JPH11267017A - 電気炊飯器 - Google Patents

電気炊飯器

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JPH11267017A
JPH11267017A JP7064898A JP7064898A JPH11267017A JP H11267017 A JPH11267017 A JP H11267017A JP 7064898 A JP7064898 A JP 7064898A JP 7064898 A JP7064898 A JP 7064898A JP H11267017 A JPH11267017 A JP H11267017A
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rice cooker
rice
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Toshiaki Kawai
敏明 河合
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Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 炊飯終了後にご飯を急速に冷却し得るように
するとともに、炊飯器本体内部へ異物が侵入するおそれ
をなくする。 【解決手段】 内部に内鍋3を収納し得るように構成さ
れた容器本体1と、該容器本体1の開口を開閉自在に覆
蓋する蓋体2と、前記内鍋3を加熱する加熱手段(炊飯
用ワークコイル10)とを備えた電気炊飯器において、
前記容器本体1内の空間部4に、送風ファン33を配置
するとともに、該送風ファン33からの送風Wを前記内
鍋3と容器本体1との間に形成される隙間Sの上部へ供
給する送風通路Aを前記容器本体1の開口縁部を形成す
る肩部(肩部材7)を貫通して設けて、炊飯終了後に送
風ファン33を駆動開始することにより、該送風ファン
33からの送風Wを送風通路Aを介して内鍋3と容器本
体1との間の隙間Sに供給し、該送風Wにより内鍋3を
直接冷却するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、電気炊飯器に関
し、さらに詳しくは炊飯終了後にご飯を急冷却すること
により美味しいご飯が得られるようにした電気炊飯器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電気炊飯器においては、内鍋内
に米と水とを収容し、加熱手段(例えば、電磁誘導コイ
ルあるいは電気ヒータ)により内鍋を所定の炊飯特性に
したがって加熱することによりご飯を炊き上げるように
なっている。
【0003】上記のようにして炊き上がったご飯は、1
00℃近くの高温であり、保温温度に下がるまでに1〜
2時間かかる。従って、ご飯は長時間高温にさらされる
こととなり、その間にご飯の酸化や褐変反応による変質
(変色)が促進され、又、酸素反応によりご飯中に含ま
れる脂肪酸の分解が促進され、不快な臭いを生ずるなど
の問題が生ずる。
【0004】上記褐変反応および脂肪酸分解反応は、ご
飯の温度が80〜85℃の温度範囲で特に生じやすいと
ころから、炊飯終了後(さらに詳しくは、蒸らし工程終
了後)に、ご飯を保温温度まで急速に冷却するようにし
た電気炊飯器が開発されている。
【0005】例えば、特開平9−154718号公報に
開示されているように、送風ファンを炊飯器本体の内面
と遮熱板の外面との間の間隙に配置するようにしたもの
が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公知例
のものでは、送風ファンから圧送される冷却風は、炊飯
器本体と遮熱板との間の間隙にこもる熱気を排除するこ
とはできるものの、内鍋を直接冷却する構造となってい
ないため、ご飯の冷却が不十分となるおそれがある。
【0007】また、上記公知例のものでは、遮熱板に多
数の穴を形成し、送風ファンからの送風を内鍋と遮熱板
との間に供給するようにした実施例も開示されている
が、この場合、遮熱板に穴が形成されているため、炊飯
器本体内部に異物(例えば、水や米粒等)が侵入するお
それがある。
【0008】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、炊飯終了後にご飯を冷却し得るようにするととも
に、炊飯器本体内部へ異物が侵入するおそれをなくする
ことを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明の基本構成(請
求項1の発明)では、上記課題を解決するための手段と
して、内部に内鍋を収納し得るように構成された容器本
体と、該容器本体の開口を開閉自在に覆蓋する蓋体と、
前記内鍋を加熱する加熱手段とを備えた電気炊飯器にお
いて、前記容器本体内の空間部に、送風ファンを配置す
るとともに、該送風ファンからの送風を前記内鍋と容器
本体との間に形成される隙間の上部へ供給する送風通路
を前記容器本体の開口縁部を形成する肩部を貫通して設
けている。
【0010】上記のように構成したことにより、炊飯終
了後に送風ファンを駆動開始すると、該送風ファンから
の送風が送風通路を介して内鍋と容器本体との間の隙間
に供給され、該送風により内鍋が直接冷却される。従っ
て、炊飯終了後においてご飯が冷却されることとなり、
ご飯の劣化が最も激しい100℃近辺から85〜80℃
の高温帯を素早く通過させることができる。また、送風
通路を容器本体の肩部を貫通させて形成し、内鍋と容器
本体との間に形成される隙間の上部へ供給するようにし
ているため、容器本体内部へ異物(例えば、水、米粒
等)が侵入するおそれがなくなる。
【0011】請求項2の発明におけるように、前記送風
ファンを前記容器本体内の空間部における側方部位に配
置した場合、容器本体内の空間の有効利用を図ることが
できることとなり、容器本体の上下寸法を大きくする必
要がなくなるとともに、送風通路の長さが底部に送風フ
ァンを配置した場合に比べて短くなり、送風効率が向上
する。
【0012】請求項3の発明におけるように、前記送風
ファンを前記容器本体肩部に取り付けた場合、送風ファ
ンを取り付けるための特別な部材が不要となる。
【0013】請求項4の発明におけるように、前記送風
通路の一部を、前記容器本体肩部に形成された環状通路
により構成するとともに、前記容器本体肩部に、前記環
状通路と前記隙間の上部とを連通する複数の連通口を形
成した場合、容器本体の肩部を利用した送風通路構造と
なるため、通路構成のための特別な部材が不要となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。
【0015】第1の実施の形態(請求項1〜3に対応) 図1および図2には、本願発明の第1の実施の形態にか
かる電気炊飯器が示されている。
【0016】この電気炊飯器は、図1に示すように、内
部に炊飯用の内鍋3を収納し得るように構成され且つ空
間部4を有する二重構造の容器本体1と、該容器本体1
の上部開口を開閉自在に覆蓋する蓋体2とを備えてい
る。
【0017】前記容器本体1は、外側壁となる胴部5a
と底壁となる底部5bとを有する合成樹脂(例えば、ポ
リプロピレン)の一体成形品からなる外ケース5と、内
周壁となる合成樹脂製(例えば、ポリプロピレン製)の
有底筒状の保護枠6と、該保護枠6の上端と前記外ケー
ス5の上端とを結合する合成樹脂製(例えば、ポリプロ
ピレン製)の前記肩部材7とによって構成されており、
前記外ケース5、保護枠6および肩部材7に囲まれて前
記空間部4が形成されている。なお、前記保護枠6内に
は、前記内鍋3が取り出し可能に収納されることとなっ
ている。
【0018】前記内鍋3の底部中央には、上向きに凸な
隆起部3aが形成されている。該隆起部3aは、炊飯時
において側壁に沿う外対流の他に、該隆起部3a上方に
内対流を生ぜしめるものであり、該内対流と前記外対流
との形成により内鍋3内の温度の均一化を図ることがで
きる。
【0019】前記保護枠6の底面中央にも、前記内鍋隆
起部3aに沿うようにして隆起部6aが形成されてお
り、その中央部には、温度検出手段として作用するセン
タセンサー8を臨ませるためのセンサー穴9が形成され
ている。このようにすると、保護枠6内に水等が侵入し
たとしても、センサー穴9が最底面より上方に開口して
いるため、下方(即ち、容器本体1の空間部4内)へ漏
れ出るということがなくなる。
【0020】前記センサー穴9を包囲するように炊飯時
における加熱手段として作用する環状の電磁誘導コイル
(以下、炊飯用ワークコイルという)10が前記保護枠
6の底面および該底面から側周面に至る間の湾曲部に配
設されている。該炊飯用ワークコイル10は、交番磁界
を発生するものであり、該交番磁界の電磁誘導により前
記内鍋3に誘導電流である渦電流を発生させ、該渦電流
の抵抗熱を利用して加熱するものとされている。なお、
内鍋3は、炊飯用ワークコイル10により渦電流を発生
させることのできる材質(例えば、磁性体材料)により
構成される。
【0021】前記炊飯用ワークコイル10は、前記保護
枠6の底面に対して固定されたコイルダイ11と前記保
護枠6の底面との間に挟持されている。符号12はフェ
ライトコアであり、炊飯用ワークコイル10による磁気
が下方に存在する機器に対して影響を及ぼさないように
遮閉する作用をなす。
【0022】前記センサー穴9内には、前記内鍋3の底
部に対して接触するようにしてセンタセンサー8が設け
られている。また、前記保護枠6の側周面には、保温時
における加熱手段として作用する環状の電磁誘導コイル
(以下、保温用ワークコイルという)13が取り付けら
れている。
【0023】前記容器本体1の底部(即ち、外ケース5
の底部5b)には、前記炊飯用および保温用ワークコイ
ル10,13の通電制御を行うためのパワートランジス
タおよび整流用ダイオードブリッジ(図示省略)へ冷却
風を圧送する冷却ファン14が配設されている。また、
前記容器本体1の底壁(具体的には、外ケース5の底部
5b)には、前記送風ファン14に対向して空気入口1
5が形成されている。
【0024】一方、前記蓋体2は、外面を構成する合成
樹脂製(例えば、ポリプロピレン製)の上板16と、内
周面を構成する合成樹脂製(例えば、ポリプロピレン
製)の環状の下板17と、該下板17の内周縁に取り付
けられる金属製の放熱板18とによって構成されてお
り、前記上下板16,17と放熱板18とに囲まれた空
間部19には、断熱材20が配設されている。
【0025】この蓋体2は、前記肩部材7の一側に形成
されたヒンジ受け21に対してヒンジピン22を介して
弧回動且つ着脱自在に取り付けられている。
【0026】そして、前記蓋体2の中央部には、前記上
板16から垂設された筒部23が形成されており、該筒
部23内は、炊飯時に発生する水蒸気を外部へ排出する
ための蒸気排出通路24を有するスチームキャップ25
が着脱自在に取り付けられている。該スチームキャップ
25内には、調圧弁として作用するボール弁26が配設
されている。前記スチームキャップ25の下端には、前
記内鍋3の開口を閉塞するための内蓋27が取り付けら
れている。符号28はスチームキャップ25への蒸気入
口、29はスチームキャップ25からの蒸気出口、30
は内蓋27との周縁と内鍋3の開口および蓋体下板17
との間をシールするシールパッキンである。
【0027】前記放熱板18の内周縁は、前記筒部23
の下端にに結合支持される一方、放熱板18の外周縁
は、前記下板17の内周縁に対して結合されている。こ
の放熱板18の上面には、該放熱板18を加熱すること
により露付きおよびオネバの成長を防止する蓋ヒータ3
1が取り付けられている。
【0028】そして、本実施の形態においては、前記容
器本体1内の側方部位(例えば、ヒンジ受け21側)お
ける空間部4には、送風ファン33が前記肩部材7に対
してビス34により取り付けられた状態で配置されてい
る(図2参照)。該送風ファン33は、図2に示すよう
に、ファンモータ35により回転駆動される多翼ロータ
36と該多翼ロータ36を囲繞するスクロールタイプの
ファンケーシング37とからなる遠心ファンとされてい
る。このようにすると、容器本体1内の空間部4(特
に、大きな余剰空間ができるヒンジ受け21側の空間)
の有効利用を図ることができることとなり、容器本体1
の上下寸法を大きくする必要がなくなる。
【0029】前記ファンケーシング37の吐出口37a
には、ダクト38が接続されており、該ダクト38の上
端は、前記肩部材7に形成された環状通路39の入口3
9aに臨まされている。また、前記肩部材7には、前記
環状通路39と前記内鍋3と保護枠6との間に形成され
る環状の隙間Sの上部とを連通する複数の連通口40が
形成されている。該連通口40は、前記肩部材7の周方
向において等間隔で形成される。つまり、前記送風ファ
ン33からの送風Wは、前記ダクト38、環状通路39
および連通口40からなる送風通路Aを介して前記隙間
Sの上部へ供給されることとなっているのである。符号
58は空気取り入れ口である。
【0030】前記容器本体1の反ヒンジ側(即ち、蓋体
2をロックするロック機構41が設けられている側)に
おける空間部4には、炊飯用および保温用ワークコイル
10,13および蓋ヒータ31等への通電制御を司る制
御ユニットが組み込まれた制御基板42が配設され、該
制御基板42には、各種スイッチ類(例えば、炊飯スイ
ッチ、予約スイッチ、保温スイッチ等)および液晶表示
装置(図示省略)が配設されている。
【0031】ついで、図3に示す電気回路図に基づい
て、本実施の形態にかかる電気炊飯器における電気的構
成を説明する。なお、図1および図2に示された各部に
対応する部分には同一の参照符号を付して示す。
【0032】商用交流電源43からの電力は、内鍋3の
異常加熱を検知して溶断する温度ヒューズ44および整
流回路45を経て炊飯用および保温用ワークコイル1
0,13に供給されることとなっている。符号46は平
滑コンデンサ、47,48は共振コンデンサである。
【0033】前記炊飯用および保温用ワークコイル1
0,13には、マイクロコンピュータユニット(以下、
マイコンと略称する)49からIGBTドライブ回路5
0,51を経た指令によりそれぞれON/OFF制御さ
れるパワートランジスタ52,53からの制御信号が与
えられることとなっている。
【0034】前記マイコン49は、所定のプログラムに
従ってパワートランジスタ52,53の制御を行い、こ
れによりワークコイル10,13、蓋ヒータ31および
冷却ファン14および送風ファン33への通電を制御す
る。この通電制御は、前記センターセンサ8内に内蔵さ
れたサーミスタ54から温度センサー検知回路55を経
て出力される出力信号に基づいて行なわれる。
【0035】図3において、符号56は各種スイッチ群
(例えば、炊飯スイッチ、予約スイッチ、保温スイッチ
等)、57は液晶表示部である。
【0036】ついで、図4に示すフローチャートおよび
図5に示すタイムチャートを参照して、上記構成の電気
炊飯器における送風ファン制御について詳述する。
【0037】ステップS1において炊飯が終了した(即
ち、蒸らし工程が終了した)と判定されると、ステップ
2においてセンタセンサー8により検出された内鍋3
の温度Tが入力され、ステップS3において送風ファン
33が12Vの電圧印加により駆動開始される。なお、
この時、炊飯用ワークコイル10、保温用ワークコイル
13および冷却ファン14への通電は停止され、蓋ヒー
タ31への通電は継続されている。
【0038】ついで、ステップS4において内鍋Tと予
め設定された温度である90℃との比較がなされ、ここ
でT<90℃と判定されるまでは、送風ファン33は1
2Vでの駆動を継続されるが、T<90℃と判定される
と、ステップS5に進み、送風ファン33が6Vの電圧
印加により駆動される。
【0039】そして、ステップS6において内鍋Tと予
め設定された温度である82℃との比較がなされ、ここ
でT<82℃と判定されるまでは、送風ファン33は6
Vでの駆動を継続されるが、T<82℃と判定される
と、ステップS7に進み、送風ファン33への通電が停
止(即ち、駆動が停止)されるとともに、ステップS8
において蓋ヒータ31への通電も停止される。上記のよ
うな送風ファン制御を行う理由は、炊飯終了直後におけ
る内鍋温度は、100℃近辺と高くなっているため、最
初は送風ファン33を12Vで高速駆動させることによ
り90℃まで冷却し、その後は6Vで駆動させることに
より電力消費を節約するためである。なお、炊飯終了か
ら内鍋温度が82℃に降下するまでの間送風ファン33
を同一出力で駆動させてもよい。
【0040】その後、ステップS9において内鍋Tと予
め設定された温度である72℃(即ち、保温温度)との
比較がなされ、ここでT<72℃と判定されるまでは、
蓋ヒータ31への通電停止は継続されるが、T<72℃
と判定されると、ステップS10に進み、蓋ヒータ31へ
の通電が開始されるとともに、保温用ワークコイル13
による保温制御が実行される。
【0041】上記したように、炊飯終了後に送風ファン
33を駆動開始することにより、該送風ファン33から
の送風Wが送風通路Aを介して内鍋3と容器本体1との
間の隙間Sに供給されることとなり、該送風Wにより内
鍋3が直接冷却される。従って、炊飯終了後において内
鍋温度が82℃になるまでの間ご飯が冷却されることと
なり、ご飯の劣化が最も激しい100℃近辺から85〜
80℃の高温帯を素早く通過させることができる。その
後は自然冷却により保温温度である72℃まで冷却し
て、保温制御を行うこととしているため、ご飯を良好な
状態で保温することができる。また、前記隙間Sに供給
された送風Wは、当該隙間Sを下方に移動するにしたが
って温度上昇するところから、センタセンサー8が送風
Wの影響を受けにくくなり、その後の保温温度制御が正
確に行える。
【0042】しかも、本実施の形態の場合、送風ファン
33を肩部材7に取り付けるようにしているため、送風
ファン33を取り付けるための特別な部材が不要とな
る。
【0043】また、送風通路を容器本体の肩部を貫通さ
せて形成し、内鍋と容器本体との間に形成される隙間の
上部へ供給するようにしているため、容器本体内部へ異
物(例えば、水、米粒等)が侵入するおそれがなくな
る。
【0044】また、送風通路Aの一部を、肩部材7に形
成された環状通路39により構成するとともに、前記肩
部材7に、前記環状通路39と前記隙間Sの上部とを連
通する複数の連通口40を形成するようにしているた
め、肩部材7を利用した送風通路構造となるため、通路
構成のための特別な部材が不要となる。
【0045】第2の実施の形態(請求項1、4に対応) 図6には、本願発明の第2の実施の形態にかかる電気炊
飯器が示されている。
【0046】この場合、蓋ヒータおよび放熱板は省略さ
れており、それに代えて肩部材7に肩ヒータ59が設け
られ、該肩ヒータ59に対して蓋体2の閉止時に内蓋2
7の外周縁が圧接されることとなっている。なお、放熱
板部分は、蓋体下板17により覆われている。
【0047】また、送風ファン33は、外ケース5の内
壁に取り付けられており、ダクト38は、肩部材7に形
成された貫通穴60の下部口縁に対して接続されてい
る。一方、蓋体2の下板17には、前記貫通穴60に対
応する貫通穴61が形成されており、両貫通穴60,6
1は、蓋体2の閉止時に貫通穴60の上部口縁および貫
通穴61の下部口縁にそれぞれ取り付けられたパッキン
62,63を介して連通されることとなっている。
【0048】また、前記貫通穴61の上部口縁には、前
記内蓋27に形成された貫通穴64に接続された接続ダ
クト65が接続されている。さらに、該接続ダクト65
の途中には、前記蓋体下板17に形成された貫通穴66
に接続された分岐ダクト67が接続されている。つま
り、本実施の形態においては、送風ファン33からの送
風Wは、前記ダクト38、貫通穴60,61、接続ダク
ト65および貫通穴64からなる送風通路Aを介して内
鍋3と容器本体1との間に形成される隙間Sの上部へ供
給されることとなっているのである。なお、同時に送風
Wは、分岐ダクト67および貫通穴66を介して内蓋2
7の上方空間にも供給されることとなっている。
【0049】上記のように構成したことにより、炊飯終
了後に送風ファン33を駆動させると、送風通路Aを介
して送風Wが内鍋3と容器本体1との間の隙間Sの上部
に供給されるとともに、分岐ダクト67を介して内蓋2
7の上部空間にも供給される。従って、内蓋3が送風W
により冷却されるとともに、内蓋27も送風風Wにより
冷却されることとなり、ご飯の温度を急降下させること
ができる。
【0050】その他の構成および作用効果は、第1の実
施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0051】第3の実施の形態(請求項1、4に対応) 図7には、本願発明の第3の実施の形態にかかる電気炊
飯器が示されている。
【0052】この場合、送風ファン33を省略し、パワ
ートランジスタおよび整流用ダイオードブリッジ(図示
省略)を冷却するための冷却ファン14を送風ファンと
して兼用するようにしている。つまり、炊飯終了後にお
いても、冷却ファン14の運転を継続し、該冷却ファン
14からの送風を、容器本体1の空間部4、環状通路3
9および連通口40からなる送風通路Aを介して内鍋3
と容器本体1との間に形成される隙間Sの上部へ供給さ
れることとなっているのである。その他の構成は、第1
の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0053】ついで、図8に示すフローチャートを参照
して、上記構成の電気炊飯器における冷却ファン制御に
ついて詳述する。
【0054】ステップS1において炊飯が開始され、ス
テップS2において後吸水工程が終了したと判定される
と、ステップS3において冷却ファン14が6Vの電圧
印加により駆動開始される。つまり、冷却ファン14が
低速で運転開始される。
【0055】その後、ステップS4において炊飯が終了
した(即ち、蒸らし工程が終了した)と判定されると、
ステップS5においてセンタセンサー8により検出され
た内鍋3の温度Tが入力され、ステップS6において冷
却ファン14が12Vの電圧印加により駆動開始され
る。なお、この時、炊飯用ワークコイル10および保温
用ワークコイル13への通電は停止され、蓋ヒータ31
への通電は継続されている。
【0056】ついで、ステップS6において内鍋Tと予
め設定された温度である82℃との比較がなされ、ここ
でT<82℃と判定されるまでは、冷却ファン14は1
2Vでの駆動を継続されるが、T<82℃と判定される
と、ステップS7に進み、冷却ファン14への通電が停
止(即ち、駆動が停止)されるとともに、ステップS8
において蓋ヒータ31への通電も停止される。上記のよ
うな冷却ファン制御を行う理由は、炊飯中においては、
パワートランジスタおよび整流用ダイオードブリッジの
みを冷却すればよいので、冷却ファン14を6Vで低速
駆動させても十分であるのに対して、炊飯終了直後にお
ける内鍋温度は、100℃近辺と高くなっているため、
最初は冷却ファン14を12Vで高速駆動させることに
より送風を環状通路39にまで到達させる必要があるか
らである。
【0057】その後、ステップS9において内鍋Tと予
め設定された温度である72℃(即ち、保温温度)との
比較がなされ、ここでT<72℃と判定されるまでは、
蓋ヒータ31への通電停止は継続されるが、T<72℃
と判定されると、ステップS10に進み、蓋ヒータ31へ
の通電が開始されるとともに、保温用ワークコイル13
による保温制御が実行される。
【0058】上記したように、本実施の形態において
は、パワートランジスタおよび整流用ダイオードブリッ
ジを冷却するための冷却ファン14を炊飯終了後におい
てご飯を冷却するための送風ファンとして兼用するよう
にしているので、ファンを二つ使用する必要がなくな
り、コストダウンを図ることができる。その他の作用効
果は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省
略する。
【0059】上記各実施の形態においては、加熱手段と
してワークコイルを用いているが、本願発明は、加熱手
段として電気ヒータを用いたものにも適用可能なことは
勿論である。
【0060】
【発明の効果】本願発明(請求項1の発明)によれば、
内部に内鍋を収納し得るように構成された容器本体と、
該容器本体の開口を開閉自在に覆蓋する蓋体と、前記内
鍋を加熱する加熱手段とを備えた電気炊飯器において、
前記容器本体内の空間部に、送風ファンを配置するとと
もに、該送風ファンからの送風を前記内鍋と容器本体と
の間に形成される隙間の上部へ供給する送風通路を前記
容器本体の開口縁部を形成する肩部を貫通して設けて、
炊飯終了後に送風ファンを駆動開始することにより、該
送風ファンからの送風を送風通路を介して内鍋と容器本
体との間の隙間に供給し、該送風により内鍋を直接冷却
するようにしたので、炊飯終了後においてご飯が冷却さ
れることとなり、ご飯の劣化が最も激しい100℃近辺
から85〜80℃の高温帯を素早く通過させることがで
きるという効果がある。
【0061】しかも、送風通路を容器本体の肩部を貫通
させて形成し、内鍋と容器本体との間に形成される隙間
の上部へ供給するようにしているため、容器本体内部へ
異物(例えば、水、米粒等)が侵入するおそれがなくな
るという効果もある。
【0062】また、前記隙間に供給された冷却風は、当
該隙間を下方に移動するにしたがって温度上昇するとこ
ろから、センタセンサーが冷却風の影響を受けにくくな
り、その後の保温温度制御が正確に行えるという効果も
ある。
【0063】請求項2の発明におけるように、前記送風
ファンを前記容器本体内の空間部における側方部位に配
置した場合、容器本体内の空間の有効利用を図ることが
できることとなり、容器本体の上下寸法を大きくする必
要がなくなるとともに、送風通路の長さが底部に送風フ
ァンを配置した場合に比べて短くなり、送風効率が向上
する。
【0064】請求項3の発明におけるように、前記送風
ファンを前記容器本体肩部に取り付けた場合、送風ファ
ンを取り付けるための特別な部材が不要となる。
【0065】請求項4の発明におけるように、前記送風
通路の一部を、前記容器本体肩部に形成された環状通路
により構成するとともに、前記容器本体肩部に、前記環
状通路と前記隙間の上部とを連通する複数の連通口を形
成した場合、容器本体の肩部を利用した送風通路構造と
なるため、通路構成のための特別な部材が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気炊飯
器の縦断面図である。
【図2】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気炊飯
器の要部拡大斜視図である。
【図3】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気炊飯
器における制御回路部の結線図である。
【図4】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気炊飯
器における送風ファン制御のフローチャートである。
【図5】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気炊飯
器における送風ファン制御のタイムチャートである。
【図6】本願発明の第2の実施の形態にかかる電気炊飯
器の半截縦断面図である。
【図7】本願発明の第3の実施の形態にかかる電気炊飯
器の縦断面図である。
【図8】本願発明の第3の実施の形態にかかる電気炊飯
器における冷却ファン制御のフローチャートである。
【符号の説明】
1は容器本体、2は蓋体、3は内鍋、4は空間部、7は
肩部材、14は冷却ファン、33は送風ファン、38は
ダクト、39は環状通路、39aは入口、40は連通
口、60,61,64は貫通穴、65は接続ダクト、A
は送風通路、Sは隙間、Wは送風。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に内鍋を収納し得るように構成され
    た容器本体と、該容器本体の開口を開閉自在に覆蓋する
    蓋体と、前記内鍋を加熱する加熱手段とを備えた電気炊
    飯器であって、前記容器本体内の空間部には、送風ファ
    ンを配置するとともに、該送風ファンからの送風を前記
    収納された内鍋と容器本体との間に形成される隙間の上
    部へ供給する送風通路を前記容器本体の開口縁部を形成
    する肩部を貫通して設けたことを特徴とする電気炊飯
    器。
  2. 【請求項2】 前記送風ファンを前記容器本体内の空間
    部における側方部位に配置したことを特徴とする前記請
    求項1記載の電気炊飯器。
  3. 【請求項3】 前記送風ファンを前記容器本体肩部に取
    り付けたことを特徴とする前記請求項1および請求項2
    のいずれか一項記載の電気炊飯器。
  4. 【請求項4】 前記送風通路の一部を、前記容器本体肩
    部に形成された環状通路により構成するとともに、前記
    容器本体肩部には、前記環状通路と前記隙間の上部とを
    連通する複数の連通口を形成したことを特徴とする前記
    請求項1ないし請求項3のいずれか一項記載の電気炊飯
    器。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100464680C (zh) * 2006-07-07 2009-03-04 美的集团有限公司 多功能电饭煲的烹饪方法
JP2009297260A (ja) * 2008-06-13 2009-12-24 Tiger Vacuum Bottle Co Ltd 電気炊飯器
JP2011101760A (ja) * 2009-11-12 2011-05-26 Tiger Vacuum Bottle Co Ltd 電気炊飯器による炊飯方法と電気炊飯器
JP2018033714A (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 シャープ株式会社 加熱調理器
WO2018189921A1 (ja) * 2017-04-11 2018-10-18 シャープ株式会社 加熱調理器

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