JP3246239B2 - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置

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JP3246239B2 JP30884094A JP30884094A JP3246239B2 JP 3246239 B2 JP3246239 B2 JP 3246239B2 JP 30884094 A JP30884094 A JP 30884094A JP 30884094 A JP30884094 A JP 30884094A JP 3246239 B2 JP3246239 B2 JP 3246239B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンを長期間休止
させておいた後の再始動直後における自動変速機の変速
ショックを軽減する変速制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動変速機は、クラッチやブレーキ等の
複数の摩擦要素を選択的に油圧により締結させて所定の
変速段を選択し、締結させる摩擦要素を切り換えること
により他の変速段への変速を行うよう構成する。
【0003】ところで自動変速機は、エンジンを長期間
休止させておくと、エンジン駆動されるオイルポンプか
ら各所に行き渡っていた作動油が自然滴下によりオイル
パンに流下し、クラッチやブレーキ等の複数の摩擦要
素、およびこれらに係わる回路の作動油もその例外でな
く、摩擦要素および関連回路内に空気が混入することと
なる。この混入空気は、エンジンを長期間休止させてお
いた後の再始動直後における自動変速機の変速に際し、
摩擦要素の締結遅れ、つまり変速応答遅れを惹起し、変
速ショックを大きくする原因となる。
【0004】そこで従来、特開昭63−67450号公
報に記載のように、エンジン始動後からの変速回数が所
定回数以下の場合は、変速線を低車速側にずらすことに
より自動変速機が高速段を選択し易くなるようにし、こ
れにより上記混入空気に伴う変速応答遅れに起因した変
速ショックを軽減する技術が提案された。
【0005】また特開平2−150561号公報には、
変速に際して係合されるべき摩擦要素の流体圧を一時的
に増大させ、これにより上記混入空気に伴う変速応答遅
れを解消する技術も提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし前者の変速制御
では、エンジン始動後からの変速回数が所定回数以下で
あれば、つまりエンジン始動直後は必ず、混入空気があ
るものとして上記の変速線移動制御を行うものであり、
以下の問題を生ずる。つまり、空気が混入するのは、エ
ンジンを長期間休止させておいた場合であり、それにも
かかわらず上記従来対策のように、エンジン始動直後は
必ず変速線を低車速側にずらすというのでは、この変速
線移動を、混入空気がないにもかかわらず不必要に行っ
てしまうことになり、これが通常とは異なる変速フィー
リングもたらすこととも相俟って、運転者に不必要な違
和感を与える。
【0007】また後者の対策では、摩擦要素の流体圧を
一時的に増大させることで、変速応答遅れおよびこれに
伴う変速ショックは解消されるものの、混入空気がない
にもかかわらず不必要に上記の制御を行ってしまうとい
う問題を上記従来例と同様に有するし、更に、上記流体
圧の増大は摩擦要素の締結容量の過大を生じて別の変速
ショック原因を発生させることになり、これも抜本的な
解決策でなかった。
【0008】本発明は、これらに代わる別の変速応答遅
れ対策を提案して、上述の問題を解消することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的のため第1発明
による自動変速機の変速制御装置は、図1に概念を示す
ごとく、摩擦要素の選択的締結により変速段を決定され
る自動変速機を介し車輪をエンジン駆動される車両にお
いて、エンジン休止時間検出手段と、変速回数検出手段
と、始動時変速制御手段と、変速応答遅れ偏差検出手段
と、始動時用摩擦要素締結制御圧補正手段とを設ける。
【0010】エンジン休止時間検出手段は、上記エンジ
ンの停止から始動までのエンジン休止時間を検出し、変
速回数検出手段は、エンジン始動後における自動変速機
の変速の種類毎の変速回数を検出するよう構成する。始
動時変速制御手段は、これら手段からの信号に応答し、
前記エンジン休止時間が設定時間以上で、且つ前記変速
回数が設定回数未満の間、自動変速機の全ての摩擦要素
の締結を司る元圧であるライン圧、および対応する前記
摩擦要素の締結圧を制御するアキュムレータ背圧を、始
動時用に設定した圧力にして該摩擦要素の締結を進行さ
せることで、変速応答遅れを所定値に収めるよう構成す
る。
【0011】変速応答遅れ偏差検出手段は、変速開始か
ら前記対応する摩擦要素の締結開始までの時間、変速開
始からギヤ比が変化し始めるまでの時間、および変速開
始から変速終了までの時間のうちの、少なくとも1つの
時間と前記所定値との間の偏差を検出し、始動時用摩擦
要素締結制御圧補正手段は、上記検出した変速応答遅れ
偏差が減少するよう、前記始動用に設定したライン圧お
よびアキュムレータ背圧を補正するよう構成する。
【0012】第2発明による自動変速機の変速制御装置
においては、摩擦要素の選択的締結により変速段を決定
される自動変速機を介し車輪をエンジン駆動される車両
において、前記エンジンの停止から始動までのエンジン
休止時間を検出するエンジン休止時間検出手段と、エン
ジン始動後における前記自動変速機の変速の種類毎の変
速回数を検出する変速回数検出手段と、これら手段から
の信号に応答し、前記エンジン休止時間が設定時間以上
で、且つ前記変速回数が設定回数未満の間は、対応する
前記摩擦要素のプリチャージ圧を、前記始動時用に設定
した圧力にすると共に、プリチャージ指令時間を、始動
時用に設定した所定時間として該摩擦要素の締結を進行
させることで、変速応答遅れを所定値に収めるようにし
た始動時変速制御手段と、変速開始から前記対応する摩
擦要素の締結開始までの時間、変速開始からギヤ比が変
化し始めるまでの時間、および変速開始から変速終了ま
での時間のうちの、少なくとも1つの時間と前記所定値
との間の偏差を検出する変速応答遅れ偏差検出手段と、
該手段により検出した変速応答遅れ偏差が減少するよ
う、前記始動用に設定したプリチャージ圧およびプリチ
ャージ指令時間を補正する始動時用摩擦要素締結制御圧
補正手段とを設けたものである。
【0013】第3発明による自動変速機の変速制御装置
においては、前記対応する摩擦要素が締結作動圧の抜け
を促進するためのドリフトオンボールを具える場合、前
記始動時変速制御手段は、該ドリフトオンボールの閉弁
圧を算出するドリフトオンボール閉弁圧算出手段を具
え、該手段により算出した閉弁圧よりも低い圧力を、前
記始動時用に設定したプリチャージ圧として定めるよう
な構成にする。
【0014】第4発明による自動変速機の変速制御装置
は、摩擦要素の選択的油圧作動により変速段を決定され
る自動変速機を介して車輪をエンジン駆動される車両に
おいて、前記エンジンの停止から始動までのエンジン休
止時間を検出するエンジン休止時間検出手段と、エンジ
ン始動後における前記自動変速機の変速の種類毎の変速
回数を検出する変速回数検出手段と、これら手段からの
信号に応答し、前記エンジン休止時間が設定時間以上
で、且つ前記変速回数が設定回数未満の間は、前記摩擦
要素への作動油を個々に、変速に支障が及ばない態様で
排除するドレン弁とを具備することを特徴とするもので
ある。
【0015】第5発明による自動変速機の変速制御装置
は、自動変速機のオイルポンプがキャビテーションを発
生する運転領域を判定するキャビテーション発生領域判
定手段を付加し、該手段によりキャビテーション発生領
域が判定される時も、前記ドレン弁を作動油排除位置に
するようにしたものである。
【0016】第6発明による自動変速機の変速制御装置
においては、前記エンジン休止時間検出手段は、エンジ
ンの停止時および始動時における自動変速機の作動油温
を検出する油温検出手段、および外気温を検出する外気
温検出手段を具え、これら手段により検出した温度を基
に演算により、エンジンの停止から始動までのエンジン
休止時間を求めるような構成にする。
【0017】
【作用】第1発明において自動変速機は、摩擦要素の選
択的締結により変速段を決定され、この変速段で車輪を
エンジン駆動して車両を走行させる。
【0018】エンジン休止時間検出手段は、エンジンの
停止から始動までのエンジン休止時間を検出し、変速回
数検出手段は、エンジン始動後における自動変速機の変
速の種類毎の変速回数を検出する。そして始動時変速制
御手段は、これら手段からの信号に応答し、上記エンジ
ン休止時間が設定時間以上で、且つ上記変速回数が設定
回数未満の間、自動変速機の全ての摩擦要素の締結を司
る元圧であるライン圧、および対応する前記摩擦要素の
締結圧を制御するアキュムレータ背圧を、始動時用に設
定した圧力にして該摩擦要素の締結を進行させること
で、変速応答遅れを所定値に収める。
【0019】よって、エンジン休止時間が設定時間以上
で、且つ変速回数が設定回数未満である間の、空気混入
期間中に、変速応答遅れが所定値になるよう摩擦用要素
の締結進行制御を行うこととなり、空気の混入にもかか
わらず変速応答遅れを生ずることがなく、これに伴う変
速ショックを軽減することができる。しかも、エンジン
休止時間が設定時間以上で、且つ変速回数が設定回数未
満である間を空気混入期間中と判断するから、当該期間
の判断が正確で、上記摩擦要素の締結進行制御が、空気
の混入がないにもかかわらず実行されるといった弊害を
なくすことができる。加えて変速ショック軽減を、始動
時用に設定したライン圧およびアキュムレータ背圧によ
る摩擦要素の締結進行制御で達成するから、変速フィー
リングへの影響を皆無にすることができ、違和感を生ず
ることもない。
【0020】第1発明においては更に、変速応答遅れ偏
差検出手段が変速開始から前記対応する摩擦要素の締結
開始までの時間、変速開始からギヤ比が変化し始めるま
での時間、および変速開始から変速終了までの時間のう
ちの、少なくとも1つの時間と前記所定値との間の偏差
を検出し、始動時用摩擦要素締結制御圧補正手段は、当
該手段で検出した変速応答遅れ偏差が減少するよう、前
記始動用に設定したライン圧およびアキュムレータ背圧
を補正する。よって、始動用に設定した圧力が上記の補
正により常時、変速の繰り返しにつれ少なくなる混入空
気に見合って、混入空気量の変化にもかかわらず常時確
実に変速応答遅れを所定値に保つことができ、前記の作
用効果を常時達成させ得る。
【0021】また第1発明においては、始動時変速制御
手段がライン圧およびアキュムレータ背圧を、始動時用
に設定した圧力にして上記の作用効果を生起させ、変速
応答遅れ偏差検出手段が変速開始から摩擦要素の締結開
始までの時間、変速開始からギヤ比が変化し始めるまで
の時間、および変速開始から変速終了までの時間のうち
の、少なくとも1つの時間と所定値との偏差を検出し、
始動時用摩擦要素締結制御圧補正手段が当該変速応答遅
れ偏差が減少するよう上記始動用に設定したライン圧お
よびアキュムレータ背圧を補正するから、以下の作用効
果が奏し得られる。
【0022】つまりこの場合、今日の自動変速機の多く
がそうであるように、ライン圧とアキュムレータ背圧と
で摩擦要素の締結進行制御を行い得る通常の一般的な型
式の自動変速機に本発明を適用して、前記の作用効果を
確実に達成することができる。
【0023】第2発明においては前記始動時変速制御手
段が上記に代え、前記対応する摩擦要素のプリチャージ
圧を始動時用に設定した圧力にすると共に、プリチャー
ジ指令時間を始動時用に設定した所定時間にして該摩擦
要素の締結を進行させることで、変速応答遅れを所定値
に収める。そして前記変速応答遅れ偏差検出手段が、変
速開始から前記対応する摩擦要素の締結開始までの時
間、変速開始からギヤ比が変化し始めるまでの時間、お
よび変速開始から変速終了までの時間のうちの、少なく
とも1つの時間と所定値との偏差を検出し、前記始動時
用摩擦要素締結制御圧補正手段が、前記変速応答遅れ偏
差検出手段により検出した変速応答遅れ偏差が減少する
よう、前記始動用に設定したプリチャージ圧およびプリ
チャージ指令時間を補正する。
【0024】この場合、各摩擦要素の締結作動圧を個々
の減圧弁により直接的に調圧して変速を行う型式の所謂
摩擦要素直動型自動変速機で、各摩擦要素の締結に際し
その締結作動圧を、速やかな変速を狙ってプリチャージ
するようにした型式の自動変速機に本発明を適用して、
第2発明の作用効果を確実に達成することができる。
【0025】第3発明においては、前記対応する摩擦要
素が締結作動圧の抜けを促進するためのドリフトオンボ
ールを具えるものである場合において、前記始動時変速
制御手段が、ドリフトオンボール閉弁圧算出手段により
上記ドリフトオンボールの閉弁圧を算出し、この算出し
た閉弁圧よりも低い圧力を、前記始動時用に設定したプ
リチャージ圧として定めるような構成にする。
【0026】この場合、締結作動圧のプリチャージ中
に、開状態に保たれたドリフトオンボールを経て混入空
気を逃がすことができ、混入空気の排除を速やかに完遂
させることができる。
【0027】第4発明においては、エンジン休止時間検
出手段が、エンジンの停止から始動までのエンジン休止
時間を検出し、変速回数検出手段が、エンジン始動後に
おける自動変速機の変速の種類毎の変速回数を検出す
る。そしてドレン弁は、これら手段からの信号に応答
し、上記エンジン休止時間が設定時間以上で、且つ上記
変速回数が設定回数未満の間、摩擦要素への作動油を個
々に、変速に支障が及ばない態様で排除する。
【0028】よって、エンジン休止時間が設定時間以上
で、且つ変速回数が設定回数未満である間の、空気混入
期間中に、この混入空気がドレン弁を経て排除されるこ
ととなり、空気の混入で変速応答遅れが生ずるといった
問題、また当該変速応答遅れに伴う変速ショックが生ず
るといった問題を解消することができる。しかも、エン
ジン休止時間が設定時間以上で、且つ変速回数が設定回
数未満である間を空気混入期間中と判断するから、当該
期間の判断が正確で、上記の排除が、空気の混入がない
にもかかわらず実行されて、オイルポンプの駆動エネル
ギーが多くなるのを回避することができる。しかも上記
の排除を、変速に支障が及ばない態様で行うことから、
変速フィーリングへの影響を皆無にすることができ、違
和感を生ずることもない。
【0029】第5発明においては、自動変速機のオイル
ポンプがキャビテーションを発生するような運転領域
を、キャビテーション発生領域判定手段が判定する時
も、上記ドレン弁を作動油排除位置にする。
【0030】この場合、オイルポンプのキャビテーショ
ンにより混入した空気に対しても同様な作用効果が得ら
れ、オイルポンプのキャビテーションに伴う空気の混入
で変速応答遅れが生ずるといった問題、また当該変速応
答遅れに伴う変速ショックが生ずるといった問題を解消
することができる。
【0031】第6発明においては、前記エンジン休止時
間検出手段は、油温検出手段が検出したエンジンの停止
時および始動時における自動変速機の作動油温、および
外気温検出手段により検出した外気温を基に演算によ
り、エンジンの停止から始動までのエンジン休止時間を
求める。
【0032】この場合、エンジン休止時間中、継続的に
経過時間を計測し続けるタイマが不要で、本発明変速制
御装置の低廉化を図り得る。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図2は、本発明変速制御装置の一実施例を示
す車両用パワートレーンの制御システム図で、1はエン
ジン、2は自動変速機を夫々示す。自動変速機2は、本
願出願人が既に開発使用中のもので、同出願人が昭和6
2年3月に発行した「RE4R01A型オートマチック
トランスミッション整備要領書」(A26107)に詳
細を記載されているものと同じ自動変速機とする。この
自動変速機2はトルクコンバータ3を介してエンジン1
の回転を入力され、選択変速段に応じたギヤ比で入力回
転を変速して出力軸4に伝達し、この出力軸4により図
示せざる車両の駆動車輪を回転するものとする。
【0034】ここで自動変速機2は、コントロールバル
ブ5内におけるシフトソレノイド6,7のON,OFF
の組み合わせに応じ、対応する摩擦要素を選択的に油圧
作動(締結)させることにより選択変速段を決定され、
該シフトソレノイドのON,OFFを切り換えることに
より他の変速段への変速を行うものとする。なお、自動
変速機2の当該変速を含む全ての作動は、エンジン1に
より駆動されるオイルポンプからの作動油をもとに行わ
れ、この作動油は、コントロールバルブ5内におけるラ
イン圧ソレノイド8の駆動デューティDL に応じたライ
ン圧に調圧する。また、コントロールバルブ5内のアキ
ュムレータ背圧ソレノイド9は上記文献に記載された現
在の自動変速機に存在しないものであるが、個々の摩擦
要素に関連するアキュムレータの背圧を調圧可能にする
よう設けられたもので、このアキュムレータ背圧は上記
のライン圧とで、個々の摩擦要素の締結進行速度を決定
する。そしてアキュムレータ背圧ソレノイド9は当該ア
キュムレータ背圧を、駆動デューティDA に応じた値に
自由に調圧するものとする。
【0035】シフトソレノイド6,7のON,OFF、
およびライン圧ソレノイド8の駆動デューティDL 並び
にアキュムレータ背圧ソレノイド9の駆動デューティD
A は夫々、変速機コントローラ10によりこれらを制御
する。これがためコントローラ19には、エンジン1の
スロットル開度TVOを検出するスロットル開度センサ
11からの信号、エンジン1のアクセルペダルを釈放し
たアイドル運転を検出するアイドルスイッチ12からの
信号、エンジン始動用のセルモータをON,OFFする
セルモータスイッチ13からの信号、エンジン回転数N
e を検出するエンジン回転センサ14からの信号、トル
クコンバータ出力回転数(タービン回転数)Nt を検出
するタービン回転センサ15からの信号、変速機出力回
転数Noを検出する変速機出力回転センサ16からの信
号、外気温T3 を検出する外気温検出手段に相当する外
気温センサ17からの信号、および自動変速機作動油温
atf を検出する油温検出手段に相当する油温センサ1
8からの信号を夫々入力する。
【0036】コントローラ10はこれら入力情報に基づ
き、図3の制御プログラムを実行して自動変速機2を変
速制御し、これにより本発明の目的を達成するものとす
る。図3のプログラムは、エンジン1のイグニッション
スイッチを投入するエンジン始動時に開始されるもの
で、先ずエンジン休止時間検出手段に相当するステップ
301において、油温センサ18で検出した前回のエン
ジン停止時における変速機作動油温T1 と、同じく油温
センサ18で検出した今回のエンジン始動時における変
速機作動油温T2 と、外気温センサ17で検出した外気
温T3 とから、前回のエンジン停止から今回のエンジン
始動までのエンジン休止時間Tstopを、T stop=(1/
C)ln 〔(T2 −T3 )/(T1 −T3 )〕の演算
(但し、Cは定数)により求める。
【0037】次にステップ302で、上記のようにして
求めたエンジン休止時間Tstopが設定時間Ttrg 以上の
長時間か否かを判定し、更にステップ303で、セルモ
ータスイッチ13がONしてからの変速の種類毎の変速
回数iが設定回数iobj (例えば3回)未満か否かを判
定する。エンジン休止時間Tstopが設定時間Ttrg 未満
なら、摩擦要素およびその作動圧回路内に空気が混入し
ていないことから、またエンジン休止時間Tstopが設定
時間Ttrg 以上の長時間であっても、変速回数iが設定
回数iobj 以上なら、摩擦要素およびその作動圧回路内
に空気が混入していないことから、制御をステップ30
4に進め、ここで自動変速機2において通常通りに行わ
れている、前記文献に記載されているのと同じ安定時変
速制御を実行する。
【0038】この安定時変速制御を概略説明するに、コ
ントローラ10は、変速機出力回転数No から求め得る
車速と、スロットル開度TVOとから、予定の変速パタ
ーンに基づいて、現在の運転状態に好適な変速段を決定
し、これが達成されるようシフトソレノイド6,7をO
N,OFF制御すると共に、この間ライン圧およびアキ
ュムレータ背圧が前記文献に記載された自動変速機と同
じになるようソレノイド8,9の駆動デューティDL
A を決定する。
【0039】ステップ302で、エンジン休止時間T
stopが設定時間Ttrg 以上の長時間であると判定し、且
つステップ303で、変速回数iが設定回数iobj 未満
であると判定した場合、摩擦要素およびその作動圧回路
内に空気が混入していることから、制御を始動時変速制
御手段に相当するステップ305に進め、ここで本発明
の目的を達成するために自動変速機2に対し以下の始動
時変速制御を実行する。
【0040】この始動時変速制御は図4に示す如きもの
で、変速の終了の度に、変速回数検出手段に相当するス
テップ407でインクリメントされる変速の種類毎の変
速回数iを基に、エンジン始動時からi回目の今回の変
速が、混入空気の完全な排除を実現する変速回数として
予め設定された回数Nmax 回目に達したか否かをステッ
プ401において判定し、達したところでステップ40
2において、iを次回の始動時変速制御のために1に戻
しておく。そして始動時変速制御に当たっては、ステッ
プ403で、i回目の変速用に予め設定してあるスロッ
トル開度TVOとライン圧PL との関係を示すマップ、
およびスロットル開度TVOとアキュムレータ背圧PA
との関係を示すマップを基に、始動時変速用のライン圧
Lobjおよび始動時変速用のアキュムレータ背圧PAobj
を決定し、これらに対応した駆動デューティDL ,DA
をソレノイド8,9に出力して、始動時変速用のライン
圧PLobjおよび始動時変速用のアキュムレータ背圧P
Aobjを達成する。
【0041】ここで、i回目の変速用に予め設定してあ
るスロットル開度TVOとライン圧PL との関係を示す
マップ、およびスロットル開度TVOとアキュムレータ
背圧PA との関係を示すマップは夫々、i回目の変速時
に、混入空気があっても変速応答遅れが所定の遅れに収
まって変速ショックを生ずることがないようにすること
を狙って定めた始動時変速用のライン圧PL および始動
時変速用のアキュムレータ背圧PA を表すマップであ
る。
【0042】始動時変速用ライン圧PLobjおよび始動時
変速用アキュムレータ背圧PAobjを決定する要領を、始
動時変速用ライン圧PLobjにつき説明するに、この決定
は図5のプログラムにしたがって行われる。先ずステッ
プ501で、変速機作動油温Tatf およびスロットル開
度TVOを読み込む。次のステップ502では、これら
変速機作動油温Tatf およびスロットル開度TVOの量
子化上下値Tatfa,T atfbおよびTVOa ,TVOb
対応したライン圧値PL1,PL2,PL3,PL4を検索す
る。この検索に当たっては図6(a),(b)に示すよ
うに、Tatfa,T atfb毎のスロットル開度TVOとライ
ン圧PL との関係を示すマップを用いて、TVOa ,T
VOb に対応したライン圧値PL1,PL2,PL3,PL4
検索する。
【0043】次いでステップ503において、図6
(a),(b)のマップ上でスロットル開度読み込み値
TVOに対応したライン圧値PLa1 ,PLa2 を求めるた
めに、P La1 =〔(PL2−PL1)/(TVOb −TVO
a )〕・(TVO−TVOa )+PL1の演算、およびP
La2 =〔(PL4−PL3)/(TVOb −TVOa )〕・
(TVO−TVOa )+PL3の演算を行う。そして次の
ステップ504で、これらライン圧値PLa1 ,PLa2
および変速機作動油温読み込み値Tatf 、並びにその量
子化上下値Tatfa,Tatfbから、始動時変速用のライン
圧PLobjをPLobj=〔(PLa2 −PLa1 )/(Tatfb
atfa)〕・(Tatf −Tatfa)+PLa1 の演算により
算出する。
【0044】図4における次のステップ404において
は、上記ライン圧制御およびアキュムレータ背圧制御の
もとで、前記した通常のマップ検索に基づく好適な変速
段が達成されるよう、シフトソレノイド6,7をON,
OFF制御する。これにより通常通り、好適な変速段に
向けて変速が行われるが、この変速に際しライン圧制御
およびアキュムレータ背圧制御が上記の通りになされて
いることから、混入空気の存在によっても変速応答遅れ
が長くなることがなく、これに伴う大きな変速ショック
の発生を回避することができる。
【0045】次のステップ405では、当該変速中にお
ける変速開始瞬時、摩擦要素の締結開始瞬時、イナーシ
ャフェーズ開始(ギヤ比変化開始)瞬時、および変速終
了瞬時を検出し、ステップ406では、この検出結果に
基づき図7に示すような変速開始から締結開始までの時
間t1 、変速開始からイナーシャフェーズ開始までの時
間t2 、および変速開始から変速終了までの時間t3
算出する。これら時間は、ステップ403で用いるマッ
プが上記した狙い通りの適切なものとなるよう、以下の
如く学習制御により補正するのに用いる。
【0046】この学習制御は、図3のステップ306,
307において(ステップ306が変速応答遅れ偏差検
出手段に相当し、ステップ307が始動時用摩擦要素締
結制御圧補正手段に相当する)、図8乃至図11のよう
に行われるもので、先ずステップ306における変速応
答遅れの判定を説明する。この判定は、図8乃至図10
に示す如きもので、図8では変速開始から締結開始まで
の時間t1 が設定時間t10以上である時、変速応答遅れ
があったと判定し、図9では変速開始からイナーシャフ
ェーズ開始までの時間t2 が設定時間t20以上である
時、変速応答遅れがあったと判定し、図10では変速開
始から変速終了までの時間t3 が設定時間t30以上であ
る時、変速応答遅れがあったと判定する。図3のステッ
プ306は、図8乃至図10の判定の1つでも変速応答
遅れがあったとする場合、制御をステップ307に進
め、ここで以下の如くに、図4中のステップ403で用
いるマップを補正する。
【0047】この補正は図11のようにしてなされるも
ので、ステップ510においては、変速機作動油温の量
子化上下値Tatfa,Tatfbに関する内分比α1およびβ
1を夫々求め、ステップ520では、スロットル開度T
VOの量子化上下値TVOa,TVOb に関する内分比
α2およびβ2を夫々求める。次いでステップ53にお
いて、図8乃至10におけるもののうち、変速応答遅れ
があったと判定する資料となった時間、例えば図8にお
ける変速開始から締結開始までの時間t1 について、設
定時間t10との偏差(t10−t1 )を求め、この偏差に
係数γを掛けて、当該偏差をなくすのに必要なライン圧
修正量ΔPを算出する。
【0048】次のステップ540では、このライン圧修
正量ΔPと、内分比α1およびβ1とを用いて、図6
(a)のマップのための圧力修正量ΔP1 をΔP1
〔β1−(α1+β1)〕・ΔPにより求めると共に、
図6(b)のマップのための圧力修正量ΔP2 をΔP2
=〔α1−(α1+β1)〕・ΔPにより求める。次い
でステップ550において、これらΔP1 およびΔP2
と、内分比α2およびβ2とを用いて、図6(a)にお
けるPL1,PL2および図6(b)におけるPL3,P
L4を、PL1に関しては〔β2/(α2+β2)〕・ΔP
1 だけ増大し、PL2に関しては〔α2/(α2+β
2)〕・ΔP1 だけ増大し、PL3に関しては〔β2/
(α2+β2)〕・ΔP2 だけ増大し、PL4に関しては
〔α2/(α2+β2)〕・ΔP2 だけ増大して補正す
る。
【0049】かかるマップの補正により、始動時変速用
ライン圧マップは例えば図12(a),(b)に示す補
正前のものから、図13(a),(b)に破線で示すよ
うにライン圧PL が高められたものとなり、変速応答遅
れ(この例ではステップ530における変速応答遅れ偏
差t10−t1 )を解消し得るような始動時変速用ライン
圧マップとなるよう学習制御することができる。
【0050】ところで、上記では簡単のため始動時変速
用ライン圧マップを補正する場合のみについて説明した
が、始動時変速用アキュムレータ背圧マップも、同様の
考え方に基づいて学習制御するのは言うまでもない。
【0051】なお、上述の例ではライン圧およびアキュ
ムレータ背圧を制御して、混入空気による変速応答遅れ
に起因した変速ショックを軽減する構成としたが、各摩
擦要素の締結作動圧を個々の減圧弁により直接的に調圧
して変速を行う型式の所謂摩擦要素直動型自動変速機で
あって、各摩擦要素の締結に際しその締結作動圧を特開
平5−263902号公報に記載のように、変速ショッ
クを生じない範囲でできるだけ速やかに変速が完遂する
ようにすることを狙って、プリチャージするようにした
型式の自動変速機である場合、また摩擦要素のうち、バ
ンドブレーキ以外のクラッチが、作動状態から非作動状
態への切り換えに当たって締結作動圧の抜けを促進する
ために、ドリフトオンボールを具えた自動変速機である
場合は、以下の始動時変速制御によって上記実施例と同
様な作用効果を達成することができる。
【0052】図14は、図3のステップ305において
実行する始動時変速制御に際し、図4の制御プログラム
に代って行う始動時変速制御を示し、図4におけると同
一符号にて示すステップは同様の処理を行うものとす
る。ステップ401,402に続くステップ411にお
いては、当該変速に当たって締結する摩擦要素がクラッ
チであるか、バンドブレーキであるのかをチェックす
る。クラッチである場合、ステップ412において、タ
ービン回転数Nt 、変速機出力回転数No 、変速機作動
油温Tatf を読み込み、ステップ413において、ター
ビン回転数Nt および変速機出力回転数No から当該ク
ラッチのピストン回転数NC を算出し、ステップ414
において、このクラッチピストン回転数NC と、変速機
作動油温Tat f と、変速機作動油の温度に対する粘度特
性線図とから、例えば図16に示すマップを基にドリフ
トオンボールの閉弁圧Pd を算出し、ステップ415に
おいて、該ドリフトオンボール閉弁圧Pd の指令時間t
Upを、i(変速回数)−tUpマップから求める。
【0053】ステップ411で、当該変速に当たって締
結する摩擦要素がバンドブレーキであると判定する場
合、ステップ416においてプリチャージ圧Pprの指令
時間t prを、i(変速回数)−tprマップから求める。
【0054】ステップ417では、これらの値を用いて
前記した特開平5−263902号公報に記載のような
変速制御を、例えば図17に示す如きタイタイムチャー
トに基づき実行する。かかる始動時変速制御によって
も、ドリフトオンボール閉弁圧(Pd )指令時間tUp
上記決定や、プリチャージ圧(Ppr)指令時間tprの上
記決定により、前記実施例と同様、混入空気に伴う変速
応答遅れを解消して、これに起因する変速ショックを軽
減することができる。
【0055】なお図14の例では、ステップ416にお
いてプリチャージ圧(Ppr)指令時間tprを変速回数i
に応じて変化させることとしたが、この代わりに、若し
くはこれと共に、図15のステップ419に示す如く、
プリチャージ圧Pprを変速回数iに応じて変化させるこ
とでも、混入空気に伴う変速応答遅れを解消して、これ
に起因する変速ショックを軽減するという作用効果を達
成することができる。
【0056】ステップ417による変速制御の後は、上
記マップを上述した狙い通りのものになるよう学習制御
するのに用いるため、変速開始から摩擦要素が締結を開
始するまでの時間t1 を計測する。
【0057】この学習制御は、図3のステップ306,
307で、図8乃至図11に代えて図18乃至図21の
ように行われるもので、先ずステップ306における変
速応答遅れの判定を説明する。この判定は、図18に示
す如きもので、変速開始から締結開始までの時間t1
設定時間t10以上である時、変速応答遅れがあったと判
定し、設定時間t10未満である時、変速応答遅れがなか
ったと判定する。図3のステップ306は、変速応答遅
れがあったと判定する場合、制御をステップ307に進
め、ここで以下の如くに、図14および図15中のステ
ップ415,416,419で用いるマップを学習制御
により補正する。
【0058】これらマップの補正は夫々、図19乃至図
21のようにしてなされるもので、先ず図14のステッ
プ415で用いるi(変速回数)−ドリフトオンボール
閉弁圧指令時間tUpマップの補正処理を示す図19を説
明する。ステップ511においては、変速機作動油温の
量子化上下値TatfC,Tatfdに関する内分比δおよびε
を夫々求め、ステップ512では、変速開始から締結開
始までの時間t1 について、設定時間t10との偏差(t
10−t1 )を求め、この偏差に係数ζを掛けて、当該偏
差をなくすのに必要なドリフトオンボール閉弁圧指令時
間tUpの修正量ΔtUpを算出する。そして次のステップ
513では、このドリフトオンボール閉弁圧指令時間修
正量ΔtUpだけドリフトオンボール閉弁圧指令時間tUp
を増大して補正する。
【0059】次に、図14のステップ416で用いるi
(変速回数)−プリチャージ圧(P pr)指令時間tpr
ップの補正処理を示す図20を説明する。ステップ51
4においては、変速機作動油温の量子化上下値TatfC
atfdに関する内分比δおよびεを夫々求め、ステップ
515では、変速開始から締結開始までの時間t1 につ
いて、設定時間t10との偏差(t10−t1 )を求め、こ
の偏差に係数ζを掛けて、当該偏差をなくすのに必要な
プリチャージ圧指令時間tprの修正量Δtprを算出す
る。そして次のステップ516では、このプリチャージ
圧指令時間時間修正量Δtprだけプリチャージ圧指令時
間tprを増大して補正する。
【0060】これら両マップの補正により、ドリフトオ
ンボール閉弁圧指令時間tUpおよびプリチャージ圧指令
時間tprは、変速機作動油温の量子化上下値TatfC,T
atfd毎に、例えば図22(a),(b)に示す補正前の
ものから、図23(a),(b)に示すように夫々の指
令時間をΔtUpおよびΔtprだけ延長されたものとな
り、変速応答遅れを解消し得るようなドリフトオンボー
ル閉弁圧指令時間マップおよびプリチャージ圧指令時間
マップとなるよう学習制御することができる。
【0061】次に、図15のステップ419で用いるi
(変速回数)−プリチャージ圧(P pr)マップの補正処
理を示す図21を説明する。ステップ517において
は、変速機作動油温の量子化上下値TatfC,Tatfdに関
する内分比δおよびεを夫々求め、ステップ518で
は、変速開始から締結開始までの時間t1 について、設
定時間t10との偏差(t10−t1 )を求め、この偏差に
係数ζを掛けて、当該偏差をなくすのに必要なプリチャ
ージ圧Pprの修正量ΔPprを算出する。そして次のステ
ップ519では、このプリチャージ圧修正量ΔPprだけ
プリチャージ圧Pprを増大して補正する。
【0062】かかるプリチャージ圧マップの補正によ
り、プリチャージ圧Pprは、変速機作動油温の量子化上
下値TatfC,Tatfd毎に、例えば図24(a),(b)
に示す補正前のものから、図25(a),(b)に示す
ようにΔPprだけ増大されたものとなり、変速応答遅れ
を解消し得るようなプリチャージ圧マップとなるよう学
習制御することができる。
【0063】図26は本発明の更に他の例を示し、上記
した各実施例が何れも変速中における摩擦要素の締結進
行制御により、混入空気による変速ショック対策をして
いたのに対し、本例は、第2実施例と同様に、各摩擦要
素の締結作動圧を個々の減圧弁により直接的に調圧して
変速を行う型式の所謂摩擦要素直動型自動変速機を前提
とするが、ステップ610において、エンジン始動から
設定時間t0 が経過するまでの間で、且つ運転者が自動
変速機を駐車(P)レンジにしている間に、以下の処理
を行って混入空気を排除することにより対策するように
したものである。
【0064】つまり、先ずステップ620において、自
動変速機内におけるクラッチおよびブレーキで構成され
た各摩擦要素が締結を開始するのに必要な摩擦要素毎の
締結開始圧P1 ,P2 ,P3 ,P4 ,P5 を算出し、ス
テップ630においては、これら締結開始圧P1
2 ,P3 ,P4 ,P5 から一定圧ΔPを減じた圧力を
各摩擦要素の締結作動圧P10,P20,P30,P40,P50
として出力する。これにより各摩擦要素は、締結直前の
状態で作動油圧を供給されることとなり、この間に混入
空気を排除して混入空気による変速応答遅れを回避する
ことができる。
【0065】図27および図28は本発明の更に別の例
を示し、本例も、上記実施例と同様に、各摩擦要素の締
結作動圧を個々の減圧弁により直接的に調圧して変速を
行う型式の所謂摩擦要素直動型自動変速機を前提とする
が、各摩擦要素の作動圧油路を図27のように改造す
る。図27において、701は摩擦要素、702はその
締結作動圧を調圧する変速制御減圧弁、703はアキュ
ムレータ、704はオリフィスを示し、これにドレン弁
705を付加する。ドレン弁705は、変速制御減圧弁
702と共に、変速機コントローラ706により制御さ
れるもので、ONされる時に摩擦要素701への作動油
を変速に支障をきたさない態様で排除するものとする。
【0066】ここで変速機コントローラ706は、入力
情報をもとに図示せざる演算を行って個々の摩擦要素
(701)を対応する減圧弁(702)により適宜締結
作動させることにより、自動変速機を所定の変速段に向
けて変速させる他、図28に示す制御プログラムを実行
して、本発明が狙いとする混入空気対策を行うものとす
る。
【0067】図28のステップ711では、前記各実施
例と同様にして、空気混入状態の始動か否かを判定す
る。従って本例では、このステップ711がエンジン休
止時間検出手段および変速回数検出手段に相当する。空
気混入状態の始動である場合、ステップ712において
減圧弁702およびドレン弁705をONし、減圧弁7
02から摩擦要素701に作動油を向かわせると共に、
ドレン弁705を経て当該作動油を変速に支障をきたさ
ない態様で排除する。かかる摩擦要素701に対する作
動油の供給と排除により、内部混入空気が除去されるこ
ととなり、混入空気による変速応答遅れおよびこれに伴
う変速ショックを軽減することができる。
【0068】ここで、変速に支障をきたさない態様と
は、当該変速時摩擦要素701が締結される場合、この
締結を妨げない範囲でドレン弁705を経て作動油を排
除することを意味し、また摩擦要素701が締結されな
い場合、これが締結されることのないよう減圧弁702
から摩擦要素701に向かう作動油量とドレン弁705
を経て排除される作動油量との差を決定することを意味
するものとする。従ってドレン弁705は、減圧弁70
2と同様、流量調整機能を持つものであること勿論であ
る。
【0069】なおステップ711で、空気混入状態の始
動でないと判定する場合でも、ステップ713におい
て、前記各実施例における学習制御で行った変速応答遅
れ判定と同様の判定により、変速応答性が低下している
と判断した場合は、まだ混入空気の排除が完全でないこ
とから、引き続きステップ712を実行する。
【0070】またステップ713において、変速応答性
が低下していないと判断した場合でも、キャビテーショ
ン発生領域判定手段に相当するステップ714で、自動
変速機のオイルポンプがキャビテーションを発生するよ
うな運転領域(例えばエンジン高回転域)であった後
に、ステップ712の処理が未だ行われていないと判別
する場合は、空気混入状態であることから、ステップ7
12を実行して混入空気を除去する。
【0071】
【発明の効果】かくして第1発明の変速制御装置は、請
求項1に記載のごとく、エンジン休止時間が設定時間以
上で、且つエンジン始動後における変速の種類毎の変速
回数が設定回数未満の間は、自動変速機の全ての摩擦要
素の締結を司る元圧であるライン圧、および対応する前
記摩擦要素の締結圧を制御するアキュムレータ背圧を、
始動時用に設定した圧力にして該摩擦要素の締結を進行
させることで、変速応答遅れを所定値に収めるよう構成
したから、空気混入期間中に、変速応答遅れが所定値に
なるよう摩擦用要素の締結進行制御を行うこととなり、
空気の混入にもかかわらず変速応答遅れを生ずることが
なく、これに伴う変速ショックを軽減することができ
る。
【0072】しかも、エンジン休止時間が設定時間以上
で、且つ変速回数が設定回数未満である間を空気混入期
間中と判断するから、当該期間の判断が正確で、上記摩
擦要素の締結進行制御が、空気の混入がないにもかかわ
らず実行されるといった弊害をなくすことができる。加
えて変速ショック軽減を、始動時用に設定したライン圧
およびアキュムレータ背圧による摩擦要素の締結進行制
御で達成するから、変速フィーリングへの影響を皆無に
することができ、違和感を生ずることもない。
【0073】第1発明においては更に、変速開始から前
記対応する摩擦要素の締結開始までの時間、変速開始か
らギヤ比が変化し始めるまでの時間、および変速開始か
ら変速終了までの時間のうちの、少なくとも1つの時間
と前記所定値との間の偏差を検出し、当該変速応答遅れ
偏差が減少するよう、前記始動用に設定したライン圧お
よびアキュムレータ背圧を補正するから、始動用に設定
した圧力が上記の補正により常時、変速の繰り返しにつ
れ少なくなる混入空気に見合って、混入空気量の変化に
もかかわらず常時確実に変速応答遅れを所定値に保つこ
とができ、前記の作用効果を常時達成させ得る。
【0074】また第1発明においては、ライン圧および
アキュムレータ背圧を、始動時用に設定した圧力にして
上記の作用効果を生起させ、変速開始から摩擦要素の締
結開始までの時間、変速開始からギヤ比が変化し始める
までの時間、および変速開始から変速終了までの時間の
うちの、少なくとも1つの時間と所定値との偏差を検出
し、当該変速応答遅れ偏差が減少するよう上記始動用に
設定したライン圧およびアキュムレータ背圧を補正する
から、今日の自動変速機の多くがそうであるように、ラ
イン圧とアキュムレータ背圧とで摩擦要素の締結進行制
御を行い得る通常の一般的な型式の自動変速機に本発明
を適用して、前記の作用効果を確実に達成することがで
きる。
【0075】第2発明の変速制御装置は、請求項2に記
載のごとく、第1発明におけるライン圧およびアキュム
レータ背圧に代えて前記摩擦要素のプリチャージ圧を始
動時用に設定した圧力にすると共に、プリチャージ指令
時間を始動時用に設定した所定時間にして、上記の作用
効果を生起させるようにし、また、変速開始から前記摩
擦要素の締結開始までの時間、変速開始からギヤ比が変
化し始めるまでの時間、および変速開始から変速終了ま
での時間のうちの、少なくとも1つの時間と所定値との
偏差を検出し、この偏差が減少するよう、上記始動用に
設定したプリチャージ圧およびプリチャージ指令時間を
補正するよう構成したから、各摩擦要素の締結作動圧を
個々の減圧弁により直接的に調圧して変速を行う型式の
所謂摩擦要素直動型自動変速機で、各摩擦要素の締結に
際しその締結作動圧を、速やかな変速を狙ってプリチャ
ージするようにした型式の自動変速機に本発明を適用し
て、第1発明におけると同様の作用効果を確実に達成す
ることができる。
【0076】第3発明の変速制御装置は、請求項3に記
載のごとく、前記摩擦要素が締結作動圧の抜けを促進す
るためのドリフトオンボールを具えるものである場合に
おいて、該ドリフトオンボールの閉弁圧を算出し、この
閉弁圧よりも低い圧力を、上記始動時用に設定したプリ
チャージ圧として定めるような構成にしたから、締結作
動圧のプリチャージ中に、開状態に保たれたドリフトオ
ンボールを経て混入空気を逃がすことができ、混入空気
の排除を速やかに完遂させることができる。
【0077】第4発明の変速制御装置は、請求項4に記
載のごとく、エンジンの停止から始動までのエンジン休
止時間が設定時間以上で、且つエンジン始動後における
変速の種類毎の変速回数が設定回数未満の間、摩擦要素
への作動油を個々に、ドレン弁を経て、変速に支障が及
ばない態様で排除する構成にしたから、空気混入期間中
に、この混入空気がドレン弁を経て排除されることとな
り、空気の混入で変速応答遅れが生ずるといった問題、
また当該変速応答遅れに伴う変速ショックが生ずるとい
った問題を解消することができる。
【0078】しかも、エンジン休止時間が設定時間以上
で、且つ変速回数が設定回数未満である間を空気混入期
間中と判断するから、当該期間の判断が正確で、上記の
排除が、空気の混入がないにもかかわらず実行されて、
オイルポンプの駆動エネルギーが多くなるのを回避する
ことができる。しかも上記の排除を、変速に支障が及ば
ない態様で行うことから、変速フィーリングへの影響を
皆無にすることができ、違和感を生ずることもない。
【0079】第5発明の変速制御装置は、請求項5に記
載のごとく、自動変速機のオイルポンプがキャビテーシ
ョンを発生するような運転領域でも、上記ドレン弁を作
動油排除位置にする構成としたから、オイルポンプのキ
ャビテーションにより混入した空気に対しても同様な作
用効果が得られ、オイルポンプのキャビテーションに伴
う空気の混入で変速応答遅れが生ずるといった問題、ま
た当該変速応答遅れに伴う変速ショックが生ずるといっ
た問題を解消することができる。
【0080】第6発明の変速制御装置は、請求項6に記
載のごとく、エンジンの停止時および始動時における自
動変速機の作動油温、および外気温を基に演算により、
エンジンの停止から始動までのエンジン休止時間を求め
る構成としたから、エンジン休止時間中、継続的に経過
時間を計測し続けるタイマが不要で、本発明変速制御装
置の低廉化を図り得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動変速機の変速制御装置を示す
概念図である。
【図2】本発明による変速制御装置の一実施例を示す、
車両用パワートレーン制御システム図である。
【図3】同例における変速機コントローラが実行する変
速制御のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図4】同例における始動時変速制御に関したサブルー
チンを示すフローチャートである。
【図5】同例におけるライン圧の決定に関したサブルー
チンを示すフローチャートである。
【図6】同サブルーチンで用いるライン圧のマップに関
した特性図である。
【図7】自動変速機の変速応答遅れをモニタする時に資
料となる時間を例示する、自動変速機の変速タイタイム
チャートである。
【図8】変速応答遅れの判定プログラムを示すフローチ
ャートである。
【図9】変速応答遅れの他の判定プログラムを示すフロ
ーチャートである。
【図10】変速応答遅れの更に他の判定プログラムを示
すフローチャートである。
【図11】始動時変速制御で用いるライン圧マップを、
変速応答遅れに応じた学習制御により補正するプログラ
ムを示すフローチャートである。
【図12】この補正をする前の始動時変速制御用ライン
圧マップを示す線図である。
【図13】補正をした後の始動時変速制御用ライン圧マ
ップを示す線図である。
【図14】本発明の他の例になる始動時変速制御に関し
たサブルーチンを示す、図4に対応するフローチャート
である。
【図15】同サブルーチンの変形例を示すフローチャー
トである。
【図16】ドリフトオンボール開弁圧の変化特性を示す
線図である。
【図17】図14に示す始動時変速制御のタイタイムチ
ャートである。
【図18】同例における変速応答遅れの判定プログラム
を示すフローチャートである。
【図19】同例において始動時変速制御で用いるドリフ
トオンボール閉弁圧指令時間マップを、変速応答遅れに
応じた学習制御により補正するプログラムを示すフロー
チャートである。
【図20】同例において始動時変速制御で用いるプリチ
ャージ圧指令時間マップを、変速応答遅れに応じた学習
制御により補正するプログラムを示すフローチャートで
ある。
【図21】同例において始動時変速制御で用いるプリチ
ャージ圧マップを、変速応答遅れに応じた学習制御によ
り補正するプログラムを示すフローチャートである。
【図22】補正をする前のプリチャージ時間に関したマ
ップを示す線図である。
【図23】補正をした後のプリチャージ時間に関したマ
ップを示す線図である。
【図24】補正をする前のプリチャージ圧に関したマッ
プを示す線図である。
【図25】補正をした後のプリチャージ圧に関したマッ
プを示す線図である。
【図26】本発明変速制御装置の更に他の例を示す、混
入空気排除プログラムを示すフローチャートである。
【図27】本発明変速制御装置の更に他の例を示す、摩
擦要素締結作動圧油路の回路図である。
【図28】同例において変速機コントローラが実行す
る、混入空気排除プログラムを示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 エンジン 2 自動変速機 3 トルクコンバータ 4 変速機出力軸 5 コントロールバルブ 6 シフトソレノイド 7 シフトソレノイド 8 ライン圧ソレノイド 9 アキュムレータ背圧ソレノイド 10 変速機コントローラ 11 スロットル開度センサ 12 アイドルスイッチ 13 セルモータスイッチ 14 エンジン回転センサ 15 タービン回転センサ 16 変速機出力回転センサ 17 外気温センサ 18 油温センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 摩擦要素の選択的締結により変速段を決
    定される自動変速機を介し車輪をエンジン駆動される車
    両において、 前記エンジンの停止から始動までのエンジン休止時間を
    検出するエンジン休止時間検出手段と、 エンジン始動後における前記自動変速機の変速の種類毎
    の変速回数を検出する変速回数検出手段と、 これら手段からの信号に応答し、前記エンジン休止時間
    が設定時間以上で、且つ前記変速回数が設定回数未満の
    間は、自動変速機の全ての摩擦要素の締結を司る元圧で
    あるライン圧、および対応する前記摩擦要素の締結圧を
    制御するアキュムレータ背圧を、始動時用に設定した圧
    力にして該摩擦要素の締結を進行させることで、変速応
    答遅れを所定値に収めるようにした始動時変速制御手段
    と、 変速開始から前記対応する摩擦要素の締結開始までの時
    間、変速開始からギヤ比が変化し始めるまでの時間、お
    よび変速開始から変速終了までの時間のうちの、少なく
    とも1つの時間と前記所定値との間の偏差を検出する変
    速応答遅れ偏差検出手段と、 該手段により検出した変速応答遅れ偏差が減少するよ
    う、前記始動用に設定したライン圧およびアキュムレー
    タ背圧を補正する始動時用摩擦要素締結制御圧補正手段
    とを具備することを特徴とする自動変速機の変速制御装
    置。
  2. 【請求項2】 摩擦要素の選択的締結により変速段を決
    定される自動変速機を介し車輪をエンジン駆動される車
    両において、 前記エンジンの停止から始動までのエンジン休止時間を
    検出するエンジン休止時間検出手段と、 エンジン始動後における前記自動変速機の変速の種類毎
    の変速回数を検出する変速回数検出手段と、 これら手段からの信号に応答し、前記エンジン休止時間
    が設定時間以上で、且つ前記変速回数が設定回数未満の
    間は、対応する前記摩擦要素のプリチャージ圧を、前記
    始動時用に設定した圧力にすると共に、プリチャージ指
    令時間を、始動 時用に設定した所定時間として該摩擦要
    素の締結を進行させることで、変速応答遅れを所定値に
    収めるようにした始動時変速制御手段と、 変速開始から前記対応する摩擦要素の締結開始までの時
    間、変速開始からギヤ比が変化し始めるまでの時間、お
    よび変速開始から変速終了までの時間のうちの、少なく
    とも1つの時間と前記所定値との間の偏差を検出する変
    速応答遅れ偏差検出手段と、 該手段により検出した変速応答遅れ偏差が減少するよ
    う、前記始動用に設定したプリチャージ圧およびプリチ
    ャージ指令時間を補正する始動時用摩擦要素締結制御圧
    補正手段とを具備することを特徴とする自動変速機の変
    速制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項において、前記対応する摩擦要
    素が締結作動圧の抜けを促進するためのドリフトオンボ
    ールを具える場合、前記始動時変速制御手段は、該ドリ
    フトオンボールの閉弁圧を算出するドリフトオンボール
    閉弁圧算出手段を具え、該手段により算出した閉弁圧よ
    りも低い圧力を、前記始動時用に設定したプリチャージ
    圧として定めるよう構成したことを特徴とする自動変速
    機の変速制御装置。
  4. 【請求項4】 摩擦要素の選択的油圧作動により変速段
    を決定される自動変速機を介して車輪をエンジン駆動さ
    れる車両において、 前記エンジンの停止から始動までのエンジン休止時間を
    検出するエンジン休止時間検出手段と、 エンジン始動後における前記自動変速機の変速の種類毎
    の変速回数を検出する変速回数検出手段と、 これら手段からの信号に応答し、前記エンジン休止時間
    が設定時間以上で、且つ前記変速回数が設定回数未満の
    間は、前記摩擦要素への作動油を個々に、変速に支障が
    及ばない態様で排除するドレン弁とを具備することを特
    徴とする自動変速機の変速制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項において、自動変速機のオイル
    ポンプがキャビテーションを発生する運転領域を判定す
    るキャビテーション発生領域判定手段を付加し、該手段
    によりキャビテーション発生領域が判定される時も、前
    記ドレン弁を作動油排除位置にするようにしたことを特
    徴とする自動変速機の変速制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至の何れか1項において、
    前記エンジン休止時間検出手段は、エンジンの停止時お
    よび始動時における自動変速機の作動油温を検出する油
    温検出手段、および外気温を検出する外気温検出手段を
    具え、これら手段により検出した温度を基に演算によ
    り、エンジンの停止から始動までのエンジン休止時間を
    求めるよう構成したことを特徴とする自動変速機の変速
    制御装置。
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