JP3089143U - 鉄骨造柱脚アンカ―構造 - Google Patents

鉄骨造柱脚アンカ―構造

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JP3089143U
JP3089143U JP2002001936U JP2002001936U JP3089143U JP 3089143 U JP3089143 U JP 3089143U JP 2002001936 U JP2002001936 U JP 2002001936U JP 2002001936 U JP2002001936 U JP 2002001936U JP 3089143 U JP3089143 U JP 3089143U
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徳雄 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基礎コンクリ―トの打設時に狂う虞のあるア
ンカ―ボルトの位置を鞘管と弾性ワッシャ―とによって
容易に正確な位置に修正できるようにして、経済的で安
定した柱脚を固定することができる鉄骨造柱脚アンカ―
構造を提供する。 【解決手段】 基礎コンクリ―ト4内のアンカ―フレ―
ム下部取り付け金物10とアンカ―フレ―ム上部取り付
け金物15との間に固定された鞘管21内にアンカ―ボ
ルト16が配置されており、該アンカ―ボルトの下端側
は弾性ワッシャ―20を介して前記アンカ―フレ―ム下
部取り付け金物に取り付けられていると共に上端側は柱
脚のベ―スプレ―ト2に形成したボルト孔3に挿通され
ており、前記鞘管内にモルタル24がグラウトされてい
る鉄骨造柱脚アンカ―構造。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、鉄骨造柱の柱脚と基礎構造とを接続するアンカ―構造に関するも のである。
【0002】
【従来の技術】
従来,鉄骨造柱の柱脚と基礎構造とを接続するアンカ―構造としては、図7に 示すようなものが普通に知られている。
【0003】 即ち、31は鉄骨造柱であり、該鉄骨造柱31の柱脚にはベ―スプレ―ト32 が溶着されている。そして、該ベ―スプレ―ト32には後述するアンカ―ボルト 用のボルト孔33,33…が穿孔されている。
【0004】 34は捨てコンクリ―ト35上に打設される基礎コンクリ―トであり、該基礎 コンクリ―ト34が打設される前に、前記捨てコンクリ―ト35にはアンカ―フ レ―ム固定接続金物36を固定するアンカ―37が植設される。
【0005】 38は前記鉄骨造柱31を基礎構造上で接続するためのアンカ―ボルトであり 、該アンカ―ボルト38は前記アンカ―フレ―ム固定接続金物36に接続された アンカ―フレ―ム取り付け金物39に穿孔されたボルト孔40,40…に挿通さ れ、それぞれのナット41,42によってアンカ―フレ―ム取り付け金物39に 固定されている。
【0006】 そして、前述のアンカ―フレ―ム取り付け金物39に各アンカ―ボルト38を 固定した状態で基礎コンクリ―ト34を打設し、アンカ―ボルト38,38…を 直接基礎コンクリ―ト34に埋め込んでから、該アンカ―ボルト38,38…の 上端側を前記ベ―スプレ―ト32のボルト孔33,33…に挿通してそれぞれの ナット43で柱脚のベ―スプレ―ト32を基礎構造に固定していた。なお、44 はベ―スモルタルである。
【0007】 以上のような鉄骨造柱脚アンカ―構造では、アンカ―ボルト38を直接基礎コ ンクリ―ト34に埋め込んでいたため、基礎コンクリ―ト34の打設時にコンク リ―トの圧力によってアンカ―ボルト38の上部側が水平方向に動いてアンカ― 位置が狂うことになり、そのためベ―スプレ―ト32のボルト孔33を大きく明 けたり、アンカ―ボルト38の上部を湾曲させたりして、アンカ―ボルト38で 柱脚のベ―スプレ―ト32を基礎構造に固定していた。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、前述の如く、ベ―スプレ―ト32のボルト孔33を大きくすると、 ベ―スプレ―ト32の面積が大きくなると同時に柱側面とアンカ―ボルト38の 位置が離れてベ―スプレ―ト32の曲げモ―メントが大きくなり、必然的にベ― スプレ―ト32の厚みが厚くなり鉄骨重量が嵩み、それに伴って基礎巾も大きく なって非経済である。また、アンカ―ボルト38の上部を湾曲させた場合には、 垂直荷重に対してアンカ―ボルト38の強度が弱体化して使用に支障を来す虞が ある。
【0009】 この考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであ り、その目的とするところは、基礎コンクリ―トの打設時に狂う虞のあるアンカ ―ボルトの位置を鞘管と弾性ワッシャ―とによって容易に正確な位置に修正でき るようにして、経済的で安定した柱脚を固定することができる鉄骨造柱脚アンカ ―構造を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この考案における鉄骨造柱脚アンカ―構造は、基 礎コンクリ―ト内のアンカ―フレ―ム下部取り付け金物とアンカ―フレ―ム上部 取り付け金物との間に固定された鞘管内にアンカ―ボルトが配置されており、該 アンカ―ボルトの下端側は弾性ワッシャ―を介して前記アンカ―フレ―ム下部取 り付け金物に取り付けられていると共に上端側は柱脚のベ―スプレ―トに形成し たボルト孔に挿通されており、前記鞘管内にモルタルがグラウトされていること を特徴とするものである。
【0011】
【考案の実施の形態】
図面を参照してこの考案の実施の形態について説明をする。 図1ないし図6において、1は鉄骨造柱であり、該鉄骨造柱1の柱脚にはベ― スプレ―ト2が溶着されている。そして、該ベ―スプレ―ト2にはアンカ―ボル ト用のボルト孔3,3…が穿孔されている。
【0012】 4は捨てコンクリ―ト5上に打設される基礎コンクリ―トであり、該基礎コン クリ―ト4が打設される前に、前記捨てコンクリ―ト5にアンカ―フレ―ム下部 固定接続金物6に穿孔された孔を通してオ―ルアンカ―7を植設し、アンカ―フ レ―ムを固定する。
【0013】 そして、前記アンカ―フレ―ム下部固定接続金物6の両側面8,8には上端開 放の溝9(図4,図5参照)がそれぞれ形成されており、また該アンカ―フレ― ム下部固定接続金物6の各側面8にはアンカ―フレ―ム下部取り付け金物10の 側面11がそれぞれ当接されており、アンカ―フレ―ム下部取り付け金物10に 設けられたボルト12は前記アンカ―フレ―ム下部固定接続金物6の側面8に形 成された前記溝9を貫通してナット13によって締め付けられている。従ってア ンカ―フレ―ム下部固定接続金物6に対してアンカ―フレ―ム下部取り付け金物 10は上下方向にその位置が調整されてアンカ―フレ―ムのレベルが揃えられ、 しかる後,ナット13にてアンカ―フレ―ムを固定するようになされている。
【0014】 14はアンカ―フレ―ム上部固定接続金物であり、該アンカ―フレ―ム上部固 定接続金物14の両端にはそれぞれアンカ―フレ―ム上部取り付け金物15,1 5が接続されている。
【0015】 16は前記鉄骨造柱1を基礎構造上に接続するためのアンカ―ボルトであり、 該アンカ―ボルト16は前記アンカ―フレ―ム下部取り付け金物10に穿孔され たボルト孔17に挿通されそれぞれのナット18によってアンカ―フレ―ム下部 取り付け金物10に固定されている。
【0016】 このアンカ―フレ―ム下部取り付け金物10にアンカ―ボルト16を固定する 際に、アンカ―ボルト16に螺着されたアンカ―ボルト下部位置決めナット19 とアンカ―フレ―ム下部取り付け金物10との間に例えばゴムパッキンのような 弾性ワッシャ―20を介装させておくことにより、アンカ―ボルト16が水平方 向に動き易くなり、水平調整がしやすくなる。
【0017】 21は前記アンカ―フレ―ム下部取り付け金物10及びアンカ―フレ―ム上部 取り付け金物15に固定され、その内部に前記アンカ―ボルト16を配置した例 えば鋼材からなる鞘管である。そして、基礎コンクリ―ト4を打設する際にコン クリ―トの投入を容易にするコンクリ―ト投入孔22を備えたトッププレ―ト2 3が前記鞘管21の上面開放部を塞ぐように配置される。そして、該トッププレ ―ト23は基礎コンクリ―ト4が打設されてコンクリ―トの硬化後にアンカ―ボ ルト16の水平位置を調整した後撤去され、各鞘管21の上面開放部からはモル タル24がグラウトされ得る状態となる。なお、25はベ―スモルタルである。
【0018】 以上のような構成からなる鉄骨造柱脚アンカ―構造において、捨てコンクリ― ト5上に、予めアンカ―フレ―ム下部固定接続金物6,アンカ―フレ―ム下部取 り付け金物10,アンカ―ボルト16,弾性ワッシャ―20,鞘管21,アンカ ―フレ―ム上部固定接続金物14,アンカ―フレ―ム上部取り付け金物15等が 組み付けられた状態で、鞘管21の上部にトッププレ―ト23を載置してレベル 位置と水平位置を調整し、基礎配筋完了後にコンクリ―ト投入孔22からコンク リ―トを投入して基礎コンクリ―ト4を打設する。
【0019】 この際,アンカ―ボルト16は鞘管21内にあり、該鞘管21はアンカ―フレ ―ム下部取り付け金物10とアンカ―フレ―ム上部取り付け金物15とによりし っかりと固定されてアンカ―フレ―ムを構成しているため、コンクリ―ト打設時 のコンクリ―トの圧力による狂いも少なくなる。また、該鞘管21に多少の狂い が発生してもアンカ―ボルト16は鞘管21内にあってなお且つアンカ―フレ― ム下部取り付け金物10との接合に弾性ワッシャ―20を使用しているので、鞘 管21内を容易に動かすことができ、完全に所定の位置に納めることができる。
【0020】 前記基礎コンクリ―ト4の打設が終了するとトッププレ―ト23が撤去され、 前記鞘管21の内部でアンカ―ボルト16が所定の位置に修正された後に空間に モルタル24がグラウトされてアンカ―ボルト16が固定され、該基礎コンクリ ―ト4にベ―スモルタル25を介して柱脚1のベ―スプレ―ト2が位置されて、 アンカ―ボルト16の上端側はナット26によりベ―スプレ―ト2に締め付けら れ精度の高い柱脚のアンカ―構造となる。
【0021】
【考案の効果】
この考案によると、基礎コンクリ―ト4の打設時にアンカ―ボルトの位置の狂 いが生じても容易に修正ができるので、ベ―スプレ―トの厚みを少なくして鉄骨 重量を軽減させ、それに伴って基礎巾も大きくなることがない。また、アンカ― ボルトの正確に鉛直方向に位置させられるので、アンカ―ボルトの強度が弱体化 することがなく、経済的で安定した柱脚を固定することができる鉄骨造柱脚アン カ―構造となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの考案に係る鉄骨造柱脚アンカ―の施
工例の側面図である。
【図2】図2はこの考案に係る鞘管付きアンカ―の上面
図である。
【図3】図3はこの考案に係る鞘管付きアンカ―の側面
図である。
【図4】図4は図3のA―A断面図である。
【図5】図5は図3のB―B断面図である。
【図6】図6はこの考案に係る鉄骨造柱脚アンカ―の要
部詳細図である。
【図7】図7は従来例の鉄骨造柱脚アンカ―の施工例の
側面図である。
【符号の説明】
1 鉄骨造柱 2 ベ―スプレ―ト 3 ボルト孔 4 基礎コンクリ―ト 10 アンカ―フレ―ム下部取り付け金物 15 アンカ―フレ―ム上部取り付け金物 16 アンカ―ボルト 20 弾性ワッシャ― 21 鞘管 24 モルタル

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄骨造柱脚アンカ―構造において、基礎
    コンクリ―ト内のアンカ―フレ―ム下部取り付け金物と
    アンカ―フレ―ム上部取り付け金物との間に固定された
    鞘管内にアンカ―ボルトが配置されており、該アンカ―
    ボルトの下端側は弾性ワッシャ―を介して前記アンカ―
    フレ―ム下部取り付け金物に取り付けられていると共に
    上端側は柱脚のベ―スプレ―トに形成したボルト孔に挿
    通されており、前記鞘管内にモルタルがグラウトされて
    いることを特徴とする鉄骨造柱脚アンカ―構造。
JP2002001936U 2002-04-08 2002-04-08 鉄骨造柱脚アンカ―構造 Expired - Lifetime JP3089143U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7366714B2 (ja) 2019-11-29 2023-10-23 岡部株式会社 ベースフレーム高さ調整金具

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