
ステップS2で上記操作パネル70部の炊飯スイッチ、
保温スイッチ等の操作状態データを読み込む。
【0063】そして、その後ステップS3,S4に進み、
炊飯スイッチがONか、又は保温スイッチがONかを順
次判定し、炊飯スイッチがONの時はステップS15,S
16,S14の炊飯制御に、保温スイッチがONの時はステ
ップS5〜S14の保温制御に進む。
【0064】今例えば上記判定において保温スイッチが
ON操作されたとすると(ステップS3でNO、ステップ
4でYESの時)、先ずステップS5に進んで上記検知
回路部に入力される上記サーミスタ24による内鍋温度
の検出値(ワークコイル6a,6bOFF時の値)T1を読み
込んでメモリする。そして、さらに、ステップS6に進
み、当該状態において、上記制御回路部を作動させ、例
えば所定時間t1秒内上記発振回路部を介して上記インバ
ータ回路のスイッチングトランジスタを所定の周期(例
えば25KHz)でON,OFFしてワークコイル6a,6b
に高周波電流を流す。
【0065】この結果、もし上記内ケース5内に内鍋2
が全くセットされていなかったり、仮にセットされてい
ても適正な材質の内鍋2でなかった時は、上記ワークコ
イル6a,6bと当該内鍋2との関係で決定されるインダ
クタンスにより上記ワークコイル6a,6bの共振電圧V
が通常の場合よりも上昇する。そこで、次にステップS
7に進み、上記検知回路部に入力される同共振電圧Vを
読み込み、ステップS8で、該電圧Voの値が通常の場合
の基準電圧V1以上となっているか否かを判定する。
【0066】その結果、YESの時は内鍋2が適正にセ
ットされていないか、又はセットされている内鍋2が適
正でないと判定してステップS9で上記ワークコイル6
a,6bへの通電をOFFにした上で、上述のステップS2
にリターンする。この時、必要に応じてアラーム音を発
生させる。
【0067】一方、上記判定の結果がNOの時は、ステ
ップS10に進んで上記設定時間t1秒が経過したか否かを
判断した上で、YESになるとステップS12に進んで上
記ワークコイル6a,6bへの通電をOFFにした後、再
び上記サーミスタ24の内鍋温度検出値T2を読み込
む。この時、上記適正な内鍋2が適正にセットされてい
る時は、温度T2がT1に比べ大きく上昇している。
【0068】したがって、次にステップS13で上記前回
の温度T1と今回の温度T2との温度差(発熱量)T2−T1
が所定の基準値ΔTaよりも大きいか否かを判定する。
【0069】そして、該判定結果がYESの時は、適正
な内鍋2が適正にセットされていると認めて本来の保温
制御(ステップS14)を実行する。他方、NOの時は、適
正な内鍋2が適正にセットされていないと認めて上述の
ステップS8でNOの場合と同じようにステップS2にリ
ターンし、必要に応じてアラーム音を発生させる。
【0070】これと同様の制御は、例えば上記炊飯スイ
ッチがONされた時にもステップS15で全く同様に実行
される。
【0071】以上の結果、該本実施例の内鍋検出装置に
よると、従来の温度センサ(サーミスタ24)に加えて共
振電圧検出手段132を設けるだけで足り、内鍋検出装
置としてのハード部品の点数が大幅に少なくなり、セン
タセンサ22の小型化、コストダウンを図ることができ
る。そして、本実施例では、ワークコイル6a,6bを働
かせる炊飯、保温スイッチを操作した直後に上記のよう
にしてワークコイル6a,6bの両端電圧を確認するとと
もに当該スイッチを操作した直後と上記ワークコイル6
a,6bを所定時間t1秒内働かせた後の温度差をも確認す
るようにし、どちらか一方が所定値以上と検出された時
に内鍋2が適正なものでない、又は仮に適正なもの
であっても米粒等の異物があって正しくセットされてい
ない、もしくは全くセットされていないと各々正確に
判断するようにしている。そして、適正な内鍋2が適正
にセットされている時以外にはワークコイル6a,6bの
共振を停止させて安全な初期モードに戻すようになって
いる。従って、内鍋検知性能がより確実で安全なIH炊
飯ジャーを提供することが出来るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本願発明の実施例に係る電磁炊飯器の
構成を示す前後方向に切断した中央縦断面図(図4のA
−A断面)である。
【図2】図2は、同電磁炊飯器の左右方向に切断した中
央部縦断面図(図4のB−B断面)である。
【図3】図3は、同電磁炊飯器の平面図である。
【図4】図4は、同電磁炊飯器の斜視図である。
【図5】図5は、同電磁炊飯器のセンタセンサ部分の構
造を拡大して示す断面図である。
【図6】図6は、同電磁炊飯器の操作基板カバー取付部
の構造を示す断面図である。
【図7】図7は、同電磁炊飯器の電気回路図である。
【図8】図8は、同電磁炊飯器の内鍋検出装置の検出動
作を示すフローチャートである。
【図9】図9は、従来の電磁炊飯器の構造を示す断面図
である。
【図10】図10は、同従来の電磁炊飯器の内鍋検出装
置部の構造を拡大して示す断面図である。
【図11】図11は、同従来の電磁炊飯器の電気回路図
である。
【符号の説明】
1は電磁炊飯器、2は内鍋、3は外ケース、4は蓋ユニ
ット、5は内ケース、6a,6bはワークコイル、7はコ
イル台、22はセンタセンサ、24はサーミスタ、26
は温度ヒューズ、130は共振電圧検出手段、131は
炊飯器制御ユニットでである。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外ケース内に収納される内鍋と、該内鍋
    を発熱させるワークコイルと、該ワークコイルに高周波
    電流を流す共振コンデンサおよびスイッチングトランジ
    スタよりなるインバータ回路とを備えてなる電磁炊飯器
    において、上記ワークコイルの共振電圧を検出する共振
    電圧検出手段と、上記インバータ回路を作動させた状態
    における上記共振電圧検出手段の共振電圧検出値に基い
    て内鍋を検出する内鍋検出手段とを設けたことを特徴と
    する電磁炊飯器の内鍋検出装置。
  2. 【請求項2】 外ケース内に収納される内鍋と、該内鍋
    を発熱させるワークコイルと、該ワークコイルに高周波
    電流を流す共振コンデンサおよびスイッチングトランジ
    スタよりなるインバータ回路と、上記内鍋の温度を検出
    する温度センサとを備えてなる電磁炊飯器において、上
    記ワークコイルの共振電圧を検出する共振電圧検出手段
    と、上記インバータ回路を作動させた状態における上記
    共振電圧検出手段の共振電圧検出値および同状態におけ
    る上記温度センサの内鍋温度検出値に基いて内鍋を検出
    する内鍋検出手段とを設けたことを特徴とする電磁炊飯
    器の内鍋検出装置。
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