JP3244564B2 - 印字用シート - Google Patents

印字用シート

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JP3244564B2
JP3244564B2 JP09693493A JP9693493A JP3244564B2 JP 3244564 B2 JP3244564 B2 JP 3244564B2 JP 09693493 A JP09693493 A JP 09693493A JP 9693493 A JP9693493 A JP 9693493A JP 3244564 B2 JP3244564 B2 JP 3244564B2
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秀仁 菅原
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トッパン・フォームズ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印字用シートに関し、
特に、印字後の台紙との接着が容易、かつ正確になし得
る印字用シートに関する。なお、本明細書において印字
とは、狭義の印字のほか、印刷の概念も含むものとして
使用する。
【0002】
【従来の技術】従来、台紙を備えた印字用シートに対す
る印字は、台紙を備えない印字用シートへの印字と同様
に、通常のプリンタや印刷機を使用して行っているのが
一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この台紙を
備えた印字用シートは、紙厚が厚いために印字適性に劣
り、円滑な印字動作ができないという不都合があった。
これを解消するためには、印字済みのシートに台紙を接
着すればよいのであるが、この接着の際に、接着作業の
前段階で重ね合わせたシートと台紙がズレ易く、取扱が
不便であるという新たな不都合が生じる。本発明は、こ
れらの不都合を解消した印字用シートを提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の印字用シート
は、表面に適宜な情報を印字するシート基材の裏面に、
通常では接着せず所定の圧を付与すると接着可能となる
感圧性接着剤を設け、前記シート基材の少なくとも一端
縁に沿って切り取り部を境としてシート基材の一端縁側
仮止め部を設けたものである。
【0005】
【作用】シート基材の表面に適宜な情報を印字した後、
台紙と印字用シートを重ね合わせ、仮止め部に所定の圧
を付与し、感圧性接着剤により仮止め部において印字用
シートと台紙を接着し、ズレないようにしておく。印字
用シートと台紙が、感圧性接着剤によって全面的に接着
された後に、仮止め部を切り取り部から切断除去する。
【0006】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づき詳細に説明する。ここにおいて、図1〜図4は第1
実施例を示すもので、図1は印字用シートの概略的な断
面図、図2は印字した印字用シートを示す概略的な平面
図、図3は台紙と印字用シートを重ね合わせた状態を示
す概略的な断面図、図4は台紙と印字用シートを接着後
仮止め部を除去して所定の印字シートとした状態を示す
概略的な断面図であり、図5は第2実施例を示す印字用
シートの概略的な平面図である。
【0007】図1に示すように、印字用シート1は、表
面が印字面である紙製のシート基材2の裏面に、通常で
は接着せず所定の圧を付与すると接着可能となる感圧性
接着剤3を全面的に設け、前記シート基材2の一端縁に
沿った印字しない余白部分には、切り取り部たる切り用
ミシン目4を境として仮止め部5を設けたものである。
【0008】この印字用シート1は、図2に示すよう
に、図示していない適宜なプリンタを用いて、所定方向
に移送しながら、シート基材2の表面に所定の情報6を
印字した後、図3に示すように、切り用ミシン目4に対
応する位置に切り用ミシン目8を設けた台紙7と重ね合
わせる。印字時には台紙7は存在しないので、紙厚は印
字用シート1自身の厚みだけとなり、印字適性に優れ、
好適な印字動作がなされる。
【0009】そして、シート基材2と台紙7とを重ね合
わせた状態で、仮止め部5に対して感圧性接着剤3の接
着条件である所定の圧を付与し、この仮止め部5におい
てシート基材2と台紙7とを接着する。これによって、
前記シート基材2と台紙7とがズレることはなくなり、
取扱が容易となる。この状態で前記シート基材2と前記
台紙7とに、圧着ローラ等によって上下方向から圧を加
え、感圧性接着剤3によって前記シート基材2と前記台
紙7を全面的に接着した後、図4に示すように、切り用
ミシン目4,8から切断して余白部分である仮止め部5
を除去し、所定の印字シート9とする。なお、前記シー
ト基材2と前記台紙7を移送しながら全面的に接着する
際には、仮止め部5側を移送開始端として行うと、ズレ
が生じることなく好適である。
【0010】図5は第2実施例を示すもので、印字用シ
ート11は、シート基材12に設けた各切り用ミシン目
13a,13b,13cによって4つの印字シート部1
1a,11b,11c,11dに区画され、両側の余白
部分には切り用ミシン目14a,14bを境として二つ
の仮止め部15a,15bを有している。そして、図示
してはいないが、前記シート基材12の裏面には、第1
実施例の感圧性接着剤3と同一の感圧性接着剤が全面的
に設けられている。
【0011】本実施例の印字用シート11は上述の如く
構成したので、各印字シート部11a,11b,11
c,11dの表面に所定情報を適宜なプリンタを使用し
て印字した後、第1実施例と同様に、各切り用ミシン目
14a,14bに対応する位置に切り用ミシン目を設け
た台紙(図示せず)と重ね合わせ、仮止め部15a,1
5bの一方を選択して感圧性接着剤(図示せず)の接着
条件である所定の圧を付与し、この仮止め部15aある
いは15bにおいてシート基材12と台紙とを接着す
る。その後、前記シート基材12と前記台紙とを全面的
に接着し、切り用ミシン目13a,13b,13cで各
印字シート部11a,11b,11c,11dに切断分
離するとともに、切り用ミシン目15a,15bから切
断して余白部分である仮止め部15a,15bを除去
し、4枚の所定の印字シートとする。
【0012】上述した第2実施例にあっては、仮止め部
15a,15bを2つ設けたので、使い勝手の良い一方
を選択し得るから便利であり、また、両方の仮止め部1
5a,15bで接着すれば、シート基材12が長い場合
でも、重ね合わせた台紙とのズレを完全に防止できると
いう利点がある。
【0013】なお、本発明は上述した各実施例に限定さ
れるものではなく、例えば、切り取り部は切り用ミシン
目4,14a,14bのほか、切り取り指示線であって
もよく、この場合には台紙7の切り用ミシン目8は不要
となる。また、シート基材2,12はその表面が、本来
的に、あるいはマット加工を施すことによって印字適性
を有していれば、通常の紙のほか、合成紙、プラスチッ
ク等その材質を問わないものである。さらに、台紙7の
重ね合わせ面に適宜な文字、図形等を印字しておくと、
シート基材2,12の厚さや材質によっては、これと接
着した後に透かしと同一の機能を有するものである。
【0014】
【発明の効果】以上説明したところで明らかなように、
本発明によれば、仮止め部で接着することにより、シー
ト基材と台紙を重ね合わせた状態でズレることがないの
で、取扱が容易であり、また、接着も円滑かつ正確にな
されるほか、印字時には台紙は存在しないので、印字適
性にも優れるという効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を示す印字用シートの概略的な断面
図。
【図2】同じく印字した印字用シートを示す概略的な平
面図。
【図3】同じく台紙と印字用シートを重ね合わせた状態
を示す概略的な断面図。
【図4】同じく台紙と印字用シートを接着後仮止め部を
除去して所定の印字シートとした状態を示す概略的な断
面図。
【図5】第2実施例を示す印字用シートの概略的な平面
図。
【符号の説明】
1,11 印字用シート 2,12 シート基材 3 感圧性接着剤 4,8,13a,13b,13c,14a,14b
切り用ミシン目 5,15a,15b 仮止め部 7 台紙 9 印字シート 11a,11b,11c,11d 印字シート部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に適宜な情報を印字するシート基材
    の裏面に、通常では接着せず所定の圧を付与すると接着
    可能となる感圧性接着剤を設け、前記シート基材の少な
    くとも一端縁に沿って切り取り部を境としてシート基材
    の一端縁側に仮止め部を設けたことを特徴とする印字用
    シート。
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