JP6373422B2 - 二つ折り製本及び製本方法 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷されていない側の面同士が糊付けされた、いわゆる二つ折り製本に係り、特に、工事現場等で使用する図面のように製本後に頻繁に開く必要があるものに適した、耐久性の高い二つ折り製本とその製本方法に関する。
二つ折り製本は、片面のみに文字や図面等が印刷された用紙がその印刷面を内側にした状態で二つ折りにされるとともに、印刷されていない面同士が糊付けされており、印刷面を完全に見開きの状態にできる構造となっている。そのため、二つ折り製本は、工事作業事務所等での打ち合わせにおいて、図面を確認する際に用いられることが多い。
ここで、従来の二つ折り製本の製本方法について図7乃至図9を用いて説明する。なお、図7は従来技術に係る二つ折り製本の製本方法を示したフローチャートであり、図8(a)及び図8(b)は二つ折り製本に用いられる本文用紙の外観斜視図である。また、図9(a)及び図9(b)は二つ折り製本の製本方法において束状に重ねられた本文用紙と見返し用紙が加圧される様子を示した斜視図である。
まず、図8(a)及び図8(b)に示すように、図面等が片面に印刷された複数枚の本文用紙50からなる原稿を準備し、サイズや枚数に間違いがないか、確認する(図7のステップS1)。なお、以下、本文用紙50に関し、図面等が印刷されている方の面を印刷面50aといい、その裏面を非印刷面50bというものとする。
次に、図8(b)に矢印で示すように、印刷面50aを内側にして二つ折りにする(図7のステップS2)。さらに、図9(a)に示すように、複数枚の本文用紙50を重ねて束にし、その上下にそれぞれ見返し用紙51,51を配置する。そして、それらを押し機52にセットし、図9(b)に示すように、束状に重ねられた複数枚の本文用紙50を見返し用紙51,51ごと加圧する(図7のステップS3)。なお、「見返し」とは、本の中身(本文用紙50の束)を保護するとともに、本全体の耐久力を高めるために、中身と表紙をつなぐように表紙の内側に貼られる紙であり、通常、中身を構成する本文用紙50よりも厚手で丈夫な紙が用いられる。
次に、本文用紙50の束を見返し用紙51,51とともに押し機52から取り出して揃え、小口50c(図9(a)参照)に近い側にクリップを取り付けて固定する(図7のステップS4)。そして、本文用紙50の束と見返し用紙51,51に対し、刷毛などを用いて澱粉を主成分とする水溶性の糊を非印刷面50bの背50d(図9(a)参照)に近い側に塗布する(図7のステップS5)。
さらに、クリップを本文用紙50の束と見返し用紙51,51の背50dに近い側に着け替える(図7のステップS6)。その後、本文用紙50に対し、非印刷面50bの小口50cに近い側にそれぞれステップS5で用いた糊を刷毛で塗布する(図7のステップS7)。
図9(b)に示すように、押し機52を用いて、本文用紙50の束と見返し用紙51,51を再び加圧する(図7のステップS8)。その後、本文用紙50の束と見返し用紙51,51を押し機52から取り出して、見返し用紙51,51の外面51aの小口50aに近い側及び背50dに近い側と本文用紙50の束の背50dにステップS5で用いた糊を刷毛で塗布する。
その後、位置合わせを行い、予め表面に工事名や会社名などの文字が印刷された表紙を見返し用紙51の外面51aと本文用紙50の背50dに接着する(図7のステップS9)。最後に、表紙と本文用紙50の束と見返し51,51を裁断機にセットし、小口50aと天と地の三辺を所定の幅で裁断する(図7のステップS10)。
このような方法で作成した従来の二つ折り製本では、糊に含まれる水分量が多いため、本文用紙が波打った状態になり易いという問題があった。また、本を開くと、表紙の背が中身の動きに追従し、その結果、背表紙が折れて無数の縦皺が発生してしまい、文字が読み難くなるという問題もあった。
このような問題に対処するものとして、例えば、特許文献1には「簡易製本方法」という名称で、本を開いても背表紙が傷み難いハードカバーの製本を行う方法に関する発明が開示されている。
特許文献1に開示された発明は、二つ折りにされた複数の本文用紙の背表紙側をホットメルト樹脂で接着するとともに、この本文用紙の背表紙以外の箇所にハードカバーの表紙を接着することを特徴としている。
ホットメルト樹脂からなる接着剤は、エチレン酢酸ビニルのような熱可塑性樹脂を熱で融かして接着させるものであり、溶剤が使用されていないことから、製本に用いた場合に、水溶性接着剤とは異なり、用紙に波打ちが発生し難い。また、この発明の製本方法によって作成された二つ折り製本では、表紙の背が本文用紙に接着されていないため、本文用紙を開いた際に背表紙がそれに追従しない。そのため、背表紙が傷み難いという効果が期待できる。
また、特許文献2には「見開き製本方法及び見開き製本」という名称で、堅表紙の見開き製本とその製本方法に関する発明が開示されている。
特許文献2に開示された発明に係る「見開き製本方法」は、綴じ部本体の前後両側部に取り付けられる両堅表紙の内側部に対し、適当な長さと広さを有する見開き間隙部が形成されるように、台紙材の最内側部に接着する見返し遊び紙と一体に成る見返し力紙を接着することを特徴としている。
このような製本方法によって作成された見開き製本では、見開き時に綴じ部本体にかかる力が見開き間隙部によって解放されるため、綴じ部本体の背の接着部が剥がれたり、本体が損傷したりするおそれがない。
特開2005−7733号公報 特開2005−342940号公報
特許文献1に開示された発明の製本方法によってソフトカバーの表紙を製本した場合、作成された二つ折り製本において、背表紙が本文用紙の動きに追従しないという作用については同様に発揮されるものの、表紙がハードカバーではなく、ソフトカバーであることから、本を開く際に背表紙が折れて無数の縦皺が発生してしまうおそれがある。すなわち、特許文献1に開示された発明は、ハードカバーの表紙の本には適用できるが、ソフトカバーの表紙の本には適用できないものと推察される。
特許文献2に開示された発明の見開き製本において、表紙をソフトカバーにした場合、見開き時に綴じ部本体にかかる力が見開き間隙部によって解放されるという作用は同様に発揮されるものの、本を開く際に背表紙が折れて無数の縦皺が発生してしまうおそれがある。
本発明は、このような従来の事情に対処してなされたものであり、背表紙の縦皺や本文用紙の波打ちが発生せず、無理なく180度開くことが可能なため、図面を開いて行う確認作業等に適したソフトカバーの二つ折り製本とその製本方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明に係る二つ折り製本は、表表紙と背表紙と裏表紙からなる表紙用紙と、印刷面を内側にして二つ折りにされ束状に重ねられた状態で非印刷面の少なくとも背に近い部分同士がテープ糊によって互いに接着された複数枚の本文用紙と、二つ折りにされた状態で本文用紙の束の両側に配置され、第1の外面が表紙用紙の表表紙及び裏表紙の裏面にそれぞれ接着されるとともに、第2の外面がそれに当接する本文用紙の非印刷面にテープ糊によって接着された一対の見返し用紙と、表紙用紙と長さが同じで背表紙よりも幅が広い矩形状の本文用片面粘着テープと、この本文用片面粘着テープを表紙用紙に接着する両面粘着テープと、を備え、本文用片面粘着テープは、本文用紙の背を跨いで一対の見返し用紙同士を繋ぐように、見返し用紙の第1の外面の一部と本文用紙の背に貼着されるとともに、表表紙及び裏表紙の裏面に対し非接着面が両面粘着テープを介して接着されていることを特徴とするものである。
本文用紙の背に近い部分の接着に澱粉を主成分とする水溶性の糊や固形糊を使用した場合、印刷面のトナーが糊の影響を受けて染み出してしまい、時間の経過とともに印刷面同士がトナーによって接着されてしまうという不具合が生じる。これに対し、上記構造の二つ折り製本では、非印刷面の少なくとも背に近い部分同士がテープ糊によって互いに接着されていることから、時間の経過とともに当該箇所からトナーが染み出してしまうことはない。
また、水溶性の糊とは異なり、対象物に塗布する際にほとんど水分が出ないテープ糊を用いて本文用紙や見返し用紙が接着されているため、本文用紙がふやけてしまうおそれもない。
そして、一対の見返し用紙を繋ぐように本文用紙の背に貼着された本文用片面粘着テープは、複数枚の本文用紙と見返し用紙を一体的に接合するという作用を有する。さらに、背表紙が本文用紙の背に接着されていないため、本文用紙を180度開いても、背表紙がその動きに追従しないという作用を有する。
また、第2の発明は、第1の発明において、本文用片面粘着テープに対して当接可能に表紙用紙の表表紙及び裏表紙の一部と背表紙に貼着された表紙用片面粘着テープを備え、本文用片面粘着テープの非接着面は、表紙用片面粘着テープにおいて、表紙用紙の背表紙に接着面が接着されている箇所を除いた部分の非接着面に両面粘着テープを介して接着されていることを特徴とするものである。
このような構造の二つ折り製本においては、第1の発明の作用に加えて、背表紙が表紙用片面粘着テープによって補強されているため、本文用紙を開いた際に折れ曲がった部分は本文用紙を閉じると元の状態に戻り、皺として残り難いという作用を有する。また、表紙用片面粘着テープと本文用片面粘着テープが両面粘着テープによって接着されており、背表紙やその近傍の表表紙及び裏表紙に対しては本文用片面粘着テープが接着されていないことから、本文用紙を180度開いた場合でも、それによって発生した力が背表紙に対して直に伝わり難いという作用を有する。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明において、本文用紙の背は、紙工用接着剤によって固められていることを特徴とするものである。
このような構造の二つ折り製本においては、第1の発明又は第2の発明の作用に加えて、複数枚の本文用紙と見返し用紙が紙工用接着剤によって一体的に接合されるという作用を有する。
第4の発明に係る二つ折り製本の製本方法は、片面のみが印刷された複数枚の本文用紙を印刷面が内側になるように二つ折りにして非印刷面同士が接するように束状に重ねる工程と、一対の見返し用紙を二つ折りにして本文用紙の束の両側に配置した後、本文用紙を見返し用紙ごと加圧する工程と、複数枚の本文用紙の非印刷面に対し、少なくとも背に近い部分にそれぞれテープ糊を塗布する工程と、本文用紙を見返し用紙ごと加圧して本文用紙同士及び見返し用紙と本文用紙をテープ糊によって接着する工程と、本文用紙の背を跨いで一対の見返し用紙同士を繋ぐように、一対の見返し用紙の本文用紙に接していない側の外面の一部と本文用紙の背に矩形状の本文用片面粘着テープを貼着する工程と、この本文用片面粘着テープの非接着面を両面粘着テープにより表紙用紙の表表紙及び裏表紙にそれぞれ接着する工程と、表紙用紙の表表紙と裏表紙を一対の見返し用紙の外面にそれぞれ接着する工程と、を備えたことを特徴とするものである。
本文用紙の背に近い部分の接着に、澱粉を主成分とする水溶性の糊や固形糊ではなく、テープ糊を用いることから、時間の経過とともにトナーが染み出してしまうことはない。また、水溶性の糊とは異なり、対象物に塗布する際にほとんど水分が出ないことから、このような二つ折り製本の製本方法によれば、テープ糊を用いて接着された本文用紙や見返し用紙はふやけてしまうおそれがない。また、本文用片面粘着テープによって複数枚の本文用紙と見返し用紙が一体的に接合されるという作用を有する。さらに、背表紙を本文用紙の背に接着しないため、本文用紙を開閉した際に背表紙がその動きに追従することはない。
第5の発明は、第4の発明において、見返し用紙と本文用紙の背に本文用片面粘着テープを貼り付ける工程の後であって、かつ、表紙用紙を見返し用紙に接着する工程の前に、表紙用紙と長さが同じで背表紙よりも幅が広い矩形状の表紙用片面粘着テープを表紙用紙の幅方向の中央部分に貼着する工程と、表紙用紙の表表紙と裏表紙に背表紙との境界から左右にそれぞれ所定の幅で両面粘着テープを表紙用片面粘着テープの上にその一部を重ねるように貼着する工程と、表紙用片面粘着テープにおいて、表紙用紙の背表紙に接着面が接着されている箇所を除いた部分の非接着面に両面粘着テープを介して本文用片面粘着テープの非接着面を接着する工程と、を備えたことを特徴とするものである。
このような二つ折り製本の製本方法によれば、第4の発明の作用に加えて、背表紙を表紙用片面粘着テープによって補強することにより、本文用紙を開いた際に折れ曲がった部分が本文用紙を閉じた際に元の状態に戻り、皺として残り難くなるという作用を有する。また、本文用片面粘着テープが背表紙やその近傍の表表紙及び裏表紙に対して接着されないため、本文用紙を180度開いた場合でも、それによって発生した力が背表紙に対して直に伝わり難いという作用を有する。
第6の発明は、第4の発明又は第5の発明において、本文用紙同士及び見返し用紙と本文用紙を接着する工程の後であって、かつ、見返し用紙と本文用紙の背に本文用片面粘着テープを貼着する工程の前に、本文用紙の背に紙工用接着剤を塗布する工程を備えたことを特徴とするものである。
このような二つ折り製本の製本方法によれば、第4の発明又は第5の発明の作用に加えて、複数枚の本文用紙と見返し用紙の背が紙工用接着剤によって接合されて一体化するという作用を有する。
以上説明したように、第1の発明によれば、本文用紙がふやけて文字が不鮮明になったり、波打ったりすることがない。また、染み出したトナーによって背に近い部分の印刷面同士が接着されてしまうことはない。加えて、本文用紙や見返し用紙の接着強度を高めて、本文用紙を繰り返し開閉した場合に接着された箇所が剥がれて本文用紙がバラバラになったり、本文用紙がずれて背が不揃いになったりするという不具合の発生を防ぐことができる。さらに、本発明によれば、本文用紙を開く際に背表紙が追従しないため、背表紙がソフトカバーの場合でも各本文用紙に対応する箇所がそれぞれ折れて曲がり、背表紙に無数の縦皺が発生してしまうという不具合を防ぐことができる。
第2の発明によれば、背表紙がソフトカバーの場合でも無数の縦皺の発生を防止できるという第1の発明の効果がより一層発揮される。また、本発明によれば、本文用紙の開閉を繰り返しても背表紙が破損し難いため、長期間の使用が可能となる。
第3の発明によれば、本文用紙を繰り返し開閉した場合でも接着された箇所が剥がれて本文用紙がバラバラになったり、本文用紙がずれて背が不揃いになったりするという不具合の発生を防止できるという第1の発明の効果がより一層発揮される。
第4の発明によって作成された二つ折り製本では、本文用紙がふやけて文字が不鮮明になったり、波打ったりすることがなく、また、染み出したトナーによって背に近い部分の印刷面同士が接着されてしまうこともない。そして、本発明によれば、接着された箇所が剥がれて本文用紙がバラバラになったり、本文用紙がずれて背が不揃いになったりするという不具合も発生せず、背表紙がソフトカバーの場合でも無数の縦皺が発生してしまうおそれのない二つ折り製本を作成することができる。
第5の発明によれば、第4の発明の効果に加え、長期間の使用が可能であり、背表紙がソフトカバーの場合でも無数の縦皺がより一層発生し難い二つ折り製本を作成することができる。
第6の発明によれば、接着された箇所が剥がれて本文用紙がバラバラになったり、本文用紙がずれて背が不揃いになったりするという不具合の発生しない二つ折り製本を作成できるという第4の発明の効果がより一層発揮される。
本発明の二つ折り製本の外観の一例を示した斜視図である。 図1に示した二つ折り製本の製本方法を示すフローチャートである。 (a)及び(b)は本文用紙の糊付け工程を示した模式図である。 (a)は表紙用紙の外観斜視図であり、(b)は本文用片面粘着テープの貼着工程を示した模式図である。 (a)は表紙用片面粘着テープの貼着工程を示した模式図であり、(b)本文用紙と見返し用紙に表紙用紙が取り付けられる様子を示した模式図である。 (a)は見返し用紙に表紙用紙が貼着される様子を示した模式図であり、(b)は本発明の製本方法により作成された二つ折り製本の外観斜視図である。 従来技術に係る二つ折り製本の製本方法を示したフローチャートである。 (a)及び(b)は二つ折り製本に用いられる本文用紙の外観斜視図である。 (a)及び(b)は二つ折り製本の製本方法において束状に重ねられた本文用紙と見返し用紙が加圧される様子を示した斜視図である。
本発明の二つ折り製本とその製本方法について、図1乃至図6を参照しながら具体的に説明する。なお、本実施例では、二つ折りにされる本文用紙の大きさをA3サイズとして説明しているが、本発明の二つ折り製本に用いられる本文用紙の大きさは、これに限定されるものではない。すなわち、以下に説明する本発明の作用及び効果はA2サイズやA1サイズなどA3サイズ以外の大きさの用紙を用いた場合であっても同様に発揮される。
図1は本発明の二つ折り製本を見開き状態にした場合の外観の一例を示した図である。なお、図8又は図9に示した構成要素については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
図1(a)に示すように、本発明の二つ折り製本1は、片面のみに図面や文字等が印刷された複数枚の本文用紙50がそれぞれ印刷面50aを内側にして二つ折りにされ、束状に重ねられた状態で背50d(図9(a)参照)が紙工用接着剤によって固められるとともに、非印刷面50b(図8(b)参照)同士がテープ糊や固形糊によって接着された構造となっている。また、本文用紙50の束は、その両側に配置された一対の見返し用紙51,51を介して、最も外側の非印刷面50bが表紙用紙2の裏面に接着されている。
なお、テープ糊とは、片面に粘着剤の層が形成されたテープをローラによってケース内から順次繰り出しながら、対象物に押し当てることにより、表面の粘着剤を対象物に転写するように構成されたものである。そして、テープ糊は、アクリル系、ゴム系、シリコン系、ロジン系、ウレタン系等からなる粘着剤が用いられており、澱粉を主成分とする水溶性の糊とは異なり、対象物に塗布する際に出る水分が少ないため、薄い紙に塗布した場合でも波打ちが発生し難いという特徴を有している。
また、固形糊は塗布時の物理的な力によって局部的に液化する構造となっており、紙等に塗布した際に余分な水分が出ないため、皺が発生し難いという特徴を有している。
本文用紙50の背50dに近い部分の接着に澱粉を主成分とする水溶性の糊や固形糊を使用した場合、印刷面50aのトナーが糊の影響を受けて染み出してしまい、時間の経過とともに印刷面50a同士がトナーによって接着されてしまうという不具合が生じる。しかしながら、二つ折り製本1では、非印刷面50bのうち、少なくとも背50dに近い部分同士がテープ糊によって互いに接着されているため、染み出したトナーによって、その部分の印刷面50a同士が接着されてしまうことはない。
見返し用紙51の外面51a(図9(a)参照)の一部と本文用紙50の背50dには、表紙用紙2と長さが同じで背表紙2c(図5(b)参照)よりも幅が広い矩形状の本文用片面粘着テープ4(図4(b)参照)が本文用紙50の背50dを跨いで見返し用紙51,51同士を繋ぐように貼着されており、本文用片面粘着テープ4と同一形状の表紙用片面粘着テープ5(図5(a)参照)が表紙用紙2の裏面2b(図5(a)参照)に対し、その幅方向の中央部分に貼着されている。すなわち、表紙用片面粘着テープは、本文用片面粘着テープに対して当接可能に、表紙用紙2の表表紙2d及び裏表紙2eの一部と背表紙2cに貼着されている。
また、本文用片面粘着テープ4の非接着面4a(図4(b)参照)は、表紙用片面粘着テープ5において、表紙用紙2の背表紙2cに接着面5bが接着されている箇所を除いた部分の非接着面5a(図5(a)参照)に両面粘着テープ6(図5(a)参照)を介して接着されている。
なお、粘着テープとは、紙や布、あるいは合成樹脂フィルム等からなる帯状の基材にゴム系やアクリル系、あるいはシリコーン系などの粘着剤が塗布されたものである。そして、片面粘着テープでは、基材の一方の面に粘着剤が塗布され、他方の面に剥離剤が塗布されているのに対し、両面粘着テープでは、基材の両面に接着剤が塗布され、その表面に剥離紙が取り付けられている。
このように、粘着テープは基材があるため、本文用紙50の背50dに近い部分の接着に用いると、嵩張ってしまう。そのため、本発明の二つ折り製本1では、当該部分の接着にテープ糊を用いているのである。
本実施例では、両面粘着テープ6が表紙用片面粘着テープ5の上にその一部を重ねるように貼着されているため、本文用片面粘着テープ4と表紙用片面粘着テープ5だけでなく、見返し用紙51と表紙用紙2も両面粘着テープ6を介して接着されている。ただし、本発明の二つ折り製本は、このような構造に限定されるものではない。
例えば、本文用片面粘着テープ4と表紙用片面粘着テープ5のみが両面粘着テープ6によって接着された構造であっても良い。この場合、本文用片面粘着テープ4は、両面粘着テープ6と表紙用片面粘着テープ5を介して表紙用紙2に接着された構造となる。また、表紙用片面粘着テープ5は、少なくとも表紙用紙2と長さが同じで背表紙2cよりも幅が広い矩形状であれば良く、必ずしも本文用片面粘着テープ4と同一形状でなくとも良い。さらに、本文用片面粘着テープ4に用いられる基材や粘着剤は表紙用片面粘着テープ5に用いられるものと異なっていても良い。
ただし、本文用片面粘着テープ4及び表紙用片面粘着テープ5は、本文用紙50を180度まで開く際に、本文用紙50や表紙用紙2に引っ張られるため、十分な強度が要求される。したがって、本文用片面粘着テープ4及び表紙用片面粘着テープ5には、基材が不織布によって形成されたものを用いることが望ましい。なお、本文用紙50や見返し用紙51と同じ用紙を本文用片面粘着テープ4及び表紙用片面粘着テープ5の代わりに用いることも考えられるが、この場合、強度が不足するだけでなく、使用できる粘着剤の種類も限られるため、本文用片面粘着テープ4及び表紙用片面粘着テープ5を用いた場合と同様の作用及び効果は期待できない。
上記構造の二つ折り製本1においては、本文用紙50と見返し用紙51,51が、澱粉を主成分とする水溶性の糊とは異なり、対象物に塗布する際にほとんど水分が出ないテープ糊を用いて接着されているため、本文用紙50がふやけてしまうおそれがない。そのため、本文用紙50がふやけて文字が不鮮明になったり、波打ったりするという不具合は発生しない。
また、複数枚の本文用紙50と見返し用紙51,51が本文用片面粘着テープ5と紙工用接着剤によって一体的に接合され、その接着強度が高められていることから、本文用紙50を繰り返し180度開いた場合でも接着された箇所が剥がれて本文用紙50がバラバラになったり、本文用紙50がずれて背50dが不揃いになったりする心配はない。
さらに、背表紙2cが本文用紙50の背50dに接着されていないため、本文用紙50を180度開いても、背表紙2cがその動きに追従することはない。したがって、背表紙2cがソフトカバーの場合でも本文用紙50を180度開いた際に、それに対応する箇所がそれぞれ折れて曲がり、背表紙2cに無数の縦皺が発生するという不具合を防ぐことができる。
そして、背表紙2cが表紙用片面粘着テープ5によって補強されているため、本文用紙50を開いた際に背表紙2cの折れ曲がった部分が本文用紙50を閉じると元の状態に戻り易く、皺として残り難い。加えて、本文用片面粘着テープ5は両面粘着テープ6によって表紙用片面粘着テープ4に接着されており、背表紙2cやその近傍の表表紙2d及び裏表紙2eには接着されていないことから、本文用紙50を180度開いた際に発生した力は背表紙2cに対して直に伝わり難い。したがって、二つ折り製本1は、本文用紙50を180度まで繰り返し開いても背表紙2cが破損し難く、長期間の使用が可能となっている。
図2は本発明の二つ折り製本の製本方法を示したフローチャートであり、図3(a)及び図3(b)は本文用紙の非印刷面に糊付けがされる様子を模式的に示した図である。また、図4(a)は表紙用紙の外観を示した斜視図であり、図4(b)は本文用紙と見返し用紙の背に本文用片面粘着テープが貼着される様子を示した模式図である。さらに、図5(a)は表紙用紙の裏面に表紙用片面粘着テープが貼着される様子を示した模式図であり、図5(b)は表紙用片面粘着テープが貼着された本文用紙と見返し用紙に表紙用紙が取り付けられる様子を示した模式図である。そして、図6(a)は見返し用紙に表紙用紙が貼着される様子を示した模式図であり、図6(b)は本発明の製本方法により作成された二つ折り製本の外観斜視図である。
なお、図3(a)及び図3(b)と図6(a)では糊付けされる範囲をそれぞれハッチングで示している。また、図6(b)は図1に示した二つ折り製本が閉じられた状態を表している。
図2に示すように、まず、ステップS1において、上質紙(70g/m)からなる複数枚の本文用紙50の片面に工事用の設計図面等をそれぞれ印刷して原稿を作成する。このとき、サイズや枚数の確認も同時に行う。そして、ステップS2では、印刷面50aを内側にして本文用紙50を二つ折りにする(図8(a)及び図8(b)参照)。
次に、ステップS3において、束状に重ねられた複数枚の本文用紙50の上下に上質紙(90g/m)からなる見返し用紙51,51をそれぞれ配置し、それらを押し機52にセットして、3〜12時間程度加圧する(図9(a)及び図9(b)参照)。
ステップS4では、本文用紙50の束と見返し用紙51,51を押し機52から取り出して揃えた後、図3(a)に示すように、挟持具3を用いて小口50cに近い側を挟み込んで、糊付けの際に本文用紙50や見返し用紙51がずれないように固定する。次に、ステップS5では、全ての本文用紙50の非印刷面50bにそれぞれ背50dから15mmの幅でテープ糊(例えば、コクヨ(株)製のアクリル系粘着剤「商品名:コクヨドットライナー」)を帯状に塗布する(図3(a)のハッチング部分を参照)。さらに、本文用紙50の背50dに紙工用接着剤(例えば、コニシ(株)製の酢酸ビニル樹脂系エマルジョン形接着剤「商品名:ボンドB1」)を塗布する。
図3(b)に示すように、ステップS6では、挟持具3を本文用紙50の背50dに近い側に着け替えて本文用紙50や見返し用紙51,51が糊付けの際にずれることがないように固定する。ステップS7では、全ての本文用紙50の非印刷面50bにそれぞれ小口2aから15mmの幅で固形糊(例えば、(株)トンボ鉛筆製のポリビニルピロリドン樹脂系接着剤「商品名:シワなしピットG」)を帯状に塗布する。その後、ステップS8において、本文用紙50と見返し用紙51,51を押し機52にセットして2時間程度加圧する(図9(b)参照)。
図4(a)に示すように、ステップS9では、まず、パーソナルコンピュータとプロッターを用いて表紙用紙2の表面2aに工事名や会社名などの文字を印刷した後、厚さ32μm程度のフィルムを用いて表紙用紙2をラミネート加工する。なお、表紙用紙2には、例えば、表面2aに革のような模様が施されたレザックと呼ばれる紙(90g/m〜130g/m)を用いる。
次に、本文用紙50と見返し51,51を押し機52から取り出して、図4(b)に示すように、本文用紙50の背50dを跨いで、見返し用紙51,51同士を繋ぐように、見返し用紙51,51の本文用紙50に接していない側の外面51aのうち、本文用紙50の背50dから50mmの範囲と本文用紙50の背50dに細長い矩形状の本文用片面粘着テープ4(例えば、(株)ニトムズ製の養生テープ)を貼着する。
また、図5(a)に示すように、表紙2の裏面2bに対し、幅方向の中央部分に本文用片面粘着テープ4と同一形状の表紙用片面粘着テープ5を貼着した後、細長い矩形状の両面粘着テープ6(例えば、日立化成(株)製の接着テープ「商品名:ハイボン」)を表紙2の表表紙2dと裏表紙2eに背表紙2cとの境界から左右にそれぞれ50mmの幅で表紙用片面粘着テープ5の上にその一部を重ねるようにして貼着する。なお、表紙用片面粘着テープ5は、表紙用紙2と長さが同じで背表紙2cよりも幅が広い矩形状であれば良く、必ずしも本文用片面粘着テープ4と同一形状でなくとも良い。
そして、図5(b)に示すように、表紙用紙2から両面粘着テープ6の剥離紙を剥がし、本文用紙2と見返し用紙51,51を表紙用紙2に対して正確に位置合わせした後、見返し用紙51,51の外面51aのうち、本文用紙50の背50dに近い側と表紙用紙2の裏面2bを接着する。
さらに、図6(a)に示すように、見返し用紙51,51の外面51aにそれぞれ本文用紙50の小口50cから15mmの幅で固形糊(例えば、(株)トンボ鉛筆製のポリビニルピロリドン樹脂系接着剤「商品名:シワなしピットG」)を帯状に塗り、見返し用紙51,51の外面51aの小口50cに近い側と表表紙2d及び裏表紙2eを接着する。そして、表紙用紙2と本文用紙50と見返し用紙51,51に対し、裁断機を用いて小口50cと天50eと地50fの三辺を所定の幅で裁断する。これにより、図6(b)に示すような二つ折り製本1が作成される。
このような製本方法によれば、本文用紙50の背50dに近い部分の接着に、澱粉を主成分とする水溶性の糊や固形糊ではなく、テープ糊を用いることから、時間の経過とともに染み出したトナーによって印刷面50a同士が接着されてしまうという不具合は発生しない。また、本文用紙50や見返し用紙51,51がテープ糊によって接着されるため、ふやけてしまうおそれがない。加えて、背表紙2cが本文用紙50の背50dに接着されないため、本文用紙50を開閉した際に背表紙2cがその動きに追従することはない。さらに、本文用片面粘着テープ5や紙工用接着剤によって複数枚の本文用紙50と見返し用紙51,51が一体的に接合される。
そして、背表紙2cが表紙用片面粘着テープ5によって補強されるため、本文用紙50を180度開いた際に折れ曲がった背表紙2cの部分が本文用紙50を閉じた際に元の状態に戻り易く、皺として残り難い。加えて、本文用片面粘着テープ4が背表紙2cやその近傍の表表紙2d及び裏表紙2eに接着されていないため、本文用紙50の開閉によって発生した力は背表紙2cに対して直に伝わり難い。
したがって、上述の製本方法によれば、本文用紙50がふやけて文字が不鮮明になったり、波打ったりすることがなく、また、接着された箇所が剥がれて本文用紙50がバラバラになったり、本文用紙50がずれて背が不揃いになったりするという不具合も発生せず、背表紙2cがソフトカバーの場合でも無数の縦皺が発生してしまうおそれのない二つ折り製本を作成することが可能である。
なお、本発明の二つ折り製本の製本方法は、本実施例に示したものに限定されるものではない。例えば、図2のステップS7において、本文用紙50の接着に固定糊を用いているが、本文用紙50として上質紙よりも薄いコピー用紙を用いる場合には、波打ちの発生を防ぐために、ステップS5で使用したテープ糊を固定糊の代わりに使用することが望ましい。また、本文用片面粘着テープ4と表紙用片面粘着テープ5を両面粘着テープ6ではなく、テープ糊や固形糊を用いて接着することもできる。ただし、接着箇所を正確に規定する必要がある場合には、両面粘着テープ6を用いることが望ましい。
さらに、テープ糊や固形糊を塗布する範囲、あるいは本文用片面粘着テープ4や表紙用片面粘着テープ5や両面粘着テープ6を貼着する範囲は、本実施例に示したものに限らず、適宜変更可能である。
請求項1乃至請求項6に記載された発明は、工事作業事務所等において使用される図面に限らず、文字が片面に印刷された各種の用紙を二つ折りの状態で製本する際に適用可能である。
1…二つ折り製本 2…表紙用紙 2a…表面 2b…裏面 2c…背表紙 2d…表表紙 2e…裏表紙 3…挟持具 4…本文用片面粘着テープ 4a…非接着面 5…表紙用片面粘着テープ 5a…非接着面 5b…接着面 6…両面粘着テープ 50…本文用紙 50a…印刷面 50b…非印刷面 50c…小口 50d…背 50e…天 50f…地 51…見返し用紙 51a…外面 52…押し機


Claims (6)

  1. 表表紙と背表紙と裏表紙からなる表紙用紙と、
    印刷面を内側にして二つ折りにされ束状に重ねられた状態で非印刷面の少なくとも背に近い部分同士がテープ糊によって互いに接着された複数枚の本文用紙と、
    二つ折りにされた状態で前記本文用紙の束の両側に配置され、第1の外面が前記表紙用紙の前記表表紙及び前記裏表紙の裏面にそれぞれ接着されるとともに、第2の外面がそれに当接する前記本文用紙の前記非印刷面に前記テープ糊によって接着された一対の見返し用紙と、
    矩形状の本文用片面粘着テープと、
    この本文用片面粘着テープを前記表紙用紙の前記表表紙及び前記裏表紙の前記裏面にそれぞれ接着する両面粘着テープと、を備え、
    前記両面粘着テープは、前記表表紙と前記背表紙との境界から所望の幅で前記表表紙に貼着されるとともに前記裏表紙と前記背表紙との境界から所望の幅で前記裏表紙に貼着されたものであって、前記背表紙に貼着されておらず、
    前記本文用片面粘着テープの長手方向の長さは前記背表紙の長手方向の長さと同じであり、
    前記本文用片面粘着テープの短手方向の長さは前記背表紙の短手方向の長さよりも長く、
    前記本文用紙の前記背を跨いで一対の前記見返し用紙同士を繋ぐように、前記本文用片面粘着テープが前記見返し用紙の前記第1の外面の一部と前記本文用紙の前記背に貼着されるとともに、前記表表紙及び前記裏表紙の前記裏面に対し前記本文用片面粘着テープの粘着剤が塗布されていない方の面が前記両面粘着テープを介して接着されていることを特徴とする二つ折り製本。
  2. 前記本文用片面粘着テープに対して当接可能に前記表紙用紙の前記表表紙及び前記裏表紙の一部と前記背表紙に貼着された表紙用片面粘着テープを備え、
    前記本文用片面粘着テープの前記粘着剤が塗布されていない方の面は、前記表紙用片面粘着テープにおいて、前記表紙用紙の前記背表紙に前記粘着剤が塗布されている方の面が接着されている箇所を除いた部分の前記粘着剤が塗布されていない方の面に前記両面粘着テープを介して接着されていることを特徴とする請求項1に記載の二つ折り製本。
  3. 前記本文用紙の前記背は、紙工用接着剤によって固められていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の二つ折り製本。
  4. 片面のみが印刷された複数枚の本文用紙を印刷面が内側になるように二つ折りにして非印刷面同士が接するように束状に重ねる工程と、
    一対の見返し用紙を二つ折りにして前記本文用紙の束の両側に配置した後、前記本文用紙を前記見返し用紙ごと加圧する工程と、
    複数枚の前記本文用紙の非印刷面に対し、少なくとも背に近い部分にそれぞれテープ糊を塗布する工程と、
    前記本文用紙を前記見返し用紙ごと加圧して前記本文用紙同士及び前記見返し用紙と前記本文用紙を前記テープ糊によって接着する工程と、
    前記本文用紙の前記背を跨いで一対の前記見返し用紙同士を繋ぐように、一対の前記見返し用紙の前記本文用紙に接していない側の外面の一部と前記本文用紙の前記背に矩形状の本文用片面粘着テープを貼着する工程と、
    この本文用片面粘着テープの粘着剤が塗布されていない方の面を両面粘着テープにより表紙用紙の表表紙及び裏表紙にそれぞれ接着する工程と、
    前記表紙用紙の前記表表紙と前記裏表紙を一対の前記見返し用紙の前記外面にそれぞれ接着する工程と、を備え、
    前記両面粘着テープは、前記表表紙と背表紙との境界から所望の幅で前記表表紙に貼着されるとともに前記裏表紙と前記背表紙との境界から所望の幅で前記裏表紙に貼着されたものであって、前記背表紙に貼着されていないことを特徴とする二つ折り製本の製本方法。
  5. 前記見返し用紙と前記本文用紙の前記背に前記本文用片面粘着テープを貼り付ける工程の後であって、かつ、前記表紙用紙を前記見返し用紙に接着する工程の前に、
    矩形状の表紙用片面粘着テープを前記表紙用紙における前記背表紙の短手方向の中央部分に貼着する工程と、
    前記表紙用紙の前記表表紙と前記裏表紙に前記両面粘着テープを前記表紙用片面粘着テープの上にその一部を重ねるように貼着する工程と、
    前記表紙用片面粘着テープにおいて、前記表紙用紙の前記背表紙に前記粘着剤が塗布されている方の面が接着されている箇所を除いた部分の前記粘着剤が塗布されていない方の面に前記両面粘着テープを介して前記本文用片面粘着テープの前記粘着剤が塗布されていない方の面を接着する工程と、を備え、
    前記表紙用片面粘着テープの長手方向の長さは前記背表紙の長手方向の長さと同じであり、
    前記表紙用片面粘着テープの短手方向の長さは前記背表紙の短手方向の長さよりも長いことを特徴とする請求項4に記載の二つ折り製本の製本方法。
  6. 前記本文用紙同士及び前記見返し用紙と前記本文用紙を接着する工程の後であって、かつ、前記見返し用紙と前記本文用紙の前記背に前記本文用片面粘着テープを貼着する工程の前に、
    前記本文用紙の前記背に紙工用接着剤を塗布する工程を備えたことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の二つ折り製本の製本方法。
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