JP3244873B2 - 眼科装置 - Google Patents
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Description
フラクトメーター、被接触眼圧計等が知られている。こ
れらの装置の多くは装置と被検眼との位置合わせにジョ
イスティックを用いている。また、ジョイスティック自
体またはその近傍に、独立した回転機構を持ち、この回
転機構を入力手段として本体の上下動、照明光量の制御
等を行っている。
れら従来の回転機構は常に入力手段として単独の機能し
か持っていない。そのため、多くのスイッチにより制御
を行っていることが多かった。たとえばジョイスティッ
クに設けられた回転機構により測定部分の上下動を制御
する場合、このジョイスティックの回転機構では上下動
の制御だけしか行えず、例えば実際に被験者の位置合わ
せが必要ないような各種条件を設定するような場合でも
独立にスイッチを用意しており、この間ジョイスティッ
クの回転機構は全く無用であった。特に複数の項目の中
から検者にどれかを選択させるような状態、または連続
的に変化する状態の中から最適なものを検者に選択させ
るような状態では検者は特定のスイッチを何度も押した
り、長い間スイッチを押し続ける操作が必要であり操作
性が悪かった。
ッチ数を減少させ、コストの削減と操作の簡便化、操作
性の向上を図った眼科装置を提供することを目的とす
る。
発明の眼科装置は、被検眼と装置の位置合わせのための
ジョイスティックと、屈折測定モード、眼内レンズ挿入
眼測定モード、屈折力・角膜曲率半径の同時測定モー
ド、角膜直径測定モードおよび徹照観察モードのうちの
複数を含むモードの中から任意のモードを設定するモー
ド設定手段と、前記ジョイスティックに設けた又は前記
ジョイスティックの近傍に配置した回転可能な回転入力
機構と、被検眼の像と共に前記回転入力機構により入力
した情報を表示するモニターとを有し、前記回転入力機
構は前記モード設定手段で設定した任意のモードでの情
報入力に共用して用いられ、前記屈折測定モードにおい
ては回転入力によって頂点間距離を変更し、前記眼内レ
ンズ挿入眼測定モードにおいては回転入力によって固視
標の明るさを調整し、前記屈折力・角膜曲率半径の同時
測定モードにおいては回転入力によって角膜曲率半径の
表示単位を切り換え、前記角膜直径測定モードにおいて
は回転入力によってモニター上に表示される角膜直径を
示す円の大きさを変化させ、前記徹照観察モードにおい
ては回転入力によって照明光量を変化させることを特徴
とする。
応用した実施例の外観図を示している。装置は固定部1
と被検眼との位置合わせのために移動する可動部2で構
成されている。可動部2上には検者が被検眼との位置合
わせに使用するジョイスティック3、種々の設定を行う
ジョグダイアル4、被検眼前眼部を観察するCRTモニ
ター5、各種スイッチを集めたスイッチパネル6がある。
また、測定値は本体に内蔵されたプリンター7に出力さ
れる。ジョイスティック3は前後左右に倒すことで可動
部2と被検眼との精密位置合わせを行い、それ自体を回
転することで可動部2の中の測定部8を上下方向に移動さ
せて高さをあわせる作用を持つ。実際には装置内に配置
されたモーターを駆動させるための駆動制御に用いるエ
ンコーダーを有し、このエンコーダーでジョイスティッ
クの回転を検知して、この検出回転情報に基づいてモー
ターを駆動する。例えば右に回転すると測定部8が上方
に、左に回転すると下方に移動するような構造を持つ。
ており、プリントスイッチ61、各種の設定を記憶させる
セットスイッチ62、眼内レンズ挿入眼測定用のIOLスイ
ッチ63、オートレフ機能、オートケラトメーター機能を
切り替えるモードスイッチ64、徹照観察を行うための観
察スイッチ65、角膜の直径を測定するモードに切り替え
る角膜径測定モードスイッチ66が配置されている。
定時のCRTモニター5上の画面を示す図である。この
状態ではジョグダイアル4は、頂点間距離を変更するた
めの入力手段として機能する。画面内に表示されている
JOG VD :12.0という文字により、ジョグダイアル4の回
転により頂点間距離が変更されることが検者に示され、
かつ現時点の頂点間距離が12.0であることが示される。
実際にジョグダイアル4を右に回転すると頂点間距離が
例えば0.0、12.0、13.5、15.0という様にトグルして変
更され、左に回転すると逆方向にトグルされ選択できる
ようになっている。
て眼内レンズ挿入眼測定モードに変更した状態でのCR
Tモニター5上の画面である。この場合ジョグダイアル4
は、被検眼が固視するための固視標の明るさを変更する
ための入力手段として機能する。画面内ではJOG FIX =
50と表示が変更され、この表示によりジョグダイアル4
を回転すると被験者が固視する固視標の明るさが変化す
ることが検者にわかり、かつ現時点の固視標の明るさの
度合いも50という数字で示される。この場合も同様に例
えばジョグダイアル4を右に回転すると固視標が明るく
なり、左に回転すると暗くなる。この場合被験者によっ
て必要な固視標の明るさの設定はかなり違うと考えられ
るので、プリントスイッチを押して測定値をプリントア
ウトした後はあらかじめ装置に記憶された初期設定値に
戻るような制御を行う。
ードでの画面である。このモードはモードスイッチ64に
より選択できる。この場合はJOG: mm/Dと表示され、ジ
ョグダイアル4を回転することで角膜曲率半径の表示単
位がmmからDiopterへ、またその逆へ切り替えることが
できる。また検者はこの表示をみて、ジョグダイアル4
の現機能が角膜曲率半径の表示単位の切り替えであるこ
とを認識できる。
測定モードに変更した際の画面である。このモードでは
画面上に円が描かれ、ジョグダイアル4を回転すること
により画面の中心を中心に同心円上に円の大きさが変化
する。それに伴って画面に表示されるスケールも変化す
るので、検者は画面中心に被検者の眼がくるように位置
合わせを行った後、角膜縁と画面上の円の大きさが一致
するようにジョグダイアル4を回転する。このときの画
面上の円の大きさに対応する直径値はスケールとして画
面左下に表示されるので、検者は角膜縁と画面上の円の
大きさが一致した際に、その時画面左下に現れるスケー
ルを読めば良い。画面上にはJOG ◎と表示され、ジョグ
ダイアル4を回転すると円の大きさが変化することが検
者に感覚的にわかるようにしている。また、この角膜直
径の測定値は他の屈折測定、角膜曲率半径の測定値とと
もにプリンターに出力される。
モードに変更した際の画面の例である。徹照観察時には
被験者の水晶体の混濁の具合により照明光量を調整しな
いとうまく観察ができない。そこで、ジョグダイアル4
を回転することで照明光量を制御する。画面表示はJOG
ILLM : 120となり、ジョグダイアル4を回転することで
照明光量を変化させることと、現時点での照明光量の度
合いが120であることを検者に示している。
設定をするセットモードに変更した際の画面である。こ
の場合は画面下部にJOG ↑↓JOY←→と表示され、項目
を選択するためにカーソルを上下方向に移動するときに
はジョグダイアル4を回転すればよく、設定を変えるた
めにカーソルを左右方向に移動するときにはジョイステ
ィック3を回転すれば良いことを示している。実際にセ
ットモードでは本体を上下する必要はなく、ジョイステ
ィックの回転を条件設定に使用しても実用上の不便さは
生じない。
辺部の曲率半径を測定している状態の図である。このケ
ラトメーター機能モードはモードスイッチ64により選択
できる。装置には角膜周辺部測定用に測定光学系周辺部
に設けられた不図示の8つの固視灯を有し、この固視灯
のいずれかを測定個所に応じて適宜点灯させるようにな
っている。この場合、画面上には被検眼と装置の位置合
わせを行う際に用いられる大きなリング形と、その内側
に、周辺部に配置された8つの固視灯に対応して円周状
に配置された8つの小さい円形を持つ図形が表示され、
現在点灯している固視標の位置を白黒逆転表示して示し
ている。またこの場合、ジョグダイアル4を回転して固
視灯を点灯させる位置を選択できるようになっている。
画面表示はJOG : FIX ←→となっていて、検者にジョグ
ダイアル4を回転して固視灯を点灯させる位置が選択で
きることを示す。
機能はプリンターに病院名、患者名等を出力するための
ものである。この場合、図の上部にあるアルファベッ
ト、数字を選択して測定スイッチを押すことにより下部
にある表示スペースに文字を登録する。この場合はジョ
グダイアル4により左右方向、ジョイスティック3により
上下方向にカーソルが移動して素早く目的の文字の位置
にカーソルをもっていくことができる。この場合は図8
で示したのと逆に、画面下部にJOG ← → JOY↑↓と表
示される。
示す実施例である。上蓋31、測定スイッチ32、エンコー
ダー用LED33a、33b、ロータリーエンコーダースケー
ル34、検知用フォトディテクタ(PD)35a、35b、本体
カバー36により構成されている。ロータリーエンコーダ
ースケール34は本体カバー36に固定されていて、本体カ
バーを回転すると一緒に回転する。また、測定スイッチ
32、エンコーダー用LED33a,b、検知用PD35a,35b
は、本体カバー36と一緒に回転しないような構造になっ
ていて、本体カバーの回転方向、速度を検知用PD65a,
65bに入射する光パルスの速度、2つのPD間の位相差で
検知できる。この検知用PD65a,65bからの出力がロー
タリーエンコーダー出力となる。
例である。ロータリーエンコーダースケール41とLED
とPDを一体に組み込んだフォトインタラプター42とつ
まみ43により構成される。ロータリーエンコーダーによ
る回転の検知はジョイスティック3とおおむね同じであ
る。
である。MPU80はROM81に記憶されているプログラ
ムに従って全ての制御を行う。MPU80はデーターバス
96を介して周辺機器を制御する。固視標ランプ85、オー
トレフ測定光源兼徹照観察光源87、ケラト測定LED89
はそれぞれD/Aコンバーター84、86、88を介してドライ
バーを制御することで明るさを可変にしている。上下動
は前述のロータリーエンコーダー93によりジョイスティ
ックの回転を検知して上下動パルスモーター94を駆動し
ている。ジョグダイアル4の回転はジョグダイアルロー
タリーエンコーダー92により回転を検知してモードに応
じて様々な機能を行う。VRAM83はビットマップとし
てCRTモニターに図形を表示するメモリーであって、
CPU80の制御によって各モードに応じて所定番地に所
定データを書き込むことで、画面上の文字、マーク、ス
ケール、カーソルなどを表示する。その他、スイッチパ
ネル90、測定値を表示するプリンター95、ジョイスティ
ック上に設けられた測定スイッチ91の検知も全てMPU
80により行っている。
たはその近傍に独立に設けられた回転機構をモードに応
じて異なった作用をさせることによりスイッチの数を減
少させコストの軽減を計れるばかりでなく、使用者が数
多くのスイッチを操作する必要がなくなる。また、多く
の項目の中から選択する場合やとくに連続的に変化する
状態の中から選択する場合、ジョイスティック、または
つまみを回転して選択できるので操作性が向上する。さ
らに、本体に設けた表示手段上に現在の回転機構が行う
機能を表示することにより使用者はスイッチの作用を簡
単に確認でき誤操作の危険性も減少する。
る。本実施例は無散瞳眼底カメラに応用したものであ
る。図1と同様に本体部は固定部分101と可動部分102か
ら構成されている。可動部102にはジョイスティック103
を持つ。また、ジョイスティック103の近傍に照明光量
変更用のつまみ104が配置される。通常の使用状態では
ジョイスティックの回転は前の実施例と同様にカメラ部
分108の上下動をするように制御されている。被検眼と
の位置合わせはCRTモニター105を見ながら行う。ま
た、CRTモニター105の前面にあるスイッチ群109は各
種条件の設定を行う。つまみ104はその回転によって観
察照明の光量を変化させるように制御されている。
にはスイッチ群109に対応する制御項目が表示されてい
る。図16は日時設定モードでの画面である。この場合、
スイッチ群109を押すことで年月日、時間のいずれを変
更するかを選択して、またつまみ14を回転することで選
択された項目の数値を変更して設定を行うようになって
いる。JOG ↑↓という表示によりつまみ104による機能
が実際に数値を変更することを表していて、誤動作を防
ぐようになっている。
イッチの数を減らせるばかりでなく操作の簡易性、操作
性を向上させることが可能となった。また、表示手段に
機能を表示させることで誤操作も防ぐことも可能になっ
た。
実施例の外観図。
図。
す図。
図。
Claims (1)
- 【請求項1】 被検眼と装置の位置合わせのためのジョ
イスティックと、屈折測定モード 、 眼内レンズ挿入眼測
定モード、屈折力・角膜曲率半径の同時測定モード、角
膜直径測定モードおよび徹照観察モードのうちの複数を
含むモードの中から任意のモードを設定するモード設定
手段と、前記ジョイスティックに設けた又は前記ジョイ
スティックの近傍に配置した回転可能な回転入力機構
と、 被検眼の像と共に前記回転入力機構により入力した
情報を表示するモニターとを有し、前記回転入力機構は
前記モード設定手段で設定した任意のモードでの情報入
力に共用して用いられ、 前記屈折測定モードにおいては
回転入力によって頂点間距離を変更し 、 前記眼内レンズ
挿入眼測定モードにおいては回転入力によって固視標の
明るさを調整し、前記屈折力・角膜曲率半径の同時測定
モードにおいては回転入力によって角膜曲率半径の表示
単位を切り換え、前記角膜直径測定モードにおいては回
転入力によってモニター上に表示される角膜直径に対応
する円の大きさを変化させ、前記徹照観察モードにおい
ては回転入力によって照明光量を変化させることを特徴
とする眼科装置。
Priority Applications (2)
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