JP2553797Y2 - 容器ホルダ装置 - Google Patents

容器ホルダ装置

Info

Publication number
JP2553797Y2
JP2553797Y2 JP1991030915U JP3091591U JP2553797Y2 JP 2553797 Y2 JP2553797 Y2 JP 2553797Y2 JP 1991030915 U JP1991030915 U JP 1991030915U JP 3091591 U JP3091591 U JP 3091591U JP 2553797 Y2 JP2553797 Y2 JP 2553797Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
outer case
inner case
holder device
container holder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1991030915U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0489433U (ja
Inventor
茂 藪谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP1991030915U priority Critical patent/JP2553797Y2/ja
Publication of JPH0489433U publication Critical patent/JPH0489433U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2553797Y2 publication Critical patent/JP2553797Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Passenger Equipment (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば、バス、乗用車
などの室内に装備され、缶ジュ−ス、紙コップなどの容
器を保持する容器ホルダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の容器ホルダ装置として図13に示
すものが知られている。この容器ホルダ装置は、一端に
開口をもつ箱状の外ケ−ス500と、この外ケ−ス50
0に対して略水平方向に出入自在に保持され容器が入れ
られるホルダ穴601をもつ内ケ−ス600とを含むも
のである。内ケ−ス600には、ホルダ穴601ととも
に容器を保持するホルダ部をもつ揺動フレ−ム(図示せ
ず)が揺動自在に保持される。また、外ケ−ス500の
奥壁501には、コイルばね502をもつ係合部材50
3と、プッシュロックオ−プンクリップ504とが配設
され、かつ両側内面には内ケ−ス600を案内するガイ
ドレ−ル505が形成されている。一方、内ケ−ス60
0の奥部602には、係合部材503と係合する係合穴
603と、プッシュロックオ−プンクリップ504と脱
着可能に係止されるロックピン604とが設けられてい
る。
【0003】かかる容器ホルダ装置では、車体等に固定
された外ケ−ス500に対して内ケ−ス600を手指等
で押圧すると、プッシュロックオ−プンクリップ504
とロックピン604との係止が解除され、内ケ−ス60
0及び揺動フレ−ムは、コイルばね502の付勢力によ
り、ガイドレ−ル505に案内されつつ係合穴603が
係合部材503の先端位置で係合するまで、すなわち内
ケ−ス600が外ケ−ス500と手指等のかかるスペ−
ス(約30mm程度)を有するに至るまで外ケ−ス50
0から引出される。この後、内ケ−ス600を手指等で
さらに引出すことにより、揺動フレ−ムが内ケ−ス60
0に対して所定角度揺動し、揺動フレ−ムのホルダ部が
内ケ−ス600に対して所定の位置に保持され、缶ジュ
−スなどの容器はホルダ穴601及びホルダ部で保持さ
れる。また。不使用時には、内ケ−ス600の前端部を
押圧することにより、揺動フレ−ムは外ケ−ス500で
押圧されて上方へ揺動し、その後係合穴603と係合部
材503とが係合され、コイルばね502の付勢力に抗
してさらに押圧することにより、プッシュロックオ−プ
ンクリップ504とロックピン604とが係止され、内
ケ−ス600及び揺動フレ−ムは外ケ−ス500内に収
納される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記従来の容
器ホルダ装置では、一旦内ケ−ス600を押圧すること
によりプッシュロックオ−プンクリップ504とロック
ピン604との係止を解除し、しかる後に内ケ−ス60
0を手指等により引出す必要があり、使用者の一動作に
より容器の保持が可能となるわけではない。特に、かか
る容器ホルダ装置を乗用車に装備すれば、容器の保持が
可能となるまで手指等により内ケ−ス600を引出さな
ければならず、この際に腕がトルコンレバ−等に干渉し
やすく、必ずしも操作性が充分とはいえない。
【0005】また、従来の容器ホルダ装置では、製作上
不可避的に生じる前後方向、左右方向及び上下方向のク
リアランスによって、内ケ−ス600が外ケ−ス500
に対してガタつき、収納時及び使用時において異音や損
傷を生じるという不具合もある。本考案は、上記した不
具合を解決すべくなされたものであって、異音や損傷が
有効に防止され、かつ操作性の良好な容器ホルダ装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案の容器ホルダ装置
は、一端に開口をもつ箱状の外ケ−スと、該外ケ−スに
対して略水平方向に該開口から出入自在に保持され、前
方側に容器が入れられるホルダ穴をもつ内ケ−スとを含
む容器ホルダ装置において、前記外ケ−スは両側内面に
前記内ケ−スの出入方向に延びる本のラックをもち、
前記内ケ−スは、該ラックと噛合し該内ケースの最奥
部で回動可能に軸支された二個のピニオンと、一端が該
ピニオンに保持され他端が該内ケ−スに保持され、少な
くとも該内ケ−スが該外ケ−ス内へ入った状態で該内ケ
−スを該外ケ−スから出す方向へ該ピニオンを駆動する
付勢力を付与する少なくとも一個のねじりコイルばねと
をもつことを特徴とするものである。
【0007】外ケ−スは、例えば、容器ホルダ装置が車
両に設置される場合、車室内の部品、具体的にはコンソ
−ルボックス、グロ−ブボックス、シ−ト、インストメ
ントパネル等に固定することができる。また、外ケ−ス
は、内ケ−スを案内する例えばレ−ル状の凸部又は凹部
等からなるガイド部を形成することが好ましい。この外
ケースを円弧状に形成することができる。
【0008】内ケ−スには、缶、紙コップ等の容器が挿
入される円形状、四角形状等のホルダ穴が形成される。
なお、内ケ−スを小物入れなどとして使用することもで
きる。外ケースを円弧状に形成する場合には、この内ケ
ースも外ケースの円弧と整合する円弧状に形成すること
ができる。外ケ−ス及び内ケ−スには、これらの係止を
行なうプッシュロックオ−プンクリップとロックピンと
を設けることができる。
【0009】また、内ケ−スのホルダ穴とともに容器を
保持するホルダ部を備えた揺動フレ−ムを枢支すること
もできる。かかる揺動フレ−ムは、内ケ−スを外ケ−ス
から引出した時点で自重やばね等の付勢手段によって下
方に揺動するように構成することができる。
【0010】
【作用】本考案の容器ホルダ装置では、外ケ−スが両側
内面に内ケ−スの出入方向に延びる本のラックをも
ち、内ケ−スはこれらのラックと噛合する二個のピニオ
ンが内ケースの最奥部で回動可能に軸支され、これら
ピニオンの少なくとも一個はねじりコイルばねの付勢力
により内ケ−スが外ケ−ス内へ入った状態で内ケ−スを
外ケ−スから出す方向へ駆動されるため、内ケ−スが自
動的に外ケ−スの開口から引出される。よって、かかる
容器ホルダ装置が乗用車に装備された場合であっても、
容器の保持が可能となるまで手指等により内ケ−スを引
出す必要がなく、腕がトルコンレバ−等に干渉しにく
い。
【0011】外ケース及び内ケースを互いに整合する円
弧状に形成した場合には、内ケースが円弧に沿って引出
されるため、より一層腕がトルコンレバー等と干渉しに
くくなる。また、本考案の容器ホルダ装置では、外ケ−
スと内ケ−スとの間に不可避の前後、左右及び上下方向
のクリアランスがあったとしても、ねじりコイルばねが
ピニオンを付勢する力及びねじりコイルばねの軸方向の
付勢力により、外ケ−スと内ケ−スとが押圧状態で保持
され、これらのガタつきが防止される。
【0012】
【実施例】以下、本考案を具体化した実施例を図面を参
照しつつ説明する。 (実施例1) 本実施例の容器ホルダ装置は、乗用車用に適用したもの
であり、図1及び図2に示すように、外ケ−ス1と、こ
の外ケ−ス1に引出し自在に配設された内ケ−ス2と、
内ケ−ス2に軸支された揺動フレ−ム3とを含むもので
ある。
【0013】外ケ−ス1は、図3及び図4にも示すよう
に、内部が収納室10とされた箱状のものであり、前方
に開口11を有している。この外ケ−ス1は車両のイン
ストメントパネル(図示せず)に固定されている。この
外ケ−ス1は、両側内面に内ケ−ス2の出入方向に延び
るラック12がそれぞれ設けられているとともに、図7
に示すように、上壁には内ケ−ス2を案内するとともに
出入長さを規制する案内孔13が貫設されている。ま
た、外ケ−ス1の収納室10の奥壁には公知のプッシュ
ロックオ−プンクリップ14が設けられている。
【0014】内ケ−ス2は、図1及び図2に示すよう
に、外ケ−ス1から略水平方向に出入自在に保持された
ものである。この内ケ−ス2は、底壁のない本体21
と、この本体21の奥壁及び両側壁とともに歯車室20
を形成する底部材22とをもつ。本体21は、上壁の前
方側に並設された2個の円形状のホルダ穴210と、歯
車室20を形成する両側壁に形成された開口211と、
上壁内面に設けられ底部材22をネジにより固定する6
個の係止部212と、両側壁に貫設され揺動フレ−ム3
を軸支する互いに対向する軸受213と、図3〜5にも
示すように、上壁内面の後側に出入方向と直角に併設さ
れた4個の軸受214と、図7に示すように、上壁外面
に突設され案内孔13に案内される2個の係止突部21
5と、上壁外面の外側に突設され外ケ−ス1の上壁内面
と当接する当接突部216とをもつ。また、この本体2
1の奥壁には、プッシュロックオ−プンクリップ14と
脱着可能に係止されるロックピン217が設けられてい
る。底部材22は、図3〜5に示すように、底壁内面に
軸受214と対向する4個の軸受221が形成されてい
る。かかる本体21及び底部材22により形成される歯
車室20には、図1及び図2に示すように、各軸受21
4、221により回動可能に軸支され互いに噛合する4
個のピニオン231〜234と、ピニオン233と噛合
するギヤをもち図6に示すように本体21に固定された
オイルダンパ24と、図1、図2及び図5に示すよう
に、ピニオン231、234に一端が保持され他端が本
体21に保持された2個のねじりコイルばね251、2
52とが設けられている。ピニオン231、234及び
ピニオン232、233はそれぞれピッチ円、モジュ−
ル等が同一条件で設定された対をなすものである。ま
た、ピニオン231、234は、本体21の開口211
から一部が突出することにより、外ケ−ス1のラック1
2と押圧状態で噛合しており、かつこれらの1回転がラ
ック12を介して内ケ−ス2の出入長さに設定されてい
る。また、ねじりコイルばね251、252は、内ケ−
ス2が外ケ−ス1内へ入った状態で内ケ−ス2を外ケ−
ス1から出す方向へピニオン231、234を駆動する
付勢力を付与するように保持されている。また、図5に
示すように、これらねじりコイルばね251、252は
それらの軸方向へも付勢力を有しており、この付勢力に
よりピニオン231、234の軸部の下端が外ケ−ス1
の底壁内面と押圧状態で当接している。
【0015】揺動フレ−ム3は、図1及び図2に示すよ
うに、内ケ−ス2の軸受213に回動可能に軸支される
一対の軸部31と、図3及び図4に示すように、これら
軸部31より後側(出入方向のうち入る方向)に向かっ
て水平方向に伸びた後屈曲して前方(出入方向のうち出
る方向)に伸びる側棒32と、これら側棒32を連結す
るホルダ部33とからなる。
【0016】上述のように構成された容器ホルダ装置に
おいて、不使用時では、プッシュロックオ−プンクリッ
プ14とロックピン217とが係止されており、外ケ−
ス1の開口11は内ケ−ス2の前端部によって密閉状態
とされている。そして、使用時、内ケ−ス2の前端部を
手指等で外ケ−ス1側へ軽く押圧操作すると、プッシュ
ロックオ−プンクリップ14とロックピン217との係
止が解除される。この状態の容器ホルダ装置を図1及び
図3に示す。この容器ホルダ装置では、たったこれだけ
の操作により、ねじりコイルばね251、252の付勢
力によりピニオン231、234の駆動が開始され、ピ
ニオン231、234がラック12上を図1図示のよう
に回転するため、内ケ−ス2及び揺動フレ−ム3は、図
2及び図4に示すように、ピニオン231、234の一
回転分、つまり内ケ−ス2の出入長さだけ外ケ−ス1か
ら自動的に引出される。このとき、ピニオン231、2
34は、それぞれにピニオン232、233と噛合して
いるためラック12上を同期して移動し、かつピニオン
233がオイルダンパ24と噛合しているためかかる移
動が滑らかに行なわれる。また、引出しの際には、内ケ
−ス2の案内突部215が外ケ−ス1の案内穴13に案
内され、かつこの案内穴13によって出入長さも規制さ
れるため、ピニオン231、234の一回転以上の回転
による余分な出入りは阻止される。よって、かかる容器
ホルダ装置では、優れた操作性の下、容器の保持が可能
となる。
【0017】かかる状態において、外ケ−ス1と内ケ−
ス2との間に不可避の前後、左右及び上下方向のクリア
ランスがあったとしても、ねじりコイルばね251、2
52がピニオン231、234を付勢する力により押圧
状態でラック12と噛合しているため、内ケ−ス2と外
ケ−ス1との前後及び左右のガタつきが防止されてい
る。また、ねじりコイルばね251、252の軸方向の
付勢力により、ピニオン231、234の軸部の下端が
外ケ−ス1の底壁内面と押圧状態で当接し、かつ内ケ−
ス2の当接突部216が外ケ−ス1の上壁内面と押圧状
態で当接しているため、内ケ−ス2と外ケ−ス1との上
下方向のガタつきも防止されている。
【0018】こうして外ケ−ス1から内ケ−ス2が引出
されると、揺動フレ−ム3も外ケ−ス1から引出され、
揺動フレ−ム3は自重により降下する。そして、揺動フ
レ−ム3が側棒32と外ケ−ス1上壁内面との干渉によ
り揺動角度の限界で保持され、揺動フレ−ム3のホルダ
部33は内ケ−ス2のホルダ穴210の下方に位置する
ように水平に開き、これにより容器が保持される。
【0019】不使用時には、内ケ−ス2の前端部を手指
等で外ケ−ス1側に押す。このとき、ねじりコイルばね
251、252の付勢力に抗して押圧することにより、
揺動角度の限界にあった揺動フレ−ム3は外ケ−ス1と
摺接しつつ上方に反転して内ケ−ス2に収納され、プッ
シュロックオ−プンクリップ14とロックピン217と
が係止され、内ケ−ス2及び揺動フレ−ム3は外ケ−ス
1内に収納される。この状態においても、この容器ホル
ダ装置では、外ケ−ス1と内ケ−ス2との間に不可避の
前後、左右及び上下方向のクリアランスがあったとして
も、ピニオン231、234及びラック12を介したね
じりコイルばね251、252の付勢力により内ケ−ス
2が外ケ−ス1とガタつくことはない。
【0020】このように本実施例の容器ホルダ装置は、
ガタつきを有効に防止することができるため、収納時及
び使用時における異音や損傷を防止できるものである。
また、この容器ホルダ装置は、プッシュロックオ−プン
クリップ14とロックピン217との係止を解除する一
動作のみで容器を保持できる状態になり、乗用車に取付
けた場合であっても腕とトルコンレバ−等とが干渉しに
くく、優れた操作性を有するものである。さらに、この
容器ホルダ装置は、内ケ−ス2が手指等のかかるスペ−
スを有して引出されるように構成されず、出入方向と直
角に併設したピニオン231〜234を採用しているた
め、取付スペ−スを小さくできるという効果も奏する。 (実施例2) 本実施例の容器ホルダ装置は、図8に示すように、互い
に整合する円弧状に形成した外ケース7及び内ケース8
を採用したものである。
【0021】すなわち、外ケ−ス7は、奥側から手前側
へと次第に右方に傾く円弧状に形成されたものである。
この外ケース7は、上壁のない箱状に形成されて内部に
収納室70を形成しており、実施例1と同様に開口71
が形成されている。また、この外ケ−ス7は、図10及
び図11にも示すように、両側内面に円弧に沿って内ケ
−ス8の出入方向に延びるラック72がそれぞれ設けら
れているとともに、底壁には後述する揺動フレーム9
0、91を案内する案内突起73、73が設けられてい
る。なお、収納室70の奥壁には実施例1と同様のプッ
シュロックオ−プンクリップ74が設けられる。
【0022】内ケ−ス8は、図8に示すように、外ケー
ス7の円弧と整合する円弧状に形成されたものである。
この内ケ−ス8は、底壁のない本体81と、図9に示す
ように、この本体81の奥壁とともに歯車室80を形成
する底部材82とをもつ。本体81は、実施例1と同
様、2個の円形状のホルダ穴810と、2個の開口81
1と、上壁内面に設けられ底部材82をネジにより固定
する1個の係止部812と、揺動フレ−ム90、91を
軸支する前後に整列した2個の軸受813と、後述する
ピニオン831を受ける軸受814と、ギヤ841を受
ける軸受815とをもつ。また、この本体81の奥壁に
は、図10及び図11に示すように、プッシュロックオ
−プンクリップ74と脱着可能に係止されるロックピン
817が設けられている。底部材82は、図9に示すよ
うに、実施例1と同様、軸受814と対向する軸受を内
部にもつ受け座821と、軸受815と対向する受け座
822とが形成されている。かかる本体81及び底部材
82により形成される歯車室80には、軸受814及び
受け座821の軸受により回動可能に軸支され一方のラ
ック72と噛合するピニオン831と、底部材82の受
け座822にネジにより固定され、軸受815により回
動可能に軸支されて他方のラック72と噛合するギヤ8
41をもつオイルダンパ84と、ピニオン831に一端
が保持され他端が底部材82の受け座821に保持され
たねじりコイルばね851とが設けられている。ピニオ
ン831及びギヤ841は、図10、図11及び図12
に示すように、本体81の各開口811から一部がそれ
ぞれ突出することにより、外ケ−ス7の各ラック72と
それぞれ押圧状態で噛合しており、かつこれらの1回転
が各ラック72を介して内ケ−ス8の出入長さに設定さ
れている。ねじりコイルばね851は、内ケ−ス8が外
ケ−ス7内へ入った状態で内ケ−ス8を外ケ−ス7から
出す方向へピニオン831を駆動する付勢力を付与する
ように保持されている。また、このねじりコイルばね8
51は軸方向へも付勢力を有している。
【0023】一方の揺動フレ−ム90は、図8及び図9
に示すように、先端側に突出する軸部90aと、この軸
部90aの後方に設けられた軸受90bと、軸部90a
及び軸受90bを一端で連結し後方側に傾斜面9cをも
つ支持部90cと、この支持部90cの他端に形成され
たホルダ部90dと、支持部90cの後方に突出し軸部
90a及び軸受90bの軸芯と所定距離離れた当接面9
aをもつ当接部90eとからなる。他方の揺動フレ−ム
91は、軸部91aが後方側に突出し、軸受91bが軸
部91aの前方に設けられている点を除き、揺動フレ−
ム90と面対称をなしたものであり、軸部91a及び軸
受91bを一端で連結し後方側に傾斜面9dをもつ支持
部91cと、この支持部91cの他端に形成されたホル
ダ部91dと、支持部91cの後方に突出し軸部91a
及び軸受91bの軸芯と所定距離離れた当接面9bをも
つ当接部91eとをもつ。これら揺動フレ−ム90、9
1は、軸部90aを軸受91bに挿入した後ねじりコイ
ルばね92を介在させて内ケ−ス8の先端側の軸受81
3に挿入するとともに、軸部91aを軸受90bに挿入
して内ケ−ス8の後方側の軸受813に挿入することに
より、内ケース8に回動可能に軸支される。このとき、
これら揺動フレ−ム90、91はねじりコイルばね92
により互いに近づく方向、つまり各ホルダ部90d、9
1dが略水平に保たれる状態に付勢される。
【0024】上述のように構成された容器ホルダ装置に
おいては、使用時、内ケ−ス8の前端部を手指等で外ケ
−ス7側へ軽く押圧操作すると、プッシュロックオ−プ
ンクリップ74とロックピン817との係止が解除さ
れ、ねじりコイルばね851の付勢力によりピニオン8
31の駆動が開始される。そして、ピニオン831がラ
ック72上を図10図示のように回転するため、内ケ−
ス8及び揺動フレ−ム90、91は、図11に示すよう
に、ピニオン831の一回転分、つまり内ケ−ス8の出
入長さだけ外ケ−ス7から円弧状に自動的に引出され
る。なお、図10、11では揺動フレーム90、91を
省略している。このとき、この容器ホルダ装置において
も、ピニオン831がラック72上を移動し、かつオイ
ルダンパ84のギヤ841がラック72と噛合している
ためかかる移動が滑らかに行なわれる。よって、かかる
容器ホルダ装置では、優れた操作性の下、容器の保持が
可能となる。
【0025】この状態において、外ケ−ス7と内ケ−ス
8との間に不可避の前後、左右及び上下方向のクリアラ
ンスがあったとしても、図12に示すように、ねじりコ
イルばね851がピニオン831を付勢する力により押
圧状態でラック72と噛合しているため、内ケ−ス8と
外ケ−ス7との前後及び左右のガタつきが防止されてい
る。
【0026】こうして外ケ−ス7から内ケ−ス8が引出
されると、図8に示すように、揺動フレ−ム90、91
は、外ケース7との干渉が解除され、ねじりコイルばね
92により開かれる。このとき、揺動フレ−ム90、9
1は、当接部90eの当接面9aと当接部91eの当接
面9bとが当接し、ホルダ部90d、91dが略水平に
保持され、これにより容器が保持される。
【0027】不使用時には、内ケ−ス8の前端部を手指
等で外ケ−ス7側に押す。このとき、ねじりコイルばね
851の付勢力に抗して押圧することにより、揺動フレ
−ム90、91は、支持部90c、91cの傾斜面9
c、9dが外ケ−ス7と摺接するため、ねじりコイルば
ね92の付勢力に抗して上方に反転し、内ケ−ス8に収
納された状態で当接面9a、9bが案内突起73、73
に案内される。そして、プッシュロックオ−プンクリッ
プ74とロックピン817とが係止され、内ケ−ス8及
び揺動フレ−ム90、91は外ケ−ス7内に収納され
る。この状態においても、この容器ホルダ装置では、外
ケ−ス7と内ケ−ス8との間に不可避の前後、左右及び
上下方向のクリアランスがあったとしても、ピニオン8
31及びラック72を介したねじりコイルばね851の
付勢力及び揺動フレーム90、91を介したねじりコイ
ルばね92の付勢力により内ケ−ス8が外ケ−ス7とガ
タつくことはない。
【0028】このように本実施例の容器ホルダ装置にお
いても、実施例1と同様の効果を得ることができるとと
もに、引出しが円弧状に行われるため、より一層トルコ
ンレバー等と干渉しにくいという効果を奏する。
【0029】
【考案の効果】以上詳述したように、本考案の容器ホル
ダ装置は、外ケ−スがラックをもち、内ケ−スがピニオ
ンとねじりコイルばねとをもつものである。したがっ
て、この容器ホルダ装置は、異音や損傷を有効に防止す
ることができるとともに、使用者の一動作によって容器
の保持が可能になるため良好な操作性を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の容器ホルダ装置に係り、収納時を示
す水平断面図である。
【図2】実施例1の容器ホルダ装置に係り、使用時を示
す水平断面図である。
【図3】実施例1の容器ホルダ装置に係り、図1のA−
A矢視断面図である。
【図4】実施例1の容器ホルダ装置に係り、図2のD−
D矢視断面図である。
【図5】実施例1の容器ホルダ装置に係り、図1のB−
B矢視断面図である。
【図6】実施例1の容器ホルダ装置に係り、図1のC−
C矢視断面図である。
【図7】実施例1の容器ホルダ装置に係り、外ケ−ス及
び内ケ−スの平面図である。
【図8】実施例2の容器ホルダ装置に係る斜視図であ
る。
【図9】実施例2の容器ホルダ装置に係り、内ケース及
び揺動フレームの分解斜視図である。
【図10】実施例2の容器ホルダ装置に係り、収納時を
示す水平断面図である。
【図11】実施例2の容器ホルダ装置に係り、使用時を
示す水平断面図である。
【図12】実施例1の容器ホルダ装置に係り、図10の
E−E矢視断面図である。
【図13】従来の容器ホルダ装置の水平断面図である。
【符号の説明】
1、7…外ケ−ス 11、71…開口 12、72…ラック 2、8…内ケ−ス 210、810…ホルダ穴 231、232、233、234、831…ピニオン 251、252、851…ねじりコイルばね

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端に開口をもつ箱状の外ケ−スと、該外
    ケ−スに対して略水平方向に該開口から出入自在に保持
    され、前方側に容器が入れられるホルダ穴をもつ内ケ−
    スとを含む容器ホルダ装置において、 前記外ケ−スは両側内面に前記内ケ−スの出入方向に延
    びる本のラックをもち、 前記内ケ−スは、該ラックと噛合し該内ケースの最奥
    部で回動可能に軸支された二個のピニオンと、一端が該
    ピニオンに保持され他端が該内ケ−スに保持され、少な
    くとも該内ケ−スが該外ケ−ス内へ入った状態で該内ケ
    −スを該外ケ−スから出す方向へ該ピニオンを駆動する
    付勢力を付与する少なくとも一個のねじりコイルばねと
    をもつことを特徴とする容器ホルダ装置。
JP1991030915U 1990-05-11 1991-05-07 容器ホルダ装置 Expired - Fee Related JP2553797Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991030915U JP2553797Y2 (ja) 1990-05-11 1991-05-07 容器ホルダ装置

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4932990 1990-05-11
JP2-49329 1990-05-11
JP2-401306 1990-12-21
JP40130690 1990-12-21
JP1991030915U JP2553797Y2 (ja) 1990-05-11 1991-05-07 容器ホルダ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0489433U JPH0489433U (ja) 1992-08-05
JP2553797Y2 true JP2553797Y2 (ja) 1997-11-12

Family

ID=31950357

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991030915U Expired - Fee Related JP2553797Y2 (ja) 1990-05-11 1991-05-07 容器ホルダ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2553797Y2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0525958Y2 (ja) * 1987-03-03 1993-06-30
JPS63138252U (ja) * 1987-03-03 1988-09-12
JPH0617637Y2 (ja) * 1987-09-24 1994-05-11 小島プレス工業株式会社 車両用収納体装置
JPH0649478Y2 (ja) * 1987-09-28 1994-12-14 小島プレス工業株式会社 自動車用カップホルダー

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0489433U (ja) 1992-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5228611A (en) Container holder
JP4648965B2 (ja) 収納ボックスの開閉機構
CN112055669B (zh) 收纳箱
JP2553797Y2 (ja) 容器ホルダ装置
JP2003040023A (ja) 自動引き出しユニット
JP2561658Y2 (ja) 容器ホルダ装置
JP2000135950A (ja) 車両用物入れ装置
JP2003161073A (ja) 蓋体の開閉機構
JP4248525B2 (ja) 車両用収納装置
JP3271135B2 (ja) 小物入れの出し入れ装置
JPH0645396Y2 (ja) 容器ホルダ装置
JP2969076B2 (ja) 車両用収納ボックス装置
JP2554589Y2 (ja) カップホルダ
JP4169829B2 (ja) 車載用ディスプレイ装置
JP2784474B2 (ja) 収納ケース
JPH0490938A (ja) 容器ホルダ装置
JP2024011308A (ja) ロック装置及び収納装置
JPH0546558U (ja) 容器ホルダ装置
JPH07304373A (ja) 車両用収納体装置
JP4297562B2 (ja) 車載用小物入れ
JP2007145135A (ja) 自動車用収納箱
JP3239484B2 (ja) 収納ケース
JPH0717576Y2 (ja) 自動車用収納式アシストハンドルユニット
JPH0738004Y2 (ja) 車両用収納箱
JPH1159281A (ja) 多段開閉制御機構及びそれを用いた車両用引出し物

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees