JPH0712262U - 隠蔽性を有した重合紙片 - Google Patents

隠蔽性を有した重合紙片

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JPH0712262U
JPH0712262U JP5091493U JP5091493U JPH0712262U JP H0712262 U JPH0712262 U JP H0712262U JP 5091493 U JP5091493 U JP 5091493U JP 5091493 U JP5091493 U JP 5091493U JP H0712262 U JPH0712262 U JP H0712262U
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Japan
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adhesive
paper
polymerized
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piece
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JP5091493U
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Inventor
彰英 奥村
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彰英 奥村
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルム等を用いることなく、安価な接着剤
のみで印字、印刷後に重合し、かつ剥離が容易で、隠蔽
性に優れ、隠蔽面積の大きな環境にも配慮した隠蔽性を
有した重合紙片の提供。 【構成】 接着剤により接着した場合、接着部の強度は
ある一定値以下の接着面積、接着量であれば紙面強度以
下になることを利用したもの。紙片1の隠蔽面2、即ち
重合面に点状5に接着剤を塗布し、重合してなる重合紙
片。より高い隠蔽性を要するときには、端部に高密度接
着帯9を設け、紙面破壊する強度で接着し、高密度接着
帯9の少し内側に開封用のミシン目の10、10’をい
れてなる構成である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は二つ折りもしくは二つ折以上に重ねた重合紙片、又は二枚もしくは 二枚以上の紙片を重ねた重合紙片にあつて、重合面の記載事項の隠蔽を目的とし た葉書や抽選券等のカードとして使用する重合紙片に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術は大別して以下に述べる5種類の技術がある。
【0003】 第一は不透明層を含む多層シールを葉書の片面に貼る方法。この方法は(1) シールの構造が複雑で高価なこと。(2)シール貼付作業時にシリコン等を塗布 した剥離紙が廃棄物として発生し、作業上邪魔になり、廃棄物は環境への影響が ある。(3)葉書に用いた場合、シールを貼りうる面が片面に限定されるので、 隠蔽しうる情報量が少ない。(4)廃棄する場合フィルム等が葉書に貼られてい るので環境への影響がある。
【0004】 第二は二枚のフィルムが疑似接着しており、そのフィルムの両面に感圧又は感 熱性接着剤を塗布した二重構造のフィルムを紙片の間に挟み、重ねて加圧又は加 熱して重合する方法がある。この方法は(1)特殊構造のフィルムのため高価な こと。(2)剥離後、強圧又は加熱圧着すると疑似接合したような状態になるこ とがあり、隠蔽性の保証ができないことがあること。(3)フィルムを貼りつけ てあるので廃棄時環境への影響がある。
【0005】 第三は感熱性接着剤又は、接着性のある熱可塑性樹脂を紙片にあらかじめ含浸 させ、印字又は印刷後、重合して加熱圧着する方法がある。この方法は(1)紙 面の摩擦係数が不安定で、プリンターや印刷機上で給紙又は送紙時、重なって送 られたり、詰まったりすることがある。(2)含浸した接着剤や樹脂が送りロー ルと反応してロールが早期老化することがある。(3)ヒートロール等を用いる 熱定着方式の電子プリンターでは熱により含浸中の接着剤や樹脂の揮発分が機内 で蒸発してプリンター及び印字品質に悪影響を与えることがある。(4)接着剤 や樹脂分の上に印字、印刷するので剥離時、接着剤や樹脂分と供にその印字また は印刷が他の面へ転移することがあり、印字、印刷品質が著しく低下、時には誤 読の恐れがある。(5)剥離後加熱圧着すると再重合し、第三者に盗読されたか 否か判断できないことがある。
【0006】 第四は感圧性接着剤を塗布した紙片の上に印字、印刷した後、それらの面を重 合加圧した重合紙片がある。これらは(1)紙面の摩擦係数が不安定でプリンタ ーや印刷機上で給紙時又は送紙時、重なって送られたり、詰まったりすることが ある。(2)多数枚印字、印刷した場合、接着剤がロール等に付着するので時々 ロール表面の清掃を要する。(3)ヒートロール等熱定着方式の電子プリンター では熱により接着剤中の揮発分が機内で蒸発、プリンターに悪影響を与えること がある。(4)接着剤の上から印字、印刷するので剥離時、接着剤と供に他の面 へ転移することがあり、印字、印刷品質が著しく低下、時には誤読の恐れがある 。
【0007】 第五は層間剥離を生じやすい接着剤を印字、印刷後全面塗布して重合した紙片 がある。層間剥離性接着剤を用いても一部の接着剤が紙の繊維の間に入り込み、 剥離時にこれが紙面破壊をおこすことがある。全面塗布するため接着剤の一部が 端部より、はみ出し、他の重合紙片と接合したりして仕分け作業の能率を阻害す る。特に仕分機にかけた場合この弊害は大きい。全面塗布のため紙片は水分を多 く吸収し、乾燥後カールすることがある。このカールも仕分作業の能率阻害の要 因となる。
【0008】
【考案が解決しょうとする課題】
本考案は以上の欠点を一挙に解消し、印字・印刷時には特殊加工のしていない 通常の用紙の使用が可能となり、安価で、高い隠蔽保証性と隠蔽を要する情報量 が大きく、かつ環境にも考慮した隠蔽性を有した重合紙片の提供を目的とした。
【0009】
【課題を解決するための手段】
【0010】 電子プリンターまたは印刷機で印字・印刷後に隠蔽を要する面に多数の点状に 接着剤を塗布して重合する。点の大きさや密度は、接着部の強度が紙面強度より 低くなるように設定する。以上のような構成である。
【0011】 より隠蔽性を保証する場合は重合した場合の紙片の端部の一定巾部を高密度接 着帯とし、この部分の接着強度はは紙面強度より強く、剥離すれば紙面破壊する 。そして高密度接着帯より少し内側に開封用のミシン目を入れる。開封のため剥 離するには、ミシン目部より高密度接着帯を切り離した後、剥離して開封する。 ミシン目部より内側は剥離可能な大きさ、太さ、密度の点で、接着重合されてい る。以上のような構成である。
【0012】
【作 用】
単位面積当たりの接着強度は接着剤の種類によっては接着面積または塗布量と 相関関係を生ずる範囲がある。一定の大きさ以下の点の接着強度は紙面強度より 弱くなり、剥離時紙面を破壊することなく剥離できる。また点の大きさ、密度を かえることにより、同一接着剤を用いながらその接着部の接着強度を必要に応じ て紙面強度より強く、また他の部分は紙面強度より低く任意に設定できる。
【0013】
【実施例】
実施例1 はがきを例にして実施例1を述べる。図1は重合前の点状に接着剤を塗布した はがき8の展開図である。紙片1の隠蔽面2にはお買上げの品、請求金額、お支 払額、預金残高など隠蔽すべき情報を印字、印刷してある。この上に点状に接着 剤5を塗布する。剥離を容易にするため局部的に接着剤を塗布していない非接着 帯6を設け、この部分から剥離をする。ミシン目7から折りまげ重合して、はが き8とする。宛名などを記入する通称はがきの表面は図1では隠蔽面2の裏の3 にあたる。一般の通信を記入する面で通称はがきの裏面は図1では隠蔽面2の裏 面の4にあたる。図2は重合してはがき8にした後、少し隠蔽面2を剥離した状 態を示す。5’は点状の接着痕を示す。
【0014】 実施例2 はがきを例にして実施例2を述べる。図3は高保証の隠蔽性を有するはがき8 の展開図である。実施例2は、実施例1に高密度接着帯9とその少し内側に開封 用のミシン10、10’を設けたものである。高密度接着帯9は点、即ち接着剤 の塗布密度が高いので接着剤の量も多い。従ってこの部分の重合面の接着強度は 強く、剥離をすれば紙面破壊を生ずる。第三者が隠蔽情報を読み取ろうとすれば 、はがきの一部を破らねばできない。図4は重合した後、少し剥離した状態を示 す。開封用ミシン目10、10’に添って高密度接着帯9、を切り放す。11は 高密度接着帯切り放し片である。次に非接着帯6から剥離すれば隠蔽面は紙面破 壊することなく確実に剥離する事ができ、隠蔽情報を読み取ることができる。開 封用ミシンは表面3側10’または裏面10側のいずれか一方のみの場合でも良 い。
【0015】 点または線状に接着剤を塗布する方法の一例として図5のグラノビア方式によ る塗布方式がある。版胴12の周上には凹部13があり、糊ツボ14を凹部13 が通過する毎に糊ツボ14内の接着剤15が凹部13に保持され余分な接着剤は ドクター16で掻き落とされて版胴12には凹部17以外には接着剤が付着して いない。紙片1が版胴12と圧胴18の間を通過するとき凹部17内に保持され た接着剤は紙片1に転写される。従って紙片1の端部からはみ出す接着剤は極め て少なくなる。
【0016】 接着剤の塗布パターンとしては、点状だけでなく、図6に示すように直線、曲 線、多角形及びそれらの組み合わせでも可能である。
【0017】
【考案の効果】 (1) 印字、印刷後に接着剤を塗布するので一般紙が使用でき、電子プリン ターまたは印刷機に悪影響を及ぼさず能率良く印字、印刷が行える。 (2) フィルムや剥離紙を用いないので安価でかつ環境への影響も少ない。 (3) 部分的に接着強度を調整できることにより隠蔽保証性が高い。 (4) 隠蔽面が2面あり情報量を多く記載できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示す重合紙片の展開図
【図2】実施例1を示す重合紙片の一部剥離図である。
【図3】実施例2を示す重合紙片の展開図である。
【図4】実施例2を示す重合紙片の一部剥離図である。
【図5】グラビア方式による接着剤塗布装置例の図であ
る。
【図6】接着剤塗布パターン例の図である。
【符号の説明】 1 紙片 2 隠蔽面 3 はがきの表面 4 はがきの裏面 5 塗布された点状の接着剤 5’点状の接着痕 6 開封剥離用非接着帯 7 折りたたみ用ミシン目 8 はがき状重合紙片 9 高密度接着帯 10 開封用ミシン目 10’開封用ミシン目 11 開封切り放し片 12 版胴 13 凹部 14 糊ツボ 15 接着剤 16 ドクター 17 接着剤を保持した凹部 18 圧胴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D21H 27/30 // C09J 7/02 JKN

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙片の隠蔽しょうとする面(以下隠蔽面
    という)に多数の点状に接着剤を塗布して、重合接着し
    た重合紙片において、接着部の接着強度が重合面の紙面
    強度より低い再剥離可能な大きさの点、並びに密度で重
    合接着した隠蔽性を有した重合紙片。
  2. 【請求項2】 重合紙片の端部の一定巾部を高密度の点
    で接着し、その接着部が紙面破壊を生じる接着強度を有
    した接着帯(以下高密度接着帯という)を設け、高密度
    接着帯より少し内側に開封用のミシン目を入れた請求項
    1に記載した隠蔽性を有した重合紙片。
JP5091493U 1993-08-13 1993-08-13 隠蔽性を有した重合紙片 Pending JPH0712262U (ja)

Priority Applications (1)

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JP5091493U JPH0712262U (ja) 1993-08-13 1993-08-13 隠蔽性を有した重合紙片

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0976669A (ja) * 1995-09-12 1997-03-25 Dainippon Printing Co Ltd 感圧接着シート
JP2006315253A (ja) * 2005-05-11 2006-11-24 Fukushima Printing Co Ltd 送付用情報記録冊子の製造方法
JP2010155424A (ja) * 2008-12-27 2010-07-15 K D K Kk 情報通信体の開封手段

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