JP3296225B2 - 引き出し式収納装置 - Google Patents

引き出し式収納装置

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JP3296225B2
JP3296225B2 JP35590796A JP35590796A JP3296225B2 JP 3296225 B2 JP3296225 B2 JP 3296225B2 JP 35590796 A JP35590796 A JP 35590796A JP 35590796 A JP35590796 A JP 35590796A JP 3296225 B2 JP3296225 B2 JP 3296225B2
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淳也 古郡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のセンター
コンソール部分に設けられる引き出し式のカップホルダ
などとして使用される引き出し式収納装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】インスツルメントパネルなどの立壁面に
引き出し状の小物入れを設け、利便性を向上させてい
る。小物入れは、文字通りの物入れとしての引き出し、
カードケース、各種スイッチ操作盤、液晶表示パネルの
支持体、灰皿やカップホルダーなど種々のものがある。
【0003】これらは車両の走行のための各種メーター
やスイッチ、空調用吹出口や空調操作パネル、オーディ
オ機器などと共に、運転者が見易く安全に操作できる場
所に各機能の重要性とハンドルや変速レバーなどとの干
渉なきこと、及び美観等を考慮して配置される。
【0004】そのような場所に配置しやすい小物入れ装
置の例が、特開平6−211079号公報及び実開平5
−86675公報にそれぞれ開示されている。すなわ
ち、特開平6−211079号公報の開示技術は、引出
体をユニット本体から引き出す際に、この引出体がユニ
ット本体内を前方へと移動するのに伴って、引出体のガ
イド突起がユニット本体のガイド溝内を摺動し、ガイド
突起がガイド溝の斜行部に案内されて一側方に摺動す
る。これにより、引出体がユニット本体の前端面から突
出すると共に、一側方に移動し、引出体がユニット本体
の手前から一側方にずれた状態に引き出されるものであ
る。
【0005】また、実開平5−86675公報の開示技
術は、湾曲した外ケース内に、この外ケースと同じ曲率
で湾曲した内ケースを摺動可能に収容し、この内ケース
を引き出した状態では、内ケースが外ケースの前端面か
ら突出すると共に、湾曲面に沿って一側方に移動し、内
ケースが外ケースの手前から一側方に偏った状態に引き
出される物入れ装置(容器ホルダー装置)である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た前者の従来例の物入れ装置にあっては、直進−傾斜−
直進の動作をするので、手動で操作するとき、偏位点で
急な左右への動きを伴うので、操作性に劣るという問題
点を有していた。
【0007】また、引出体がユニット本体の手前から一
側方にずれた状態に引き出されると、ユニット本体の前
面に開口部が形成されて美観を損なうばかりか、引出体
の開口部側を手でもって収納操作をするとき、手を挟む
虞れがある。
【0008】また、上記した後者の従来例の物入れ装置
にあっては、装置全体の外形寸法よりも相当に大きい半
径の円弧を描くように引き出される構成であるために、
直線状に進退させる構成に比べてガタツキを生じやすい
という問題点を有していた。
【0009】本発明は、上記の問題点に着目して成され
たものであって、その目的とするところは、乗員の直感
的な引出し方向に強制的に動かしたときの引出体とケー
スとの摺接(カジリ)や食い込みなどを未然に防ぎ得
て、曲がるように進退する引出体を、進退方向に円滑に
案内できて、操作性が向上する引き出し式収納装置を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明に係わる引き出し式収納装置は、
内装部品の格納スペースに設けられたケースと、前記ケ
ース内に出入り可能に設けられて物品を保持する引出体
と、前記ケースの内部の両側に設けられ且つ弾性部によ
り前記引出体側に付勢されて前記引出体に摺接して、前
記引出体を、円弧を描くように進退方向に案内する一方
及び他方の摺接案内体とを備え、前記弾性部の弾性力
が、前記ケースに対する前記引出体の引き出し方向に向
かって順次大きくなるように設定して構成したことを特
徴とする。
【0011】かかる構成により、摺接案内体は、その弾
性部により前記引出体側に付勢されて前記引出体に摺接
しており、前記弾性部の一つは他と異なる弾性力を有す
るために、前記引出体を、円弧を描くよう進退方向に案
内する場合、乗員の直感的な引出し方向に強制的に動か
したときの引出体とケースとの摺接(カジリ)や食い込
みなどを未然に防ぎ、円滑に作動するようになる。
【0012】このために、取付位置から操作により適す
る位置に曲がるように進退する前記引出体を、進退方向
に円滑に案内できて、操作性が向上できる。
【0013】また、上記の目的を達成するために、請求
項2の発明に係わる引き出し式収納装置は、内装部品の
格納スペースに設けられたケースと、前記ケース内に出
入り可能に設けられて物品を保持する引出体と、前記ケ
ースの内部の両側に設けられ且つ弾性部により前記引出
体側に付勢されて前記引出体に摺接して、前記引出体
を、円弧を描くように進退方向に案内する一方及び他方
の摺接案内体とを備え、前記弾性部の弾性力が、前記ケ
ースに対する前記引出体の引き出し方向に向かって順次
大きくなるように設定して構成したことを特徴とする。
【0014】かかる構成により、一方及び他方の摺接案
内体は、その弾性部により前記引出体側に付勢されて前
記引出体に摺接しており、前記弾性部の一つは他と異な
る弾性力を有するために、前記引出体を、円弧を描くよ
う進退方向に案内する場合、乗員の直感的な引出し方向
に強制的に動かしたときの引出体とケースとの摺接(カ
ジリ)や食い込みなどを未然に防ぎ、円滑に作動するよ
うになる。
【0015】このために、取付位置から操作により適す
る位置に曲がるように進退する前記引出体を、進退方向
に円滑に案内できて、操作性が向上できる。
【0016】また、上記の目的を達成するために、請求
項3の発明に係わる引き出し式収納装置は、請求項1又
は請求項2に記載の引き出し式収納装置において、前記
格納スペースの側縁と滑らかに連続する仮想曲面の法線
方向を最初の引き出し方向とし、この最初の引き出し方
向と、この最初の引き出し方向とは直交する方向とに、
前記引出体の動作方向をベクトル分解し、前記摺接案内
体の前記弾性部の弾性力を前記直交する方向のベクトル
成分に比例して設定するようにした。
【0017】かかる構成により、前記摺接案内体が、前
記引出体を、進退方向に円滑に案内できるようにするた
めに、前記摺接案内体の前記弾性部の弾性力を前記直交
する方向のベクトル成分に比例して設定することができ
る。このために、上記した請求項1又は請求項2の発明
の作用と同様な作用を奏し得る。
【0018】また、上記の目的を達成するために、請求
項4の発明に係わる引き出し式収納装置は、請求項2又
は3に記載の引き出し式収納装置において、前記引出体
を、平面視で円弧状の引出体本体の両側に摺接部を設け
て、その一方の摺接部を円弧の外周側として、前記引出
体本体の軸線イに対して外方に凸となるように湾曲さ
せ、他方の摺接部を円弧の内周側として、前記引出体本
軸線イに対して内方に凹となるように湾曲させて構
成し、前記一方の摺接案内体を前記一方の摺接部に摺接
させると共に、前記他方の摺接案内体を前記他方の摺接
部に摺接させ、前記一方の摺接案内体の前記一方の摺接
部への当接点の数を、前記他方の摺接案内体の前記他方
の摺接部への当接点の数より多くした。
【0019】かかる構成により、前記引出体において円
弧の外周は、内周に対して相対的な移動量が大きいの
で、外周側の当接点が内周側の当接点よりもその数が多
くすることにより、前記引出体の円弧状の運動をより滑
らかに案内することができる。このために、上記した請
求項2又は請求項3の発明の作用と同様な作用を奏し得
る。
【0020】また、上記の目的を達成するために、請求
項5の発明に係わる引き出し式収納装置は、請求項1又
は請求項2又は請求項3又は請求項4に記載の引き出し
式収納装置において、前記引出体が容器を保持する容器
保持部を有する。
【0021】かかる構成により、上記した請求項1の発
明の作用と同様な作用を奏し得るばかりか、前記引出体
が容器保持部を有することにより、カップホルダとして
の使用が可能になる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明に係わる引き出し式
収納装置の配置を示す車室の内装部の斜視図、図2は本
発明に係わる引き出し式収納装置の組立状態の斜視図、
図3は同引き出し式収納装置の分解状態の斜視図、図4
は同引き出し式収納装置の横断面図である。
【0023】本発明に係わる引き出し式収納装置の一例
としては、図2に示すカップホルダユニット10があ
る。このカップホルダユニット10は、図1に示すよう
にインスツルメントパネル(内装部品)1に向かって中
央よりやや左寄りに、すなわち運転者からやや離れた箇
所(格納スペース40)に配置されている。
【0024】前記カップホルダユニット10は、図3に
示すようにケース11と、引出体12と、一方及び他方
の摺接案内体である左右のガイドスペーサ13、14
と、サポート15と、アジャスタ16L、16Rとから
大略構成してある。
【0025】前記ケース11は、上、下面部11a、1
1bと左、右側面部11c、11dとを有していて、そ
の前面は、左右方向に長い偏平な開口部17にしてあ
り、この開口部17の周囲に鍔部18が設けてあり、ま
た、ケース11の後面は解放してある。そして、ケース
11の左、右側部は、上、下面部11a、11bと左、
右側面部11c、11dとにより断面コ字形状のガイド
部18L、18Rにしてあって、ガイド部18L、18
Rの側面、すなわち、左、右側面部11c、11dには
前、後側係合孔19−1L、19−2L、19−1R、
19−2Rが形成してある。また、前記ガイド部18
L、18Rの上面側にはストッパー用突起部(図示せ
ず)が設けてある。
【0026】前記引出体12は、板状で且つ平面視で円
弧状の引出体本体12Aを有しており、この引出体本体
12Aの面部には互いに連通した一対のカップ挿通穴2
0L、20Rが設けてあり、これらのカップ挿通穴20
L、20Rの後部には切欠き部より成るアジャスタ装着
部21L、21Rが設けてあり、これらのアジャスタ装
着部21L、21Rのそれぞれの左、右側部には係止孔
部24が設けてある。また、前記引出体本体12Aの前
先部分には、この前先部分の全長に亘って摘み部22に
成されている。
【0027】また、引出体本体12Aの左、右側部は、
断面コ字形状の摺接部としてのレール部23L、23R
に成されており、引出体本体12Aが平面視で円弧状を
成していることから、その左側のレール部23Lは円弧
の外周に該当し、引出体本体12Aの軸線イに対して外
方に凸となるように湾曲しており、また、右側のレール
部23Rは円弧の内周に該当し、引出体本体12Aの軸
線イに対して内方に凹となるように湾曲していて、左、
右側のレール部23L、23Rは共に同じ曲率で湾曲し
ている。
【0028】また、前記引出体本体12Aの下面部の後
部左右にはサポート支承部25が設けてあり、また、引
出体本体12Aの上面部の後部左右にはストッパー26
L、26Rが設けてある。これらのストッパー26L、
26Rは、上面部に形成した片持ち片部27に設けた突
起部27Aと、ストッパー用突起部28とより構成して
ある。
【0029】そして、前記アジャスタ装着部21L、2
1Rのそれぞれの左、右側部の係止孔部24に係止端部
29を挿入係止してアジャスタ16L、16Rが取り付
けてあり、また、前記引出体本体12Aには、前記サポ
ート支承部25に両端の支承軸部30を支承してサポー
ト15が上下方向に揺動可能に取り付けてある。
【0030】左のガイドスペーサ(一方の摺接案内体)
13は短冊状のスペーサ本体13Aを備えており、この
スペーサ本体13Aの前端には前側係止部31が、後端
には後側係止部32がそれぞれ形成してある。そして、
面部13cは内方に膨出していて、この膨出した弾性部
37の表面側には、後方から前方に向かって第1、第
2、第3、第4、第5左側接点リブ40D、40E、4
0F、40G、40Hが形成してある。
【0031】また、右のガイドスペーサ(他方の摺接案
内体)14は、上、下面部14a、14bと面部14c
とを有したスペーサ本体14Aを有しており、このスペ
ーサ本体14Aの前端には前側係止部33が、後端には
後側係止部34がそれぞれ形成してある。そして、前記
スペーサ本体14Aには前、後側弾性部35、36が形
成してあり、後側弾性部3の表面側には、第1右側接
点リブ40Aが、前側弾性部36には第2、第3右側接
点リブ40B、40Cがそれぞれ形成してある。
【0032】そして、前記ケース11の左側のガイド部
18Lの内側には、左のガイドスペーサ13が、その前
側係止部31を前側係合孔19−1Lに、その後側係止
部32を後側係合孔19−2Lにそれぞれ係止して取り
付けてあり、前記ケース11の右側のガイド部18Rの
内側には、右のガイドスペーサ14が、その前側係止部
33を前側係合孔19−1Rに、その後側係止部34を
後側係合孔19−2Rにそれぞれ係止して取り付けてあ
る。
【0033】また、前記ケース11内には、この開口部
17から内部に前記引出体12が挿入してあり、引出体
本体12Aの右側のレール部23Rには、右のガイドス
ペーサ14が、その第1、第2、第3右側接点リブ40
A、40B、40Cをレール部23Rの面部23−1R
に摺接させて挿入してあり、また、引出体本体12Aの
左側のレール部23Lには、左のガイドスペーサ13
が、その第1、第2、第3、第4、第5左側接点リブ4
0D、40E、40F、40G、40Hをレール部23
Lの面部23−1Lに摺接させて挿入してある。
【0034】このように組み立てられたカップホルダユ
ニット10は、そのケース11をインスツルメントパネ
ル1に設けられた格納スペース40に装着されてインス
ツルメントパネル1に取り付けてある。
【0035】次に、上記のように構成されたカップホル
ダユニット10の作動を説明する。前記引出体12が前
記ケース11内に挿入された収納状態では、前記サポー
ト15は、ケース11の開口部17の下縁部に干渉して
引出体12と略平行する状態になって前記ケース11内
に挿入されている。
【0036】この収納状態から引出体12の摘み部22
を手で摘んで引くことにより、この引出体12を引き出
す。この場合、引出体12をケース11から引き出す際
に、この引出体12がケース11内を引き出し方向へと
移動するのに伴って、引出体12は、その左、右側のレ
ール部23L、23Rが左右のガイドスペーサ13、1
4に対して摺動し、湾曲したレール部23L、23Rに
案内されて右旋回方向Rに摺動する。これにより、引出
体12がケース11の前端面から突出すると共に、右方
向Pに移動し、図4の仮想線に示すように引出体12が
ケース11の手前から右方向Pにずれた状態に引き出さ
れる。
【0037】そして、引出体12がケース11の前端面
から完全に突出した状態では、前記ストッパー26L、
26Rの片持ち片部27に設けた突起部27Aと、スト
ッパー用突起部28とが、前記ガイド部18L、18R
の上面側のストッパー用突起部を挟み込んで、引出体1
2の抜けを防止すると共に、サポート15が、その両端
の支承軸部30を支点にして下方向に揺動する。したが
って、前記サポート15と共に、容器保持部を構成する
カップ挿通穴20L、20Rにカップ(図示せず)を挿
入すると、これらのカップの底はサポート15により支
持されべく、カップ保持が可能になる。
【0038】引出体本体12Aの右側のレール部23R
の面部23−1Rには、右のガイドスペーサ14の第
1、第2、第3右側接点リブ40A、40B、40Cが
摺接しており、また、引出体本体12Aの左側のレール
部23Lの面部23−1Lには、左のガイドスペーサ1
3の第1、第2、第3、第4、第5左側接点リブ40
D、40E、40F、40G、40Hが摺接している
が、各当接点をA〜Hで示すと、乗員の直感的な引出し
方向(前記格納スペース40の側縁と滑らかに連続する
仮想曲面の法線方向を最初の引き出し方向)Qと、この
引出し方向Qに直交する、すなわち右方向Pへの弾性力
は、乗員の直感的な引出し方向Qへの荷重(引出力)W
と引出体12の動こうとする方向Uとの関係で各当接点
A〜HでVA 〜VH のような関係になる。
【0039】すなわち、当接点A、B、Cでは図6の
(1)、(2)、(3)に示すようにVA 、VB 、VC
が決定されて、VA <VB <VC となるし、また、当接
点D、E、F、G、Hでは図7の(1)、(2)、
(3)、(4)、(5)に示すようにVD 、VE
F 、VG 、VH が決定されて、VD <VE <VF <V
G <VHとなって、前記引出体12の引出し方向Qに向
かって順次、右方向Pへの弾性力Vが大きくなるし、ま
た、左のガイドスペーサ13の第5左側接点Hより右の
ガイドスペーサ14の第3右側接点Cの方が右方向Pへ
の弾性力Vが大きくなる。
【0040】また、乗員の直感的な引出し方向Qに対し
て引出体12の動くべき方向のずれは左のガイドスペー
サ13の第5左側接点Hや右のガイドスペーサ14の第
3右側接点Cにおいて大きくなる。
【0041】上記した関係を考慮して、ガイドスペーサ
13、14には、その材質、肉厚及び断面形状が設定し
てあるために、乗員の直感的な引出し方向Qに強制的に
動かしたときの引出体12とケース1との摺接(カジ
リ)や食い込みなどを未然に防ぎ、円滑に作動するよう
になる。
【0042】また、前記引出体12において円弧の外周
は、内周に対して相対的な移動量が大きいので、内周側
の当接点がA、B、Cの3つであるのに対して外周側の
当接点がD、E、F、G、Hの5つであり、当接点D、
E、F、G、Hの分布巾も大きくしてあるために、円弧
状の運動をより滑らかに案内するようになる。
【0043】なお、上記した実施の形態例のようにガイ
ドスペーサ13、14は手動用として構成する他、ぜん
まいなどの付勢手段、あるいは付勢手段とオイルダンパ
ーなどの減速手段と組み合わせて付勢円弧運動を円滑に
案内することもできる。
【0044】なお、前記引出体12を、平面視で円弧状
の引出体本体12Aの両側にレール部23L、23Rを
設けて、その左のレール部23Lを円弧の外周側となる
ように湾曲させ、右のレール部23Rを円弧の内周側と
なるように湾曲させて構成して、水平面内で円弧を描く
ように移動させたが、前記引出体を垂直面内で円弧を描
くように移動するようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
係わる引き出し式収納装置によれば、内装部品の格納ス
ペースに設けられたケースと、前記ケース内に出入り可
能に設けられて物品を保持する引出体と、前記ケースの
内部の両側に設けられ且つ弾性部により前記引出体側に
付勢されて前記引出体に摺接して、前記引出体を、円弧
を描くように進退方向に案内する一方及び他方の摺接案
内体とを備え、前記弾性部の弾性力が、前記ケースに対
する前記引出体の引き出し方向に向かって順次大きくな
るように設定して構成したために、前記引出体を、円弧
を描くよう進退方向に案内する場合、乗員の直感的な引
出し方向に強制的に動かしたときの引出体とケースとの
摺接(カジリ)や食い込みなどを未然に防ぎ、円滑に作
動するようになる。
【0046】このために、取付位置から操作により適す
る位置に曲がるように進退する前記引出体を、進退方向
に円滑に案内できて、操作性が向上できる。
【0047】また、請求項2の発明に係わる引き出し式
収納装置によれば、内装部品の格納スペースに設けられ
たケースと、前記ケース内に出入可能に設けられて物品
を保持する引出体と、前記ケースの内部の両側に設けら
れ且つ弾性部により前記引出体側に付勢されて前記引出
体に摺接して、前記引出体を、円弧を描くよう進退方向
に案内する一方及び他方の摺接案内体とを備え、前記弾
性部の弾性力が、前記ケースに対する前記引出体の引き
出し方向に向かって順次大きくなるように設定して構成
したために、前記引出体を、円弧を描くよう進退方向に
案内する場合、乗員の直感的な引出し方向に強制的に動
かしたときの引出体とケースとの摺接(カジリ)や食い
込みなどを未然に防ぎ、円滑に作動するようになる。
【0048】このために、取付位置から操作により適す
る位置に曲がるように進退する前記引出体を、進退方向
に円滑に案内できて、操作性が向上できる。
【0049】また、請求項3の発明に係わる引き出し式
収納装置によれば、請求項1又は請求項2に記載の引き
出し式収納装置において、前記格納スペースの側縁と滑
らかに連続する仮想曲面の法線方向を最初の引き出し方
向とし、この最初の引き出し方向と、この最初の引き出
し方向とは直交する方向とに、前記引出体の動作方向を
ベクトル分解し、前記摺接案内体の前記弾性部の弾性力
を前記直交する方向のベクトル成分に比例して設定する
ようにしたことにより、前記摺接案内体が、前記引出体
を、進退方向に円滑に案内できるようにするために、前
記摺接案内体の前記弾性部の弾性力を前記直交する方向
のベクトル成分に比例して設定することができる。この
ために、上記した請求項1又は請求項2の発明の効果と
同様な効果を奏し得る。
【0050】また、請求項4の発明に係わる引き出し式
収納装置によれば、請求項2又は請求項3に記載の引き
出し式収納装置において、前記引出体を、平面視で円弧
状の引出体本体の両側に摺接部を設けて、その一方の摺
接部を円弧の外周側として、前記引出体本体の軸線イに
対して外方に凸となるように湾曲させ、他方の摺接部を
円弧の内周側として、前記引出体本体軸線イに対して
内方に凹となるように湾曲させて構成し、前記一方の摺
接案内体を前記一方の摺接部に摺接させると共に、前記
他方の摺接案内体を前記他方の摺接部に摺接させ、前記
一方の摺接案内体の前記一方の摺接部への当接点の数
を、前記他方の摺接案内体の前記他方の摺接部への当接
点の数より多くすることにより、前記引出体において円
弧の外周は、内周に対して相対的な移動量が大きいの
で、外周側の当接点が内周側の当接点よりもその数が多
くすることにより、前記引出体の円弧状の運動をより滑
らかに案内することができる。このために、上記した請
求項2又は請求項3の発明の効果と同様な効果を奏し得
る。
【0051】また、請求項5の発明に係わる引き出し式
収納装置によれば、請求項1又は請求項2又は請求項3
又は請求項4に記載の引き出し式収納装置において、前
記引出体が容器を保持する容器保持部を有することによ
り、上記した請求項1の発明の効果と同様な効果を奏し
得るばかりか、前記引出体が容器保持部を有することに
より、カップホルダとしての使用が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる引き出し式収納装置の配置を示
す車室の内装部の斜視図である。
【図2】本発明に係わる引き出し式収納装置の組立状態
の斜視図である。
【図3】同引き出し式収納装置の分解状態の斜視図であ
る。
【図4】同引き出し式収納装置の横断面図である。
【図5】同引き出し式収納装置における引出体の平面図
である。
【図6】(1)は当接点Aにおける引出体の動作方向の
ベクトル分解図である。(2)は当接点Bにおける引出
体の動作方向のベクトル分解図である。(3)は当接点
Cにおける引出体の動作方向のベクトル分解図である。
【図7】(1)は当接点Dにおける引出体の動作方向の
ベクトル分解図である。(2)は当接点Eにおける引出
体の動作方向のベクトル分解図である。(3)は当接点
Fにおける引出体の動作方向のベクトル分解図である。
(4)は当接点Gにおける引出体の動作方向のベクトル
分解図である。(5)は当接点Hにおける引出体の動作
方向のベクトル分解図である。
【符号の説明】
12 引出体 12A 引出体本体 13 左のガイドスペーサ(一方の摺接案内体) 14 右のガイドスペーサ(他方の摺接案内体) 23L 左のレール部(一方の摺接部) 23R 右のレール部(他方の摺接部) A〜H 当接点

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内装部品の格納スペースに設けられたケ
    ースと、 前記ケース内に出入り可能に設けられて物品を保持する
    引出体と、 前記ケースの内部の少なくとも一側に設けられ且つ複数
    の弾性部により前記引出体側に付勢されて前記引出体に
    摺接して、前記引出体を、円弧を描くように進退方向に
    案内する摺接案内体とを備え、 前記複数の弾性部の弾性力が、前記ケースに対する前記
    引出体の引き出し方向に向かって順次大きくなるように
    設定して構成したことを特徴とする引き出し式収納装
    置。
  2. 【請求項2】 内装部品の格納スペースに設けられたケ
    ースと、 前記ケース内に出入り可能に設けられて物品を保持する
    引出体と、 前記ケースの内部の両側に設けられ且つ弾性部により前
    記引出体側に付勢されて前記引出体に摺接して、前記引
    出体を、円弧を描くように進退方向に案内する一方及び
    他方の摺接案内体とを備え、 前記弾性部の弾性力が、前記ケースに対する前記引出体
    の引き出し方向に向かって順次大きくなるように設定し
    て構成したことを特徴とする引き出し式収納装置。
  3. 【請求項3】 前記格納スペースの側縁と滑らかに連続
    する仮想曲面の法線方向を最初の引き出し方向とし、こ
    の最初の引き出し方向と、この最初の引き出し方向とは
    直交する方向とに、前記引出体の動作方向をベクトル分
    解し、前記摺接案内体の前記弾性部の弾性力を前記直交
    する方向のベクトル成分に比例して設定するようにした
    請求項1又は2に記載の引き出し式収納装置。
  4. 【請求項4】 前記引出体を、平面視で円弧状の引出体
    本体の両側に摺接部を設けて、その一方の摺接部を円弧
    の外周側として、前記引出体本体の軸線イに対して外方
    に凸となるように湾曲させ、他方の摺接部を円弧の内周
    側として、前記引出体本体軸線イに対して内方に凹と
    なるように湾曲させて構成し、 前記一方の摺接案内体を前記一方の摺接部に摺接させる
    と共に、前記他方の摺接案内体を前記他方の摺接部に摺
    接させ、前記一方の摺接案内体の前記一方の摺接部への
    当接点の数を、前記他方の摺接案内体の前記他方の摺接
    部への当接点の数より多くした請求項2又は請求項3に
    記載の引き出し式収納装置。
  5. 【請求項5】 前記引出体が容器を保持する容器保持部
    を有する請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項
    4に記載の引き出し式収納装置。
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