JP2581059Y2 - 自動車のカップホルダ - Google Patents

自動車のカップホルダ

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JP2581059Y2 JP1992076090U JP7609092U JP2581059Y2 JP 2581059 Y2 JP2581059 Y2 JP 2581059Y2 JP 1992076090 U JP1992076090 U JP 1992076090U JP 7609092 U JP7609092 U JP 7609092U JP 2581059 Y2 JP2581059 Y2 JP 2581059Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車のインストルメ
ントパネル等に設けられたカップホルダであって、例え
ばインストルメントパネル、センターコンソール等に収
納可能な自動車のカップホルダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のインストルメントパネル等に収
納された引き出し可能な自動車のカップホルダとして、
例えば特開平2−57442号公報には、図7(a)に
示すように、インストルメントパネル等に固定されたハ
ウジング31に引き出し自在に装着されたテーブル32
に形成された2つの穿孔33・33と、上記テーブル3
2の引き出しに伴って下方に回動するトレイ35とで飲
み物等の容器を保持するようにしたものが開示されてい
る。また、図7(b)は、上記自動車のカップホルダを
ハウジング1に収納した状態を示すものである。
【0003】上記テーブル32は、引き出し方向にリト
ラクタ等の付勢手段によって付勢されると共に、ラッチ
アッセンブリ等の係止手段によって係止されており、正
面に設けられた引き出し操作ボタン34・34を押圧す
ることによってテーブル32の係止を解除するようにな
っている。そして、このワンプッシュ操作によって係止
を解除することでテーブル32が自動的に引き出される
ようになっている。また、上記公報では、テーブル32
が引き出される際の衝撃的な引き出し動作を抑制してテ
ーブル32の引き出し速度を規制するための制動手段と
して、シリコンオイル等の粘性の高いオイルを封入した
オイルダンパ(図示せず)が設けられており、このオイ
ルダンパによってテーブル32を徐々に引き出すように
して、引き出し動作中の見栄えを良くし、実用性を高め
ている。
【0004】ところが、上記の自動車のカップホルダで
は、テーブル32に穿孔33・33を設けることによっ
てカップ支持用の開口としているので、テーブル32の
幅を少なくともカップが2つ保持できるような長さとす
る必要があり、自動車のカップホルダ全体の小型化を図
ることができないという問題が生じている。
【0005】そこで、例えば図8に示すように、インス
トルメントパネル等に固定されたハウジング41に引き
出し収納可能に装着されたホルダ本体42の上面両端側
に略半円状の切り欠44・44が形成されると共に、こ
の切り欠44・44とカップ保持部を形成するカップ支
持部材としてのカップアーム43・43が設けられた自
動車のカップホルダが考えられている。尚、上記カップ
アーム43・43は、収縮自在に設けられると共に拡開
方向に付勢手段によって付勢されているため、ホルダ本
体42がハウジング41に収納された状態では、カップ
アーム43・43はハウジング41に摺接するように収
縮しており、ホルダ本体42の引き出しと共に、拡開す
るようになっている。このように、ホルダ本体42が引
き出された時のみカップアーム43・43が拡開してカ
ップホルダを形成するようになっているので、自動車の
カップホルダの幅方向の長さをカップ2つ分の直径分よ
りも小さくすることが可能となり、自動車のカップホル
ダの小型化を図ることができる。
【0006】また、この自動車のカップホルダのホルダ
本体42は、上記公報と同様に、引き出し方向にリトラ
クタ等の付勢手段によって付勢されると共に、ラッチア
ッセンブリ等の係止手段によって係止されており、正面
に設けられた引き出し操作面部42aを押圧することに
よって係止を解除して自動的に引き出されるようになっ
ている。さらに、ホルダ本体42の両端側にはそれぞれ
オイルダンパ(図示せず)が設けられ、例えば、オイル
ダンパによって抵抗力の与えられたピニオン45・45
を、ハウジング41の側壁に形成されたガイド溝46・
46内面に設けられたラック46a・46aに歯合させ
ることによってホルダ本体42の引き出し速度を規制す
るようになっている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、ホルダ
本体42がハウジング41内にあるとき、カップアーム
43・43は付勢力によってハウジング41の内壁に摺
接するようになっているので、ホルダ本体42の引き出
し時における引き出し抵抗となり、ホルダ本体42の引
き出し速度が遅くなる。また、ホルダ本体42がハウジ
ング41から引き出され、カップアーム43・43が拡
開状態となりさらに引き出し動作が行われるとき、上記
のようにカップアーム43・43の摺接による引き出し
抵抗がなくなるので、ホルダ本体42の引き出し速度は
速くなる。従って、ホルダ本体42の引き出し動作は、
前半ではカップアーム43・43によって生じる引き出
し抵抗のため、引き出し速度が遅くなり、後半ではカッ
プアーム43・43によって生じる引き出し抵抗がなく
なるので、引き出し速度が速くなり、ホルダ本体42の
引き出し動作中の見栄えが悪く、商品性を低下させてい
るという問題が生じている。
【0008】本考案は、上記問題点に鑑みなされたもの
であって、その目的は、ホルダ本体42の引き出し速度
を一定に保ち、引き出し動作中の見栄えを良くし、商品
性を向上させるような自動車のカップホルダを提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案の請求項1に記載
の自動車のカップホルダは、車室に固定されたハウジン
グと、このハウジングに引き出し収納可能に装着され、
第1の付勢手段によって引き出し方向に付勢されたホル
ダ本体と、このホルダ本体に収縮自在に設けられ、上記
ホルダ本体とともに上記ハウジング内にあるときには、
第2の付勢手段によって上記ハウジングにおける側壁に
付勢される一方、上記ハウジング外にあるときには、こ
の第2の付勢手段によって拡開するカップ支持部材と、
上記ホルダ本体の引き出し速度を制動する制動手段とを
備えた自動車のカップホルダであって、上記制動手段
は、上記カップ支持部材が上記ハウジング内にあるとき
には、第1の制動力によって上記ホルダ本体の引き出し
速度を制動する一方、上記カップ支持部材が上記ハウジ
ング外にあるときには、上記第1の制動力より大きい第
2の制動力によって上記ホルダ本体の引き出し速度を制
動することを特徴とするものである。また、請求項2に
記載の自動車のカップホルダは、請求項1に記載の構成
において、上記制動手段が、上記カップ支持部材が上記
ハウジング内および外にあるときに、上記ホルダ本体の
引き出し速度を制動する第1の制動部と、上記カップ支
持部材が上記ハウジング外にあるときに、上記第1の制
動部とともに上記ホルダ本体の引き出し速度を制動する
第2の制動部とを備えていることを特徴とするものであ
る。
【0010】
【作用】請求項1に記載の構成によれば、ホルダ本体の
引き出しを行う際、カップ支持部材がハウジングに付勢
されている場合の制動手段の制動力を、ハウジングに
勢されていない場合の制動力より小さくなるようにする
ことによって、ホルダ本体の引き出し動作に対する抵抗
力を、カップ支持部材がハウジングに付勢されている
合とカップ支持部材が開放された場合とで等しくするこ
とができるので、ホルダ本体の収納状態から引き出し完
了状態までの間、ホルダ本体の引き出し速度を一定に保
つことができる。従って、ホルダ本体の引き出し動作に
おける見栄えを良くし、商品性を向上させることができ
る。また、請求項2に記載の構成によれば、ホルダ本体
の引き出し中に、カップ支持部材の抵抗力が生じるとこ
ろ、つまり、引き出し動作の前半では、第1の制動部の
みが働き、全体の抵抗力を低減させるようになってい
る。また、カップ支持部材の抵抗力が生じないところ、
つまり、引き出し動作の後半では、第1の制動部および
第2の制動部が働き、抵抗力を、前半におけるホルダ本
体に負荷される抵抗力とほぼ同じとするようになってい
る。これにより、ホルダ全体の引き出し中の速度を一定
に保つことができる。従って、ホルダ本体の引き出し動
作における見栄えを良くし、商品性を向上させることが
できる。
【0011】
【実施例】本考案の一実施例について図1ないし図6に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0012】本実施例に係る自動車のカップホルダは、
図6(a)に示すように、前面に略長方形状の開口部1
aを有し、車体下方に向かって扇状に形成され、インス
トルメントパネル等に固定されるハウジング1、このハ
ウジング1の開口部1aを縁取る縁枠9、及びこの縁枠
9を介してハウジング1に引き出し収納自在に装着され
るカップ保持体としてのホルダ本体2からなっている。
【0013】上記ハウジング1の上面には、図1(a)
に示すように、第1の付勢手段としてのリトラクタ5が
支持軸5cによって回転可能に設けられており、このリ
トラクタ5の引き出し先端に設けられた鍵状の掛合片5
aをホルダ本体2の後端に掛合することでホルダ本体2
を引き出し方向に付勢するようになっている。さらに、
ハウジング1の上面には、図6(b)に示すように、ホ
ルダ本体2が収納された場合において、上記リトラクタ
5の引き出し部分とハウジング1の上面との接触を防止
するために、リトラクタ5の引き出し方向に沿って切り
欠1cが形成されている。そして、この切り欠1cの後
端側には、ホルダ本体2をハウジング1の収納位置で係
止する係止手段としてのラッチアッセンブリ6が配設さ
れている。尚、上記リトラクタ5及びラッチアッセンブ
リ6の構成及び作用については後で詳細に述べる。
【0014】一方、ハウジング1の一側壁面1bには、
ホルダ本体2の後端側に設けられたスライダ7のガイド
ピン7a・7aによって、ホルダ本体2のスライド移動
をガイドするガイド溝10が設けられ、他側壁面1dに
おいても側壁面1bと同様に、ホルダ本体2のスライド
移動をガイドするガイド溝11が設けられている。そし
て、上記ガイド溝10及び11には、図1(a)及び図
2(a)に示すように、溝に沿ってラックが形成されて
おり、後述の制動手段としてのオイルダンパ13・14
によって抵抗が負荷されたピニオン18と歯合するよう
になっている。尚、ガイド溝10の後端側にはラック1
0aが形成されず、前端側にのみラック10aが形成さ
れているが、ガイド溝11では、溝に沿って後端側から
前端側にかけてラック11aが形成されている。このこ
とにより、2つのピニオン18・18がそれぞれラック
10a・11aに歯合する場合と、1つのピニオン18
がラック11aのみに歯合する場合とに分けるようにな
っている。
【0015】また、上記ホルダ本体2の前面には、図6
(b)に示すように、ホルダ本体2が収納された状態に
おいて上記ハウジング1の開口部1aと略同形状の操作
面部2aが設けられ、この操作面部2aを押圧すること
によって上記ラッチアッセンブリ6による係止を解除
し、ホルダ本体2を引き出すようになっている。一方、
ホルダ本体2の上面には、図6(a)に示すように、両
端側にそれぞれ略半円形状に切り欠いた切り欠4・4が
形成され、この切り欠4・4と略円形状の開口部を形成
するようにカップ支持部材としてのカップアーム3・3
が収縮自在に設けられている。さらに、ホルダ本体2の
下面には、上記カップアーム3・3と切り欠4・4とで
形成された開口部に挿入された飲み物等の容器の底面を
支持するカップ受け面8が、ホルダ本体2の引き出し完
了状態で水平となるように設けられている。
【0016】ここで、上記カップアーム3・3の構成に
ついて図3を参照しながら以下に説明する。尚、上記カ
ップアーム3・3はホルダ本体2の両端側にそれぞれ設
けられているものであるが、構成及び動作については同
じであるので、説明の便宜上片方のカップアーム3につ
いて説明する。
【0017】上記カップアーム3は、車室方向端部3a
が棒状のスライドガイド16に移動可能に設けられると
共に、このスライドガイド16に第2の付勢手段として
の圧縮バネ17が設けられていることでホルダ本体2の
引き出し方向と直角方向に付勢されている。つまり、ハ
ウジング1にホルダ本体2が収納されているときは、上
記カップアーム3は付勢力によってハウジング1の側壁
1bに当接するように収納されている。また、ハウジン
グ1からホルダ本体2が引き出されるときは、ハウジン
グ1の側壁1bから開放されるので、カップアーム3は
拡開するようになっている。
【0018】ここで、ホルダ本体2を付勢する付勢手段
としてのリトラクタ5と、付勢されたホルダ2をハウジ
ング1で係止する係止手段としてのラッチアッセンブリ
6との構成及び作用について以下に説明する。
【0019】リトラクタ5は、板鋼からなる一種の帯状
の巻バネであって、巻き取り側に偏荷されており、先端
部に設けられた掛合片5aをホルダ本体2の後端側に掛
合することによって、図1(a)に示すように、リトラ
クタ5の巻き取り方向への弾性力によってホルダ本体2
が引き出し状態となり、逆に、引き出されたホルダ本体
2をリトラクタ5の巻き取り方向とは逆に移動させる
と、図1(b)に示すように、ホルダ本体2が収納状態
となり、リトラクタ5の付勢力によって引き出し方向に
常に付勢されるようになっている。
【0020】また、ラッチアッセンブリ6は、図5
(a)に示すように、単一のプレート状のラッチ受け6
aを有し、このラッチ受け6aの先端にホルダ本体2に
設けられたラッチピン12と係止する係止爪6bが設け
られている。また、このラッチ受け6aは支持軸6dに
よって回動可能に軸支されると共に、支持軸6dに設け
られ、一端がストッパ20に係止されたトーションバネ
19によって矢印E方向に付勢されるようになってい
る。また、上記係止爪6bには、図5(b)に示すよう
に、傾斜面6cが設けられており、上記ラッチピン12
が係止爪6b内に移動し、さらに傾斜面6cに到達した
場合、この傾斜面6cの傾斜にそって移動して係止爪6
bにおける係止を解除するようになっている。
【0021】つまり、ホルダ本体2の収納位置への移動
に伴って、ラッチピン12が上記ラッチ受け6aの係止
爪6bと当接するようになる。そして、さらにホルダ本
体2が押圧されると、ラッチピン12が係止爪6bを押
圧することによって係止爪6bをF方向に回動させる。
次いで、上記ラッチピン12が上記トーションバネ19
による付勢力によってE方向に回動するラッチ受け6a
によって係止爪6bで係止され、ホルダ本体2は収納位
置で係止状態となる。尚、ラッチ受け6aはこの時まだ
矢印E方向に付勢された状態となっている。
【0022】一方、収納位置で係止状態となったホルダ
本体2を引き出すには、操作面部2aを押圧することに
よってラッチピン12をさらに矢印H方向に移動させ
る。すると、矢印E方向に付勢された状態となっている
ラッチ受け6aが矢印E方向に回動し、次いで、操作面
部2aへの押圧を解除すると矢印G方向に付勢されてい
るホルダ本体2が矢印G方向に移動し、それに伴ってラ
ッチピン12も矢印G方向に移動する。そして、ラッチ
ピン12は、係止爪6bに設けられた傾斜面6cに摺動
しながらこの傾斜に沿って移動し、係止爪6bから外
れ、ホルダ本体2の係止が解除される。
【0023】また、上記ホルダ本体2のハウジング1の
側壁面1d側に設けられたスライダ7には、図1(a)
に示すように、制動手段あるいは第2の制動部としての
オイルダンパ13が設けられている。このオイルダンパ
13は、シリコンオイル等の粘性の高いオイルが封入さ
れており、ホルダ本体2を介して設けられたピニオン1
8の回転に対して抵抗を与えるようになっている。そし
て、上記ピニオン18は、図4に示すように上述したホ
ルダ本体2のガイド溝10に設けられたラック10aと
歯合するようになっている。そして、ホルダ本体2が、
図1(b)に示すように収納された状態から引き出され
るとき、このオイルダンパ13による抵抗力によってホ
ルダ本体2の引き出し速度を調整するようになってい
る。
【0024】同様に、ホルダ本体2のハウジング1の側
壁面1b側に設けられたスライダ7には、図2(a)に
示すように、制動手段あるいは第1の制動部としてのオ
イルダンパ14が設けられており、ホルダ本体2を介し
て設けられたピニオン18の回転に対して抵抗を与える
ようになっている。そして、このピニオン18は、ホル
ダ本体2のガイド溝11に設けられたラック11aと歯
合するようになっている。そして、ホルダ本体2が、図
2(b)に示すように、収納された状態から引き出され
るとき、このオイルダンパ14による抵抗力によってホ
ルダ本体2の引き出し速度を調整するようになってい
る。
【0025】上記ホルダ本体2の引き出し機構について
図1及び図2を参照しながら以下に説明する。
【0026】先ず、図1(b)及び図2(b)に示すよ
うに、ハウジング1内に収納されたホルダ本体2は、操
作面部2aを押圧することによって上述した係止手段で
あるラッチアッセンブリ6の係止が解除され、リトラク
タ5の付勢力によって、カップ受け面8が水平状態とな
るまで引き出される。この引き出し動作の際、各ダンパ
13及び14によって抵抗力の与えられたピニオン18
・18が側壁面1d・1bのガイド溝10・11に設け
られたラック10a・11aと歯合する。しかし、ホル
ダ本体2の収納位置からの引き出し動作初期段階、即ち
カップアーム3・3の収縮している段階では、ガイド溝
10側にはラック10aが形成されていないので、オイ
ルダンパ13からのホルダ本体2の引き出し動作におけ
る抵抗力が伝わらない。一方、引き出し動作初期段階で
も、ガイド溝11にはラック11aが形成されているの
で、1つのピニオン18がラック11aと歯合し、オイ
ルダンパ14からのホルダ本体2の引き出し動作におけ
る抵抗力はピニオン18を介して伝わる。この時、付勢
されたカップアーム3・3によるハウジング1への押圧
動作による抵抗力が、ホルダ本体2の引き出し動作にお
ける抵抗力に加えられる。
【0027】また、ホルダ本体2の引き出し動作後期段
階、即ちカップアーム3・3が拡開している段階では、
ガイド溝10・11共に、ラック10a・11aが形成
されているので、2つのピニオン18・18がそれぞれ
ラック10a・11aに歯合し、オイルダンパ13・1
4からのホルダ本体2の引き出し動作における抵抗力が
ピニオン18・18を介して伝わる。
【0028】つまり、ホルダ本体2の引き出し動作初期
段階では、オイルダンパ14による抵抗力(第1の制動
力)とカップアーム3・3によって生じる抵抗力がホル
ダ本体2の引き出し動作の主な抵抗力となり、引き出し
動作後期段階では、両オイルダンパ13・14による抵
抗力(第2の制動力)のみがホルダ本体2の引き出し動
作の主な抵抗力となっている。
【0029】次に、引き出されたホルダ本体2を収納す
るには、上記引き出し手順と逆の手順で、操作面部2a
を押圧して、ラッチアセンブリ6によって係止されるま
でホルダ本体2をハウジング1内に押し込み、係止され
た時点で手を放す。この時、ホルダ本体2がハウジング
1内への収納に伴って、カップアーム3・3は付勢力に
抗しながら収縮する。
【0030】以上のように、収納されたホルダ本体2を
引き出す際、ホルダ本体2に設けられたカップアーム3
・3がハウジング1内にある場合には、ハウジング1の
側壁面1dにおけるラック10aが、ガイド溝10の後
端側には設けられていないので、オイルダンパ13によ
る抵抗力がホルダ本体2には伝わらず、引き出し速度が
規制されない。また、側壁面1bにおけるラック11a
は、ガイド溝11の後端側から前端側にかけて設けられ
ているので、オイルダンパ14による抵抗力はホルダ本
体2に伝わり、引き出し速度が規制される。しかしなが
ら、カップアーム3・3による引き出し抵抗によってホ
ルダ本体2の引き出し速度が規制される。一方、ホルダ
本体2の引き出しに伴って、カップアーム3・3がハウ
ジング1の外に出た場合には、ハウジング1の側壁1d
・1bにおけるラック10a・11aによって、両オイ
ルダンパ13・14による抵抗力がホルダ本体2に伝わ
り、引き出し速度が規制される。
【0031】即ち、ホルダ本体2の引き出し中に、カッ
プアーム3・3の抵抗力が生じるところ、つまり、引き
出し動作の前半では、オイルダンパ14のみが働き、全
体の抵抗力を低減させ、カップアーム3・3・の抵抗力
が生じないところ、つまり、引き出し動作の後半では、
オイルダンパ13及び14の2つのダンパが働き、前半
におけるホルダ本体2に負荷される抵抗力とほぼ同じと
することによって、引き出し中の速度を前半の引き出し
速度と同じにし、引き出し中の速度を一定に保つことが
できる。
【0032】従って、ホルダ本体2を引き出す場合、ホ
ルダ本体2の引き出しにかかる抵抗力を一定にすること
で、引き出し速度変化を抑え、円滑な動きを可能とする
ことができるので、引き出し動作における見栄えを良く
し、商品性を向上させることができる。
【0033】尚、本実施例では、制動手段としてオイル
ダンパを使用しているが、他の制動手段を使用しても良
い。
【0034】
【考案の効果】本考案の請求項1に記載の自動車のカッ
プホルダは、以上のように、車室に固定されたハウジン
グと、このハウジングに引き出し収納可能に装着され、
第1の付勢手段によって引き出し方向に付勢されたホル
ダ本体と、このホルダ本体に収縮自在に設けられ、上記
ホルダ本体とともに上記ハウジング内にあるときには、
第2の付勢手段によって上記ハウジングにおける側壁に
付勢される一方、上記ハウジング外にあるときには、こ
の第2の付勢手段によって拡開するカップ支持部材と、
上記ホルダ本体の引き出し速度を制動する制動手段とを
備えた自動車のカップホルダであって、上記制動手段
は、上記カップ支持部材が上記ハウジング内にあるとき
には、第1の制動力によって上記ホルダ本体の引き出し
速度を制動する一方、上記カップ支持部材が上記ハウジ
ング外にあるときには、上記第1の制動力より大きい第
2の制動力によって上記ホルダ本体の引き出し速度を制
動する構成である。従って、ホルダ本体の引き出し動作
における抵抗力を一定にすることによって、引き出し速
度の変化を極力抑え、円滑な動作を可能とすることがで
きるので、引き出し動作における見栄えを良くし、商品
性を向上させることができるという効果を奏する。
【0035】また、請求項2に記載の自動車のカップホ
ルダは、以上のように、請求項1に記載の構成におい
て、上記制動手段は、上記カップ支持部材が上記ハウジ
ング内および外にあるときに、上記ホルダ本体の引き出
し速度を制動する第1の制動部と、上記カップ支持部材
が上記ハウジング外にあるときに、上記第1の制動部と
ともに上記ホルダ本体の引き出し速度を制動する第2の
制動部とを備えている構成である。従って、ホルダ本体
の引き出し動作における抵抗力を一定にすることによっ
て、引き出し速度の変化を極力抑え、円滑な動作を可能
とすることができるので、引き出し動作における見栄え
を良くし、商品性を向上させることができるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例における自動車のカップホル
ダのハウジングのガイド溝に沿ったラックが前端側だけ
形成された側壁を有するハウジング内部方向から見た側
面図であって、同図(a)は、ホルダ本体が引き出され
た状態を示す側面図であり、同図(b)は、ホルダ本体
がハウジング内に収納された状態を示す側面図である。
【図2】本考案の一実施例における自動車のカップホル
ダのハウジングのガイド溝に沿ったラックが形成された
側壁を有するハウジング内部方向から見た側面図であっ
て、同図(a)は、ホルダ本体が引き出された状態を示
す側面図であり、同図(b)は、ホルダ本体がハウジン
グ内に収納された状態を示す側面図である。
【図3】本考案の一実施例における自動車のカップホル
ダのホルダ本体引き出し状態を示す平面図である。
【図4】図1のX−X矢視断面図である。
【図5】本考案の一実施例における自動車のカップホル
ダの係止手段であるラッチアッセンブリを示すものであ
って、同図(a)は、平面図であり、同図(b)は、側
面図である。
【図6】本考案の一実施例における自動車のカップホル
ダを示すものであって、同図(a)は、ホルダ本体が引
き出された状態を示す斜視図であり、同図(b)は、ホ
ルダ本体がハウジング内に収納された状態を示す斜視図
である。
【図7】従来の自動車のカップホルダを示すものであっ
て、同図(a)は、テーブルが引き出された状態を示す
斜視図であり、同図(b)は、テーブルがハウジング内
に収納された状態を示す斜視図である。
【図8】従来の自動車のカップホルダであって、ホルダ
本体が引き出された状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 ホルダ本体 3 カップアーム(カップ支持部材) 5 リトラクタ(第1の付勢手段) 5a 掛合片 6 ラッチアッセンブリ(係止手段) 7 スライダ 8 カップ受け面 10 ガイド溝 10a ラック 11 ガイド溝 11a ラック 12 ラッチピン 13 オイルダンパ(制動手段,第2の制動部) 14 オイルダンパ(制動手段,第1の制動部17 圧縮バネ(第2の付勢手段) 18 ピニオン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−57442(JP,A) 実開 平2−109740(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60N 3/10

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車室に固定されたハウジングと、 このハウジングに引き出し収納可能に装着され、第1の
    付勢手段によって引き出し方向に付勢されたホルダ本体
    と、 このホルダ本体に収縮自在に設けられ、上記ホルダ本体
    とともに上記ハウジング内にあるときには、第2の付勢
    手段によって上記ハウジングにおける側壁に付勢される
    一方、上記ハウジング外にあるときには、この第2の付
    勢手段によって拡開するカップ支持部材と、 上記ホルダ本体の引き出し速度を制動する制動手段とを
    備えた自動車のカップホルダであって、 上記制動手段は、上記カップ支持部材が上記ハウジング
    内にあるときには、第1の制動力によって上記ホルダ本
    体の引き出し速度を制動する一方、 上記カップ支持部材が上記ハウジング外にあるときに
    は、上記第1の制動力より大きい第2の制動力によって
    上記ホルダ本体の 引き出し速度を制動することを特徴と
    する自動車のカップホルダ。
  2. 【請求項2】上記制動手段は、上記カップ支持部材が上
    記ハウジング内および外にあるときに、上記ホルダ本体
    の引き出し速度を制動する第1の制動部と、 上記カップ支持部材が上記ハウジング外にあるときに、
    上記第1の制動部とともに上記ホルダ本体の引き出し速
    度を制動する第2の制動部とを備えている ことを特徴と
    する請求項1に記載の自動車のカップホルダ。
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