JP2003040023A - 自動引き出しユニット - Google Patents

自動引き出しユニット

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JP2003040023A
JP2003040023A JP2001227573A JP2001227573A JP2003040023A JP 2003040023 A JP2003040023 A JP 2003040023A JP 2001227573 A JP2001227573 A JP 2001227573A JP 2001227573 A JP2001227573 A JP 2001227573A JP 2003040023 A JP2003040023 A JP 2003040023A
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JP
Japan
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drawer
held
holder
drawer unit
automatic
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JP2001227573A
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English (en)
Inventor
Masaki Otake
正起 大竹
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ラックとピニオンギヤなどを不要とし、コンパ
クトで引き出し型収納装置への組付けが容易な自動引き
出しユニットを提供する。 【解決手段】ホルダ本体6に固定される基体1と、基体
1に回動自在に保持されたリール2と、一端がリール2
に巻回保持されるとともに他端がケース5に保持され巻
回姿勢方向に自己付勢されたコンスタントスプリング3
とから構成した。ホルダ本体6をケース5に収納する時
にコンスタントスプリング3の一端と他端との距離が長
くなり、付勢力が蓄えられるので、ホルダ本体6がケー
ス5から引き出される時にその付勢力で自動的に前進す
る。種々の引き出し型収納装置に組み付けることで、引
き出し部材の自動引き出しが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車室内用のカ
ップホルダ、灰皿、テーブルなどの引き出し型収納装置
に設けられる自動引き出しユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の室内には、乗員の飲料容器を保
持するためのカップホルダが設けられている。このカッ
プホルダは、例えばインストルメントパネルあるいはコ
ンソールボックスに収納可能とされ、使用時には引き出
して使用し、不要時には収納することで車室内空間が狭
まるのが防止されている。
【0003】そして近年では、プッシュロックオープン
機構を備えたカップホルダが主流となっている。このカ
ップホルダでは、トレイを指で押すことによって係合が
解除され、付勢部材の付勢力によってトレイが車室内に
自動的に前進し、トレイをカップホルダとして利用でき
る。また収納時には、付勢部材の付勢力に抗してトレイ
を押すことでトレイは収納部に収納されるとともに付勢
部材に付勢力が蓄えられ、トレイが収納部と係合するこ
とで収納状態が保持される。
【0004】このようなカップホルダとして、例えば特
開平7-291013号公報には、出入時のトレイのがたつきを
防止したカップホルダが開示されている。このカップホ
ルダでは、図6に示すように、収納ケース 100にラック
101を形成するとともに、ホルダ本体 200にそのラック
101と係合するピニオンギヤ 201を形成し、ピニオンギ
ヤ 201内に渦巻ばね 202を配置している。ピニオンギヤ
201にはダンパ 203が係合している。またラック 101の
両側には突条 102が形成され、ホルダ本体 200には突条
102を両側から挟み込むガイド 204が形成されている。
そして収納ケース 100にはハートカム 103が形成され、
ホルダ本体 200の後端に形成された揺動ピン 205が係合
するように構成されている。
【0005】このカップホルダでは、収納状態において
揺動ピン 205がハートカム 103と係合することでホルダ
本体 200が収納ケース 100内に収納保持され、その状態
で渦巻ばね 202には付勢力が蓄えられている。
【0006】使用時にはホルダ本体 200を収納ケース 1
00に押し込むように押圧すると、揺動ピン 205とハート
カム 103との係合が解除され、渦巻ばね 202の付勢力に
よってピニオンギヤ 201が回動し、ラック 101との係合
によってホルダ本体 200が収納ケース 100から自動的に
前進する。この時、ガイド 204が突条 102に案内される
ことでホルダ本体 200のがたつきが防止される。またダ
ンパ 203が回動することで、ホルダ本体 200はゆっくり
と前進する。
【0007】そして収納時には、ホルダ本体 200を収納
ケース 100に向かって押圧すれば、ラック 101との係合
によってピニオンギヤ 201が逆方向へ回動し、渦巻ばね
202には付勢力が蓄えられる。そして揺動ピン 205がハ
ートカム 103と係合すると、ホルダ本体 200が収納ケー
ス 100内に収納保持される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記した従来
のカップホルダでは、ラックとピニオンギヤが必要とな
り、その形状及び構造は車種などに応じてそれぞれ異な
るものであった。そのため車種などに応じてそれぞれ設
計が必要となり高価となるばかりか、組付工数も多大と
なっている。
【0009】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、ラックとピニオンギヤなどを不要とし、コ
ンパクトで引き出し型収納装置への組付けが容易な自動
引き出しユニットを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の自動引き出しユニットの特徴は、開口をもつ略箱状
の収納部と、開口から出入可能に収納部に収納された引
き出し部材と、引き出し部材を収納部に収納した状態を
保持する係合装置とよりなる引き出し型収納装置に設け
られる自動引き出しユニットであって、収納部及び引き
出し部材の一方に固定される基体と、基体に回動自在に
保持された回動部材と、一端が回動部材に巻回保持され
るとともに他端が収納部及び引き出し部材の他方に保持
され巻回姿勢方向に自己付勢された付勢部材とよりな
り、引き出し部材を収納部に収納する時に付勢部材の一
端と他端との距離が長くなり、引き出し部材が収納部か
ら引き出された時に付勢部材の一端と他端との距離が短
くなるように構成されたことにある。
【0011】上記自動引き出しユニットは、回動部材の
回動の動きを規制するダンパ部材をさらに備えることが
望ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の自動引き出しユニット
は、基体と、基体に回動自在に保持された回動部材と、
回動部材に巻回保持された付勢部材とから構成されてい
る。基体は収納部及び引き出し部材の一方に固定され、
付勢部材は、一端が回動部材に巻回保持されるとともに
他端が収納部及び引き出し部材の他方に保持されてい
る。また付勢部材は巻回姿勢方向に自己付勢されてお
り、引き出し部材を収納部に収納した時に付勢部材の一
端と他端との距離が長くなり、引き出し部材が収納部か
ら引き出された時に付勢部材の一端と他端との距離が短
くなるように構成されている。
【0013】したがって引き出し部材が収納部に収納さ
れた状態では、付勢部材の一端と他端との距離が長いた
め、付勢部材には巻回姿勢方向の付勢力が蓄えられてい
る。その状態では、係合装置により引き出し部材は収納
状態が保持されている。
【0014】そして引き出し部材の使用時には、係合装
置の係合を解除すると、付勢部材における巻回姿勢方向
の付勢力によって回動部材が回動して付勢部材が回動部
材に巻き取られ、それに伴って付勢部材の一端と他端と
が近接する方向に移動する。例えば基体が引き出し部材
に固定され付勢部材の他端が収納部に保持されている場
合には、付勢部材の付勢力によって基体とともに引き出
し部材が移動し、基体が収納部に固定され付勢部材の他
端が基体に保持されている場合には、付勢部材の付勢力
によって付勢部材の他端とともに引き出し部材が移動す
る。これによって引き出し部材が収納部から自動的に引
き出される。
【0015】また引き出し部材の収納時には、回動部材
が回動して付勢部材の一端と他端とが互いに離間する方
向に移動するため、付勢部材には巻回姿勢方向の付勢力
が発生し、それに抗して引き出し部材を押圧することで
付勢部材には付勢力が蓄えられる。そして係合装置によ
って引き出し部材は収納部に収納された状態が保持され
る。
【0016】本発明の自動引き出しユニットは、基体を
引き出し部材に固定し付勢部材の他端を収納部に保持し
てもよいし、基体を収納部に固定し付勢部材の他端を引
き出し部材に保持してもよい。いずれにしても、引き出
し部材を収納部に収納する時に付勢部材の一端と他端と
の距離が長くなり、引き出し部材が収納部から引き出さ
れた時に付勢部材の一端と他端との距離が短くなるよう
に構成される。
【0017】付勢部材としては、巻回姿勢方向に自己付
勢されたものを用いることができ、ぜんまいバネ、つる
まきバネなどを用いることができる。中でも、伸長長さ
が変化してもバネ定数の変化の小さいコンスタントスプ
リングを用いることが望ましい。コンスタントスプリン
グを用いれば、引き出し部材が収納部から引き出される
速度が変化するのが防止される。付勢部材が巻回される
回動部材はとしては、リール、ボビンなど特に制限され
ない。
【0018】本発明の自動引き出しユニットは、回動部
材の回動の動きを規制するダンパ部材をさらに備えるこ
とが望ましい。これにより引き出し部材が収納部から引
き出される速度を減速することができ、ゆっくり引き出
されるので見映えがよく高級感が得られる。このダンパ
部材としては、シリコンオイルなどを封入したもの、バ
ネ力を利用するものなど、公知のものを用いることがで
きる。そして回動部材とダンパ部材とが螺合する構成と
してもよいし、回動部材の回動軸内にダンパ部材を内蔵
することも可能である。
【0019】本発明の自動引き出しユニットが設けられ
る引き出し型収納装置は、少なくとも収納部、引き出し
部材及び係合装置から構成される。収納部は、引き出し
部材を収納可能なスペースと開口をもてばよく、インス
トルメントパネルあるいはセンタークラスタなどに直接
形成してもよいし、箱状の収納部をインストルメントパ
ネルあるいはセンタークラスタなどに取り付けてもよ
い。
【0020】引き出し部材とは、カップホルダ、テーブ
ル、灰皿など、引き出して使用されるものをいう。また
係合装置としては、揺動ピンとハートカムとの係合、市
販のプッシュロックオープン装置など、公知のものを用
いることができる。
【0021】本発明の自動引き出しユニットが設けられ
る引き出し型収納装置は、ラックとピニオンギヤなどを
不要とすることができるので、製造が容易であり安価と
なる。また引き出し部材の引き出し長さは、付勢部材が
伸長した時の最大長さ以内で自由に設定できるので、寸
法や形状が異なる引き出し型収納装置であっても同一の
自動引き出しユニットを用いることができ、自由度が高
い。
【0022】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。
【0023】図1に示す本実施例の自動引き出しユニッ
トは、樹脂製の基体1と、リール2と、コンスタントス
プリング3と、ダンパ部材4とから構成されている。
【0024】リール2は、その中心軸20が基体1に設け
られた一対の枢支孔10に回動自在に枢支されている。ま
た中心軸20の一端には、ギヤ21が固定されている。コン
スタントスプリング3は巻回姿勢方向に自己付勢されて
おり、一端がリール2に保持されてリール2に巻き取ら
れている。またコンスタントスプリング3の他端には、
略T字状の先端係合部30が形成されている。そしてダン
パ4の回動軸にはギヤ40が固定され、フランジ部41が基
体1の側面にビス42で固定されている。ギヤ40はリール
2のギヤ21と螺合し、ダンパ4によってリール2の回動
速度が規制されるように構成されている。
【0025】本実施例の自動引き出しユニットは、図2
に示すカップホルダに取り付けられている。このカップ
ホルダは、自動車のセンタークラスタに組み付けられる
ケース5と、ケース5に出入自在に保持されたホルダ本
体6とから構成されている。
【0026】ケース5の後端にはハートカム50が形成さ
れている。またホルダ本体6には一対のホルダ穴60が形
成され、その両側側部にはそれぞれアーム61が揺動自在
に枢支されている。一対のアーム61の先端にはトレイ62
が揺動可能に枢支され、ホルダ本体6がケース5に収納
された状態ではアーム61及びトレイ62がホルダ穴60に沿
うようにして収納され、ホルダ本体6がケース5から出
ると自重により降下してトレイ62がホルダ穴60の下方で
略水平に保持されるように構成されている。これにより
ホルダ穴60に挿入された飲料容器の底をトレイ62が受け
ることで、飲料容器を安定して保持することができる。
さらにホルダ本体6の裏面側には、図3に示すように、
ハートカム50と係合する揺動ピン63が左右方向に揺動可
能に保持されている。
【0027】またトレイ62の左右側壁は、ケース5の左
右側壁の内表面に形成されたレール51に係合し、レール
51に案内されて出入移動することによって左右方向及び
上下方向のがたつきが防止されている。
【0028】本実施例の自動引き出しユニットは、図3
に示すように基体1がホルダ本体6の後端部の裏面側に
ビス11によって固定されている。そしてコンスタントス
プリング3の先端係合部30は、図4又は図5に示すよう
に、ケース5の前端部の床面から突出する突起52に係止
されている。
【0029】上記のように構成されたカップホルダの作
用を説明する。先ずホルダ本体6がケース5に収納され
た収納位置では、図4に示すように、コンスタントスプ
リング3は伸長された状態であり、付勢力が蓄えられて
いる。しかし揺動ピン63がハートカム50と係合している
ため、ホルダ本体6はケース5に収納された状態が維持
されている。またアーム61及びトレイ62は、ホルダ穴60
に沿うようにして収納されている。
【0030】そしてホルダ本体6を使用する際には、ホ
ルダ本体6をケース5内に入るようにさらに押圧する。
すると揺動ピン63とハートカム50との係合が解除され、
押圧を解除すると、コンスタントスプリング3の巻回姿
勢方向の付勢力によりリール2が回動するとともにホル
ダ本体6が前進する。このときギヤ40とギヤ21の螺合に
よりダンパ4が作動するため、ホルダ本体6はゆっくり
と前進する。
【0031】ホルダ本体6の前進に伴って、アーム61及
びトレイ62が自重により下降し、図示しないホルダ本体
6の係止突起がケース5に係止されることでホルダ本体
6の前進移動が規制される。その状態では、図5に示す
ように、トレイ62がホルダ穴60の下方で略水平状態とな
り、ホルダ穴60に挿入された飲料容器の底を受けること
ができる。
【0032】そしてホルダ本体6をケース5に収納する
際には、ホルダ本体6をケース5に向かって押圧する。
するとホルダ本体6の後退に伴ってリール2が回動する
とともにコンスタントスプリング3が伸長し、コンスタ
ントスプリング3に付勢力が発生する。この付勢力に抗
してさらに押圧を続けると、アーム61がケース5に当接
して押圧されることで上方へ揺動しながらホルダ本体6
が収納され、揺動ピン63がハートカム50と係合すること
で収納が完了する。
【0033】
【発明の効果】すなわち本発明の自動引き出しユニット
によれば、各種寸法及び各種形状の引き出し型収納装置
に取り付けることができ、ラックとピニオンギヤなどを
不要として引き出し部材の自動引き出しが可能となる。
したがって車種に応じた設計の工数を大幅に削減でき、
かつ組付工数も低減できる。さらに既存の引き出し型収
納装置に取り付けることも可能であり、容易かつ安価に
アップグレードすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の自動引き出しユニットの部
品構成を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施例の自動引き出しユニットが取
り付けられたカップホルダの使用状態における斜視図で
ある。
【図3】本発明の一実施例の自動引き出しユニットが取
り付けられたカップホルダのホルダ本体(引き出し部
材)の背面を示す斜視図である。
【図4】本発明の一実施例の自動引き出しユニットが取
り付けられたカップホルダにおいて、ホルダ本体を収納
した状態を示す模式的断面図である。
【図5】本発明の一実施例の自動引き出しユニットが取
り付けられたカップホルダにおいて、ホルダ本体を引き
出した状態を示す模式的断面図である。
【図6】従来用いられているカップホルダの要部を示す
断面図である。
【符号の説明】
1:基体 2:リール
(回動部材) 3:コンスタントスプリング(付勢部材)4:ダンパ 5:ケース(収納部材) 6:ホルダ本
体(引き出し部材)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口をもつ略箱状の収納部と、該開口か
    ら出入可能に該収納部に収納された引き出し部材と、該
    引き出し部材を該収納部に収納した状態を保持する係合
    装置とよりなる引き出し型収納装置に設けられる自動引
    き出しユニットであって、 該収納部及び該引き出し部材の一方に固定される基体
    と、該基体に回動自在に保持された回動部材と、一端が
    該回動部材に巻回保持されるとともに他端が該収納部及
    び該引き出し部材の他方に保持され巻回姿勢方向に自己
    付勢された付勢部材とよりなり、該引き出し部材を該収
    納部に収納した時に該付勢部材の一端と他端との距離が
    長くなり、該引き出し部材が該収納部から引き出された
    時に該付勢部材の一端と他端との距離が短くなるように
    構成されたことを特徴とする自動引き出しユニット。
  2. 【請求項2】 前記回動部材の回動の動きを規制するダ
    ンパ部材をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記
    載の自動引き出しユニット。
JP2001227573A 2001-07-27 2001-07-27 自動引き出しユニット Pending JP2003040023A (ja)

Priority Applications (1)

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JP2001227573A JP2003040023A (ja) 2001-07-27 2001-07-27 自動引き出しユニット

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Cited By (8)

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