JP3238314B2 - 作業車 - Google Patents

作業車

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JP3238314B2
JP3238314B2 JP28835395A JP28835395A JP3238314B2 JP 3238314 B2 JP3238314 B2 JP 3238314B2 JP 28835395 A JP28835395 A JP 28835395A JP 28835395 A JP28835395 A JP 28835395A JP 3238314 B2 JP3238314 B2 JP 3238314B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用芝刈機やトラ
クタ等の作業車に関し、詳しくは、乗降時の安全性を確
保する為に、運転シートの下部に操縦者の着座状態を検
出するシートスイッチを設けてある作業車に関する。
【0002】
【従来の技術】上記シートスイッチは、メインスイッチ
とエンジンスタータとの間のエンジン始動回路に接続さ
れており、操縦者がメインスイッチを切るのを忘れて運
転シートから離れてもエンジン停止が行えるように、ま
た、操縦者が運転シートに着座しない限りメインスイッ
チを操作してもエンジン始動が行えないように安全性を
確保する為に設けられたものである。
【0003】従来、シートスイッチは、実開昭64‐3
5138号公報に示されるように、運転シートの下部に
若干の隙間をあけて機体側に固定配置されており、操縦
者の着座に伴ってシートスイッチがON操作されるよう
になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】操縦者が運転シートか
ら急に離れると、運転シートは、徐々に振動が減衰され
て静止するため、運転シートの上下動によりシートスイ
ッチがON・OFF繰替えされてチャタリングを生じる
不都合があった。
【0005】本発明は、簡単な構造改良によってシート
スイッチのチャタリング現象を抑制してシートスイッチ
の破損を防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、シートスプリングを介して弾性支持された運転シー
トの下部に、運転シートの下方への変位に伴って着座状
態を検出するシートスイッチを設けてある作業車であっ
て、前記運転シートの下面に、この運転シートと一体的
に上下動可能で、且つ、横軸芯周りに一定範囲上下動自
在なシートスイッチ取付けアームを設け、そのシートス
イッチ取付けアームと前記運転シートとの間に前記シー
トスイッチ取付けアームを下方に付勢するシートスイッ
チOFF用のスプリングを設け、前記シートスプリング
を前記シートスイッチ取付けアームの下部に配置してあ
る。 〔作用〕運転シートに操縦者が着座すると、シートスプ
リング並びにシートスイッチOFF用のスプリングが圧
縮されて、シートスイッチ取付けアームが運転シートに
相対的に近接してシートスイッチがON操作されること
となる。これとは反対に、操縦者が運転シートから離れ
ると、シートスプリングの復元力によって運転シートが
上方に復帰されるとともに、シートスイッチOFFスプ
リングの復元力によって、シートスイッチ取付けアーム
が横軸芯周りに下方に揺動されシートスイッチがOFF
操作されることとなる。斯る場合、操縦者が運転シート
から離れると、シートスプリングの上下動によって運転
シートが上下振動を繰り返して静止するととなるが、シ
ートスイッチ取付けアームは、シートスイッチOFF用
のスプリングの付勢力により運転シートと一定の隙間を
保ったままで運転シートと一体的に上下動することとな
り、シートスイッチにチャタリング現象が生じない。 〔効果〕このように、シートスイッチを運転シートと一
体的に上下動するように取付けたから、シートスイッチ
のチャタリング現象を抑制するができ、シートスイッチ
の破損を防止することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を走行
機体の前・後輪の間にモーアを装備したミッドマウント
型の乗用芝刈機に付いて説明する。図1は、乗用芝刈機
の全体を示し、1は操向用前輪、2は駆動後輪、3はス
テアリングハンドル、4は運転シート、5はエンジン、
6はクラッチハウジング、7は伝動ケース、8は走行ミ
ッションケース、9は、リフトシリンダ10によって横
軸芯周りに揺動駆動されるリフトアーム11、連係ロッ
ド12、ロアーリンク13からなる作業機連結用の3点
リンク機構、14は、モーアMを牽引する為の前部リン
ク15と後部リンク16とからなる平行リンク機構、1
7は、前記ロアーリンク13の機体に対する一定以上の
上昇に伴って接当する接当片18aを備えたL字型接当
アーム18、連係ロッド19、横軸芯周りに揺動自在な
L字型中継アーム20、縦リンク21からなる接当リン
ク機構であって、機体前部のエンジン5から伝動軸(図
示せず)を介して機体後部の走行ミッションケース8内
のギア変速装置に伝動して、そのギア変速装置からデフ
装置を介して後輪3を駆動するとともに、走行ミッショ
ンケース8から前方に向けて突出のミッドPTO軸22
並びにジョイント軸23を介してモーア24を駆動可能
に構成してある。
【0008】図2に示すように、前記運転シート4は、
走行ミッションケース8の上面を覆うフェンダ兼ボディ
ーカバー25上面のブラケット26に、運転シート4の
シートブラケット27が、前端側が横軸芯P周りに枢支
され、後端側がシートサスペンション機構を構成する左
右一対のシートスプリング28,28を介して弾性支持
され、機体の振動が運転シート4に伝わらないように構
成してある。前記運転シート4の下部に、乗降時の安全
性を確保する為のシートスイッチ29を設けてあり、前
記シートスイッチ29は、メインスイッチ30からエン
ジンスタータ31へのエンジン始動回路32に接続され
ており、操縦者がメインスイッチ30を切るのを忘れて
運転シート4から離れてもエンジン停止が行えるよう
に、また、操縦者が運転シート4に着座しない限りメイ
ンスイッチ30を操作してもエンジン始動が行えないよ
うに乗降時の安全性が図られている。
【0009】前記シートスイッチの取付け構造は、前記
シートブラケット27の下面に、下向き開口のコの字型
のシートスイッチ取付けアーム33を、横軸芯P1 周り
に一定範囲上下揺動自在に取付けてある。つまり、前記
シートスイッチ取付けアーム33の揺動軸芯P1 をシー
トスイッチ取付けアーム33の前端より若干機体後方側
に設定して、シートスイッチ取付けアーム33が自重で
後端が下がると前端がシートブラケット27の下面に接
当するよう構成して、シートスイッチ取付けアーム33
の上下揺動範囲を一定に規制してある。前記シートスイ
ッチ取付けアーム33は、後部側の上面の一部を下方に
切り出して、その切り出した垂直片をシートスイッチ取
付用のブラケット33aに構成してあり、そのシートス
イッチ取付用ブラケット33aの側面にシートスイッチ
29を取付けて、シートスイッチ29のスイッチレバー
29aを、前記ブラケット33aを切り出して形成され
た開口部から上方に突出してある。また、シートスイッ
チ取付けアーム33上面の中間部に凹入部33bを設け
て、その凹入部33bにシートスイッチ取付けアーム3
3を運転シート4に対して下方に付勢するシートスイッ
チOFF用のスプリング34を嵌入してある。そして、
前記シートスイッチ取付けアーム33の下部に前記左右
一対のシートスプリング28,28の内の一方のシート
スプリング28を配置してある。この一方のシートスプ
リング28は、他方のシートスプリング28の長さより
短く、自由伸長状態で配置されている。従って、前記運
転シート4は、他方のシートスプリング28によって、
図2に示すように、押し上げられた姿勢にある。そし
て、前記シートスイッチOFF用のスプリング34は、
前記シートスプリング28よりも固くて細いバネ定数の
大きなバネが使用されている。従って、操縦者が前記運
転シート4に着座すると、先ず、長いシートスプリング
28が収縮した後、短いシートスプリング28が収縮さ
れることとになり、両シートスプリング28の反発力が
シートスイッチOFF用のスプリング34の付勢力より
大きくなると、シートスイッチOFF用のスプリング3
4が圧縮されてシートスイッチ取付けアーム33が運転
シート4に対して相対的に上昇してシートスイッチ29
がON操作されることとなる。
【0010】図4に示すように、この乗用芝刈機におい
ては、一般的に、エンジンの側壁に取付けられるリフト
シリンダ10駆動用のギアポンプ36を走行ミッション
ケース8に内装してあり、そして、そのギアポンプ36
の上面に直接、リフトシリンダ10操作用のコントロー
ルバルブ37を取付けてある。前記ギアポンプ36は、
ミッションギアによって駆動されるとともに、ミッショ
ンオイルを作動油として吸引してリフトシリンダ10に
供給可能に構成してある。そして、リフトシリンダ10
とコントロールバルブ37とを連通接続する油圧配管3
8を、走行ミッションケース8の側壁を貫通して直接、
コントロールバルブ37に接続してあり、そして、油圧
配管38の先端にOリング39用の溝を設けてバルブ3
7のシールを図り、ミッションケース8にOリング40
用の溝を設けて油圧配管取付け用のフランジ41でミッ
ションケース8のシールを図ってある。そして、バルブ
37とミッションケース8の取付け誤差を吸収できるよ
うにミッションケース8のパイプ挿入用孔42を油圧配
管38より大径に形成してある。
【0011】〔別実施の形態〕本発明の作業車の運転シ
ートは、トラクタやコンバイン等の運転シートに適用で
きる。
【0012】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用芝刈機の全体側面図
【図2】運転シートの支持構造を示す縦断側面図
【図3】同、縦断背面図
【図4】ミッションケースの縦断背面図
【符号の説明】
4 運転シート 28 シートスプリング 29 シートスイッチ 33 シートスイッチ取付けアーム 34 シートスイッチOFF用スプリング P1 シートスイッチ取付けアーム横軸芯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01D 67/04 B60N 2/02 B60R 16/02 630 H01H 13/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートスプリング(28)を介して弾性
    支持された運転シート(4)の下部に、運転シート
    (4)の下方への変位に伴って着座状態を検出するシー
    トスイッチ(29)を設けてある作業車であって、前記
    運転シート(4)の下面に、この運転シート(4)と一
    体的に上下動可能で、且つ、横軸芯(P1)周りに一定
    範囲上下動自在なシートスイッチ取付けアーム(33)
    を設け、そのシートスイッチ取付けアーム(33)と前
    記運転シート(4)との間に前記シートスイッチ取付け
    アーム(33)を下方に付勢するシートスイッチOFF
    用のスプリング(34)を設け、前記シートスプリング
    (28)を前記シートスイッチ取付けアーム(33)の
    下部に配置してある作業車。
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