JP3679547B2 - 眼底血管観察装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、眼底血管内の血流速度等の測定を行う眼底血管観察装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、眼底の血管をトラッキングする装置として、血管を流れる血流速度を測定するレーザードップラ眼底血流計が知られている。眼底血流計においては、血流速度を測定する血管を選択し、測定している間は確実にその血管をトラッキングして、測定ビームを照射することが重要である。このために、被検眼の瞬きを検知する瞬き検知機構を備えた装置が提案されており、この装置では、血流速度を求める血管をトラッキングして測定動作をしている間に、瞬きが発生するとトラッキングを一時中断し、瞬きが終了し再びトラッキングの可能な状態になると、再開位置を算出してトラッキングを再開するようにされている。また、トラッキング位置信号の値の異常を検出して、トラッキングを中止する眼底血流計も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来例のトラッキングを一時中断する装置は、トラッキングの再開時に中断前と同じ血管をトラッキングしているかどうかを判別できないという問題があり、またトラッキング位置信号の異常を検出する装置は、トラッキングする血管の近くに別の血管が存在している場合に、まつげや涙又は固視の状態等の影響により隣の血管にトラッキングポイントが移動したり、血管像が不安定でトラッキングが安定しない場合があり、このような場合にトラッキングに異常が認められないために、測定が正常に終了したものと判断してしまうという欠点がある。
【0004】
本発明の目的は、上述の問題点を解消し、確実に同じ血管をトラッキングしていることを判別可能な眼底血管観察装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係る眼底血管観察装置は、被検眼の眼底上の血管を追跡するトラッキング手段と、該トラッキング手段で追跡している血管の血管径を算出する血管径算出手段と、前記トラッキング手段で追跡している血管が同一の血管か否かを前記血管径に基づいて判断する判断手段とを有することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は第1の実施例の眼底血流計の構成図を示し、白色光を発するタングステンランプ等から成る観察用光源1から被検眼Eと対向する対物レンズ2へ至る照明光路上には、コンデンサレンズ3、例えば黄色域の波長光のみを透過するバンドパスフィルタ付のフィールドレンズ4、被検眼Eの瞳孔Epとほぼ共役な位置に設けられたリングスリット5、被検眼Eの水晶体と略共役な位置に設けられた遮光部材6、リレーレンズ7、光路に沿って移動自在な固視標表示用素子である透過型液晶板8、リレーレンズ9、被検眼Eの角膜近傍と共役に設けられた遮光部材10、孔あきミラー11、黄色域の波長光を透過し他の光束を殆ど反射するバンドパスミラー12が順次に配列され、照明光学系が構成されている。
【0009】
なお、リングスリット5、遮光部材6、10は、被検眼Eの前眼部において眼底照明光と眼底観察光を分離するためのものであり、必要な遮光領域を形成するものであればその形状は問題とならない。
【0010】
孔あきミラー11の背後には眼底観察光学系が構成されており、光路に沿って移動自在なフォーカシングレンズ13、リレーレンズ14、スケール板15、光路中に挿脱自在な光路切換ミラー16、接眼レンズ17が順次に配列され、検者眼eに至っている。光路切換ミラー16が光路中に挿入されているときの反射方向の光路上には、テレビリレーレンズ18、CCDカメラ19が配置されており、CCDカメラ19の出力は液晶モニタ20に接続されている。
【0011】
バンドパスミラー12の反射方向の光路上には、イメージローテータ21、紙面に垂直な回転軸を有する両面研磨されたガルバノメトリックミラー22が配置され、ガルバノメトリックミラー22の下側反射面22aの反射方向には第2のフォーカスレンズ23が配置され、上側反射面22bの反射方向にはレンズ24、光路に沿って移動自在なフォーカスユニット25が配置されている。なお、レンズ24の前側焦点面は被検眼Eの瞳孔Epと共役関係にあり、この焦点面にガルバノメトリックミラー22が配置されている。
【0012】
また、ガルバノメトリックミラー22の上方には、光路長補償半月板26、光路中に遮光部を有する黒点板27、凹面ミラー28が配列され、ガルバノメトリックミラー22の下面22aで反射されることなく通過する光束を、ガルバノメトリックミラー22の上面22bへ導くリレー光学系を構成している。なお、光路長補正用半月板26は、ガルバノメトリックミラー22の上側反射面22b、下側反射面22aの位置が、そのミラー厚によって生ずる図面の上下方向へずれを補正するためのものであり、イメージローテータ21へ向かう光路中にのみ作用するものである。
【0013】
フォーカスユニット25においては、レンズ24と同一光路上に、ダイクロイックミラー29、集光レンズ30が順次に配列され、ダイクロイックミラー29の反射方向の光路上にはマスク31、ミラー32が配置されており、このフォーカスユニット25は一体的に矢印で示す方向に移動ができるようになっている。また、レンズ30の入射方向の光路上には、固定ミラー33、光路から退避可能な光路切換ミラー34が平行に配置され、光路切換ミラー34の入射方向の光路上には、コリメータレンズ35、コヒーレントな例えば赤色光を発する測定用の半導体レーザー光源36が配列されている。更に、ミラー32の入射方向の光路上には、シリンドリカルレンズ等から成るビームエクスパンダ37、他の光源と異なる例えば高輝度の緑色光を発するトラッキング用光源38が配列されている。
【0014】
ガルバノメトリックミラー22の下側反射面22aの反射方向の光路上には、光路に沿って移動自在な前述したフォーカシングレンズ23、ダイクロイックミラー39、フィールドレンズ40、拡大レンズ41、イメージインテンシファイヤ付の一次元CCD42が順次に配列され、血管検出系が構成されている。また、ダイクロイックミラー39の反射方向の光路上には、結像レンズ43、共焦点絞り44、被検眼Eの瞳孔Epとほぼ共役に設けられたミラー対45a、45bが配置され、ミラー対45a、45bの反射方向にはそれぞれフォトマルチプライヤ46a、46bが配置され、測定用受光光学系が構成されている。
【0015】
なお、図示の都合上、全ての光路を同一平面上に示したが、ミラー対45a、45bの反射光路、トラッキング用光源38の出射方向の測定光路、半導体レーザー光源36からマスク31に至る光路はそれぞれ紙面に直交している。
【0016】
更に、装置全体を制御するためのシステム制御部47が設けられ、このシステム制御部47には、検者が操作する入力手段48、フォトマルチプライヤ46a、46bの出力がそれぞれ接続されており、システム制御部47の出力は、ガルバノメトリックミラー22を制御する制御回路49、光路切換ミラー34にそれぞれ接続されている。また、制御回路49には一次元CCD42の出力が血管位置検出回路50を介して接続されている。
【0017】
一次元CCD42の出力は、その他に血管のトラッキング中に得られた複数の眼底の血管像を記録する血管像記録手段51に接続され、血管像記録手段51の出力は、システム制御部47、複数の血管像から血管径を算出する血管径算出手段52に接続されている。更に、血管径算出手段52の出力は、システム制御部47、複数の血管径のばらつきを演算する演算手段53に接続され、演算手段53の出力はシステム制御部47、表示用LED54に接続されている。
【0018】
観察用光源1から発した白色光はコンデンサレンス23を通り、バンドパスフィルタ付フィールドレンズ4により黄色の波長光のみが透過され、リングスリット5、遮光部材6、リレーレンズ7を通り、透過型液晶28を背後から照明し、リレーレンズ9、遮光部材10を通って孔あきミラー11で反射され、黄色域の波長光のみがバンドパスミラー12を透過し、対物レンズ2を通り、被検眼Eの瞳孔上で眼底照明光光束像Iとして一旦結像した後に、眼底Eaをほぼ一様に照明する。
【0019】
このとき、透過型液晶板8には固視標が表示されており、固視標は照明光により被検眼Eの眼底Eaに投影され、視標像として被検眼Eに呈示される。眼底Eaからの反射光は同じ光路を戻り、瞳孔Ep上から眼底観察光光束として取り出され、孔あきミラー11の中心の開口部、フォーカシングレンズ13、リレーレンズ14を通りスケール板15で眼底像Ea' として結像した後に、光路切換ミラー16に至る。ここで、光路切換ミラー16が光路から退避しているときは、検者眼eにより接眼レンズ17を介して眼底像Ea' が観察可能となり、一方で光路切換ミラー16が光路に挿入されているときは、スケール板15上に結像された眼底像Ea' がテレビリレーレンズ18によりCCDカメラ19上に再結像され、液晶モニタ20に映出される。
【0020】
検者は接眼レンズ17又は液晶モニタ20により、この眼底像Ea' を観察しながら装置のアライメントを行う。このとき、目的に応じた観察方式を採用することが好適であり、接眼レンズ17による観察の場合は、一般的に液晶モニタ20等よりも高解像かつ高感度なので、眼底Eaの微細な変化を読み取って診断する場合に適している。一方、液晶モニタ20による観察の場合は、視野を制限しないので検者の疲労を軽減することができ、更にCCDカメラ19の出力を外部のビデオテープレコーダやビデオプリンタ等に接続することにより、眼底像Ea' 上の測定部位の変化を逐次電子的に記録することが可能となるので、臨床上極めて有効である。
【0021】
次に、検者は半導体レーザー光源36とトラッキング用光源38を点灯する。半導体レーザー光源36を発した測定光は、コリメータレンズ35によりコリメートされ、光路切換ミラー34が光路に挿入されている場合には、光路切換ミラー34、固定ミラー33でそれぞれ反射され、集光レンズ30の下部を通過し、一方で光路切換ミラー34が光路から退避している場合には、直接集光レンズ30の上部、ダイクロイックミラー29を通過し、集光レンズ30により、マスク31の開口部中心と共役な位置へスポット状に結像される。
【0022】
また、トラッキング用光源38から発したトラッキング光は、ビームエクスパンダ37により縦横異なる倍率でビーム径が拡大され、ミラー32で反射された後に、整形用マスク31で所望の形状に整形され、ダイクロイックミラー29に反射されて上述の測定光と重畳される。重畳された測定光とトラッキング光は、レンズ24を通り、ガルバノメトリックミラー22の上側反射面で一度反射され、黒点板27を通った後に、凹面鏡48にて反射され、再び黒点板27、光路長補正用半月板26を通り、ガルバノメトリックミラー22の方へ戻される。
【0023】
凹面鏡48、黒点板27、光路長補正用半月板26は光軸上に同心に配置されており、共同してガルバノメトリックミラー22の上面と下面とを−1倍で結像するリレー系の機能が与えられているので、光路切換ミラー51の光路中への挿入、退避によって、ダイクロイックミラー22の像の裏側位置で反射された両光束は、ダイクロイックミラー22の切欠き部位置へ戻されることになり、ダイクロイックミラー22で反射されることなくイメージローテータ21へ向かうことになる。そして、イメージローテータ21を経てバンドパスミラー12により対物レンス22へ偏向された両光束は、対物レンズ2を介して被検眼Eの眼底Eaに照射される。
【0024】
このように、測定光とトラッキング光はガルバノメトリックミラー22の上側反射面内で反射され、再び戻されるときには対物レンズ2の光軸から偏心した状態で、ガルバノメトリックミラー22に入射される。このようにして眼底Eaで散乱反射された光束は、再び対物レンズ2で集光され、バンドパスミラー12で反射され、イメージローテータ21を通り、ガルバノメトリックミラー22の下側反射面22aで反射され、フォーカシングレンズ23を通り、ダイクロイックミラー39において測定光とトラッキング光とが分離される。
【0025】
トラッキング光はダイクロイックミラー39を透過し、フィールドレンズ40、結像レンズ41により、一次元CCD42上で眼底観察光学系による眼底像Ea' よりも拡大された血管像として結像する。そして、一次元CCD42で撮像された血管像に基づいて、血管位置検出回路50において血管像の移動量を表すデータが作成され、制御回路49に出力される。制御回路49はこの移動量を補償するようにガルバノメトリックミラー22を駆動する。
【0026】
一方、測定光はダイクロイックミラー39により反射され、共焦点絞り44の開口部を経てミラー対45a、45bで反射され、それぞれフォトマルチプライヤ46a、46bに受光される。そして、フォトマルチプライヤ46a、46bの出力はそれぞれシステム制御部47に出力され、この受光信号は周波数解析されて眼底Eaの血流速度が求められる。
【0027】
血流測定が開始されると、現在アライメントされている眼底Eaの血管がトラッキングされ、血流測定が4秒間行われる。このときの血管像は一次元CCD42上に250本/秒現われるが、血管像記録手段51には1秒毎に最初の25本が記録され、4秒間で4×25=100本の血管像が記録される。この100本の血管像は、4秒間の測定が終了した後に血管径算出手段52により血管径に変換され、変換された血管径は演算手段53に入力されて血管径のばらつきが計算される。このばらつきの平均値が例えば10%以下であれば、確実に1つの血管をトラッキングしていると考えることができる。
【0028】
トラッキング状態は2色発光する表示用LED54に表示され、不良の場合は赤、良好の場合は青と表示される。本実施例の場合は、ばらつきが10%以下であれば青、10%より大きければ赤となる。なお、この表示用LED54の代りに、7セグメントLED等によりばらつきを表示するようにしてもよい。
【0029】
図2は血管像記録手段51の構成図を示し、血管像記録手段51は、A/D変換部60、計数部61、データ記録部62a〜62dから構成されている。一次元CCD42の出力はA/D変換部60に接続され、システム制御部47の出力は計数部61に接続され、A/D変換部60、計数部61の出力はそれぞれデータ記録部62a〜62dに接続されている。
【0030】
A/D変換部60は血管像を常時デジタル変換しており、計数部61の初期値は「0」である。血流測定が開始されると、計数部61は「0」から「1」になり、データ記録部62aは、計数部61の値が「1」の時アクティブとなり、A/D変換部60から送られてくるデータを逐次に記録してゆく。計数部61は「1」になってから以降は1秒毎にインクリメントされ、データ記録部62aは記録可能な容量のデジタルデータを記録する。データ記録部62aの記録可能な容量は血管像25本分と設定されており、計数部61が「1」の間に血管像25本分が記録部62aに記録される。計数部61が「1」から「2」になると、血管像はデータ記録部62bに記録される。データ記録部62c、データ記録部62dについても同様である。
【0031】
図3は血管径算出手段52の構成図を示し、血管径算出手段52は、血管抽出部65、血管径演算部66、血管径データ記録部67から構成されている。血管像記録手段51の出力は、血管抽出部65、血管径演算部66、血管径データ記録部67に順次に接続され、その後に演算手段53に出力されるようになっている。
【0032】
血管抽出部65は血管像記録手段51中のデータ記録部62a〜62dに記録されている血管像から、トラッキング位置にある血管を抽出する。この場合のトラッキングは、図4に示す血管の中心点Pを中心として走査を行う設定とされているので、中心点Pから前後方向に向かって最も大きな血管が存在する範囲(P’〜P”)を抽出する。そして、血管抽出部65によって抽出された血管像は、血管径演算部66に入力される。なお、一次元CCD42の出力信号の同期パルスを使って、同期パルスからの位置でn個目からm番目のデータとしてトラッキング位置を決める方式としてもよい。
【0033】
血管径演算部66においては、図5に示すように抽出された血管像に対して中心点Pの前後方向に変極点を探し、それぞれのレベルVB、VCを検出する。中心点PのレベルをVAとして、レベルVA、VBの中間レベルと血管像との交点X、レベルVA、VCの中間レベルと血管像との交点Yを算出する。そして、交点XとYとの幅Rを血管径として演算する。求めた血管像は個々に血管径データ記録部67に記憶され、全部で100個の血管径の値が算出される。
【0034】
血管径データ記録部67に記録されている血管径のデータは、演算手段53に送られる。1秒毎に測定した25本の血管径の値の内、範囲外のものを除いてそれぞれ平均値を算出すると、全部で4つの平均値データが得られ、これらの血管径の平均値のばらつきを平均値の最大値と最小値との差から算出する。即ち、平均値を100としたときに、最大値と最小値の幅が10以下であればトラッキング状態が良好となり、10より大きければ不良となる。そして、トラッキング状態は表示用LED54に表示され、不良の場合は赤、良好の場合は青で表示される。
【0035】
図6は眼底血管のトラッキング状態の説明図を示し、測定は4秒間行われる。被測定血管K1を位置Aでトラッキングして測定を開始し、2秒間測定を行った後に、固視の影響により隣り合う血管K2にトラッキングポイントが移動し、位置Bでトラッキングを継続して測定を行っている。図7はこのときのタイミングチャート図を示し、(a) は測定中のトラッキング状態を示し、(b) はトラッキング位置信号を示し、位置信号は4秒間正常に動作していることを表示している。
【0036】
しかし、測定した血流速度は血管K1をトラッキングしていた前半の2秒間と、血管K2をトラッキングしていた後半の2秒で異なる可能性があり、従来の血管径像を取り込まない方式では、この測定は正常に終了したことになって違いを判別することはできない。
【0037】
一方、本実施例では血管像記録手段51は1秒毎に最初の25本の血管像を記録するようになっているので、血管像の記録を図7(c) に示すように行い、血管像記録手段51に記録された血管像は、測定後に血管径算出手段52、演算手段53を通して取り込まれ、これらの血管像から求めた血管径のばらつきを計算する。このとき、図6に示すように血管K1と血管K2の幅はほぼK2≒2×K1なので、測定した血管径は10%以上のばらつきが発生し、表示用LED54には赤が表示される。このようにして、検者はトラッキング位置信号に異常がなくても、トラッキングが正常に行われていないことを知ることができる。
【0038】
また、測定する血管をトラッキングしていても、まつげや涙の影響によりトラッキングしている血管の像が不安定で、かつ正確に測定ビームが血管に照射されていない場合も考えられる。本実施例では、血管径を血管像から算出してそのばらつきを計算しているので、血管像が不安定であれば表示用LED54に赤が表示され、血管像が安定していれば表示用LED54に青が表示されるので、検者はトラッキング状態を容易に判別することができる。
【0039】
なお、本実施例では測定終了後に複数の血管像から血管径を計算することにより、トラッキングが確実に行われたかどうかを判断しているが、実時間で血管径とその平均値を求めて、測定中にトラッキングポイントが移動したことを検知して、測定を中止するようにしてもよい。
【0040】
また、求めた血管径の1秒毎の平均値のばらつきによってトラッキング状態を示しているが、標準偏差や分散等の統計的な手法を用いてもよく、更にばらつきは10パーセントとしているが、精度を高くしたり低くしたりすることも可能である。
【0041】
また、測定開始時の血管径と1秒毎の血管径を記録しておくようになっているが、測定開始時と測定終了時との血管径を比較する方式や、測定開始時の血管径とそれ以外の血管径を比較する方式でもよい。
【0042】
図8は第2の実施例の瞬き検知機構を備えた眼底血流計の構成図を示す。対物レンズ2の近傍に瞬き検知手段70が配置され、瞬き検知手段70の出力はシステム制御部47に接続されている。また、一次元CCD42の出力は血管位置検出回路50に出力されると共に血管径算出手段71に接続され、血管径算出手段71の出力はシステム制御部47に接続されている。その他の構成は図1と同様であり、同じ符号は同じ部材を表している。
【0043】
瞬き検知手段70は被検眼Eの瞬きの開始と終了をシステム制御部47に出力し、血管径算出手段71は一次元CCD42から出力される血管像を血管径へ変換している。また、血管径算出手段71はシステム制御部47から血管径算出開始信号を受け取ると、血管径を算出してシステム制御部47に血管径を出力する。
【0044】
図9は瞬き検知のタイミングチャート図を示し、(a) は瞬きの開始と終了の信号、(b) は測定開始と瞬き終了時の血管径の算出信号、(c) はそのときの血管径の記録信号を示している。システム制御部47は測定開始時に血管径算出手段71から血管径を取り込み、この測定の開始時の血管径を記録する。また、瞬き検知手段70からシステム制御部47に瞬き開始信号が入力された後に、瞬きの終了信号が入力されると、血管径算出手段71から血管径を取り込み、この瞬き終了時の血管径を記録する。
【0045】
測定が終了すると、システム制御部47は測定開始時の血管径と瞬き終了時の血管径を比較し、その結果、測定開始時の血管径と瞬き終了時の血管径の差が、例えば10%より大きければ異なった血管をトラッキングしていると判断し、10%以下であれば同じ血管をトラッキングしていると判断する。そして、第1の実施例と同様に、異なった血管をトラッキングしていると判断した場合は、表示用LED54に赤が表示され、同じ血管をトラッキングしていると判断した場合は青が表示される。このようにして、検者は瞬きの終了後に瞬き開始時と同じ血管をトラッキングしているかどうかを知ることができる。
【0046】
本実施例においては、測定終了後に血管径を比較することにより、同じ血管をトラッキングしていたかどうかを判断しているが、測定中に血管径の比較を行い、測定時にトラッキングしていた血管が変ったことを検知して、測定を中止するようにしてもよい。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る眼底血管観察装置は、算出した血管径を基に同じ血管をトラッキングしているかどうか判断できる
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の構成図である。
【図2】血管像記録手段の構成図である。
【図3】血管径算出手段の構成図である。
【図4】血管抽出の説明図である。
【図5】血管径演算部の説明図である。
【図6】トラッキングの説明図である。
【図7】測定時のタイミングチャート図である。
【図8】第2の実施例の構成図である。
【図9】瞬き発生時のタイミングチャート図である。
【符号の説明】
1 観察用光源
8 透過型液晶板
19 CCDカメラ
20 液晶モニタ
21 イメージローテータ
22 ガルバノメトリックミラー
25 フォーカスユニット
36 半導体レーザー光源
38 トラッキング用光源
42 一次元CCD
46a、46b フォトマルチプライヤ
47 システム制御部
48 入力手段
49 制御回路
50 血管位置検出回路
51 血管像記録手段
52、71 血管径算出手段
53 演算手段
54 表示用LED
70 瞬き検出手段

Claims (5)

  1. 被検眼の眼底上の血管を追跡するトラッキング手段と、該トラッキング手段で追跡している血管の血管径を算出する血管径算出手段と、前記トラッキング手段で追跡している血管が同一の血管か否かを前記血管径に基づいて判断する判断手段とを有することを特徴とする眼底血管観察装置。
  2. 前記判断手段は血流測定開始時の前記血管径と測定終了時の前記血管径を比較して、前記トラッキング手段で追跡している血管が同一の血管か否かを判断することを特徴とする請求項1に記載の眼底血管観察装置。
  3. 被検眼の瞬きを検知する瞬き検知手段を備え、前記判断手段は瞬き開始時の前記血管径と、瞬き終了時の前記血管径を比較して、前記トラッキング手段で追跡している血管が同一の血管か否かを判断することを特徴とする請求項1に記載の眼底血管観察装置。
  4. 被検眼の瞬きを検知する瞬き検知手段を備え、前記判断手段は血流測定開始時の前記血管径と、瞬き終了時の前記血管径を比較して、前記トラッキング手段で追跡している血管が同一の血管か否かを判断することを特徴とする請求項に記載の眼底血管観察装置。
  5. 前記比較した結果を出力する出力手段を有する請求項2〜4の何れか1つの請求項に記載の眼底血管観察装置。
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