JP2596370B2 - 電磁炊飯器 - Google Patents

電磁炊飯器

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JP2596370B2
JP2596370B2 JP7095094A JP7095094A JP2596370B2 JP 2596370 B2 JP2596370 B2 JP 2596370B2 JP 7095094 A JP7095094 A JP 7095094A JP 7095094 A JP7095094 A JP 7095094A JP 2596370 B2 JP2596370 B2 JP 2596370B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、電磁炊飯器の異常温
度検知構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に電磁炊飯器には、例えば図15〜
図17に示すように内鍋の温度が所定値以上の異常温度
になった時に溶断して異常温度状態であることを検知せ
しめる温度ヒューズ構造の異常温度検知装置が設けられ
ている。
【0003】すなわち図15の電磁炊飯器は、例えば炊
飯と保温とを兼用するものとされており、内部に内鍋
(飯器)2をセットし得るように構成された有底筒状の外
ケース3と、該外ケース3の上部を覆蓋する蓋ユニット
4とからなる容器本体を備えている。
【0004】前記外ケース3は、合成樹脂からなる有底
筒状のカバー部材3aと、該カバー部材3aの上端部に結
合された合成樹脂製の肩部材3bとによって構成されて
おり、その内部には、下方側から上方側にかけてワーク
コイル6a,6bを支持するコイル台7および前記内鍋3
を取り出し可能にセットするための有底筒状の内ケース
5が順次設けられている。
【0005】前記内ケース5は、前記肩部材3bに対し
て上端が係合されるとともに外周面上下方向中央部に保
温ヒータ6cを備え、かつ薄金属板で形成された筒状の
上部内ケース5Aと、該上部内ケース5Aの下端に係合
する合成樹脂製の受皿状の下部内ケース5Bとからなっ
ており、その内部に内鍋2が所定の隙間空間23Bを置
いて図示のような状態でセットされるようになってい
る。そして、該下部内ケース5Bの底部中央部はスリー
ブ状に下方に延設されて上下に連通するセンサ収納空間
部23Aが形成されており、該センサ収納空間部23A
内には、前記内鍋2の底部2a裏面に対して弾圧的に接
触するセンタセンサ22がセンサカバー29を介して設
けられている。
【0006】該センタセンサ22は、前記内鍋2の温度
を検知する温度検知センサおよび内鍋検出センサとして
作用するものであり、内鍋温度検知部となるサーミスタ
24、異常温度検知部となる温度ヒューズ26、内鍋2
がセットされているか否かを検出する内鍋検出装置15
が具備されている。
【0007】また該センタセンサ22は、図16に示す
ように前記下部内ケース5Bの底部中央部に下方に延出
して形成された円筒形状のセンサ収納空間部23A内に
下方から嵌合された筒状のセンサカバー29の上部筒体
29b内にあって、その上縁部29cと底部蓋面29aと
の間に上下動自在に配設され且つその上端部に前記サー
ミスタ24および温度ヒューズ26を内蔵してなるセン
サホルダー22aと、該センサホルダー22aを上方(即
ち、内鍋2の底面2aに当接する方向)に付勢するコイル
スプリング27とを備えて構成されている。このセンサ
ホルダー22aの上面は円形平面とされており、内鍋2
の底面に当接する熱伝導性の高いセンサーキャップ28
が設けられている。また、その中央軸体部には中間縁部
92aと下端縁部92bが設けられ、所定の間隔を保って
それら両縁部92a,92bを上記センサカバー29の上
部筒体29b内に嵌合している。
【0008】また、前記内鍋検出装置15は、上記セン
サホルダー22aの上記上端両縁部92a,92b間の中央
軸体部外周左右両端側において相対向する位置に設けら
れたリードスイッチ17およびマグネット18と、上記
センタホルダー22aの中央軸体部内に下方から形成さ
れた磁気遮蔽板遊嵌穴91と、上記リードスイッチ17
およびマグネットスイッチ18の中間にあって上記セン
サホルダー22aの下方移動時(換言すれば、内鍋セット
時)において上記磁気遮蔽板19を介し上記リードスイ
ッチ17とマグネット18との間に挿入される磁気遮蔽
板19とによって構成されている。
【0009】そして、上記内鍋2がセットされた時には
センサホルダー22aが下降して磁気遮蔽板19により
リードスイッチ17がOFFされ、それにより内鍋2の
セット状態が検出される。なお、符号94はリードスイ
ッチ17用のリード線、93は同リード線94の引出し
孔である。
【0010】前記下部内ケース5Bの下面には、前記セ
ンタセンサ22を包囲するように上記コイル台7によっ
て支持された環状のワークコイル6a,6bが内鍋2に対
して効率良く渦電流を発生させて得るような状態で配設
されている。該ワークコイル6a,6bは電磁誘導加熱装
置における磁力発生手段として作用するものである。ま
た符号20,20・・・はワークコイル6a,6bによる磁
力が下方に存在する機器に対して影響を及ぼさないよう
に磁気遮蔽するフェライトコアであり、該フェライトコ
ア20,20・・・は上記コイル台7の上記ワークコイ
ル支持部下面に取付けられ、円周方向に例えば90°の
間隔を保って配設されている。上記ワークコイル6a,6
bは上記コイル台7のワークコイル支持部上面に、また
フェライトコア20,20・・・は同コイル台7のワー
クコイル支持部下面に各々シリコン樹脂等の接着剤を使
用して接合固定されている。
【0011】一方、前記蓋ユニット4は、その外周面を
構成する合成樹脂製の外カバー37と、内周面における
外周側環状部を構成する合成樹脂製の内カバー38と、
該内カバー38内周部における開口部を覆蓋する放熱板
57とによって中空構造に形成されている。そして、上
記放熱板57の上面には、蓋ヒータ56が設けられてい
る。この蓋ユニット4は、前記肩部材3bの一側に対し
てヒンジ機構40を介して回動自在に取り付けられてお
り、その開放端側には、蓋ユニット4の所定位置に対し
て係合して蓋ユニット4の閉塞状態を維持するロック機
構(ロックレバー)39が設けられている。
【0012】そして、該蓋ユニット4中央部の上記外カ
バー37と内カバー38側放熱板57間には、上下方向
に相互に連通するスリーブ状の蒸気排出口79が形成さ
れており、該蒸気排出口79内には図示のように断面ハ
ット形の蒸気放出筒44が嵌合固定されている。該蒸気
放出筒44は、下部壁外周に大径のフランジ部90を有
するとともに該フランジ部90の上部側に比較的剛性の
高い第1の筒壁部90aを、下部側に屈曲可能な薄肉の
剛性が低い第2の筒壁部90bを各々有し、第1の筒壁
部90aを上記スリーブ状の蒸気排出口79の下縁部7
9aに下方から嵌合するとともに第2の筒壁部90bを上
記内カバー38側放熱板57の開口部92の上縁92a
に嵌合屈曲させた状態で、上記蓋ユニット4の外ケース
37と内カバー38側放熱板57との間に挾み込んで固
定されている。そして、その頂壁部90c中央には、調
圧口93が形成されている。
【0013】一方、上記コイル台7の下部には、上記ワ
ークコイル6a,6b、蓋ヒータ56および保温ヒータ6c
等への通電制御を行うためのマイクロコンピュータユニ
ットにより構成された炊飯器制御ユニット131を中心
として構成される図17に示すような制御回路が設けら
れた制御基板36が固定されている。
【0014】そして、図17の制御回路の炊飯器制御ユ
ニット131は、例えば検知回路部、制御回路部、発振
回路部を有しており、検知回路部に入力されるサーミス
タ24の検出温度に基いて制御回路部を作動させ、発振
回路を制御してワークコイル6a,6bの発熱状態をコン
トロールする。
【0015】一方、上記内鍋2が何らかの事情で異常温
度状態となり、温度ヒューズ26が溶断すると、検知回
路部は該事実を検知して上記発振回路の発振動作を停止
させてワークコイル6a,6bをOFFにする。
【0016】また、前記肩部材3bにおけるヒンジ機構
40と反対側には、操作部を構成する操作パネル70が
設けられている。この操作パネル70には、炊飯に必要
な各種スイッチ類と、それらの各スイッチ類によって選
択された炊飯メニュー、スイッチレベル等を表示して使
用者に視認せしめるための表示部とが設けられている。
【0017】さらに、符号78Aは上記ワークコイル6
a,6bや該ワークコイル6a,6bを起動させるためのパワ
ートランジスタ(図示省略)等の発熱部を冷却するための
冷却ファン、また78Bは、その駆動源となるファンモ
ータである。該冷却ファン78Aおよびファンモータ7
8Bは、上記外ケース3内の上記制御基板36の下部空
間に位置して設置されている。そして、該ファンモータ
78Bが駆動されると、上記冷却ファン78Aが回転さ
れて、その上方の上述のワークコイル6a,6bや制御基
板36上のパワートランジスタに換気風が吹きつけられ
て冷却が行なわれ、冷却後の換気風は、筺体後部の換気
風排出口31より排出される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
電磁炊飯器では、センタセンサー22部分のセンサホル
ダー22a上端部に温度ヒューズ26を埋設して内鍋部
異常温度の検出とそれに対応したワークコイル6a,6b
への通電の遮断とを行なうようにしていた。
【0019】ところが、該構成だと次のような問題があ
った。
【0020】(1) 温度ヒューズ26は、その大きさが
相当に大きいために、センサホルダー22a上端部の径
も相当に大きくしなければならなかった。
【0021】(2) センサホルダー22a上端部の径が
大きいと、凹凸精度のバラツキなどによりセンサキャッ
プ28を介した内鍋2底部2aとの当接面の密着度が悪
化する。その結果、温度検知性能が低下する。
【0022】(3) センサホルダー22a部の構造が複
雑になり、又加工、組付けの工数も多くなり、高コスト
である。
【0023】(4) 温度ヒューズ26部は絶縁性チュー
ブ内に収納して埋設しなければならないために応答性が
悪い。
【0024】本願発明は、これらの問題を解決するため
になされたもので、内鍋の温度を示す温度センサの出力
を所定の基準値と比較し、当該温度センサの出力が同所
定の基準値以上になった時には発振回路の作動を停止さ
せるようにすることにより、センタセンサのセンサホル
ダー部への温度ヒューズの埋設を不要にした電磁炊飯器
を提供することを目的とするものである。
【0025】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記従来の
問題を確実に解決し、その目的を有効に達成するため
に、次のような課題解決手段を備えて構成されている。
【0026】すなわち、本願発明の電磁炊飯器は、内鍋
を発熱させるワークコイルと、該ワークコイルに高周波
電流を流す共振コンデンサおよびスイッチングトランジ
スタよりなる発振回路と、上記内鍋の温度を検出する温
度センサと、該温度センサの温度検出信号に基いて上記
発振回路を制御する制御部とを備えてなる電磁炊飯器に
おいて、上記温度センサの検出値を入力して所定の異常
温度基準値と比較し、上記温度センサの内鍋温度検出値
が当該異常温度基準値以上になると上記発振回路の作動
を停止させる上記制御部とは別の作動停止制御手段を設
けて構成されている。
【0027】また、本願発明の電磁炊飯器は、内鍋を発
熱させるワークコイルと、該ワークコイルに高周波電流
を流す共振コンデンサおよびスイッチングトランジスタ
よりなる発振回路と、上記内鍋の温度を検出する第1の
温度センサと、該第1の温度センサの温度検出信号に基
いて上記発振回路を制御する制御部とを備えてなる電磁
炊飯器において、上記内鍋の異常温度を検出する第2の
温度センサと、該第2の温度センサの検出値を入力して
所定の異常温度基準値と比較し、同第2の温度センサの
内鍋温度検出値が当該異常温度基準値以上になると上記
発振回路の作動を停止させる上記制御部とは別の作動停
止制御手段を設けて構成されている。
【0028】さらに、本願発明の電磁炊飯器は、上記第
1、第2の2組の温度センサを備えた構成において、当
該第1、第2の温度センサとが同一のセンサユニットに
組み込まれて構成されている。
【0029】
【作用】したがって、本願発明の電磁炊飯器の構成で
は、当該構成に対応して次のような作用を奏する。
【0030】すなわち、本願発明の電磁炊飯器の構成で
は、上述のように内鍋を発熱させるワークコイルと、該
ワークコイルに高周波電流を流す共振コンデンサおよび
スイッチングトランジスタよりなる発振回路と、上記内
鍋の温度を検出する温度センサと、該温度センサの温度
検出信号に基いて上記発振回路を制御する制御部とを備
えてなる電磁炊飯器において、上記温度センサの検出値
を上記制御部とは別の作動停止制御手段に入力して所定
の異常温度基準値と比較し、上記温度センサの内鍋温度
検出値が当該異常温度基準値以上になると同作動停止制
御手段により上記発振回路の作動を停止させて内鍋温度
の上昇を抑え、装置の保護を図るようになっている。
【0031】したがって、制御部のマイクロコンピュー
タが暴走したような時にも確実に作動を確保し得るとと
もに、センサユニット部に従来のような温度ヒューズは
不要となり、センタセンサ部の構造も簡単かつコンパク
トになる。
【0032】また、その結果、温度センサユニットのセ
ンサホルダー上端部の径を小さくすることができ、セン
サキャップの凹凸精度のバラツキを抑えることが可能と
なるので、内鍋底面との密着度が改善され、温度検知性
能も向上する。
【0033】また、本願発明の電磁炊飯器の構成では、
内鍋を発熱させるワークコイルと、該ワークコイルに高
周波電流を流す共振コンデンサおよびスイッチングトラ
ンジスタよりなる発振回路と、上記内鍋の温度を検出す
る第1の温度センサと、該第1の温度センサの温度検出
信号に基いて上記発振回路を制御する制御部とを備えて
なる電磁炊飯器において、上記内鍋の異常温度を検出す
る第2の温度センサと、該第2の温度センサの検出値を
入力して所定の異常温度基準値と比較し、同第2の温度
センサの内鍋温度検出値が当該異常温度基準値以上にな
ると上記発振回路の作動を停止させる上記制御部とは別
の作動停止制御手段とが設けられており、上記異常温度
検出用の第2の温度センサにより検出される内鍋の温度
が所定の異常温度基準値以上になると発振回路の作動を
停止させて上記の場合同様装置各部の保護を図るように
なっている。
【0034】さらに、本願発明の電磁炊飯器の構成で
は、上記第1、第2の2組の温度センサを備えた構成に
おいて、当該第1、第2の温度センサとが同一のセンサ
ユニットに組み込まれ構成されており、シンプルかつコ
ンパクトなセンサユニット構造となっている。
【0035】したがって、上記のような早期かつ高精度
な異常温度の検知と装置保護を図りながらコストも安価
で組付けも容易なセンサユニット構造を実現することが
可能となる。
【0036】また、温度センサを制御目的に応じて2組
設けているために、温度検知性能が高くなり信頼性が向
上する一方、温度センサ故障の確率も低下する。
【0037】
【発明の効果】以上の結果、本願発明の電磁炊飯器によ
ると、シンプルで低コストなセンタセンサ構造の実現が
可能になるとともに温度ヒューズに比べて応答性の高い
異常温度検出装置の提供が可能となり、安全性、信頼性
も向上する。
【0038】また、温度ヒューズの場合、一旦作動する
と新たなものに変換する必要があるが、該装置ではその
ような必要がなくなる。なお安全規格上、温度ヒューズ
自体を設ける必要性はあるが、上記異常温度基準値を当
該温度ヒューズの作動設定温度よりも低く設定すること
により、該装置の故障時以外には殆んど温度ヒューズを
作動させる必要性もなくなる。
【0039】
【実施例】
(実施例1)図1〜図8は、本願発明の実施例1に係る電
磁炊飯器の構成を示している。
【0040】先ず該実施例の炊飯器1は、例えば炊飯と
保温とを兼用するように構成されている。そして、図1
および図2に示すように、内部に内鍋(飯器)2をセット
し得るように形成された有底筒状の外ケース3と、該外
ケース3の上部を覆蓋する蓋ユニット4とからなる容器
本体を備えている。
【0041】上記外ケース3は、合成樹脂板で形成され
た筒状のカバー部3aと、該カバー部3aの上端部に結合
された合成樹脂製の肩部3bと、上記カバー部3aの下端
部に結合された合成樹脂製の底部3cとによって有底筒
状に構成されており、その内部には上記上記内鍋2を取
り出し可能にセットするための受皿状の合成樹脂製内ケ
ース(保護枠)5、ワークコイル6a,6b、コイル台7が
各々上下方向に積層して設けられている。
【0042】そして、先ず最下方のコイル台7は、受皿
状の内ケース支持面8aを有して上記ワークコイル6a,
6bを支持するワークコイル支持部8と、該ワークコイ
ル支持部8に形成されたフェライトコア嵌挿溝9,9
と、上記ワークコイル支持部8の下部に設けられた脚部
10,10とから構成されており、脚部10,10によっ
て上記底部3cの底板11上に支持されている。該コイ
ル台7の上記ワークコイル支持部8の側部外周面には、
上記フェライトコア嵌挿溝9,9・・・の一端部(外周端
部)両側に位置して縦壁構造の一対のスペーサ片13,1
3が設けられており、該スペーサ13,13を介し所定
の間隔を保った状態で、その外周囲にリング状の磁気遮
蔽板14が嵌合固定されている。
【0043】また、上記フェライトコア嵌挿溝9,9・
・・は、相互に円周方向に90度の間隔を保って半径方
向に延び、しかも上下に貫通した状態で形成されてお
り、その下部側には、半径方向に所定の間隔を置いてフ
ェライトコア係止片12,12が設けられている。該フ
ェライトコア係止片12,12は、上記フェライトコア
嵌挿溝9,9・・・の両側壁9a,9a間に亘ってワークコ
イル支持部8と一体に成型されている。そして、上面側
に接着剤を塗布したフェライトコア20,20・・・
が、外周側から半径方向中心部に向けてフェライトコア
嵌挿溝9,9・・・に嵌挿され、上記フェライトコア係
止片12,12によって下面側を係止されることにより
図示の如く支持固定されている。そして、該嵌挿完了時
に上記フェライトコア20,20・・・は、その先端2
0aを規制リブ21に突き当てられるとともに後端20b
側を係止リブ25によって係止されて確実に固定され
る。
【0044】上記コイル台7のワークコイル支持部8上
には、また断面H形に起立した温度ヒューズホルダー1
50が設けられており、該温度ヒューズホルダー150
によって温度ヒューズ26が内ケース5の底部5bに接
触する状態で支持されている。
【0045】また、上記内ケース5は底部5bおよび側
壁部5aが一体成型されており、その底部5b中央および
コイル台7のワークコイル支持部8中央には、上下方向
に同心状に貫通したセンタセンサ22の収納空間部(嵌
挿穴)23Aが形成されており、該センタセンサ収納空
間部23A中に上下方向に昇降自在な状態で、かつ常時
上方に上昇付勢された状態で内鍋温度検知用のセンタセ
ンサ22が設けられている。
【0046】上記センタセンサ収納空間部23Aは、上
記コイル台7中央部と内ケース5底部中央部から各々1
80°位置を異にして下方に延びる半割状の筒壁部30
A,30Bを対向一体化した筒体部30内に形成され、
その下部開口部にはセンサカバー29が嵌合され、ビス
32で上記コイル台7側筒壁部30Aに固定されてい
る。そして、上記センタセンサ収納空間部23Aの内ケ
ース5側開口部上端には、当該センタセンサ収納空間部
23Aと上記内ケース5および内鍋2間の隙間空間部2
3Bとの連通状態を遮断するラバー製の薄肉筒体状のシ
ール部材100Aが設けられている。該シール部材10
0Aは、下縁部102を上記筒壁30A,30B上端部
に嵌合固定されている一方、その上縁部101を半径方
向外側に屈曲させて上記内鍋2の底部2a裏面に弾性接
触するようになっており、それによって図示のようにセ
ンタセンサ収納空間部23Aと内ケース5および内鍋2
間の隙間空間部23Bとの相互の連通を遮断している。
従って、それら2つの空間部相互間での空気の流通は生
じないようになる。
【0047】センタセンサ22は、図7に詳細に示され
るように、センサホルダー22a内上端部には従来のよ
うな、異常温度検出のための温度ヒューズ26はなく、
内鍋2の温度を検出するサーミスタ(温度センサ)24の
みが中央部に位置して設けられているとともに該センサ
ホルダー22aの上端部上面には当該サーミスタ24の
みをカバーするのに十分な従来に比べて遥かに小径の熱
伝導性の良好な金属材料よりなるセンサキャップ(蓋部)
28が一体的に嵌合固定されている。そして、上記セン
サホルダー22aの上下方向中間縁部92aと下方側セン
サカバー29の蓋面29aとの間に介装されたコイルス
プリング27によってセンサホルダー22aが昇降可能
かつ上方に付勢された状態で支持されている。センサホ
ルダー22aは、上記中間縁部92aの下方に更に下端側
縁部92bを有し、それら中間縁部92aと下端側縁部9
2bとの間に位置して中央軸体部を挾んでマグネット1
8とリードスイッチ17とが対向設置されている。そし
て、中央軸体部には上記センサカバー29の蓋面29a
上に設けられた磁気遮蔽板19が遊嵌される遊嵌穴91
が形成され、上記センサホルダー22aの昇降動作に応
じた該遊嵌穴91内の磁気遮蔽板19の存在、非存在に
よって上記リードスイッチ17をON,OFFさせ、そ
のON,OFF信号によって内鍋2のセット、非セット
状態を検出するようになっている。なお、29cは上記
センサカバー29の上記センサホルダー22aの上昇位
置規制縁部である。
【0048】上記のように、本実施例のセンタセンサ2
2では、センサホルダー22a部にサーミスタ24のみ
しか設置されないので、センサホルダー22aおよびセ
ンサキャップ28の大きさを従来に比べて小さくするこ
とができ、それ自体の熱容量を小さくすることが可能に
なるとともにセンサキャップ28上面の凹凸精度のバラ
ツキが低減されて内鍋2底部2a面との熱結合精度も向
上し、サーミスタ24の温度検知性能も高くなる。該サ
ーミスタ24は、図8から明らかなようにワークコイル
6a,6bのデューティー制御とともに異常温度検知にも
利用される。
【0049】そして、該センタセンサ22の上記センサ
キャップ28が、上記内ケース5内にセットされた内鍋
2の底部2a裏面にコイルスプリング27の上方への付
勢圧で均密に接触し、該接触状態において上記サーミス
タ24によって内鍋2の温度が正確に検出される。
【0050】また、上記コイル台7の下方部には、マイ
クロコンピュータよりなる炊飯器制御ユニット(図8の
符号131参照)を中心として形成された制御回路を有
する制御基板36が設けられている。
【0051】一方、上記蓋ユニット4は、その外周面を
構成する合成樹脂製の外カバー37と、該外カバー37
の外周縁部内側に嵌合され、当該蓋ユニット4の内鍋2
への係合部を構成する合成樹脂製の内枠部38と該内枠
部38内に嵌合される放熱板57とによって中空構造に
形成されており、上記外カバー37と放熱板57とは、
内枠部38を介して外周縁部同士が相互に結合されてい
る。この蓋ユニット4は、上記肩部3bに対してヒンジ
機構40を介して回動自在に取付けられており、その開
放端側には、該蓋ユニット4の所定位置に係合して蓋ユ
ニット4の閉塞状態を維持するロック機構(ロックレバ
ー)39が設けられている。
【0052】また、上記蓋ユニット4の略中央部には、
蒸気放出筒取付口43が上下方向に貫通して形成されて
いる。そして、該蒸気放出筒取付口43にはラバー製の
パッキン50が嵌合され、同パッキン50を介して蒸気
放出筒44が後述するように取付けられている。
【0053】この蒸気放出筒44は、例えば図5および
図6に詳細に示すように、蓋ユニット4の前後方向に延
びた全体として楕円形の筒体本体部44aの後端側上部
に細径の蒸気放出パイプ部44bを成型一体化し、該蒸
気放出パイプ部44bの上端平面部に調圧口としての蒸
気放出口42a,42a・・・がグリル状に形成されてい
る一方、上記本体部44aの前端側底部45a中央にはお
ねば戻し穴46が下方に向けて漏斗状に開口されている
とともに、また同前端側左右両側壁部上方部にはおねば
導入穴47,47が左右水平方向に向けて穿けられてい
る。そして、同本体部44aは、後端側底部45bの高さ
が高く、前端側底部45aの高さが低く形成されてい
て、その底部45自体が上記蒸気放出パイプ部44bを
設けた後端側からおねば戻し穴46を設けた前端側にか
けて次第に上下方向の高さが低くなる所定の傾斜角θを
有した傾斜面に構成されている。
【0054】また、該蒸気放出筒44の上記蒸気放出パ
イプ部44bの基部外周には、当該蒸気放出筒44を上
記蓋ユニット4に係合固定するための山状の係合凸部5
1が半径方向側方に突出した状態で設けられている。
【0055】一方、上記パッキン50は、例えばゴム等
の弾性部材よりなり上記蒸気放出筒取付用開口部43の
開口部下部にスリーブ状に延設された2枚の係止壁52
a,52bに対し、上部側の断面Y形の係合片50a,50b
を圧入係合させるとともに下部側の断面Y形の係合片5
0c,50dを上記放熱板57の中央部に起立状態で形成
された開口縁部57aに圧入係合させて固定されてお
り、その上下方向略中間部の内周面部には上記蒸気放出
パイプ部44bの突部51が係合し得る凹部54が形成
されている。
【0056】そして、上記蒸気放出筒44の蒸気放出パ
イプ部44bを上記蓋ユニット4の上記蒸気放出筒取付
口43に下方側から嵌挿し切った時に、上記蒸気放出パ
イプ部44bの上記係合凸部51が上記パッキン50の
係合凹部54に弾性的に圧入係合されて上記蒸気放出筒
44全体が図示のような状態で蓋ユニット4に対して取
外し可能に取付けられる。そして、上記蒸気放出筒44
の上記本体部44aの左右両側部には、取外し用の指係
合用の爪部材55a,55aが張出し状態で設けられてお
り、蒸気放出筒44の取外し時には該爪部材55a,55
aに指を掛けて下方に引くことにより容易に上記係合状
態が解除される。そして、それにより蒸気放出筒44を
取外して蒸気放出筒取付口43部分が「おねば」の洗浄除
去を行うことができるようになっている。
【0057】一方、上記蒸気放出筒の上記本体部44a
自体は、さらに前端側天井部に所定深さの溝70を介し
て形成した蒸気導入口48を、また同前端側両側部に上
記おねば導入口47,47を各々有するとともに上記蒸
気放出パイプ部44bを後端側上部に一体成型した上方
側小径の逆カップ状第1嵌合部材61と前端側底部に上
記おねば戻し穴46を有する下方側大径のカップ状第2
の嵌合部材62とを相互に着脱可能に嵌合して一体化さ
れている。
【0058】すなわち、先ず上記下方側第2の嵌合部材
62には、その後端側周壁部62bの上端部内側に位置
して係合時の支持点となる係合突起63が設けられてい
るとともに、他方その前端側周壁部62aの一部は左右
にスリ割65,65を形成した状態で所定高さ上方に延
出されて係合用のレバー片64が設けられている。該レ
バー片64は、その上端部内側にロック用の突部64a
を有するとともに、他方外側には曲げ操作片部64bが
設けられている。
【0059】次に上方側第1の嵌合部材61には、その
後端側周壁部68b途中に上記第2の嵌合部材62側の
上記係合突起63が図5のように係合する係合孔69が
形成されているとともに、他方その前端側周壁部68a
外周面部には上記第2の嵌合部材62側の上記レバー片
64のロック用の突起64aが係合する係合凹部67と
同ロック用突部64aの当該係合凹部67への係合を下
方から上方側にガイドするテーパ面状のガイド溝66と
が上下に連続して形成されている。
【0060】したがって、先ず後端の上記第2の嵌合部
材62側係合突起63を上記第1の嵌合部材61側係合
孔69に外側から係合し位置決めした状態で、上記第
1、第2の両嵌合部材61,62を上下に挾圧して相互
に嵌合させる。すると、上記第2の嵌合部材62側レバ
ー片64はロック用突部64aの内方への突出量による
外側への若干の弾性変形を伴いながら上記第1の嵌合部
材61側のガイド溝66によって上方にガイドされ、最
終的に、そのロック用突部64aを対応する係合凹部6
7内に無理嵌めすることによりロックする。そして、そ
れによって、上記のように第1、第2の嵌合部材61,
62が相互に嵌合一体化される。
【0061】したがって、該構成では又逆に該嵌合一体
化状態において上記係合用のレバー片64の曲げ操作片
部64bを使用して同レバー片64を外側に折り曲げる
と、容易に上記ロック状態を解除することができ、蒸気
放出筒44の本体部44aを第1、第2の上下両嵌合部
材61,62に相互に分離することができる。その結
果、該蒸気放出筒44自体の内部の「おねば」洗浄も極め
て容易となる。
【0062】以上のような該蒸気放出筒44を備えた調
圧口部の構成では、炊飯開始後、所定時間が経過して沸
騰工程に到ると、上記内鍋2内上方部に多量の水蒸気が
発生するようになる。該水蒸気は、先ず上記蒸気放出筒
44の蒸気導入孔48、おねば導入口47,47および
おねば戻し穴46などから蒸気放出筒44の本体部44
a内空間部に侵入し、さらに後端側上部の蒸気放出パイ
プ部44b内空間部から蒸気放出口42a,42a・・・を
経て蓋ユニット4の外部に放出される。そして、該放出
時において、上記水蒸気の相当量は上記蒸気放出筒44
の本体部44a内空間部および蒸気放出パイプ部44b内
空間部に達した時点で冷却されて結露し、上記本体部4
4a内の後端側から前端側に低く傾斜した傾斜面となっ
ている底部45上に落下して前端側の上記おねば戻し穴
46より上記内鍋2内にスムーズに戻される。
【0063】また、該沸騰状態が、さらに継続される
と、やがて多量の水蒸気とともに熱湯および「おねば」が
発生するようになり、該熱湯および「おねば」が上記蒸気
放出筒44部および放熱板57下面部まで吹き上げられ
るようになる。
【0064】ところが、上記構成では、上記蒸気導入孔
48およびおねば導入口47,47が各々蒸気放出筒本
体部44aの可及的に高い位置(放熱板57よりも高めの
位置)に設けられていることから、可及的に蒸気放出筒
44の本体部44a内に入りにくくなり、また蒸気放出
パイプ部44bが上記蒸気導入口48およびおねば導入
口47,47と反対端の大きく離間した位置の上部に設
けられていることから一旦侵入した熱湯および「おねば」
も上記蒸気放出筒44の本体部44a内底部45の傾斜
面上に溜るだけで、それよりも遠く離れた上方の蒸気放
出パイプ部44bの方にまでは上昇しない。
【0065】そして、該本体部44a底部45上の熱湯
および「おねば」は、上記のように当該本体部底部45が
その後端部45b側から上記おねば戻し穴46のある前
端部45a側に低く傾斜した傾斜面に形成されているこ
とから、同低位側のおねば戻し穴46からスムーズに内
鍋2内に戻されるようになる。そして、該「おねば」侵入
状態では、上記おねば戻し穴46は当該「おねば」によっ
て塞がれるから、該状態では水蒸気や熱湯および「おね
ば」は上記上方側の蒸気導入口48およびおねば導入口
47,47側からしか侵入し得ないようになり、熱湯や
「おねば」自体の侵入量も抑制される。
【0066】ところで、以上のような状況から上記蒸気
放出筒44の周囲には、一般に液滴が生じ易く、また該
部分に液滴が多く存在すると、時には炊飯中の沸騰圧で
それらの内の或る程度のものが外部に吹き出されるとい
う恐れも生じる。従って、該部分での液滴は、可能な限
り速やかに気化させて上記蒸気放出出口42a,42・・
・より外部に放出することが好ましい。また、上記のよ
うに炊き上げ工程において生じる気泡状態の「おねば」を
加熱して消泡させる必要もある。そこで、本実施例では
上記のように外カバー37の内側には蓋ヒータ56を設
けた放熱板57を有して構成されており、上記吹きこぼ
れ発生時などの液滴の気化を良好にするとともに気泡状
態の「おねば」を加熱消泡させるように構成されている。
これによって、さらに有効に吹きこぼれが防止される。
【0067】また、以上の状態において、上記蓋ヒータ
56を有する放熱板57と外カバー37との間には、断
熱性の高いグラスウール58が介装され、外カバー37
表面側への断熱を図っている。この結果、安全性と保温
効果向上作用が実現される。
【0068】また、上記蓋ユニット4の構成において、
上記内枠部38の全周囲下面にはラバー製パッキン59
が設けられ、該パッキン59によって内鍋2との間が密
閉されるようになっており、内鍋2内で発生した蒸気が
上記蒸気放出筒44部分以外の部分から外部へ洩れ出る
のを防止している。
【0069】一方、上記容器本体の外ケース3の上記肩
部3bにおけるヒンジ機構40と反対側には、操作部を
構成する操作パネル170が設けられている。この操作
パネル170には、図4に示すように炊飯に必要な各種
スイッチ類171,173,176,177と、それら
の各スイッチ類によって選択された炊飯メニュー、スイ
ッチレベル等を表示して使用者に視認せしめるための表
示部172,174,175とが設けられている。
【0070】なお、上記図1および図2中のL1,L2
内ケース5の底部5b裏面に形成されたワークコイル係
合リブ、L3はコイル台7側ワークコイル押えリブであ
る。
【0071】次に、図8は上記電磁炊飯器の電気回路部
の構成を示す。
【0072】図中、符号131が上述した制御基板36
上に設けられた炊飯器制御ユニットであり、該炊飯器制
御ユニット131はマイクロコンピュータを中心とし、
検知回路部、制御回路部、発振回路部を備えて構成され
ている。そして、検知回路部には、例えば上記サーミス
タ24による内鍋温度検出値Tが入力されるようになっ
ている。
【0073】また、符号132は上記サーミスタ24の
抵抗値変化に応じた温度検出電圧Viを抵抗r3を介して
入力し、予じめ実験値に基いて設定された異常温度基準
電圧Vs[Vs={r2/(r1+r2)}×(+B)]と比較して上記
温度検出電圧Viが当該異常温度基準電圧Vs以上となっ
た時に上記発振回路部に対して発振動作停止信号を出力
するコンパレータであり、該コンパレータ132はワー
クコイル6a,6bを駆動するインバータ回路の作動停止
制御回路として機能する。もちろん、上記サーミスタ2
4の温度検出電圧Viは、上記炊飯器制御ユニット13
1のA/Dコンバータを介して上記加熱量コントロール
用の制御回路部にも供給されるが、該コンパレータ32
は当該制御回路部とは別個の独立した回路として構成さ
れている。
【0074】従来の構成では、先に述べたように内鍋2
底部2aの温度を温度センサであるサーミスタ24によ
って電気信号に変換して検出し、該検出信号を通常の上
記加熱量コントロール用の制御回路部(マイコン部中の)
に伝えて発熱温度をコントロールしていた。しかし、本
実施例のようなIH炊飯ジャーの制御において、一般に
温度制御をしている工程では、そのように温度コントロ
ールをすることが出来るが、一方タイマー等のコントロ
ールの工程で異常に内鍋2の底部温度が上昇したり、ま
た、マイコンの暴走等の異常が発生した時には当該異常
温度の検出は不可能となる。このため従来の構成では前
述のようにセンタセンサ22部分にサーミスタ24と並
べて温度ヒューズ26を設けていたが、そのような構成
による時は、前記従来の問題点(1)〜(4)として述べた
ような問題がある。
【0075】そこで、上述の如くサーミスタ24からの
内鍋温度検出信号Viを上記加熱量のコントロール用の
制御回路部だけでなく当該加熱量制御回路部とは別のマ
イコン制御によらない温度判定手段であるコンパレータ
132に入力し、所定温度以上の異常温度が発生した時
のみ、インバータ回路の発振動作を停止させるようにす
る。
【0076】このような構成であれば、上述の如く温度
ヒューズ26の除去によるセンサキャップ28部の小型
化によって一段と検出精度の増したセンタセンサ22の
サーミスタ24により高精度に検出された異常温度検出
値Viによってマイコン制御回路部の制御状態又は故障
等の如何にかかわらず、確実かつ強制的にインバータ回
路の発振を停止させることができる。従って、それによ
って速かにワークコイル6a,6bからの交番磁界を止め
ることが可能となり、より確実な安全性が確保されるよ
うになる。しかも、その結果、基準温度の設定の仕方如
何によって温度ヒューズ26の溶断前の早期に異常加熱
を停止することができ、コイル台7側に設けた安全規格
上必要な温度ヒューズ26の交換を不要にすることがで
きる。尚、異常温度の検出は、上記サーミスタ24によ
って検出される内鍋2の温度が下がり安全な状態になる
と、自動的に上記発振停止信号出力が解除されて、再び
インバータ回路の発振を開始させるようにしても良い
が、又一方、一旦ロックをかけて置き、リセット操作を
するなど改めてロックを解除しなければ再び発振動作を
開始しないようにしても良い。
【0077】以上のようにマイコンの制御回路部とは別
個の独立した異常温度検出判定手段を設け、サーミスタ
24からの検出温度により早めに異常加熱状態を検知
し、ワークコイル6a,6bの加熱動作を止めるようにす
ると、温度ヒューズ26の交換を不要にすることができ
るだけでなく、温度センサユニットであるセンタセンサ
22自体を小さくすることが出来、温度センサとしての
性能を大きくアップして、加熱量コントロール精度を向
上させることができる。そして、異常加熱時には確実に
異常温度を検出し、より高い安全性を確保することがで
きるようになる。又、その結果、センサユニットの部品
点数削減、加工・組付工数の削減によるコストダウンを
も図ることが出来る。
【0078】(実施例2)ところで、上述のようにサーミ
スタ24の温度検知性能の向上に着眼すると、当然その
故障対策についても考慮しなければならない。特に異常
温度検知は、本来安全性確保のための最終手段であるか
ら、常に確実な温度検知性能が確保される必要がある。
【0079】その意味では、上述の実施例構造のように
単一のサーミスタ24を加熱温度制御と異常温度検知制
御に兼用するものでは耐久性、信頼性上若干のハンディ
が生じる。
【0080】また、制御目的に応じた特性選択もしにく
く、信号処理上回路構造も複雑になる欠点がある。
【0081】そこで、本実施例では、例えば図9および
図10に示すように、センサホルダー22の温度ヒュー
ズ26を除去した残余スペースを有効に利用して上記加
熱量制御専用の第1のサーミスタ(温度センサ)24Aに
加えて更に異常温度検出専用の第2のサーミスタ(温度
センサ)24Bを設けることにより、制御目的に応じた
温度検出特性の選択を容易にするとともに、設計上回路
構成を複雑にすることなく、しかも故障に対する信頼
性、耐久性を向上させるように構成している。
【0082】このような構成によれば、サーミスタが2
組あるだけ故障の確率も低く、最悪の場合でも少なくと
も加熱量コントロールによる加熱量低減制御か又は異常
温度検知による通電カットの何れか一方の制御を確保す
ることができる。したがつて、やはり温度ヒューズ交換
の必要性を可及的になくすことができる。
【0083】また、それでいながらセンサホルダー22
の大きさを拡大することもなく、一般にサーミスタは温
度ヒューズよりも小さいから、やはりセンサキャップ部
の小型化が可能になる。
【0084】(実施例3)図11および図12は、本願発
明の実施例3に係る電磁炊飯器の蒸気放出筒部の構成を
示している。
【0085】上述の実施例1の構造では、蒸気放出筒4
4を、水平方向に延び、かつ底部45が後端45b側か
ら前端45a側にかけて下降する傾斜面となった内部空
間を有する本体部44aと該本体部44aの上記底部傾斜
面の高位置側上部に設けられているとともに上端部に蒸
気放出口42a,42a・・・が形成された蒸気放出パイ
プ部44bとから構成し、上記本体部44aの上記底部傾
斜面の低位置側上部に蒸気導入口48を形成する一方、
同本体部44a底部傾斜面の低位置部におねば戻し穴4
6を形成している。そして、上記蓋ユニット4の下部側
に当該前後方向に長い本体部44aを配設する一方、上
部側に蒸気放出パイプ部44bを配設するようにし、上
記蒸気放出パイプ部44b部分を下方側から蓋ユニット
4の蒸気放出筒取付口43のパッキン50部に嵌合する
ことによって着脱可能に固定するように構成したが、該
蒸気放出筒44は例えば実施例2として図11および図
12に示すように筒体本体部と蒸気放出パイプ部を上下
逆の位置に構成し、蓋ユニット4の上方側から着脱可能
に嵌合する構成とすることもできる。
【0086】すなわち、図11および図12において、
符号80は蒸気放出筒、81は蓋ユニット4の中央部に
上下方向に貫通して形成された蒸気放出筒取付口であ
る。蓋ユニット4は、上記実施例1のものと同様に合成
樹脂製の外カバー37を中心とし、その下部に蓋ヒータ
56付の放熱板57を配設した内蓋のない一重壁構造の
ものとなっている。そして、上記蒸気放出筒取付口81
は、該蓋ユニット4の中央部において上下方向に貫通し
て形成されている。該蒸気放出筒取付口81は、外カバ
ー37側開口部下縁37aを下方側放熱板57の開口部
上縁57a付近までスリーブ状に延設して形成されてお
り、該筒状の延設部端部37bと上記放熱板57の開口
部上縁57aとの間には断面U字状のラバー製の筒状パ
ッキン82が嵌合されている。
【0087】そして、該パッキン82の内周面部には以
下に述べる蒸気放出筒80の蒸気放出パイプ部80b外
周の係合凸部83を係合する係合凸部82aが設けられ
ている。
【0088】また上記蒸気放出筒取付口81は、全体と
して上記蒸気放出パイプ部80bの嵌合空間部を中心と
する漏斗形状に形成されているが、その上部側は蓋ユニ
ット4の後端側に長く延設されて、以下に述べる蒸気放
出筒80の本体部80aの嵌合空間部を形成している。
【0089】一方、上記蒸気放出筒80は、下部に位置
して上下方向に漏斗状に延び内部に第1の空間部Aを有
する蒸気放出パイプ部80bと該蒸気放出パイプ部80b
の上部に位置して蓋ユニット4の前端側から後端側方向
に長く延びる本体部80aとを合成樹脂により一体成型
して形成されており、本体部80aの上部は開放されて
いて、その上部には外カバー37の外周面形状に沿うス
チームキャップ84が例えばヘリコイド式の係合部85
を介して着脱可能に嵌合係止されている。該スチームキ
ャップ84には、その蓋ユニット後端側への延出部分に
位置して若干下方に円弧面状に凹んだ蒸気放出口(調圧
口)86が形成されているとともに内側下部には該蒸気
放出口86側と上記蒸気放出パイプ部80bの蒸気放出
孔側との間に位置して所定の長さ下方に延びた隔壁88
が設けられ、該隔壁88によって本体部80a内の空間
部が蒸気放出パイプ部80b側第2の空間部Bと蒸気放
出口86側第3の空間部Cに仕切られている。さらに一
方その上面側側方には例えば図8に示すように指を係合
して蒸気放出筒80全体を取外すための取外し用凹部8
7が設けられている。
【0090】また、上記蒸気放出筒80本体部80aの
上記蒸気放出パイプ部80bの蒸気放出孔部中心軸を基
準とする前後左右方向の各底部88a,88b,88c,88
cは、何れもその周辺側から当該蒸気放出パイプ部80b
の蒸気放出孔中心に向けて下降する傾斜面に形成されて
いる。そして、また上記蒸気放出パイプ部80b下部の
内鍋2内に臨む漏斗部側壁には蒸気導入口89,89
が、又同漏斗部下端にはおねば戻し穴93が各々形成さ
れている。
【0091】したがって、該構成では、先ず上記蒸気放
出筒80を図示のようにスチームキャップ84嵌合状態
において上記蓋ユニット4の蒸気放出筒取付口81内に
嵌合固定した状態では、次のような調圧作用が得られ
る。
【0092】すなわち、以上のような蒸気放出筒80を
備えた調圧口部の構成では、先ず炊飯開始後、所定時間
が経過して沸騰工程に到ると、上記蓋ユニット4下部の
内鍋内上方部に多量の水蒸気が発生するようになる。該
水蒸気は、先ず上記蒸気放出筒80の蒸気導入孔89,
89およびおねば戻し穴93などから当該蒸気放出筒8
0の蒸気放出パイプ部80b内第1の空間部Aに侵入
し、さらにその上部の本体部80a内第2の空間部Bか
ら隔壁88下方の隙間を介して同本体部80a内第3の
空間部Cに到り、その後蒸気放出口86を経て蓋ユニッ
ト4の外部に放出される。そして、該放出時において、
上記水蒸気の相当量は上記蒸気放出筒80の本体部80
a内第2の空間部Bおよび第3の内空間部Cに達した時
点で冷却されて結露し、上記本体部80a内の周辺側か
ら蒸気放出パイプ部80b内おねば戻し穴93方向に低
くなるように下降して傾斜した傾斜面となっている前後
左右方向の各底部88a,88b,88c,88c上に落下し
ておねば戻し穴93より内鍋内にスムーズに戻される。
【0093】また、該沸騰状態が、さらに継続される
と、やがて多量の水蒸気とともに熱湯および「おねば」が
発生するようになり、該熱湯および「おねば」が上記蒸気
放出パイプ部80bおよび放熱板57下面部まで吹き上
げられるようになる。
【0094】ところが、上記本実施例の構成では、上記
蒸気導入孔89,89およびおねば導入口90から蒸気
パイプ部80b内第1の空間部Aを介して本体部80a上
方に噴入する熱湯および「おねば」が、先ず上記のように
蒸気放出口86側と隔壁88で仕切られた本体部80a
内第2の空間部Bの天井部に衝突してはね返され、おね
ば戻し穴93側に落下し、水蒸気のみが、上記蒸気導入
口89およびおねば戻し穴93と反対端の大きく離間し
た本体部第3の空間部Cの上部に設けられている蒸気放
出口86から外部に出て行く。また、或る程度上記第3
の空間部C側に侵入した熱湯および「おねば」も上記蒸気
放出筒の本体部80a内底部88bの傾斜面上に溜るだけ
で、それよりも上方の蒸気放出口86の方にまでは上昇
しない。
【0095】そして、該本体部80aの第3の空間部C
の底部88b上の熱湯および「おねば」は、当該本体部底
部88bがその後端部側から上記おねば戻し穴93側に
低く傾斜した傾斜面に形成されていることから、おねば
戻し穴93からスムーズに内鍋内に戻されるようにな
る。そして、該「おねば」侵入状態では、上記おねば戻し
穴93は当該連続的に戻される「おねば」によって塞がれ
るから、該状態では熱湯および「おねば」はおねば戻し穴
93側からは侵入し得ないようになり、熱湯や「おねば」
自体の侵入量も抑制される。
【0096】したがって、本実施例の構成では、熱湯お
よび「おねば」の吹きこぼれを生じる恐れはなくなる。
【0097】また、以上のようにして炊飯が完了した場
合、上記スチームキャップ84の取外し用凹部87に指
を挿入して上方に引くと、上記パッキン82の係合凸部
82aと蒸気放出パイプ部80bの係合凸部83との係合
状態は解除されるので、上記蒸気放出筒80全体を蓋ユ
ニット4から取外すことができ、該蓋ユニット4の蒸気
放出筒取付口81部分を容易に洗浄することができるこ
とはもちろん、該取外された蒸気放出筒80のヘリコイ
ド式係合部85の係合を解除し、上記スチームキャップ
84を本体部80aから外すことにより、当該蒸気放出
筒80自体の内部をも容易に洗浄することができる。
【0098】なお、本実施例における上記係合部85の
構造は、上述のヘリコイド式のものに代えてネジ式のも
のとすることも可能である。
【0099】(実施例4)さらに、図13および図14
は、本願発明の実施例4に係る電磁炊飯器の蒸気放出筒
部の構造を示している。
【0100】該実施例の蒸気放出筒95は、基本的には
上記実施例3のものと同様に本体部95aを蓋ユニット
4の上部に、蒸気放出パイプ部95bを同下部に位置さ
せて配設するとともに、本体部95a上部の蒸気放出口
96を上記蒸気放出パイプ部95bの蒸気放出孔中心よ
り蓋ユニット4の後端側に偏位させて形成したものであ
るが、特に本体部95a自体の構成、蒸気放出パイプ部
95b自体の構造、該蒸気放出パイプ部95bと上記本体
部95aとの関係、スチームキャップ97の本体部95a
に対する係合構造などを変更したことを特徴としてい
る。
【0101】すなわち、該実施例の構成では、上記実施
例3と略同様の形態の本体部95aを蒸気放出筒取付口
98自体の筒体壁98aを利用して形成し(従って、材
料の無駄がない)、該構成の本体部95aの上部側開口部
(98)にスチームキャップ97を着脱可能に嵌合するよ
うにしている。そして、該スチームキャップ97は、上
述のように蒸気放出パイプ部95bの蒸気放出孔中心か
ら蓋ユニット4の後端側に所定距離偏位した位置に蒸気
放出口96を形成しているとともに、その後端側に設け
た凸起部99を本体部95a後端側縦壁部の係合溝部1
00aに係合して支持されている一方、前端側に弾性の
あるU状の舌部片101を設け、該舌部片101の前面
側に設けた係合凹部102を本体部前端側縦壁部の係合
凸部104に弾性的に係合することによって固定してい
る。上記舌部片101の上端101aは蓋ユニット4の
外カバー37外周面よりも所定高さ上方に延設されてお
り、スチームキャップ取外し時の操作片に形成されてい
る。すなわち、該舌部片101の上端101aを矢印
(イ)方向に折り曲げると、上記本体部95a側との係合
が解除され、さらに該状態から上方に引くと当該スチー
ムキャップ97自体の本体部95aからの取外しが可能
となって内部の洗浄が可能となる。
【0102】また、一方同舌部片101は、矢印(ロ)方
向への拡開弾性を有しているので、上記スチームキャッ
プ97後端側の凸起部99を本体部後端側縦壁部の係合
溝部100aに係合支持させた上で、同スチームキャッ
プ97の前端部を下方に押し下げると、その舌部片10
1前面の係合凹部102が本体部前端部縦壁部の係合凸
部104と任意に係合して図示のように装着固定され
る。
【0103】一方、上記蒸気放出パイプ部95bは、図
示のように、上端側外縁部に係合用の凸部105を形成
しているとともに下部側に小径と大径の上下2枚のフラ
ンジ106,107を設けた筒状体により形成されてお
り、その下端部底面部に上述の実施例2のものと同様の
おねば戻し穴108を、また上記上下2枚のフランジ1
06,107間に位置して蒸気導入口109を各々設け
ている。そして、上記本体部95aの下部側開口縁部1
10に嵌合された筒状パッキン111内にその筒体部上
端を嵌合し、同パッキン111の内周面に設けた凸部1
11aに対して当該筒体部上端の上記凸部105を係合
させることによって図示のように係合保持されている。
該嵌合時において、上記上部側の小径フランジ106
は、上方位置規制用のストッパ機能を果たす。従って、
該蒸気放出パイプ部95bは、単独で蓋ユニット4から
取外すことができ、上記スチームキャップ97の取外し
と相まって調圧口部の洗浄を容易にする作用を果す。
【0104】したがって、該構成では、炊飯開始後、所
定時間が経過して沸騰工程に到ると、内鍋内上方部に多
量の水蒸気が発生するようになる。該水蒸気は、先ず上
記下方の蒸気放出パイプ部95bの蒸気導入孔109お
よびおねば戻し穴108から本体部95a内拡大空間部
に侵入し、さらにその後端側(図示右方向)上部の蒸気放
出口96から蓋ユニット4の外部に放出される。そし
て、該放出時において、上記水蒸気の相当量は上記蒸気
放出筒95の蒸気放出パイプ部95b内縦長空間部およ
び本体部95a内拡大空間部に達した時点で冷却されて
結露し、上記本体部95a内の後端側から前端側に低く
傾斜した傾斜面となっている底部112上に落下して前
端側の蒸気放出パイプ部95bの上記おねば戻し穴96
より上記内鍋内にスムーズに戻される。
【0105】また、該沸騰状態が、さらに継続される
と、やがて多量の水蒸気とともに熱湯および「おねば」が
発生するようになり、該熱湯および「おねば」が上記蒸気
放出パイプ部95bおよび放熱板57下面部まで吹き上
げられるようになる。
【0106】ところが、上記構成では、上記蒸気導入孔
109が下部のものが大きい上下2枚のフランジ部10
6,107間に位置して筒体壁面に設けられていること
から、当該熱湯および「おねば」が直接的には蒸気放出パ
イプ部95bおよび本体部95a内には入りにくくなり、
また蒸気放出口96が上記蒸気導入口109およびおね
ば戻し穴108と反対側上端の大きく離間した位置に設
けられていることから一旦蒸気放出パイプ部95b内に
侵入した熱湯および「おねば」も本体部95a内底部11
2の傾斜面上に溜るだけで、上方の蒸気放出口96の方
にまでは上昇しない。
【0107】そして、該本体部95aの底部112上の
熱湯および「おねば」は、上記のように当該本体部底部1
12がその後端部側から上記おねば戻し穴108側に低
く傾斜した傾斜面に形成されていることから、同おねば
戻し穴108からスムーズに内鍋内に戻されるようにな
る。そして、該「おねば」侵入状態では、上記おねば戻し
穴108は当該「おねば」によって塞がれるから、該状態
では水蒸気や熱湯および「おねば」は上記上方側の蒸気導
入口109側からしか侵入し得ないようになり、熱湯や
「おねば」自体の侵入量も抑制される。
【0108】したがって、該構成によっても、上記実施
例1および2と同様に吹きこぼれがなく、蓋部および蒸
気放出筒の洗浄が容易な電磁炊飯器を提供することがで
きる。
【0109】なお、本実施例の構成における上部スチー
ムキャップ97の本体部95aに対する係合手段は、上
述のような舌部片101による他に、例えば図14に示
すようにスチームキャップ97の下部に前後方向にスラ
イド可能なスライド部材120を設け、該スライド部材
120の後端面側に係合付勢用のコイルスプリング12
1を介装するとともに前端部側に本体部95a側縦壁凸
部123下部に係合する係合片124を設け、該スライ
ド部材120の上部にスライド操作用の操作レバー12
5を設けて任意にスチームキャップ97を取外すことが
できるようにすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本願発明の実施例1に係る電磁炊飯器
の構成を示す前後方向に切断した中央縦断面図(図4の
A−A断面)である。
【図2】図2は、同電磁炊飯器の左右方向に切断した中
央部縦断面図(図4のB−B断面)である。
【図3】図3は、同電磁炊飯器の平面図である。
【図4】図4は、同電磁炊飯器の斜視図である。
【図5】図5は、同電磁炊飯器の蒸気放出筒部分の構造
を拡大して示す断面図である。
【図6】図6は、同電磁炊飯器の蒸気放出筒の構造を拡
大し、かつ分解して示す斜視図である。
【図7】図7は、同電磁炊飯器のセンタセンサ部の構造
を拡大して示す断面図である。
【図8】図8は、同電磁炊飯器の電気回路図である。
【図9】図9は、本願発明の実施例2に係る電磁炊飯器
のセンタセンサ部の構造を拡大して示す断面図である。
【図10】図10は、同電磁炊飯器の電気回路図であ
る。
【図11】図11は、本願発明の実施例3に係る電磁炊
飯器の蒸気放出筒部の構造を示す断面図である。
【図12】図12は、同電磁炊飯器の蒸気放出筒の取外
し部の構造を拡大して示す拡大断面図である。
【図13】図13は、本願発明の実施例4に係る電磁炊
飯器の蒸気放出筒部の構造を示す断面図である。
【図14】図14は、同実施例4の電磁炊飯器の蒸気放
出筒の取外し部の構造の変形例の構成を拡大して示す拡
大断面図である。
【図15】図15は、従来の電磁炊飯器の構造を示す断
面図である。
【図16】図16は、同従来の電磁炊飯器のセンタセン
サ部の構造を拡大して示す断面図である。
【図17】図17は、同従来の電磁炊飯器の電気回路図
である。
【符号の説明】
1は電磁炊飯器、2は内鍋、3は外ケース、4は蓋ユニ
ット、5は内ケース、6a,6bはワークコイル、7はコ
イル台、24はサーミスタ、37は外カバー、38は内
カバー、42aは蒸気放出口、44は蒸気放出筒、44a
は筒体本体部、44b蒸気放出パイプ部、45は底部、
46はおねば戻し穴、47はおねば戻し穴、47はおね
ば導入口、48は蒸気導入口、131は炊飯器制御ユニ
ット、132はコンパレータである。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内鍋を発熱させるワークコイルと、該ワ
    ークコイルに高周波電流を流す共振コンデンサおよびス
    イッチングトランジスタよりなる発振回路と、上記内鍋
    の温度を検出する温度センサと、該温度センサの温度検
    出信号に基いて上記発振回路を制御する制御部とを備え
    てなる電磁炊飯器において、上記温度センサの検出値を
    入力して所定の異常温度基準値と比較し、上記温度セン
    サの内鍋温度検出値が当該異常温度基準値以上になると
    上記発振回路の作動を停止させる上記制御部とは別の作
    動停止制御手段を設けたことを特徴とする電磁炊飯器。
  2. 【請求項2】 内鍋を発熱させるワークコイルと、該ワ
    ークコイルに高周波電流を流す共振コンデンサおよびス
    イッチングトランジスタよりなる発振回路と、上記内鍋
    の温度を検出する第1の温度センサと、該第1の温度セ
    ンサの温度検出信号に基いて上記発振回路を制御する制
    御部とを備えてなる電磁炊飯器において、上記内鍋の異
    常温度を検出する第2の温度センサと、該第2の温度セ
    ンサの検出値を入力して所定の異常温度基準値と比較
    し、同第2の温度センサの内鍋温度検出値が当該異常温
    度基準値以上になると上記発振回路の作動を停止させる
    上記制御部とは別の作動停止制御手段を設けたことを特
    徴とする電磁炊飯器。
  3. 【請求項3】 第1の温度センサと第2の温度センサと
    が同一のセンサユニットに組み込まれていることを特徴
    とする請求項2記載の電磁炊飯器。
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