JP3253047B2 - 構築物用ベースプレートの固定方法 - Google Patents

構築物用ベースプレートの固定方法

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JP3253047B2
JP3253047B2 JP29052594A JP29052594A JP3253047B2 JP 3253047 B2 JP3253047 B2 JP 3253047B2 JP 29052594 A JP29052594 A JP 29052594A JP 29052594 A JP29052594 A JP 29052594A JP 3253047 B2 JP3253047 B2 JP 3253047B2
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浩一 佐藤
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日鐵建材工業株式会社
株式会社ニッケンプラント
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は,鋼製サイロやタンク
等の構築物のベースプレートの固定方法に関し,特に,
アンカーボルトに取り付けかつレベル調整したベースプ
レートの下部に後打ちコンクリートまたはモルタルを打
設してベースプレートを基礎コンクリート上に固定する
工法を採用する場合に適用する構築物用ベースプレート
の固定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼製サイロやタンク等の鋼製構築物は一
般に,基礎コンクリート上でレベル調整したベースプレ
ート上に据え付けられる。この種のベースプレートの固
定方法を図5に示す。同図において,1は鋼製サイロの
壁(サイロ本体:図1では右側がサイロ内部),2は基
礎コンクリート,3はアンカーボルト,4はベースプレ
ート,5は後打ちコンクリートまたはモルタルである。
ベースプレート4を基礎コンクリート2上に固定する場
合,基礎コンクリート2に埋め込んだアンカーボルト3
の上部においてベースプレート4を下側のレベル調整用
ナット6と上側の固定用ナット7とで仮に挟持し,両ナ
ット6,7の上げ下げをしてベースプレート4のレベル
調整を行い,次いでベースプレート4の下部に後打ちコ
ンクリートまたはモルタル5を打設する。なお,その
後,サイロ壁1の下端をベースプレート4に溶接固定す
る。また,図示は省略したが,通常,補強用のリブプレ
ートがサイロ壁1とベースプレート4とがなすコーナー
部に溶接固定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで,アンカーボ
ルトとしてPC鋼棒(プレストレストコンクリート用の
高張力の鋼棒)による高力ボルトを用いると,基礎コン
クリートにプレストレスを導入することができ,曲げ抵
抗の増大等のプレストレストコンクリートの長所が得ら
れるとともに,高力ボルトであることから,ボルト径を
細くあるいは使用本数を少なくすることができるので,
施工性が向上し,工期の短縮,据付労務費の低減が図ら
れる。しかし,上記のようにベースプレート4を単にレ
ベル調整用ナット6と固定用ナット7とで直接挟持して
アンカーボルト3に取り付ける方法では,プレストレス
を導入することができない。すなわち,図5において後
打ちコンクリートまたはモルタル5が硬化した後固定用
ナット7でベースプレート4を締め付けてアンカーボル
ト3に張力を与えようとしても,ベースプレート4の裏
面側にレベル調整用ナット6が存在するため不可能であ
り,基礎コンクリート2にプレストレスを導入すること
はできない。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で,アンカーボルトに取り付けかつレベル調整したベー
スプレートの下部に後打ちコンクリートまたはモルタル
を打設してベースプレートを基礎コンクリート上に固定
する工法を採用して,しかも,アンカーボルトに張力を
与えることが可能な構築物用ベースプレートの固定方法
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は,アンカーボルトに取り付けかつレベル調整したベ
ースプレートの下部に後打ちコンクリートまたはモルタ
ルを打設して,ベースプレートを基礎コンクリート上に
固定する構築物用ベースプレートの固定方法であって,
アンカーボルトが通る穴をあけた水平板部を適宜高さ位
置に持つレベル調整用金物を前記穴がベースプレートの
アンカーボルト挿通穴の真上に位置するようにベースプ
レートの上面に仮に固定する工程と,基礎コンクリート
中に埋め込み固定したアンカーボルトの上部を前記ベー
スプレートのアンカーボルト挿通穴および前記レベル調
整用金物の穴に挿通させるとともに,その際にレベル調
整用金物の水平板部の下面側でアンカーボルトに螺合さ
せた第1のナットと上面側で螺合させた第2のナットと
でレベル調整用金物の水平板部を挟持する工程と,前記
第1のナットと第2のナットとを上げ下げしてレベル調
整用金物と一体のベースプレートのレベル調整を行う工
程と,前記ベースプレートの下部に後打ちコンクリート
またはモルタルを打設する工程と,後打ちコンクリート
またはモルタルが硬化した後,水平板部の上面側の前記
第2のナットを緩めかつレベル調整用金物をベースプレ
ートから分離させる工程と,前記水平板部の下面側の前
記第1のナットを回し下げてベースプレートを締め付け
て,アンカーボルトに張力を与える工程とを有すること
を特徴とする。
【0006】
【作用】上記構成において,ベースプレートのレベル調
整を行う際は,レベル調整用金物の水平板部の上下でア
ンカーボルトに螺合する第1のナットと第2のナットと
を上げ下げしてレベル調整用金物の高さ位置を調整する
ことで,これと一体のベースプレートのレベル調整を行
う。次いで,ベースプレート下部に後打ちコンクリート
を打設する。後打ちコンクリートが硬化後,水平板部の
上面側の第2のナットを緩めかつレベル調整用金物をベ
ースプレートから分離させると,第1のナットを回し下
げてベースプレートを強力に締め付けた時,ねじ推力の
反力としてアンカーボルトに張力が作用する。
【0007】
【実施例】以下,本発明の一実施例を図1〜図4を参照
して説明する。この実施例は鋼製サイロのベースプレー
トを基礎コンクリート上に固定するものであり,従来と
共通する部分には同じ符合を付して説明する。図1はレ
ベル調整したベースプレート4の下部に後打ちコンクリ
ートまたはモルタル5を打設した段階におけるアンカー
ボルト部分の断面図,図2は図1におけるA−A断面図
である。この段階に到る前の工程を説明すると,まず,
基礎コンクリート2の打設時にPC鋼棒による高力ボル
トを用いたアンカーボルト3Aを基礎コンクリート2に
埋め込み固定する。一方,アンカーボルト2が通る穴1
1aをあけた水平板部11bを持つ例えば溝形鋼による
レベル調整用金物11を前記穴11aがベースプレート
4のアンカーボルト挿通穴4aの真上に位置するように
ベースプレート4の上面に仮付け溶接しておく。次い
で,アンカーボルト3Aの上部をベースプレート4のア
ンカーボルト挿通穴4aおよびレベル調整用金物11の
穴11aに通す。その際,第1のナット12をレベル調
整用金物11の水平板部11bの下面側で,第2のナッ
ト13を上面側でそれぞれアンカーボルト3Aに螺合さ
せておき,両ナット12,13でレベル調整用金物11
の水平板部11bを挟持して,レベル調整用金物11と
一体のベースプレート4を保持する。次いで,前記第1
のナット12と第2のナット13とを上げ下げしてレベ
ル調整用金物11の高さ位置を調整し,レベル調整用金
物11と一体のベースプレート4のレベル調整を行う。
なお,このレベル調整は,当該鋼製サイロの他のアンカ
ーボルトにおけるベースプレートについて同様に行う。
次いで,前記ベースプレート4の下部に後打ちコンクリ
ートまたはモルタル5を打設する。図1,図2は以上の
工程を済ませた段階を示す。
【0008】後打ちコンクリートまたはモルタル5が硬
化した後,レベル調整用金物11の下面側の第1のナッ
ト12を回し下げて図3のようにベースプレート4に接
触させ締め付ける。この段階では第1のナット12は特
に強く締め付けない。次いで,図4に示すように,レベ
ル調整用金物11の上面側の第2のナット13をアンカ
ーボルト3Aから撤去し,かつレベル調整用金物11を
ベースプレート4から分離させて撤去し,次いで,第1
のナット12をさらに回してベースプレート4を強力に
締め付けると,ねじ推力の反力としてアンカーボルト3
Aに張力を与えられ,基礎コンクリート2にプレストレ
スが導入される。なお,先に第2のナット13およびレ
ベル調整用金物11を撤去し,その後第1のナット12
を回し下げてベースプレート4に接触させる手順とする
ことも可能である。また,第1のナット12でベースプ
レート4を締め付けてアンカーボルト3Aに張力を与え
る作業の際には,必ずしも第2のナット13およびレベ
ル調整用金物11を撤去しておく必要はなく,第2のナ
ット13を単に緩めかつレベル調整用金物11をベース
プレート4から単に分離させておれば可能である。前記
レベル調整用金物11および第2のナット13は,1基
の鋼製サイロにおいては各アンカーボルト3A毎に必要
であるが,他の鋼製サイロの施工の際に,繰り返し使用
可能である。
【0009】なお,レベル調整用金物11は溝形鋼を用
いるのが適切であるが,必ずしもこれに限定されない。
要するに,アンカーボルトが通る穴をあける水平板部を
適宜高さ位置に持つ形状であればよい。また,本発明は
鋼製サイロのベースプレートに限らず,タンクその他の
構築物のベースプレートに適用可能である。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば,鋼製サイロやタンク等
の構築物用のベースプレートを基礎コンクリート上に固
定する際に,アンカーボルトに取り付けかつレベル調整
したベースプレートの下部に打設した後打ちコンクリー
トが硬化した後に,第1のナットを回し下げてアンカー
ボルトに張力を与えることができる。したがって,アン
カーボルトとしてPC鋼棒による高力ボルトを用いるこ
とができ,これによりアンカーボルトの径を細くあるい
は使用本数を少なくすることができ,施工性を向上さ
せ,工期の短縮,据付労務費の低減を図ることが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構築物用ベースプレートの固定方法の
一実施例を説明するもので,鋼製サイロのベースプレー
トのレベル調整を行い後打ちコンクリートまたはモルタ
ルを打設した段階のアンカーボルト部分の断面図であ
る。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1および図2に続く工程を示すもので,第1
のナットを回し下げてベースプレートに接触させた段階
におけるアンカーボルト部分の断面図である。
【図4】図3に続く工程を示すもので,第2のナットお
よびレベル調整用金物を撤去し,第1のナットでベース
プレートを締め付けてアンカーボルトに張力を与える段
階におけるアンカーボルト部分の断面図である。
【図5】従来の構築物用ベースプレートの固定方法を説
明するもので,鋼製サイロのアンカーボルト部分の断面
図である。
【符号の説明】
1 鋼製サイロ(構築物)の壁 2 基礎コンクリート 3A アンカーボルト 4 ベースプレート 4a アンカーボルト挿通穴 5 後打ちコンクリートまたはモルタル 11 レベル調整用金物 11a 穴(アンカーボルトを通す穴) 11b 水平板部 12 第1のナット 13 第2のナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 27/00 E02D 27/08 E02D 27/38 E02D 35/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンカーボルトに取り付けかつレベル調
    整したベースプレートの下部に後打ちコンクリートまた
    はモルタルを打設して,ベースプレートを基礎コンクリ
    ート上に固定する構築物用ベースプレートの固定方法で
    あって,アンカーボルトが通る穴をあけた水平板部を適
    宜高さ位置に持つレベル調整用金物を前記穴がベースプ
    レートのアンカーボルト挿通穴の真上に位置するように
    ベースプレートの上面に仮に固定する工程と,基礎コン
    クリート中に埋め込み固定したアンカーボルトの上部を
    前記ベースプレートのアンカーボルト挿通穴および前記
    レベル調整用金物の穴に挿通させるとともに,その際に
    レベル調整用金物の水平板部の下面側でアンカーボルト
    に螺合させた第1のナットと上面側で螺合させた第2の
    ナットとでレベル調整用金物の水平板部を挟持する工程
    と,前記第1のナットと第2のナットとを上げ下げして
    レベル調整用金物と一体のベースプレートのレベル調整
    を行う工程と,前記ベースプレートの下部に後打ちコン
    クリートまたはモルタルを打設する工程と,後打ちコン
    クリートまたはモルタルが硬化した後,水平板部の上面
    側の前記第2のナットを緩めかつレベル調整用金物をベ
    ースプレートから分離させる工程と,前記水平板部の下
    面側の前記第1のナットを回し下げてベースプレートを
    締め付けて,アンカーボルトに張力を与える工程とを有
    することを特徴とする構築物用ベースプレートの固定方
    法。
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