JP3236461B2 - 写真用シアンカプラー - Google Patents
写真用シアンカプラーInfo
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- C07D487/02—Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains two hetero rings
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Description
用シアンカプラーに関し、詳しくは発色性及び色再現性
に優れた写真用シアンカプラーに関する。
までフェノール類あるいはナフトール類が多く用いられ
ている。
類及びナフトール類から得られるシアン画像には色再現
上大きな問題がある。それは、吸収の短波側のキレが悪
く、緑領域にも不要な吸収すなわち不整吸収を持つこと
である。これにより、ネガにおいてはマスキング等によ
る不整吸収の補正を行なわざるを得ず、またペーパーの
場合は補正の手段がなく、色再現性をかなり悪化させて
いるのが現状である。
ナフトール類から得られる色素画像は、その保存性にお
いてもいくつかの問題点が残されていた。例えば米国特
許2,367,531号及び同2,423,730号に
記載の2−アシルアミノフェノールシアンカプラーより
得られる色素画像は、一般に熱堅牢性が劣り、米国特許
2,369,929号、同2,772,162号に記載
の2,5−ジアシルアミノフェノールシアンカプラーよ
り得られる色素画像は、一般に光堅牢性が劣り、1−ヒ
ドロキシ−2−ナフタミドシアンカプラーから得られる
色素画像は、一般に光及び熱堅牢性の両面で不十分であ
る。
昭57−155538号、同57−157246号等に
記載されている2,5−ジアシルアミノフェノールシア
ンカプラーや米国特許3,880,661号に記載され
ているバラスト部分にヒドロキシル基を有する2,5−
ジアシルアミノフェノールシアンカプラーも、その色素
画像を長期保存するには、光・熱に対する堅牢性や、イ
エローステインの発生の点で、未だ十分満足できるレベ
ルは得られていない。
て、特開昭64−554号、同63−250649号、
同63−250650号等にピラゾロアゾール型のシア
ンカプラーが提案されている。
れも形成される発色色素の吸収波長を満足させるため
に、電子吸引性基及び水素結合性の基が導入してあるた
め、良好な色再現性を示すもののカップリング活性の点
で十分満足できるレベルではなく、発色性と色再現性を
同時に満足するものではなかった。
み、種々検討した結果、良好な色再現性を有し、なおか
つ良好な発色性を有するピラゾロアゾール型のシアンカ
プラーを見出すことに成功し、本発明を完成するに至っ
た。
良好で十分な発色濃度が得られ且つ吸収のキレがシャー
プで青及び緑領域に吸収が少ない、いわゆる分光吸収特
性に優れた鮮明なシアン画像をあたえるハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料用シアンカプラーを提供することにあ
る。
変化を起こさないシアン画像を形成し得るハロゲン化銀
カラー写真感光材料用シアンカプラーを提供することに
ある。
は一般式〔II〕で表わされる写真用シアンカプラーに
よって達成された。
るアルキル基を表わし、R2及びR4は水素原子または
置換基を表し、X1及びX2は水素原子または発色現像
主薬の酸化体との反応により離脱しうる基を表わし、n
1及びn2は1〜5の整数を表す。〕
般式〔I〕及び〔II〕で表わされる化合物について詳
細に説明する。R1及びR3は、分岐アルキル基、置換
基を有するアルキル基を表わし、アルキル基としては、
炭素数1〜32のものが好ましく、直鎖でも分岐でもよ
い。直鎖アルキル基としては、例えば、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、オクチル基、ドデシル基等を挙げる
ことができる。分岐アルキル基としてはイソプロピル
基、ターシャリーブチル基、シクロへキシル基等を挙げ
ることができる。R1 及びR3が直鎖アルキル基であ
る場合は、置換基を有し、置換基としては特に制限はな
いが、代表的には、アリール、アニリノ、アシルアミ
ノ、スルホンアミド、アルキルチオ、アリールチオ、ア
ルケニル、シクロアルキル等の各基が挙げられるが、こ
の他にハロゲン原子及びシクロアルケニル、アルキニ
ル、複素環、スルホニル、スルフィニル、ホスホニル、
アシル、カルバモイル、スルファモイル、シアノ、アル
コキシ、アリールオキシ、複素環オキシ、シロキシ、ア
シルオキシ、スルホニルオキシ、カルバモイルオキシ、
アミノ、アルキルアミノ、イミド、ウレイド、スルファ
モイルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ、アリール
オキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニル、アリ
ールオキシカルボニル、複素環チオ、チオウレイド、カ
ルボキシ、ヒドロキシ、メルカプト、ニトロ、スルホ等
の各基、ならびにスピロ化合物残基、有橋炭化水素化合
物残基等も挙げられる。
も、置換基を有していてもよく、置換基としてはR1及
びR3が直鎖アルキル基である場合の置換基と同様の置
換基を挙げることができる。
R2及びR4は水素原子または置換基を表わす。
及びR4の表わす置換基としては特に制限はないが、代
表的には、アルキル、アリール、アニリノ、アシルアミ
ノ、スルホンアミド、アルキルチオ、アリールチオ、ア
ルケニル、シクロアルキル等の各基が挙げられるが、こ
の他にハロゲン原子及びシクロアルケニル、アルキニ
ル、複素環、スルホニル、スルフィニル、ホスホニル、
アシル、カルバモイル、スルファモイル、シアノ、アル
コキシ、アリールオキシ、複素環オキシ、シロキシ、ア
シルオキシ、スルホニルオキシ、カルバモイルオキシ、
アミノ、アルキルアミノ、イミド、ウレイド、スルファ
モイルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ、アリール
オキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニル、アリ
ールオキシカルボニル、複素環チオ、チオウレイド、カ
ルボキシ、ヒドロキシ、メルカプト、ニトロ、スルホ等
の各基、ならびにスピロ化合物残基、有橋炭化水素化合
物残基等も挙げられる。
いて、アルキル基としては、炭素数1〜32のものが好
ましく、直鎖でも分岐でもよい。
い。
ニルアミノ基、アリールカルボニルアミノ基等が挙げら
れる。
ホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基等が挙げ
られる。
アルキル成分、アリール成分は上記Rで表わされるアル
キル基、アリール基が挙げられる。
もの、シクロアルキル基としては炭素数3〜12、特に
5〜7のものが好ましく、アルケニル基は直鎖でも分岐
でもよい。
12、特に5〜7のものが好ましい。スルホニル基とし
てはアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基等;
スルフィニル基としてはアルキルスルフィニル基、アリ
ールスルフィニル基等;ホルホニル基としてはアルキル
ホスホニル基、アルコキシホスホニル基、アリールオキ
シホスホニル基、アリールホスホニル基等;アシル基と
してはアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基
等;カルバモイル基としてはアルキルカルバモイル基、
アリールカルバモイル基等;スルファモイル基としては
アルキルスルファモイル基、アリールスルファモイル基
等;アシルオキシ基としてはアルキルカルボニルオキシ
基、アリールカルボニルオキシ基等;スルホニルオキシ
基としては、アルキルスルホニルオキシ基、アリールス
ルホニルオキシ基等;カルバモイルオキシ基としてはア
ルキルカルバモイルオキシ基、アリールカルバモイルオ
キシ基等;ウレイド基としてはアルキルウレイド基、ア
リールウレイド基等;スルファモイルアミノ基としては
アルキルスルファモイルアミノ基、アリールスルファモ
イルアミノ基等;複素環基としては5〜7員のものが好
ましく、具体的には2−フリル基、2−チエニル基、2
−ピリミジニル基、2−ベンゾチアゾリル基、1−ピロ
リル基、1−テトラゾリジンリル基等;複素環オキシ基
としては、5〜7員の複素環を有するものが好ましく、
例えば3,4,5,6−テトラヒドロピラニル−2−オ
キシ基、1−フェニルテトラゾール−5−オキシ基等;
複素環チオ基としては、5〜7員の複素環チオ基が好ま
しく、例えば2−ピリジルチオ基、2−ベンゾチアゾリ
ルチオ基、2,4−ジフェノキシ−1,3,5−トリア
ゾール−6−チオ基等;シロキシ基としてはトリメチル
シロキシ基、トリエチルシロキシ基、ジメチルブチルシ
ロキシ基等;イミド基としてはコハク酸イミド基、3−
ヘプタデシルコハク酸イミド基、フタルイミド基、グル
タルイミド基等;スピロ化合物残基としてはスピロ
〔3,3〕ヘプタン−1−イル等;有橋炭化水素化合物
残基としてはビシクロ〔2,2,1〕ヘプタン−1−イ
ル、トリシクロ〔3,3,1,137〕デカン−1−イ
ル、7,7−ジメチル−ビシクロ〔2,2,1〕ヘプタ
ン−1−イル等が挙げられる。
マー残基等の耐拡散性基等の置換基を有してもよい。
及びn2は1〜5の整数を表わし、n1及びn2が2以
上の時、R2及びR4は同一であっても異なっていても
よい。
により離脱しうる基としては、例えばハロゲン原子(塩
素原子、臭素原子、弗素原子等)及びアルキレン、アル
コキシ、アリールオキシ、複素環オキシ、アシルオキ
シ、スルホニルオキシ、アルコキシカルボニルオキシ、
アリールオキシカルボニル、アルキルオキザリルオキ
シ、アルコキシオキザリルオキシ、アルキルチオ、アリ
ールチオ、複素環チオ、アルキルオキシチオカルボニル
チオ、アシルアミノ、スルホンアミド、N原子で結合し
た含窒素複素環、アルキルオキシカルボニルアミノ、ア
リールオキシカルボニルアミノ、カルボキシル等の各基
が挙げられるが、好ましくは水素原子、ハロゲン原子、
アルコキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ基、ア
ルキルチオ基、アリールチオ基、複素環チオ基、N原子
で結合した含窒素複合環である。
れる化合物のうち、色再現性の点で好ましくは一般式
〔I〕で表わされる化合物である。
〔II〕で表わされる代表的化合物例を以下に示すが、
本発明はこれらに限定されるものではない。
500mlに分散し、(1b)54.6g(0.280
モル)を室温にて滴下する。その後9時間加熱還流下反
応させる。反応終了後、反応液を放冷し、析出した結晶
をろ取すると中間体(1c)が85.5g(収率89.
4%)得られる。 ii)中間体(1d)の合成 85.5g(0.239モル)の(1c)を無水酢酸2
50ml中3.5時間加熱還流下反応させる。反応終了
後、無水酢酸を留去し、酢酸580ml、濃塩酸127
ml、32〜36%の次亜リン酸30mlを加え約10
0℃にて4時間反応させる。反応終了後、析出した結晶
をろ取し、水洗、アセトニトリル洗浄、ヘキサン洗浄を
行ない、60.8g(収率85.6%)の中間体(1
d)が得られる。
ジン40ml、トルエン20mlに分散し、オキシ塩化
リン0.5gを加え室温にて5時間反応させる。その
後、(1e)3.10g(10.1ミリモル)を加え、
加熱還流下4時間反応させる。反応終了後、酢酸エチル
を加え、希塩酸で洗浄し、有機属を濃縮する。得られた
残渣をカラムクロマトグラフィーを用いて精製し、さら
にアセトニトリル−酢酸エチルで再結晶して、目的とす
る例示化合物(1)を1.95g(収率33%)得る。
融点138〜140℃、構造は1H−NMR、IR、M
assスペクトルによって確認した。
じて合成できる。本発明のカプラーは通常ハロゲン化銀
1モル当り1×10−3モル〜1モル、好ましくは1×
10−2モル〜8×10−1モルの範囲で用いることが
できる。また本発明のカプラーは他の種類のシアンカプ
ラーと併用することもできる。
プラーにいて用いられる方法及び技術が、同様に適用さ
れる。
るカラー写真形成用素材としても用いることができる
が、具体的には、外式発色法及び内式発色法が挙げられ
る。外式発色法として用いられる場合、本発明のカプラ
ーはアルカリ水溶液あるいは有機溶媒(例えばアルコー
ルなど)に溶解して、現像処理液中に添加し使用するこ
とができる。
ー写真形成用素材として用いる場合、本発明のカプラー
は写真感光材料中に含有させて使用する。
化銀乳剤に配合し、この乳剤を支持体上に塗布してカラ
ー感光材料を形成する方法が好ましく用いられる。
ガ及びポジフィルム並びにカラー印画紙等のカラー写真
感光材料に用いられる。
プラーを用いた感光材料は、単色用のものでも多色用の
ものでもよい。多色用感光材料では、本発明のカプラー
はいかなる層に含有させてもよいが、通常は緑感光性ハ
ロゲン化銀乳剤層または/および赤感光性ハロゲン化銀
に含有させる。多色用感光材料はスペクトルの3原色領
域のそれぞれに感光性を有する色素画像形成構成単位を
有する。各構成単位は、スペクトルのある一定領域に対
して感光性を有する単層または多層乳剤層からなること
ができる。画像形成構成単位の層を含めて感光材料の構
成層は、当業界で知られているように種々の順序で配列
することができる。
つのシアンカプラーを含有する少なくとも1つの赤感光
性ハロゲン化銀乳剤層からなるシアン色素画像形成構成
単位、少なくとも1つのマゼンタカプラーを含有する少
なくとも1つの緑感光性ハロゲン化銀乳剤層からなるマ
ゼンタ色素画像形成構成単位、(シアンカプラーまたは
/およひマゼンタカプラーの少なくとも1つは本発明の
カプラーである。)少なくとも1つのイエローカプラー
を含有する少なくとも1つの青感光性ハロゲン化銀乳剤
層からなるイエロー色素画像形成構成単位を支持体上に
担持させたものからなる。
層、中間層、保護層、下塗り層ないし下引層等を有する
ことができる。
は、従来公知の方法に従えばよい。例えばトリクレジル
ホスフェート、ジブチルフタレート等の沸点が175℃
以上の高沸点有機溶媒または酢酸ブチル、プロピオン酸
ブチル等の低沸点溶媒のそれぞれ単独にまたは必要に応
じてそれらの混合液に本発明のカプラーを単独または併
用して溶解した後、界面活性剤を含むゼラチン水溶液と
混合し、次に高速回転ミキサーまたはコロイドミル等で
乳化した後、ハロゲン化銀に添加して本発明に使用する
ハロゲン化銀乳剤を調製することができる。
しく用いられるハロゲン化銀組成としては、塩化銀、塩
臭化銀または塩沃臭化銀がある。また更に、塩化銀と臭
化銀の混合物等の組合せ混合物であってもよい。即ち、
ハロゲン化銀乳剤がカラー用印画紙に用いられる場合に
は、特に速い現像性が求められるので、ハロゲン化銀の
ハロゲン組成として塩素原子を含むことが好ましく、少
なくとも1モル%の塩化銀を含有する塩化銀、塩臭化銀
または塩沃臭化銀であることが特に好ましい。
される。また、所望の波長域に光学的に増感できる。
程、保存柱、あるいは写真処理中のカブリの防止、およ
び/または写真性能を安定に保つことを目的として写真
業界においてカブリ防止剤または安定剤として知られれ
ている化合物を加えることができる。
には、通常感光材料に用いられる色カブリ防止剤、色素
画像安定化剤、紫外線防止剤、帯電防止剤、マット剤、
界面活性剤等の各種添加剤を用いることができる。
スクロージャー(ResearchDisclosur
e)176巻、22〜31頁(1978年12月)の記
載を参考にすることができる。
材料は、当業界公知の発色現像処理を行なうことにより
画像を形成することができる。
感光材料は、親水性コロイド層中に発色現像主薬を発色
現像主薬そのものとして、あるいはそのプレカーサーと
して含有し、アルカリ性の活性化浴により処理すること
もできる。
材料は、発色現像後、漂白処理、定着処理を施される。
漂白処理は定着処理と同時に行なってもよい。
れる。また水洗処理の代替えとして安定化処理を行なっ
てもよいし、両者を併用してもよい。
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1 ポリエチレンで両面ラミネートされた紙支持体上に下記
の層を支持体側より順次塗設し、赤感光性カラー感光材
料試料1を作成した。尚、化合物の添加量は特に断りの
ない限り1m2 当りを示す(ハロゲン化銀は銀換算
値)。
5モル%含有)0.21モル及びジオクチルフタレート
0.45gに溶解した比較シアンカプラーa9.1×1
0−4モルかなる赤感性乳剤層。
2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジンナ
トリウム塩をゼラチン1g当り0.017gになるよう
添加した。次に、試料1において比較カプラーaを表1
に示すカプラー(添加量は比較カプラーaと同モル量)
に代えた以外は、全く同様にして、本発明の試料2〜8
を作製した。上記で得た試料1〜8は、それぞれ常法に
従ってウェッジ露光を与えた後、次の工程で現像処理を
行なった。
度計(コニカ株式会社製KD−7型)を用いて最高濃度
(Dmax)を測定し、さらに、上記各処理済試料を高
温・高湿(85℃、60%RH)雰囲気下に21日間放
置し、色素画像の耐熱・耐湿性を調べた。但し色素画像
の耐熱性、耐湿性は初濃度1.0に対する耐熱、耐湿試
験後の色素残留パーセントで表わす。
カプラーを用いた試料は、比較カプラーを用いた試料に
比べていずれもDmax及び色素残存率が高く、発色性
及び耐熱・耐湿性に優れていることがわかる。
方の面に酸化チタンを含有するポリエチレンをラミネー
トした支持体上に、以下に示す構成の各層を酸化チタン
を含有するポリエチレン層の側に塗設し多層ハロゲン化
銀カラー写真感光材料の試料9を作製した。塗布液は下
記の如く調整した。
化剤(ST−1)10.0g、色素画像安定化剤(ST
−2)6.67g、添加剤(HQ−1)0.67g、イ
ラジエーション防止染料(AI−3)、高沸点有機溶媒
(DNP)6.67gに酢酸エチル60mlを加え溶解
し、この溶液を20%界面活性剤(SU−1)7mlを
含有する10%ゼラチン水溶液220mlに超音波ホモ
ジナイザーを用いて乳化分散させてイエローカプラー分
散液を作製した。この分散液を下記条件にて作製した青
感性ハロゲン化銀乳剤(銀8.68g含有)と混合し第
1層塗布液を調整した。
と同様に調整した。
−1)を、第7層に(H−2)を添加した。塗布助剤と
しては界面活性剤(SU−2)、(SU−3)を添加
し、表面張力を調製した。なおハロゲン化銀写真感光材
料中の添加量は特に記載のない限り1m2当りのグラム
数を示す。
0℃に保温した2%ゼラチン水溶液1000ml中に下
記(A液)及び(B液)をpAg=6.5、pH=3.
0に制御しつつ30分かけて同時添加し、さらに下記
(C液)、及び(D液)をpAg=7.3、pH=5.
5に制御しつつ180分かけて同時添加した。pHの制
御は硫酸又は水酸化ナトリウムの水溶液を用いて行なっ
た。pAgの制御は、下記組成の制御液を用いた。制御
液の組成は、塩化ナトリウムと硫化カリウムからなる混
合ハロゲン化物塩水溶液であり、塩化物イオンと臭化物
イオンの比は、99.8:0.2とし、制御液の濃度
は、A液、B液を混合する際には、0.1モル/リット
ル、C液、D液を混合する際には1モル/リットルとし
た。
a5%水溶液と硫酸マグネシウムの2.0%水溶液を用
いて脱塩を行なった後、ゼラチン水溶液と混合して平均
粒径0.85μm、変動係数(σ/F)=0.07、塩
化銀含有率の99.5モル%の単分散立方体乳剤EMP
−1を得た。
用い50℃にて90分化学熟成を行ない、青感性ハロゲ
ン化銀乳剤(Em−B)を得た。
の添加時間を変更する以外はEMP−1と同様にして、
平均粒径0.43μm、変動係数(σ/F)=0.0
8、塩化銀含有率99.5モル%の単分散立方体乳剤E
MP−2を得た。
5℃で120分化学熟成を行ない、緑感性ハロゲン化銀
乳剤(Em−G)を得た。
の添加時間を変更する以外はEMP−1と同様にして、
平均粒径0.50μm、変動係数(σ/F)=0.0
8、塩化銀含有率99.5モル%の単分散立方体乳剤E
MP−3を得た。
0℃で90分化学熟成を行ない、赤感性ハロゲン化銀乳
剤(Em−R)を得た。
ラーC−1、C−2を表2に示すカプラー(添加量は比
較カプラーC−1、C−2の合計モル数と同モル量)に
代えた以外は、全く同様にして、試料10〜22を作製
した。
露光後、現像処理し、赤感性感光層の最高濃度(Dma
x)を測定した。
方法によって色再現性を評価した。
LV−400:コニカ株式会社製)とカメラ(コニカF
T−1 MOTOR:コニカ株式会社製)を用いてマク
ベス社製カラーチェッカーを撮影した。続いて、カラー
ネガ現像処理(CNK−4:コニカ株式会社製)を行な
い、得られたネガ像をコニカカラープリンター CL−
P2000(コニカ株式会社製)を用いて上記試料N
o.10〜22に82mm×117mmの大きさにプリ
ントし、前記と同様にして実技プリントを得た。プリン
トの際のプリンター条件は、カラーチェッカー上の灰色
がプリント上で灰色になるように各試料毎に設定を行な
った。
及び黒地性を目視により評価した。
−1及びC−2を用いた試料No.9は、色再現性につ
いて甚だ不充分である。また、比較カプラーc、dを用
いた試料No.10、11は、確かに青の色再現性の改
良が大きいものの、シアン及び緑の色再現性については
ほとんど改良が見られず、また最高濃度が低いため黒地
性が充分でない。
有する試料、ことにNo.12〜19は、シアン、青、
緑のいずれについても色再現性が良好であり、発色性が
良好で最高濃度も高く、黒地性に優れている。
ロゲン化銀カラー写真感光材料は、発色性が良好で充分
な発色濃度が得られる。また、従来用いられてきたシア
ンカプラーに比べ青及び緑領域の吸収が減少でき色再現
性が大幅に向上した。更に、色素画像の熱・湿度での色
相変化も少ない。
Claims (1)
- 【請求項1】一般式〔I〕または一般式〔II〕で表わ
される写真用シアンカプラー 【化1】 〔式中、R1及びR3は分岐アルキル基、置換基を有す
るアルキル基を表わし、R2及びR4は水素原子または
置換基を表し、X1及びX2は水素原子または発色現像
主薬の酸化体との反応により離脱しうる基を表わし、n
1及びn2は1〜5の整数を表す。〕
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP33336694A JP3236461B2 (ja) | 1994-12-15 | 1994-12-15 | 写真用シアンカプラー |
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