JPH04324487A - 貼着材 - Google Patents

貼着材

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Publication number
JPH04324487A
JPH04324487A JP12245091A JP12245091A JPH04324487A JP H04324487 A JPH04324487 A JP H04324487A JP 12245091 A JP12245091 A JP 12245091A JP 12245091 A JP12245091 A JP 12245091A JP H04324487 A JPH04324487 A JP H04324487A
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JP
Japan
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adhesive
layer
adhesive material
resin
postcard
Prior art date
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Pending
Application number
JP12245091A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Matsuguchi
松  口    昇
Tadashi Matsuguchi
松  口    正
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Daimatsu Kagaku Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Daimatsu Kagaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Daimatsu Kagaku Kogyo Co Ltd filed Critical Daimatsu Kagaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、貼着材に関し、はが
きなどの被貼着物に貼着して、秘密事項部分を隠し、正
規の受け取り人が、その秘密事項部分を適宜見ることが
できる、貼着材に関する。
【0002】
【従来の技術】秘密事項の記載欄を隠し、正規の受け取
り人が、比較的簡単にその内容を見ることができるよう
に、たとえばはがきなどの被貼着物に貼着される貼着材
が開発されている。
【0003】図16は、はがきにおける従来の貼着材の
使用例を示す部分断面図である。このはがき1は官製は
がき大に形成されたはがき台紙2とこのはがき台紙2の
一部に貼着された貼着材3を含む。この貼着材3は基材
4を含む。基材4の一方主面には接着剤層5が形成され
る。接着剤層5の一方主面には、アルミからなる隠ぺい
層6が形成される。基材4と隠ぺい層6は、接着剤層5
によって接着される。隠ぺい層6の一方主面には剥離剤
層7が形成される。剥離剤層7の一方主面には熱接着性
樹脂層8が形成される。熱接着性樹脂層8の一方主面に
ははがき台紙2が形成される。熱接着性樹脂層8は加熱
されると溶融して、貼着材3がはがき台紙2に貼着され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の貼着
材では、貼着材が加熱され加圧されて、被貼着物に貼着
されても、適度な安定した接着力で貼着させることが困
難であった。
【0005】すなわち、接着力が強すぎると、被貼着物
から貼着材を剥がす際に、被貼着物を破損してしまう場
合があった。また、接着力が弱すぎると、たとえば被貼
着物の郵送中に貼着材の一部が、剥がれてしまう危険性
があった。
【0006】また、このような貼着材を被貼着材へ貼着
させると、熱接着性樹脂層を加熱する際に、被貼着材も
加熱されて、被貼着材がカールしてしまう場合があった
【0007】それゆえに、この発明の主たる目的は、正
規の受け取り人が比較的簡単に貼着材を引き剥がし、そ
の下部にある情報の内容を見ることができ、しかも、被
貼着物から貼着材を剥がす際に、被貼着物を破損してし
まうことのなく、たとえば被貼着物の郵送中に貼着材の
一部が、剥がれてしまうこともない、適度な安定した接
着力で貼着され、接着剤として熱接着性樹脂層を用いて
も、貼着の際に被貼着物がカールしにくい、貼着材を提
供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、基材と、基
材の少なくともその表面の一部に形成される難接着層と
、難接着層の主面に形成される接着力調整層と、接着力
調整層の主面に形成され、ディレードタック性の熱接着
性樹脂よりなる熱接着性樹脂層とを含み、熱接着性樹脂
層の一部は難接着層と接するように形成された、貼着材
である。
【0009】
【作用】貼着材の裏面に形成された熱接着性樹脂層は、
被貼着物の表面上にて、加熱され加圧されることにより
、熱接着性樹脂層を溶融して被貼着物に貼着される。 難接着層と熱接着性樹脂層の間には、接着力調整層が形
成されている。難接着層は、熱接着性樹脂層と強く接着
される。また、接着力調整層は、難接着層と弱く接着さ
れる。したがって、難接着層と熱接着性樹脂層は強く接
着され、難接着層と接着力調整層は適度にコントロール
された弱い接着力で接着されている。そのため、貼着材
は適度な安定した接着力で、被貼着物に貼着される。
【0010】また、熱接着性樹脂層が、ディレードタッ
ク性の熱接着性樹脂によって形成されているので、貼着
材を加熱した後で被貼着材に貼着させることができる。
【0011】
【発明の効果】この発明によれば、貼着材を被貼着物に
貼着させるのに熱接着性樹脂が用いられた場合、接着力
調整層が貼着材と熱接着性樹脂層の間に形成されている
ため、貼着材は適度な安定した接着力で、被貼着物に貼
着される。
【0012】そのため、被貼着物から貼着材を剥がす際
に、被貼着物を破損してしまうことがなく、また、被貼
着物のたとえば郵送中に貼着材の一部が、剥がれてしま
うこともない。
【0013】また、貼着の際に被貼着物がカールしにく
い。
【0014】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0015】
【実施例】この貼着材は、種々の被貼着物に貼着される
が、この実施例では、特に被貼着物としてはがきを用い
た場合について述べる。
【0016】図1は、はがきにおけるこの発明の一実施
例である貼着材の使用例を示す斜視図であり、図2は図
1の線II−IIにおける部分断面図である。
【0017】このはがき10は、官製はがき大に形成さ
れたはがき台紙12とこのはがき台紙12の一部に貼着
された貼着材14とを含む。この貼着材14には切り離
し用切目16が形成されている。
【0018】このはがき台紙12の表面に、特にたとえ
ば金融や保険の案内などのような秘密事項などの画線構
成部が形成された部分に貼着される、貼着材14につい
て、主として第2図に基づいて説明する。
【0019】この貼着材14は、たとえば紙,合成樹脂
フィルムなどの比較的柔軟で、手や鋏などで切断するこ
とが可能な素材をもって形成された基材18を含む。
【0020】この基材18の一方主面には、接着剤層2
0が形成される。この接着剤層20を形成する接着剤と
しては、たとえばポリ酢酸ビニルエマルジョンなどのエ
マルジョン,ラテックス接着剤や、水ガラス,カゼイン
などの水溶性接着剤や、ポリウレタンなどの溶剤系反応
型接着剤などがある。
【0021】この接着剤層20の一方主面には、隠ぺい
層22が形成される。この隠ぺい層22はアルミホイル
などの隠ぺい力を有するフィルム材を接着剤層20の接
着力をもって積層することによって形成されるが、たと
えば隠ぺい性のあるインクで印刷することによって形成
してもよい。
【0022】隠ぺい層22の表面には、難接着層24が
ポリエチレン,ポリプロピレンなどの不活性で極性基の
無い樹脂を押し出して、ラミネート加工により形成され
る。
【0023】なお、難接着層24にカーボンブラックや
アルミ粉などの隠ぺい性のある充填剤を配合して隠ぺい
化すれば、前記隠ぺい層22は形成しなくてよい。
【0024】難接着層24の一方主面には、接着力調整
層26が形成される。
【0025】難接着層24の接着力調整層26側表面に
は、難接着層24のポリオレフィン樹脂に接着する熱接
着性樹脂を、加熱しながら押し出しコーティングし、あ
るいは溶剤に溶解させまたは水に分散させてグラビアま
たはシルクスクリーンなどの印刷をすることによって、
熱接着性樹脂層28が形成される。
【0026】この熱接着性樹脂層28は、たとえば60
℃ないし200℃の温度で軟化,溶融し、はがき台紙1
2に完全に接着することができるように形成される。
【0027】前記熱接着性樹脂は、ディレードタック性
をもち、基本的には重合体と、固体可塑剤とからなり、
好ましくは粘着付与剤を含有し、さらに老化防止剤やそ
の他の添加物を加える場合もある。
【0028】重合体の例としては、ポリ酢酸ビニル,ポ
リメタクリル酸ブチル,塩化ビニル−塩化ビニリデンコ
ポリマ,合成ゴム,酢酸ビニル−アリル酸2−エチルヘ
キシルコポリマ,酢酸ビニル−エチレンコポリマ,ビニ
ルピロリドン−スチレンコポリマ,スチレン−ブタジェ
ンコポリマ,ビニルピロリドン−アクリル酸エチルコポ
リマなどが選択できる。
【0029】固体可塑剤には、結晶化された可塑剤とア
モルファスの可塑剤とがある。結晶化された固体可塑剤
は粘着性を有しない。一方、アモルファスの固体可塑剤
は粘着性を有する。
【0030】こうした固体可塑剤としては、オルト−フ
タル酸ジシクロヘキシル,オルト−フタル酸ジフェニル
,オルト−フタル酸ジヘキシル,オルト−フタル酸ジヒ
ドロアビエチル,イソフタル酸ジメチル,安息香酸ステ
ルロース,二安息香酸エチレングリコール,三安息香酸
トリメチロールエタン,三安息香酸グリセリド,四安息
香酸ペンタエリトリット,八酢酸ステルロース,クエン
酸トリシクロヘキシル,N−シクロヘキシル−p−トル
エンスルホンアミド,デヒドロアビエチルアミン炭酸塩
,ステアリン酸メトキシエチル−尿素錯体などがある。
【0031】粘着付与剤としては、インデン樹脂,エチ
ルセルロース,石油樹脂(炭化水素樹脂),テルペン樹
脂,ロジン誘導体(重合ロジン,水添ロジン,ロジンの
ペンタエリトリットエステル,樹脂酸ダイマ)などがあ
る。
【0032】切り離し用切目16は、接着力調整層26
の左右両端の少し内側に形成される。また、切り離し用
切目16は、基材18,接着剤層20,隠ぺい層22,
難接着層24,接着力調整層26および熱接着性樹脂層
28の上下両端に形成される。
【0033】そして、貼着材14の先端部分にて、ライ
ン状に難接着層24と熱接着性樹脂層28とが直接接着
するように、接着力調整層26が形成されていないライ
ン状接着部30が存在する。接着力調整層26が形成さ
れていないライン状接着部30では、難接着層24と熱
接着性樹脂層28とが強く接着される。また、難接着層
24と接着力調整層26は、適度にコントロールされた
弱い接着力で接着されている。そこで、切り離し用切目
16で切り離すことによって、容易に貼着材14をはが
き台紙12から剥がすことができる。
【0034】そして、はがき台紙12の表面には、秘密
事項などを記載してなる情報部32が形成される。なお
、情報部32が熱接着性樹脂層28および接着力調整層
26を通して透視し得るようにするためには、熱接着性
樹脂層28および接着力調整層26が透明または半透明
である必要性がある。
【0035】熱接着性樹脂層28の表面において、貼着
材14ははがき台紙12に貼着される。
【0036】図3はこのはがき10を切り離し用切目1
6で切り離して、貼着材14を剥がした状態を示す。情
報部32は熱接着性樹脂層28および接着力調整層26
を通して透視できるようになっている。
【0037】なお、基材18の例としては、前記実施例
の他、合成紙,セロハン,ポリエチレン,ポリエステル
などのフィルムまたはアルミホイルなどが挙げられるが
、この貼着材14をはがき台紙12に貼着したときに、
難接着層24と熱接着性樹脂層28との接着力に抗して
この貼着材14が不用意に層間剥離しないように、比較
的柔軟なものを選択するのがよい。
【0038】また、この基材18としてアルミホイルな
どのように隠ぺい性に優れたものを選択した場合には、
前記実施例のように、隠ぺい層22を形成しなくてもよ
い。
【0039】接着力調整層26の材料は、難接着層24
との関係で選択される。たとえば、難接着層24を形成
する樹脂としてポリエチレンを選択した場合には、接着
力調整層26の材料としては、たとえば、ポリビニルメ
チルエーテル,ポリビニルエチルエーテル,ポリビニル
イソブチルエーテル,カルボキシル変成アクリル樹脂,
ポリアミド樹脂,塩素化ポリプロピレン,エチレン・ア
クリル酸共重合体,エチレン・酢酸ビニル共重合体,エ
チレン・エチルアクリレート樹脂,スチレン・ブタジエ
ン・スチレンのブロック共重合体,スチレン・イソプレ
ン・スチレンのブロック共重合体,ポリエステル樹脂,
テルペン樹脂,ロジン,エステルロジン,水添ロジン,
重合ロジン,ブチラール樹脂,石油樹脂などやポリエチ
レンワックス,パラフィンワックス,モンタンワックス
,マイクロクリスタリンワックスなどのワックス類や塩
化ビニル・酢酸ビニル共重合体,ニトロセルロースなど
が選択できる。そして、これら単体か、または2種類以
上を混合したものをコーティングして接着力調整層26
とすることができる。
【0040】発明者の実験によれば、上述の実施例にお
いて、ポリオレフィン樹脂層すなわち難接着層24に、
塩素化ポリプロピレンと塩化ビニル・酢酸ビニル共重合
体の混合溶液を塗布して、接着力調整層26を形成し、
それらの配合比率を、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体
100部に対して塩素化ポリプロピレン40部〜240
部とした場合、塩素化ポリプロピレン120部を配合し
たときに最も良好な結果が得られた。
【0041】また、上述の実施例において、ポリオレフ
ィン樹脂層すなわち難接着層24に、スチレン・ブタジ
エン・スチレンのブロック共重合体と塩化ビニル・酢酸
ビニル共重合体との混合溶液を塗布して、接着力調整層
26を形成し、それらの配合比率を、塩化ビニル・酢酸
ビニル共重合体100部に対してスチレン・ブタジエン
・スチレンのブロック共重合体1部〜40部とした場合
、スチレン・ブタジエン・スチレンのブロック共重合体
10部を配合したときに最も良好な結果が得られた。
【0042】熱接着性樹脂層28を加熱により溶融させ
ることによって、貼着材14ははがき台紙12に貼着さ
れる。はがき台紙12の最適な位置に貼着材14が重ね
合わされたことを確認したときに初めて加熱すれば、貼
着材14がはがき台紙12の表面の最適な位置に正確に
接着される。したがって、感圧型接着剤を用いたときの
ように正確な位置に貼り付けられないといういわゆる貼
りミスは起こらない。
【0043】また、貼着材14には、切り離し用切目1
6が形成されているので、万が一、正規の受け取り人で
ない第3者に内容が見られても、その際に切り離し用切
目16が破られていて、内容が見られたことが正規の受
け取り人にわかる。
【0044】本発明によれば、接着力調整層26が貼着
材14と熱接着性樹脂層28の間に形成されていて、貼
着材14と熱接着性樹脂層28は強く接着され、貼着材
14と接着力調整層26は適度にコントロールされた弱
い接着力で接着されているため、たとえば被貼着物とし
てはがきを用いた場合、貼着材14は適度な安定した接
着力で、はがき台紙12に貼着される。
【0045】そのため、接着力が強すぎて、はがき台紙
12から貼着材14を剥がす際に、はがき台紙12を破
損してしまったり、接着力が弱すぎて、はがきの郵送中
に貼着材14の一部が、剥がれてしまったりすることは
ない。
【0046】また、熱接着性樹脂層28はディレードタ
ック接着剤によって形成され、粘着剤として接着性をも
つ。ディレードタック接着剤は、ホットメルト接着剤の
一種であり、オープンタイムの長い接着剤である。した
がって、貼着材14を加熱した後で、はがき台紙12に
貼着させることができる。
【0047】図4はこうした貼着材14のはがき台紙1
2への貼着方法の一例を示す図解図である。まず、貼着
材14は、保持リール34に保持される。貼着材14は
、その一端が解きほどかれて、ドライヤ36の中へ送ら
れる。そして、貼着材14は、ドライヤ36の中におい
て加熱される。その後、貼着材14は、矢印Aの場所に
おいてカットされ、さらに真空装置38に吸引される。 さらに、真空装置38と押圧ローラ40との間において
、貼着材14は、はがき台紙12に貼着される。
【0048】このように、貼着材14は加熱された後で
、はがき台紙12に貼着されるので、はがき台紙12に
は熱がかからず、はがき台紙12がカールしにくい。
【0049】前記実施例においては、接着力調整層26
は、基材18の幅方向に適宜な間隔をおいて帯状に形成
されているが、たとえば図5に示すように、基材18の
長手方向端縁近傍付近においてスポット状に接着力調整
層26を形成しない部分を設けてもよい。このようにす
れば、基材18の両端縁近傍付近において、スポット状
に熱接着性樹脂層28が露出した部分が形成されること
になり、この貼着材14をはがき台紙12に貼りつけた
ときに、基材18の長手端縁近傍から、この貼着材14
がはがき台紙12より不用意に引き剥がれることを防止
することができる。
【0050】図6は、この発明のさらに他の実施例を示
す要部断面図であり、図7は、図6に示す実施例におい
てはがき台紙12から貼着材14を剥がした状態を示す
要部断面図である。
【0051】この実施例では、貼着材14の先端部分に
て、ライン状に熱接着性樹脂層28と隠ぺい層22とが
直接接着するように、難接着層24および接着力調整層
26が形成されていないライン状接着部30が存在する
。難接着層24および接着力調整層26が形成されてい
ないライン状接着部30では、熱接着性樹脂層28と隠
ぺい層22とが強く接着される。また、難接着層24と
接着力調整層26は、適度にコントロールされた弱い接
着力で接着されている。このような構成によっても、切
り離し用切目16で切り離すことによって、容易に貼着
材14をはがき台紙12から剥がすことができる。
【0052】図8は、この発明のさらにまた他の実施例
を示す要部断面図である。この実施例では、特に、基材
18,接着剤層20,隠ぺい層22,難接着層24,接
着力調整層26および熱接着性樹脂層28の上下両端に
、接着力調整層26の縁に沿って、切り離し用切目16
aおよび切り離し用切目16bが形成され、さらに切り
離し用切目16aの内側に切り離し用切目16cが形成
される。
【0053】図9に示す実施例では、切り離し用切目1
6aおよび16cの間の基材18が、第8図に示すよう
に、切り離せるようになっている。なお、この切り離し
用切目16aおよび16cの間の基材18の先端には、
指あるいは爪を引っ掛けやすくするために凹みを形成し
てもよく、あるいは指で摘みやすくするために凸片を形
成してもよい。
【0054】図10は、この発明の別の実施例を示す部
分断面図である。この実施例では、特に、熱接着性樹脂
層28の主面から難接着層24の主面にかけて、熱接着
性樹脂層28および接着力調整層26の形成されていな
い空隙部42が形成される。なお、この空隙部42は、
熱接着性樹脂層28の主面から接着力調整層26の主面
にかけてのみ形成されてもよい。
【0055】図11は、図10に示す実施例において、
はがき10を切り離し用切目16で切り離して、貼着材
14を剥がした状態を示す部分断面図であり、図12は
その斜視図である。
【0056】この実施例では、正規の受け取り人は、は
がき台紙12から貼着材14を剥がした後、空隙部42
を通してはがき台紙12に捺印,書き込みなとができ、
はがき台紙12に情報を記すことができる。
【0057】図13はこの発明のさらに別の実施例を示
す部分断面図である。この実施例では、特に、基材18
の他方主面に、アンチカール剤をコーティングしてアン
チカール層44が形成される。そして、基材18は、寸
法安定化剤によって寸法安定化する。
【0058】寸法安定化剤の例としては、ブタジエン−
スチレンラテックス,ブタジエン−アクリロニトリルラ
テックス,ブタジエン−メチルメタクリレートラテック
ス,クロロプレンラテックス,塩化ビニリデンラテック
ス,アクリレートラテックスなどのラテックスや尿素樹
脂,メラミン樹脂,フェノール樹脂,PVA(ポリビニ
ルアルコール)などの水溶性熱硬化性樹脂やポリエステ
ル樹脂,塩化ビニル樹脂,シェラック樹脂などの溶剤系
樹脂が挙げられる。
【0059】これらを単独または2種以上の混合物とし
て、あるいは架橋剤と共に、塗工または含浸し、基材1
8の寸法を安定化する。架橋剤の例としては、エポキシ
樹脂,グリオキザール,アミノアルデヒド樹脂,炭酸ジ
ルコニウム塩などが挙げられる。
【0060】アンチカール層44は、カールを防止する
ように形成されている。すなわち、隠ぺい層22や難接
着層24や熱接着性樹脂層28が形成されるため、基材
18として、たとえば紙を用いた場合、基材18の隠ぺ
い層22側表面の伸縮が阻まれる。したがって、基材1
8の隠ぺい層22側と逆側の表面より、基材18を構成
する紙において水分の吸湿,放湿がおこると、紙の伸縮
がおこり、カールが発生する。そこで、基材18を構成
する紙の含水率の変化をなくすか、または、僅かにする
ことによって、カールを防止できるように形成されてい
る。アンチカール剤としては、アクリルエマルジョンや
塩化ビニリデン樹脂やポリエチレンエマルジョンやパラ
フィンワックス,マイクロクリスタリンワックスなどの
ワックスや金属石けんなどを、エマルジョンで、または
、熱溶融して使用する。これらを単独で、または、2種
以上を混合し、塗工または含浸して、アンチカール層4
4が形成される。また、アンチカール層44として、基
材18の隠ぺい層22側と逆側の表面に、難接着層24
と同じく、ポリエチレンのラミネート加工を施して形成
してもよい。
【0061】さらに、基材18として、たとえば樹脂フ
ィルムなどの伸縮性のないものを用いた場合、隠ぺい層
22や熱接着性樹脂層28の収縮によって、基材18の
隠ぺい層22側にカールが発生する。そこで、アンチカ
ール剤としては、ポリビニルアルコール,ポリエチレン
オキシド,ポリビニルメチルエーテルなどの水溶性高分
子やでんぷん,カゼインなどの天然高分子やラテックス
やアミノアルデヒド系樹脂を使用する。これらを塗工し
て、アンチカール層44が形成され、アンチカール層4
4の機能によってカールを相殺し防止される。
【0062】基材18は、表面において熱が逃げやすく
、その表面が縮みやすい傾向がある。しかし、この実施
例では、基材18は、寸法安定化剤によって寸法安定化
するので、貼着材14の製造および貼着の際に、その表
面が縮みにくい。さらに、基材18の他方主面には、ア
ンチカール剤をコーティングしてアンチカール層44が
形成されるので、貼着材14は、その製造および貼着の
際にカールしにくい。
【0063】図14は、この発明のさらにまた別の実施
例を示す要部平面図である。この実施例では、特に、多
数の切目50が貼着材14の周囲に沿って形成される。 また、それぞれの切目50は、貼着材14を引き剥がす
方向に見て隣合った切目50の一部が重なるように、直
線状の切目部分52aと円弧状の切目部分52bとで構
成される。このようにすれば、貼着材14の中央部分が
容易に引き剥がされる。
【0064】図15は、図14に示す実施例の変形例を
示す要部平面図である。この実施例では、特に、貼着材
14を引き剥がす方向に見て隣合った切目50の一部が
重なるように、基材18の周囲に直線状の各切目50が
斜めに形成される。このようにしても、貼着材14の中
央部分が容易に引き剥がされる。なお、図14に示す実
施例では、はがき台紙12の一部に、貼着材14が貼着
されているが、この実施例のように、はがき台紙12全
体に貼着材14が貼着されてもよい。
【0065】この実施例では、被貼着物として、はがき
を用いた場合について述べたが、この貼着材14は、そ
の他種々の被貼着物に貼着させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】はがきにおけるこの発明の一実施例である貼着
材の使用例を示す斜視図である。
【図2】図1の線II−IIにおける部分断面図である
【図3】はがき台紙から貼着材を剥がした状態を示す部
分断面図である。
【図4】貼着材のはがき台紙への貼着方法の一例を示す
図解図である。
【図5】この発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図6】この発明のさらに他の実施例を示す要部断面図
である。
【図7】図6に示す実施例においてはがき台紙から貼着
材を剥がした状態を示す要部断面図である。
【図8】この発明のさらにまた他の実施例を示す要部断
面図である。
【図9】図8に示す実施例においてはがき台紙から貼着
材を剥がした状態を示す要部断面図である。
【図10】この発明の別の実施例を示す要部断面図であ
る。
【図11】図10に示す実施例においてはがき台紙から
貼着材を剥がした状態を示す要部断面図である。
【図12】図11の斜視図である。
【図13】この発明のさらに別の実施例を示す部分断面
図である。
【図14】この発明のさらにまた別の実施例を示す要部
平面図である。
【図15】図15に示す実施例の変形例を示す要部平面
図である。
【図16】従来のこの種の貼着材の使用されたはがきの
部分断面図である。
【符号の説明】
14  貼着材 18  基材 22  隠ぺい層 24  難接着層 26  接着力調整層 28  熱接着性樹脂層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  基材、前記基材の少なくともその表面
    の一部に形成される難接着層、前記難接着層の主面に形
    成される接着力調整層、および前記接着力調整層の主面
    に形成され、ディレードタック性の熱接着性樹脂よりな
    る熱接着性樹脂層を含み、前記熱接着性樹脂層の一部は
    前記難接着層と接するように形成された、貼着材。
JP12245091A 1991-04-24 1991-04-24 貼着材 Pending JPH04324487A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5501393A (en) * 1994-04-14 1996-03-26 Walz Postal Solutions, Inc. Mailing form
US5664725A (en) * 1994-04-14 1997-09-09 Walz Postal Solutions, Inc. Mailing form

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5501393A (en) * 1994-04-14 1996-03-26 Walz Postal Solutions, Inc. Mailing form
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