JP4016256B2 - 引出式カップホルダーユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のインストルメントパネルなどに組み込んで、紙コップ、缶、又はペットボトルなどの飲料用カップ類を保持するために使用される引き出し式カップホルダーユニットに関し、更に詳述すると非常にコンパクトに格納されるのにも関わらず、より多くのカップ類を保持することができると共に、カップホルダーとしての機能と共に灰皿やコインケース等の小物入れなどの第2機能部をも付設することができる多機能な引出式カップホルダーユニットに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来から、自動車のセンターコンソールやインストルメントパネルに缶入り飲料等のカップ類を保持するためのカップホルダーを設置することが行われており、この場合、このようなカップホルダーとしては、狭い自動車室内の空間を有効に利用するために、自動車内装の壁面にハウジングを組み込み、このハウジングからホルダーを随時引き出して使用する引出式のものが知られている。
【0003】
しかしながら、近年、自動車のセンターコンソールやインストルメントパネルには、ナビゲーションシステムユニット、ステレオユニット、エアコンユニット、エアバックユニット等多種の装置ユニットを設置することから、灰皿等の小物入れやカップホルダーユニットの設置場所が制約されることが多いのが実情であり、灰皿等の小物入れやカップホルダーの設置に苦慮する場合が多い。
【0004】
また、設置スペースの制限から上記パネルに灰皿とカップホルダーを上下に並べて設置した場合、両方を同時に使用することができなかったり、たとえ同時に使用できたとしても、一方が他方の上部を遮ってしまうため同時に使用する場合には非常に使い勝手の悪いものとなってしまう。
【0005】
一方、自家用乗用車のカップホルダーとしては、2個のカップ類が載置可能なカップホルダーが一般的であるが、近年では、シートアレンジが多彩になり、自家用乗用車の分野においてもフロントシートに3人掛けベンチシートを採用したものや、回転可能なシートにより前後を対面シートにできるもの等もあり、より多くのカップ類を保持することができるカップホルダーが望まれている。
【0006】
しかし、最近では、自動車のセンターコンソールやインストロメントパネルの形状を、事故時の安全性の観点から、丸みを帯びた形状とすることが多く、下部に行くに従いパネル面がフロントへ遠ざかるように傾斜していることが多い。このような場合、パネル上部に設置する必要があるカーナビゲーションユニット、エアバックユニット、エアコンユニット等がパネル面の上部を占有するため、灰皿等の小物入れやカップホルダーは必然的に奥行が狭く、幅も制約のあるパネル下部に設置しなければならない。
【0007】
更に、上記のようなパネル下部にカップホルダーを設置した場合、ホルダーに載せるカップ類を直立させるためには、カップ類の上部がパネルに接触しない程度にホルダーを余分に引き出す必要があり、設置部分の奥行が狭いにも関わらず引出部分の奥行を余分に採らなければならないという問題もあり、これまで、奥行、幅共に狭い部分に設置可能であり、カップ類を多数載置し同時に灰皿や小物入れなどの他の用途としても使用が可能で、更にそれぞれが同時に不自由なく使用することができる多機能で使い勝手のよいカップホルダーは達成されていなかった。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、奥行、幅共に狭い部分に設置可能であるにもかかわらず、灰皿や小物入れなどのカップ保持以外の機能をも有し、更により多くのカップ類を保持することができる上、それぞれの機能を同時に不自由なく使用することができる多機能型のカップホルダーを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、前端面が開放した箱形のユニット本体と、上面に第1カップ保持穴が形成されていると共に、底壁を有しかつ前端面が開放した箱形の部材であり、前方移動限においてこの第1カップ保持穴の形成部分が上記ユニット本体の前端面から外方へと突出するように上記ユニット本体内に前後方向移動可能に収容された第1引出体と、上記ユニット本体と第1引出体との間に設けられ、第1引出体を後方移動限でユニット本体に仮係止する第1仮係止手段と、上面後部に第2カップ保持穴が形成されていると共に、上面前部に第2機能部が設けられ、前方移動限においてこれら第2カップ保持穴及び第2機能部の形成部分が上記第1引出体の前端面から外方へと突出するように上記第1引出体に前後方向移動可能に収容された第2引出体と、上記第1引出体と第2引出体との間に設けられ、上記第1カップ保持穴と第2カップ保持穴とが一致した状態で、第1引出体に対する第2引出体の引き出し動作を上記第1仮係止手段よりも強い係止力で一旦仮係止する第2仮係止手段と、上記第1引出体と第2引出体との間に設けられ、上記第1カップ保持穴と第2カップ保持穴とが重なった状態で第1引出体に対する第2引出体の引出動作を多段階的に仮係止する多段階仮係止手段とを具備してなり、上記第2引出体が上記第1引出体内に格納され、かつこれら両引出体が上記ユニット本体内に格納された状態から、上記第2引出体を引き出すことにより、まず上記第2引出体のみがユニット本体及び第1引出体から引き出され上記第2仮係止手段により仮係止されて、上記第2機能部のみがユニット本体前端面から突出した状態となり、次いで、この仮係止状態のまま上記第1仮係止手段によるユニット本体と第1引出体との仮係止状態が解除されて第1引出体が前方移動限まで引き出され、上記第1カップ保持穴と第2カップ保持穴とが一致した状態で両カップ保持穴がユニット本体前端面から突出した状態となり、更に第1カップ保持穴と第2カップ保持穴とが重なった状態で、上記多段階仮係止手段により、上記第2引出体が多段階的に仮係止されながら引き出された後、この第2引出体が前方移動限まで引き出され、上記第1カップ保持穴、第2カップ保持穴及び第2機能部がそれぞれユニット本体前端面から前方へと引き出された状態となるように構成したことを特徴とする引出式カップホルダーユニットを提供する。
【0010】
本発明のカップホルダーユニットは、上記ユニット本体を自動車等のインストルメントパネルやサイドパネル、その他の所定位置に組み込み、上記第1及び第2引出体を引き出して、カップホルダー又は上記第2機能部に設定された小物入れや灰皿などを使用するものである。
【0011】
この場合、本発明のカップホルダーユニットは、引出体を引き出して使用する場合に、上記のように、まず上記第2引出体のみがユニット本体及び第1引出体から引き出されて、上記第2機能部のみがユニット本体前端面から突出した状態で一旦仮係止され、この状態で第2機能部に設定された小物入れや灰皿などを使用することができる。
【0012】
この状態から更に引出体を引き出すことにより、この仮係止状態のまま上記第1引出体が前方移動限まで引き出されて上記第1カップ保持穴と第2カップ保持穴と一致した状態でユニット本体前端面から突出した状態となり、この重なり合った第1カップ保持穴及び第2カップ保持穴にカップ類を保持することができると共に、このようにカップ類を保持した状態で、同時に上記第2機能部に設定された小物入れや灰皿などを使用することができる。
【0013】
また、このとき第2引出体を更に引き出すことにより、上記のように、第1カップ保持穴と第2カップ保持穴とが重なった状態で、上記第2引出体が多段階的に仮係止されながら引き出され、第1カップ保持穴と第2カップ保持穴とが重なった状態で両カップ保持穴が多段階的にずれた状態となり、これによりカップ類の外径に応じて保持穴の口径を調節することができ、カップ類をガタツキなく確実に保持することができる。
【0014】
更に、第2引出体を前方移動限まで引き出すと、上記のように、第1引出体に設けられた上記第1カップ保持穴、第2引出体に設けられた第2カップ保持穴及び第2機能部がそれぞれ独立した状態でユニット本体前端面から前方へと引き出された状態となり、第1カップ保持穴及び第2カップ保持穴にそれぞれカップ類を保持させることができると共に、同時に第2機能部に設定された小物入れや灰皿を使用することができる。
【0015】
このように、本発明のカップホルダーユニットによれば、一のユニットでカップホルダーとしての機能と共に灰皿や小物入れなどのカップ保持以外の機能をも有し、また第1カップ保持穴と第2カップ保持穴にそれぞれカップ類を保持させることにより多くのカップ類を保持することができる上、第1カップ保持穴のみの使用で足りる場合には必要以上に引出体を引き出す必要が無いので、必要以上に引出体が邪魔になることも無く、しかも上述のようにカップ類を保持する保持穴の径を微調整してガタツキ無くカップ類を保持することができ、更にカップホルダーとしての機能と灰皿や小物入れとしての第2機能とを同時に不自由なく利用することができる。
【0016】
更に、本発明のカップホルダーユニットは、第1引出体と第2引出体の2つの引出体を用いて二段階の引き出し動作とし、更に上記第1仮係止手段、第2仮係止手段及び多段階仮係止手段によって上記の如く引き出し動作を制御することによって上記機能を達成したものであり、このため上述した多機能を有しかつより多くのカップ類を保持し得るにもかかわらず、比較的コンパクトに格納することができ、奥行、幅共に狭い部分にも設置可能である。
【0017】
【発明の実施の形態及び実施例】
以下、実施例を示し、本発明をより具体的に説明する。
図1〜6は、本発明の一実施例にかかる引出式カップホルダーユニットを示すものであり、このカップホルダーユニットは、自動車のインストルメントパネルなどに埋設されるユニット本体1と、該ユニット本体1内に前後方向移動可能に収容された第1引出体2と、該第1引出体2内に前後方向移動可能に収容された第2引出体3とを具備している。
【0018】
上記ユニット本体1は、図1に示されているように、前端面が開放していると共に、上端面も前端部に部分的に上壁11を残して開放した状態に形成された箱形のものである。
【0019】
このユニット本体1の上記上壁11にはその後端縁に開放する切欠状の係止部12,12が所定間隔離間して形成されており、また両側壁内面の上部にはそれぞれ前後方向に沿った2本のレール溝13,13が並設されており、これらレール溝13,13はユニット本体11の前端面に開放している。さらに、この両側壁の内面後部下部には仮係止用の第1係止凹部14,14が設けられている。なお、図中15,15は、ビス孔151を有する固定片であり、この固定片15,15をビス止めすることにより、ユニット本体1を自動車のインストルメントパネル内の所定位置に固定するようになっている。
【0020】
次に、上記第1引出体2は、図1に示されているように、底壁を有し前端面が開放した箱形のものである。この第1引出体2の上端壁前部には2つの第1カップ保持穴21,21が幅方向に沿って並設されていると共に、上壁前端部には四角形の係止孔22が形成されている。また、この上壁上面の後部両側部には、斜め前方へと突出する係止片23,23が設けられており、更に上壁内面中央部には、四角形の第2係止凹部24が形成されている。
【0021】
この第1引出体2の両側壁外面には、その上端部にそれぞれ前後方向に沿った2本のレール突条25,25が並設されている。また、両側壁外面の後端部下部には、それぞれ弾性変形可能な第1係止片26が山形に突出した状態に設けられており、この第1係止片26と上記ユニット本体1の第1係止凹部14とで、第1引出体2を後方移動限でユニット本体1に仮係止する第1仮係止手段が構成されている。
【0022】
更に、この第1引出体2の両側壁外面上部には、それぞれ前後方向に沿った2本のレール突条25,25が並設されていると共に、両側壁内面上部にはそれぞれ前後方向に沿ったレール溝28,28が第1引出体2の前端面に開放して形成されている。また、両側壁内面前端部下部にはそれぞれ断面鋸歯状の多段係止凹凸部27,27が形成されている。
【0023】
この第1引出体2は、図2〜6に示されているように、上記レール突条25,25を上記レール溝13,13に挿入した状態で、上記ユニット本体1内に前後方向移動可能に収容されている。そして、図2,3に示されているように、その後方移動限においては上記第1係止片26が上記第1係止凹部14に係合して仮係止されると共に、図4〜6に示されているように、上記係止片23,23が上記係止部12,12に係合して前方移動限となり、この前方移動限において、上記第1カップ保持穴21,21の形成部分がユニット本体1の前端面から外方に突出するようになっている。
【0024】
次に、上記第2引出体3は、図1に示されているように、下面が開放した箱形のもので、その前端に指掛け部41を有する前面パネル4が取り付けられたものである。この第2引出体3の上端壁後部には2つの第2カップ保持穴31,31が幅方向に沿って並設されていると共に、上壁上面前部には小物入れや灰皿として使用される四角形の凹部32が第2機能部として設けられている(以下、この凹部を「第2機能部32」とする)。また、この上壁上面の後部中央には、斜め前方へと突出する係止片33が設けられており、この係止片33と上記第1引出体2の第2係止凹部24とで第2仮係止手段が構成される。
【0025】
この第2引出体3の両側壁外面には、その上部にそれぞれ前後方向に沿ったレール突条34,34が形成されている。また、両側壁外面の中央部下部には、それぞれ弾性片35,35が取り付けられていると共に、この弾性片35に上記第1引出体2の多段係止凹凸部27,27に係合する仮係止突起36が外側方へと突出した状態に形成されており、この仮係止突起36と上記第1引出体2の多段係止凹凸部27とで、第2引出体3の引出動作を多段階的に仮係止する多段階仮係止手段が構成される。
【0026】
更に、この第2引出体3の両側壁後部には、軸受け孔37,37が設けられており、この軸受け孔37,37に底受け体5が回動可能に取り付けられている。即ち、この底受け体5は、一対のアーム板51,51の一端部間に底受け板52を一体に架設した部材であり、両アーム板51,51の他端部を上記第2引出体3の軸受け孔37,37に軸着して第2引出体3の下面側に回動可能に取り付けられたものである。そして、この底受け体5は上方回動限において第2引出体3の内側に完全に格納され、かつ自重により下方へとスイングし下方回動限において底受け板52が上記第2カップ保持穴31,31の直下に位置するようになっている。
【0027】
この第2引出体3は、図2〜6に示されているように、上記レール突条34,34を上記レール溝28,28に挿入した状態で、上記第1引出体2内に前後方向移動可能に収容されている。そして、図2に示されているように、後方移動限において第2引出体3の前端に取り付けられた前面パネル4がユニット本体1及び第1引出体2の前端面を完全に覆う状態となり、この状態において、ユニット本体1が組み込まれたインストルメントパネル等の表面と前面パネル4の表面とがほぼ同一面を構成するようになっている。なお、この後方移動限にある第2引出体3は、上記係止片33が所定圧力で第1引出体2の上壁内面に圧接した状態となっており、その摩擦力で第1引出体2内に格納された状態が保持されるようになっている。またこのとき、上記底受け体5は上方回動限にあり、第2引出体3の内側に格納された状態となる。
【0028】
また、この第2引出体3は、図6に示されているように、上記係止片33が上記第1引出体2の係止孔22内に嵌合して係止され前方移動限となり、このとき上記第2カップ保持穴31,31及び第2機能部32の形成部分が、第1引出体2の前端面から外方へと突出するようになっている。
【0029】
更に、この第2引出体3は、上記後方移動限から前方移動限へと移動する間に、図3,4に示されているように、上記係止片33が上記第1引出体2の第2係止凹部24に一旦係合して仮係止され、更に図5に示されているように、この仮係止状態が解除されると同時に上記仮係止突起36が上記第1引出体2の多段係止凹凸部27に係合し、上記仮係止突起36が多段係止凹凸部27の凹部に順次係合することによってこの第2引出体3が多段階的に仮係止されながら所定量移動した後、前方移動限まで移動するようになっている。この場合、上記係止片33と第2係止凹部24とが一旦係合して仮係止されたときには、上記第1カップ保持穴21と第2カップ保持穴31とが完全に一致した状態となり、上記仮係止突起36と多段係止凹凸部27とが係合した状態で多段階的に移動する際には、上記第1カップ保持穴21と第2カップ保持穴31とが重なった状態で多段階的にずれて行くようになる。
【0030】
なお、この第2引出体3が前方移動限まで引き出されると、図6に示されているように、上記底受け体5が自重により下方へとスイングし、上述のように、底受け板52が上記第2カップ保持穴31,31の直下に位置するようになっている。
【0031】
次に、このカップホルダーユニットの動作について説明する。
本実施例のカップホルダーユニットは、上記ユニット本体1を自動車のインストルメントパネルなどに埋設して自動車の車内に組み込み、常時は、図2に示されているように、上記第1引出体2及び第2引出体3を共にユニット本体1内に格納しておき、必要時のこれら引出体2,3を引き出して、カップホルダーや小物入れ等として使用するものである。
【0032】
使用時は、図2に示された格納状態から、上記前面パネル4の指掛け部41に指を掛けて両引出体2,3を引き出すが、この場合、まず第1引出体2の第1係止片26が上記第1係止凹部14に係合した仮係止状態のまま、上記第2引出体3のみがユニット本体1及び第1引出体2から引き出され、図3に示されているように、第2引出体3の係止片33が第1引出体2の第2係止凹部24に係合して仮係止され、上記第2機能部32のみがユニット本体1前端面から突出した状態となり、この状態で第2機能部32に設定された小物入れや灰皿などを使用することができる。
【0033】
なおこのとき、ユニット本体1内では、第1引出体2の第1カップ保持穴21と第2引出体3の第2カップ保持穴31とが完全に一致した状態となっている。また、上記係止片33と第2係止凹部24との係合による第2引出体3と第1引出体2との仮係止状態は、上記第1係止片26と第1係止凹部14との係合による第1引出体2とユニット本体1との仮係止状態よりも強い係合力により仮係止されている。
【0034】
この状態から更に第2引出体3を引き出すことにより、第2引出体3と第1引出体2との仮係止状態が維持されたまま、上記第1係止片26と第1係止凹部14との係合が解除されて第1引出体2とユニット本体1との仮係止状態が解消され、図4に示されているように、この上記第1引出体2が前方移動限まで引き出されて上記第1カップ保持穴21と第2カップ保持穴31と一致した状態でユニット本体1前端面から突出した状態となる。そして、この重なり合った第1カップ保持穴21及び第2カップ保持穴31にカップ類を保持することができると共に、このようにカップ類を保持した状態で、同時に上記第2機能部32に設定された小物入れや灰皿などを使用することができる。
【0035】
また、この状態から第2引出体3を更に引き出すと、図5に示されているように、上記係止片33と第2係止凹部24との係合状態が解除されて第2引出体3と第1引出体2との仮係止状態が解消されると同時に、第2引出体3の仮係止突起36と第1引出体2の多段係止凹凸部27とが係合し、この第2引出体3が多段階的に仮係止されながら引き出され、上記第1カップ保持穴21と第2カップ保持穴31とが重なった状態で両カップ保持穴21,31が多段階的にずれた状態となり、これによりカップ類の外径に応じて保持穴の口径を調節することができ、カップ類をガタツキなく確実に保持することができる。
【0036】
更に、第2引出体3を前方移動限まで引き出すと、図6に示されているように、第1引出体2に設けられた上記第1カップ保持穴21、第2引出体3に設けられた第2カップ保持穴31及び第2機能部32がそれぞれ独立した状態でユニット本体1の前端面から前方へと引き出された状態となると共に、第2引出体3に取り付けられた上記底受け体5が下方へとスイングして第2カップ保持穴31の直下に位置し、第1カップ保持穴21及び第2カップ保持穴31にそれぞれカップ類を保持させることができると共に、同時に第2機能部32に設定された小物入れや灰皿を使用することができる。
【0037】
そして、使用後これら両引出体2,3を格納する場合には、前面パネル4を後方へと押圧して両引出体2,3をユニット本体1内へと押し込むことにより、まず第1引出体2が後方移動限まで後退し、次いで第2引出体3が第1引出体2内に押し込まれて行くと共に上記底受け体5が第1引出体2の前端縁部に押圧されて上方へと回動し第2引出体3の内側に格納された後、第2引出体3が完全に第1引出体2内に収容されて、図2に示された初期状態に戻るものである。
【0038】
このように、本例のカップホルダーユニットによれば、一つのユニットでカップホルダーとしての機能と共に灰皿や小物入れなどのカップ保持以外の機能をも有し、また第1カップ保持穴21と第2カップ保持穴31にそれぞれカップ類を保持させることにより、多くのカップ類を保持することができる上、第1カップ保持穴21のみの使用で足りる場合には必要以上に引出体を引き出す必要が無いので、必要以上に引出体が邪魔になることも無く、しかも上述のようにカップ類を保持する保持穴の径を微調整してガタツキ無くカップ類を保持することができ、更にカップホルダーとしての機能と灰皿や小物入れとしての第2機能とを同時に不自由なく利用することができる。
【0039】
更に、このカップホルダーユニットは、第1引出体2と第2引出体3の2つの引出体を用いて二段階の引き出し動作とし、更に上記第1仮係止手段(第1係止片26と第1係止凹部14)、第2仮係止手段(係止片33と第2係止凹部24)及び多段階仮係止手段(仮係止突起36と多段係止凹凸部27)によって上記の如く引き出し動作を制御することにより上記機能を達成したものであり、このため上述した多機能を有しかつより多くのカップ類を保持し得るにもかかわらず、比較的コンパクトに格納することができ、奥行、幅共に狭い部分にも設置可能である。
【0040】
なお、本発明のカップホルダーユニットは、上記実施例に制限されるものではない。例えば、上記実施例ではユニット本体1にレール溝13を形成し、第1引出体2にレール突条25を設けたが、逆に第1引出体2側にレール溝を形成し、ユニット本体1側にレール突条を設けてもよく、また第1引出体2のレール溝28と第2引出体3のレール突条も上記と同様である。
また、使用時及び格納時にユニット本体1、第1引出体2、第2引出体3を係止する機構や底受け体5によるカップ類の支持機構は、適宜変更することができ、その他の構成についても本発明の要旨を逸脱しない限り適宜変更して差し支えない。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のカップホルダーユニットは、小さなスペースに設置可能であるにもかかわらず、灰皿や小物入れなどのカップ保持以外の機能をも有し、更により多くのカップ類を保持することができる上、それぞれの機能を同時に不自由なく使用することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるカップホルダーユニットを示す分解斜視図である。
【図2】同カップホルダーユニットの格納状態を示す斜視図である。
【図3】同カップホルダーユニットの引出体を引き出す動作の第1段階を示す斜視図である。
【図4】同動作の第2段階を示す斜視図である。
【図5】同動作の第3段階を示す斜視図である。
【図6】同動作の最終段階を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ユニット本体
14 第1係止凹部
2 第1引出体
21 第1カップ保持穴
26 第1係止片
27 多段係止凹凸部
3 第2引出体
31 第2カップ保持穴
32 第2機能部
33 係止片
36 仮係止突起
4 前面パネル
5 底受け体

Claims (3)

  1. 前端面が開放した箱形のユニット本体と、
    上面に第1カップ保持穴が形成されていると共に、底壁を有しかつ前端面が開放した箱形の部材であり、前方移動限においてこの第1カップ保持穴の形成部分が上記ユニット本体の前端面から外方へと突出するように上記ユニット本体内に前後方向移動可能に収容された第1引出体と、
    上記ユニット本体と第1引出体との間に設けられ、第1引出体を後方移動限でユニット本体に仮係止する第1仮係止手段と、
    上面後部に第2カップ保持穴が形成されていると共に、上面前部に第2機能部が設けられ、前方移動限においてこれら第2カップ保持穴及び第2機能部の形成部分が上記第1引出体の前端面から外方へと突出するように上記第1引出体に前後方向移動可能に収容された第2引出体と、
    上記第1引出体と第2引出体との間に設けられ、上記第1カップ保持穴と第2カップ保持穴とが一致した状態で、第1引出体に対する第2引出体の引き出し動作を上記第1仮係止手段よりも強い係止力で一旦仮係止する第2仮係止手段と、
    上記第1引出体と第2引出体との間に設けられ、上記第1カップ保持穴と第2カップ保持穴とが重なった状態で第1引出体に対する第2引出体の引出動作を多段階的に仮係止する多段階仮係止手段とを具備してなり、
    上記第2引出体が上記第1引出体内に格納され、かつこれら両引出体が上記ユニット本体内に格納された状態から、上記第2引出体を引き出すことにより、まず上記第2引出体のみがユニット本体及び第1引出体から引き出され上記第2仮係止手段により仮係止されて、上記第2機能部のみがユニット本体前端面から突出した状態となり、次いで、この仮係止状態のまま上記第1仮係止手段によるユニット本体と第1引出体との仮係止状態が解除されて第1引出体が前方移動限まで引き出され、上記第1カップ保持穴と第2カップ保持穴とが一致した状態で両カップ保持穴がユニット本体前端面から突出した状態となり、更に第1カップ保持穴と第2カップ保持穴とが重なった状態で、上記多段階仮係止手段により、上記第2引出体が多段階的に仮係止されながら引き出された後、この第2引出体が前方移動限まで引き出され、上記第1カップ保持穴、第2カップ保持穴及び第2機能部がそれぞれユニット本体前端面から前方へと引き出された状態となるように構成したことを特徴とする引出式カップホルダーユニット。
  2. 上記多段階仮係止手段が、上記第1引出体と第2引出体の一方に設けられた断面略鋸歯状の多段係止凹凸部と、他方の引出体に設けられ該多段係止凹凸部に弾性的に当接する仮係止突起とを具備し、上記第2引出体の引き出し動作に従動して上記仮係止突起が上記多段係止凹凸部の凹部に順次係合することにより、第2引出体を第1引出体に多段階的に仮係止するように構成された請求項1記載の引出式カップホルダーユニット。
  3. 上記第2機能部に小物入れ又は灰皿が設定された請求項1又は2記載の引出式カップホルダーユニット。
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