JP3287527B2 - 本 - Google Patents

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JP3287527B2
JP3287527B2 JP11633195A JP11633195A JP3287527B2 JP 3287527 B2 JP3287527 B2 JP 3287527B2 JP 11633195 A JP11633195 A JP 11633195A JP 11633195 A JP11633195 A JP 11633195A JP 3287527 B2 JP3287527 B2 JP 3287527B2
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文明 花田
久人 永吉
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表紙の背に皺が生じる
ことがない無線綴本に関する。
【0002】
【従来の技術】無線綴本は、針金や糸を使わず接着剤の
みにより本の背を綴じる方式をいい、文庫本、月刊誌、
週刊誌、商品カタログ等に広く用いられている。無線綴
本は、本文と一枚の表紙とで構成されている。本文は、
複数の折り丁から構成され、本文の背には切り込み等が
形成される。表紙は、表表紙、背表紙及び裏表紙からな
り、表紙には、アート紙やコート紙、上質紙等が用いら
れる場合が多い。そして、本文の背に接着剤が塗布さ
れ、この接着剤により本文の背と表紙の背とが接着され
ると共に、本文の背どうしが接着される。このようなこ
とから、従来の無線綴本の表紙の背と本文の背はその全
面にわたり接着材により接着されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そのため、従来の無線
綴本では、本文を開くと本文の背に追従して表紙の背が
折れ、背表紙に皺ができ易く、本の外観を劣化させる不
具合があった。特に、本文がある程度の厚みを有し、背
が角ばって形成されるものでは、皺が目立ち、皺により
本の商品価値を劣化させる不具合があった。また、本が
商品カタログである場合には、皺により商品カタログ自
体に高級感を維持させ難く、ひいては商品のイメージダ
ウンにつながる要因となる不具合があった。本発明は前
記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的
は、表紙の背に皺が生じることがない無線綴本を提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、本文と、前記本文の背に対応した大きさの見
返しと、表表紙、背表紙及び裏表紙からなる表紙を有
し、前記見返しと本文の背は接着され、前記表表紙に臨
む本文の紙片で背寄りの箇所と表表紙とが接着され、前
記裏表紙に臨む本文の紙片で背寄りの箇所と裏表紙とが
接着されていることを特徴とする。
【0005】また、本発明は、前記見返しと本文の背が
接着されたのち、本文の紙片と表表紙及び裏表紙が接着
されていることを特徴とする。
【0006】また、本発明は、前記見返しと表紙の背部
が接着されない状態で仮止めされたのち、見返しと本文
の背が接着され、本文の紙片と表表紙及び裏表紙が接着
されていることを特徴とする。
【0007】また、本発明は、前記見返しと本文の背と
の接着が見返しに形成された接着層によりなされること
を特徴とする。また、本発明は、前記本文の紙片と表表
紙との接着、本文の紙片と裏表紙との接着が、本文の紙
片あるいは表紙に形成された接着層によりなされること
を特徴とする。
【0008】また、本発明は、前記本文の紙片と表表紙
との接着、本文の紙片と裏表紙との接着は、それぞれ背
側に非接着部分を残して行われることを特徴とする。
【0009】
【作用】本文の背と背表紙とが切り離されており、本文
を開いても背表紙に皺ができにくく、本の外観が劣化す
ることが防止される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を、第1実施例から添
付図面に従って説明する。図1は第1実施例に係る本の
分解斜視図、図2は本文を開いた状態の平面図、図3は
本文を開いた状態の本の背の拡大平面図を示す。第1実
施例に係る本1は、本文2と、1枚の見返し3と、表紙
4とで構成されている。本文2は多数の折り丁5から構
成されている。前記見返し3は、本文2の背202とほ
ぼ同一の寸法、すなわち、本文2の背202とほぼ同一
の幅、高さで縦長の矩形に形成されている。前記表紙4
は、表表紙401、背表紙402及び裏表紙403から
なり、表表紙401と裏表紙403は本文2の紙片と同
じ大きさで形成され、背表紙402は見返し3とほぼ同
じ大きさか、あるいは若干大きい大きさで形成されてい
る。表紙4としては、アート紙やコート紙、上質紙等が
用いられる。
【0011】前記本文2の背202と見返し3は、図1
に斜線(イ)で示すように接着剤により接着される。ま
た、図1に斜線(ロ)で示し、図3に斜線(ロ)で示す
ように、表表紙401に臨む本文2の紙片で背202寄
りの箇所と表表紙401とが接着剤により接着され、裏
表紙403に臨む本文2の紙片で背202寄りの箇所と
裏表紙403とが接着剤により接着され、これらの箇所
が全て接着されたのち三方断裁されている。前記本文2
の背202と見返し3を接着するに際しては、例えば、
背をカッターで3〜4mm切断し、ギザギザを入れたり毛
羽立てを施したりする切断式や、背に切り込み(スリッ
トまたはスロット状)を入れるあじろ方式を含む切り込
み式が用いられ、このような加工が背202に施された
のち、背202と見返し3が接着剤により接着される。
【0012】本文2の背202と見返し3との接着は、
背202あるいは見返し3に接着剤を塗布し、この塗布
した接着剤により行ってもよいし、また、見返し3に予
め形成した接着層により行ってもよい。本文2の紙片と
表表紙401、裏表紙403との接着は、本部2あるい
は表紙4に接着剤を塗布し、この塗布した接着剤により
行ってもよいし、また、本文2あるいは表紙4に予め形
成した接着層により行ってもよい。本文2、あるいは表
紙4に予め形成した接着層により接着する場合には、接
着層は折り丁5や表紙4の印刷工程において形成でき、
また、見返し3に予め形成した接着層により接着する場
合には、見返し3の製造工程時に接着層を形成できるの
で、接着剤を塗布する工程を省け、コストダウンを図る
上で有利となる。
【0013】前記本文2の背202と見返し3との接
着、本文2の紙片と表表紙401、裏表紙403との接
着には、ホットメルト(EVA;エチレン酢酸ビニル共
重合物)やポリ酢酸ビニル(コールドグルー)等の接着
剤を用いることができる。また、接着剤として、特開平
5ー117627号公報に開示されるように、ポリエー
テルウレタン主鎖を有し分子末端にSH基を少なくとも
一個有するポリサルファイド前駆プレポリマー(A)1
0〜60重量%、ジメチルチオカルバミン酸第二鉄等の
硬化促進剤(B)の有効量、酢酸ビニル含量18〜70
重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体など常温で固体
の非反応性の軟質樹脂(C)0〜40重量%、および非
反応性の粘着付与樹脂(D)10〜70重量%を溶融混
合した反応性ホットメルトを用いることができる。
【0014】また、接着剤として、特開昭62−227
987号公報に開示されたホットメルトシーリング材を
用いることができる。このホットメルトシーリング材
は、特定のジブロック共重合体および中間ブロック相溶
性成分を必須成分とするホットメルトシーラント組成物
からなり、冷却によってほとんど瞬時に固化するという
利点がある。また、接着剤として、特公昭51−308
98号公報(特開昭49−98445号公報)、特開昭
61−115977号公報、特開昭63−120785
号公報、特開昭64−54087号公報、特開平2−2
5884号公報にそれぞれ開示された反応性ホットメル
ト接着剤を用いることができる。特公昭51−3089
8号公報(特開昭49−98445号公報)に開示され
た反応性ホットメルト接着剤は、分子両末端にNCO基
を有するウレタンプレポリマー(x)と、エチレン−酢
酸ビニル共重合体(y)と、ロジン誘導体またはテルペ
ン−フェノール共重合体樹脂より選ばれた粘着性付与物
質(z)とからなる。また、特開昭61−115977
号公報に開示された反応性ホットメルト接着剤は、両末
端にイソシアネート基を有するウレタンプレポリマー
(a)と、クマロン樹脂またはクマロン−インデン樹
脂、テルペン−フェノール樹脂、ロジン誘導体およびス
チレン系樹脂よりなる群より選ばれた粘着性付与樹脂
(b)と、芳香族系オイルとが含有されている。
【0015】また、特開昭63−120785号公報に
開示された反応性ホットメルト接着剤は、末端水酸基炭
化水素系ポリオールおよびポリオキシブチレングリコー
ルの混合ポリオールと、ポリイソシアネートとを含有す
るウレタンポリオールと、熱可塑性ゴムとを主成分とす
るホットメルト接着剤組成物である。また、特開昭64
−54087号公報に開示された反応性ホットメルト接
着剤は、ウレタンプレポリマー組成物、熱可塑性エチレ
ン−ビニル単量体共重合体、および粘着付与樹脂を含有
する反応性ホットメルトウレタン接着剤組成物である。
また、特開平2−25884号公報に開示された反応性
ホットメルト接着剤は、ヒドロキシル官能基含有エチレ
ン−酢酸ビニルコポリマーと過剰量のポリイソシアネー
トとの反応の結果生じた遊離NCO基含有プレポリマー
の形態を有する湿分によって架橋しうるホットメルト接
着剤組成物である。
【0016】第1実施例に係る本1は、図4(A)、
(B)、(C)に示すように、本文2の背202と見返
し3とを接着したのち、本文2の紙片と表紙4側を接着
するようにしてもよいし、あるいは、図5に示すよう
に、見返し3を粘着テープ6等により表紙4側に仮止め
しておき、その後、本文2の背202と見返し3とを接
着したのち、本文2の紙片と表紙4側を接着するように
してもよい。尚、いずれの方法においても図4(D)に
点線で示すように、天地と小口が最後に三方断裁され
る。
【0017】第1実施例によれば、本文2の背202と
背表紙402とが接着されておらず、切り離されてい
る。そのため、図2、図3に示すように、本文2を開い
ても本文の背202の動きに背表紙402が追従して動
くことはなく、その結果、背表紙402に皺ができにく
く、皺により本1の外観が劣化することを防止できる。
従って、本1が商品カタログである場合には、長期使用
によっても商品カタログ自体に高級感を維持させること
が可能となり、商品のイメージアップに寄与することが
可能となる。また、実施例に係る本1は、従来の無線綴
本に単に見返し3を加えることで得られるので、コスト
を掛けることなく簡単に製本することが可能となる。ま
た、実施例に係る本1は、本文2と表紙4とが、背20
2ではなく本文2の紙片を介して連結されているので、
接着剤による結合力が本文2と表紙4との間の面方向に
働き、従って、本文2と表紙4との連結強度にも優れ
る。
【0018】尚、図6に示すように、前記表表紙401
に臨む本文2の紙片で背202寄りの箇所と表表紙40
1とを接着し、また、裏表紙403に臨む本文2の紙片
で背202寄りの箇所と裏表紙403とを接着する際、
背表紙402から僅かな寸法L(例えば5mm程度)だけ
離れた箇所から接着(図6、図7に斜線(ロ)で示す)
するようにすると、すなわち、紙片の背202側に所定
幅の非接着部分7を形成すると、背表紙402に皺の発
生を防止する上でより有利となる。このような非接着部
分7を形成すると、特に、図7に示すように、背表紙4
02が角張っているような場合、本文2を開いても背表
紙402の角張った状態を維持することが可能となる。
【0019】次に、第2実施例について説明する。図8
は第2実施例に係る本の分解斜視図、図9は本文を開い
た状態の平面図、図10は本文を開いた状態の本の背の
拡大平面図を示す。第2実施例に係る本21は、見返し
23の大きさが前記第1実施例と異なる。すなわち、見
返し23は、本文2の背202に対応した背部2302
と、背部2302の両側から側方に延在する表部230
1及び裏部2303とから構成されている。前記本文2
の背202と見返し23の背部2302は、図8に斜線
(ハ)で示すように、接着剤により接着されている。ま
た、図8に斜線(ニ)で示すように、表表紙401に臨
む本文2の紙片で背202寄りの箇所と見返しの表部2
301の内面が接着剤により接着され、また、裏表紙4
03に臨む本文2の紙片で背寄りの箇所と見返しの裏部
2303の内面が接着剤により接着されている。更に、
図8に斜線(ホ)で示すように、表表紙401の背寄り
の箇所と見返しの表部2301の外面が接着剤により接
着され、また、裏表紙403の背寄りの箇所と見返しの
裏部2303の外面が接着剤により接着されている。そ
して、これらの箇所が接着されたのち、三方断裁されて
いる。
【0020】本文2の背202と見返し23の背部23
02との接着は、本文2あるいは見返し23に接着剤を
塗布し、この塗布した接着剤により行ってもよいし、ま
た、見返し23に予め形成した接着層により行ってもよ
い。本文2の紙片で背202寄りの箇所と見返しの表部
2301の内面との接着、本文2の紙片で背202寄り
の箇所と見返しの裏部2303の内面との接着は、本文
2あるいは見返し23に接着剤を塗布し、この塗布した
接着剤により行ってもよいし、また、本文2あるいは見
返し23に予め形成した接着層により行ってもよい。表
表紙401の背寄りの箇所と見返し23の表部2301
の外面との接着、裏表紙403の背寄りの箇所と見返し
23の裏部2303の外面との接着は、見返し23ある
いは表紙4に接着剤を塗布し、この塗布した接着剤によ
り行ってもよいし、また、表紙4に予め形成した接着層
により行ってもよい。本文2、あるいは表紙4に予め形
成した接着層により接着する場合には、接着層は折り丁
5や表紙4の印刷工程において接着層を形成でき、ま
た、見返し23に予め形成した接着層により接着する場
合には、見返し23の製造工程時に接着層を形成できる
ので、接着剤を塗布する工程を省け、コストダウンを図
る上で有利となる。尚、用いられる接着剤は、前記第1
実施例と同様である。
【0021】第2実施例に係る本1は、図4(A)、
(E)、(F)に示すように、本文2と見返し23とを
接着したのち、見返し23と表紙4を接着するようにし
てもよいし、あるいは、図11に示すように、見返し3
の表部2301、裏部2303と表紙4側を接着したの
ち、本文2と見返し23とを接着するようにしてもよ
い。尚、いずれの方法においても図4(D)に点線で示
すように、天地と小口が最後に三方断裁される。
【0022】第2実施例によっても、本文2の背202
と背表紙402とが接着されておらず、切り離されてお
り、従って、第1実施例と同様に、皺により本1の外観
が劣化することを防止でき、また、実施例に係る本1
は、従来の無線綴本に単に見返しを加えることで得られ
るので、コストを掛けることなく簡単に製本することが
可能となる。また、第2実施例に係る本21も、本文2
と表紙4とが、見返し23の表部2301と裏部230
3、本文2の紙片を介して連結されているので、接着剤
による結合力が本文2の面方向に働き、従って、本文2
と表紙4との連結強度に優れる。また、第1実施例と同
様に、図12に示すように、見返し23の表部2301
と裏部2303の外面と、表表紙401及び裏表紙40
3とを接着する際、背表紙402から僅かな寸法L(例
えば5mm程度)だけ離れた箇所から接着(図12、図1
3に斜線(ホ)で示す)するようにすると、すなわち、
紙片の背202側に所定幅の非接着部分27を形成する
と、背表紙402に皺の発生を防止する上でより有利と
なり、特に、図13に示すように、背表紙402が角張
っているような場合、本文2を開いても背表紙402の
角張った状態を維持することが可能となる。
【0023】次に、第3実施例について説明する。図1
4は第3実施例に係る本の分解斜視図、図15は本文を
開いた状態の本の背の拡大平面図を示す。第3実施例に
係る本31は、見返し33の大きさを前記第1実施例よ
りも大きく形成したものである。すなわち、見返し33
は、本文2の背202に対応した背部3302と、背部
3302の両側から側方に延在する表部3301及び裏
部3301とから構成され、表部3301と裏部330
1の大きさは本文2の紙片とほぼ同じ寸法で形成されて
いる。前記本文2の背202と見返し33の背部330
2は、図14に斜線(ト)で示すように、接着剤により
接着されている。また、図14、図15に斜線(ヘ)で
示すように、表表紙401に臨む本文2の紙片で背20
2寄りの箇所と見返し33の表部3301の内面で背2
02寄りの箇所が接着され、また、裏表紙403に臨む
本文2の紙片で背202寄りの箇所と見返し33の裏部
3301の内面で背寄りの箇所が接着されている。更
に、図14、図15に斜線(チ)で示すように、表表紙
401の背寄りの箇所と見返し33の表部3301の外
面で背寄りの箇所が接着剤により接着され、また、裏表
紙403の背寄りの箇所と見返しの裏部3301の外面
で背寄りの箇所が接着剤により接着されている。そし
て、これらの箇所が接着されたのち、三方断裁されてい
る。
【0024】本文2の背202と見返し33の背部33
02との接着は、本文2あるいは見返し33に接着剤を
塗布し、この塗布した接着剤により行ってもよいし、ま
た、見返し33に予め形成した接着層により行ってもよ
い。本文2の紙片で背202寄りの箇所と見返しの表部
3301の内面で背寄りの箇所との接着、本文2の紙片
で背202寄りの箇所と見返しの裏部3301の内面で
背寄りの箇所との接着は、本文2あるいは見返し33に
接着剤を塗布し、この塗布した接着剤により行ってもよ
いし、また、本文2あるいは見返し33に予め形成した
接着層により行ってもよい。表表紙401の背寄りの箇
所と見返し33の表部3301の外面で背寄りの箇所と
の接着、裏表紙403の背寄りの箇所と見返し33の裏
部3301の外面で背寄りの箇所との接着は、見返し3
3あるいは表紙4に接着剤を塗布し、この塗布した接着
剤により行ってもよいし、また、表紙4に予め形成した
接着層により行ってもよい。本文2、あるいは表紙4に
予め形成した接着層により接着する場合には、接着層は
折り丁5や表紙4の印刷工程において接着層を形成で
き、また、見返し33に予め形成した接着層により接着
する場合には、見返し33の製造工程時に接着層を形成
できるので、接着剤を塗布する工程を省け、コストダウ
ンを図る上で有利となる。尚、用いられる接着剤は、前
記第1実施例と同様である。
【0025】第3実施例に係る本1は、図4(A)、
(G)、(H)に示すように、本文2と見返し33とを
接着したのち、見返し33と表紙4を接着するようにし
てもよいし、あるいは、図16に示すように、見返し3
3の表部3301と裏部3303の背側と表紙4を接着
したのち、本文2と見返し33とを接着するようにして
もよい。尚、いずれの方法においても図4(D)に点線
で示すように、天地と小口が最後に三方断裁される。
【0026】第3実施例によっても、本文2の背202
と背表紙402とが接着されておらず、切り離されてお
り、従って、第1、第2実施例と同様に、皺により本1
の外観が劣化することを防止でき、また、実施例に係る
本31は、従来の無線綴本に単に見返しを加えることで
得られるので、コストを掛けることなく簡単に製本する
ことが可能となる。尚、第3実施例では、表表紙401
の背寄りの箇所と見返し33の表部3301の外面で背
寄りの箇所を接着し、また、裏表紙403の背寄りの箇
所と見返し33の裏部3301の外面で背寄りの箇所を
接着した場合について説明したが、表表紙401と見返
し33の表部3301の外面をその全面にわたって接着
し、また、裏表紙403と見返し33の裏部3301の
外面をその全面にわたって接着するようにしてもよく、
このように接着することで本文と表紙とをより強固に連
結することが可能となる。また、第1,第2実施例と同
様に、図17に示すように、見返し33の表部3301
と裏部3301の外面と、表表紙401及び裏表紙40
3とを接着する際、背表紙402から僅かな寸法L(例
えば5mm程度)だけ離れた箇所から接着(図17、図1
8に斜線(チ)で示す)するようにすると、すなわち、
背側に所定幅の非接着部分37を形成すると、背表紙4
02に皺の発生を防止する上でより有利となり、特に、
図18に示すように背表紙402が角張っているような
場合、本文2を開いても背表紙402の角張った状態を
維持することが可能となる。
【0027】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明
は、本文の背と背表紙とを見返しを用いることで切り離
すように構成した。そのため、本文を開いても表紙の背
に皺が生じることが防止され、無線綴本の商品価値、実
用的価値をより一層高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る本の分解斜視図である。
【図2】第1実施例に係る本の本文を開いた状態の平面
図である。
【図3】第1実施例に係る本の本文を開いた状態の背の
拡大平面図を示す。
【図4】(A)乃至(H)は実施例に係る本の製造工程
の説明図である。
【図5】第1実施例に係る本の製造工程の説明図であ
る。
【図6】第1実施例の変形例の説明図である。
【図7】第1実施例の変形例の説明図である。
【図8】第2実施例に係る本の分解斜視図である。
【図9】第2実施例に係る本の本文を開いた状態の平面
図である。
【図10】第2実施例に係る本の本文を開いた状態の背
の拡大平面図を示す。
【図11】第2実施例に係る本の製造工程の説明図であ
る。
【図12】第2実施例の変形例の説明図である。
【図13】第2実施例の変形例の説明図である。
【図14】第3実施例に係る本の分解斜視図である。
【図15】第3実施例に係る本の本文を開いた状態の背
の拡大平面図を示す。
【図16】第3実施例に係る本の製造工程の説明図であ
る。
【図17】第3実施例の変形例の説明図である。
【図18】第3実施例の変形例の説明図である。
【符号の説明】
1,21,31 本 2 本文 3,23,33 見返し 4 表紙 202 背 401 表表紙 402 背表紙 403 裏表紙 2301,3301 表部 2302,3302 背部 2303,3303 裏部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−107891(JP,A) 特開 昭51−103523(JP,A) 特開 昭55−152095(JP,A) 実開 昭53−81129(JP,U) 実開 昭57−129665(JP,U) 特公 平4−24240(JP,B2) 特公 昭52−10047(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B42D 1/00 - 1/06 B42D 3/00 B42C 11/00 B42B 5/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本文と、 前記本文の背に対応した大きさの見返しと、 表表紙、背表紙及び裏表紙からなる表紙を有し、 前記見返しと本文の背は接着され、 前記表表紙に臨む本文の紙片で背寄りの箇所と表表紙と
    が接着され、 前記裏表紙に臨む本文の紙片で背寄りの箇所と裏表紙と
    が接着されている、 ことを特徴とする本。
  2. 【請求項2】 前記見返しと本文の背が接着されたの
    ち、本文の紙片と表表紙及び裏表紙が接着されている請
    求項1記載の本。
  3. 【請求項3】 前記見返しと表紙の背部が接着されない
    状態で仮止めされたのち、見返しと本文の背が接着さ
    れ、本文の紙片と表表紙及び裏表紙が接着されている請
    求項1記載の本。
  4. 【請求項4】 前記見返しと本文の背との接着は見返し
    に形成された接着層によりなされる請求項1記載の本。
  5. 【請求項5】 前記本文の紙片と表表紙との接着、本文
    の紙片と裏表紙との接着は、本文の紙片あるいは表紙に
    形成された接着層によりなされる請求項1記載の本。
  6. 【請求項6】 前記本文の紙片と表表紙との接着、本文
    の紙片と裏表紙との接着は、それぞれ背側に非接着部分
    を残して行われる請求項1記載の本。
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