JP2780134B2 - はがき - Google Patents

はがき

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JP2780134B2
JP2780134B2 JP2294811A JP29481190A JP2780134B2 JP 2780134 B2 JP2780134 B2 JP 2780134B2 JP 2294811 A JP2294811 A JP 2294811A JP 29481190 A JP29481190 A JP 29481190A JP 2780134 B2 JP2780134 B2 JP 2780134B2
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昇 松口
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大松化学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、はがきに関し、特にたとえば、秘密事項
部分を輸送中においては隠し、正規の受け取り人が受け
取った後、その秘密事項部分を適宜見ることができる、
はがきに関する。
(従来技術) 近年、銀行の預金残高などの通知などのように秘密事
項を記載した郵便物が増加しているが、秘密事項の記載
欄を輸送中は隠し、正規の受け取り人が受け取った後、
比較的簡単にその内容を見ることができるように形成さ
れたはがきが開発されている。
第16図は従来のこの種のはがきの部分断面図である。
このはがき1は官製はがき大に形成されたはがき台紙2
とこのはがき台紙2の一部に貼着された被覆材3を含
む。この被覆材3は基材4を含む。基材4の一方主面に
は接着剤層5が形成される。接着剤層5の一方主面に
は、アルミからなる隠ぺい層6が形成される。基材4と
隠ぺい層6は、接着剤層5によって接着される。隠ぺい
層6の一方主面には剥離剤層7が形成される。剥離剤層
7の一方主面には熱接着性樹脂層8が形成される。熱接
着性樹脂層8の一方主面にははがき台紙2が形成され
る。被覆材3は、熱接着性樹脂層8が加熱され溶融し
て、はがき台紙2に貼着されている。
ところが、従来のはがき1では、さまざまな長所があ
る代わりに被覆材3を剥がす時、ビリビリと剥がれてし
まい剥がしにくかった。
第17図はこれらの課題を解決するための、被覆材3を
剥がす時にじんわりと剥がれて剥がしやすいはがき1を
示す部分断面図である。
このはがき1は、官製はがき大に形成されたはがき台
紙2とこのはがき台紙2の一部に貼着された被覆材3と
を含む。被覆材3には切り離し用切目9が形成されてい
る。この被覆材3は基材4を含む。基材4の一方主面に
は、接着剤層5が形成される。接着剤層5の一方主面に
は、アルミからなる隠ぺい層6が形成される。隠ぺい層
6の表面の一部には、剥離剤層10が形成される。隠ぺい
層6の剥離剤層10側表面には、接着力調整層11が形成さ
れる。接着力調整層11の主面には、熱接着性樹脂層8が
形成される。熱接着性樹脂層8の一方主面にははがき台
紙2が形成される。被覆材3は、熱接着性樹脂層8が加
熱されて溶融して、はがき台紙2に貼着されている。
そして、被覆材3の先端部分にて、ライン状に熱接着
性樹脂層8と基材4の隠ぺい層6側とが直接接着するよ
うに、剥離剤層10が形成されていないライン状接着部12
が存在する。剥離剤層10が形成された部分では、基材4
と熱接着性樹脂層8とは弱く接着され、また、剥離剤層
10が形成されていないライン状接着部12では、基材4と
熱接着性樹脂層8とは強く接着される。そこで、切り離
し用切目9で切り離せばよい。そして、はがき台紙2の
表面には、秘密事項などを記載してなる情報部13が形成
される。
熱接着性樹脂層8の表面において、被覆材3ははがき
台紙2に貼着される。情報部13は、熱接着性樹脂層8お
よび接着力調整層11を通して透視できるようになってい
る。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、先に提案したはがきでは、はがき台紙
から被覆材を剥がした後、はがき台紙に捺印,書き込み
などが困難であった。そのため、正規の受け取り人が、
はがき台紙に情報を記すことができなかった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、正規の受け取
り人において受け取った後比較的簡単に被覆材を引き剥
がし、その下部にある情報の内容を見ることができ、し
かも、被覆材を剥がす時にじんわりと剥がれて剥がしや
すく、正規の受け取り人がはがき台紙に情報を記すこと
ができる。はがきを提供することである。
(課題を解決するための手段) この発明は、はがき台紙と、はがき台紙に貼着され、
少なくともその一部分を被覆する被覆材とを含み、被覆
材は、基材の少なくともその表面の一部に剥離剤層が形
成され、剥離剤層の主面に接着力調整層が形成され、接
着力調整層の主面に熱接着性樹脂層が形成され、熱接着
性樹脂層の主面から剥離剤層の主面にかけて、熱接着性
樹脂層および接着力調整層の形成されていない空隙部が
形成され、被覆材は、熱接着性樹脂層を溶融してはがき
台紙に貼着された、はがきである。
(作用) 被覆材の裏面に形成された熱接着性樹脂層は、はがき
台紙の表面上にて、加熱され加圧されることにより、熱
接着性樹脂層を溶融してはがき台紙に貼着される。被覆
材と熱接着性樹脂層の間には、接着力調整層が形成され
ているため、被覆材がはがき単片から剥がされる時にじ
んわりと剥がれ剥がしやすい。
また、熱接着性樹脂層の主面から剥離剤層の主面にか
けて、熱接着性樹脂層の形成されていない空隙部が形成
されている。したがって、正規の受け取り人は、はがき
台紙から被覆材を剥がした後、空隙部に記入してはがき
台紙に情報を記すことができる。
(発明の効果) この発明によれば、被覆材がはがき単片から剥がされ
る時、接着力調整層が被覆材と熱接着性樹脂との間に形
成されているため、じんわりと剥がれ剥がしやすい。
しかも、熱接着性樹脂層の主面から剥離剤層の主面に
かけて、熱接着性樹脂層および接着力調整層の形成され
ていない空隙部が形成されているため、正規の受け取り
人は、はがき台紙から被覆材を剥がした後、空隙部を通
してはがき台紙に捺印,書き込みなどができ、はがき台
紙に情報を記すことができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利
点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明か
ら一層明らかとなろう。
(実施例) 第1図は、この発明の一実施例を示す斜視図であり、
第2図は第1図の線II−IIにおける部分断面図である。
このはがき20は、官製はがき大に形成されたはがき台
紙22とこのはがき台紙12の一部に貼着された被覆材24と
を含む。この被覆材24には切り離し用切目26が形成され
ている。
このはがき台紙22の表面に、特にたとえば金融や保険
の案内などのような秘密事項などの画線構成部が形成さ
れた部分に貼着される、被覆材24について、種として第
2図に基づいて説明する。
この被覆材24は、たとえば紙,合成樹脂フィルムなど
の比較的柔軟で、手や鋏などで切断することが可能な素
材をもって形成された基材28を含む。
この基材28の一方主面には、接着剤層30が形成され
る。この接着剤層30を形成する接着剤としては、たとえ
ばポリ酢酸ビニルエマルジョンなどのエマルジョン,ラ
テックス接着剤や、水ガラス,カゼインなどの水溶性接
着剤や、ポリウレタンなどの溶剤系反応型接着剤などが
ある。
この接着剤層30の一方主面には、隠ぺい層32が形成さ
れる。この隠ぺい層32はたとえば7μmの厚さのアルミ
ホイルなどの隠ぺい力を有するフィルム材を接着剤層30
の接着力をもって積層することによって形成されるが、
たとえば隠ぺい性のあるインクをたとえば1〜10μmの
厚さに印刷することによって形成してもよい。隠ぺい層
32を隠ぺい性のあるインクで形成する場合には、接着剤
層30は不要となる。
隠ぺい層32の表面の一部としての中央部には、たとえ
ばポリエチレン,シリコン樹脂,フッソ樹脂,パラフィ
ン,ワックスなどの剥離剤をコーティングしてなる剥離
剤層34が形成される。剥離剤層34の厚さは、ポリエチレ
ンでたとえば15〜20μm、シリコン樹脂でたとえば0.5
〜1μmである。
隠ぺい層32の剥離剤層34側表面には、接着力調整層36
がたとえば1〜5μmの厚さに形成される。
接着力調整層36の主面には、たとえば熱接着性樹脂
を、加熱しながら押し出しコーティングし、あるいは溶
剤に溶解させまたは水に分散させてグラビアまたはシル
クスクリーンなどの印刷をすることによって、熱接着性
樹脂層38がたとえば10〜30μmの厚さに形成される。
この熱接着性樹脂層38は、たとえば60℃ないし200℃
の温度で軟化,溶融し、はがき台紙22に完全に接着する
ことができるように形成される。
また、熱接着性樹脂層38の主面から剥離剤層34の主面
にかけて一部には、熱接着性樹脂層38および接着力調整
層36の形成されていない空隙部40が形成される。
切り離し用切目26は、剥離剤層34の左右両端の少し内
側に形成される。また、切り離し用切目26は、基材28,
接着剤層30,隠ぺい層32,剥離剤層34,接着力調整層36お
よび熱接着性樹脂層38の上下両端に形成される。
そして、被覆材24の先端部分にて、ライン状に熱接着
性樹脂層38と基材28の隠ぺい層32側とが直接接着するよ
うに、剥離剤層34が形成されていないライン状接着部42
が存在する。剥離剤層34が形成された部分では、基材28
と熱接着性樹脂層38とは弱く接着され、また、剥離剤層
34が形成されていないライン状接着部42では、基材28と
熱接着性樹脂層38とは強く接着される。そこで、切り離
し用切目26で切り離せばよい。
そして、はがき台紙22の表面には、秘密事項などを記
載してなる情報部44が形成される。なお、情報部44が熱
接着性樹脂層38および接着力調整層36を通して透視し得
るようにするためには、熱接着性樹脂層38および接着力
調整層36が透明または半透明である必要性がある。
なお、この情報部44をたとえばくじ部として用い、こ
のはがき20をくじ付きはがきとして使用することもでき
る。
熱接着性樹脂層38の表面において、被覆材24ははがき
台紙22に貼着される。
第3図は、このはがき20を切り離し用切目26で切り離
して、被覆材24を剥がした状態を示す部分断面図であ
り、第4図はその斜視図である。情報部44は、熱接着性
樹脂層38および接着力調整層36を通して透視できるよう
になっている。
また、正規の受け取り人は、はがき台紙22から被覆材
24を剥がした後、空隙部40を通してはがき台紙22に捺
印,書き込みなどができ、はがき台紙22に情報を記すこ
とができる。
なお、基材28の例としては、前記実施例の他、合成
紙,セロハン,ポリエチレン,ポリエステルなどのフィ
ルムまたはアルミホイルなどが挙げられるが、この被覆
材24をはがき台紙22に貼着したときに、剥離剤層34が形
成された部位の接着力調整層36との接着力に抗してこの
被覆材24が不用意に層間剥離しないように、比較的柔軟
なものを選択するのがよい。
また、この基材28としてアルミホイルなどのように隠
ぺい性に優れたものを選択した場合には、前記実施例の
ように、隠ぺい層32を形成しなくてもよい。
接着力調整層36の材料は、剥離剤層34との関係で選択
される。たとえば、剥離剤層34を形成する樹脂としてポ
リエチレンを選択した場合には、接着力調整層36の材料
として、たとえば、ポリビニルメチルエーテル,ポリビ
ニルエチルエーテル,ポリビニルイソブチルエーテル,
カルボキシル変成アクリル樹脂,ポリアミド樹脂,塩素
化ポリプロピレン,エチレン・アクリル酸共重合体,エ
チレン・酢酸ビニル共重合体,エチレン・エチルアクリ
レート樹脂,スチレン・ブタジエン・スチレンのブロッ
ク共重合体,スチレン・イソプレン・スチレンのブロッ
ク共重合体,ポリエステル樹脂,テルペン樹脂,ロジ
ン,エステルロジン,水添ロジン,重合ロジン,ブチラ
ール樹脂,石油樹脂などやポリエチレンワックス,パラ
フィンワックス,モンタンワックス,マイクロクリスタ
リンワックスなどのワックス類や塩化ビニル・酢酸ビニ
ル共重合体,ニトロセルロースなどが選択できる。そし
て、これら単体か、または2種類以上を混合したものを
コーティングして接着力調整層36とすることができる。
発明者の実験によれば、上述の実施例において、ポリ
エチレン層すなわち剥離剤層34に、塩素化ポリプロピレ
ンと塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体の混合溶液を塗布
して、接着力調整層36を形成し、それらの配合比率を、
塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体100部に対して塩素化
ポリプロピレン40部〜240部とした場合、塩素化ポリプ
ロピレン120部を配合したときに最も良好な結果が得ら
れた。
また、上述の実施例において、ポリエチレン層すなわ
ち剥離剤層34に、スチレン・ブタジエン・スチレンのブ
ロック共重合体と塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体との
混合溶液を塗布して、接着力調整層36を形成し、それら
の配合比率を、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体100部
に対してスチレン・ブタジエン・スチレンのブロック共
重合体1部〜40部とした場合、スチレン・ブタジエン・
スチレンのブロック共重合体10部を配合したときに最も
良好な結果が得られた。
前記熱接着性樹脂の例としては、EVA系の接着剤が選
択される。その組成は、EVA(エチレン−酢酸ビニル共
重合樹脂),粘着付与剤,ワックス,抗酸化剤からな
り、補助的に可塑剤,充填剤が添加される場合がある。
粘着付与剤としては、部分水添ロジンのグリセリンエ
ステル,ロジンのグリセリンエステル,ペンタエリスリ
トール変成ロジン,石油樹脂,αメチルスチレン/ビニ
ルトルエン共重合体,テルペン油重合体,テルペンフェ
ノール重合体などがある。
ワックスとしては、パラフィンワックス,マイクロク
リスタリンワックス,低分子量ポリエチレンワックス,
フィッシャートロプシュワックス,カスターワックス,
塩素化パラフィンなどがある。
抗酸化剤としては、ヒンダードフェノール系化合物,
サリチル酸系化合物,ベンゾフェノン系化合物,ベンゾ
トリアゾール系化合物,燐系化合物,硫黄系化合物,有
機金属系化合物などがある。
前記実施例以外の熱接着性樹脂としては、スチレン−
ブタジエン−スチレン共重合樹脂,スチレン−イソブレ
ン−スチレン共重合樹脂,ポリエチレン,エチレン−エ
チルアクリレート共重合樹脂,エチレン−アクリル酸共
重合樹脂,エチレン−アクリル酸メチル共重合樹脂,エ
チレン−メチルメタクリレート共重合樹脂,エチレン−
メタクリル酸共重合樹脂,アイオノマー樹脂,ポリメチ
ルペンテン樹脂,エチレン−ビニルアルコール共重合樹
脂,塩化ビニリデン樹脂,塩ビ−酢ビ共重合樹脂,ポリ
アミド樹脂,スチレン−アクリル共重合樹脂,ポリスチ
レン樹脂,ポリアクリル酸共重合樹脂,ポリエステル樹
脂,ポリウレタン樹脂,ワックス類などが選択できる。
これらを印刷・塗工するときには、加熱しながら、ある
いは溶剤に溶解させ、または水に分散して適宜用いれば
よい。
熱接着性樹脂層38を加熱により溶融させることによっ
て、被覆材24は、はがき台紙22に貼着される。はがき台
紙22の最適な位置に被覆材24が重ね合わされたことを確
認したときに初めて加熱すれば、被覆材24がはがき台紙
22の表面の最適な位置に接着される。したがって、感圧
型接着剤を用いたときのように正確な位置に貼り付けら
れないといういわゆる貼りミスは起こらない。
また、被覆材24には、切り離し用切目26が形成されて
いるので、万が一、正規の受け取り人でない第3者に内
容が見られても、その際に切り離し用切目26が破られて
いて、内容が見られたことが正規の受け取り人にわか
る。
本発明によれば、接着力調整層36が被覆材24と熱接着
性樹脂層38の間に形成されているため、被覆材24がはが
き台紙22から剥がされる時、じんわりと剥がれ剥がしや
すい。
また、正規の受け取り人は、はがき台紙22から被覆材
24を剥がした後、空隙部40によってはがき台紙22に捺
印,書き込みなどができ、はがき台紙22に情報を記すこ
とができる。
前記実施例においては、剥離剤層34は、基材28の幅方
向に適宜な間隔をおいて帯状に形成されているが、たと
えば第5図に示すように、基材28の長手方向端縁近傍付
近においてスポット状に剥離剤層34を形成しない部分を
設けてもよい。このようにすれば、基材28の両端縁近傍
付近において、スポット状に接着力調整層36が露出した
部分が形成されることになり、この被覆材24をはがき台
紙22に貼りつけたときに、基材28の長手端縁近傍から、
この被覆材24がはがき台紙22より不用意に引き剥がれる
ことを防止することができる。
第6図は、この発明のさらに他の実施例を示す要部断
面図であり、第7図は、第6図に示す実施例においては
がき台紙22から被覆材24を剥がした状態を示す要部断面
図である。
この実施例では、被覆材24の先端部分にて、ライン状
に熱接着性樹脂層38と隠ぺい層32とが直接接着するよう
に、剥離剤層34および接着力調整層36が形成されていな
いライン状接着部42が存在する。このような構成によっ
ても、切り離し用切目26で切り離すことによって、容易
に被覆材24をはがき台紙22から剥がすことができる。
第8図は、この発明のさらにまた他の実施例を示す要
部断面図である。この実施例では、特に、基材28,接着
剤層30,隠ぺい層32,剥離剤層34,接着力調整層36および
熱接着性樹脂層38の上下両端に、剥離剤層34の縁に沿っ
て、切り離し用切目26aおよび切り離し用切目26bが形成
され、さらに切り離し用切目26aの内側に切り離し用切
目26cが形成される。
第8図に示す実施例では、切り離し用切目26aおよび1
6cの間の基材28が、第9図に示すように、切り離せるよ
うになっている。なお、この切り離し用切目26aおよび1
6cの間の基材28の先端には、指あるいは爪を引っ掛けや
すくするために凹みを形成してもよく、あるいは指で摘
みやすくするために凸片を形成してもよい。
第10図は、この発明の別の実施例を示す要部平面図で
ある。この実施例では、特に、多数の切目34が被覆材24
の周囲に沿って形成される。また、それぞれの切目34
は、被覆材24を引き剥がす方向に見て隣合った切目34の
一部が重なるように、直線状の切目部分36aと円弧状の
切目部分36bとで構成される。このようにすれば、被覆
材24の中央部分が容易に引き剥がされる。
第11図は、第10図に示す実施例の変形例を示す要部平
面図である。この実施例では、特に、被覆材24を引き剥
がす方向に見て隣合った切目34の一部が重なるように、
基材28の周囲に直線状の各切目34が斜めに形成される。
このようにしても、被覆材24の中央部分が容易に引き剥
がされる。なお、第10図に示す実施例では、はがき台紙
22の一部に、被覆材24が貼着されているが、この実施例
のように、はがき台紙22全体に被覆材24が貼着されても
よい。
第12図はこの発明のさらに別の実施例を示す斜視図で
あり、第13図はその線X III−X IIIにおける部分断面図
である。第14図はこの実施例において、はがき20を切り
離し用切目26で切り離して、被覆材24を剥がした状態を
示す部分断面図である。この実施例では、被覆材24がは
がき台紙22の一方端から延びるように一体的に形成され
ている。
第15図はこの発明のさらにまた別の実施例を示す斜視
図である。この実施例では、第12図に示す実施例と同様
に、被覆材24がはがき台紙22の一方端から延びて一体的
に形成される。さらに、被覆材24ははがき台紙22と同じ
大きさに形成される。被覆材24の隅には、指で摘むため
の摘み部50が形成され、この摘み部50を指で摘むことに
よって、容易に被覆材24を剥がすことができる。
第12図ないし第14図あるいは第15図に示す実施例のよ
うに、被覆材24は、はがき台紙22の一方端から延びるよ
うに一体的に形成されてもよく、また、その大きさも任
意に変更してもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例におけるはがきを示す斜
視図であり、第2図は、第1図の線II−IIにおける部分
断面図である。 第3図は、はがき台紙から被覆材を剥がした状態を示す
部分断面図であり、第4図はその斜視図である。 第5図は、この発明の他の実施例を示す斜視図である。 第6図は、この発明のさらに他の実施例を示す要部断面
図であり、第7図は、第6図に示す実施例においてはが
き台紙から被覆材を剥がした状態を示す要部断面図であ
る。 第8図は、この発明のさらにまた他の実施例を示す要部
断面図であり、第9図は、第8図に示す実施例において
はがき台紙から被覆材を剥がした状態を示す要部断面図
である。 第10図は、この発明の別の実施例を示す要部平面図であ
る。 第11図は、第10図に示す実施例の変形例を示す要部平面
図である。 第12図はこの発明のさらに別の実施例を示す斜視図であ
り、第13図はその線X III−X IIIにおける部分断面図で
ある。 第14図は第12図に示す実施例において、はがきから被覆
材を剥がした状態を示す部分断面図である。 第15図はこの発明のさらにまた別の実施例を示す斜視図
である。 第16図および第17図は、従来のこの種のはがきの部分断
面図である。 図において、20ははがき、22ははがき台紙、24は被覆
材、28は基材、34は剥離剤層、36は接着力調整層、38は
熱接着性樹脂層、40は空隙部を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】はがき台紙と、 前記はがき台紙に貼着され、少なくともその一部分を被
    覆する被覆材とを含み、 前記被覆材は、基材の少なくともその表面の一部に剥離
    剤層が形成され、前記剥離剤層の主面に接着力調整層が
    形成され、前記接着力調整層の主面に熱接着性樹脂層が
    形成され、前記熱接着性樹脂層の主面から前記剥離剤層
    の主面にかけて、前記熱接着性樹脂層および前記接着力
    調整層の形成されていない空隙部が形成され、前記被覆
    材は、前記熱接着性樹脂層を溶融して前記はがき台紙に
    貼着された、はがき。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004090582A (ja) * 2002-09-04 2004-03-25 Toppan Printing Co Ltd 抽選券およびその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004090582A (ja) * 2002-09-04 2004-03-25 Toppan Printing Co Ltd 抽選券およびその製造方法

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