JP3227652B2 - 乗物用カップホルダ装置 - Google Patents

乗物用カップホルダ装置

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JP3227652B2 JP13814792A JP13814792A JP3227652B2 JP 3227652 B2 JP3227652 B2 JP 3227652B2 JP 13814792 A JP13814792 A JP 13814792A JP 13814792 A JP13814792 A JP 13814792A JP 3227652 B2 JP3227652 B2 JP 3227652B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は乗物用カップホルダ装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の乗物用カップホルダ装置として
は、実開昭63−119134号にて知られているよう
なものや、図9及び図10に示されるようなものがあ
る。すなわち、インストルメントパネル1の中央部と連
続状態となっているセンタコンソール2の立上がり部3
には、水平引出し式のホルダ4が備えられている。そし
て、使用時にこのホルダ4の表面部5を押せば、立上が
り部3の内部に設けられているロック部6とホルダ4の
爪部7との係合が解除されるので、コイルスプリング8
の働きによりホルダ4が若干手前に飛び出す。従って、
その飛び出したホルダ4の表示部5を持って手前側へ引
き出せば、ホルダ4に一体的に組み付けられている受け
部9が自重により下がり、ホルダ4に形成された2つの
ホルダ孔10内にカップ等の容器Cを差し込んで保持で
きるようになる。また、使用後には、カップC等の容器
を取り外して、ホルダ4を押し込めば、立上がり部3の
内部においてホルダ4の爪部7が再度ロック部6と係合
するため、ホルダ4と受け部9とは重合された状態で立
上がり部3内に収納されることとなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のカップホルダ装置にあっては、水平引出し式
のホルダ4を利用しているため、カップ等の容器Cを保
持するホルダ4の実質的部分の長さサイズL1は必ずカ
ップ等の容器Cの直径以上でなければならない。従っ
て、引き出して使用する場合にも、ホルダ4の実質的部
分が車室内スペースに大きく突出することになるし、ま
たこのホルダ4を収納するために、センタコンソール2
の立上がり部3内にホルダ4に見合うサイズの奥行きス
ペースを確保しなければならず、いずれの場合において
も、ホルダ4の実質的部分の長さサイズL1が大きいこ
とは、限られた車室内スペースにおいては不利である。
【0004】またこの従来例のように、特に自動車の場
合において、最近では、インストルメントパネル1のス
ラント化(傾斜化)に合わせて、ホルダ4が設置される
センタコンソール2の立上がり部3もスラント化される
傾向にあると共に、車種によってはこの立上がり部3が
各種オーディオ装置やドライブガイド用ディスプレイ装
置用のための設置スペースとして利用される場合がある
ため、ホルダ4を今まで通りセンタコンソール2の立上
がり部3に設けておくことができず、立上がり部3以外
の場所へ設置場所を求めなけれならない場合がある。
【0005】しかし、従来のように、水平引出し式のホ
ルダ4を利用する限りは、設置場所も立上がり部3のよ
うに略垂直な面に当然限られ、他の場所へ設置場所を求
めることが困難となる。従って、略垂直な面以外の、例
えば水平面にもホルダを設置できるようなタイプのカッ
プホルダ装置の開発が望まれている。
【0006】この発明はこのような従来の技術に着目し
てなされたものであり、スペース的に有利で、しかも水
平面にもホルダを設置可能な乗物用カップホルダ装置を
提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る乗物用カ
ップホルダ装置は、上記の目的を達成するために、乗員
室内装備品の上面部に形成された開口部の下側に設けら
れた中空状のケースと、該ケースの開口部より上側に大
部分が突出した状態では該開口部より突出しない位置に
ある接続支点を中心にして前記大部分が略V字状に拡開
可能で且つ該ケース内に収納された状態では相互に重合
し得ると共に双方でもってカップ等の容器を支持可能な
る切欠部が形成された一対の挟持ホルダと、常時前記挟
持ホルダを前記ケースの上方に付勢してなる第1付勢手
段と、該第1付勢手段より強い力で該挟持ホルダの上方
移動を阻止すると共に解除手段により該阻止を解除し得
るロック手段と、より構成されて成るものである。
【0008】
【作用】この発明の乗物用カップホルダ装置によれば、
一対の挟持ホルダをケース内へ垂直に収納し、使用時に
その挟持ホルダをケースから上方へ突出させてV字状に
拡開させ、カップ等の容器を各挟持ホルダ間で且つ各挟
持ホルダの切欠部にて支持するようにしたので、カップ
等の容器を保持する各挟持ホルダの実質的部分はカップ
等の容器の直径以上の長さサイズを有する必要がない。
従って、各挟持ホルダの長さサイズの短縮化が可能とな
り、使用時において乗員室内スペースに大きく突出せ
ず、しかも収納する際のスペースも小さくて済む。
【0009】また、自動車の場合、今までカップホルダ
装置の設置場所として利用されていなかった各種乗員室
内装備品の上面部に収納ケース内を設け、そこにホルダ
本体を収納するようにしたため、インストルメントパネ
ルやセンタコンソール立上がり部のスラント化や、セン
タコンソール立上がり部への各種オーディオ装置やドラ
イブガイド用ディスプレイ装置の設置が可能となる。
【0010】
【実施例】以下、カップホルダ装置を普通乗用自動車の
センタコンソールに適用した場合の一実施例を、図1〜
図5に基づいて説明する。
【0011】まず、図5を用いて、本実施例に係るカッ
プホルダ装置の設置場所の説明をする。12が「乗員室
内装備品」としてのセンタコンソールで、その立上がり
部13には上方に空調エアー吹出用のデフロスタ14が
設けられており、その下方にはドライブガイド用の大型
ディスプレ画面15が設置されている。また、立上がり
部13から後方へ延びる上面部16には、小物入れ1
7、シフトレバー18、コンソールボックス19が前後
方向(図中、Y方向)に沿って設けられていて、このシ
フトレバー18とコンソールボックス19との間の上面
部16に、本実施例に係るカップホルダ装置のホルダ本
体20が収納されている。
【0012】次に、図1〜図4を用いて、この実施例に
係るカップホルダ装置の構造を説明する。センタコンソ
ール12の上面部16には長方形の孔21が形成してあ
り、その孔21の周縁には上面部16の板厚分に相当す
る段下がり部22が形成されている。そして、前記ホル
ダ本体20は、ケース23、挟持ホルダ30、31、支
持体32とより成る。該ケース23は概略有底筒形状に
形成されて、前記孔21内に上側から挿入され、そのケ
ース23の上端部の周囲には水平部24が形成され、こ
の水平部24を前記孔21の段下がり部22上に重ね合
わせて接合している。また、このケース23の前後には
角度θの傾斜部25が前記水平部24から連続形成して
あり、このケース23の左右には略垂直状の側壁23a
が前記水平部24から連続形成してあり、この前後の傾
斜部25並びに左右(図中、X方向)の側壁23aから
下方へ向けてケース23の筒状部26が形成されてい
て、最下部は底面部27となっている。更に、筒状部2
6の左右の側面部には、その中央部分だけを上下方向に
沿って外側へ膨出させたガイド溝28が形成されてい
る。
【0013】前述の如く、ケース23の水平部24は段
下がり部22上に重ね合わされているため、上面部16
とこの水平部24とは同一面となる。従って、この水平
部24も上面部16の一部と考えることができ、結果的
に、上面部16には前後の傾斜部25と、左右の側壁2
3aの各内側縁とで区画された長方形の開口部29が形
成されたこととなる。
【0014】そして、前記ケース23内には、前後一対
の挟持ホルダ30、31と、これら挟持ホルダ30、3
1を支持する支持体32が、上下動自在に収納されてい
る。
【0015】前側の挟持ホルダ30は、上端に前記開口
部29を概ね覆い得る形状・サイズの表示部33が形成
されていると共に、左右両端には相手である後側の挟持
ホルダ31側へ向けた側部フランジ34が各々形成され
ている。また、前側の挟持ホルダ30の下端部は若干後
側へ曲折していると共に、その左右側部フランジ34の
下端は斜めにカットしたカット部35としてある。ま
た、この挟持ホルダ30の上側中央部には概略半円状の
切欠部36が形成してある。この切欠部36の底辺部3
7の長さW1は350ccサイズのカップとしての容器
Aの直径に略相応するものであり、この底辺部37の中
央には更に250ccサイズのカップとしての容器Bの
直径に略相応する長さW2の窪み部38が切欠き形成さ
れている。
【0016】そして、この挟持ホルダ30に対するもう
一方の挟持ホルダ31は、前側の挟持ホルダ30内へ重
合して収納されるべく、上下・左右のサイズが前側の挟
持ホルダ30よりも若干小さく、また上端を表示部33
でなく上部フランジ39とした点以外は、ほとんど前側
の挟持ホルダ30と同様の形状である。切欠部36も前
側の挟持ホルダ30と同じものが形成されており、下端
にはカット部35もある。
【0017】支持体32は、左右両側に曲折片40を有
し、断面上向きコ字形状を呈している。そして、前述の
挟持ホルダ31の下端部付近における側部フランジ41
の外側へ、挟持ホルダ30の下端部よりも若干上方部分
の側部フランジ34を重ね合わせた後に、更にその外側
へ、この支持体32の両曲折片40を重ね合わせ、これ
ら挟持ホルダ30、31の各側部フランジ34、41と
支持体32の曲折片40の三者を、外側へ若干突出した
状態の接続支点42にてそれぞれ軸支している。従っ
て、挟持ホルダ30、31はこの接続支点42を中心に
V字状に拡開自在となる。この接続支点42にて軸支す
ることにより、軸支された挟持ホルダ30、31と曲折
片40との間には一定の摩擦力が付与され、前記必要な
角度に拡開した前記V状態をその摩擦力にて維持できる
ようになっている。挟持ホルダ30、31の前記切欠部
36、36は、この拡開状態で前記容器A或いはBの側
部を押さえられるような形状に形成してある。
【0018】また、各挟持ホルダ30、31の側部フラ
ンジ34、41の各右側部分同士は、支点43を中心に
折りたたみ自在な連結片44、44がそれぞれ支点43
aにより連結されている。この連結片44の支点43に
も一定の摩擦力が付与されている。
【0019】そして、このような仕組みの挟持ホルダ3
0、31は支持体32と共に、ケース23内に予め組み
込まれているものであり、左右に突出させた接続支点4
2は各々ケース23に形成した左右のガイド溝28内へ
上下移動動自在に係合せしめてある。
【0020】一方、前記ケース23の底面部27に一端
部45aが、前記支持体32の底面に他端部45bがそ
れぞれ設けられた「第1付勢手段」としての2本のコイ
ルスプイング45により、支持体32(挟持ホルダ3
0、31)を常時上側へ向けて付勢している。
【0021】更に、支持体32の底面中央には断面矢じ
り状の係合突起46が下向き形成してあり、この係合突
起46に対応するケース23の底面部27には、該係合
突起46に対して係合・解除自在とされた一対のロック
片47を有するロック装置48が備えてある。このロッ
ク装置48は、「解除手段」として公知の図示せぬハー
トカムフォロワ機構を内蔵しており、挟持ホルダ30、
31がケース23内にある時に表示部33を下側に押す
と、係合突起46がロック装置48を押して、前記ハー
トカムフォロワ機構により該ロック片47が開く動作を
行うようになっている。従って、最初に支持体32を下
げた際には、係合突起46が一対のロック片47間で係
合された状態となるが、その状態で表示部33を再び押
すと、支持体32の底面の係合突起46が下方に移動し
て、今度は一対のロック片47が開き、該係合突起46
との係合状態が解除されるようになっている。つまり、
この係合突起46とロック装置48とで、所謂プッシュ
−プッシュ式の「ロック手段」が構成されることとな
る。
【0022】次に、このカップホルダ装置の使用方法を
説明する。まず、350ccの容器Aを保持する場合を
説明し、その次に250ccの容器Bや、その他のもの
を保持する場合について説明する。
【0023】使用時(350ccの容器の場合) 350ccの容器Aを保持しようとする場合には、まず
図5に図示されている如く、上面部16と略同一面とな
っている表示部33を押す。表示部33が押されると、
挟持ホルダ30、31がコイルスプリング45に抗して
若干下がり、解除手段により一対のロック片47が開
き、支持体32底面の係合突起46を係合状態から解放
する。
【0024】係合突起46とロック片47との係合が解
除されると、コイルスプリング45によりホルダ本体2
0は上方へ持ち上げられ、支持体32の左右両側へ突出
している接続支点42がガイド溝28の上端に当接した
時点で、その上方移動は止まる。
【0025】そして、このようにケース23から上方へ
押し出された各挟持ホルダ30、31を手によって前後
に拡開させ、V字状にする。この時各挟持ホルダ30、
31はそれぞれ対応する傾斜部25に当接すると共に、
挟持ホルダ30の下端に形成されているカット部35
は、ケース23の筒状部26における後側面に当接し、
挟持ホルダ31のカット部35は、挟持ホルダ30の下
端付近に当接する。このように前後いっぱいに拡開させ
た状態で、各挟持ホルダ30、31の最上部を構成する
表示部33と上部フランジ39とは、ちょうど350c
cの容器Aの直径W1に略相応する距離だけ前後方向で
離間することとなる。従って、このようにV状に拡開さ
せた挟持ホルダ30、31間に上側から350ccの容
器Aを下ろし、350ccの容器Aの前後の角部を各切
欠部36内へ挿入させて、350ccの容器Aの底面を
底辺部37上に載せることにより、この350ccの容
器Aの保持を行なえる。
【0026】この保持状態においては、350ccの容
器Aの底面が底辺部37にて支持されるだけでなく、各
切欠部36の底辺部37以外の湾曲部分でも350cc
の容器Aの左右の側面が支持されると共に、更にその上
側部分では挟持ホルダ30の表示部33の内側端と、挟
持ホルダ31の上部フランジ39の内側端とで、350
ccの容器Aの側面部が前後方向ではさまれるように支
持されるため、350ccの容器Aの保持は大変に確実
となり、走行時の振動等が加わっても倒れたりすること
はない。
【0027】また、350ccの容器Aの重さは全て挟
持ホルダ30、31に加わることになるが、各挟持ホル
ダ30、31がV状に拡開した状態となっているため、
その重量の殆どはケース23の傾斜部25で受け止めら
れることとなり、コイルスプリング45には及ばない。
【0028】更に、この各挟持ホルダ30、31の35
0ccの容器Aを保持している実質的部分の長さサイズ
L2、L3は、前述のように350ccの容器Aを確実
に保持できるものでありながら、この350ccの容器
Aの直径W1よりも小さくて済む。従って、使用時にお
いても挟持ホルダ30、31が車室スペースに大きく突
出せず、しかもケース23のサイズも小さくて済み、ス
ペース的に大変有利である。また、ホルダ本体20をセ
ンタコンソール12の上面部16に収納するようにした
ため、センタコンソール12の立上がり部13のほとん
どを、ドライブガイド用の大型ディスプレ画面15用の
設置スペースとして利用することが可能となる。
【0029】使用時(250ccの容器の場合) 250ccの容器Bを保持しようとする場合には、35
0ccの容器Aの場合と同様に、まず各挟持ホルダ3
0、31をV状に拡開させる。そして、このようにV字
状に拡開した挟持ホルダ30、31間に上側から250
ccの容器Bを下ろし、250ccの容器Bの底面を、
底辺部37内に形成した窪み部38へ載せる。これによ
り、図4に示す如く、250ccの容器Bの底面は底辺
部37と窪み部38との段差により前後・左右への移動
が規制されるため、車両停車時等はこのような保持状態
でも十分である。
【0030】車両走行時等のように振動があるような場
合には、挟持ホルダ30、31の間隔を狭めて350c
cの容器Aの場合よりも鋭角なV字状とし、前側の挟持
ホルダ30の表示部33の内側端と、後側の挟持ホルダ
31の上部フランジ39の内側端とを、250ccの容
器Bの側面部に当接させ、これらにより250ccの容
器Bを前後方向ではさみ込むように支持すれば、350
ccの容器Aの場合と同様に、走行時の振動等が加わっ
ても倒れたりすることはない。接続支点42及び連結片
44の支点43には、それぞれ一定の摩擦力が付与され
ているため、前述のように前後の挟持ホルダ30、31
の間隔を狭めて鋭角なV字状態としても、その状態はこ
の摩擦力よって維持される。
【0031】使用時(その他の容器の場合) 350ccの容器Aや250ccの容器B以外の容器C
や図示せぬ瓶容器或いはパック容器を保持する場合も同
様で、V字状に拡開した前後の挟持ホルダ30、31間
に上側からそれらの容器を下ろし、容器の底面を底辺部
37(又は窪み部38)へ載せ、必要ならば前後の挟持
ホルダ30、31の間隔を狭めることにより、その容器
を保持することができる。
【0032】収 納 時 まず、保持されている350ccの容器A等を取外し、
挟持ホルダ30の表示部33を下方に押すことにより、
接続支点42が下方に移動して、斜面部25及び筒状部
26により挟持ホルダ30、31は重合してケース23
内に押し込まれる。すると、支持体32の底面の係合突
起46が一対のロック片47間に挿入され、該ロック片
47と係合突起46とは係合状態となる。従って、ホル
ダ本体20全体がケース23内へ収納されると共に表示
部33が開口部29を塞ぎ、センタコンソール12の上
面部16から上方へ突出するものが何もなくなる。
【0033】このようにして収納状態とされたホルダ本
体20には、係合突起46がロック片47と係合した状
態でも、コイルスプリング45による付勢力は付加され
た状態のままなので、この付勢力によりホルダ本体20
のケース23内におけるガタつきが防止される。更に、
各挟持ホルダ30、31には接続支点42での摩擦力と
連結片44の支点43における摩擦力が相互に作用する
ため、各挟持ホルダ30、31同士がケース23内で離
間したり接近したりしてガタつくこともない。
【0034】図6〜図8はこの発明の別の実施例を示す
図である。この実施例は、接続支点50に挟持ホルダ5
1、52を拡開方向へ付勢せしめる「第2付勢手段」と
してのクリップバネ53を設けた例を示すものである。
【0035】この実施例に係るホルダ本体54は、一対
挟持ホルダ51、52とケース55とから成っている。
前側の挟持ホルダ51は、側部フランジ56、56、表
示部57、下端部58以外の部分が全て切欠部59とし
て切欠き形成してあり、該各側部フランジ56の内側面
からは先端が後側の挟持ホルダ52側へ向けて直角に曲
折された支持片60が形成されている。また、この挟持
ホルダ51の側部フランジ56の下端には外側へ向いた
突起61がそれぞれ形成されている。更に、この挟持ホ
ルダ51の下端部58には、「第1付勢手段」としての
引張スプリング62の一端部62aを引掛けるための引
掛部63が略水平方向に沿って突出形成されていると共
に、その引掛部63の横付近には係合突起64も形成し
てある。また、この引掛部63付近には前記引張スプリ
ング62の付勢力よりも小さい抵抗力が付与されたギア
ローラ65が設けられており、このギアローラ65の上
部には左右の側部フランジ56間に架設されたカバー片
66がある。このカバー片66は見映えのために挟持ホ
ルダ51の下部構造を覆うためのものであるが、前記ギ
アローラ65に対応する位置には切欠66aが形成して
ある。
【0036】また、後側の挟持ホルダ52も、側部フラ
ンジ67や上部フランジ68以外の部分が全て切欠部5
9となっており、左右の側部フランジ67間には前後方
向Yで傾斜した載置部69が架設してある。また、上部
フランジ68には相手方の挟持ホルダ51の表示部57
と同じ高さ位置となる段部70が形成されている。更
に、切欠部59の上部には、左右両端71aが側部フラ
ンジ67の内側面に回動自在に取付けられ且つ中央が容
器Aの側面を確実に支持するために湾曲形成された押さ
え部71が設けられている。この押さえ部71は両端7
1aを中心に前側の挟持ホルダ51側へ引出し回動自在
で、側部フランジ67に形成された突起72を乗り越え
ることにより、引き出し回動状態が維持できるようにな
っている。72aは別の突起で、押さえ部材71が後方
へ回動し過ぎないように規制するためのものである。
【0037】そして、上記のような構造の挟持ホルダ5
1、52同士は、先の実施例同様に接続支点50にて連
結されており、全体がV字状に拡開できるようになって
いると共に、相互に重合できるようになっている。しか
も、この左右両側の接続支点50には、一端が挟持ホル
ダ51側のカバー片66に係合され、他端が挟持ホルダ
52側の載置部69に形成した小孔69a内に挿入され
た「第2付勢手段」としてのクリップバネ53が各々取
付けてあり、このクリップバネ53にてこの一対の挟持
ホルダ51、52は常時拡開方向に付勢された状態とな
っている。
【0038】一方、ケース55の筒状部73における前
側壁74には、前記前側の挟持ホルダ51に形成した引
掛部63を突出させるための長孔75が上下方向に沿っ
て形成されている。そして、この長孔75の上側にある
傾斜部76の対応位置には、引張スプリング62の他端
部62bが引っ掛けられるフック部77が形成されてい
る。また、この前側壁74の内面における前記長孔75
の隣接位置には、前記抵抗力が付与されたギアローラ6
5と係合するラックギア78が上下方向に沿って設けら
れている。そして、筒状体73の後側壁79にも長孔8
0が形成してあり、この長孔80の隣接位置にはリブ8
1が形成されていると共に、その上部隣接位置に係合孔
82も形成してある。
【0039】また、ケース55の左右の側壁83には、
それぞれ上部が後方へ曲折した状態のガイド孔84が形
成されている。また、この側壁83の最上部には下端を
内側へ向けて若干突出させた状態のストッパ片85が切
出し形成してあり、前記ガイド孔84とこのストッパ片
85の間には、ガイド孔84の直線部分84aから直線
状に連続した状態のガイド溝86が形成されている。そ
して、このケース55の底面部87には一対のロック片
88を備えたロック装置89が取付けられている。
【0040】このような構造をしたケース55内に挟持
ホルダ51、52を収納する場合は、まず一対の挟持ホ
ルダ51、52を重合状態とし、その重合状態とした挟
持ホルダ51、52をケース55の開口部90から内部
に収納する。具体的には、挟持ホルダ51の引掛部63
の先端を長孔75に対応させた状態としてから、挟持ホ
ルダ51、52の接続支点50をストッパ片85位置か
ら内部へ収納していく。そうすると、前記引掛部63が
長孔75からケース55の外部へ突出するので、この引
掛部63とケース55側のフック部77との間に引張ス
プリング62を取付けた後に、接続支点50をストッパ
片85、ガイド溝86、ガイド孔84の直線部分84a
の順で下方へ降ろしていき、最終的に挟持ホルダ51の
係合突起64をロック装置89のロック片88に係合さ
せて収納状態とすることによりこの実施例のホルダ本体
54が完成する。従って、このホルダ本体54を先の実
施例同様にセンタコンソール12の上面部16に備えた
状態としてある(図8参照)。
【0041】次に、この実施例のカップホルダ装置の使
用例を説明する。使用時には、まず挟持ホルダ51の表
示部57を押す、そうすると先の実施例同様に、ロック
装置89の解除手段により、係合突起64とロック片8
8との係合状態が解除されるため、引張スプリング62
の引張力(付勢力)により挟持ホルダ51、52が上昇
する。この時、挟持ホルダ51、52側に設けられたギ
アローラ65と、ケース55に設けられたラックギア7
8とが係合状態となっているため、表示部57を押した
後に手を離しても、挟持ホルダ51、52は勢いよく上
昇せずに、低速且つ定速で、ゆっくりと上昇する。そし
て、この上昇動作は接続支点50がガイド孔84の直線
部分84aからガイド溝86を経て、ストッパ片85の
下端に当接した時点で停止する。
【0042】また、このように挟持ホルダ51、52が
上昇して、挟持ホルダ51、52がケース55の開口部
90より上方へ突出するにつれて、この挟持ホルダ5
1、52はクリップバネ53の付勢力により自動的に拡
開する。この、挟持ホルダ51、52の拡開の際に、挟
持ホルダ51の側部フランジ56の下端に設けられてい
る突起61は、前記接合支点50の挙動とは異なり、ガ
イド孔84の直線部分84aからガイド溝86に入らず
に、そのままガイド孔84の上部の曲折部分に沿って導
かれる。また、係合突起64がケース55の係合孔82
内に入り込んで、係合孔82の上縁と係合状態となる。
【0043】このように挟持ホルダ51、52をV字状
に拡開した状態においては、挟持ホルダ52側に設けら
れている載置部69が、水平状態となると共に高さ位置
がちょうどケース55の水平部91と同じになるため、
350ccの容器Aの場合はそのまま水平部91及び載
置部69の上に載せれば良い。容器Aの前後が挟持ホル
ダ51、52の表示部57及び上部フランジ68にて挟
持されると共に、容器の側面が支持片60や押さえ部7
1の湾曲部分にて支持されるため、容器Aの保持状態は
確実である。また、250ccの容器Bの場合は、押さ
え部71を引出し回動させることにより確実に保持する
ことができる。この押さえ部71は突起72を乗り越え
て引き出されるため、250ccの容器Bが当接しても
押さえ部71の引出し状態は確実に維持される。その他
のパック等の容器Dも水平部91及び載置部69上に載
せることにより保持できる。その他の構成及び作用効果
は先の実施例と同様に付き重複説明を省略する。
【0044】以上の実施例の説明において、上面部16
とケース23、55とを別々に製作し、それを一体化さ
せる例を示したが、これに限定されず、センタコンソー
ル12を型成形する際に、その上面部16へケース2
3、55部分も同一の金型で同時に成形するようにして
も良い。
【0045】更に、「乗物」として普通乗用自動車を例
としてが、鉄道車両、船舶、飛行機その他でも良い。
【0046】加えて、「乗員室内装備品」としては、略
水平な上面部16があり、ケース23、55を設け得る
内部スペースがあればどのような装備品であっても良
く、必ずしも乗員室内に固定されている必要はなく、単
に装備されているテーブルやシートであっても良い。
【0047】
【発明の効果】この発明に係る乗物用カップホルダ装置
は、以上説明してきた如き内容のものであって、一対の
挟持ホルダをケース内へ垂直に収納し、使用時にそのホ
ルダ本体をケースから上方へ押し出してV字状に拡開
し、カップ等の容器を各挟持ホルダ間で支持するように
したので、カップ等の容器を保持する各挟持ホルダの実
質的部分はカップ等の容器の直径以上の長さサイズを有
する必要がない。従って、各挟持ホルダの長さサイズの
短縮化も可能となり、使用時において乗員室内スペース
に大きく突出せず、しかも収納する際のスペースも小さ
くて済み、スペース的に大変有利である。また、自動車
の場合、今までカップホルダ装置の設置場所として利用
されていなかった各種乗員室内装備品の上面部の開口部
下側にケース内を設け、そこにホルダ本体を収納するよ
うにしたため、インストルメントパネルやセンタコンソ
ール立上がり部のスラント化や、センタコンソール立上
がり部への各種オーディオ装置やドライブガイド用ディ
スプレイ装置の設置が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るカップホルダ装置を
示す一部断面の斜視図である。
【図2】図1中矢示DA方向から見た側面図である。
【図3】ホルダ本体をケース内に収納させた状態を示す
図2相当の側面図である。
【図4】切欠部の底辺部と350ccの容器及び250
ccの容器との関係を示す平面図である。
【図5】センタコンソールを示す全体斜視図である。
【図6】この発明の別の実施例に係るカップホルダ装置
を示す斜視図である。
【図7】図6中矢示DB方向から見た断面図である。
【図8】ホルダ本体をケース内に収納させた状態を示す
図7相当の断面図である。
【図9】従来のカップホルダ装置のホルダ収納状態を示
す斜視図である。
【図10】ホルダを引き出した状態を示す図9相当の斜
視図である。
【符号の説明】
12 センタコンソール(乗員室内装備品) 16 上面部 23、55 ケース 29、90 開口部 30、31、51、52 挟持ホルダ 36、59 切欠部 45 コイルスプリング(第1付勢手段) 62 引張スプリング(第1付勢手段) 46、64 係合突起(ロック手段) 48、89 ロック装置(ロック手段) 53 クリップバネ(第2付勢手段) A 350ccの容器 B 250ccの容器 C カップ等の容器 D パック等の容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−64441(JP,U) 実開 平4−14539(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60N 3/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗員室内装備品の上面部に形成された開
    口部の下側に設けられた中空状のケースと、 該ケースの開口部より上側に大部分が突出した状態では
    該開口部より突出しない位置にある接続支点を中心にし
    て前記大部分が略V字状に拡開可能で且つ該ケース内に
    収納された状態では相互に重合し得ると共に双方でもっ
    てカップ等の容器を支持可能なる切欠部が形成された一
    対の挟持ホルダと、 常時前記挟持ホルダを前記ケースの上方に付勢してなる
    第1付勢手段と、 該第1付勢手段より強い力で該挟持ホルダの上方移動を
    阻止すると共に解除手段により該阻止を解除し得るロッ
    ク手段と、より構成されて成ることを特徴とする乗物用
    カップホルダ装置。
  2. 【請求項2】 一対の挟持ホルダを拡開方向に付勢させ
    る第2付勢手段を設けた請求項1記載の乗物用カップホ
    ルダ装置。
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