JP2001351769A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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JP2001351769A JP2000174381A JP2000174381A JP2001351769A JP 2001351769 A JP2001351769 A JP 2001351769A JP 2000174381 A JP2000174381 A JP 2000174381A JP 2000174381 A JP2000174381 A JP 2000174381A JP 2001351769 A JP2001351769 A JP 2001351769A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 省エネを実現しつつ電子ユニットの過熱防止
を行う過熱防止手段を備えた加熱調理器を提供するこ
と。 【解決手段】 本発明の加熱調理器は、調理用熱源の近
傍に配置された電子ユニットを冷却装置で冷却する場合
において、その調理用熱源による加熱の停止後も所定の
時間だけ当該冷却装置を継続作動させ得るように構成さ
れている。ここでその所定時間は、その調理用熱源の加
熱開始から加熱停止までの継続時間に基づいて決定され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は加熱調理器に関す
る。より詳細には、加熱調理器において調理用熱源の近
傍に配置された電子ユニットの過熱を防止する技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】 調理用熱源の他に、その調理用熱源の
発熱量や被加熱物の加熱温度をコントロールする制御回
路基板やその他の計時回路等の種々の制御回路を備えた
基板(以下「電子ユニット」と総称する。)を備えた加
熱調理器が普及しつつある。このような電子ユニットは
一般に熱に弱い。このため、加熱調理器本体内部に調理
用熱源と電子ユニットとが備えられた加熱調理器では、
当該電子ユニットの熱による誤動作を防止する等の観点
から当該電子ユニットの過熱を防止するための過熱防止
手段が設けられている。例えば、特開昭61−2630
86号公報に記載の電磁誘導式加熱調理器には、上記調
理用熱源に相当する誘導加熱コイルによって加熱処理を
行った際、内蔵する冷却ファンを当該加熱処理の実施中
のみならずその停止後も一定時間だけ継続作動させるこ
とによって加熱調理器内部に配置されている回路基板
(誘導加熱コイルのドライブ回路)を強制的に冷却する
過熱防止手段が備えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 ところで、上記公報
に記載されるような従来の加熱調理器における過熱防止
手段では、調理用熱源(発熱部)による加熱処理の程度
に拘わらず、比較的長時間、冷却ファン等の冷却装置を
継続作動させていた。すなわち、調理用熱源による加熱
処理が長時間継続して行われた場合であっても確実に電
子ユニットの過熱を防止することを保障する必要がある
からである。このため、上記従来の過熱防止手段では、
加熱の程度(例えばごく短い時間だけ加熱処理を行った
場合)によっては必要十分以上に冷却装置を継続して長
時間作動させてしまう場合もあり得た。
【0004】しかしながら、かかる冷却装置の必要以上
の継続作動は、結果としてそれに要するエネルギーの実
質的ロスを生じさせることとなり、省エネの観点から好
ましいことではない。そこで、本発明は、上記過熱防止
手段に係るエネルギーロスを削減しつつ、必要に応じた
十分なレベルで電子ユニットの過熱防止を行い得る過熱
防止手段を備えた加熱調理器を提供するべく創案された
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】 本発明
によって提供される一つの加熱調理器(以下「本発明の
第一の加熱調理器」という。)は、調理用熱源と、その
調理用熱源の近傍に配置された電子ユニットと、その電
子ユニットを冷却する冷却装置と、その冷却装置の作動
を制御する制御装置を持つ。その制御装置は、その調理
用熱源の加熱開始時にその冷却装置を作動開始させ、そ
の調理用熱源の加熱停止から所定時間が経過したときに
作動停止させるものである。而して、その所定時間は、
(1)その調理用熱源の上記加熱開始から上記加熱停止
までの継続時間に基づいて決定される。かかる本発明の
第一の加熱調理器では、上記調理用熱源による加熱の停
止後にも上記(1)の規則即ち調理用熱源の加熱継続時
間に基づいて決定される所定時間(以下「冷却延長時
間」という。)だけ上記冷却装置(典型的には送風装
置)を継続作動させる。これにより、当該加熱に因る電
子ユニットの過熱を防止することができる。また、本発
明の第一の加熱調理器では、冷却延長時間が調理用熱源
の加熱継続時間に基づいて決定される結果、加熱処理の
程度に応じて相応の冷却延長時間を設定することができ
る。このことにより、比較的短時間の加熱処理停止後に
おける過度の冷却装置の継続作動によるエネルギーロス
が緩和され、従来のものよりも高いレベルの省エネを実
現することができる。
【0006】また、本発明の第一の加熱調理器として好
ましいものは、上記(1)に従って決定された所定時間
の経時中に上記調理用熱源が再度加熱され、その再度の
加熱継続時間に基づいて決定される新たな所定時間の終
期がその経時中の所定時間の終期よりも早い場合には、
その経時中の所定時間の終期が維持されることを特徴と
する。かかる構成の加熱調理器では、調理用熱源に因る
加熱が冷却延長時間の経過中に繰り返し行われたときで
あって上記条件を具備する場合に、かかる冷却延長時間
の終期がそのことによって短縮されない。このことによ
って、断続的に加熱処理が行われた場合に冷却延長時間
が実質的に不足するのを回避し、相応の冷却延長時間を
確保することができる。このため、電子ユニットの冷却
不足を生じさせることがない。従って、加熱状況に応じ
た電子ユニットの適切な過熱防止と省エネとを共に実現
することができる。
【0007】また、本発明によって提供される他の一つ
の加熱調理器(以下「本発明の第二の加熱調理器」とい
う。)は、調理用熱源と、その調理用熱源の近傍に配置
された電子ユニットと、その電子ユニットを冷却する冷
却装置と、その冷却装置の作動を制御する制御装置と、
その電子ユニット又はその近傍の温度を検出する温度セ
ンサを持つ。その制御装置は、その調理用熱源の加熱開
始時にその冷却装置を作動開始させるとともにその調理
用熱源の加熱停止から所定時間が経過し、且つ、その温
度センサで検出された温度が所定温度以下のときに作動
停止させるものである。而して、その所定時間は、その
調理用熱源の上記加熱開始から上記加熱停止までの継続
時間に基づいて決定されることを特徴とする。
【0008】かかる本発明の第二の加熱調理器では、上
記調理用熱源による加熱の停止後にも上記(1)に従っ
て決定された所定の冷却延長時間だけ上記冷却装置(典
型的には送風装置)を継続作動させるとともに、所定の
温度(以下「過熱基準温度」という。)以下の温度が上
記温度センサによって検知されるまで上記冷却延長時間
経過後であっても冷却装置の作動を継続させる。このこ
とにより、本発明の第二の加熱調理器では、電子ユニッ
トの十分な冷却を保障しつつ従来設定されていたものよ
りも比較的短い時間を冷却延長時間として設定すること
ができる。これにより、過度の冷却装置作動(即ち冷却
させすぎ)によるエネルギーロスを抑えることができ
る。その一方、当該設定された短時間の冷却延長時間で
は十分に電子ユニットを冷却し得ない場合(典型的には
高熱量による加熱処理を繰り返し行った場合)であって
も、上記温度センサによる電子ユニットまたはその近傍
の温度検知によって必要な時間だけ冷却装置の継続作動
を延長することができる。すなわち、比較的短時間の加
熱処理を何度も行った場合には、当該短い時間条件に関
わらず温度条件によって冷却が行われるからである。従
って、本発明の第二の加熱調理器によると、加熱状況に
応じた電子ユニットの適切な過熱防止と省エネとを共に
実現することができる。また、上記温度センサによって
実際に検知した電子ユニットまたはその近傍の温度に基
づいて上記冷却装置の作動の継続または終了が決定され
るため、かかる電子ユニットの過熱防止をより直接的且
つ確実に行うことができる。
【0009】また、本発明の第二の加熱調理器として好
ましいものは、上記(1)に従って決定された所定時間
の経時中に上記調理用熱源が再度加熱され、その再度の
加熱継続時間に基づいて決定される新たな所定時間の終
期がその経時中の所定時間の終期よりも早い場合には、
その経時中の所定時間の終期が維持されることを特徴と
する。かかる構成の加熱調理器では、調理用熱源に因る
加熱が冷却延長時間の経過中に繰り返し行われたときで
あって上記条件を具備する場合に、かかる冷却延長時間
の終期がそのことによって短縮されない。このことによ
って、断続的に加熱処理が行われた場合に冷却延長時間
が実質的に不足するのを回避し、相応の冷却延長時間を
確保することができる。すなわち、冷却延長時間経過後
の温度センサのモニタリング等に要する処理工程を低減
させ得る。このため、比較的短い時間の加熱処理が繰り
返し行われた場合にも温度センサの温度検知に過度に依
存することなく、加熱処理の程度に応じて迅速に電子ユ
ニットの冷却を実現することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】 本発明は、加熱調理器に搭載さ
れた電子ユニットの過熱防止に関するものである。本発
明の実施にあたって、加熱調理器のタイプ(即ち搭載さ
れている熱源(加熱手段)の種類や数量)や電子ユニッ
トの種類や構造自体に特に制限はない。例えば、システ
ムキッチン等に適用される二以上の種類の異なる調理用
熱源を備えた加熱調理器は、本発明を具現化し得る好適
例である。例えば、電磁誘導加熱調理部(IH部)を備
えた加熱調理器では、その調理用熱源としての誘導加熱
コイルに高周波電流を供給するためのドライブ回路やそ
の他の制御回路を構成する回路基板(制御部)等が本発
明の加熱調理器における上記電子ユニットの好例として
挙げられる。また、上記冷却装置は、典型的には、ファ
ンモータに接続されて作動する一般的なファンが挙げら
れるがこれに限定されず、電子ユニットを物理的に冷却
し得る機構のものであれば特に制限はない。
【0011】また、過熱防止の対象たる電子ユニットの
近傍にあって当該電子ユニットの過熱に関して影響を及
ぼし得る調理用熱源の種類や構造自体に特に制限はない
が、本発明の第一ないし第二の加熱調理器として好まし
い一形態は、上記調理用熱源がグリル部に装備されるヒ
ータ等の熱源であることを特徴とする(形態1)。ここ
でグリル部とは、魚等の被調理物を焼くために加熱調理
器本体(筐体)の内方に設けられた調理部であって調理
用熱源として各種のヒータを備えたものをいう。かかる
形態1の加熱調理器では、グリル部の熱源に因って生じ
た熱(即ち加熱調理器の内方で発生した熱)の伝導によ
る電子ユニットの過熱を省エネを図りつつ適切に防止す
ることができる。
【0012】また、本発明の第一ないし第二の加熱調理
器として好ましい他の一形態は、上記電子ユニットが上
記調理用熱源の上方に近接して配置されていることを特
徴とする(形態2)。一般に、熱は、その発生源から上
方に伝導ないし放散し易いという性質がある。このた
め、形態2の加熱調理器によると、熱の伝わり易い位置
に配置された電子ユニットの過熱防止を省エネを図りつ
つ適切に実現することができる。形態1と形態2の特徴
を兼備する加熱調理器が特に好ましい。また、本発明の
第一ないし第二の加熱調理器として好ましい他の一形態
は、予め設定されている相互に異なった二以上の冷却基
準時間のうちから上記加熱継続時間に応じて選択される
一の冷却基準時間が上記(1)の規則によって決定され
る所定時間(冷却延長時間)として設定されることを特
徴とする(形態3)。この形態3の加熱調理器による
と、加熱処理の程度に応じて相応の冷却延長時間を容易
に設定することができる。
【0013】また、本発明の第一ないし第二の加熱調理
器として好ましい他の一形態は、上記(1)に従って決
定された所定時間の経時中に上記調理用熱源が再度加熱
され、その再度の加熱継続時間に基づいて決定される新
たな所定時間の終期がその経時中の所定時間の終期より
も遅い場合には、その新たな所定時間の終期がその経時
中の所定時間の終期として設定されることを特徴とする
(形態4)。かかる形態4の本発明の第一ないし第二の
加熱調理器では、調理用熱源に因る加熱が冷却延長時間
の経過中に繰り返し行われたときであって上記条件を具
備する場合に、かかる冷却延長時間の終期が変更・再設
定され得る。つまり、繰り返し行われた加熱の程度に応
じて冷却装置の継続作動時間が適宜延長される。このこ
とによって、断続的に加熱処理が行われた場合に冷却延
長時間が実質的に不足するのを回避するとともに、当該
繰り返された加熱処理の程度に応じて相応の冷却延長時
間を確保して加熱状況に応じた電子ユニットのより適切
な過熱防止と省エネとを実現する。また、形態4に係る
本発明の第二の加熱調理器では、比較的長い加熱処理が
行われた場合であっても上記温度センサの温度検知に基
づく冷却装置の作動制御が過度に行われることがない。
すなわち、冷却延長時間経過後の温度センサのモニタリ
ング等に要する処理工程を低減させ得る。このため、本
構成の加熱調理器によると、温度センサに過度に依存す
ることなく加熱処理の程度に応じて迅速に電子ユニット
の冷却を実現することができる。また、特に好ましい形
態4に係る本発明の第一ないし第二の加熱調理器は、上
記再度の加熱継続時間に基づいて決定される新たな所定
時間の終期がその経時中の所定時間の終期よりも早い場
合にはその経時中の所定時間の終期が維持されることを
もう一つの特徴とする(形態5)。この形態5の加熱調
理器によると、加熱状況に応じた電子ユニットの適切な
過熱防止と省エネとをより高い次元で実現することがで
きる。
【0014】
【実施例】 以下、本発明の第一および第二の加熱調理
器として好適な一実施例を図面を参照しつつ説明する。
なお、図1は本実施例に係る加熱調理器1の構成の概要
を示す縦断面図である。本加熱調理器1は、システムキ
ッチンのキッチンキャビネットに一体的に組み込まれる
いわゆるビルトイン型加熱調理器である。而して、図1
に示すように、本加熱調理器1は、大まかにいって、加
熱調理器本体の外郭を構成する筐体(ケーシング)2
と、当該筐体2の内方に形成されているグリル部20
と、当該筐体2の上部に構成されている誘導加熱部10
と、本加熱調理器1の動作を制御するメイン制御部(主
制御基板)30とから構成されている。
【0015】筐体2は、設置箇所(ここではキッチンキ
ャビネットP)に対応した形状に予め成形されている。
而して、本加熱調理器1は当該キャビネットPと一体化
するようにして所定の部位に収容・配置される。このと
き、本加熱調理器1は、電源コード3によって外部電源
(ここでは交流単相200V)に接続される。かかる所
定位置に配置された状態において、筐体2の前面部に
は、使用者が所定の加熱処理を行う際に操作する操作パ
ネル4が形成されている。この操作パネル4の表面には
本加熱調理器1を種々の態様で作動させるための各種ス
イッチ類や表示器等(図示せず)が装備されている。ま
た、操作パネル4の裏面側(即ち筐体内側)には、かか
るスイッチ類や表示器類(電子ユニット群)と接続され
る制御基板5が装備されており、後述するメイン制御部
30と電気的に接続されている。
【0016】図1に示すように、筐体2の内部は仕切板
6によってその上面側と下面側とに大まかに区分されて
いる。仕切板6の上面側には、誘導加熱部10とメイン
制御部30とが形成されている。他方、仕切板6の下面
側には、グリル部20が形成されている。先ず、誘導加
熱部10について説明する。図1に示すように、筐体2
の上部にはセラミック製(典型的には結晶化ガラス製)
のトッププレート8が取り付けられている。このトップ
プレート8の下面側即ち筐体2内部のやや前方寄りに
は、調理用熱源として誘導加熱を起こすための誘導加熱
コイル12が設けられている。なお、図示していない
が、本加熱調理器1においては通常のビルトイン型加熱
調理器と同様、誘導加熱コイル12が本加熱調理器1の
正面側からみて左右に2個並べて配設されている。これ
により、二つの調理用具(鍋等)をトッププレート8上
に載置してこれらを同時に誘導加熱することができる。
また、本加熱調理器1の正面側からみて上記左右一対の
誘導加熱コイル12の中間位置の後方には他の一の調理
部として中央加熱部が設けられており、その熱源として
電熱輻射ヒータがトッププレート8の下面側に設けられ
ているが本発明の説明には必要がないため図示していな
い。
【0017】また、誘導加熱コイル12の下方であっ
て、仕切板6の上面部には、本実施例に関しての上記電
子ユニットに相当する回路基板(主制御基板)31が配
置されている。この回路基板31には、上記誘導加熱コ
イル12に高周波電流を供給するためのドライブ回路や
電源回路、ならびに使用者が所望する態様で各種の加熱
処理を行い得るように各熱源の作動を全体的に制御する
制御回路(メイン制御部)等が構築されている。なお、
メイン制御部30の構成およびそれを中心とした本加熱
調理器1の制御系については後述する。ところで、かか
る回路基板31に構築されたドライブ回路等には、オン
/オフ制御されて上記誘導加熱コイル12に高周波電流
を供給するスイッチングトランジスタ17のような発熱
性の高い素子類が備えられている。このため、回路基板
31には、当該スイッチングトランジスタ17等の発熱
性素子に密着するようにして放熱フィン15が備えられ
ている。これにより、スイッチングトランジスタ17等
の発熱性素子で生じた熱を回路基板31から空気中に効
率よく放散させることができる。なお、この回路基板3
1には放熱フィン15に密接するようにして温度センサ
(ここではサーミスタ)16が取り付けられている。か
かる温度センサ16は、後述するメイン制御部30と電
気的に接続されている。これにより、放熱フィン15の
温度すなわち回路基板31の過熱状況を電気信号を介し
てモニタリングすることができる。
【0018】一方、筐体2内部であって誘導加熱コイル
12の後方には、上記回路基板31(即ちメイン制御部
30)を強制的に冷却するための上記冷却装置に相当す
る冷却ファン18が設けられている。かかる冷却ファン
18には空気を送風する回転羽根18aと共に図示しな
いファンモータが備えられている。また、筐体2の背面
部には吸気口2aが形成される一方、筐体2の前方部に
は排気口(図示せず)が形成されている。かかる構成の
結果、ファンモータを駆動した際には冷却ファン18の
回転羽根18aが回転動作し、吸気口2aから外気を筐
体2内部に導入する(図1の矢印参照)。そして、導入
された空気は冷却ファン18の送風力によって回路基板
31の方に誘導されていく。これにより、回路基板31
およびその近傍を強制的に空冷することができる。な
お、回路基板31周囲に誘導された空気はそのまま図示
しない上記排気口から筐体外部に排気される。この冷却
ファン18の作動態様はメイン制御部30によって制御
されるがこのことは後述する。
【0019】次に、グリル部20について説明する。図
1に示すように、仕切板6の下面側であって上記回路基
板31の下方には、本加熱調理器1のグリル部20が形
成されている。すなわち、筐体2の下部において、魚等
の被調理物を収容し得る矩形箱状の調理室22が形成さ
れている。その調理室22の前部(加熱調理器正面側を
いう。)は、上記操作パネル4に隣接した図示しない開
口部を形成している。而して、一般的な加熱調理器に設
けられたグリル部と同様、かかる開口部から被調理物を
載せ得る調理トレイ(図示せず)を調理室22内に収納
することができる。そして一般的な加熱調理器と同様、
この調理トレイの一端には上記開口部を塞ぐ扉部分が形
成されており、当該トレイを調理室22に収容した際に
は当該扉部分によってその開口部が塞がれる。
【0020】一方、図1に示すように、この調理室22
の天井部22aには一般的な電熱輻射ヒータ24(以下
「グリルヒータ24」という。)が取り付けられてい
る。これにより、調理室22内に収納された調理トレイ
に載置された被調理物を加熱することができる。ところ
で、図示されるように、本加熱調理器1内部において、
仕切板6が間に配置されるものの、上記回路基板31は
グリルヒータ24の上方に近接して配置されている。こ
のため、グリルヒータ24の加熱中(通電中)には、そ
こで発生した熱が仕切板6を介して回路基板31へも伝
導され得る。このため、本加熱調理器1では、グリルヒ
ータ24の作動(通電)時には上記冷却ファンを常に作
動させており、回路基板31(メイン制御部30)を強
制冷却する。さらに、グリルヒータ24による加熱を停
止(通電オフ)した後も、周囲に残存する熱の伝導に因
る回路基板31の温度上昇(過熱)を抑えるため、冷却
ファン18の作動を所定の冷却延長時間継続する。この
ことについては後述する。
【0021】次に、本実施例に係る制御装置に相当する
メイン制御部30およびそれを中心に構成される本加熱
調理器1の制御系について説明する。なお、図2は、か
かる制御系を示すブロック図である。図2に示すよう
に、本加熱調理器1の制御系は、大まかにいって、メイ
ン制御部30を中心に当該メイン制御部30と電気的に
接続される上記操作パネル4(即ち制御基板5上に配設
された各種スイッチ類や表示器類)、温度センサ(サー
ミスタ)16、グリルヒータ24、誘導加熱コイル1
2、冷却ファン18等から構成されている。
【0022】メイン制御部30の中心となるマイコン部
30aは、CPU(プロセッサ)、ROMやRAM等の
記憶装置、入出力ポート、タイマー等から成り、ROM
に予め格納されている所定のプログラムに従って或いは
操作パネル4の各スイッチから送信される各種操作信号
に基づいて本加熱調理器1の動作を全体的に制御してい
る。而して、メイン制御部30には、温度センサ16か
ら出力された温度検知信号ならびに操作パネル4に設け
られた各種スイッチから出力された操作信号をそれぞれ
検出・増幅するとともにマイコン部30aで処理可能な
デジタル信号に変換するように構成された温度検出回路
32および入力回路33等が入力用インタフェースとし
て備えられている。他方、メイン制御部30には、上記
グリルヒータ24、誘導加熱コイル12、冷却ファン1
8および操作パネル4上の表示器をそれぞれ所定の態様
で動作させるための駆動回路34,35、ファンモータ
駆動回路36および出力回路37等が出力用インタフェ
ースとして備えられている。なお、本加熱調理器1の制
御系には、これら図示するもののほかにもメイン制御部
30等に所定の電源を供給する電源回路やマイコン部3
0aの処理周期を規定するクロック回路等が配設されて
いるがこれら回路や入出力インタフェース或いはマイコ
ン内部の物理的構成自体は従来の誘導加熱式加熱調理器
等において採用されるものと同様であればよく、特に本
発明を特徴付けるものではないのでこれ以上の詳細な説
明は省略する。
【0023】かかる制御系が設けられている結果、使用
者は、操作パネル4上のスイッチ類を操作することによ
って、所望する態様で種々の被調理物を加熱処理(調
理)することができる。以下、本加熱調理器1の主要動
作について簡単に説明する。先ず誘導加熱部10を使用
して調理(加熱処理)する場合を説明する。所定の調理
用具(鍋等)がトッププレート8の誘導加熱コイル12
の直上に載置されており、且つ、操作パネル4の誘導加
熱部作動スイッチ(図示せず)がオンされて対応する操
作信号が入力されたことを条件に、メイン制御部30は
誘導加熱コイル12による加熱処理を開始する。すなわ
ち、マイコン部30aから駆動回路35を介して誘導加
熱コイル駆動信号が出力され、図示しないドライブ回路
のスイッチングトランジスタ17の作用等によって、高
周波電流が誘導加熱コイル12に供給される。これによ
り、上記トッププレート8上に載置された所定の調理用
具(鍋等)に誘導加熱を生じさせることができる。な
お、かかる電流供給レベルは、操作パネル4に別途設け
られている図示しない火力調節レバーの操作によって適
宜調節され得る。この加熱処理即ち誘導加熱コイル12
への通電は、誘導加熱部作動スイッチがオフされてそれ
に対応する操作停止信号がマイコン部30aに入力され
ることにより、停止される。また、メイン制御部30
は、かかる加熱処理が行われると同時に冷却ファン18
による回路基板31の冷却処理を開始する。すなわち、
マイコン部30aは、上記操作信号が入力された際に
は、ファンモータ駆動回路36を介してファンモータ駆
動信号を出力し、冷却ファン18を作動させる。これに
より、スイッチングトランジスタ17等の発熱に基づく
回路基板31の過熱を防止することができる。そして、
上記操作停止信号が入力され、温度センサ16による検
知温度が所定温度以下になると、ファンモータ駆動回路
36を介してファンモータ駆動停止信号を出力し、冷却
ファン18を停止させる。
【0024】次に、グリル部20を使用して調理(加熱
処理)する場合を説明する。所定の調理トレイが上記調
理室22に正常に収納されていること、且つ、操作パネ
ル4のグリル部作動スイッチ(図示せず)がオンされて
対応する操作信号が入力されたことを条件に、メイン制
御部30はグリルヒータ24による加熱処理を開始す
る。すなわち、マイコン部30aから駆動回路34を介
してヒータ作動信号が出力され、図示しない電源回路か
ら所定の電流がグリルヒータ24に供給される。これに
より、上記収納した調理トレイに載置された被調理物を
加熱処理する。なお、かかる電流供給レベルは、操作パ
ネル4に別途設けられている図示しない火力調節スイッ
チの操作によって適宜調節され得る。この加熱処理即ち
グリルヒータ24への通電は、グリル部作動スイッチが
オフされてそれに対応する操作停止信号がマイコン部3
0aに入力されることにより、停止される。なお、メイ
ン制御部30は、かかる加熱処理が行われた際にも冷却
ファン18による回路基板31の冷却処理を同時に開始
する。すなわち、マイコン部30aは、上記操作信号が
入力された際にファンモータ駆動回路36を介してファ
ンモータ駆動信号を出力し、冷却ファン18を作動させ
る。これにより、グリルヒータ24の発熱および生じた
熱の伝導に基づく回路基板31の過熱を防止することが
できる。なお、図示しない中央加熱部のヒータを使用し
て調理(加熱処理)する場合における本加熱調理器1の
動作は上記グリル部20における場合と同様であり、重
複した記載はしない。また、中央加熱部のヒータに通電
中(即ち加熱処理中)は、上記誘導加熱部と同様に、冷
却ファン18を作動させる。
【0025】ところで、本実施例に係るメイン制御部3
0は、グリルヒータ24による加熱処理が停止した後
(即ち通電が遮断された後)にも、所定の条件が具備さ
れるまで冷却ファン18の作動を継続させる過熱防止手
段を具現化するものである。以下、本実施例に係る過熱
防止手段によって実現される過熱防止処理の内容を説明
する。なお、図3に本実施例に係る過熱防止処理の大ま
かなフローを示す。本実施例に係る過熱防止処理は、予
めROMに格納されている所定の過熱防止制御プログラ
ムに従って、クロック回路によって規定される処理周期
でマイコン部(CPU)が以下の処理(各ステップ)を
実行することによって実現される処理である。以下、具
体的に説明する。
【0026】本加熱調理器1に電源投入されていること
を前提に、先ず、マイコン部30aにおける種々のフラ
グやレジスタ、メモリ等が初期化される(ステップS
1)。そして、グリルヒータ24がオンして加熱処理が
開始されたか否か即ち典型的には上記グリルヒータ作動
スイッチから操作信号の入力があったか否かが判定され
る(ステップS2)。ここで当該操作信号の入力があっ
た場合には、グリルヒータ24による加熱処理が開始さ
れたと判定してマイコン部30aは上述のように冷却フ
ァン18を作動させる(ステップS3)。そして、マイ
コン部30aに内蔵されるタイマー(カウンタ)によっ
てグリルヒータ加熱時間(即ちグリルヒータへの通電時
間)Tの計測を開始する(ステップS4)。
【0027】次いでグリルヒータ24がオフして加熱処
理が停止されたか否か即ち典型的には上記グリルヒータ
作動スイッチから操作停止信号の入力があったか否かが
判定される(ステップS5)。ここで当該操作停止信号
の入力があった場合には、当該加熱処理が停止されたと
判定し、続くステップS6においてマイコン部30aは
冷却延長時間Tの設定を行う。すなわち、予めROM
に記憶されている二以上の冷却基準時間のうちから今回
計測されたグリルヒータ加熱時間Tに応じて選択され
た一の冷却基準時間が今回加熱処理停止後の冷却延長時
間Tとして決定される(ステップS6)。特に限定さ
れるものではないが、本実施例においてはグリルヒータ
加熱時間Tが1分以下であった場合には冷却延長時間
として0秒が選択され(即ちかかる短時間の加熱時
間では実質上、冷却延長時間は設定されない。)、グリ
ルヒータ加熱時間Tが1分を越えて3分以下であった
場合には冷却延長時間Tとして5分(即ち300秒)
が選択され、グリルヒータ加熱時間Tが3分を越えた
場合には冷却延長時間Tとして15分(即ち900
秒)が選択される。このように、本加熱調理器1では、
加熱継続時間に基づいて相応の冷却延長時間が決定され
るので、比較的短時間の加熱処理の停止後に過度に冷却
ファン18が継続作動することがない。このため、冷却
ファン18の作動に要する電力消費が緩和され、従来の
加熱調理器よりも高レベルの省エネが実現され得る。な
お、かかる冷却延長時間Tの設定処理後、グリルヒー
タ加熱時間Tは初期値0にクリアされる(ステップS
7)。
【0028】而して、かかる冷却延長時間Tの設定
後、冷却ファン18の作動を当該冷却延長時間Tだけ
継続する。具体的には、ステップS8において、マイコ
ン部30aに内蔵されるタイマーによって冷却ファン1
8の継続作動時間Tの計測を開始する。その後、マイ
コン部30aは継続作動時間Tが冷却延長時間T
至ったか否かを判定し(ステップS10)、当該冷却延
長時間Tに至るまで冷却ファン18の作動を継続す
る。ここで、図3に示すように、本実施例においては、
上記継続作動時間Tが冷却延長時間Tに至るまでの
間、グリルヒータモニタリング処理(ステップS9)を
併せて実行している。而して、冷却ファン18の継続作
動中にグリルヒータ24による加熱処理が再度行われた
際には、当該再度の加熱処理の継続時間の長短およびそ
の時点での冷却延長時間Tの残存時間に応じて冷却延
長時間Tの再設定を行う。以下、このことについて説
明する。なお、図4は本実施例に係るグリルヒータモニ
タリング処理の流れを示すフローチャートである。
【0029】本実施例に係る過熱防止処理では、グリル
ヒータ24によって行われた加熱処理が停止した後であ
って上記冷却延長時間Tに至るまでの間(即ち冷却フ
ァン18の継続作動中)に、再度の加熱処理が行われ且
つ停止した後に、当該再度の加熱処理の停止に基づいて
一律に冷却延長時間Tが変更されるのを防止し、適切
な冷却延長時間Tを確保することができる。以下、図
4を参照しつつ本実施例のグリルヒータモニタリング処
理を説明する。図4に示すように、先ず、上記冷却ファ
ン18の継続作動中においてグリルヒータ24がオンし
て加熱処理が開始されたか否か即ち典型的には上記グリ
ルヒータ作動スイッチから操作信号の入力があったか否
かが判定される(ステップa1)。ここで当該操作信号
の入力がなかった場合には今回周期のグリルヒータモニ
タリング処理を終え、ステップS10(図3)に移行す
る。他方、ここで当該操作信号の入力があった場合に
は、再度の加熱処理が開始されたと判定してマイコン部
30aは上述のステップS4と同様、内蔵タイマーによ
ってグリルヒータ加熱時間Tの計測を開始する(ステ
ップa2)。
【0030】而して、グリルヒータ24の加熱処理をモ
ニタリングする(ステップa3)。すなわち、上述のス
テップS5と同様、上記グリルヒータ作動スイッチから
操作停止信号の入力があったか否かが判定され(ステッ
プa3)、ここで当該操作停止信号の入力があった場合
には当該再度の加熱処理が停止されたと判定し、続くス
テップa4においてマイコン部30aは冷却更新時間T
L2の設定を行う。すなわち、予めROMに記憶されて
いる上記二以上の冷却基準時間のうちから今回計測され
たグリルヒータ加熱時間Tに応じて選択された一の冷
却基準時間が今回加熱処理停止後の冷却更新時間TL2
として設定される(ステップa4)。すなわち、本実施
例においてはグリルヒータ加熱時間Tが1分以下であ
った場合、1分を越えて3分以下であった場合、3分を
越えた場合に対して、それぞれ、0秒、5分(300
秒)、15分(900秒)が冷却更新時間TL2として
設定される。而して、グリルヒータ加熱時間Tを初期
値0にクリアする(ステップa5)とともに、その時点
における冷却延長時間Tからそれまでの継続作動時間
を減じた時間すなわち冷却延長残存時間(T−T
)と、当該設定された冷却更新時間TL2とを比較す
る(ステップa6)。ここで、冷却延長残存時間(T
−T)のほうが冷却更新時間TL2よりも時間的に長
い場合、即ち経時中の冷却延長時間Tの終期よりも再
度の加熱継続時間に基づいて決定された今回の冷却更新
時間TL2の終期の方が早い場合には、冷却延長時間の
終期の変更を要せず(即ち冷却延長残存時間がそのまま
当該再度の加熱処理後の冷却延長時間Tとして維持さ
れる)、ステップa9において冷却更新時間TL2を初
期値0にクリアして今回のグリルヒータモニタリング処
理を終了する。
【0031】他方、ステップa6において、冷却延長残
存時間(T−T)のほうが冷却更新時間TL2より
も時間的に短いことが判定された場合、即ち経時中の冷
却延長時間Tの終期よりも再度の加熱継続時間に基づ
いて決定された今回の冷却更新時間TL2の終期の方が
遅い場合には現在経時中の冷却延長時間Tの終期の変
更・再設定を行う。すなわち、ステップa7において、
冷却更新時間TL2を当該再度の加熱処理後の新たな冷
却延長時間Tとして設定する。さらに、当該新たな冷
却延長時間Tに基づいて継続作動時間Tをカウント
し直すため、それまで計測してきた継続作動時間T
0クリアする(ステップa8)。そして、ステップa9
において冷却更新時間TL2を初期値0にクリアして今
回のグリルヒータモニタリング処理を終了する。
【0032】以上のグリルヒータモニタリング処理を実
行することによって、一の加熱処理が終了した直後の冷
却ファン18継続作動中に再度の加熱処理の実行・停止
が行われた場合にもそのことによって冷却ファン18継
続作動(冷却延長時間)が不適切に短くなることはな
く、また、必要に応じて冷却ファン18を継続作動させ
る時間の終期が再設定・延長され得る。従って、本加熱
調理器1では、加熱処理が連続して行われた場合にも相
応の冷却延長時間を確保し得、結果、回路基板31の過
熱を防止することができる。
【0033】引き続いて本実施例に係る過熱防止処理の
グリルヒータモニタリング処理以降の処理内容を説明す
る。グリルヒータモニタリング処理(ステップS9)の
実行後、ステップS10において、マイコン部30aは
継続作動時間Tが冷却延長時間T(上記グリルヒー
タモニタリング処理において冷却延長時間Tが再設定
された場合には当該再設定された冷却延長時間T)の
終期に至ったか否かを判定する(ステップS10)。こ
こで冷却延長時間Tに至ったことが判定された場合に
は、継続作動時間Tの計測を終了するとともに、当該
を初期値0にクリアする(ステップS11)。同時
に、冷却延長時間Tも初期値0にクリアする(ステッ
プS12)。これにより、所定の冷却延長時間の冷却フ
ァン18継続作動が終了する。かかる冷却ファン18の
継続作動によって、グリルヒータ24で生じた熱の伝導
に因る回路基板31の過熱を効率よく防止し得る。
【0034】ところで、本実施例に係る過熱防止処理
は、さらに上述の温度センサ(サーミスタ)16によっ
て回路基板31またはその近傍の温度を直接検知し、当
該検知温度THが所定の過熱基準温度THを下回る
まで冷却ファン18をさらに継続作動させる。以下、こ
のことについて説明する。所定の冷却延長時間Tの経
過後、図4に示すステップS14において上記温度セン
サ16によるモニタリングが行われる。すなわち、上記
温度センサ16によって当該センサ配置部位(即ち放熱
フィン15)における温度THが検知され、かかる検
知温度データは温度検出回路32を介してマイコン部3
0aに入力される。次いで、マイコン部30aは入力し
た検知温度(データ)を予めROMに格納されている所
定の基準データ即ち過熱基準温度TH(本実施例にお
いては50℃)を示すデータと比較する。すなわち、ス
テップS15において、今回周期で温度センサ16から
入力した検知温度THが所定の過熱基準温度TH
上であるか否かを判定し、当該温度検知部位における過
熱状態の有無を決定する。ここで当該検知温度TH
過熱基準温度THをいまだ上回っていることが検知さ
れた場合には上記ステップS14とステップS15を繰
り返す。他方、ステップS15において検知温度TH
が過熱基準温度TH以下であることが検知された場合
には、続くステップS16において冷却ファン18を停
止して今回周期の過熱防止処理を終える。
【0035】なお、かかる温度センサ16に基づく過熱
防止処理(冷却ファン18継続作動処理)が行われてい
る最中にもグリルヒータ24がオンされる場合があり得
るが、本実施例ではこのことに対処して上記ステップS
14およびステップS15とともに所定周期でグリルヒ
ータ24がオンして再び加熱処理が開始されたか否か即
ち典型的には上記グリルヒータ作動スイッチから操作信
号の入力があったか否かが判定される(ステップS1
3)。ここで当該操作信号の入力が検知された場合に
は、かかる温度センサ16に基づく過熱防止処理を中断
し、ステップS4に戻って以後の処理を繰り返す(図3
参照)。これにより、加熱処理が再度行われた場合には
上述の冷却ファン18継続作動処理を優先させ、省エネ
を図りつつ効率的に回路基板31の冷却を行う。
【0036】以上に説明したように本実施例に係る過熱
防止処理では、温度センサ16によって所定の過熱基準
温度TH以上の温度が検知されている間は、上述の冷
却延長時間の経過後であっても冷却ファン18の作動を
そのまま継続させる。従って、本加熱調理器1では、回
路基板31の十分な冷却を保障しつつ従来設定されてい
たものよりも全体的に短い時間の冷却延長時間を設定す
ることが可能となる。仮に当該設定された冷却延長時間
では回路基板31を完全には冷却し得ない場合であって
も上記温度センサ16による回路基板31またはその近
傍の温度を直接的に検知することによって必要な時間だ
け冷却ファン18の継続作動をさらに延長することがで
きるからである。
【0037】以上のように、本加熱調理器1では、加熱
継続時間に応じて冷却延長時間の長さが決定され、加熱
の程度に相応の過熱防止処理が行われる。これにより、
本加熱調理器1によると、グリルヒータ24に因る加熱
処理の状況に応じた電子ユニット(回路基板31)の適
切な過熱防止と省エネとを共に実現することができる。
【0038】以上、図面を参照しつつ本発明の加熱調理
器の好適な一実施例を説明したが、本発明の加熱調理器
は上記実施例のものに限定されない。例えば、温度セン
サ16による冷却ファン18の継続作動処理を設けるこ
となく(この場合には図3のステップS13〜ステップ
S15が不要となる。)、加熱処理の継続時間に応じて
より細分化した冷却基準時間を設け(例えば加熱処理継
続時間に応じて0分から20分まで5分間隔で5種類の
冷却基準時間を設ける。)、より詳細に冷却延長時間を
決定しつつ冷却ファン18の継続動作を行ってもよい。
かかる形態のものも本発明の第一の加熱調理器として好
適である。また、上記実施例では、上記(1)の規則に
従って冷却延長時間を決定する一手段として、予め設定
されている二以上の冷却基準時間の内から調理用熱源
(ここではグリルヒータ24)による加熱継続時間に基
づいて選択される一の冷却基準時間を当該加熱継続時間
に応じた冷却延長時間として設定しているが、これに限
定されない。例えば、調理用熱源による加熱継続時間
(x)と冷却延長時間(y)とを変数とする所定の関数
(y=f(x))を予めROM等に格納するとともに、実測さ
れた加熱継続時間に基づいて当該関数より当該加熱継続
時間に対応する冷却延長時間を算出・決定する手段によ
ってもよい。
【0039】また、上記実施例のように温度センサ16
に基づく冷却ファン18の継続作動を行う場合には、冷
却延長時間Tを一種類に固定してもよい(この場合に
は図3のヒータ加熱時間計測に係るステップが不要とな
る。)。かかる形態のものも本発明の第二の加熱調理器
として好適である。このような所定の冷却延長時間経過
後から温度センサによるモニタリングを開始すること
(即ち加熱停止後、所定の時間をおいてからモニタリン
グを開始すること)によって、加熱停止後の熱伝導に因
る影響を排除することができる。すなわち、加熱停止後
に直ちに温度モニタリングを行い、その結果に基づいて
冷却ファンを停止させる手段によっては、冷却ファン停
止後に調理用熱源およびその近傍に残存する熱が電子ユ
ニットに伝導してしまい、結果、当該電子ユニットの温
度が再び上昇するといった不具合が生じ得る。これに対
し、加熱停止後に調理用熱源およびその近傍に伝導可能
な熱が残存しなくなるまで時間をおくことによって(従
って伝導可能な熱が残存しなくなるのに十分な時間を冷
却延長時間として設定することが好ましい。)、冷却フ
ァン停止後に調理用熱源およびその近傍に残存する熱が
伝導するのを防ぐことができる。従って、本発明の第二
の加熱調理器によると、事後的な温度上昇を排除した的
確な温度モニタリングが実現され、それに基づいて冷却
ファンその他の冷却装置の継続作動/停止に関して適切
な判断を下すことが可能となる。また、温度センサ16
による検知温度THと過熱基準温度THとの温度差
の大きさによって冷却装置の冷却能力(例えば冷却ファ
ン回転速度の変更による風量の調節)を異ならせてもよ
い。
【0040】また、上記実施例では、上記電子ユニット
としての回路基板31の配置位置と各調理部10,20
との位置関係から、上記調理用熱源としてグリル部20
のグリルヒータ24に着目し、かかるグリルヒータ24
からの熱伝導およびその余熱に因る回路基板31の過熱
防止を計るべく過熱防止手段が構築されている。しかし
ながら、上記実施例に限られず、例えば、回路基板その
他の電子ユニットの配置位置によっては誘導加熱(I
H)部における誘導加熱コイルおよびその近傍部分(即
ち誘導加熱によって発熱した調理器からの熱が伝導・蓄
積し得る部位)や中央加熱部に設けられた図示しない電
熱輻射ヒータを調理用熱源として、本発明の加熱調理器
を構築してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施例に係る本発明の加熱調理器を模式的
に示す断面図である。
【図2】 一実施例に係る本発明の加熱調理器の制御系
を模式的に示すブロック図である。
【図3】 一実施例に係る本発明の加熱調理器における
過熱防止処理の概要を示すフローチャートである。
【図4】 一実施例に係る本発明の加熱調理器における
グリルヒータモニタリング処理の概要を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 加熱調理器 2 筐体 10 誘導加熱部 12 誘導加熱コイル 15 放熱フィン 16 温度センサ 18 冷却ファン 20 グリル部 24 グリルヒータ 30 メイン制御部 30a マイコン部 31 回路基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K051 AA03 AA08 AB03 AB10 AB12 AC33 AC35 AD03 AD24 AD25 AD26 AD34 BD02 BD10 CD10 CD42 3L087 AA03 AA06 AB03 AB09 AC02 AC21 AC26 BB07 BC03 BC06 BC09 CA03 CA12 CB02 CB08 CC02 CC03 DA03 DA05 DA16

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調理用熱源と、その調理用熱源の近傍に
    配置された電子ユニットと、その電子ユニットを冷却す
    る冷却装置と、その冷却装置の作動を制御する制御装置
    を持ち、 その制御装置は、その調理用熱源の加熱開始時にその冷
    却装置を作動開始させ、その調理用熱源の加熱停止から
    所定時間が経過したときに作動停止させるものであり、 その所定時間は、その調理用熱源の前記加熱開始から前
    記加熱停止までの継続時間に基づいて決定されることを
    特徴とする加熱調理器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の加熱調理器において、 前記決定された所定時間の経時中に前記調理用熱源が再
    度加熱され、その再度の加熱継続時間に基づいて決定さ
    れる新たな所定時間の終期がその経時中の所定時間の終
    期よりも早い場合には、その経時中の所定時間の終期が
    維持されることを特徴とする加熱調理器。
  3. 【請求項3】 調理用熱源と、その調理用熱源の近傍に
    配置された電子ユニットと、その電子ユニットを冷却す
    る冷却装置と、その冷却装置の作動を制御する制御装置
    と、その電子ユニット又はその近傍の温度を検出する温
    度センサを持ち、 その制御装置は、その調理用熱源の加熱開始時にその冷
    却装置を作動開始させ、その調理用熱源の加熱停止から
    所定時間が経過し、且つ、その温度センサで検出された
    温度が所定温度以下のときに作動停止させるものであ
    り、 その所定時間は、その調理用熱源の前記加熱開始から前
    記加熱停止までの継続時間に基づいて決定されることを
    特徴とする加熱調理器。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の加熱調理器において、 前記決定された所定時間の経時中に前記調理用熱源が再
    度加熱され、その再度の加熱継続時間に基づいて決定さ
    れる新たな所定時間の終期がその経時中の所定時間の終
    期よりも早い場合には、その経時中の所定時間の終期が
    維持されることを特徴とする加熱調理器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1813872B1 (en) * 2006-01-25 2016-04-13 LG Electronics Inc. Method for monitoring hot surface of cook top

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