JP3762035B2 - 眼科機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、眼底部位の生体情報の検査を行う眼科機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、移動する物体にレーザー光を照射し、その反射光の周波数ドップラシフトからその物体の移動速度を測定するレーザードップラ流速計が一般に知られており、これを眼底部の血管内血流速度の測定に応用したレーザードップラ眼底血流計が、特開平8−215150号公報に開示されている。
【0003】
この眼底血流計は眼底部の血管上に一定時間測定光ビームを照射して測定値を得るが、被検眼の固視微動等によって測定部位に測定光ビームを正確に照射し続けることが困難なために、血管位置を検出した後に、固視微動に対応してリアルタイムで、測定光ビームの照射位置を測定部位上で移動させるトラッキング手段が必要となる。このトラッキングシステムは特表平6−503733号公報、特開平7−155299号公報等に開示されており、これらは測定光の他にトラッキング光を目標血管に照射し、その反射光の受像状態の変化によって固視微動による目標血管の変位を計算して、測定光を目標血管上に誘導する方式である。
【0004】
即ち、トラッキング光を目標血管上に誘導するエイミング操作を行った後に、トラッキング動作を開始するが、測定を始める前に測定光ビームが正確に目標血管にトラッキングされているかどうかの確認をするために、測定光ビームを試験的に照射する必要がある。また、トラッキング時や測定時に受光素子で得られる信号のS/Nを適正にするために、受光素子の感度を調整するAGCを行う必要もある。
【0005】
しかし、眼底部へのレーザー光の照射は、その強度と照射時間に比例して生体組織へ悪影響を与えるので、レーザー光はトラッキング中や測定時間内だけ照射することが理想的である。しかし、実際にはエイミングや測定光ビームのトラッキング確認を行うことが正確な測定を行うために大切であり、更にAGC等の測定前の条件設定等にも或る程度の時間が必要となる。
【0006】
また、レーザー光の被ばく量を減らすために照射光量を落とすと、受光素子で得られる信号のS/Nが低下し、トラッキングや測定の精度に影響が生ずるので、レーザー光凝固装置等では、治療を行う前の治療光スポットの位置確認中は治療光の光量を低下させて、眼底に対するレーザー光の全被ばく量を抑制する手段が使用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来例のレーザードップラ眼底血流計は、エイミング中やビームの確認時には、眼底反射像を測定用インジケータとして見ながら操作をするので、レーザー光凝固装置に比較して測定前に複雑な操作が必要となる。また、レーザー光凝固装置の手法を応用して、トラッキングや測定中以外に、トラッキング光や測定光の光量を低下させてレーザー光の被ばく量を抑制させると、眼底での反射輝度の低下による測定用インジケータの視認性の悪化により、操作性が損なわれ、全体的に検査時間の延長を招き、結果的に被検眼に対するレーザー光の被ばく量が増加する可能性がある。一方、測定用インジケータの視認性に影響が生じない程度の光量の低減では、眼底に対する照射量の抑制効果は期待できない。
【0008】
また、個体差や部位により眼底部の反射率等に違いがあるために、照射光の必要量は異なってくるので、条件の最も悪い場合を考慮した上で光量を決め、この光量でトラッキング光や測定光を照射する必要があり、結果的に多くの被検眼に対して必要以上の光量を照射する可能性がある。
【0009】
本発明の目的は、上述の問題点を解消し、被検眼に対する不要な光量照射を抑制するために、照明光の眼底反射光を受光する受光素子の入力光量を可変とした眼科機器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係る眼科機器は、眼底上の特定点に照明光を照射する照射光学系と、前記特定点の所定情報を測定する測定手段と、該測定手段を作動する測定開始手段と、前記測定手段が作動を開始する前段階において前記照明光を点滅照射する点滅照射制御手段とを有することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は実施例の眼底血流計の構成図を示し、白色光を発するタングステンランプ等から成る観察用光源1から被検眼Eに対向する対物レンズ2へ至る眼底照明光学系には、コンデンサレンズ3、例えば黄色域の波長光のみを透過するバンドパスフィルタ付フィールドレンズ4、被検眼Eの瞳孔Epとほぼ共役なリングスリット5、被検眼Eの水晶体とほぼ共役な遮光部材6、リレーレンズ7、光路に沿って移動自在な固視標表示用素子である透過型液晶板8、リレーレンズ9、被検眼Eの角膜近傍と共役な遮光部材10、孔あきミラー11、黄色域の波長光を透過し他の光束を殆ど反射するバンドパスミラー12が順次に配列されている。
【0012】
なお、リングスリット5、遮光部材6、10は、被検眼Eの前眼部において眼底照明光と眼底観察光を分離するためのものであり、必要な遮光領域を形成するものであればその形状は問題とはならない。
【0013】
孔あきミラー11の背後には眼底観察光学系が構成されており、光路に沿って移動自在なフォーカシングレンズ13、リレーレンズ14、スケール板15、光路中に挿脱自在な光路切換えミラー16、接眼レンズ17が順次に配列され、検者眼eに至っている。光路切換えミラー16が光路中に挿入されているときの反射方向の光路上には、テレビリレーレンズ18、CCDカメラ19が配置され、CCDカメラ19の出力は液晶モニタ20に接続されている。
【0014】
バンドパスミラー12の反射方向の光路上にはイメージローテータ21が配置され、その先には紙面に垂直な回転軸を有する両面研磨されたガルバノメトリックミラー22が配置され、その下側反射面22aの反射方向には、光路に沿って移動自在なフォーカシングレンズ23が配置され、上側反射面22bの反射方向には、レンズ24、光路に沿って移動自在なフォーカスユニット25が配置されている。なお、ガルバノメトリックミラー22は被検眼Eの瞳孔Epと共役関係にあるレンズ24の前側焦点面に配置されている。
【0015】
また、ガルバノメトリックミラー22の後方には、光路長補償半月板26、光路中に遮光部を有する黒点板27、凹面ミラー28が光路上に同心に配列されており、ガルバノメトリックミラー22の下側反射面22aで反射されずに通過する光束を、ガルバノメトリックミラー22の上側反射面22bへ導くリレー光学系が構成されている。なお、光路長補正用半月板26はガルバノメトリックミラー22のミラー厚により、その上側反射面22b及び下側反射面22aの位置に生ずる図面上下方向へずれを補正するためのものであり、イメージローテータ21へ向かう光路中にのみ作用するものである。
【0016】
フォーカスユニット25においては、レンズ24と同一光路上にダイクロイックミラー29、集光レンズ30が配置され、ダイクロイックミラー29の反射方向の光路上にはマスク31、ミラー32が配置されており、このフォーカスユニット25は一体的に矢印で示す方向に移動ができるようになっている。
【0017】
集光レンズ30の入射方向の光路上には、固定ミラー33、光路から退避可能な光路切換えミラー34が平行に配置され、光路切換えミラー34の入射方向の光路上には、コリメータレンズ35、コヒーレントな例えば赤色光を発する測定用のレーザーダイオード36が配置されている。更に、ミラー32の入射方向の光路上には、シリンドリカルレンズ等から成るビームエクスパンダ37、図2に示すように開口部と遮光部が1対1となり、モータ38により回転する円板スリット39、複数のNDフィルタから成り光路中に挿脱可能なNDフィルタ群40、高輝度の他の光源と異なる例えば緑色光を発するトラッキング用光源41が順次に配列されている。
【0018】
フォーカシングレンズ23の背後の光路上には、ダイクロイックミラー42、フィールドレンズ43、拡大レンズ44、イメージインテンシファイヤ付一次元CCD45が順次に配列され、血管検出系が構成されている。
【0019】
また、ダイクロイックミラー42の反射方向の光路上には、結像レンズ46、共焦点絞り47、被検眼Eの瞳孔Epとほぼ共役なミラー対48a、48bが配慮され、ミラー対48a、48bの反射方向には、それぞれフォトマルチプライヤ49a、49bが配置され、測定用受光光学系が構成されている。なお、図示の都合上、全ての光路を同一平面上に示したが、レーザーダイオード36からマスク31に至る光路、トラッキング用光源41の出射方向の測定光路、ミラー対48a、48bの反射光路はそれぞれ紙面に直交している。
【0020】
更に、装置全体を制御するためのシステム制御部50が設けられ、システム制御部50には、一次元CCD45、フォトマルチプライヤ49a、49b、検者が操作する入力手段51の出力がそれぞれ接続されている。また、システム制御部50の出力は、光路切換えミラー34、レーザーダイオード36、トラッキング用光源41、ガルバノメトリックミラー22を制御するガルバノメトリックミラー制御回路52、一次元CCD45の受光感度を調整するCCD感度制御回路53、フォトマルチプライヤ49a、49bの受光感度を調整するフォトマルチプライヤ感度制御回路54、レーザーダイオード36の発光を制御するレーザーダイオード発光制御回路55、NDフィルタ群40を駆動するNDフィルタ駆動手段56、モータ38を駆動するモータ制御回路57にそれぞれ接続されている。また、ガルバノメトリックミラー制御回路52には、一次元CCD45の出力が血管位置検出回路58を介して接続されている。
【0021】
図3は被検眼Eの瞳孔Ep上の各光束の配置を示し、Iは黄色の照明光により照明される領域でリングスリット5の像、Oは眼底観察光束で孔あきミラー11の開口部の像、Vは測定/血管受光光束でガルバノメトリックミラー22の上下側反射面22b、22aの有効部の像、Da、Dbは2つの測定受光光束でそれぞれミラー対48a、48bの像である。また、P1、P1' は測定光の入射位置で、光路切換えミラー34を切換えることによって選択される測定光の位置を示し、鎖線で示す領域Mはガルバノメトリックミラー22の下側反射面22aの像である。
【0022】
観察用光源1から発した白色光はコンデンサレンズ3を通り、バンドパスフィルタ付フィールドレンズ4により黄色の波長光のみが透過し、リングスリット5、遮光部材6、リレーレンズ7を通り、透過型液晶8を背後から照明し、リレーレンズ9、遮光部材10を通って孔あきミラー11で反射され、黄色域の波長光のみがバンドパスミラー12を透過し、対物レンズ2を通り、被検眼Eの瞳孔Ep上で眼底照明光光束像Iとして一旦結像した後に、眼底Eaをほぼ一様に照明する。このとき、透過型液晶板8には固視標が表示されており、照明光により被検眼Eの眼底財に投影され、視標像として被検眼Eに呈示される。
【0023】
眼底Eaからの反射光は同じ光路を戻り、瞳孔Ep上から眼底観察光光束Oとして取り出され、孔あきミラー11の中心の開口部、フォーカシングレンズ13、リレーレンズ14を通り、スケール板15で眼底像Ea’として結像した後に、光路切換えミラー16に至る。ここで、光路切換えミラー16が光路から退避しているときは、検者眼eにより接眼レンズ17を介して眼底像Ea’が観察可能となり、一方で光路切換えミラー16が光路に挿入されているときは、スケール板15上に結像された眼底像Ea’が、テレビリレーレンズ18によりCCDカメラ19上に再結像され、液晶モニタ20に映出される。
【0024】
接眼レンズ17又は液晶モニタ20により、この眼底像Ea’を観察しながら装置のアライメントを行う。このとき、目的に応じて適切な観察方式を採用することが好適であり、接眼レンズ17による観察の場合には、一般的に液晶モニタ20等よりも高解像かつ高感度なので、眼底Eaの微細な変化を読み取って診断する場合に適している。一方、液晶モニタ20による観察の場合は、視野を制限しないので検者の疲労を軽減することができ、更にCCDカメラ19の出力を外部のビデオテープレコーダやビデオプリンタ等に接続することにより、眼底像Ea’上の測定部位の変化を逐次に電子的に記録することが可能となるので、臨床上極めて有効である。
【0025】
次に、測定用のレーザーダイオード36とトラッキング用光源41を点灯すると、レーザーダイオード36を発した測定光はコリメータレンズ35によりコリメートされ、光路切換えミラー34が光路に挿入されている場合には、光路切換えミラー34、固定ミラー33でそれぞれ反射され、集光レンズ30の下方を通過し、光路切換えミラー34が光路から退避している場合には、直接集光レンズ30の上方を通過し、ダイクロイックミラー29を透過する。
【0026】
一方、トラッキング用光源41から発したトラッキング光は、NDフィルタ群40により光量調整され、円板スリット39において点滅光となり、ビームエクスパンダ37により縦横異なる倍率でビーム径が拡大され、ミラー32で反射された後に、整形用マスク31で所望の形状に整形され、ダイクロイックミラー29に反射されて、マスク31の開口部中心と共役な位置にスポット状に結像されている測定光と、集光レンズ30により重畳される。重畳された測定光とトラッキング光はレンズ24を通り、ガルバノメトリックミラー22の上側反射面22bで一度反射され、黒点板27を通った後に凹面鏡28で反射され、再び黒点板27、光路長補正用半月板26を通りガルバノメトリックミラー22の方へ戻される。
【0027】
ここで、凹面鏡28、黒点板27、光路長補正用半月板26によるリレー光学系の機能により、ガルバノメトリックミラー22の上側反射面22bと下側反射面22aは−1倍で結像されるので、光路切換えミラー34を光路中へ挿入/退避することにより、ガルバノメトリックミラー22の像Mの裏側の位置P1、P1’の位置で反射された測定光とトラッキング光は、ガルバノメトリックミラー22の切欠き部のP2、P2’へ戻されることになり、ガルバノメトリックミラー22に反射されることなくイメージローテータ21へ向かう。そして、イメージローテータ21を経て、バンドパスミラー12により偏向された測定光とトラッキング光は、対物レンズ2を介して被検眼Eの眼底Eaに照射される。
【0028】
このように、測定光とトラッキング光はガルバノメトリックミラー22の上側反射面22b内で反射されて、再び戻されるときは対物レンズ2の光軸から偏心した状態でガルバノメトリックミラー22に入射し、図3に示すように瞳孔Ep上でスポット像P2又はP2’として結像した後に眼底Eaを点状に照射する。
【0029】
測定光とトラッキング光の眼底Eaでの散乱反射光は、再び対物レンズ2で集光され、バンドパスミラー12で反射されイメージローテータ21を通り、ガルバノメトリックミラー22の下側反射面22aで反射され、フォーカシングレンズ23を通り、ダイクロイックミラー42において測定光とトラッキング光は分離される。
【0030】
トラッキング光はダイクロイックミラー42を透過し、フィールドレンズ43を介して結像レンズ44により、一次元CCD45上で眼底観察光学系による眼底像Ea’よりも拡大された血管像Ev’として結像し、撮像された血管像Ev’に基づいて、血管位置検出回路58において血管像Ev’の移動量を表すデータが作成され、ガルバノメトリックミラー制御回路52に出力され、ガルバノメトリックミラー制御回路52はこの移動量を補償するようにガルバノメトリックミラー22を駆動する。
【0031】
このとき、バンドパスミラー12の分光特性により、観察用光源1からの照明光は一次元CCD45には到達せず、この結果、一次元CCD45にはトラッキング光による血管像Ev’のみが撮像される。また、血中ヘモグロビンと色素上皮上メラニンとは、緑色の波長域においてその分光反射率が大きく異なるために、トラッキング光を緑色光にすることにより血管像Ev’をコントラスト良く撮像することができる。
【0032】
一方、測定光はダイクロイックミラー42により反射され、共焦点絞り47の開口部を経てミラー対48a、48bで反射され、それぞれフォトマルチプライヤ49a、49bで受光される。フォトマルチプライヤ49a、49bの出力はそれぞれシステム制御部50に出力され、この受光信号は従来例と同様に周波数解析されて眼底Eaの血流速度が求められる。
【0033】
また、測定光とトラッキング光による眼底Eaでの散乱反射光の一部は、バンドパスミラー12を透過し、孔あきミラー11の背後の眼底観察光学系に導かれ、トラッキング光はスケール板15上に棒状のインジケータTとして結像する。このとき、インジケータTの中心は、CCDカメラ19のトラッキングセンサ上に初期設定したトラッキング基準位置と、眼底Ea上で共役点となるように構成されている。
【0034】
図4は接眼レンズ17又は液晶モニタ20を介して観察される眼底像Ea’、視標像F、インジケータTを示す。このとき、インジケータTの中心には図示しない測定光のスポット像が重畳して観察されており、インジケータTは入力手段51の操作桿等の操作部材により、眼底Ea上を一次元に移動させることができる。また、視野の中心の正円はスケール板15上のエイミングサークルと呼ぶスケールSであり、インジケータTを移動できる範囲を表している。
【0035】
測定は目標血管のエイミング、トラッキング開始、トラッキング確認、測定開始の順序で行う。検者は先ず目標血管のエイミングを行う前に、眼底像Ea’のピント合わせを行う。入力手段51のフォーカスノブを調整すると、図示しない駆動手段により透過型液晶板8、フォーカシングレンズ13、23、フォーカスユニット25が連動して光路に沿って移動する。これによって、眼底像Ea’のピントが合うと、透過型液晶板8、スケール板15、一次元CCD45、共焦点絞り47は同時に眼底Eaと共役になる。
【0036】
ピント合わせが終了した後に、検者は入力手段51を操作して視標像Fを移動し、被検眼Eの視線を誘導して観察領域を変更し、測定対象とする血管像Ev’をスケール板15のサークルS内へ移動する。そして、図5に示すように、入力手段51の操作桿によりイメージローテータ21を操作してインジケータTを回転し、測定対象とする血管Evの走行方向に対してインジケータTが垂直になるようにする。このとき、眼底観察光はイメージローテータ21を通過していないために、インジケータTのみが回転するように認識される。
【0037】
引き続き入力手段51の操作桿を操作して、図6に示すようにトラッキング光であるインジケータTと測定血管Evを直交させる角度合わせを行い、更にインジケータTの長手方向への移動を行って、インジケータTの一部分を測定血管像Ev’に直交状態で重ねる。この時点で、トラッキング光の長手方向に配列された血管検出系の一次元CCD45の素子には、図7に示すようにトラッキング光により指示・照明された血管像Ev’が拡大して撮像されている。
【0038】
眼底Ea上に投影されたトラッキング光の反射光は、イメージローテータ21、ガルバノメトリックミラー22を経て、−n倍で一次元CCD45に投影されるので、インジケータTの見掛け上の動きに拘わらず一次元CCD45上では静止しており、インジケータTが長手方向に動いたときは、血管像Ev’だけが一次元CCD45上を移動することになる。
【0039】
この間に、システム制御部50はスリットモータ制御回路57、モータ38を介して円板スリット39を回転をさせる。円板スリット39の回転により開口部と遮光部が1対1になり、トラッキング光の眼底Eaに対する照射光量は図8に示すように変化し、点滅周期tでの点灯と消灯の時間比が1対1になるので、眼底Eaの光線被ばく量は連続点灯時に比較して半分になる。
【0040】
また、システム制御部50は一次元CCD45の出力を受けてNDフィルタ駆動手段56を通じてNDフィルタ群40を適宜光路内で動かし、眼底Eaへのトラッキング光の光量が必要最低限となるように制御する。このとき、システム制御部50はトラッキング光が点灯している時にのみ光量を判断しており、トラッキング光が点灯時であることは、一次元CCD45の出力変動やモータ57からの回転同期信号等により判断できる。
【0041】
目標血管のエイミング終了後に、再び入力手段51を操作してトラッキング開始の指令をシステム制御部50に入力すると、一次元CCD45の出力を受けたシステム制御部50は、最終的な適正光量を判断してNDフィルタ群40を駆動する。同時に、CCD感度制御回路53を通じて一次元CCD45の受光感度を調整し、その後にスリットモータ制御回路57を通じて、円板スリット39の開口部が光路上に至るようにして、モータ38を停止する。
【0042】
次にトラッキングを開始すると、血管位置検出回路58において、一次元CCD45の受光信号に基づいて、図7に示す血管像Ev’の一次元CCD45の基準位置45aからの移動量xが算出され、ガルバノメトリックミラー制御回路52により、この移動量xに基づいてガルバノメトリックミラー22が駆動され、一次元CCD45上の血管像Ev’の受像位置がCCD45の基準位置45a上に至るように制御される。
【0043】
トラッキングの開始に前後して、トラッキング状態の確認のために測定光をトラッキング光に重畳して照射する。なお本実施例においては、トラッキングシステムにより測定血管Evを正確かつ容易に捉えることができるように、図9に示すように測定光のビームスポットUは、眼底Ea上でトラッキング光Tの基準相当位置45aに重畳して照射する。
【0044】
この段階で、測定光のビームスポットUが目標血管Ev上に正確に照射されていることでトラッキング確認を行い、正しくトラッキングが行われていないときは必要な補正作業を行う。そして、システム制御部50はレーザーダイオード発光制御回路55を介してレーザーダイオード36を駆動して点滅させる。これによって、測定光の眼底Eaに対する照射光量は、エイミングの場合と同様に図8に示すように変化し、眼底Eaの光線被ばく量は連続点灯時に比較して半分になる。
【0045】
また、フォトマルチプライヤ49a、49bの出力を受けて、システム制御部50はレーザーダイオード発光制御回路55を通じてレーザーダイオード36を駆動し、眼底Eaへの測定光の光量を必要最低限となるように制御する。このとき、システム制御部50は測定光が点灯している時にのみ光量を判断しており、同時にフォトマルチプライヤ感度制御回略54を通じてフォトマルチプライヤ49a、49bの受光感度を調整する。なお、測定光が点灯時であることの判断は、フォトマルチプライヤ49a、49bの出力変動やレーザーダイオード発光制御回路55の点滅周期信号等により行う。また、測定光の照射光量を検知するために、フォトマルチプライヤ49a、49b以外の受光素子を受光光学系に設ければ、測定用の受光素子の消耗を軽減することができる。
【0046】
トラッキングが確認がされた後に、再び入力手段51を操作して測定を開始すると、システム制御部50はレーザーダイオード発光制御回路55を介して測定光の点滅を停止して所定の測定を行う。
【0047】
上述の説明では、測定光が点滅する際の点灯と消灯の比は1対1としたが、円板スリット39の開口部の大きさやレーザーダイオード発光制御回路55の制御変更により点灯と消灯の比を1対2にすれば、眼底Eaへの被ばく光量は連続点灯時の1/3にすることができる。このように、点灯と消灯の比を適宜選択すれば眼底Eaの被ばく光量を調整可能となり、更に注意を引くためのゆっくりした点滅や、見掛け上は連続点灯しているような早い点滅等の、点滅の周波数を適宜変更することによって、検者の使い易い作業環境を与えることが可能である。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る眼科装置は、測定手段が作動を開始する前段階において、測定インジケータの照明光を点滅照射することにより、測定時間以外の位置合わせや測定部位の確認のための時間において、眼底に対する測定インジケータの照射光の被ばく量を大幅に軽減することができ、測定時に最適な光量を用いることができるので、測定インジケータの視認性を損なうことがなく、操作環境に悪影響を及ぼすことはない。また、点滅に同期した照射光量の調整によって常に適正な輝度を確保することができ、測定に用いる光量で光量調整や受光感度調整ができるので、調整を簡便かつ正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】眼底血流計の構成図である。
【図2】円板スリットの正面図である。
【図3】瞳孔上の光束配置の説明図である。
【図4】検者視野の説明図である。
【図5】検者視野の説明図である。
【図6】検者視野の説明図である。
【図7】一次元CCDの拡大正面図である。
【図8】測定光及びトラッキング光の光量のタイムチャート図である。
【図9】測定光及びトラッキング光の説明図である。
【符号の説明】
1 観察用光源
19 CCDカメラ
20 液晶モニタ
21 イメージローテータ
22 ガルバノメトリックミラー
25 フォーカスユニット
36 レーザーダイオード
39 円板スリット
40 NDフィルタ群
41 トラッキング用光源
45 一次元CCD
49a、49b フォトマルチプライヤ
50 システム制御回路

Claims (7)

  1. 眼底上の特定点に照明光を照射する照射光学系と、前記特定点の所定情報を測定する測定手段と、該測定手段を作動する測定開始手段と、前記測定手段が作動を開始する前段階において前記照明光を点滅照射する点滅照射制御手段とを有することを特徴とする眼科機器。
  2. 前記照射光学系に設けた前記照明光の照射位置移動手段と、該照射位置移動手段を用いて前記照明光を前記特定点へ移動可能とした請求項1に記載の眼科機器。
  3. 前記測定手段が作動を開始する前段階において、前記測定手段の測定条件を決定する測定条件決定手段を有する請求項1に記載の眼科機器。
  4. 前記測定条件決定手段は前記照明光の眼底からの反射光を受光する第1の受光手段を有し、前記照明光が点灯時の前記第1の受光手段の出力に基づいて測定条件を決定する請求項3に記載の眼科機器。
  5. 前記測定条件決定手段が決定する測定条件を前記照明光の入射光量条件とし、該入射光量条件に基づいて前記照明光の入射光量を変更する調光手段を有する請求項4に記載の眼科機器。
  6. 前記測定手段に前記特定点の所定情報を得るための第2の受光手段を設け、前記測定条件決定手段が決定する測定条件を前記第2の受光手段の受光感度条件とし、該受光感度条件に基づいて前記第2の受光手段の受光感度を変更する受光感度制御手段を有する請求項4に記載の眼科機器。
  7. 前記照明光により照明された眼底像を受像する受像手段と、該受像手段からの情報に基づいて前記照射位置移動手段を駆動して前記照明光を前記特定点近傍に追尾照射するトラッキング手段とを有する請求項2又は3に記載の眼科機器。
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