JPH09140559A - Ihジャー炊飯器 - Google Patents

Ihジャー炊飯器

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JPH09140559A
JPH09140559A JP31132095A JP31132095A JPH09140559A JP H09140559 A JPH09140559 A JP H09140559A JP 31132095 A JP31132095 A JP 31132095A JP 31132095 A JP31132095 A JP 31132095A JP H09140559 A JPH09140559 A JP H09140559A
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JP
Japan
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main body
screw
intake port
bottom plate
inner frame
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Application number
JP31132095A
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English (en)
Inventor
Kazuya Miyake
一也 三宅
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Toshiba Home Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Home Technology Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ねじ止めの作業性を向上させ、安全性も向上
させる。 【解決手段】 本体1は、外枠2や内枠3などからなる
本体上部材1aの下側に底板5をねじ41により固定してな
る。このねじ41は、本体1を上下反転させた状態で、上
方から垂直方向に締め付ける。底板5の底面部には、加
熱基板31の冷却のための吸気口35がある。この吸気口35
は、ねじ41の直径よりも小さい寸法にする。したがっ
て、前記ねじ止め作業時に、ねじ41が落ちても、吸気口
35に挟まったり、吸気口35を通って本体1内に入ったり
しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭用のIH
ジャー炊飯器に係わり、特に、組み立て性を改良したI
Hジャー炊飯器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、炊飯器では、例えば実開昭56
-45423号公報に記載されているように、外観にねじ頭の
露出がないようにするために、上枠または外枠の下側に
底板を固定して本体を組み立てるにあたり、底板をその
下方よりねじ止めしていた。また、このねじ止めは、作
業がしやすいように、底板に対して垂直方向に締め付け
るようにしているが、これにより、底板と上枠または外
枠とが隙間なく固定されて外観がよくなり、また、本体
構成の強度が確保されるようになっていた。このように
底板をその下方よりねじ止めする場合、本体は上下反転
させた状態にするが、反転させた本体の底板に対して垂
直方向からねじを締め付ける作業は、ドライバを垂直に
押して回すことができることにより能率よくできる利点
がある反面、ドライバの先端のねじビットからねじが重
力方向である下方へ落下しやすい欠点もある。
【0003】ところで、特に電磁誘導加熱を応用して炊
飯や保温を行うIHジャー炊飯器では、電熱ヒータを用
いたジャー炊飯器よりも、電磁誘導加熱による炊飯と保
温に関する機能部品であるスイッチング素子や制御回路
部品の通電による温度上昇が大きいため、例えば特開平
4-170917号公報に記載されているように、冷却ファンに
よる前記機能部品の冷却を行っている場合が多い。ま
た、冷却ファンによる冷却を行っていない場合でも、発
熱した熱を室内の空気と熱交換させて温度上昇を抑制す
るために、電熱ヒータを用いたジャー炊飯器よりも本体
が大きく、また通気用など数の多い孔を底板や外枠に設
けてある。このため、電熱ヒータを用いたジャー炊飯器
よりも、組み立て時に、底板を固定するねじが孔に誤っ
て挟まるといった不具合が生じやすかった。特にねじが
孔を通って本体内に入ってしまうと、底板を外して本体
を分解し、ねじを取り出さなければならなくなり、非常
に手間がかかる。また、IHジャー炊飯器では、電熱ヒ
ータを用いたジャー炊飯器には通常使用されていない冷
却ファンが備えてあったり、高周波電流を発生させるた
めの加熱基板が本体内部に備えてあったりするので、万
一本体内部に異物が入った場合に生じる不具合も多くな
る。すなわち、最悪ねじが孔から本体内に入ったことが
わからずに使用に供された場合、電熱ヒータを用いたジ
ャー炊飯器ではあまり弊害がないのに対して、IHジャ
ー炊飯器では、前記機能部品にねじが当たって、電気回
路がショートするなどの危険性が大きくなる。あるい
は、冷却ファンにねじが挟まると、冷却ファンがロック
して制御回路部品が異常に高い温度上昇を生じるおそれ
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
IHジャー炊飯器では、上枠や外枠などの本体上部材と
底板などの本体下部材とをこの本体下部材の下方からね
じ止めするにあたり、冷却などのために本体下部材に形
成された孔がねじに比べて大きくなっていたため、ねじ
止め作業時にねじが孔に落ちると、この孔にねじが挟ま
って取り除きにくくなり、作業性を悪化させる原因にな
っていた。また、万一ねじが本体の内部に入った場合に
は、電磁誘導加熱のための高周波電流を発生する加熱基
板や炊飯、保温の制御を行う制御基板の回路がショート
するといった安全上の危険性もあった。
【0005】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、本体下部材のねじ止め作業の作業性を改
善し、組み立て性を向上させたIHジャー炊飯器を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のIHジャー炊飯
器は、前記目的を達成するために、本体の上側を形成す
る本体上部材と、本体の下側を形成する本体下部材と、
鍋を収容する内枠とにより本体を構成し、鍋の電磁誘導
加熱による炊飯と保温に関する機能部品を前記内枠の外
方に備え、前記本体下部材は、底面部に複数の孔を有
し、前記本体下部材を前記本体上部材の下側に装着し、
本体下部材の下方より垂直方向にねじにより締め付けて
本体下部材と本体上部材とを固定してなり、前記本体下
部材の複数の孔の開口部は、本体下部材と本体上部材と
を固定するねじの直径より小さい寸法にしたものであ
る。
【0007】そして、この構成により、組み立て時、本
体を上下反転させた状態で、内枠および機能部品を備え
た本体上部材の下側(組み立て時は上側)に本体下部材
を装着し、この本体下部材の下方(上方)より垂直方向
にねじにより締め付けて本体下部材と本体上部材とを固
定し、本体を構成する。その際、万一ねじが本体下部材
の底面部の孔に落ちてしまったとしても、この孔の寸法
が小さいことから、この孔にねじが挟まるようなことが
ないとともに、孔を通ってねじが本体内に入るようなこ
とがない。
【0008】
【発明の実施形態】以下、本発明のIHジャー炊飯器の
実施例について、図面を参照しながら説明する。第1実
施例の全体断面図である図1において、1は本体であ
り、この本体1は、その上側を形成する本体上部材1a
と、下側を形成する本体下部材1bとにより構成されてい
る。本体上部材1aは、本体1の側部を形成する外枠2
と、この外枠2に内蔵された上面を開口した有底筒状の
内枠3とを備えている。外枠2は、筒状になっている
が、内向き鍔状の上枠部4aを上部に一体に有し、この上
枠部4aに内枠3の上部が固定されている。なお、内枠3
は、ガラス繊維入りポリアミド樹脂などのプラスチック
製である。一方、本体下部材1bは、外枠2の下面開口を
塞ぐ底板5からなっている。
【0009】6は前記内枠3内に着脱自在に収容される
鍋であり、この鍋6は、上面を開口した有底筒状になっ
ているが、内枠3は、鍋6の外面形状にほぼ相似した形
状に形成されている。また、鍋6の外側面の最上部に
は、水平に外方へ突出したフランジ状の取手部7が形成
されている。そして、鍋6は、その取手部7が前記上枠
部4a上に載ることにより支持され、内枠3とその内部に
収容された鍋6との間に、取手部7を除いて所定の第1
の隙間8が形成されるようになっている。また、鍋6
は、アルミニウム材料を主体にした主体部9と、この主
体部9の外面部に設けられた発熱層10とを備えている。
この発熱層10は、主体部9の加熱のためのもので、フェ
ライト系ステンレスなどの磁性金属材料からなってい
る。
【0010】11は前記内枠3の外面部材であるコイルベ
ースであり、このコイルベース11は、ガラス繊維入りP
ET樹脂などのプラスチック製で、前記内枠3の底部か
ら外周下部の周辺形状に相似した形状に形成されてい
る。そして、コイルベース11は、前記上枠部4aから垂設
されたコイルベース取付部12の下側に固定されている。
また、コイルベース11は、前記内枠3の下部外方に位置
しているが、この内枠3との間に所定の第2の隙間13が
形成されている。そして、コイルベース11の下面である
外面には、電磁誘導加熱用の誘導コイル14が螺線状に巻
き付けて固定してある。この誘導コイル14は、コイルベ
ース11、前記第2の隙間13、内枠3および第1の隙間8
を挟んで前記鍋6の底部および側面下部に対向してい
る。また、誘導コイル14を外側から覆うファライトコア
ベース15がコイルベース11に取り付けられている。この
ファライトコアベース15は、ガラス繊維入りPET樹脂
などのプラスチック製である。そして、このファライト
コアベース15の外面の複数箇所には、誘導コイル14の巻
き方向と直交させて複数のフェライトコア16が設けられ
ている。このフェライトコア16は、酸化鉄を主原料とし
た高透磁率を有する材料からなる。さらに、アルミニウ
ム材料からなり磁束の漏れを防止する防磁板17が誘導コ
イル14の外面に対向させて設けられている。
【0011】また、前記内枠3の外側面上部には、この
内枠3の保温のためのコードヒータなどからなる胴ヒー
タ21が設けられている。また、前記内枠3の底部には温
度ヒューズ22が設けられている。さらに、前記コイルベ
ース11の中央部上側には、前記鍋6の外面温度を検出す
る負特性サーミスタからなる鍋センサ23が上下動自在に
設けられている。この鍋センサ23は、弾性部材であるス
プリング24により上方へ付勢されているとともに、内枠
3の底部を貫通して上方へ突出しており、鍋6の底面に
接触するものである。また、鍋センサ23に固定されたス
イッチレバー25がコイルベース11を貫通して下方へ突出
している。
【0012】また、前記本体1内の下部には制御基板26
が設けられている。この制御基板26には、炊飯や保温の
制御を行う制御回路を形成する各種電気部品とともに、
前記スイッチレバー25により操作される開閉子27を有し
鍋6の有無を検出する鍋スイッチ28も設けられている。
一方、器本体1内の後部には加熱基板31が設けられてい
る。この加熱基板31は、前記誘導コイル14に所定の高周
波電流を供給するための高周波電流発生装置を構成する
インバータ回路などを備えている。このインバータ回路
はスイッチング素子32を有しているが、発熱部品である
このスイッチング素子32は、加熱基板31の下部に設けら
れており、放熱器33が取り付けられている。さらに、外
枠2の背面上部には、加熱基板31の上部に対向して複数
の孔からなる排気口34が開口形成されているとともに、
底板5の底面部には、加熱基板32の下部に対向して複数
の孔からなる吸気口35が開口形成されている。なお、底
板5の底面には複数の脚部36が下方へ突出させて形成さ
れており、これら脚部36によって、本体1を置いたテー
ブル面などにより吸気口35が塞がらないようになってい
る。さらに、前記底板5の底部前側には、電源コード37
を巻き取るコードリール38が設けられている。
【0013】そして、前記誘導コイル14、加熱基板31お
よび制御基板26などが鍋6の電磁誘導加熱による炊飯と
保温に関する機能部品をなしているが、これらの機能部
品は、いずれも内枠3の外方で本体上部材1aに組み付け
られている。
【0014】ここで、本体上部材1aと本体下部材1bとの
組み立てに関わる構成について説明する。本体上部材1a
と本体下部材1bである底板5とは複数のねじ41により固
定されるが、そのねじ止めは、底板5の下方からこの底
板5に対して垂直方向になされる。底板5には、その底
面部から垂直に立ち上がるねじ収容筒42が形成されてお
り、本体上部材1aのコイルベース11には、対応するねじ
収容筒42上に同軸的に突き当たるねじ止めボス43が下方
へ突出させて形成されている。そして、ねじ収容筒42内
に下方から入れられたねじ41がねじ収容筒42の上面部を
貫通してねじ止めボス43に螺着される。ねじ41は、M4
mmサイズ相当の普通ねじまたはタッピングねじで、その
頭部44はJISに指定の鍋頭やバインド頭形状であり、
作業性上、頭部44の直径Cよりもねじ部45の長さFが長
いものとする(F>C)。しかし、ねじサイズはM4に
限定されるものではない。
【0015】そして、底板5の各吸気口35の開口部の寸
法は、前記ねじ41の直径Eよりも小さい寸法にしてあ
る。これについて、図2および図3を参照しながらより
詳しく説明する。図2(a)に示すように吸気口35が例
えば長方形状になっている場合、前記寸法関係において
問題になるのは長手方向の寸法Aではなく、短手方向の
幅寸法Bである。この幅寸法Bがねじ41の頭部44の直径
Cよりも短い寸法になっている(B<C)。好ましく
は、ねじ部45の直径Eよりも短い寸法になっている方が
よく(B<E)、頭部44の厚さDよりも短い寸法になっ
ていればさらによい(B<D)。なお、図3に示すよう
に、吸気口35の短手方向の幅寸法B1,B2が両側で異なる
場合は、長い方のB1を前記不等式においてBとすればよ
い。また、吸気口35が丸孔である場合は、直径をBと
し、吸気口35が楕円孔である場合は、短い方の直径をB
とする。
【0016】51は、前記鍋6の上部開口部を開閉自在に
覆う蓋体である。この蓋体51は、外蓋52と、この外蓋52
の下側外周に沿って設けられた外蓋カバー53と、外蓋52
の下側に空間を形成しつつ取り付けられたアルミニウム
材料からなる放熱板54とにより構成され、さらにこの放
熱板54の下部には、鍋6の上面開口部を塞ぐアルミニウ
ム材料からなる内蓋55が内蓋押え56を介して着脱自在に
設けられている。また、57は外蓋カバー53と放熱板54と
の間に挟んで保持された円環状の蓋パッキンであり、蓋
体51の閉塞時に、この蓋パッキン57の下端が鍋6の取手
部7に密着する。蓋体51の前側にはクランプボタン58が
設けられ、このクランプボタン58を押動操作することに
よって、蓋体51の後側に設けられたヒンジ59を回転中心
として蓋体51を開くことができる。一方、蓋体51の下面
部を形成する前記放熱板54の裏面には、コードヒータな
どからなる蓋ヒータ61が設けられているとともに、放熱
板54の温度を検出する負特性サーミスタからなる蓋セン
サ62が設けられている。蓋ヒータ61は、電気的には前記
内枠3の胴ヒータ21と並列回路を構成している。なお、
63は鍋6からの蒸気を外部に排出する蒸気口、64は外蓋
52の上部に設けられた操作パネルである。この操作パネ
ル64は、炊飯と保温に関する操作手段や表示手段を有す
る表示基板を備えている。
【0017】つぎに、回路構成を図4に基づいて説明す
る。同図において、71はマイクロコンピュータであり、
これは周知のように、マイクロプロセッサを構成する制
御装置72および演算装置73の他に、計時装置74と、RO
MおよびRAMなどからなる記憶装置75を備えている。
マイクロコンピュータ71の入力側には、A/D変換器か
らなる入力装置76が接続され、この入力装置76を介し
て、前述の鍋センサ23,蓋センサ62および鍋スイッチ28
とともに、操作パネル64に設けられた操作手段である操
作スイッチ77および停電検知回路78が接続される。これ
に対して、マイクロコンピュータ71の出力側には出力装
置81が接続され、この出力装置81を介して、鍋4を電磁
誘導加熱する誘導加熱手段82と、胴ヒータ21および蓋ヒ
ータ61を同時に通断電制御するトライアックなどからな
るヒータ駆動手段83などが接続される。出力装置81に
は、これらの他に、炊飯や保温などの動作状態を表示す
るLED表示手段84および時刻などを表示する液晶表示
器からなるLCD表示手段85の表示を制御する表示駆動
手段86,87が接続されるとともに、炊飯の終了を報知す
るブザー88の鳴動を制御するブザー駆動手段89が接続さ
れる。マイクロコンピュータ71は、炊飯や保温などの開
始を行なう操作スイッチ77の操作信号と、鍋センサ23お
よび蓋センサ62からの温度データと、鍋スイッチ28から
の鍋検出信号とを入力情報とし、この入力情報に加えて
計時装置74からの時間情報などにより、あらかじめ記憶
装置75に設定した制御シーケンスにしたがって、誘導加
熱手段82,蓋ヒータ61および胴ヒータ21、LED表示手
段84、LCD表示手段85,ブザー88を制御する。91は出
力装置81に接続される停電バックアップ手段であり、こ
れは、停電時にマイクロコンピュータ71の記憶装置75に
記憶された内容を、マイコン駆動回路92により保持する
ものである。
【0018】前記誘導加熱手段82には、マイクロコンピ
ュータ71からの出力信号に基づき所定の高周波電流を供
給する高周波電流発生装置93と、その高周波電流値を可
変しつつ誘導コイル14に対する通断電を制御する出力調
節回路94とが設けられている。そして、高周波電流が誘
導コイル14に供給されると、この誘導コイル14に交番磁
界が発生して、その磁界中にある鍋6の発熱層10に渦電
流が発生し、この渦電流がジュール熱に変換されること
で、発熱層10が発熱して鍋6を加熱する構成になってい
る。
【0019】前記マイクロコンピュータ71による加熱制
御において、炊飯時および保温時の鍋センサ23の制御温
度は、−20〜 140℃の温度範囲内で管理する。例えば、
被調理物である米の吸水を促進する炊飯前のひたし炊き
は45〜60℃に温度制御し、炊飯加熱を停止してむらしに
移行する温度は 105〜 130℃にし、保温制御は60〜75℃
にする。また、炊飯時および保温時の蓋センサ62の制御
温度は、−20〜 120℃の温度範囲内で管理する。例え
ば、むらし中は 110〜 120℃にし、保温中は63〜78℃に
する。これらの温度制御は、従来のIHジャー炊飯器と
同じ構成である。
【0020】そして、炊飯に際しては、被調理物である
米および水を収容した鍋6を内枠3内に収容し、炊飯を
開始すると、所定の加熱パターンで加熱が行われてい
く。すなわち、鍋センサ23および蓋センサ62による温度
情報に基づき、米の吸水を促進するひたし炊き行程と、
強加熱により鍋6内の水を沸騰させて米を糊化させる炊
飯行程と、この炊飯行程中に鍋6の温度が 105〜130 ℃
の所定温度に達したら、これを炊き上げ終了と判断して
むらしにする炊き上げ行程と、鍋6内を高温に保持して
粘化を完全に促進させるむらし行程とを順次行ない、ご
飯を炊く。むらし行程後は保温行程に移行する。
【0021】ところで、電磁誘導加熱時にはスイッチン
グ素子32が発熱するが、この発熱により、空気が吸気口
35から本体1内に吸入され、加熱基板31の周りを通り、
排気口34から排出される。この自然対流により、スイッ
チング素子32を含めて加熱基板31が冷却される。
【0022】つぎに、本体1の組み立ての概略を説明す
る。この組み立ては、本体1を上下反転した状態で行
う。まず、外枠2内に、内枠3を組み付け、内枠3の外
側にコイルベース11およびフェライトコアベース15など
とともに誘導コイル14を組み付けるとともに、加熱基板
31および制御基板26を組み付けて、本体上部材1aを組み
立てる。ついで、外枠2の下縁(組み立て時は上縁)に
本体下部材1bである底板5の外周の上縁(下縁)を装着
し、この底板5の下方(上方)からねじ止めを行い、本
体上部材1aに底板5を固定する。ねじ止めは、ねじ41を
底板5に対して垂直方向にこの底板5のねじ収容筒42に
通しコイルベース11のねじ止めボス43に締め付けること
による。
【0023】このように上下反転させた本体1の底板5
に対して垂直方向からねじ41を締め付ける作業は、ドラ
イバを垂直に押して回すことができることにより能率よ
くできる利点があるが、ドライバの先端のねじビットか
らねじ41が重力方向である下方へ落下するおそれがあ
る。このようにねじ止め作業時にドライバからねじ41が
外れるなどの何らかの誤りで、ねじ41が底板5の吸気口
35へ落ちたとしても、この吸気口35の開口寸法がねじ41
に比べて小さくなっていることにより、ねじ41が吸気口
35に挟まりにくい。したがって、吸気口35からねじ41を
容易に取り除くことができる。これにより、ねじ止め作
業性が改善され、組み立て性が向上する。また、ねじ41
が吸気口35を通って本体1内に入ってしまうことがない
ので、従来のように本体内に入ったねじを取り出すため
に本体を分解するような手間がなくなる。これととも
に、本体内に入ったまま放置されたねじが加熱基板や制
御基板などの機能部品に当たって電気回路がショートす
る危険性もなくなり、安全性が向上する。以上の作用効
果は、冷却のための吸気口35が必要で、かつ、電磁誘導
加熱のための加熱基板31や制御基板26などの多くの機能
部品を備えたIHジャー炊飯器において、特に効果的な
ものである。
【0024】なお、吸気口35の幅寸法Bをねじ41の頭部
44の直径Cよりも短い寸法にすれば、少なくともねじ41
が吸気口35を通って本体1内に入ることを完全に防止で
きる。また、吸気口35の幅寸法Bをねじ41のねじ部45の
直径Eよりも短い寸法にすれば、ねじ部45が吸気口35に
挟まることをも完全に防止できる。さらに、吸気口35の
幅寸法Bをねじ41の頭部44の厚さDよりも短い寸法にす
れば、ねじ41の頭部44が吸気口35に挟まることをも完全
に防止できる。ねじ41が吸気口35に挟まるのを確実に防
止するには、この吸気口35の寸法をより小さくした方が
よいが、冷却効果を高めるには吸気口35をある程度大き
くすべきである。例えば、各吸気口35の寸法を小さくし
た分、吸気口35の数を増やすとよい。
【0025】つぎに、第2実施例を図5に基づいて説明
する。なお、前記第1実施例と対応する部分には同一符
号を付して、その説明を省略する。本第2実施例では、
本体1の上部を形成する上枠4の内周部下側に内枠3を
装着して本体上部材1aを構成した上で、上枠4の外周部
下側に本体下部材1bを装着して本体1を構成している。
本体下部材1bは、本体1の側部を形成する外枠部2bを底
板5に一体に形成してある。その外枠部2bに、加熱基板
31の冷却用の排気口34が形成されている。また、底板5
の底面部に形成されたねじ収容筒42に下方から垂直方向
に通されたねじ41が螺着されるねじ止めボス43は内枠3
に形成されている。そして、底板5の底面部に形成され
た冷却用の吸気口35と、本体上部材1aおよび本体下部材
1bを固定するねじ41との寸法関係は、前記第1実施例と
同様に設定されており、これにより、前記第1実施例と
同様の作用効果が得られる。なお、図5において、誘導
コイルは図示を省略してある。
【0026】つぎに、第3実施例を図6に基づいて説明
する。なお、前記第1実施例および第2実施例と対応す
る部分には同一符号を付して、その説明を省略する。本
第3実施例では、本体1の上部を形成する上枠4の内周
部下側に内枠3を装着するとともに、上枠4の外周部下
側に本体1の側部を形成する筒状の外枠2を装着して本
体上部材1aを構成している。また、この本体上部材1aを
構成する一部品であるコイルベース11がねじ101 により
内枠3の下側に固定されている。このねじ止めは、下方
より垂直方向になされる。なお、コイルベース11に設け
られた誘導コイルは図示していない。また、前記本体上
部材1aの外枠2の下側には、本体下部材1bをなす底板5
が装着されている。この本体上部材1aと底板5との固定
は、この底板5の下方からのねじ止めによる。そのため
に、底板5の底面部に形成されたねじ収容筒42A ,42B
に下方から垂直方向に通されたねじ41A ,41B が、上枠
4の下側およびコイルベース11の下側にそれぞれ形成さ
れたねじ止めボス43A ,43B にそれぞれ螺着されてい
る。
【0027】また、前記外枠2と内枠3との間には、モ
ータ102 により回転駆動される冷却ファン103 が設けら
れている。一方、前記底板5の底面部には、複数の吸気
口35が本体上部材1aに内蔵された冷却ファン103 と対向
する位置に開口形成されている。この冷却ファン103
は、図示していない電磁誘導加熱用の加熱基板に送風し
てこれを強制冷却するためのもので、加熱基板に搭載し
た制御用の部品の温度上昇が冷却ファンにより強制冷却
しなくてもよい程度のものである場合は、前記第1実施
例および第2実施例のようになくてもよい。
【0028】そして、吸気口35の開口部の寸法は、上枠
4と底板5とを固定するねじ41A およびコイルベース11
と底板5とを固定するねじ41B よりも前記第1実施例お
よび第2実施例と同様に小さくなっている。これによ
り、前記第1実施例および第2実施例と同様の作用効果
が得られる。それに加えて、本第3実施例のように冷却
ファン103 を備えたものでは、異物がこの冷却ファン10
3 に挟まると、この冷却ファン103 の回転がロックされ
て加熱基板の冷却ができなくなり、これが回路故障の原
因にもなるが、底板5のねじ止め作業時などに、ねじ41
A ,41B が吸気口35を通って本体1内に入ってしまうこ
とがないので、冷却ファン103 にねじ41A,41B が挟ま
るようなことはない。したがって、ねじ41A ,41B が原
因で冷却ファン103 の回転に支障をきたすことはなく、
冷却ファン103 のロックにより加熱基板などの部品が異
常に高い温度上昇を生じることも防止できる。
【0029】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
前記実施例では、本体下部材1bをなす底板5の底面部の
孔が加熱基板31の冷却用の吸気口35になっていたが、ね
じとの寸法関係が問題になる孔は吸気口に限らず、排気
口あるいは他の孔も問題になり得る。本体下部材は、底
面部以外の側面部などにも孔があってもよいが、ねじと
の寸法関係が問題になるのは、主に底面部の孔である。
さらに、本体下部材と本体上部材との分割位置および両
者の固定のための構成も前記各実施例のものには限らな
い。例えば、本体下部材をなす底板は、本体上部材を構
成する部品のうち上枠、内枠あるいはコイルベース以外
の外枠などにねじ止めして固定してもよい。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、本体下部材の下方より
ねじ止めすることにより本体下部材と本体上部材とを固
定して本体を構成するIHジャー炊飯器において、本体
下部材の底面部にある複数の孔の開口部は、前記ねじの
直径より小さい寸法にしたので、万一組み立て時にねじ
が孔に落ちてしまったとしても、ねじが孔に挟まったり
本体内に入ってしまったりすることがなく、ねじ止め作
業の作業性が向上し、組み立て性が向上する。また、本
体内に入ったねじにより電磁誘導加熱用の機能部品がシ
ョートしてしまうようなおそれもなく、安全性も向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のIHジャー炊飯器の第1実施例を示す
断面図である。
【図2】同上吸気口とねじの寸法関係を説明するもの
で、(a)は吸気口の平面図、(b)はねじの側面図で
ある。
【図3】同上吸気口の寸法の採り方を説明する平面図で
ある。
【図4】同上電気回路の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明のIHジャー炊飯器の第2実施例を示す
一部の断面図である。
【図6】本発明のIHジャー炊飯器の第3実施例を示す
一部の断面図である。
【符号の説明】
1 本体 1a 本体上部材 1b 本体下部材 3 内枠 6 鍋 14 誘導コイル(機能部品) 26 制御基板(機能部品) 31 加熱基板(機能部品) 35 吸気口(孔) 41,41A ,41B ねじ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体の上側を形成する本体上部材と、本
    体の下側を形成する本体下部材と、鍋を収容する内枠と
    により本体を構成し、鍋の電磁誘導加熱による炊飯と保
    温に関する機能部品を前記内枠の外方に備え、前記本体
    下部材は、底面部に複数の孔を有し、前記本体下部材を
    前記本体上部材の下側に装着し、本体下部材の下方より
    垂直方向にねじにより締め付けて本体下部材と本体上部
    材とを固定してなり、前記本体下部材の複数の孔の開口
    部は、本体下部材と本体上部材とを固定するねじの直径
    より小さい寸法にしたことを特徴とするIHジャー炊飯
    器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11260A (ja) * 1997-06-13 1999-01-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 炊飯器
JPH11261A (ja) * 1997-06-13 1999-01-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 炊飯器
JPH1126144A (ja) * 1997-06-30 1999-01-29 Zojirushi Corp 誘導加熱式電気機器の設定電力調整構造
JPH1156606A (ja) * 1997-08-26 1999-03-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 炊飯器

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