JPH11260A - 炊飯器 - Google Patents
炊飯器Info
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- JPH11260A JPH11260A JP9156548A JP15654897A JPH11260A JP H11260 A JPH11260 A JP H11260A JP 9156548 A JP9156548 A JP 9156548A JP 15654897 A JP15654897 A JP 15654897A JP H11260 A JPH11260 A JP H11260A
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Abstract
体31内に着脱自在に収納された内鍋35と、前記内鍋
35を誘導加熱する底加熱コイル32と、前記底加熱コ
イル32に高周波電力を供給する制御部と、前記制御部
に商用電源を接続するためのコードリールとを備え、前
記蓋47は、ヒンジ部60で開閉自在に載置されるとと
もに、前記制御部及びコードリールは、前記ヒンジ部6
0下側のスペースに集約する。
Description
は業務用に使用する炊飯器に関するものである。
8に示されるような構成であった。図において、1は上
面が開口する円筒上のボディで、このボデイ1内部に
は、内鍋収納部である保護枠2が配設され、かつこの保
護枠2は非金属材料により有底円筒状に成形され、保護
枠2の上端部は前記ボデイ1の上端部内周囲に係合され
ている。
4を形成した内鍋で、この内鍋3はフランジ4を上枠2
3の上面に懸架状態に載置するとにより、保護枠2内に
着脱自在に配設されている。保護枠2の外側には誘導コ
イル5が配設され、この誘導コイル5は、内鍋3の外周
面までの距離が一定となるように、前記保護枠2の外周
下部に耐熱性樹脂材料で成形されたコイルカバー6によ
り支持されている。
枠23の上部に一体成形されたヒンジ部材8にピン9を
介して回動自在に支持されている。10は内カバーで、
この内カバー10は外蓋7の内面に固着されている。こ
の内カバ−10には発熱体である放熱板11が固定され
ており、この放熱板11の上部にはコイル支持台13に
支持されている誘導コイル12が位置している。この誘
導コイル12の電磁作用により放熱板11が発熱するの
である。そして、この放熱板11には放熱板11の温度
検知用のセンサ−14がアルミテ−プにより直接貼り付
けられており、放熱板11の温度を調節しているのであ
る。
護枠2の上端部に一体成形された係合部材で、この係合
部材16と対向するように外蓋7に係合レバ−17がピ
ン18を介して回動可能に指示されている。そして、鍋
パッキン20は、前記外蓋を閉じたときに内鍋3のフラ
ンジ4に圧接してその内鍋3を密閉するようになってい
る。
に吹きこぼれるのを防止している。25は、制御基板で
あり、誘導コイル12への通電状態や操作表示部26の
信号を入出力制御している。また、27は冷却ファンで
あり、制御基板25や誘導コイル5を冷却している。
上記の炊飯器では、炊飯器の内鍋に対する本体の大きさ
が大きく、持ち運び、設置性が悪いという課題があっ
た。本発明は、上記課題を解決するもので、コンパクト
な構造の炊飯器を実現することにある。
に、本発明は、本体と、前記本体の上部を覆う蓋と、前
記本体内に着脱自在に収納された鍋と、前記鍋を誘導加
熱する底加熱コイルと、前記底加熱コイルに高周波電力
を供給する制御部と、前記制御部に商用電源を接続する
ためのコードリールとを備え、前記蓋はヒンジ部で開閉
自在に載置されるとともに、前記制御部及びコードリー
ルは、前記ヒンジ部下側のスペースに集約して配設して
なるものである。
前記本体の上部を覆う蓋と、前記本体内に着脱自在に収
納された鍋と、前記鍋を誘導加熱する底加熱コイルと、
前記底加熱コイルに高周波電力を供給する制御部と、前
記制御部に商用電源を接続するためのコードリールとを
備え、前記蓋はヒンジ部で開閉自在に載置されるととも
に、前記制御部及びコードリールは、前記ヒンジ部下側
のスペースに集約して配設した事により、炊飯器本体を
コンパクト化可能となり、設置性、持ち運び性を、飛躍
的に向上させることができる。
電源基板、及びコードリールは、鍋に沿って縦方向に配
設したことにより、ヒンジ部下部周辺のスペースを有効
に活用することができる。請求項3記載の発明は、特
に、制御部を、加熱基板及び電源基板から構成されると
ともに、コードリールを本体コーナー部に配置し、前記
加熱基板または電源基板のいずれか一方を前記コードリ
ールと反対側のコーナー部に配設してなることにより、
内鍋の保温性能等を向上させることも可能となる。
配設されたヒートシンクと、前記ヒートシンク下部に配
設された冷却ファンとを備え、前記冷却ファンは、少な
くともその一部を本体下部のコーナー部に略対向すべく
斜めに配設したことにより、冷却ファンの性能を効果的
に引き出すことができる。請求項5記載の発明は、本体
に、冷却ファンに対向する面に吸気孔を設けるととも
に、底加熱コイル及びヒートシンクを冷却するための風
路を形成すべく本体底面前方に排気孔を設けてなること
により、冷却風路を効果的に確保することができる。
面に吸気孔への冷風をガイドするとともに蓋開時の転倒
防止を兼ねるリブを配設してなる事により、本体の重心
が後部にある場合にも、転倒等を効果的に防止する事が
できる。請求項7記載の発明は、本体内部に、吸気孔か
らの冷風を冷却ファンにガイドすべくリブを設けてなる
ことにより、吸気風と排気風の混在を効果的に防止する
ことができる。
パターンを樹脂でインサート成形するとともに、冷却フ
ァンを固定すべく延接部を設けてなる事により、本体の
コンパクト化を一層進めることができる。請求項9記載
の発明によれば、ヒンジ部周辺に蓋閉方向に付勢する板
バネを備え、前記板バネは、前記蓋が開くに従い付勢力
を増加すべく配設されてなることにより、蓋が勢い良く
開きすぎるのを防止し、当該時の本体転倒を避けること
ができる。
積を鍋の空間体積の略3倍以内等としてなる事により、
本体の持ち運び性、設置性を顕著に向上することができ
る。
5を用いて説明する。図に開示されるように、本発明の
特徴は、操作基板や冷却ファンの配置、蒸気筒、底セン
サー、加熱基板等のコンパクト化を実現するための工夫
点にある。当該工夫点について、順に説明する。
誘導加熱材質上に設置された場合に、当該材質が誘導加
熱され、発熱する虞があった為に、従来は、底加熱コイ
ル32と本体31の底面間には、所定の距離を置くのが
一般的であった。また、かかる距離があるために、底セ
ンサー33の高さ方向は、十分余裕をもって設計可能で
あった。
為には、当該底面空間部を省スペース化する必要があ
り、そのために、幾つかの対策を講じている。先ず、図
5に示すように、本体31の底面部にアルミ等の防磁板
34を配置して、本体31の下部に磁気が通過しにくい
構造とした。尚、かかる防磁板34の設置は、電磁調理
器等においては周知の技術であるが、本炊飯器に用いる
に際して、底センサー33のアルミの部分を外して防磁
板34を配置するとともに、底センサー33と防磁板3
4のつなぎ部分にフェライトを対向させることにより、
一層防磁効果を高めている。
対策として、底センサー33の高さ方向の短縮化が課題
となる。この点に関しては、底センサー33を内鍋35
の底面に接圧するためのバネ36の線形を、従来より細
くすることにより、鍋底に対して、従来と同様な接圧を
保持しつつバネ36の高さ方向を短縮することを可能と
している。また、底サーミスタ37からの信号線38及
び温度ヒューズ39の引き出しを、従来のように底セン
サー33の底部から引き出すのでは無く、円筒部40の
一部から引き出し、縦方向の短縮化を行っている。この
際、信号線38の取付性を良くするために、底センサー
33の円筒部40の底面から、くの字状の切り欠き41
を設け、当該箇所に信号線38を這わせている。
を必要以上に低くすると、底センサー33内部に熱がこ
もる等して、底サーミスタ37の感度が悪くなるおそれ
があるが、かかる事態を避けるために、本体の足部42
の高さ以内において、底センサー33下部に突出部43
を設け、内鍋35と本体31の底面との距離を短縮しつ
つ、底センサー33の円筒部40の高さを確保してい
る。
飯器本体外部へ漏れるのを防止するとともに、内鍋35
への誘導加熱を促進するために、従来から底加熱コイル
32の外周に、底加熱コイル32と直角方向にフェライ
ト44を6本程度放射線状に配置していたが、その内3
本は、外コイル44を覆うに止めている。それは、内コ
イル45は外コイル44に比べて、表皮面積が小さいこ
と、また、内コイル45の底面の本体側にアルミ等の防
磁板34を配設していることにより防磁効果を確保して
いること、等の理由による。従って、かかる構造によ
り、本体1の高さ方向を低く抑えることが一層容易とな
る。
ついて、図6〜図16を用いて説明する。従来、本体内
の前面部及び底面部に配置されていた操作基板、及び加
熱基板等の取扱いについて説明する。従来、本体底面部
の空間距離は、上述のように炊飯器載置部の不要な加熱
を避ける等ため必要不可欠とされていた。従って、かか
る空間部を、前面操作を可能とするための操作基板を載
置する箇所等としていたが、当該部品を、本体の蓋部及
びヒンジ部の下部周辺に配置することにより、本体の前
面部のスペースを不要とし、且つ、ヒンジ部下部及び蓋
内部の空間を有効利用し、本体前面部及び底面部をコン
パクト化することができた。
部に配置するためには、以下の課題があった。先ず、蓋
47の内部には、蓋下面に設けられた着脱自在の放熱板
48を加熱するための蓋コイル49を配しており、当該
蓋コイル49による磁界の影響を受けにくい構造とする
必要があった。また、蓋47の内部には、蒸気筒50や
蓋センサー51等を配置する必要があるために、配置場
所が制約されること、及び蓋47の重量が不要に嵩むの
を抑える必要があった。
に配置されたマイコンやIC等の下部近くに蓋フェライ
ト52を配置し、蓋コイル49のマイコンやIC等への
磁界の影響を低減することとした。また、蓋フェライト
52の配置方法として、従来は、図23のように蓋コイ
ル49に対して縦方向に放射線状に配置されていたもの
を、今回、図6に示すように蓋コイル49に沿って配置
するとともに、蓋フェライト52の本数を、6本から3
本に低減している。これは、円周方向の蓋フェライト5
2のカバーする範囲に着目したものであり、1つの短冊
状の蓋フェライト52は、縦方向の長さが横方向より約
3倍程度ある為、本数を半分に減らしても、蓋コイル4
9の円周方向のカバー範囲が逆に増えるため、従来の約
半分の蓋フェライト52で同性能以上の効果を得ること
が可能となったものである。かかる構成によって、円周
方向の磁界の影響を従来より低減することが可能とな
り、しかも、蓋47の重量が嵩むのを抑えることができ
る。
6の真下に蓋センサー51を設けることにより、蓋47
の内部のスペースを有効活用し、且つ、組立性を考慮し
た設計を行うことが可能となった。具体的な構成を、以
下説明する。蓋47の内側には、着脱自在の放熱板48
が配設されている。これは、炊飯器の使用者が、常に清
潔性を保って使用可能とするために、着脱自在としたも
ので、丸洗いを容易に可能としたものである。しかしな
がら、かかる放熱板48を取り外したままで炊飯を行え
ば、満足な炊飯性能は得られない事から、当該放熱板4
8が確実に装着された状態であるか否かを検知しなけれ
ばならない。また、近年の炊飯器では、炊飯性能を向上
させるために、内鍋35内の温度を検知し、当該温度か
ら炊飯状態を推測する手段が採られており、当該蓋セン
サー51には、かかる機能を併せ持たせている。
接すべく、センサーバネ53によって下方に付勢されて
いるが、同時に蓋サーミスタ4をアルミ等で囲むことに
より、蓋コイル49による磁界の影響を回避している。
また、蓋センサー51は、上述の底センサー33と異な
り、蓋センサー51自体に大きな負荷が加わらないこと
等から、底センサー33に比較してセンサーバネ53の
強度等を低く抑えることが可能であり、コンパクトにま
とめることが可能である。一方、蓋47の内部に蒸気等
が侵入するのを防止するために、蓋センサー51の周辺
にはパッキン55を設けて、当該部分のシール性を確保
する必要がある。
底面部の中央を窪ませている。これは、当該底面部全体
を放熱板48に圧接させることで、温度検知性能を向上
させるためのものである。また、その為に、当該円筒形
状の蓋センサー51自体は、上下移動する際に蓋センサ
ー51の左右の軸が水平移動を強制されず、放熱板の微
妙な傾きに対応可能とし、底面部の窪みの周辺が放熱板
48に3点で当設する構成としている。
47に装着されると、蓋センサー51は上方に押し上げ
られるが、かかる上方への移動により、蓋センサー51
を構成する円筒部の一部に取り付けられていた磁石56
の移動を、リードスイッチ57等により関知し、放熱板
48の装着を確認できる構造としている。ここで、当該
蓋センサー51を操作基板46の取付用ユニット58に
一体に載置することにより、操作基板46と蓋センサー
51をユニットとして扱うことが可能となり、組立性を
向上させている。また、組立性だけでなく、かかる蓋セ
ンサー51を操作基板46の下部に配置することによっ
て、蓋サーミスタ54からの信号線を短くすることが可
能となり、当該信号線にノイズが重畳しやすくなるのを
回避することができる。
を防止するために、操作基板46には、トライアック等
の発熱部品の配置を避けるとともに、操作基板46の真
下に蓋サーミスタ54を配置することによって、放熱板
48の温度を検知するとともに、操作基板46に悪影響
を及ぼす程の温度に至っていないかを直に検知可能とし
ている。
実施例では蓋センサー51の上下移動に連動する磁石5
6等を用いたが、当該実施例に限定されるものではな
く、例えば、放熱板48に設置された放熱板磁石58に
より検知することも可能である。また、蓋47の上部を
フラットな構造としてデザイン性を追求する一方、かか
る場所に、誤ってスプーン等の誘導加熱され易い物が載
置された場合に、加熱されて熱くなるのを防止する必要
がある。そのため、蓋47の内部の蓋コイル49の上方
には、アルミ等の防磁板59を配設している。
基板46等を配置するとともに、本体31の前面部の部
品を削除し、且つ、本体31の後部のヒンジ部60の下
部周辺に部品を集約等しているため、本体の重心が後ろ
側にあり、蓋を開けた場合に不用意に本体全体が後ろに
転倒するおそれが生じる。従って、かかる事態を防止す
る必要がある。
61を押すことにより、当該部分の係合が外れ、同時に
ヒンジ部60に配設されたヒンジバネ61によって蓋4
7を開方向に付勢しているが、本体31の前面部に重量
部品が無いこと等から、蓋47が開いた時に、勢い余っ
て後方に転倒しやすい状況となる。そこで、図12に示
すように、ヒンジ部60に、蓋47の開成角度が大きく
なるに従って閉方向への付勢力を増すような板バネ63
を載置している。当該板バネ63は、図12に開示され
るように、蓋47の開きが大きくなるに従い、序々にそ
の反対方向への付勢力が増すように樹脂部64への当た
り角度を大きくする構造としている。かかる構成によ
り、蓋47開時の勢いにより本体31が不用意に後部に
転倒するのを防止することができる。また、図16に示
すように、本体31の後面ほぼ中央部にリブ65を配設
し、本体31の転倒を防止している。
関しては、ヒンジ部60の下部に重量部品等を配置して
いる等の関係から、本体31を持ち上げた際に、後方に
傾くのを防止すべく、本体中央より後ろ側に軸を取り付
け、重心が良好な位置とし、持ち運び性を良くしてい
る。 (実施例3)次に、蒸気筒周辺の内容について図17〜
図19を用いて説明する。蓋47の高さ方向を低く抑え
るために、蒸気筒50も従来より縦方向に低く抑えると
ともに、蓋47の開閉状態を検知する複合機能を備えさ
せている。
能なフロート66を内部に有する蒸気筒50と、当該フ
ロート66の移動を検知するフロート検知部67を蒸気
筒50周辺に配設し、フロート66は、蓋47が開いた
際にヒンジ部60側に移動するのを利用して、蓋47の
開閉を検知している。また、フロート66は、蓋47が
閉まった状態では、蒸気の吹き出し口68の上部を覆う
ように配設しており、フロート6を円筒状、または球状
の磁石により形成し、一方、蒸気筒50の下面に当該フ
ロート66の移動をガイドする溝69を設け、フロート
66に取り付けられた当該窪んだ溝69にガイドされる
凸部を全周に渡って設けている。また、当該溝69は、
おねば発生時に当該おねばの通過道を形成するととも
に、フロート66がおねばによって移動不可能となるの
を防止する役目も担うものである。
は、例えば、フロート66に磁気性のものを使用して、
フロート検知部67にリードスイッチを用いたり、ある
いは、光センサーをフロート検知部67に使用し、フロ
ート66の存在をその反射の有無等により検知する等の
方法が考えられるが、いずれにしても、フロート6が蒸
気のみによっては移動不可能せず、おねばの上昇に伴い
移動するような重量、及び蒸気筒50の底部の傾斜角度
としている。当該重量等とおねばとの関係は、実験によ
れば、円柱状のフロートを使用した場合、底面角度を約
12度程度にすれば、2〜4グラム程度の重量が炊飯時
のふきこぼれに対して適正であるとの結果が得られた。
化の為に小さくしているものの、フロート検知部67に
より、フロート66の動きを検知し、その検知内容に応
じて、底加熱コイル32等への高周波電力の供給を制御
しており、当該構成により、従来よりも小スペースな蒸
気筒50を使用することが可能となった。即ち、おねば
の上昇に伴い、フロート66の下部におねばが溜まり、
内部圧力の上昇により、フロート66が移動し、フロー
ト検知部67が動作することにより、上記効果が得られ
るものである。
66の急激な動きによって、蒸気筒50内部が破損する
ことが無いように、フロート66の移動の最終点付近の
側面部には、リブを設けて補強している。更に、同様な
効果を持たせる為、フロート66の表面を樹脂で覆って
いるが、当該構成によれば、フロート66の移動に発生
する音を低く抑えることができる。
可能として、使用者が自由に丸洗いすることを可能とし
ているが、吹き出し口68が底面の最下点に設けられて
いることから、水洗い後の水が蒸気筒50内に残り難
く、この点でも清潔性を確保することができる。また、
蓋47の開閉状態の検知は、蒸気筒50の内部に設けら
れたフロート66が、蓋47を開けた場合にフロート検
知部67から離れることを利用しているが、蓋47を閉
める際に、蓋47の上部を押さえて閉める事が考えられ
る。一方、蓋47の上部には、操作基板46を有するた
め、間違って、操作ボタン等を押さえた状態で蓋47を
閉めることも予想される。このため、蓋47の閉状態移
行後は、所定時間操作基板46上のキー入力受付を禁止
し、使用者の意図しない操作を禁止している。また、こ
の際に、使用者が当該キーを受け付けない理由が容易に
判るように表示部にその旨を表示することとしている。
時間に亘り、蓋47を押している場合を想定し、使用者
がその実行が判りにくいキー、例えば、炊飯コース等の
選択キーを中央前面に配置するのを避けている。従っ
て、炊飯の開始キー等のように、万一キーが受け付けら
れた場合に、使用者が、比較的その変化が判り易いキー
を蓋47の上面前方であって、使用者が蓋47を閉める
際に押さえ易い箇所に配置している。
の構造について図20〜図25を用いて説明する説明す
る。加熱基板70等をヒンジ部60下部に配置するに当
たっては、幾つかの課題があるが、特に冷却性能の確保
と、ヒンジ部60周辺からの水滴の滴下が問題となる。
着時等に水が付着し、ヒンジ部60周辺を伝って水が本
体内部に侵入しやすい箇所である。そこで、当該箇所に
加熱基板70を配置するには、電気部品の絶縁の確保が
不可欠である。また、ヒンジ部60下部に加熱基板70
を配設するに際して、蓋47に配置された操作基板46
と、ヒンジ部60を介して電気的に接続するリード線7
1の引き回しが問題となる。当該課題を解決するため
に、図20に示すように、リード線71を縦方向にS字
状に配している。かかる構成により、リード線71を伝
わって流れてきた水等が、加熱基板70にかからない構
造としている。具体的には、リード線71を上述のS字
状とするために、ヒンジ部60に交互に縦方向のリブ7
2、73を配設し、また、S字状の配線の最下点74に
対向する部分を、本体31の内側と若干の隙間を設けて
配設すべく延設し、当該延設部75の最先端より内側
に、加熱基板70等の電気部品を配置している。
扇状等にしたリブを設け、加熱基板70等に誤って水滴
が滴下するのを防止している。また、冷却性能の確保に
関しては、冷却ファン77を本体下部のコーナーに配置
することにより、底加熱コイル32や加熱基板70等の
冷却を可能としている。具体的には、ヒンジ部60の下
部の狭いスペースに加熱基板70等を集約して配置して
いるため、放熱に関する問題が発生しやすい。そこで、
図21に示すように、冷却ファン77を本体31下部の
コーナーに配置し、当該冷却ファン77に対向する本体
部分に吸気孔78を設けている。また、排気孔79を本
体下部前面及び下部側面に設けることにより、吸気孔7
8から吸気した冷気をスムーズに、加熱基板70及び底
加熱コイル32を介して前方あるいは側方に導いてい
る。
方に水平に配置していたが、本発明では、本体31をコ
ンパクト化する際に、そのまま冷却ファン77を下方に
水平に配置したところ、満足な冷却性能を得ることがで
きなかった。これは、コンパクト化に伴い、内鍋35と
本体31の底面間の距離が短縮されたことにより、冷却
ファン77を水平に配置した場合に、十分な冷風の吸入
空間を得ることができず、冷風ファン77の下部の風路
抵抗が強まったことが原因であった。また、水平な配置
では、冷風が前方に流れ難いことも風路抵抗を増加させ
る原因の一つであった。そのため、冷却ファン77を斜
めに配置するとともに、本体31の下部コーナーに大き
なRを持たせ、かかる部分に吸気孔78を配置して、冷
却ファン77に対抗させている。
80を本体31のコーナーに配置し、加熱基板70また
は電源基板81のいずれか一方を前記コードリール80
と反対側のコーナーに配設している。かかる構造によ
り、ヒンジ部60の下部のスペースを有効に利用してい
るが、この際、コードリール等は、縦方向に内鍋35の
外周を囲む保護枠82に沿って配置されるため、保護枠
を広い範囲で囲むことが可能となり、内鍋35の保温効
果の役割を果たすための断熱構造をも兼ね備えている。
81との接続部である電源ライン端子82側を外側に向
け、且つ、コードリール80の引き出し部83を本体3
1の後面に向けて配置しているが、当該構造によれば、
コードリール80の外体が、冷却ファン77の冷風を加
熱基板70側に導く風向ガイドの役目を果たしている。
80の電源コードの引き出し部83は、本体31の底後
部から排出されるようにしているが、当該引き出し部8
3付近の取出口用の部材を、前述の本体転倒防止用のリ
ブ65に兼用することができる。さらに、当該コードリ
ール80の本体側は、コードリール80の外装により防
磁されているため、磁界により発熱しては不適当な部
品、例えば、センサー等を載置している。
4を配設し、当該冷却フィン84上に冷却ファン77を
取付ている。当該冷却フィン84は、その断面を略三角
形とし、また、冷風の流れを本体31の後部の吸気孔7
8から本体31の側面または前面に導くために、冷却フ
ィン84の羽根85を本体の前後に向かうように配設し
ている。また、加熱基板70の発熱部品を当該冷却フィ
ン84に取付けて冷却を確保するとともに、本体の落下
等による衝撃を抑えるため、加熱基板70の一部にビス
取付部86を設け、当該ビス取付部86に冷却フィン8
4をネジ止めしている。
リード線に関しては、従来は加熱基板70上に設けられ
たコネクター部にて、底加熱コイル32と加熱基板70
上の配線部とが接続されていたが、当該コネクター部
は、通常大電流を供給するために、大きなものが必要で
あり、本体のコンパクト化を阻害しやす。そのため、加
熱基板70の配線をボードインタイプ等として、加熱基
板70上の接続部の負担を避け、保護枠82上にターミ
ナル端子接続部87を設けることで、組立の良好性及び
スペース性を確保している。
基板70は、発熱が大きい部品ほど下側に配置し、上方
空間を効果的に冷却空間としている。具体的には、底加
熱コイル32への高周波電力を供給制御するためのIG
BT等を冷却フィン84に取付けるとともに、比較的発
熱の大きな整流素子等が下側となるように配置してい
る。
の排気と吸気のための冷風が混ざるのを防止するため
に、リブ88を設けているが、当該リブ88を前述の後
方転倒用のリブと兼用している。同様に、本体31の内
部にも、吸排気の混在を防止するためのエアガイド用の
ガイドリブ89を設け、冷却ファンの負担を抑えてい
る。
て図26〜図27を用いて説明する。保護枠82の側面
には、側面から内鍋35を加熱するための側面加熱コイ
ル90が配設されるが、当該側面加熱コイル90は、そ
の部品点数及び組立工数を減らすために、保護枠胴部9
1に設けられたL字状の溝92に係合させる構造として
いる。
ープ等によって保護枠胴部91に固定していたが、保護
枠胴部91の側面にL字状の溝92である引っかけ部を
設け、当該引っかけ部に係合させることにより固定して
いる。かかる構成により、側面加熱コイルの設置位置が
安定し、炊飯性能を向上させることができるとともに、
テープ分のコストダウンを図る事ができる。
ナを設けることにより、本体の置場所の自由度をより高
めた構造としている。また、従来の炊飯器と比べて、内
鍋35から本体31の前方外側までのスペースに部品を
配置するのを極力防止したため、内鍋35から炊飯器前
方外側までの距離が小さくなり、使用者がご飯をよそう
場合等、その使用性を一段と向上させたものである。さ
らに、本体31の前面部の高さを内鍋35の上面以下と
したことにより、更に、ご飯をよそう際の使用性を向上
させたものである。
本体のコンパクト化が実現可能であり、設置性、持ち運
び性を大幅に改善可能である。特に、請求項1記載の発
明によれば、本体と、前記本体の上部を覆う蓋と、前記
本体内に着脱自在に収納された鍋と、前記鍋を誘導加熱
する加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波電力を供給
する制御部と、前記制御部に商用電源を接続するための
コードリールとを備え、前記蓋はヒンジ部で開閉自在に
載置されるとともに、前記制御部及びコードリールは、
前記ヒンジ部下側のスペースに集約して配設した事によ
り、炊飯器本体をコンパクト化可能となり、設置性、持
ち運び性を、飛躍的に向上させることができる。
に、加熱基板、電源基板、及びコードリールは、鍋に沿
って縦方向に配設したことにより、ヒンジ部下部周辺の
スペースを有効に活用することができる。また、請求項
3記載の発明によれば、特に、制御部を、加熱基板及び
電源基板から構成されるとともに、コードリールを本体
コーナー部に配置し、前記加熱基板または電源基板のい
ずれか一方を前記コードリールと反対側のコーナー部に
配設してなることにより、内鍋の保温性能等を向上させ
ることも可能となる。
基板の底部に配設されたヒートシンクと、前記ヒートシ
ンク下部に配設された冷却ファンとを備え、前記冷却フ
ァンは、少なくともその一部を本体下部のコーナー部に
略対向すべく斜めに配設したことにより、冷却ファンの
性能を効果的に引き出すことができる。また、請求項5
記載の発明によれば、本体に、冷却ファンに対向する面
に吸気孔を設けるとともに、加熱コイル及びヒートシン
クを冷却するための風路を形成すべく本体底面前方に排
気孔を設けてなることにより、冷却風路を効果的に確保
することができる。
の後方外側下面に吸気孔への冷風をガイドするとともに
蓋開時の転倒防止を兼ねるリブを配設してなる事によ
り、本体の重心が後部にある場合にも、転倒等を効果的
に防止する事ができる。また、請求項7記載の発明によ
れば、本体内部に、吸気孔からの冷風を冷却ファンにガ
イドすべくリブを設けてなることにより、吸気風と排気
風の混在を効果的に防止することができる。
基板を、配線パターンを樹脂でインサート成形するとと
もに、冷却ファンを固定すべく延接部を設けてなる事に
より、本体のコンパクト化を一層進めることができる。
また、請求項9記載の発明によれば、ヒンジ部周辺に蓋
閉方向に付勢する板バネを備え、前記板バネは、前記蓋
が開くに従い付勢力を増加すべく配設されてなることに
より、蓋が勢い良く開きすぎるのを防止し、当該時の本
体転倒を避けることができる。
れば、本体の体積を鍋の空間体積の略3倍以内等として
なる事により、本体の持ち運び性、設置性を顕著に向上
することができる。
要図
観図
辺のリード線の状態を示した図
観図
辺を破断した図
Claims (11)
- 【請求項1】 本体と、前記本体の上部を覆う蓋と、前
記本体内に着脱自在に収納された内鍋と、前記内鍋を誘
導加熱する底加熱コイルと、前記底加熱コイルに高周波
電力を供給する制御部と、前記制御部に商用電源を接続
するためのコードリールとを備え、前記蓋はヒンジ部で
開閉自在に載置されるとともに、前記制御部及びコード
リールは、前記ヒンジ部下側のスペースに集約して配設
されてなる炊飯器。 - 【請求項2】 加熱基板、電源基板、及びコードリール
は、内鍋に沿って縦方向に配設されてなる請求項1載の
炊飯器。 - 【請求項3】 制御部は、加熱基板及び電源基板から構
成されるとともに、コードリールを本体コーナー部に配
置し、前記加熱基板または電源基板のいずれか一方を前
記コードリールと反対側のコーナー部に配設してなる請
求項1記載の炊飯器。 - 【請求項4】 加熱基板の底部に配設されたヒートシン
クと、前記ヒートシンク下部に配設された冷却ファンと
を備え、前記冷却ファンは、少なくともその一部を本体
下部のコーナー部に略対向すべく斜めに配設されてなる
請求項1記載の炊飯器。 - 【請求項5】 本体は、冷却ファンに対向する面に吸気
孔を設けるとともに、底加熱コイル及びヒートシンクを
冷却するための風路を形成すべく本体底面前方に排気孔
を設けてなる請求項4記載の炊飯器。 - 【請求項6】 本体は、その後方外側下面に吸気孔への
冷風をガイドするとともに蓋開時の転倒防止を兼ねるリ
ブを配設してなる請求項5記載の炊飯器。 - 【請求項7】 本体は、吸気孔からの冷風を冷却ファン
にガイドすべく本体内側にリブを設けてなる請求項1記
載の炊飯器。 - 【請求項8】 加熱基板は、配線パターンを樹脂でイン
サート成形するとともに、冷却ファンを固定すべく延接
部を設けてなる請求項4記載の炊飯器。 - 【請求項9】 ヒンジ部周辺に蓋閉方向に付勢する板バ
ネを備え、前記板バネは、前記蓋が開くに従い付勢力を
増加すべく配設されてなる請求項1記載の炊飯器。 - 【請求項10】本体は、その体積を内鍋の空間体積の略
3倍以内としてなる請求項1記載の炊飯器。 - 【請求項11】本体は、その縦横の幅を共に内鍋の外径
の略1.5倍以内としてなる請求項1記載の炊飯器。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP15654897A JP3575950B2 (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | 炊飯器 |
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JP15654897A JP3575950B2 (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | 炊飯器 |
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JPH11260A true JPH11260A (ja) | 1999-01-06 |
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ID=15630213
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JP (1) | JP3575950B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1997
- 1997-06-13 JP JP15654897A patent/JP3575950B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3575950B2 (ja) | 2004-10-13 |
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