JP2022112637A - 眼科装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被検眼を中心とする回転方向に沿う取得光学系の移動を簡易に行うことのできる眼科装置を提供する。【解決手段】眼科装置10は、被検眼Eの情報を取得する取得光学系19と、被検眼Eを中心とする回転方向における上下左右に取得光学系19を傾ける角度変更機構30と、を備える。角度変更機構30は、取得光学系19を上下に振ることのできる俯仰機構41と、取得光学系19を左右に振ることのできる首振り機構31と、首振り機構31と俯仰機構41との少なくとも一方を駆動する駆動機構(首振り駆動機構35、俯仰駆動機構)と、を有する。【選択図】図3

Description

本開示は、眼科装置に関する。
従来から、被検眼の眼情報を取得する取得光学系が設けられた眼科装置が知られている。
その眼科装置では、取得光学系が、被検眼を中心とする回転方向における上下左右に振ることを可能しているものがある(例えば、特許文献1参照)。この従来の眼科装置は、取得光学系が角度変更機構に支持されており、その角度変更機構が、取得光学系を上下に振ることのできる俯仰機構と、その俯仰機構を左右に振ることのできる首振り機構と、を有する。これにより、従来の眼科装置は、首振り機構により取得光学系を左右の任意の位置に振りつつ俯仰機構により取得光学系を上下に振ることで、被検眼に対して取得光学系を任意の角度とすることができ、任意の角度における被検眼の眼情報を取得できる。
特開2006-26097号公報
ところで、従来の眼科装置では、取得光学系を移動させる際に被検眼の開瞼を促すことや取得光学系による眼情報を取得ための操作等を同時に行う場面が生じ得る。ところが、従来の眼科装置では、俯仰機構および首振り機構が手動により動作させるものであるので、上記の各種の動作と同時に行うことで取得光学系を任意の角度とする作業が煩雑となってしまう。
本開示は、上記の事情に鑑みて為されたもので、被検眼を中心とする回転方向に沿う取得光学系の移動を簡易に行うことのできる眼科装置を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、本開示の眼科装置は、被検眼の情報を取得する取得光学系と、前記被検眼を中心とする回転方向における上下左右に前記取得光学系を傾ける角度変更機構と、を備え、前記角度変更機構は、前記取得光学系を上下に振ることのできる俯仰機構と、前記取得光学系を左右に振ることのできる首振り機構と、前記首振り機構と前記俯仰機構との少なくとも一方を駆動する駆動機構と、を有することを特徴とする。
本開示の眼科装置によれば、被検眼を中心とする回転方向に沿う取得光学系の移動を簡易に行うことができる。
本開示に係る眼科装置の一例としての実施例1の眼科装置の全体構成を示す説明図である。 眼科装置における制御系の構成を示すブロック図である。 眼科装置における角度変更機構(首振り機構、俯仰機構)の構成を示す説明図である。 首振り機構における湾曲レール上の首振り駆動機構(駆動部、ウォームギヤ)を上下方向の上側から見た位置関係を示す説明図である。 俯仰機構のガイド機構におけるガイド輪部と湾曲アームとの位置関係を示す説明図である。 角度変更機構における俯仰機構における湾曲アーム上の俯仰駆動機構(駆動部、ウォームギヤ)を左右方向から見た位置関係を示す説明図である。 角度変更機構の操作のための操作部としての角度変更アイコンを示す説明図である。 実施例2の眼科装置における角度変更機構(首振り機構、俯仰機構)の構成を示す説明図である。 実施例2の首振り機構における首振り駆動機構の構成を示す説明図である。 他の例の眼科装置における角度変更機構(首振り機構、俯仰機構)の構成を示す説明図である。 角度変更機構の操作のための他の例の操作部を示す説明図である。 角度変更機構の操作のための他の例の操作部を示す説明図である。
以下に、本開示に係る眼科装置の一実施形態としての眼科装置10の各実施例について図1から図12を参照しつつ説明する。なお、図1、図3、図8、図10では、眼科装置10の構成の理解を容易とするために、取得光学系19を簡略化しつつ破線で示している。また、図3、図8、図10では、俯仰機構41により俯仰されることで取得光学系19の光軸Oを下側に傾けた様子を矢印とともに示している。さらに、図4では、首振り駆動機構35の構成の理解を容易とするために、架台12上における、ガイド機構34の湾曲レール33および各ガイド輪部34bと、駆動部36およびウォームギヤ37と、の位置関係を示している。
加えて、図5では、俯仰機構41の構成の理解を容易とするために、俯仰駆動機構45を省略して示している。図6では、俯仰駆動機構45の構成の理解を容易とするために、ガイド機構44の湾曲アーム43および各ガイド輪部44bと、駆動部46およびウォームギヤ47と、の位置関係を示している。図9では、首振り駆動機構35Aの構成の理解を容易とするために、支持アーム62内における駆動部36Aおよびウォームギヤ37Aの位置関係を示している。
本開示に係る眼科装置10は、被検眼Eの眼情報を取得するものである。以下では、被検者から見て、左右方向を矢印Xで示し、上下方向(鉛直方向)を矢印Yで示し、左右方向および上下方向と直交する方向を本体部18の前後方向(被検者側を前側とする)として矢印Zで示す。
実施例1の眼科装置10は、眼底カメラとされており、被検眼Eの眼情報として眼底像を取得できる。この眼科装置10は、図1に示すように、ベース11と、このベース11上で前後左右方向(水平方向)と上下方向とに移動可能に搭載された架台12と、を備える。架台12には、ジョイスティック13が設置されている。架台12は、ジョイスティック13が操作されることにより、ベース11上において前後左右上下に移動される。ジョイスティック13の先端部には、操作ボタン13aが配置されており、これを押すことが眼底像を撮像する操作となる。
ベース11には、上下方向に伸びる支柱14が設けられている。その支柱14には、顎受部15と額当部16と外部固視灯17とが設けられている。顎受部15と額当部16とは、測定時に後述する本体部18(取得光学系19)に対する被検者(患者)の顔すなわち被検眼Eの位置を固定する。その顎受部15は、被検者が顎を載せる箇所となり、額当部16は、被検者が額を宛がう箇所となり、それぞれベース11に対して上下方向に移動可能とされる。外部固視灯17は、被検眼Eを固視(視線を固定)させるための光源である。この眼科装置10では、被検者が額当部16に額を宛がいつつ顎受部15に顎を載せて本体部18に対峙した状態で、外部固視灯17が適宜されて被検眼Eの検査、観察、撮影等を行うものとされている。
架台12上には、本体部18(ヘッド部)が設けられている。本体部18は、取得光学系19や制御部20(図2参照)を収容するもので、角度変更機構30を介して架台12に支持されている。本体部18は、角度変更機構30により、架台12上において上下左右に振ることが可能とされ、収容する取得光学系19による被検眼眼底の観察位置、撮影位置の変更が可能とされている。以下では、本体部18(取得光学系19)を上下方向に振ることを「俯仰」と言い、左右方向に振ることを「首振り」と言う。この角度変更機構30の構成については後述する。
本体部18には、対物レンズ部18aと接眼レンズ部18bとが設けられている。対物レンズ部18aは、取得光学系19の対物レンズが鏡筒に収容されて構成され、被検眼Eに対向して配置される。接眼レンズ部18bは、取得光学系19の接眼レンズが鏡筒に収容されて構成され、検者が被検眼Eの観察等を行う箇所となる。
また、本体部18には、スチルカメラ21と撮像装置22とが取り外し可能に接続されている。スチルカメラ21は、取得光学系19を経て被検眼Eの眼底の静止画像を撮影する。このスチルカメラ21は、検査の目的等に応じて、CCD(Charge Coupled Device)を搭載したデジタルカメラ、(例えば35mmの)フィルムカメラ、インスタントカメラ等が用いられる。撮像装置22は、取得光学系19を経て眼底の動画像等を撮影するもので、テレビカメラ等が用いられる。そして、スチルカメラ21や撮像装置22は、デジタル撮像方式のものを用いた場合、眼科装置10における記録媒体や外部に設けられたコンピュータ等の画像記録装置等で取得した画像データを保存できる。
本体部18では、検者側にモニタ23が設けられている。このモニタ23は、撮像装置22により取得した動画像(その信号)を表示するもので、被検眼Eの眼底像を表示できる。モニタ23は、薄型で軽量であることが好ましく、一例として液晶表示装置(LCDモニタ)で構成してタッチパネル式の表示画面とされている。実施例1のモニタ23は、本体部18における被検者側の面に設けられることで、前後方向に直交する面に沿うものとされている。モニタ23には、その画面中央を原点とするXY座標系が眼底像に重ねて表示され、画面に触れた位置に対応する座標値が表示される。また、モニタ23には、制御部20の制御下で、取得光学系19からの画像データに基づく被検眼Eの眼底の画像や、操作部24としてのソフトウェアキー等が適宜表示される。なお、実施例1では、接眼レンズ部18bとモニタ23との両方が設けられているが、いずれか一方のみが設けられていてもよく、実施例1の構成に限定されない。
その操作部24は、検者や被検者が眼科装置10すなわち顎受部15や取得光学系19や角度変更機構30の動作や設定等を操作するものである。操作部24は、ジョイスティック13や、その先端に設けられた操作ボタン13aや、モニタ23に表示されたソフトウェアキー等で構成される。そのソフトウェアキーは、被検眼Eに対するアライメント、取得光学系19の角度の調整、各種検査条件の設定、および表示画面の調整等の各種動作の実行操作を可能とする。なお、操作部24は、操作レバーの周辺やモニタ23の周辺に設けられた各種のボタンを併せて有していてもよく、例えばキーボード、マウス等の入力装置で構成されていてもよい。
本体部18に収容された取得光学系19は、眼底の画像を撮影する眼底カメラを構成するものであり、被検眼Eの眼底Ef(図3参照)を照明する照明光学系や、照明された眼底Efを観察し撮影するための撮影光学系を有する。その照明光学系は、例えば、瞳孔上に観察照明光のリング透光部像を形成することで、それに基づく被検眼Eからの眼底反射像を用いた眼底Efの観察を可能とする。また、照明光学系は、眼底撮影時には、キセノンランプをフラッシュ発光させて、眼底Efを照明する。そして、照明光学系は、蛍光撮影の場合には、FAG撮影かICG撮影かに応じてエキサイタフィルタを切り換えることが可能とされるとともに、カラー撮影の場合には、両エキサイタフィルタを光路上から退避させる。
撮影光学系は、照明光学系により照明された被検眼Eからの反射光を、スチルカメラ21の撮影媒体上や撮像装置22の撮像素子上に導くことで、眼底Efの観察や撮影を可能とする。制御部20は、撮像装置22の撮像素子からのデータをモニタ23に表示させることで、被検眼Eの眼底像の観察を可能とする。
制御部20は、図2に示すように、記憶部25または内蔵する内部メモリ20aに記憶したプログラムを例えばRAM(Random Access Memory)上に展開することにより、適宜操作部24に対する操作等に応じて、眼科装置10の動作を統括的に制御する。実施例1では、内部メモリ20aは、RAM等で構成され、記憶部25は、ROM(Read Only Memory)やEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)等で構成される。眼科装置10では、上記した構成の他に、測定完了信号や測定者からの指示に応じて測定結果を印字するプリンタや、測定結果を外部メモリやサーバーに出力する出力部や、動作の状況等を報知する音声出力部が適宜設けられる。なお、制御部20は、ベース11や架台12の内部等に設けられていてもよい。
制御部20は、取得光学系19における測定用の光学系の光源やアライメント用の光学系の光源およびセンサ等が接続されて適宜それらを制御するとともに、取得光学系19における測定に必要な光学系の動作部が接続されて適宜それらを駆動(移動も含む)させる。また、制御部20には、ジョイスティック13(操作ボタン13a)とモニタ23と記憶部25と架台位置センサ26と首振りセンサ27と俯仰センサ28と距離センサ29と、後述する首振り駆動機構35の駆動部36と俯仰駆動機構45の駆動部46と、が接続されている。眼科装置10では、商用電源から制御部20に電力が供給され、制御部20が上記の接続された各部に電力を供給する。
架台位置センサ26は、図3に示すように、架台12がベース11上において前後方向の所定位置にあることを検出し、その信号を制御部20に出力する。架台位置センサ26は、架台12の側面に固定配置された架台側接点26aと、ベース11の側面に固定配置されたベース側接点26bと、を有する。架台位置センサ26は、ジョイスティック13が前後方向の前側に倒され、架台12が前側に移動して所定位置に達すると、架台側接点26aとベース側接点26bとが接触して電気的に接続されることで、架台12が所定位置に移動されたことを検出する。また、架台位置センサ26は、図示は略すがベース11に対する架台12の上下方向での位置の検出も可能とされている。
首振りセンサ27は、本体部18(取得光学系19)が首振り基準位置(センター位置)に位置していることを検出し、その信号を制御部20に出力する。その首振り基準位置は、角度変更機構30の後述する首振り機構31(図3等参照)において、後述する回転軸線31aを回転中心とする第2基部42の回転可能な範囲の中心としている。首振りセンサ27は、後述するウォーム38(湾曲レール33)の上面に設けられたレール側センサ部27aと、支持板部34a(第2基部42)の下面に設けられた回転側センサ部27bと、を有する。レール側センサ部27aは、首振り基準位置に対応する位置としている。レール側センサ部27aと回転側センサ部27bとは、互いに接近すると、その旨を示す信号を出力するもので、接触型のセンサでも非接触型のセンサでもよい。首振りセンサ27は、レール側センサ部27a上に回転側センサ部27bが位置する位置関係とされると、本体部18が首振り基準位置に移動されたことを検出する。
俯仰センサ28は、本体部18(取得光学系19)が俯仰基準位置(センター位置)に位置していることを検出し、その信号を制御部20に出力する。その俯仰基準位置は、角度変更機構30の後述する俯仰機構41において、後述する中心軸線43aを回転中心とする湾曲アーム43上でのガイド機構44の移動可能な範囲の中心としている。実施例1の俯仰基準位置は、本体部18が収容する取得光学系19の光軸Oを水平にする位置としている。俯仰センサ28は、湾曲アーム43に設けられたアーム側センサ部28aと、後述するガイド機構34の支持板部34a(本体部18)の下面に設けられた本体側センサ部28bと、を有する。アーム側センサ部28aは、俯仰基準位置に対応する位置としている。アーム側センサ部28aと本体側センサ部28bとは、互いに接近すると、その旨を示す信号を出力するもので、接触型のセンサでも非接触型のセンサでもよい。俯仰センサ28は、アーム側センサ部28aと本体側センサ部28bとが対向する位置関係とされると、本体部18が俯仰基準位置に移動されたことを検出する。
距離センサ29は、本体部18(取得光学系19)から被検者の顔までの距離、すなわち両者の間隔を検出し、その信号を制御部20に出力する。実施例1の距離センサ29は、本体部18において、最も被検者側へと突出した箇所となる対物レンズ部18aから被検者の顔までの距離を検出する。距離センサ29は、例えば、本体部18における被検者と対向する面に設けられており、少なくとも角度変更機構30の動作時において本体部18と被検者の顔との距離(間隔)を連続的に検出し、その検出結果(測定結果)を制御部20に出力する。実施例1の距離センサ29は、内部にLEDやLDなどの光源と受光素子とを備え、光源から照射された光の測定対象(本実施例の場合は被検者の顔)からの反射光を受光素子にて受光し、評価および演算して距離に換算し出力する。なお、距離センサ29は、上記の間隔を検出するものであれば、例えば、超音波や赤外線を用いたものでもよく、ステレオカメラでもよく、他の構成の距離センサでもよく、実施例1の構成に限定されない。
次に、角度変更機構30の構成について説明する。角度変更機構30は、図3から図6に示すように、架台12上において、本体部18を俯仰動作および首振り動作をさせるもので、本体部18に収容する取得光学系19の光軸Oの、被検眼Eの光軸OEに対する角度を変化させることができる。角度変更機構30は、首振り機構31と俯仰機構41とを備える。首振り機構31は、俯仰機構41を左右に振ることが可能とされており、俯仰機構41を介して本体部18すなわち取得光学系19を水平方向に回転可能すなわち首振りを可能とする。俯仰機構41は、本体部18すなわち取得光学系19を、上下方向に回転可能すなわち俯仰を可能とする。
首振り機構31は、第1基部32と湾曲レール33とガイド機構34と首振り駆動機構35とを有する。首振り機構31では、上下方向にのびる回転軸線31aが設定されている。その回転軸線31aは、首振り機構31による首振り動作の回転中心となるもので、取得光学系19よりも前後方向の前側でその取得光学系19の光軸Oと交差する位置関係とされている(図3参照)。
第1基部32は、架台12において湾曲レール33が取り付けられる箇所となるものであり、架台12と一緒にベース11上で前後左右方向(水平方向)と上下方向とに移動可能とされている。なお、第1基部32は、架台12と一緒に移動可能とされるとともに湾曲レール33が取り付けられていれば、架台12の一部(同一の構成)とされていてもよく、他の構成でも良く、実施例1の構成に限定されない。
湾曲レール33は、首振り機構31における移動を案内するものであり、実施例1では板状の部材が湾曲されて形成されており、回転軸線31aを曲率中心とする円弧とされている(図4参照)。このため、湾曲レール33は、回転軸線31a(その延長線)の水平方向での位置を被検眼Eの瞳孔中心Epに合わせることで、その瞳孔中心Ep(図3、図4参照)を曲率中心とする円弧を描く位置関係にできる。湾曲レール33は、第1基部32に固定されている。
ガイド機構34は、本体部18を湾曲レール33に沿って移動可能とするものであり、湾曲レール33に対応して設けられている。ガイド機構34は、支持板部34aと複数のガイド輪部34bとを有する。支持板部34aは、対応する湾曲レール33に沿って設けられた板状の部材であり、各ガイド輪部34bを回転可能に支持するとともに俯仰機構41(その後述する第2基部42)に固定される。
各ガイド輪部34bは、車輪状とされており、湾曲レール33の両端縁33aに宛がわれることで、各端縁33aに沿って移動可能とされている。各ガイド輪部34bは、湾曲レール33に対して少なくとも3つ設けられ、前後方向の前側と後側との一方に少なくとも1つ、他方に少なくとも2つ配置することで、湾曲レール33を前後方向で挟む位置関係とされている。実施例1のガイド機構34は、4つのガイド輪部34bを前側と後側とに2つずつ配置しており、各ガイド輪部34bで湾曲レール33を挟むことで、支持板部34aを介して湾曲レール33上で俯仰機構41を含む本体部18を支持している。このため、ガイド機構34は、湾曲レール33上で回転軸線31aを回転中心とする回転方向に本体部18を移動させることができる。
ガイド機構34では、首振り駆動機構35による首振り動作のフェールセーフ装置としての回転ストッパが設けられており、湾曲レール33に対する回転可能な範囲が制限されている。この回転ストッパは、湾曲レール33上でのガイド機構34の移動可能な範囲を制限するもので、実施例1では、湾曲レール33に凸状部を設けており、その凸状部がガイド機構34に接触することで湾曲レール33上でのガイド機構34の移動を制限する。回転ストッパは、首振りセンサ27が検出する首振り基準位置(センター位置)を中心として左右双方の回転方向に等しい角度範囲とする位置に設けられている。これにより、ガイド機構34は、湾曲レール33の回転軸線31aを回転中心とする回転方向へと、所定の範囲内で本体部18(取得光学系19)を移動させることができる。なお、回転ストッパは、湾曲レール33上でのガイド機構34の移動可能な範囲を制限するものであれば、構成や回転範囲は適宜設定すればよく、実施例1の構成に限定されない。
このため、首振り機構31は、回転軸線31a(その延長線)の水平方向での位置を被検眼Eの瞳孔中心Epに合わせることで、その瞳孔中心Ep(図3参照)を中心として本体部18(取得光学系19)や俯仰機構41を水平方向に回転させることができる。
首振り駆動機構35は、湾曲レール33上でガイド機構34を移動させるとともに、その湾曲レール33上における任意の位置でガイド機構34を停止(固定)させるもので、湾曲レール33とガイド機構34とに対応して設けられている。首振り駆動機構35は、駆動部36とウォームギヤ37とを有する。駆動部36は、首振り駆動機構35においてガイド機構34を移動させるための駆動力を出力する駆動装置であり、実施例1ではステッピングモータを用いている。駆動部36は、ガイド機構34の支持板部34aに取り付けられており、ガイド機構34とともに湾曲レール33上を移動可能とされている。駆動部36は、制御部20の制御下で駆動され、駆動されることにより出力軸を適宜回転させる。
ウォームギヤ37は、ウォーム38とホイール39とを有する。ウォーム38は、ねじ歯車であり、外周面にウォーム側ギヤ歯38aが設けられている。ウォーム38は、駆動部36の出力軸に取り付けられており、駆動部36が駆動されると出力軸とともに回転駆動される。なお、ウォーム38は、駆動部36の駆動力により回転されるものであれば、複数のギヤを介して駆動部36の出力軸に連結されていてもよく、他の構成でもよく、実施例1の構成に限定されない。
ホイール39は、はす歯(斜歯)歯車(ウォームホイール)であり、ウォーム38と協働してウォームギヤ37を構成する。ホイール39は、上下方向に直交する方向にのびる板状部材とされ、湾曲レール33上に設けられている。ホイール39では、ウォーム38側の(前後方向で被検者とは反対側)の外縁部39aが、回転軸線31aを中心とする円弧に沿うものとされている(図4参照)。その外縁部39aには、ホイール側ギヤ歯39bが設けられている。ホイール側ギヤ歯39bは、ウォーム38のウォーム側ギヤ歯38aを噛み合わせることが可能とされている。
この首振り駆動機構35は、制御部20の制御下で駆動部36が駆動されると、その出力軸に取り付けられたウォーム38が回転駆動し、ホイール39の外縁部39aの接線方向への駆動力としてホイール39へと伝達する。すると、首振り駆動機構35は、ウォーム38をガイド機構34の支持板部34aに固定しているとともに、ホイール39を湾曲レール33に固定しているので、湾曲レール33上でガイド機構34を移動させることができる。このように、ウォームギヤ37は、駆動部36が出力する回転力を、回転軸線31aを中心としてホイール39を回転させる回転力に変換する。そして、実施例1の首振り駆動機構35は、駆動部36にステッピングモータを用いているので、エンコーダ等を組み合わせることで湾曲レール33上の任意の位置にガイド機構34を移動させたり留めたりすることができる。これにより、首振り駆動機構35は、本体部18に収容した取得光学系19の光軸Oの被検眼Eの光軸OEに対する水平面上での角度を調整できる。
俯仰機構41は、第2基部42と湾曲アーム43とガイド機構44と俯仰駆動機構45とを有する。俯仰機構41では、左右方向にのびる中心軸線43aが設定されている。その中心軸線43aは、俯仰機構41による俯仰動作の回転中心となるもので、首振り機構31の回転軸線31a(その延長線)と取得光学系19の光軸Oとが交差する位置を通りつつ、左右方向にのびる位置関係とされている(図3参照)。
第2基部42は、首振り機構31により水平方向に回転可能とされるとともに、湾曲アーム43が取り付けられる箇所となるものである。実施例1の第2基部42は、ガイド機構34の支持板部34aに固定されており、支持板部34aとともに湾曲レール33上を移動可能とされている。なお、第2基部42は、支持板部34aを兼用(同一の構成)していてもよく、実施例1の構成に限定されない。
湾曲アーム43は、俯仰機構41における移動を案内するものであり、実施例1では板状の部材が湾曲されて形成されており、中心軸線43a(図3参照)を曲率中心とする円弧とされている。湾曲アーム43は、下端が第2基部42の取付部分42aにそれぞれ取り付けられており、その取付部分42aから前後方向の後側へ向かうに連れて上下方向の上側にのびる円弧を描いている。このため、湾曲アーム43は、左右方向に直交する面上での中心軸線43aの位置を被検眼Eの瞳孔中心Epに合わせることで、その瞳孔中心Epを曲率中心とする円弧を描く位置関係にできる。
ガイド機構44は、本体部18を湾曲アーム43に沿って移動可能とするものであり、湾曲アーム43に対応して設けられている。ガイド機構44は、支持板部44aと複数のガイド輪部44bとを有する。支持板部44aは、対応する湾曲アーム43に沿って設けられた板状の部材であり、ガイド輪部44bを回転可能に支持するとともに本体部18に固定される。
各ガイド輪部44bは、車輪状とされており、湾曲アーム43の両端縁43bに宛がわれることで、各端縁43b上に沿って移動可能とされている。各ガイド輪部44bは、湾曲アーム43に対して少なくとも3つ設けられ、上下方向の上側と下側との少なくとも一方に少なくとも1つ、他方に少なくとも2つ配置することで、湾曲アーム43を挟む位置関係とされている。このため、各ガイド輪部44bは、湾曲アーム43に沿って移動することができ、中心軸線43aを回転中心とする回転方向にガイド機構44を移動させることができる。実施例1のガイド機構44は、4つのガイド輪部44bを前側と後側とに2つずつ配置しており、各ガイド輪部44bで湾曲アーム43を挟むことで、湾曲アーム43上で本体部18を支持している。このため、ガイド機構44は、湾曲アーム43上で中心軸線43aを回転中心とする回転方向に本体部18を移動させることができる。
ガイド機構44では、俯仰駆動機構45による俯仰動作のフェールセーフ装置としての移動ストッパが設けられている。この移動ストッパは、湾曲アーム43上でのガイド機構44の移動可能な範囲を制限するもので、実施例1では、湾曲アーム43に凸状部を設けており、その凸状部がガイド機構44に接触することで湾曲アーム43上でのガイド機構44の移動を制限する。移動ストッパは、俯仰センサ28が検出する俯仰基準位置(センター位置)を中心として上下双方の回転方向に等しい角度範囲とする位置に設けられている。これにより、ガイド機構44は、湾曲アーム43の中心軸線43aを回転中心とする回転方向へと、所定の範囲内で本体部18(取得光学系19)を移動させることができる。なお、移動ストッパは、湾曲アーム43上でのガイド機構44の移動可能な範囲を制限するものであれば、構成や回転範囲は適宜設定すればよく、実施例1の構成に限定されない。
俯仰駆動機構45は、湾曲アーム43上でガイド機構44を移動させるとともに、その湾曲アーム43上における任意の位置でガイド機構44を停止(固定)させるもので、図6に示すように、湾曲アーム43とガイド機構44とに対応して設けられている。俯仰駆動機構45は、駆動部46とウォームギヤ47とを有する。駆動部46は、俯仰駆動機構45においてガイド機構44を移動させるための駆動力を出力する駆動装置であり、実施例1ではステッピングモータを用いている。駆動部46は、ガイド機構44の支持板部44aに取り付けられており、ガイド機構44とともに湾曲アーム43上を移動可能とされている。駆動部46は、制御部20の制御下で駆動され、駆動されることにより出力軸を適宜回転させる。
ウォームギヤ47は、ウォーム48とホイール49とを有する。ウォーム48は、ねじ歯車であり、外周面にウォーム側ギヤ歯48aが設けられている。ウォーム48は、駆動部46の出力軸に取り付けられており、駆動部46が駆動されると出力軸とともに回転駆動される。なお、ウォーム48は、駆動部46の駆動力により回転されるものであれば、複数のギヤを介して駆動部46の出力軸に連結されていてもよく、他の構成でもよく、実施例1の構成に限定されない。
ホイール49は、はす歯(斜歯)歯車(ウォームホイール)であり、ウォーム48と協働してウォームギヤ47を構成する。ホイール49は、左右方向に直交する板状部材とされ、湾曲アーム43上に設けられている。ホイール49では、ウォーム48側の(前後方向で被検者とは反対側)の外縁部49aが、中心軸線43aを中心とする円弧に沿うものとされている。その外縁部49aには、ホイール側ギヤ歯49bが設けられている。このホイール側ギヤ歯49bは、ウォーム48のウォーム側ギヤ歯48aを噛み合わせることが可能とされている。
この俯仰駆動機構45は、制御部20の制御下で駆動部46が駆動されると、その出力軸に取り付けられたウォーム48が回転駆動し、ホイール49の外縁部49aの接線方向への駆動力としてホイール49へと伝達する。すると、俯仰駆動機構45は、ウォーム48をガイド機構44の支持板部44aに固定しているとともに、ホイール49を湾曲アーム43に固定しているので、湾曲アーム43上でガイド機構44を移動させることができる。このように、ウォームギヤ47は、駆動部46が出力する回転力を、中心軸線43aを中心としてホイール49を回転させる回転力に変換する。そして、実施例1の俯仰駆動機構45は、駆動部46にステッピングモータを用いているので、エンコーダ等を組み合わせることで湾曲アーム43上の任意の位置にガイド機構44を移動させたり留めたりすることができる。これにより、俯仰駆動機構45は、本体部18に収容した取得光学系19の光軸Oの被検眼Eの光軸OEに対する鉛直面上での角度を調整できる。
この眼科装置10では、操作部24において角度変更機構30(首振り機構31、俯仰機構41)の操作も可能としている。実施例1の操作部24は、図7に示すように、モニタ23に表示されたソフトウェアキーとしての角度変更アイコン51により首振り機構31および俯仰機構41の操作を可能としている。角度変更アイコン51は、図7に示す例では、モニタ23(その表示面)において、取得光学系19により取得された眼底の画像等を表示させる測定画像領域52とは異なる箇所に表示される。角度変更アイコン51は、首振り機構31の操作のための首振りアイコン53と、俯仰機構41の操作のための俯仰アイコン54と、を有する。首振りアイコン53は、左右方向の外側を指し示す一対の矢印とされている。俯仰アイコン54は、上下方向の外側を指し示す一対の矢印とされており、2つの首振りアイコン53と交差する位置関係とされている。首振りアイコン53と俯仰アイコン54とは、それぞれが一方の矢印に触れることで、首振り機構31により取得光学系19を水平方向に回転移動させる操作と、俯仰機構41により取得光学系19を上下方向に回転移動させる操作と、を行うことを可能とする。このため、モニタ23(その表示面)は、水平面に対して傾斜する操作面として機能する。ここでいう傾斜とは、水平面から立ち上がることで、検者から見た操作面上に実際の首振りおよび俯仰の方向と近い方向が含まれることを言い、水平面と垂直であることも含む。なお、角度変更アイコン51の表示位置や、その中における首振りアイコン53や俯仰アイコン54の位置関係や見た目は適宜設定すればよく、実施例1の構成に限定されない。
次に、眼科装置10を用いて、被検眼Eの眼情報としての眼底像を取得する様子について説明する。
眼科装置10では、先ず、顎受部15と額当部16とを用いて被検者の顔を固定し、被検眼Eの位置を固定する。その後、その被検眼Eに対する本体部18すなわちそこに収容した取得光学系19の位置合わせ(所謂アライメント)を行う。具体的には、図3に示すように、ジョイスティック13を操作して本体部18を上下および左右に移動させて、取得光学系19の光軸Oを被検眼Eの光軸OEに合わせるとともに、ジョイスティック13を前後に操作して、首振り機構31の回転軸線31a(その延長線)の水平方向での位置を被検眼Eの瞳孔位置に合わせる。これにより、取得光学系19の光軸Oと首振り機構31の回転軸線31aとが、被検眼Eの瞳孔中心Epにて交差して配置され、その交点に俯仰機構41の中心軸線43aが交差される。
このとき、本体部18は、角度変更機構30における基準位置、すなわち首振り機構31が首振り基準位置とされているとともに俯仰機構41が俯仰基準位置とされている。このため、本体部18は、角度変更機構30により、瞳孔中心Epを中心として、首振り機構31により左右に等しい角度範囲で首振り動作が可能とされるとともに、俯仰機構41により上下に等しい角度範囲で俯仰動作が可能とされる。このことから、眼科装置10では、首振り機構31の回転軸線31aと俯仰機構41の中心軸線43aとが交わる位置が、首振り動作および俯仰動作の回転中心を示す回転基準位置Pbとなる。そして、眼科装置10は、アライメントにより回転基準位置Pbが被検眼Eの瞳孔中心Epに一致されることとなる。これにより、眼科装置10は、瞳孔中心Epを回転中心として本体部18(取得光学系19)の首振り動作および俯仰動作が可能となる。
検者は、アライメントが完了したら、操作部24を適宜操作して、被検眼Eの前眼部観察を行う。制御部20は、操作部24への操作に応じて取得光学系19の各部を動作させて、被検眼Eを照明するとともに、その照明光の前眼部からの反射光を撮像装置22で取得し、その取得した画像(測定画像領域52)をモニタ23に表示させるとともに、角度変更アイコン51を表示させる。検者は、測定画像領域52を見ながら角度変更アイコン51を適宜操作して角度変更機構30により本体部18の俯仰や首振りを行うことで、前眼部の様々な部分を観察できる。
また、検者は、操作部24を適宜操作して、本体部18を首振り基準位置とするとともに俯仰基準位置とした後、前眼部観察状態から眼底観察状態に移行させる。検者は、首振りセンサ27からの検出により首振り基準位置であることを把握でき、俯仰センサ28からの検出により俯仰基準位置であることを把握できる。また、制御部20が、角度変更機構30を駆動させて本体部18を首振り基準位置および俯仰基準位置としてもよい。このとき、制御部20は、操作部24への操作に応じて、取得光学系19を前眼部像撮影状態から眼底撮影状態へと移行させ、モニタ23の表示を前眼部の画像から眼底の画像へと切り替える。このため、検者は、前眼部観察から眼底観察に移行する(追い込む)際、ジョイスティック13を真っ直ぐ前方に傾倒させるだけでよいので、眼底カメラを用いた検査に熟練していない場合でも、追い込み操作を容易に行うことができる。そして、検者は、モニタ23で眼底観察を行い、適宜ジョイスティック13の操作ボタン13aを押すことで眼底Efの注目部位を撮像できる。また、検者は、モニタ23で眼底観察を行う際に、角度変更アイコン51の操作により角度変更機構30により本体部18の俯仰や首振りを行うことで、眼底Efの様々な部分を観察できる。
ここで、制御部20は、角度変更機構30を利用している際、距離センサ29での検出に基づいて、本体部18(取得光学系19)から所定値よりも被検者の顔に接近した場合、検者に向けて接触の虞がある旨を報知する。ここで、被検者の顔への接近とは、本体部18と被検者の顔との接触を避ける観点から適宜設定するものであり、間隔の大きさ(接近の度合い)に応じて複数の段階を設けてもよい。この報知は、実施例1ではモニタ23(その表示面)の全体または一部の色を変化させたり点滅させたりすることで行う。なお、この報知は、角度変更機構30を操作する検者に認識させるものであれば、音を用いてもよく、他の箇所を光らせたりしてもよく、実施例1の構成に限定されない。また、制御部20は、本体部18が所定値よりも被検者の顔に接近した場合、角度変更機構30による移動を一時的に停止させる(角度変更アイコン51を無効とする)ものとしてもよい。このことから、制御部20は、モニタ23や音声出力部や角度変更機構30と適宜協働して、距離センサ29からの出力に基づいて顔と取得光学系19との接触を防ぐ接触防止機構として機能する。なお、接触防止機構は、眼科装置10を駆動しているときには角度変更機構30の利用に拘らず有効としてもよく、実施例1の構成に限定されない。
ここで、従来の眼科装置は、角度変更機構による取得光学系の角度変更が手動で為される、すなわち手動により首振り機構による首振り動作が為されるとともに手動により俯仰機構による俯仰動作が為されている。ここで、一般的に、眼科装置では、角度変更機構や首振り機構により取得光学系を移動させる際、被検眼の開瞼を促すことや取得光学系による眼情報を取得ための操作等を同時に行う場面が生じ得る。すると、従来の眼科装置では、手動による取得光学系の俯仰機構や首振り機構による動作と、被検眼の開瞼を促すことや取得光学系による眼情報を取得ための操作等と、を、同時に行うこととなって作業が煩雑となる。
これに対して、眼科装置10は、首振り駆動機構35や俯仰駆動機構45により、角度変更機構30(首振り機構31、俯仰機構41)を自動で動作させることができる。このため、眼科装置10は、手動で取得光学系を角度変更機構により動作させる場合と比較して、極めて簡単な操作で取得光学系19を首振り動作および俯仰動作させることができ、他に同時に行う操作がある場合であっても簡易な作業とすることができる。
特に、眼科装置10は、角度変更機構30の操作のための操作部24である角度変更アイコン51を、前後方向に直交する面に沿うモニタ23(その表示面)に表示させており、その中で首振りアイコン53を左右方向の外側を指し示す一対の矢印とし、俯仰アイコン54を上下方向の外側を指し示す一対の矢印としている。そのモニタ23(表示面)は、水平面に対して傾斜する操作面であり、検者と略正対されるとともに、検者から見て角度変更アイコン51の位置関係を角度変更機構30の移動方向とを略一致させている。このため、眼科装置10は、取得光学系19の首振り動作や俯仰動作のための操作を直感的なものにでき、より簡易なものにできる。
また、眼科装置10は、首振り駆動機構35と俯仰駆動機構45とが、駆動部(36、46)とウォームギヤ(37、47)とを有し、その駆動部の出力軸にウォームギヤのウォーム(38、48)を取りつけている。このため、眼科装置10は、大出力の駆動部を用いなくてもウォームギヤにより大きな駆動力に変換できるので、首振り機構31や俯仰機構41を駆動させて取得光学系19を首振り動作や俯仰動作させることができる。また、眼科装置10は、取得光学系19に首振り方向や俯仰方向への力が加えられても、ウォームギヤを介することで駆動部に作用する力をかなり小さなものにできるので、駆動部を停止することにより、首振り駆動機構35と俯仰駆動機構45とを首振り機構31や俯仰機構41における固定部(制動部)として機能させることができる。
さらに、眼科装置10は、制御部20の制御下で駆動部46を駆動させることで、首振り駆動機構35や俯仰駆動機構45が首振り機構31や俯仰機構41を介して取得光学系19を首振り動作や俯仰動作させているので、取得光学系19における首振り方向および俯仰方向における姿勢(角度)を容易にかつ適切に設定できる。特に、眼科装置10は、首振り駆動機構35および俯仰駆動機構45の駆動部(36、46)としてステッピングモータを用いている。このため、眼科装置10は、取得光学系19における首振り方向および俯仰方向における姿勢(角度)をより容易にかつより適切に設定できる。
眼科装置10は、架台12の上に首振り機構31を載せ、その上に俯仰機構41を載せた構成としている。このため、眼科装置10は、顎受部15と額当部16とにより顔が固定された被検眼Eの上下方向の下側にはなんらの構成を設ける必要がなくなるので、全体の構成を小型化しつつ取得光学系19を被検眼Eに対して適切な首振り動作や俯仰動作させることができる。
眼科装置10は、接触防止機構(制御部20)が、角度変更機構30を利用している際、距離センサ29での検出に基づいて、本体部18(取得光学系19)から所定値よりも被検者の顔に接近した場合、検者に向けて接触の虞がある旨を報知する。このため、眼科装置10は、首振り駆動機構35や俯仰駆動機構45により角度変更機構30を自動で動作させている際に、本体部18(取得光学系19)が被検者の顔に接触することを抑制できる。ここで、眼科装置10では、取得光学系19の角度を大きくすると、そこからの光を瞳孔に入射させることが困難となるので、取得光学系19を被検眼Eに近付けることが求められる。このため、眼科装置10は、取得光学系19を被検眼Eに近付けつつ角度変更機構30により首振り動作や俯仰動作させた場合であっても、取得光学系19が被検者の顔に接触することを抑制できるので、安心して所望の角度での被検眼Eの情報の取得させることができる。このことは、例えば、白内障患者のように症状箇所が点在している場合であっても、それらの症状箇所を回避して様々な角度での被検眼Eの情報の取得が可能となるので、より適切な情報の取得を可能とする。
本開示に係る眼科装置の実施例1の眼科装置10は、以下の各作用効果を得ることができる。
眼科装置10は、角度変更機構30が、取得光学系19を上下に振ることのできる俯仰機構41と、取得光学系19を左右に振ることのできる首振り機構31と、首振り機構31と俯仰機構41との少なくとも一方を駆動する駆動機構(首振り駆動機構35、俯仰駆動機構45)と、を有する。このため、眼科装置10は、自動で取得光学系19を首振り動作および俯仰動作させることができ、他に同時に行う操作がある場合であっても簡易な作業とすることができる。
また、眼科装置10は、駆動機構(首振り駆動機構35、俯仰駆動機構45)が、ウォーム(38、48)とホイール(39、49)とを組み合わせたウォーム(38、48)ギヤ(37、47)を有し、ホイール(39、49)におけるホイール側ギヤ歯(39b、49b)が設けられた箇所(外縁部49a)を、回転基準位置Pbを中心に湾曲させている。このため、眼科装置10は、回転基準位置Pbを被検眼Eの瞳孔中心Epに合わせることで、瞳孔中心Epを中心として取得光学系19を首振りおよび俯仰させることができ、被検眼Eの様々な箇所の情報を取得できる。
さらに、眼科装置10は、首振り機構31が、架台12に設けられた第1基部32と、第1基部32に対して移動可能とされた第2基部42と、を有し、第1基部32に対して第2基部42を左右に振ることができ、俯仰機構41が、第2基部42に対して取得光学系19を上下に振ることができる。このため、眼科装置10は、首振り機構31および俯仰機構41の構成を簡易なものにでき、全体の構成を小型化しつつ取得光学系19を被検眼Eに対して適切な首振り動作や俯仰動作させることができる。
眼科装置10は、駆動機構が、首振り機構31を駆動する首振り駆動機構35と、俯仰機構41を駆動する俯仰駆動機構45と、を有する。このため、眼科装置10は、首振り駆動機構35および俯仰駆動機構45を、首振り機構31および俯仰機構41に個別に対応する構成にできるので、それぞれ簡易な構成とすることができる。
眼科装置10は、首振り機構31が、被検眼Eを中心に湾曲されて第1基部32に取り付けられた湾曲レール33と、そこに沿って移動可能とされて第2基部42に取り付けられたガイド機構34と、を有する。そして、眼科装置10は、首振り駆動機構35において、ホイール(39、49)が湾曲レール33に取り付けられ、ウォーム(38、48)を駆動させる駆動部36とウォーム(38、48)とが第2基部42に取り付けられている。このため、眼科装置10は、他の構成を用いることなく取得光学系19の移動とその任意の位置での固定とが可能となり、首振り機構31や首振り駆動機構35を簡易な構成としつつ、被検眼Eの様々な箇所の情報の取得を可能にできる。
眼科装置10は、さらに、被検者の顔と取得光学系19との距離を取得できる距離センサ29と、距離センサ29からの出力に基づいて顔と取得光学系19との接触を防ぐ接触防止機構(制御部20)と、を備える。このため、眼科装置10は、角度変更機構30に取得光学系19をより首振り動作や俯仰動作させた場合であっても、取得光学系19が被検者の顔に接触することを抑制できるので、安心して所望の角度での被検眼Eの情報の取得させることができる。
眼科装置10は、さらに、駆動機構を操作するための操作部24(角度変更アイコン51)を備え、操作部24が、水平面に対して傾斜する操作面上に設けられている。このため、眼科装置10は、検者から見て、操作部24における操作方向を角度変更機構30の移動方向と略一致させることができ、取得光学系19の首振り動作や俯仰動作のための操作を直感的なものにでき、より簡易なものにできる。
したがって、本開示に係る眼科装置の一実施例としての眼科装置10では、被検眼Eを中心とする回転方向に沿う取得光学系19の移動を簡易に行うことができる。
なお、実施例1では、首振り機構31において、湾曲レール33をガイド機構34の各ガイド輪部34bで挟むことで、支持板部34aおよび俯仰機構41を介して本体部18を支持している。ここで、本体部18の重量が問題となる場合には、支持板部34aや俯仰機構41と、湾曲レール33や第1基部32や架台12との間に、例えばコロ等のように湾曲レール33に沿う移動を可能としつつ重量を支えることのできる構成を追加してもよく、実施例1の構成に限定されない。
次に、本開示の一実施形態である実施例2の眼科装置10Aについて、図8と図9とを用いて説明する。眼科装置10Aは、角度変更機構30Aにおける首振り機構31Aの構成が、実施例1の眼科装置10の角度変更機構30の首振り機構31とは異なるものとされている。眼科装置10Aは、基本的な概念および構成が実施例1の眼科装置10と同様であるので、等しい構成の個所には同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
実施例2の首振り機構31Aは、図8に示すように、基部61と支持アーム62と水平回転部63と回転軸部64と首振り駆動機構35A(図9参照)とを有する。基部61は、架台12上に固定されている。支持アーム62は、前後方向にのびる棒状とされ、前後方向の後側となる一端が基部61上に固定され、他端が前後方向の前側で上下方向の上側に位置されている。支持アーム62では、他端に上下方向にのびる軸受箇所62aが設けられている。軸受箇所62aは、回転軸部64を回転可能に受け入れる穴とされている。実施例2の支持アーム62は、前後方向にのびる全体に亘って空洞とされている(図10参照)。
水平回転部63は、支持アーム62の他端上で回転される箇所であり、俯仰機構41の湾曲アーム43が取り付けられる。水平回転部63には、回転軸部64が設けられている。回転軸部64は、水平回転部63から上下方向の下方にのびる円柱状としている。水平回転部63は、支持アーム62の軸受箇所62aに回転軸部64が挿入されることで、その回転軸部64の上下方向にのびる回転軸線64aを回転中心として、支持アーム62に対して回転可能とされる。この水平回転部63は、回転軸部64との間に首振り駆動機構35Aによる首振り動作のフェールセーフ装置として機能する回転ストッパが設けられており、支持アーム62に対する回転可能な範囲が制限されている。回転ストッパは、首振りセンサ27Aが検出する首振り基準位置(センター位置)を中心として左右双方の回転方向に等しい角度範囲とする位置に設けられている。
その首振りセンサ27Aは、実施例1の首振りセンサ27と同様に、本体部18(取得光学系19)が首振り基準位置(センター位置)に位置していることを検出し、その信号を制御部20に出力する。首振りセンサ27Aは、支持アーム62の他端近傍の上面に設けられたアーム側センサ部27aAと、水平回転部63の下面に設けられた回転側センサ部27bAと、を有する。アーム側センサ部27aAは、首振り基準位置に対応する位置としている。アーム側センサ部27aAと回転側センサ部27bAとは、互いに接近すると、その旨を示す信号を出力するもので、接触型のセンサでも非接触型のセンサでもよい。首振りセンサ27は、アーム側センサ部27aA上に回転側センサ部27bAが位置する位置関係とされると、本体部18が首振り基準位置に移動されたことを検出する。
首振り駆動機構35Aは、図9に示すように、駆動部36Aとウォームギヤ37Aとタイミングベルト65とを有する。駆動部36Aは、首振り駆動機構35Aにおいて水平回転部63を回転させるための駆動力を出力する駆動装置であり、実施例1ではステッピングモータを用いている。駆動部36Aは、支持アーム62の内方における一端側に取り付けられている。
ウォームギヤ37Aは、ウォーム38Aとホイール39Aとを有する。ウォーム38Aは、ねじ歯車であり、外周面にウォーム側ギヤ歯38aAが設けられている。ウォーム38Aは、左右方向と平行とされつつ回転可能に設けられている。
ホイール39Aは、はす歯(斜歯)歯車(ウォームホイール)であり、ウォーム38Aと協働してウォームギヤ37Aを構成する。ホイール39Aは、回転軸部64を取り囲みつつそこに固定された板状部材とされ、回転軸部64と一体的に回転軸線64aを回転中心として回転可能とされている。ホイール39Aでは、外周縁部39aAにホイール側ギヤ歯39bAが設けられている。このホイール側ギヤ歯39bAは、ウォーム38のウォーム側ギヤ歯38aAを噛み合わせることが可能とされている。
タイミングベルト65は、駆動部36Aの回転駆動力をウォームギヤ37Aのウォーム38Aに伝達するものであり、駆動部36Aの出力軸とウォーム38Aの一端部とを架け渡して設けられている。タイミングベルト65は、駆動部36Aが回転駆動されると、同じ回転方向にウォーム38Aを回転させる。なお、タイミングベルト65は、駆動部36Aの駆動力によりウォーム38Aを回転させるものであれば、複数のギヤを介して連結していてもよく、他の構成でもよく、実施例2の構成に限定されない。
この首振り駆動機構35Aは、制御部20の制御下で駆動部36Aが駆動されると、その駆動力がタイミングベルト65により伝達されてウォーム38Aが回転駆動し、ホイール39Aの外周縁部39aAの接線方向への駆動力としてホイール39Aへと伝達する。すると、首振り駆動機構35Aは、支持アーム62に対してホイール39Aとともに回転軸部64および水平回転部63を回転させることができる。このように、ウォームギヤ37Aは、駆動部36Aが出力する回転力を、回転軸線64aを中心として支持アーム62に対して水平回転部63を回転させる回転力に変換する。そして、実施例1の首振り駆動機構35Aは、駆動部36Aにステッピングモータを用いているので、エンコーダ等を組み合わせることで支持アーム62に対する水平回転部63の回転姿勢(回転角度)を任意の位置まで移動させたり留めたりすることができる。これにより、首振り駆動機構35Aは、本体部18に収容した取得光学系19の光軸Oの被検眼Eの光軸OEに対する水平面上での角度を調整できる。
本開示に係る眼科装置の実施例2の眼科装置10Aは、以下の各作用効果を得ることができる。この眼科装置10Aは、基本的に実施例1の眼科装置10と同様の構成であるので、実施例1と同様の効果を得られる。
それに加えて、眼科装置10Aは、首振り機構31Aが、第1基部32に取り付けられた支持アーム62と、支持アーム62の一端に対して回転可能とされた水平回転部63と、を有する。そして、眼科装置10Aは、首振り駆動機構35Aが、ホイール39Aを水平回転部63の回転軸(回転軸部64)に取り付け、ウォーム38Aを支持アーム62の一端に取り付け、ウォーム38Aを駆動させる駆動部36Aを支持アーム62の他端に取り付けている。このため、眼科装置10Aは、首振り機構31Aや首振り駆動機構35Aを簡易な構成としつつ、被検眼Eの様々な箇所の情報の取得を可能にできる。特に、実施例2の眼科装置10Aは、首振り駆動機構35Aを支持アーム62の内方に設けているので、大型化を招くことなく首振り駆動機構35Aを設けることができるとともに、簡易な構成で首振り駆動機構35Aが露出することを防止できる。
したがって、本開示に係る眼科装置の実施例2の眼科装置10Aでは、被検眼Eを中心とする回転方向に沿う取得光学系19の移動を簡易に行うことができる。
以上、本開示の眼科装置を各実施例に基づき説明してきたが、具体的な構成については各実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
例えば、各実施例では、上記した構成の取得光学系19を用いている。しかしながら、本開示の取得部は、被検眼Eの情報を取得可能な取得光学系を有するものであれば適用することができ、各実施例の構成に限定されない。このような取得光学系は、一例として、各実施例の眼底カメラの他に、網膜の断層画像を撮影する断層撮影装置(OCT)、角膜内皮画像を撮影するスペキュラマイクロスコープ、球面度数、乱視度数および乱視軸角度等を含む屈折力を測定するレフラクトメータや波面センサ、角膜形状を測定するケラトメータ、眼圧を測定するトノメータ等が、単独でまたは複数組み合わされて構成できる。
また、各実施例では、角度変更機構30において、首振り機構31の上に俯仰機構41を設けた構成としている。しかしながら、角度変更機構30は、取得光学系19における首振り動作と俯仰動作とを可能とするものであれば、図10の眼科装置10Bのように上下を逆に設けてもよく、各実施例の構成に限定されない。その眼科装置10Bは、首振り機構31Bおよび俯仰機構41Bの基本的な概念および構成が実施例1の首振り機構31および俯仰機構41と同様であるので、等しい構成の個所には同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。眼科装置10Bは、俯仰機構41Bにおいて、架台12の上に第2基部42が設けられており、その取付部分42aから上側にのびて湾曲アーム43が設けられ、そこに沿って移動可能とされたガイド機構44の支持板部44aBの上端に首振り機構31の第1基部32が取り付けられている。この俯仰機構41Bは、架台12に対して、湾曲アーム43上で中心軸線43aを回転中心とする回転方向に首振り機構31Bを移動させることができる。その首振り機構31Bは、第1基部32上において、湾曲レール33上で回転軸線31aを回転中心とする回転方向に本体部18を移動させることができる。このため、眼科装置10Bは、実施例1の眼科装置10と同様に、回転基準位置Pbを回転中心として本体部18(取得光学系19)の首振り動作および俯仰動作をできる。
さらに、各実施例では、操作部24における角度変更機構30(首振り機構31、俯仰機構41)の操作のための構成として、モニタ23に角度変更アイコン51を表示している。しかしながら、この操作部は、角度変更機構30(首振り機構31、俯仰機構41)を操作できるものであればよく、各実施例の構成に限定されない。この一例としての操作部55を図11に示す。操作部55は、架台12におけるジョイスティック13の側方に設けられており、上下方向の上側に立ち上がる本体部55aと、その前後方向の後側であって水平面に対して傾斜する操作面から前後方向の後側に突出する操作レバー55bと、を有する。この操作部55では、操作レバー55bを左右方向に倒すことで首振り動作させることができ、操作レバー55bを上下方向に倒すことで俯仰動作させることができる。また、他の一例としての操作部56を図12に示す。操作部56は、架台12におけるジョイスティック13の側方に設けられており、上下方向の上側に立ち上がる本体部56aと、その前後方向の後側であって水平面に対して傾斜する操作面から前後方向の後側に突出する操作ボール56bと、を有する。この操作部56では、操作ボール56bを左右方向に回転させることで首振り動作させることができ、操作ボール56bを上下方向に回転させることで俯仰動作させることができる。この操作部55、56では、検者から見て、操作レバー55bや操作ボール56bの操作方向を角度変更機構30の移動方向と略一致させているので、取得光学系19の首振り動作や俯仰動作のための操作を直感的なものにでき、より簡易なものにできる。
各実施例では、操作部55への操作により、アライメント、被検眼Eの前眼部・眼底等の観察や測定、俯仰や首振り動作等を行っている。しかしながら、これらの各動作は、フルオート、すなわち予め定められたプログラム等に従って自動(操作部55等への操作が不要)に行うものとしてもよく、各実施例の構成に限定されない。
各実施例では、アライメントにより回転基準位置Pbが被検眼Eの瞳孔中心Epに一致される設定とされ、瞳孔中心Epを回転中心として取得光学系19の首振り動作および俯仰動作を行うものとされている。しかしながら、回転基準位置Pbを回転中心として取得光学系19の首振り動作および俯仰動作を行うものとされていれば、被検眼E内で回転基準位置Pbが一致される位置は適宜設定すればよく、各実施例の構成に限定されない。例えば、回転基準位置Pbは、被検眼Eの回旋点または角膜頂点に一致させる設定とすることが考えられ、このような構成では回旋点または角膜頂点を回転中心として取得光学系19の首振り動作および俯仰動作を行うものにできる。
各実施例では、ベース11上において架台12が前後左右上下方向に移動可能とするとともに、その架台12上で角度変更機構30により俯仰や首振りが可能とすることで、取得光学系19(本体部18)を5つの方向(5軸)に移動(変位)可能としている。しかしながら、取得光学系19(本体部18)は、角度変更機構30により俯仰と首振りとが可能とされていれば、移動(変位)可能とする構成やその方向は適宜設定すればよく、各実施例の構成に限定されない。例えば、移動(変位)可能とする方向を増やすものとしてもよい。この一例として、本体部18内において、取得光学系19をその光軸Oを回転中心として回転可能な構成を追加して、6つの方向(6軸)に移動(変位)可能とすることがあげられる。
10、10A、10B 眼科装置 12 架台 19 取得光学系 20 (接触防止機構を構成する)制御部 27、27A 首振りセンサ 29 距離センサ 30、30A 角度変更機構 31、31A 首振り機構 32 第1基部 33 湾曲レール 34 ガイド機構 35、35A 首振り駆動機構 37、37A、47 ウォームギヤ 38、38A、48 ウォーム 39、39A、49 ホイール 39aA (外縁部としての)外周縁部 39b、39bA、49b ホイール側ギヤ歯 39a、49a 外縁部 41 俯仰機構 42 第2基部 45 俯仰駆動機構 51 (操作部の一例としての)角度変更アイコン 55、56 操作部 62 支持アーム 63 水平回転部 64 (回転軸の一例としての)回転軸部 E 被検眼 Pb 回転基準位置

Claims (8)

  1. 被検眼の情報を取得する取得光学系と、
    前記被検眼を中心とする回転方向における上下左右に前記取得光学系を傾ける角度変更機構と、を備え、
    前記角度変更機構は、前記取得光学系を上下に振ることのできる俯仰機構と、前記取得光学系を左右に振ることのできる首振り機構と、前記首振り機構と前記俯仰機構との少なくとも一方を駆動する駆動機構と、を有することを特徴とする眼科装置。
  2. 前記駆動機構は、ウォームとホイールとを組み合わせたウォームギヤを有し、前記ホイールにおけるギヤ歯が設けられた箇所が回転基準位置を中心に湾曲されていることを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。
  3. 前記首振り機構は、架台に設けられた第1基部と、前記第1基部に対して移動可能とされた第2基部と、を有し、前記第1基部に対して前記第2基部を左右に振ることができ、
    前記俯仰機構は、前記第2基部に対して前記取得光学系を上下に振ることができることを特徴とする請求項2に記載の眼科装置。
  4. 前記駆動機構は、前記首振り機構を駆動する首振り駆動機構と、前記俯仰機構を駆動する俯仰駆動機構と、を有することを特徴とする請求項3に記載の眼科装置。
  5. 前記首振り機構は、前記被検眼を中心に湾曲されて前記第1基部に取り付けられた湾曲レールと、前記湾曲レールに沿って移動可能とされて前記第2基部に取り付けられたガイド機構と、を有し、
    前記首振り駆動機構は、前記ホイールが前記湾曲レールに取り付けられ、前記ウォームを駆動させる駆動部と前記ウォームとが前記第2基部に取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載の眼科装置。
  6. 前記首振り機構は、前記第1基部に取り付けられた支持アームと、前記支持アームの一端に対して回転可能とされた水平回転部と、を有し、
    前記首振り駆動機構は、前記ホイールが前記水平回転部の回転軸に取り付けられ、前記ウォームが前記支持アームの一端に取り付けられ、前記ウォームを駆動させる駆動部が前記支持アームの他端に取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載の眼科装置。
  7. さらに、被検者の顔と前記取得光学系との距離を取得できる距離センサと、前記距離センサからの出力に基づいて前記顔と前記取得光学系との接触を防ぐ接触防止機構と、を備えることを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の眼科装置。
  8. さらに、前記駆動機構を操作するための操作部を備え、
    前記操作部は、水平面に対して傾斜する操作面上に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の眼科装置。
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