JP3039268B2 - 調乳器 - Google Patents

調乳器

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JP3039268B2
JP3039268B2 JP6105566A JP10556694A JP3039268B2 JP 3039268 B2 JP3039268 B2 JP 3039268B2 JP 6105566 A JP6105566 A JP 6105566A JP 10556694 A JP10556694 A JP 10556694A JP 3039268 B2 JP3039268 B2 JP 3039268B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、乳児の調乳用として
用いられる湯を得るための調乳器に関し、さらに詳しく
は調乳器における制御回路収納ボックスの構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、乳児の調乳用の湯は、電気ポッ
ト等で沸騰させたものを哺乳瓶に入れて所定の温度(例
えば、60℃)まで冷まして使用するという方法が従来
から採用されている。
【0003】ところが、電気ポットの給湯口から哺乳瓶
へ湯を入れる操作が難しいという問題がある。またユー
ザにとって哺乳瓶の中の湯の温度が所定温度まで冷めた
かどうかを正確に判断することが難しく、手で触った
り、頬に当てて見たりして勘で判断しているのが実状で
ある。従って、時には熱すぎたり、温すぎたりするとい
う問題があった。
【0004】そこで、調乳用の湯を保温しておくのに最
適な湯沸かし・保温兼用の調乳器の開発がまたれてきて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な調乳器においては、調乳器本体に内蔵された電気ヒー
タにより調乳ポット内の水を沸騰させ、その後所定の温
度に保温しておく必要があるところから、電気ヒータの
ON・OFF制御および保温制御を行うための制御回路
が必要となるとともに、該制御回路を操作するための操
作パネル部も必要となる。
【0006】上記操作パネル部を調乳器本体側面に設
け、制御回路を調乳器本体内部に配設した場合、制御回
路を収納するための制御回路収納ボックスと操作パネル
部とが別構成となり、部品点数および組付工数が増大す
るという不具合が存するとともに、操作パネル部と制御
回路とを結線するためのリード線の配索も必要となると
いう不具合が存する。
【0007】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、調乳器における制御回路と操作パネル部とを一体
にユニット化することにより、部品点数および組付工数
の低減を図ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明の基本構成は、
電気ヒータを有する調乳器本体と、該調乳器本体上に載
置され、前記電気ヒータにより加熱される調乳ポットと
を備えた調乳器において、前記調乳器本体を、合成樹脂
製の上下ケースを結合することにより構成するととも
に、該上ケースに、前記電気ヒータを取り付ける一方、
前記下ケースに、前記電気ヒータへの通電制御を行う制
御回路を内蔵する制御回路収納ボックスと前記制御回路
を操作するための操作パネル部とを設けたことを特徴と
している。
【0009】また、上記基本構成において、前記下ケー
スに、前記調乳ポットの温度を検知 する温度センサーを
支持する支持部を一体に形成し、該支持部により前記制
御回路収納ボックスの上方を覆うように構成するのが好
ましい。
【0010】
【作用】本願発明では、調乳器本体を構成する上ケース
に、前記電気ヒータを取り付ける一方、調乳器本体を構
成する下ケースに、前記電気ヒータへの通電制御を行う
制御回路を内蔵する制御回路収納ボックスと前記制御回
路を操作するための操作パネル部とを設けるようにした
ことにより、制御回路収納ボックスと操作パネル部との
ユニット化が可能となる。
【0011】また、前記下ケースに、前記調乳ポットの
温度を検知する温度センサーを支持する支持部を一体に
形成し、該支持部により前記制御回路収納ボックスの上
方を覆うように構成した場合、下ケースと一体形成され
た温度センサー支持部により制御回路収納ボックスへの
電気ヒータからの熱影響が防止されることとなる。
【0012】
【発明の効果】本願発明によれば、調乳器本体を構成す
る上ケースに、前記電気ヒータを取り付ける一方、調乳
器本体を構成する下ケースに、前記電気ヒータへの通電
制御を行う制御回路を内蔵する制御回路収納ボックスと
前記制御回路を操作するための操作パネル部と設けるよ
うにして、制御回路収納ボックスと操作パネル部とのユ
ニット化を可能ならしめるようにしたので、制御回路収
納ボックスと操作パネル部との同時組付が行えるととも
操作パネル部と制御回路とのリード線配索も極めて短
くてよいこととなり、部品点数および組付工数を大幅に
低減することができるという効果がある。
【0013】また、前記下ケースに、前記調乳ポットの
温度を検知する温度センサーを支持する支持部を一体に
形成し、該支持部により前記制御回路収納ボックスの上
方を覆うように構成した場合、下ケースと一体形成され
た温度センサー支持部により制御回路収納ボックスへの
電気ヒータからの熱影響が防止されることとなり、制
回路収納ボックスに収納された制御回路を保護すること
ができる。
【0014】
【実施例】以下、添付の図面を参照して、本願発明の幾
つかの好適な実施例を説明する。
【0015】実施例1 図1ないし図6には、本願発明の実施例1にかかる調乳
器が示されている。
【0016】本実施例の調乳器は、図1および図2に示
すように、電気ヒータ3を有する調乳器本体1と、該調
乳器本体1上に載置され、前記電気ヒータ3により加熱
される調乳ポット2とを備えて構成されている。
【0017】前記調乳器本体1は、上下の箱体部を構成
する合成樹脂(例えば、ポリエチレンテレフタレート
等)からなる略円筒状の上下ケース4,5を備えてお
り、両ケース4,5の下端周縁部および上端周縁部同士
を相互に嵌合一体化することにより腰の低いテーブル状
に構成されている。また、前記下ケース5の下端開口
は、板金製の底板6によって閉塞されている。
【0018】前記上ケース4の上端開口部には、下向き
に屈曲延設された縦周壁7が形成されており、該縦周壁
7の下端には、断面U字状の係合部8が形成されてい
る。前記縦周壁7は、調乳器本体1上に調乳ポット2を
載置した際に調乳ポット2の底部を覆って安定載置状態
を確保するとともに、後述する放熱盤11からの熱放散
を防止する作用をなす。
【0019】そして、該係合部8には、略円盤状の金属
製の保護枠9の外周に一体形成された係止縁部10が上
方側から係止されている。該保護枠9は、所定深さの皿
状構造とされており、その底部側フラット面上には、熱
良導体(例えば、アルミニウム、アルミニウム合金等)
からなる円盤状の放熱盤11内に発熱体(例えば、シー
ズヒータ等)12を鋳込んで構成された電気ヒータ3が
載置固定されている。なお、この保護枠9は、電気ヒー
タ3の熱が下方へ輻射されるのを防止する遮熱板として
も作用する。前記放熱盤11は、その下面に一体突設さ
れたボス部11aを前記保護枠9に形成された支持穴9
aに係止するとともに適宜位置にて保護枠9に対してビ
ス止めすることにより載置固定状態が確保されることと
なっている。そして、前記放熱盤11上に前記調乳ポッ
ト2が載置され、放熱盤11からの熱伝導により調乳ポ
ット2内の水が加熱されることとなっている。また、前
記放熱盤11および保護枠9の中央部には、後述する温
度センサ21を嵌装設置するための第1および第2のセ
ンサ嵌合穴13,14がそれぞれ形成されている。
【0020】一方、前記下ケース5の内側中央部には、
上方側に断面台形状に突出した所定直径の円形の支持部
5aが一体成形されており、該支持部5aの下方に形成
される空間部15には、前記電気ヒータ3への通電を制
御する制御回路等を内蔵した制御回路収納ボックス16
が前記支持部5aの下面にビス止めされた状態で配設さ
れる。
【0021】前記制御回路収納ボックス16は、係合片
32a,33aにより相互に無理嵌め結合された合成樹
脂製(例えば、ポリプロピレン製)の上下の箱体32,
33からなっており、その内部には、マイクロコンピュ
ータ基板17が前記下箱体16bにビス止めされた状態
で内蔵されている。
【0022】前記制御回路収納ボックス16における前
面側外壁(具体的には、上箱体32の前面側外壁)に
は、保温温度選択設定用スイッチ操作部35、再沸騰状
態選択用スイッチ操作部36、第1保温温度表示素子
(60℃表示用)37、第2保温温度表示素子(90℃
表示用)38、通電表示素子(電源ON表示用)39を
備えた操作パネル部34が設けられている(図3参
照)。前記保温温度選択設定用スイッチ操作部35は、
例えば通電後においては常に第1の設定温度である60
℃の保温状態が設定され、1回押すと第2の設定温度で
ある90℃の保温状態が設定されることとなっており、
それぞれに対応して前記保温温度表示素子37,38が
点灯するようになっている。
【0023】一方、前記調乳器本体1における下ケース
5の周壁前面側には、左右方向に長い長円状の開口部4
0が形成されており、該開口部40には、前記制御回路
収納ボックス16における操作パネル部34がその外面
と調乳器本体1の外周面とが面一状態となるように臨ま
しめられている。そして前記操作パネル部34には、該
操作パネル部34を操作するスイッチシート41が付設
されている。このように構成したことにより、制御回路
収納ボックス16と操作パネル部34とのユニット化が
可能となり、該操作パネル部34を調乳器本体1の外周
面に形成した開口部40に臨ませるだけで、制御回路収
納ボックス16と操作パネル部34との組付が行えると
ともに、操作パネル部34とマイクロコンピュータ基板
17(即ち、制御回路)とのリード線配索も極めて短く
てよいこととなる。このことにより、部品点数および組
付工数を大幅に低減することができるのである。図3に
おいて符号42は室温を検出するための室温センサであ
る。
【0024】また、前記マイクロコンピュータ基板17
上には、例えば保温温度選択設定用スイッチ操作部35
に対応した保温温度選択設定用スイッチ18、再沸騰状
態選択用スイッチ操作部36に対応した再沸騰状態選択
用スイッチ19および湯沸かし・保温制御を行うための
マイクロコンピュータ(即ち、マイコロプロセッサI
C)20を中心とする制御回路の各構成部品が設けられ
ており、これらの各々がプリントパターンによって結線
されて制御回路が構成されている。
【0025】ところで、前記温度センサ21は、感温部
となるサーミスタ22を内蔵したセンサホルダ23と、
該センサホルダ23の下端部外周に形成されたフランジ
部23aと係合し且つ該フランジ部23aを介して前記
センサホルダ23を下方から昇降可能に支持する支持筒
24と、該支持筒24を昇降可能状態で内挿するセンサ
キャップ25と、前記支持筒24の上端外周に形成され
た鍔状のスプリング受26と前記センサキャップ25の
底面との間に介設されて前記支持筒24を常時上方に付
勢するスプリング(例えば、コイルスプリング)27と
からなっている。なお、前記支持筒24の下端には、後
述するリードスイッチ31と対となって電気ヒータ3上
の調乳ポット2の有無を検知するセットセンサとしての
機能を果たすマグネット30が付設されている。
【0026】そして、この温度センサ21は、センサホ
ルダ23が電気ヒータ3の放熱盤11中央部に形成され
た第1嵌合穴13を貫通して所定量だけ上方に突出し、
センサキャップ25が保護枠9中央部に形成された第2
嵌合穴14を貫通し、支持筒24が前記支持部5aに形
成された貫通穴28および制御回路収納ボックス16の
天板(即ち、上箱体16aの天板)に形成された切欠穴
29に対して遊嵌された状態で前記支持部5a上にセン
サキャップ25を載置固定することにより取り付けられ
ている。
【0027】さらに、前記マイクロコンピュータ基板1
7には、前記温度センサ21に付設されたマグネット3
0と対向する位置にリードスイッチ31が設けられてお
り、該リードスイッチ31と前記マグネット30との距
離は、調乳ポット2が電気ヒータ3上に載置されていな
い場合(即ち、温度センサ21におけるセンサホルダ2
3が上昇している場合)には、マグネット30の磁力が
作用せず、調乳ポット2が電気ヒータ3上に載置される
と、センサホルダ23が下降してマグネット30の磁力
が作用し得るように設定されている。従って、調乳ポッ
ト2の電気ヒータ3上への載置・非載置に応じてリード
スイッチ31がON・OFFし、電気ヒータ3(具体的
には、発熱体12)への通電が制御される。
【0028】つまり、本実施例の場合、前記温度センサ
21は、調乳ポット2内の湯温を検出する湯温検出作用
と調乳ポット2の空検知作用とを果たすこととなってお
り、空検知時には電気ヒータ3への通電がカットされ、
安全確保が図れるとともに無駄な電力消費も防止され
る。
【0029】上記のような構成の調乳器本体1の組立手
順を図2を参照して説明する。
【0030】まず、下ケース5の支持部5aの所定位置
(即ち、中央部)に温度センサ21を取り付けた後、下
ケース5に対して上ケース4を無理嵌め嵌合して結合
し、その後保護枠9の支持穴9aに電気ヒータ3を構成
する放熱盤11のボス部11aを係合支持するとともに
ビス止めにより一体化し、電気ヒータ3が組み付けられ
た保護枠9の係止縁部10を上ケース4の係合部8に係
止して保護枠9を取り付ける。
【0031】しかる後、下ケース5を反転させ、マイク
ロコンピュータ基板17をビス止めした下箱体33に対
して上箱体32を無理嵌め結合して得られた制御回路収
納ボックス16を、その操作パネル部34を下ケース5
の開口部40へ臨ませた状態で前記支持部5aの下面に
ビス止めして取り付け、その後下ケース5の底部に対し
て底板6を取り付ける。このような組立手順としたこと
により、調乳器本体1は、下ケース5より上方に位置す
る各部品(即ち、温度センサ21、保護枠9、電気ヒー
タ3)を組み付けた後、下ケース5を反転させて下ケー
ス5より下方に位置する各部品(即ち、制御回路収納ボ
ックス16、底板6)を組み付けることができることと
なり、組立ライン上での組立作業に適したものとなる。
【0032】次に、図4および図5を参照して、マグネ
ットプラグ受け43の取付構造について説明する。
【0033】マグネットプラグ受け43は、電源に接続
されるマグネットプラグ(図示省略)をマグネットの吸
着力により接続するためのものであり、マグネットプラ
グ側に設けられた接続端子とマグネットプラグ吸着時に
接触する接触端子44,44を備えた略直方体状の合成
樹脂製部材からなっている。そして、このマグネットプ
ラグ受け43の内側には、マグネットプラグ側のマグネ
ットを吸着させるための強磁性体材料からなるプラグプ
レート45が配設されている。符号46は調乳器本体1
側の電気部品との接続を行う端子である。
【0034】上記のような構成のマグネットプラグ受け
43は、調乳器本体1を構成する下ケース5の適所に形
成された嵌合穴47に対して無理嵌めされた状態で取り
付けられるが、それに先立って、下ケース5を上下反転
させた姿勢とし(即ち、前記した調乳器本体1の組立時
における下ケース5反転状態で)、マグネットプラグ受
け43の内面側に形成されたガイド溝48にプラグプレ
ート45が挿入される。すると、プラグプレート45
は、前記嵌合穴47の下部口縁に形成されたリブ49に
より抜け止めされた状態で組み付けられることとなる。
しかる後、底板6を下ケース5に取り付けるのである
が、底板6の外周には上向きの係止突起6aが一体に突
設されており、この係止突起6aが、底板6の取付時に
マグネットプラグ受け43の内面側に形成された下向き
開放状態の凹部49に結合せしめられる。このことによ
り、マグネットプラグ受け43は外方への抜けが防止さ
れる。なお、マグネットプラグ受け43は嵌合穴47へ
の嵌合時においてその周縁に形成された係合爪50と嵌
合穴47の内端口縁に形成された係合鍔部51との係合
によって位置決めされることとなっている。
【0035】一方、前記調乳ポット2は、透明な耐熱ガ
ラスからなっていて、上下方向中央部が大径で、上下両
端側が小径の広口瓶形状とされ、その底面2aは、前記
放熱盤11上面の緩い凸状のアール面に対応する緩い凹
状のアール面に形成されている。また、調乳ポット2の
上端部は、前面側に嘴状の注湯口52を有する筒状の給
水口53が形成されており、該給水口53の基部は、や
や小径の頸部54とされている。該頸部54は、後述す
るように把手55の取付部となる。さらに、前記給水口
53および注湯口52は、透明な耐熱ガラスからなる着
脱可能な蓋56によって覆蓋されている。該蓋56は、
前記給水口53を閉塞するとともに蒸気抜き穴57を有
する蓋主体56aと、前記注湯口52を閉塞する注湯口
用蓋部56bとによって構成されている。符号58は給
水口53の口縁内周に係合して蓋56の脱落を防止する
環状係合片である。
【0036】ついで、図6を参照して、調乳ポット2に
対する把手55の取付構造を説明する。
【0037】この把手55は、使用者が把持するC字状
の把持部55aと、該把持部55aの内端上下を連結す
るとともに調乳ポット2の外周面に密着する支持部55
bとからなる合成樹脂の一体成形品とされており、調乳
ポット2の頸部54に巻き付けられた把手リング59を
介して取り付けられることとなっている。該把手リング
59は、両端が開放された帯状体からなっており、両端
には、締付ボルト60を締着するためのボルト締着部5
9a,59aが一体に突設されている。また、前記支持
部55bの上端には、前記締付ボルト60を嵌挿するた
めのボルト挿通孔61が形成され、該ボルト挿通孔61
の両側には、前記把手リング59のボルト締着部59
a,59aと密着する傾斜面62,62が形成されてい
る。該傾斜面62,62は、上方から見て逆八の字状と
なるように、調乳ポット2側の間隔が広く把持部55a
側の間隔が狭くされている。符号63はボルト締着部5
9a,59aに形成されたボルト挿通孔、64は締付ボ
ルト60に螺着されるナットである。
【0038】上記のように構成したことにより、把手リ
ング59を調乳ポット2の頸部54に巻き付けた後、把
手リング59のボルト締着部59a,59aを把手55
における支持部55bの傾斜面62,62に沿わせた状
態で、締付ボルト60をボルト締着部59a,59aの
ボルト挿通孔63,63および支持部55bに形成され
たボルト挿通孔61に挿通させ、締付ボルト60の端部
にナット64を螺着させて締め付けを行うと、締め付け
過程において支持部55bが傾斜面62,62のガイド
作用により調乳ポット2の外周面側に引き寄せられるこ
ととなり、把手55の支持部55bが緊密に調乳ポット
2外周面に密着する。従って、寸法誤差等が容易に吸収
されて、把手55が強固に取り付けられることとなるの
である。
【0039】以上のように構成された調乳器では、調乳
ポット2内に水Wを所定量給水し、マグネットプラグが
電源コンセントに接続されている状態において放熱盤1
1上に調乳ポット2を載置すると、温度センサ21のセ
ンサホルダ23および支持筒24(マグネット30が付
設されている)が下降してリードスイッチ31がONさ
れ、前記したマイクロコンピュータ20を中心とする制
御回路が作動して電気ヒータ3(具体的には、発熱体1
2)への通電が開始される。そして、該電気ヒータ3に
より調乳ポット2の底面2a全体が均一に加熱され、熱
効率の良い湯沸かしが行なわれる。
【0040】そして、湯沸かし状態における調乳ポット
2内の湯温の上昇は、温度センサ21のサーミスタ22
によって正確に検出され、所定の周期で前記マイクロコ
ンピュータ20に入力される。そして、検出温度が沸騰
温度に達すると、前記マイクロコンピュータ20は、前
記発熱体12への通電を停止して冷まし制御に入る。該
冷まし制御においては、発熱体12がOFF状態のまま
前記サーミスタ22の検出信号のみが入力されて調乳ポ
ット2内の湯温の低下が監視される。その結果、サーミ
スタ22により検出された湯温が、保温温度選択設定用
スイッチ操作部35によって選択設定された湯温(例え
ば、第1の設定温度である60℃あるいは第2の設定温
度である90℃)になると、前記マイクロコンピュータ
20は、前記発熱体12の発熱量が当該保温温度を維持
し得る発熱量となるようにON・OFF制御し、設定保
温温度での保温制御が実行される。
【0041】ここで、上記保温制御について、図7ない
し図9を参照して、さらに詳述する。
【0042】本実施例の場合、調乳ポット2内の水Wが
沸騰状態となるまでは、図8(イ)および(ロ)に示す
ように、発熱体12は、最大出力(本実施例の場合、2
30W)で発熱するが、冷まし制御終了時点(即ち、湯
温が設定温度に降下した時点)から開始される保温制御
時においては、トライアックを用いた通電制御によって
所定の出力で発熱する。この通電制御による発熱体12
の出力は、交流電源におけるゼロクロス制御により行な
われ、室温センサ42からの温度情報に基づいて決定さ
れる通電時間Tを設定することにより行なわれる(図9
参照)。例えば、室温が5℃の場合には、調乳ポット2
内の湯温が冷め易いところから発熱体12の出力が65
Wとなるように通電時間Tが設定され、室温が20℃の
場合には、調乳ポット2内の湯温が冷めにくいところか
ら発熱体12の出力が45Wとなるように通電時間Tが
設定される。
【0043】しかして、本実施例の調乳器における保温
制御は、図7のフローチャートに示すように、ステップ
1において室温センサ42からの温度情報(即ち、室
温)が入力されると、ステップS2において当該室温に
対応する通電時間Tが設定され(即ち、保温制御時にお
ける発熱体12の出力aWが設定され)、ついで、ステ
ップS3において調乳ポット2内の湯温が設定保温温度
(例えば、60℃±α)の下限以下であるか否かの判定
がなされる。ステップS3において肯定判定された場合
には、ステップS2において設定された通電時間T(即
ち、設定出力aW)による発熱体12の発熱が実行され
(ステップS4)、ステップS5において調乳ポット2内
の湯温が設定保温温度の上限以上と判定されるまで、上
記設定出力aWでの発熱が継続される。そして、ステッ
プS5において調乳ポット2内の湯温が設定保温温度の
上限以上と判定されると、ステップS6において発熱体
12への通電が停止された後、マイクロコンピュータ2
0による保温制御はステップS2にリターンし、室温お
よび湯温の変化を監視しつつ同様な制御が繰り返され
る。なお、ステップS3において否定判定された場合に
は、マイクロコンピュータ20による制御は、直接ステ
ップS6に進み、発熱体12への通電停止(即ち、沸騰
後の通電停止)は継続される。
【0044】上記のような保温制御を行うと、図8
(イ)に示すように、1本の発熱体12を用いていても
ディファレンシャルの少ない保温制御が行えるのであ
る。
【0045】実施例2 図10および図11には、本願発明の実施例2にかかる
調乳器における要部が示されている。
【0046】本実施例の場合、実施例1の調乳器におけ
る温度センサ21の調乳ポット空検知構造を変更してお
り、光センサ方式のフォトカプラ構造によって光学的に
空検知を行うようにしている。
【0047】即ち、温度センサ21を構成する支持筒2
4の下端に反射板65が付設される一方、マイクロコン
ピュータ基板17において該反射板65と対向する位置
には、発光素子66aおよび受光素子66bを一体化し
てなるフォトインタラプタ66が設置されている。ここ
で、フォトインタラプタ66における発光素子66aか
ら発せられて反射板15によって反射される光Iは、反
射板65が図11に実線で示す所定位置(即ち、温度セ
ンサ21におけるセンサホルダ23の下降に伴って支持
筒24が下限に達した位置)おいて受光素子66bを作
動させるに十分な光として受光され得るようになってお
り、受光素子66bへの受光によってスィッチONと判
断されることとなっている。なお、反射板65が図11
に鎖線で示す位置にある時(即ち、調乳ポット2が放熱
盤11上に載置されていない時)には、発光素子66a
から発せられて反射板65によって反射される光Iは、
受光素子66bを作動させるに十分な光として受光され
ない。
【0048】上記のように構成すると、調乳ポット空検
知構造のさらなるコンパクト化が達成できる。
【0049】その他の構成および作用効果は、実施例1
と同様なので重複を避けて説明を省略する。
【0050】実施例3 図12および図13には、本願発明の実施例3にかかる
調乳器の要部が示されている。
【0051】本実施例の場合、実施例1における制御回
路収納ボックス16の下箱体33を、調乳器本体1の底
板6の一部で構成している。つまり、底板6の外周所定
位置から矩形状の起立片67を一体に突設して制御回路
収納ボックス16の外壁とし且つ該起立片67に連続す
る底板部分を制御回路収納ボックス16の底壁とし、前
記起立片67に、操作パネル部34を形成しているので
ある。なお、本実施例の場合、底板6は、実施例1と異
なり、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン)の一体成形
品とされている。そして、調乳器本体1における下ケー
ス5に形成される開口部40は、下方が開放された矩形
の切欠形状とされている。また、本実施例の場合、マイ
クロコンピュータ基板17は、制御回路収納ボックス1
6の上箱体32に対してビス止めされている。
【0052】このように構成したことにより、底板6と
制御回路収納ボックス16および操作パネル部34との
ユニット化が可能となり、底板6の組付と同時に制御回
路収納ボックス16および操作パネル部34の組付が行
えることとなり、部品点数および組付工数のさらなる低
減が図れる。しかも、底板6は通常剛性の高い材料(即
ち、ポリプロピレン等)で形成されるところから、操作
パネル部34の耐久性も向上する。
【0053】その他の構成および作用効果は実施例1と
同様なので重複を避けて説明を省略する。
【0054】本願発明は、上記各実施例の構成に限定さ
れるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て適宜設計変更可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例1にかかる調乳器の縦断面図
である。
【図2】本願発明の実施例1にかかる調乳器における調
乳器本体の分解斜視図である。
【図3】本願発明の実施例1にかかる調乳器における調
乳器本体の正面図である。
【図4】本願発明の実施例1にかかる調乳器における調
乳器本体のマグネットプラグ受け取付部を示す断面図で
ある。
【図5】本願発明の実施例1にかかる調乳器における調
乳器本体のマグネットプラグ受けの組付順序を示す斜視
図である。
【図6】本願発明の実施例1にかかる調乳器における調
乳ポットの把手取付構造を示す断面図である。
【図7】本願発明の実施例1にかかる調乳器における保
温制御を示すフローチャートである。
【図8】(イ)は本願発明の実施例1にかかる調乳器に
おける湯温変化を示すタイムチャートであり、(ロ)は
本願発明の実施例1における電気ヒータの消費電力(即
ち、出力)の変化を示すタイムチャートである。
【図9】本願発明の実施例1にかかる調乳器の保温制御
時における通電時間設定状態を示す特性図である。
【図10】本願発明の実施例2にかかる調乳器における
調乳器本体を示す縦断面図である。
【図11】本願発明の実施例2にかかる調乳器における
空検知構造の機能を説明するための説明図である。
【図12】本願発明の実施例3にかかる調乳器の要部を
示す縦断面図である。
【図13】本願発明の実施例3にかかる調乳器にかかる
調乳器本体の分解斜視図である。
【符号の説明】
1は調乳器本体、2は調乳ポット、3は電気ヒータ、4
は上ケース、5は下ケース、6は底板、11は放熱盤、
12は発熱体、16は制御回路収納ボックス、17はマ
イクロコンピュータ基板、32は上箱体、33は下箱
体、34は操作パネル部、40は開口部、41はスイッ
チシート、67は起立片。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気ヒータを有する調乳器本体と、該調
    乳器本体上に載置され、前記電気ヒータにより加熱され
    る調乳ポットとを備えた調乳器であって、前記調乳器本
    を、合成樹脂製の上下ケースを結合することにより構
    成するとともに、該上ケースには、前記電気ヒータを取
    り付ける一方、前記下ケースには、前記電気ヒータへの
    通電制御を行う制御回路を内蔵する制御回路収納ボック
    スと前記制御回路を操作するための操作パネル部と設け
    たことを特徴とする調乳器。
  2. 【請求項2】 前記下ケースには、前記調乳ポットの温
    度を検知する温度センサーを支持する支持部を一体に形
    成し、該支持部により前記制御回路収納ボックスの上方
    を覆うように構成したことを特徴とする前記請求項1記
    載の調乳器。
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