JP3247013B2 - 車両用カップホルダー - Google Patents
車両用カップホルダーInfo
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- JP3247013B2 JP3247013B2 JP18686894A JP18686894A JP3247013B2 JP 3247013 B2 JP3247013 B2 JP 3247013B2 JP 18686894 A JP18686894 A JP 18686894A JP 18686894 A JP18686894 A JP 18686894A JP 3247013 B2 JP3247013 B2 JP 3247013B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tray
- holder member
- holder
- storage case
- cup holder
- Prior art date
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、飲料水類を入れた缶、
瓶、コップ、紙パック等の容器を支えて倒れないように
保持しておくための車両用カップホルダーに関するもの
である。
瓶、コップ、紙パック等の容器を支えて倒れないように
保持しておくための車両用カップホルダーに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】乗車中に飲みかけの飲料水類を入れた容
器等の物品を倒れないように支えて保持しておく車両用
カップホルダーは従来より数多く提案されている。
器等の物品を倒れないように支えて保持しておく車両用
カップホルダーは従来より数多く提案されている。
【0003】図7は、従来における車両用カップホルダ
ーの一例を模式的に示すものである。このカップホルダ
ーでは、車体側に固定される収納ケース51と、この収
納ケース51内に出し入れ可能に設けられたトレー52
と、このトレー52内に格納自在に配設されたホルダー
部材53とで構成されている。
ーの一例を模式的に示すものである。このカップホルダ
ーでは、車体側に固定される収納ケース51と、この収
納ケース51内に出し入れ可能に設けられたトレー52
と、このトレー52内に格納自在に配設されたホルダー
部材53とで構成されている。
【0004】さらに詳述すると、ホルダー部材53は、
トレー52の側面に支軸54を介して一端が上下方向に
回動自在に取り付けられている。そして、収納ケース5
1内にトレー52をスライドせて格納させる場合には、
図中に一点鎖線で示すように、ホルダー部材53は支軸
54を支点として下側に回転されてトレー52内に折り
畳まれ、この折り畳まれた状態でトレー52と共に収納
ケース51内に格納される。また、これとは逆に、格納
位置よりトレー52を所定の位置まで引き出すと、トレ
ー52内に折り畳まれていたホルダー部材53が、支軸
54を支点として上側に回転されて図中に実線で示す斜
めに立ち上げられた使用位置に配置される。この使用位
置では、トレー52に載せられた容器55の側面をホル
ダー部材53により保持することができる。
トレー52の側面に支軸54を介して一端が上下方向に
回動自在に取り付けられている。そして、収納ケース5
1内にトレー52をスライドせて格納させる場合には、
図中に一点鎖線で示すように、ホルダー部材53は支軸
54を支点として下側に回転されてトレー52内に折り
畳まれ、この折り畳まれた状態でトレー52と共に収納
ケース51内に格納される。また、これとは逆に、格納
位置よりトレー52を所定の位置まで引き出すと、トレ
ー52内に折り畳まれていたホルダー部材53が、支軸
54を支点として上側に回転されて図中に実線で示す斜
めに立ち上げられた使用位置に配置される。この使用位
置では、トレー52に載せられた容器55の側面をホル
ダー部材53により保持することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示した従来の車両用カップホルダーの構造では、ホルダ
ー部材53は位置が固定されている支軸54を支点とし
て回転するので、トレー52を引き出して容器55を載
せるためには余分なスペースLが発生する。すなわち、
この構造では、容器55を載せるのに必要なスペースよ
りもスペースLだけ余分にトレー52を引き出す必要が
ある。これは狭い車内で他の部材との干渉等を考えると
問題があった。
示した従来の車両用カップホルダーの構造では、ホルダ
ー部材53は位置が固定されている支軸54を支点とし
て回転するので、トレー52を引き出して容器55を載
せるためには余分なスペースLが発生する。すなわち、
この構造では、容器55を載せるのに必要なスペースよ
りもスペースLだけ余分にトレー52を引き出す必要が
ある。これは狭い車内で他の部材との干渉等を考えると
問題があった。
【0006】そこで、トレーの引き出し量を最小限に設
定する方法も従来より色々と提案されていて、例えば実
開平3−28031号や実開昭62−195538号公
報等で見られるように、トレイを垂直に移動させる構造
にしたものもある。しかしながら、これらでは構造が複
雑でコストも高くなり、安価に提供することができない
と言う問題点があった。
定する方法も従来より色々と提案されていて、例えば実
開平3−28031号や実開昭62−195538号公
報等で見られるように、トレイを垂直に移動させる構造
にしたものもある。しかしながら、これらでは構造が複
雑でコストも高くなり、安価に提供することができない
と言う問題点があった。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は簡単な構造で安価に実現できると
ともに、少ないトレーの引き出し量で容器を確実に保持
することができるようにした車両用カップホルダーを提
供することにある。他の目的は、以下に説明する内容の
中で順次明らかにして行く。
のであり、その目的は簡単な構造で安価に実現できると
ともに、少ないトレーの引き出し量で容器を確実に保持
することができるようにした車両用カップホルダーを提
供することにある。他の目的は、以下に説明する内容の
中で順次明らかにして行く。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め本発明は、収納ケースに引き出したり押し込められて
格納されるトレーと、前記トレーに対し後側で連結され
て該トレーの収納ケースからの引き出しにより前側を後
側よりも高い斜めに立ち上げられる使用位置、および該
トレーの収納ケースへの格納により前記トレー内に折り
畳み収容される格納位置に回動切り替え可能なホルダー
部材とを備え、前記ホルダー部材が前記使用位置で前記
トレー上に載せられる前記容器の側面を保持する車両用
カップホルダーにおいて、前記ホルダー部材は、前記ト
レーに対し該ホルダー部材を回動可能かつ前後方向へ移
動可能に軸支しているホルダーガイド機構により、前記
格納位置から前記使用位置に切り替えられるのに連動し
てホルダー部材の全体が前記トレーの前側に移動するよ
うガイドされ、前記使用位置から前記格納位置に切り替
えられるのに連動してホルダー部材の全体が前記トレー
の後側に移動するようガイトされることをを特徴として
いる。
め本発明は、収納ケースに引き出したり押し込められて
格納されるトレーと、前記トレーに対し後側で連結され
て該トレーの収納ケースからの引き出しにより前側を後
側よりも高い斜めに立ち上げられる使用位置、および該
トレーの収納ケースへの格納により前記トレー内に折り
畳み収容される格納位置に回動切り替え可能なホルダー
部材とを備え、前記ホルダー部材が前記使用位置で前記
トレー上に載せられる前記容器の側面を保持する車両用
カップホルダーにおいて、前記ホルダー部材は、前記ト
レーに対し該ホルダー部材を回動可能かつ前後方向へ移
動可能に軸支しているホルダーガイド機構により、前記
格納位置から前記使用位置に切り替えられるのに連動し
てホルダー部材の全体が前記トレーの前側に移動するよ
うガイドされ、前記使用位置から前記格納位置に切り替
えられるのに連動してホルダー部材の全体が前記トレー
の後側に移動するようガイトされることをを特徴として
いる。
【0009】
【作用】この構成によれば、ホルダー部材が格納位置か
ら使用位置に切り替えられるときに、このホルダー部材
がトレーに対して前側に移動されて容器を載せるのに十
分なスペースが確保できるようにし、逆に使用位置から
格納位置に切り替えられるときにはトレーに対して後ろ
側に移動されて、ホルダー部材がトレー内に格納可能な
位置に配置させることができる。したがって、このよう
にホルダー部材をトレーに対して前後に移動できるよう
にすることによって、容器を載せるのに必要なスペース
分だけトレーを引き出して使用することができるカップ
ホルダーで、しかも簡単な構造で、かつコンパクトなカ
ップホルダーの実現が可能となる。
ら使用位置に切り替えられるときに、このホルダー部材
がトレーに対して前側に移動されて容器を載せるのに十
分なスペースが確保できるようにし、逆に使用位置から
格納位置に切り替えられるときにはトレーに対して後ろ
側に移動されて、ホルダー部材がトレー内に格納可能な
位置に配置させることができる。したがって、このよう
にホルダー部材をトレーに対して前後に移動できるよう
にすることによって、容器を載せるのに必要なスペース
分だけトレーを引き出して使用することができるカップ
ホルダーで、しかも簡単な構造で、かつコンパクトなカ
ップホルダーの実現が可能となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。図4及び図5は本発明の一実施例に係
る車両用カップホルダーを示すもので、図4は一部を破
断して示すその上面図、図5はその分解斜視図である。
図4及び図5において、この車両用カップホルダーは、
大きくは収納ケース1と、トレー2と、ホルダー部材3
と、コイルバネ4で構成されている。
詳細に説明する。図4及び図5は本発明の一実施例に係
る車両用カップホルダーを示すもので、図4は一部を破
断して示すその上面図、図5はその分解斜視図である。
図4及び図5において、この車両用カップホルダーは、
大きくは収納ケース1と、トレー2と、ホルダー部材3
と、コイルバネ4で構成されている。
【0011】さらに詳述すると、収納ケース1は、上下
の面1a,1bと左右の側面1c,1dとを有し、前後
の面が開口された偏平な概略箱状に形成されており、例
えば自動車のインストルメントパネル内に、前面側を開
口させて略水平にして取り付けられる。また、上下の面
1a,1bには後面側から大きく切り欠かれた切欠部5
が各々設けられているとともに、下面1bの前面側にも
切欠部6が形成されている。さらに、下面1bには前後
方向に延ばされた状態にして設けられているガイド壁7
と、左右方向に延ばされた状態にして設けられている係
合穴14が形成されている。これに対して、上面1aの
左右中央には、上下に貫通されたスリット状の係合穴8
が左右方向に延ばされた状態にして形成されている。
の面1a,1bと左右の側面1c,1dとを有し、前後
の面が開口された偏平な概略箱状に形成されており、例
えば自動車のインストルメントパネル内に、前面側を開
口させて略水平にして取り付けられる。また、上下の面
1a,1bには後面側から大きく切り欠かれた切欠部5
が各々設けられているとともに、下面1bの前面側にも
切欠部6が形成されている。さらに、下面1bには前後
方向に延ばされた状態にして設けられているガイド壁7
と、左右方向に延ばされた状態にして設けられている係
合穴14が形成されている。これに対して、上面1aの
左右中央には、上下に貫通されたスリット状の係合穴8
が左右方向に延ばされた状態にして形成されている。
【0012】トレー2は、収納ケース1内にスライド可
能に配置される大きさで、前後面2a,2bと、左右の
側面2c,2dと、上面及び底面2e,2fとを有し
て、上面が開口された皿状に形成されている。このう
ち、上面2eには、上方に向かって僅かに突出されてい
る係合用突起9が収納ケース1側の係合穴8に対応して
形成されているととも、収納ケース1側の上面1aに形
成された切欠部5に対応して係止爪10が上下方向に進
退出可能にして形成されている。なお、ここでの係止爪
10の係止面と係合用突起9間の距離S1は、収納ケー
ス1側の切欠部5が形成されている規制面11と係合穴
8との距離S2と関係付けられており、収納ケース1が
トレー2内よりいっぱいに引き出されると、図6に示す
ように、係止爪10の係止面が規制面11に当接されて
それ以上の引き出しが不能にされるとともに、係合用突
起9が係合穴8内に係合されて、トレー2が車の振動等
で後方に簡単に押し込まれることがない構造として機能
するようになっている。
能に配置される大きさで、前後面2a,2bと、左右の
側面2c,2dと、上面及び底面2e,2fとを有し
て、上面が開口された皿状に形成されている。このう
ち、上面2eには、上方に向かって僅かに突出されてい
る係合用突起9が収納ケース1側の係合穴8に対応して
形成されているととも、収納ケース1側の上面1aに形
成された切欠部5に対応して係止爪10が上下方向に進
退出可能にして形成されている。なお、ここでの係止爪
10の係止面と係合用突起9間の距離S1は、収納ケー
ス1側の切欠部5が形成されている規制面11と係合穴
8との距離S2と関係付けられており、収納ケース1が
トレー2内よりいっぱいに引き出されると、図6に示す
ように、係止爪10の係止面が規制面11に当接されて
それ以上の引き出しが不能にされるとともに、係合用突
起9が係合穴8内に係合されて、トレー2が車の振動等
で後方に簡単に押し込まれることがない構造として機能
するようになっている。
【0013】一方、トレー2の底面2fの下面側には、
左右の中央に収納ケース1側のガイド壁7に対応してガ
イド溝12が設けられているとともに、収納ケース1側
の下面に形成されている係合穴14に対応して係合突起
15が設けられている。この係合突起15は、トレー2
が収納ケース1内に最後まで差し込まれると係合穴14
と対応し、この係合穴14内に係合突起15(図4参
照)が落とし込まれて係合され、この係合でトレー2が
収納ケース1内より不用意に飛び出すことがないように
保持される。さらに、底面2fの下面側において、前面
2aと隣接する位置には、指掛け凹部13(図1及び図
2参照)が形成されている。なお、指掛け凹部13は収
納ケース1側の切欠部6と対応しており、トレー2が収
納ケース1内に最後まで格納されたときに、切欠部6を
通して指掛け凹部13内に指をかけて引き出すことがで
きる構造になっている。これに対して、底面2fの上面
側には、前面2a側に偏った位置に2つの十字状をした
容器受け台16が左右に分かれて形成されているととも
に、後面2b側に偏った位置にはコイルバネ4が装着さ
れる軸部27が形成されている。また、トレー2の左右
の側面2c,2dには、後面2b側に偏った位置に長穴
17が互いに左右対称な状態にして設けられている。な
お、この長穴17は半円の曲線状に形成されている。
左右の中央に収納ケース1側のガイド壁7に対応してガ
イド溝12が設けられているとともに、収納ケース1側
の下面に形成されている係合穴14に対応して係合突起
15が設けられている。この係合突起15は、トレー2
が収納ケース1内に最後まで差し込まれると係合穴14
と対応し、この係合穴14内に係合突起15(図4参
照)が落とし込まれて係合され、この係合でトレー2が
収納ケース1内より不用意に飛び出すことがないように
保持される。さらに、底面2fの下面側において、前面
2aと隣接する位置には、指掛け凹部13(図1及び図
2参照)が形成されている。なお、指掛け凹部13は収
納ケース1側の切欠部6と対応しており、トレー2が収
納ケース1内に最後まで格納されたときに、切欠部6を
通して指掛け凹部13内に指をかけて引き出すことがで
きる構造になっている。これに対して、底面2fの上面
側には、前面2a側に偏った位置に2つの十字状をした
容器受け台16が左右に分かれて形成されているととも
に、後面2b側に偏った位置にはコイルバネ4が装着さ
れる軸部27が形成されている。また、トレー2の左右
の側面2c,2dには、後面2b側に偏った位置に長穴
17が互いに左右対称な状態にして設けられている。な
お、この長穴17は半円の曲線状に形成されている。
【0014】ホルダー部材3は、全体としてトレー2内
に格納可能な大きさで板状体として形成されている。ま
た、容器受け台16と対応する位置には、容器23を各
々挿入させることができる貫通穴18が形成されてい
る。なお、この貫通穴18には、スペーサ20が取り付
けられている。このスペーサ20は、支軸21(図4参
照)を支点として上下方向に回動可能になっており、図
4及び図5に示しているように水平に配置された状態で
は貫通穴18内の実効径を小さくして小径の容器23を
保持するのに適した状態となり、上側に回動させて立て
ると貫通穴18内の実効径を大きくして大径の容器23
を挿入させることができる、と言うように使用する容器
23の大きさに応じて切り換えて使用される。また、ホ
ルダー部材3の左右両側には、後方に向かって後面より
突出された一対のアーム19が形成されているととも
に、この各アーム19の外側面にトレー2の長穴17に
対応して、この長穴17と共にホルダーガイド機構を構
成するための2つのピン22が各々一体に形成されてい
る。さらに、ホルダー部材3の後面には、一対のアーム
19の間に位置してバネ掛け用の切欠部24aを有した
バネ掛け部24が一体に形成されている。
に格納可能な大きさで板状体として形成されている。ま
た、容器受け台16と対応する位置には、容器23を各
々挿入させることができる貫通穴18が形成されてい
る。なお、この貫通穴18には、スペーサ20が取り付
けられている。このスペーサ20は、支軸21(図4参
照)を支点として上下方向に回動可能になっており、図
4及び図5に示しているように水平に配置された状態で
は貫通穴18内の実効径を小さくして小径の容器23を
保持するのに適した状態となり、上側に回動させて立て
ると貫通穴18内の実効径を大きくして大径の容器23
を挿入させることができる、と言うように使用する容器
23の大きさに応じて切り換えて使用される。また、ホ
ルダー部材3の左右両側には、後方に向かって後面より
突出された一対のアーム19が形成されているととも
に、この各アーム19の外側面にトレー2の長穴17に
対応して、この長穴17と共にホルダーガイド機構を構
成するための2つのピン22が各々一体に形成されてい
る。さらに、ホルダー部材3の後面には、一対のアーム
19の間に位置してバネ掛け用の切欠部24aを有した
バネ掛け部24が一体に形成されている。
【0015】このホルダー部材3は、トレー2の内側か
ら各アーム19のピン22を、これと対応している長穴
17にそれぞれスライド自在に係合させて取り付けられ
る。そして、このホルダー部材3が後面側にスライドさ
れると図2に示すようにホルダー部材3の全体がトレー
2内に折り畳まれて格納された状態(以下、この状態の
位置を「格納位置」と言う)となり、前面側にスライド
されると図1に示すようにトレー2より起き上がった状
態(以下、この状態の位置を「使用位置」と言う)とな
る。また、ホルダー部材3がトレー2に取り付けられた
後からは、軸部27に付勢手段としてのコイルバネ4が
装着され、この装着されたコイルバネ4の一端がバネ掛
け部24の切欠部24aに掛け止めされるとともに、こ
のコイルバネ4の他端がトレイ2の内面に係合された状
態にして装着され、このコイルバネ4のバネ力でホルダ
ー部材3が常に前面側に移動付勢された状態になってい
る。
ら各アーム19のピン22を、これと対応している長穴
17にそれぞれスライド自在に係合させて取り付けられ
る。そして、このホルダー部材3が後面側にスライドさ
れると図2に示すようにホルダー部材3の全体がトレー
2内に折り畳まれて格納された状態(以下、この状態の
位置を「格納位置」と言う)となり、前面側にスライド
されると図1に示すようにトレー2より起き上がった状
態(以下、この状態の位置を「使用位置」と言う)とな
る。また、ホルダー部材3がトレー2に取り付けられた
後からは、軸部27に付勢手段としてのコイルバネ4が
装着され、この装着されたコイルバネ4の一端がバネ掛
け部24の切欠部24aに掛け止めされるとともに、こ
のコイルバネ4の他端がトレイ2の内面に係合された状
態にして装着され、このコイルバネ4のバネ力でホルダ
ー部材3が常に前面側に移動付勢された状態になってい
る。
【0016】このように構成された、車両用カップホル
ダーは、トレー2にホルダー部材3及びコイルバネ4を
組み込んだ状態にして、収納ケース1の前面側からトレ
ー2が挿入されて組み立てられる。なお、挿入時、係止
爪10はトレー2内に逃がされ、係合用突起9は収納ケ
ース1の上面1aの内面に擦れながら挿入される。ま
た、所定の位置まで挿入されると、図6で示したよう
に、係止爪10の係止面が規制面11に当接されるとと
もに、係合用突起9が係合穴8内に係合されて組立が完
了する。この状態は、図1に示している状態である。そ
して、この構造では、トレー2を収納ケース1内に押し
込んで行くと、ホルダー部材3をトレー2内に格納させ
て、このトレー2を図2に示すように収納ケース1内に
格納させることができるもので、この動作を次に図1乃
至図3を加えてさらに説明する。
ダーは、トレー2にホルダー部材3及びコイルバネ4を
組み込んだ状態にして、収納ケース1の前面側からトレ
ー2が挿入されて組み立てられる。なお、挿入時、係止
爪10はトレー2内に逃がされ、係合用突起9は収納ケ
ース1の上面1aの内面に擦れながら挿入される。ま
た、所定の位置まで挿入されると、図6で示したよう
に、係止爪10の係止面が規制面11に当接されるとと
もに、係合用突起9が係合穴8内に係合されて組立が完
了する。この状態は、図1に示している状態である。そ
して、この構造では、トレー2を収納ケース1内に押し
込んで行くと、ホルダー部材3をトレー2内に格納させ
て、このトレー2を図2に示すように収納ケース1内に
格納させることができるもので、この動作を次に図1乃
至図3を加えてさらに説明する。
【0017】まず、係止爪10の係止面が規制面11に
当接され、係合用突起9が係合穴8内に係合された状態
となっている図1に示す位置まで、トレー2が収納ケー
ス1より引き出されている時には、ホルダー部材3はコ
イルバネ4の付勢力で全体が前面側にスライドされ、ピ
ン22と長穴17との係合により、図1に示すようにト
レー2より斜めに起き上がった「使用位置」に配置され
ている。この状態では、ホルダー部材3は、その先端が
トレー2の前面2aと略面一の位置まで移動されてい
る。また、この状態では、ホルダー部材3の上側から貫
通穴18内に容器23が挿入されると、この容器23の
底面がトレー2の容器受け台16で受けられるとともに
側面がホルダー部材3により保持される。
当接され、係合用突起9が係合穴8内に係合された状態
となっている図1に示す位置まで、トレー2が収納ケー
ス1より引き出されている時には、ホルダー部材3はコ
イルバネ4の付勢力で全体が前面側にスライドされ、ピ
ン22と長穴17との係合により、図1に示すようにト
レー2より斜めに起き上がった「使用位置」に配置され
ている。この状態では、ホルダー部材3は、その先端が
トレー2の前面2aと略面一の位置まで移動されてい
る。また、この状態では、ホルダー部材3の上側から貫
通穴18内に容器23が挿入されると、この容器23の
底面がトレー2の容器受け台16で受けられるとともに
側面がホルダー部材3により保持される。
【0018】次に、トレー2を収納ケース1内に格納す
る場合は、容器23を取り除いた状態で、トレー2を収
納ケース1側に向かって押す。すると、ホルダー部材3
と共にトレー2が収納ケース1内に押し込まれて行く。
このとき、ピン22と長穴17とで成るホルダーガイド
機構の部分では、図3に示すように、まずホルダー部材
3が収納ケース1の前面開口上部に当接し、収納ケース
1側からコイルバネ4に抗した力F1を受ける。このと
き、同時に分力F2,F3も生成される。このうち分力
F2がホルダー部材3を図中の時計回り方向に回転させ
る力として働き、この分力F2によりピン22が長穴1
7内を摺動し、かつホルダー部材3が時計回り方向に回
転される。なお、ここでの、力F1の向きと力F3の向
きとで成す角度θは「鋭角(θ<90度)」に設定する
ことが必要である。そして、この長穴17内でのピン2
2の摺動及び回転により、ホルダー部材3(の全体)が
トレー2に対して後ろ側に移動されて、ホルダー部材3
がトレー2内に格納されるのに十分な位置に配置され、
結果としてホルダー部材3がトレー2内に格納される。
また、係合穴14に係合突起15が係合されるまでトレ
ー2を収納ケース1内に押し込むと、図2に示す「収納
位置」に配置された状態で保持することができる。
る場合は、容器23を取り除いた状態で、トレー2を収
納ケース1側に向かって押す。すると、ホルダー部材3
と共にトレー2が収納ケース1内に押し込まれて行く。
このとき、ピン22と長穴17とで成るホルダーガイド
機構の部分では、図3に示すように、まずホルダー部材
3が収納ケース1の前面開口上部に当接し、収納ケース
1側からコイルバネ4に抗した力F1を受ける。このと
き、同時に分力F2,F3も生成される。このうち分力
F2がホルダー部材3を図中の時計回り方向に回転させ
る力として働き、この分力F2によりピン22が長穴1
7内を摺動し、かつホルダー部材3が時計回り方向に回
転される。なお、ここでの、力F1の向きと力F3の向
きとで成す角度θは「鋭角(θ<90度)」に設定する
ことが必要である。そして、この長穴17内でのピン2
2の摺動及び回転により、ホルダー部材3(の全体)が
トレー2に対して後ろ側に移動されて、ホルダー部材3
がトレー2内に格納されるのに十分な位置に配置され、
結果としてホルダー部材3がトレー2内に格納される。
また、係合穴14に係合突起15が係合されるまでトレ
ー2を収納ケース1内に押し込むと、図2に示す「収納
位置」に配置された状態で保持することができる。
【0019】また、再びトレー2を引き出して使用する
場合には、トレー2の指掛け凹部13に指を掛けて引
く。すると、係合穴14と係合突起15との係合が外れ
て、トレー2を引き出すことができる。そして、トレー
2が引き出されると、ホルダー部材3にはコイルスプリ
ング4の付勢力が常に加わっているので、トレー2が引
き出されるのに伴って、長穴17と共にホルダーガイド
機構を構成しているピン22が、この長穴17内を摺動
し、結果的にホルダー部材3も図1中の反時計回り方向
に摺動及び回動されて、収納ケース1内より突出され、
図1の「使用位置」に配置される。
場合には、トレー2の指掛け凹部13に指を掛けて引
く。すると、係合穴14と係合突起15との係合が外れ
て、トレー2を引き出すことができる。そして、トレー
2が引き出されると、ホルダー部材3にはコイルスプリ
ング4の付勢力が常に加わっているので、トレー2が引
き出されるのに伴って、長穴17と共にホルダーガイド
機構を構成しているピン22が、この長穴17内を摺動
し、結果的にホルダー部材3も図1中の反時計回り方向
に摺動及び回動されて、収納ケース1内より突出され、
図1の「使用位置」に配置される。
【0020】したがって、本実施例の車両用カップホル
ダーでは、ホルダー部材3が「使用位置」と「格納位
置」との間で一端側を支点として位置切り替えされると
きに、このホルダー部材3が前または後ろ方向へ長穴1
7とピン22とで成るホルダーガイド機構に案内されて
摺動及び回転しながら移動できるようになっているの
で、「使用位置」に配置された場合でも、ホルダー部材
3のホルダーとして機能する有効部分をトレー2の前面
2aと略同じ位置に設定することができる。すなわち、
この実施例では従来の構造で必要とされていた余分なス
ペースを無くして、トレー2全体を容器23の載置に必
要スペースとして使用することができることになる。ま
た、簡単な構造で、かつコンパクトなカップホルダーが
実現できる。
ダーでは、ホルダー部材3が「使用位置」と「格納位
置」との間で一端側を支点として位置切り替えされると
きに、このホルダー部材3が前または後ろ方向へ長穴1
7とピン22とで成るホルダーガイド機構に案内されて
摺動及び回転しながら移動できるようになっているの
で、「使用位置」に配置された場合でも、ホルダー部材
3のホルダーとして機能する有効部分をトレー2の前面
2aと略同じ位置に設定することができる。すなわち、
この実施例では従来の構造で必要とされていた余分なス
ペースを無くして、トレー2全体を容器23の載置に必
要スペースとして使用することができることになる。ま
た、簡単な構造で、かつコンパクトなカップホルダーが
実現できる。
【0021】なお、上記実施例の構造では、半円の曲線
として形成されている長穴17と2つのピン22とで成
るホルダーガイド機構により、ホルダー部材3を「使用
位置」と「格納位置」とに切り替え配置させる構造を開
示したが、ホルダー部材3が「使用位置」と「格納位
置」とに切り換え配置される時に、ホルダー部材3がト
レー2に対して前または後方向に移動され、かつその移
動された位置で保持できる構造であれば、これ以外の構
造であっても差し支えないものである。
として形成されている長穴17と2つのピン22とで成
るホルダーガイド機構により、ホルダー部材3を「使用
位置」と「格納位置」とに切り替え配置させる構造を開
示したが、ホルダー部材3が「使用位置」と「格納位
置」とに切り換え配置される時に、ホルダー部材3がト
レー2に対して前または後方向に移動され、かつその移
動された位置で保持できる構造であれば、これ以外の構
造であっても差し支えないものである。
【0022】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明に係る車両
用カップホルダーによれば、ホルダー部材が格納位置か
ら使用位置に切り替えられるときにトレーに対して前側
に移動されて、このホルダー部材の下側に位置するトレ
ーを容器を載せるのに十分な量だけ確保し、逆に使用位
置から格納位置に切り替えられるときにはトレーに対し
て後ろ側に移動されて、ホルダー部材がトレー内に格納
されるのに十分な位置に配置させることができるので、
従来の構造で必要とされていた余分なスペースL(図7
参照)を無くして、トレー全体を容器の載置に必要スペ
ースとして使用することができる。しかも簡単な構造
で、かつコンパクトなカップホルダーが実現できる。
用カップホルダーによれば、ホルダー部材が格納位置か
ら使用位置に切り替えられるときにトレーに対して前側
に移動されて、このホルダー部材の下側に位置するトレ
ーを容器を載せるのに十分な量だけ確保し、逆に使用位
置から格納位置に切り替えられるときにはトレーに対し
て後ろ側に移動されて、ホルダー部材がトレー内に格納
されるのに十分な位置に配置させることができるので、
従来の構造で必要とされていた余分なスペースL(図7
参照)を無くして、トレー全体を容器の載置に必要スペ
ースとして使用することができる。しかも簡単な構造
で、かつコンパクトなカップホルダーが実現できる。
【図1】本発明の一実施例として示す車両用カップホル
ダーの動作状態図である。
ダーの動作状態図である。
【図2】本発明の一実施例として示す車両用カップホル
ダーの動作状態図である。
ダーの動作状態図である。
【図3】本発明の一実施例として示す車両用カップホル
ダーの動作説明図である。
ダーの動作説明図である。
【図4】本実施例として示す車両用カップホルダーの一
部を破断して示す上面図である。
部を破断して示す上面図である。
【図5】本実施例として示す車両用カップホルダーの分
解斜視図である。
解斜視図である。
【図6】本実施例として示す車両用カップホルダーの要
部斜視図である。
部斜視図である。
【図7】 従来の車両用カップホルダーの一例を示す模
式図である。
式図である。
1 収納ケース 2 トレー 3 ホルダー部材 4 コイルバネ(付勢手段) 17 長穴 22 ピン 23 容器
Claims (3)
- 【請求項1】 収納ケースに引き出したり押し込められ
て格納されるトレーと、前記トレーに対し後側で連結さ
れて該トレーの収納ケースからの引き出しにより前側を
後側よりも高い斜めに立ち上げられる使用位置、および
該トレーの収納ケースへの格納により前記トレー内に折
り畳み収容される格納位置に回動切り替え可能なホルダ
ー部材とを備え、前記ホルダー部材が前記使用位置で前
記トレー上に載せられる前記容器の側面を保持する車両
用カップホルダーにおいて、 前記ホルダー部材は、前記トレーに対し該ホルダー部材
を回動可能かつ前後方向へ移動可能に軸支しているホル
ダーガイド機構により、前記格納位置から前記使用位置
に切り替えられるのに連動してホルダー部材の全体が前
記トレーの前側に移動するようガイドされ、前記使用位
置から前記格納位置に切り替えられるのに連動してホル
ダー部材の全体が前記トレーの後側に移動するようガイ
トされることを特徴とする車両用カップホルダー。 - 【請求項2】 前記ホルダーガイド機構は、前記ホルダ
ー部材の後側に設けられている2つのピンと、前記トレ
ー側に設けられて前記ピンが摺動自在に係合配置される
半円の曲線として形成されている長穴とで構成されてい
る請求項1に記載の車両用カップホルダー。 - 【請求項3】 前記ホルダー部材と前記トレーとの間に
設けられ、前記ホルダー部材の全体を前記トレーの前側
に付勢する付勢手段を有している請求項1または2に記
載の車両用カップホルダー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18686894A JP3247013B2 (ja) | 1994-07-18 | 1994-07-18 | 車両用カップホルダー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18686894A JP3247013B2 (ja) | 1994-07-18 | 1994-07-18 | 車両用カップホルダー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0826013A JPH0826013A (ja) | 1996-01-30 |
JP3247013B2 true JP3247013B2 (ja) | 2002-01-15 |
Family
ID=16196083
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18686894A Expired - Fee Related JP3247013B2 (ja) | 1994-07-18 | 1994-07-18 | 車両用カップホルダー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3247013B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4865164B2 (ja) * | 2001-08-29 | 2012-02-01 | 株式会社ニフコ | 容器ホルダー |
DE10163604B4 (de) * | 2001-12-21 | 2006-12-28 | Daimlerchrysler Ag | Verstaubare Haltevorrichtung für Getränkebehälter |
JP6992618B2 (ja) * | 2018-03-13 | 2022-01-13 | いすゞ自動車株式会社 | ドリンクホルダ構造 |
JP7052440B2 (ja) * | 2018-03-13 | 2022-04-12 | いすゞ自動車株式会社 | ドリンクホルダ構造 |
-
1994
- 1994-07-18 JP JP18686894A patent/JP3247013B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0826013A (ja) | 1996-01-30 |
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R250 | Receipt of annual fees |
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