JP3233643B2 - 気密密閉包装およびその製造方法と製造機 - Google Patents

気密密閉包装およびその製造方法と製造機

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JP3233643B2 JP50480898A JP50480898A JP3233643B2 JP 3233643 B2 JP3233643 B2 JP 3233643B2 JP 50480898 A JP50480898 A JP 50480898A JP 50480898 A JP50480898 A JP 50480898A JP 3233643 B2 JP3233643 B2 JP 3233643B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65BMACHINES, APPARATUS OR DEVICES FOR, OR METHODS OF, PACKAGING ARTICLES OR MATERIALS; UNPACKING
    • B65B11/00Wrapping, e.g. partially or wholly enclosing, articles or quantities of material, in strips, sheets or blanks, of flexible material
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、プラスチック容器に消費者物資(食料品お
よび非食料品)を包装することに関する。
特に、本発明は、包装される製品を載せる台と製品上
に展伸して台に溶接される熱可塑性カバーフィルムとで
構成される、改良された包装構造物に関する。
チーズや肉、加工肉、家禽、果物、野菜、魚、ピザな
どの食料品をはじめ、かなりの数の製品は現在、包装さ
れる製品が載置され、次に一般的に延伸PVC(ポリ塩化
ビニル)や延伸ポリオレフィンフィルムなどの伸縮性フ
ィルムでおおい包まれた、すなわちオーバラップ(ovre
wrap)された、平坦な支持体または好ましくはトレーな
どの台で構成される包装単位で販売されている。
この包装は、平坦な支持体が台として使用されると
き、または台がトレー状構成を有し、包装される製品の
高さがトレーの側壁より高いときに、特に有用である。
伸縮性フィルムは、張力下で製品の周囲に適用すると
き延長し、包装される製品の形状に適応する熱可塑性フ
ィルムであると規定される。延伸オーバラップは、一般
に水平型(horizontal)ストレッチ包装機または昇降機
型(elevator−type)ストレッチ包装機のいずれかを用
いて行われる。
横型ストレッチ包装機では、フィルムは予め延伸さ
れ、適切なグリップシステムによって張力下に維持され
たまま、製品に適用される。次にフィルムは長手方向
に、製品を支持する台の周囲に折り込まれ、中央密封機
により前記台の下で長手方向に密封される。次にフィル
ムチュービングは横断方向を切断され、こうして得られ
た前部および後部フラップは折り曲げられ、包装を加熱
ベルトに通すことにより、チュービング表面に対し溶接
される。
昇降機型ストレッチ包装機では、好適な台に載置され
た製品をフィルムに当てて上昇させることにより、フィ
ルムは引っ張られたまま、延伸される。次にフィルム
は、長手方向および横断方向の両方を、製品を支持する
台の周囲に折り込まれ、包装を加熱ベルトに通すことに
より、前記台の下面に対し一斉密封される。
使用するフィルムの種類によっては、加熱ベルトに通
すだけでは、包装を仮付け溶接によって閉止するには不
十分な場合がある。そのような場合、駆動式オーバーヘ
ッド圧力ローラが加熱ベルトと一緒に作動する圧力補助
溶接段階が必要である。
しかし、いずれの場合も、得られる溶接では必ずしも
気密密閉パッケージが達成されるとは限らない。その結
果、包装された製品から滲出するパージすなわち一般に
液体が包装から漏れ、その包装及び/又はそれに近接し
て保管されている他の包装の外側を汚損することがあ
る。さらに、仮付け溶接領域における液体の存在は仮付
け溶接の強度を低下し、オーバラップフィルムが容易に
外れることがあり、いずれにしても包装が緩くなる。
PVCは、顕著な伸び率に加えて、非常に優れた弾性特
性、すなわち優れた伸び弾性回復率および非常に低い永
久ひずみのため、延伸オーバラップに最も一般的に使用
されるフィルムである。
代替的に、延伸ポリオレフィンフィルムは、例えばヨ
ーロッパ特許出願EP−A−687,558号、特開平6−26267
3号(ダーウェント受入番号第94−337840号)、特開平
6−39973号(ダーウェント受入番号第94−103866
号)、特開平6−31882号(ダーウェント受入番号第94
−086225号)、特開昭60−155210号(ダーウェント受入
番号第85−239384号)、または特開平4−327936号(ダ
ーウェント受入番号第93−002817号)に記載されている
ようなものが、一般的に使用されている。
これらの伸縮性フィルムは、溶融重合体を薄膜状また
はチューブ状に成形できる平状フィルムダイまたは環状
フィルムダイを使用するキャスト押出成形または共押出
成形によって、あるいは上述の通り得られた2つまたは
それ以上のキャストフィルムの熱積層または接着積層に
よって、またはキャストフィルムの1層または複数層の
重合体層で被覆または押出被覆することによって、製造
することができる。代替的に、かつ好ましくは、これら
の伸縮性フィルムは、単層または多層チューブを形成
し、次にそれがまだ溶融しているうちに、それを気泡の
ように膨らまし、比較的小さい円形ダイから大径チュー
ブを生成するインフレーションフィルム(blown film)
(または熱インフレーションフィルム)工程によって製
造される。
前記伸縮性フィルムは、顕著な伸び率および好ましく
は優れた弾性特性を有する以外に、熱収縮性をも有す
る。すなわち、これらは、フィルム重合体のビカット
(Vicat)軟化温度より高く、それらの溶融温度より低
い温度まで加熱されると、収縮する。前記収縮性は、そ
の製造工程によって伸縮性フィルムに付与される。前記
工程は、急冷し、好適な配向温度まで再加熱し、単軸ま
たは2軸方向に配向した、いわゆる1次チューブまたは
シートの押出成形、共押出成形、または押出被覆を含む
(トラップバブル工程またはテンタフレーム工程)。あ
るいは、ヨーロッパ特許出願EP−A−410,792号に記載
されたいわゆる二重バブル法のように、溶融重合体の押
出成形または共有押出成形により熱インフレーションフ
ィルムを形成し、得られたフィルムをその配向温度以上
に加熱し、それをインフレーション法(blown bubble
process)によって再膨張させることを含むことがで
きる。これらの方法の1つによって得られる伸縮性フィ
ルムは、配向温度に近い温度に加熱されると、配向前の
その最初の寸法に戻ろうとして収縮する。
好適な熱収縮性延伸ポリオレフィンフィルムの例は、
例えばヨーロッパ特許出願EP−A−286,430号、ヨーロ
ッパ特許出願EP−A−369,790号、ドイツ特許出願GB−
A−2,154,178号、ヨーロッパ特許出願EP−A−562,496
号、米国特許US−A−5,460,861号等に記載されてい
る。
実際には、包装において、伸縮性フィルムは、PVCま
たは延伸ポリオレフィンフィルムのどちらでも同じ方法
で、上述の通り平坦な支持体上またはトレー内に載置さ
れた製品をオーバラップするために使用される。
熱収縮性伸縮性フィルムを使用する場合には、一斉密
閉段階の後の熱処理により、包装された商品にフィルム
をぴったり適応させることによって、包装の外観が向上
する。延伸オーバラップされた従来の包装は気密性が低
いという欠点以外に、延伸オーバラップによって包装す
る費用が、高価なポリオレフィン伸縮性フィルムを使用
する場合は特にそうであるが、ときには産業レベルで受
け入れられないほど高くなる。実際、 − 台およびその上に載置された製品のオーバラップ、
および − 台自体の下でともに溶接される両縁部間のオーバラ
ップ を達成するために、大表面のフィルムが必要になる。
大表面のフィルムが要求される結果、大量のプラスチ
ック廃棄物が発生し、最終的に処分しなければならない
という点に、この包装方法の追加的欠点が存在する。
防衛的な公開US−T−896016号は、食料品を含むトレ
ーと、加熱密閉接着剤によって前記トレーの外向きに伸
長するフランジに接着された高分子フィルムとで構成さ
れる密閉包装を開示しており、ここで、高分子フィルム
はフランジの外周の少なくとも一部分を超えて伸長する
タブ部を有し、タブを引っ張ることによって包装を容易
に開けられるようにする。
前記高分子フィルムは約25μmないし250μm(約1mi
lないし10mil)の厚さを有し、食料品の上に延伸されな
い。
技術上周知の通り、フィルムが食料品の上に延伸され
ない包装は、結果的にたるんで魅力の乏しい包装にな
り、これは、低温条件下で取り扱った後または保管した
後では、いっそう悪化する。
前記包装の別の欠点は、 − トレーのフランジに前記加熱密閉接着剤を塗り、 − フランジの外周を超えて伸長するフィルムの実質的
環状部を配置し、そこにタブを切るための材料を提供す
る、 というめんどうで高価な段階を必要とする製造方法に本
来備わっている。
米国特許US−3,587,839号の図6は、包装された製品
を含む比較的剛性のトレーで構成される包装を開示して
いる。ここで、トレーは上部の延伸された弾性フィルム
と下部の熱収縮フィルムとの間に閉止される。この包装
は、上部フィルムが追加的下部フィルムではなくトレー
に接着される包装に比べ、プラスチック材の大量の廃棄
物(すなわち下部フィルム)を含む。
引続き、米国特許US−3,587,839号に開示される包装
方法は、 − プラテンに熱収縮性フィルムを配置する段階、 − 製品または包装する製品を含む比較的剛性のトレー
を、前記熱収縮性フィルム上に配置する段階、 − 前記製品上または前記包装する製品を含む比較的剛
性のトレー上に、延伸可能な弾性フィルムを配置する段
階、 − フィルム保持装置を下方に移動し、前記製品の外周
または包装する製品を含む比較的剛性のトレーの外周の
周囲の線に沿って両方のフィルムをプラテンに対抗し
て、そこからおよびシーリングヘッドから外側に向かっ
て所定の距離の間隔で、前記シーリングヘッドのその後
の下降によって生じる前記上部フィルムの引張力が制御
されかつ均一になるように保持する段階、 − 前記製品の外周または前記包装される製品を含む比
較的剛性のトレーの外周の周囲の線に沿っておよび隣接
して、前記上部フィルムを前記下部フィルムに強制的に
接触させながら、前記シーリングヘッドを下降させる段
階、 − 前記シーリングヘッドの電気抵抗に電力を供給し、
両方のフィルムを充分に加熱して溶接密閉を形成し、前
記製品の外周または前記包装される製品を含む比較的剛
性のトレーの外周の周囲およびそれに隣接する連続線に
沿って両フィルムを切断する段階、 − こうして得られた包装を適切なステーションに移動
し、前記下部熱収縮性フィルムのかなりの収縮を達成す
る段階、 によって構成される。
前記方法では、シーリングヘッドは、上部フィルムを
引っ張ること、および両方のフィルムを充分に加熱して
溶接密閉を形成し、かつそれらを切断することの二つの
役割を有する。したがって、次の引っ張りおよび密閉段
階を実行する前に前記シーリングヘッドを冷却させるた
めに充分な時間が必要であり、そうしなければ高温のヘ
ッドは、上部フィルムを引っ張るときにこれに穴をあけ
てしまう。したがって、包装速度はかなり低下する。
米国特許US−2,147,384号は、表面に印刷刷りが受容
可能な材料の比較的硬い不透明な支持シートと、熱可塑
性弾性材料の対向する透明な膜とを備えたパッケージを
請求している。該透明な膜は、前記支持シートおよび膜
の縁部に沿って前記支持シートの表面上に延伸され取り
付けられている。接続されたこれらの縁部内の前記シー
トと膜との間に受容空間を設けるように構成され、前記
支持シートの縁部が波形をつけられ、前記透明な膜の縁
部が前記支持シートの波形に融着される。支持シート
は、好ましくはカゼインで被覆されたセルロース材で構
成することが好ましいと述べられている。対照的に、前
記透明な弾性ゴム膜の組成およびその弾性率について
は、全く情報が与えられていない。
前記包装の製造に適用される包装方法および包装機械
さえも、そうした文書からは実現できない。
本発明の目的は、実質的に剛性の台上に支持された製
品の気密密閉パッケージならびに前記包装を高速で製造
する方法および機械を提供することである。
本発明の別の目的は、実質的に剛性の台上に支持され
た製品の気密密閉パッケージ、ならびに先行技術に従っ
て必要とされるより少量のプラスチック材料を使用し
て、前記包装を製造する方法および機械を提供すること
である。
包装される製品は特に高い垂直断面形(profile)を
有し、実質的に剛性のトレーに配置されることが好まし
い。
発明の概要 本発明の第1目的は、 i)実質的に剛性の台と、 ii)前記実質的に剛性の台上に支持された包装される製
品と、 iii)製品上に伸長し、製品の周囲全体にわたって前記
実質的に剛性の台に溶接される熱可塑性の伸縮性フィル
ムとを備え、 iv)前記熱可塑性の伸縮性フィルムが、製品のための気
密密閉エンクロージャ(囲み)を形成するように、密閉
線に沿って前記実質的に剛性の台に加熱溶接される 気密密閉パッケージを提供することである。
本発明の好適な実施形態では、前記実質的に剛性の台
は、へこんだまたはくぼんだ中央部と上向きに伸長する
側壁と連続フランジを具備する周辺リムとを有するトレ
ーであり、前記熱可塑性の伸縮性フィルムは製品上に伸
長し、トレーの周囲全体にわたって前記連続フランジ上
の前記密閉線に沿って熱溶接される。
本発明のいっそう好適な実施形態では、包装される製
品はトレーの側壁より高い。
本発明の第2目的は、製品用の気密密閉パッケージを
製造する方法であって、 a)実質的に剛性の台を設ける段階と、 b)包装される前記製品を前記実質的に剛性の台上に載
置する段階と、 c)前記製品の周囲全体にわたって熱可塑性の伸縮性フ
ィルムを延伸させる段階と、 d)前記熱可塑性の伸縮性フィルムを前記実質的に剛性
の台に製品の周囲全体にわたって溶接する段階と、 e)前記実質的に剛性の台の外周を超えて伸長する伸縮
性フィルムの少なくとも一部を切断する段階とからなる
方法であり、 f)前記延伸させる段階が、圧力線に沿って前記実質的
に剛性の台に前記フィルムを延伸し押し当てることによ
って実行され、 g)前記実質的に剛性の台に前記フィルムへの溶接する
段階が、製品の気密密閉エンクロージャが形成されるよ
うに密閉線に沿って加熱することによって実行される、 方法を提供することである。
本発明の包装および方法では、伸縮性フィルムは少な
くとも1方向に少なくとも10%、望ましくは少なくとも
15%、いっそう望ましくは少なくとも20%延伸されるこ
とが望ましい。一般的に、伸縮性フィルムは横断方向お
よび長手方向の両方に延伸する。そのような場合、伸縮
性フィルムが1方向に延伸する度合いは、もう1つの方
向に比べて異なることがある。
好ましくは、熱収縮伸縮性フィルムが使用される場
合、前記方法は更に前記包装を熱し、それにより、熱収
縮伸縮性フィルムが収縮することを含む。
本発明による方法の好適な実施形態では、実質的に剛
性の台は、へこんだまたはくぼんだ中央部と上向きに伸
長する側壁と連続フランジを具備する周辺リムとを有す
るトレーであり、前記延伸熱可塑性フィルムは製品上に
伸長し、トレーの周囲全体を前記連続フランジ上の前記
密閉線に沿って熱溶接される。
本発明による方法のいっそう好適な実施形態では、ト
レーの中央部の上面に載置される製品はトレーの側壁よ
り高い。
さらにいっそう好適な実施形態では、包装される製品
は新鮮な家禽であり、包装方法とは家禽の包装を指す。
本発明の第3目的は、気密密閉パッケージを製造する
包装機を提供することであり、前記包装機は、 A)熱可塑性の伸縮性フィルムを供給する手段と、 B)包装される製品を載せた実質的に剛性の台上に前記
フィルムを前進させる手段と、 C)前記フィルムを製品の周囲全体にわたって延伸する
手段と、 D)前記延伸したフィルムを製品の周囲全体にわたって
前記実質的に剛性の台に溶接する手段と、 E)前記実質的に剛性の台の外周を超えて伸長する伸縮
性フィルムの少なくとも一部を切断する手段と、 によって構成され、 F)前記延伸する手段は、圧力線に沿って前記実質的に
剛性の台に前記フィルムを延伸して押しつけることがで
きる第1フレームを含み、 G)前記溶接する手段は、前記製品の気密密閉エンクロ
ージャを形成するように密閉線に沿って前記実質的に剛
性の台の前記伸縮性フィルムを熱溶接することができる
第2フレームを含む。
明らかになるように、本発明は、圧力線に沿って作動
する第1延伸フレームによりフィルムに延伸圧力を加
え、かつ別個に密閉線に沿って作動する第2溶接フレー
ムよりフィルムを熱溶接することによって、気密密閉パ
ッケージを製造するという点で、先行技術の欠点を克服
する。したがって、フィルムに穴があくことが回避さ
れ、それにより完成した包装の品質が改善され、製造速
度も改善される。
さらに、プラスチック材の浪費も最小限に減少され
る。
図面の簡単な説明 図1は、内部に製品を含む、本発明による気密密閉パ
ッケージの略側面図を示し、ここで、台がトレー様の形
状を持ち、包装された製品はトレーの側壁より高い、好
適な実施形態に関する。
図2は図1の包装の略平面図を示し、ここで台は角の
部分を丸くした従来の矩形のトレーである。
図3aは、本発明の包装機においてフイルムを押さえつ
ける装置およびフィルムを延伸してそれを包装される製
品が載置された台の近くまで下降させる装置の略正面図
を示す。
図3bは、図3aの包装機の装置の略側面図である。
これらの図に示す装置は、本発明による方法の包装形
成順序の第1段階を実行するために適切に使用すること
ができる。
図3cは図1の包装機の密閉ステーションの略断面図で
あり、製品の周囲全体にわたってフィルムを延伸する第
1段階および実質的に剛性の台に延伸したフィルムを密
閉する第2装置が示されている。この図に示す装置は、
実質的に剛性の台がトレーであり、包装される製品がト
レーの側壁より高い、好適な実施形態に関連する。これ
は、本発明による方法の包装形成順序を完成させるため
に、適切に使用することができる。
図4は、図3a、図3b、および図3cに部分的に示した本
発明による包装機全体の部分断面略拡大側面図である。
図5は、図4のV−V面における部分断面図である。
図6は、図4の包装機の第1延伸フレームおよび第2
溶接フレームの底面図である。
図7および図8は、図6の延伸フレームのそれぞれ側
面図および上面図である。
定義 ここで使用する「製品上」という語句は、製品または
それを含むトレーが上向きの位置にあるときに製品の上
を覆う包装部品の位置を指す。
ここで使用する「ライナ」という用語は、トレーの場
合はその内部または外部表面に対応する台の上面または
下面のどちらかを裏当てまたは被覆する薄膜、積層物、
織物、または被覆物を指す。上面/内部表面の場合、ラ
イナは一般的に製品に直接接触する。ここでいう「内部
表面」とは、製品が載置される空間を形成または規定す
る表面である。
ここで使用する「外周」とは、平面図で見たときに、
関連要素、例えば実質的に剛性の台、トレー、ライナ、
またはカバー伸縮性フィルムの外縁部を指す。
多層フィルムまたはシートに関連してここで使用する
語句「外層」とは、その構造の別の層に直接接着されて
いる主要表面が1つ以下のいずれかの層を指す。語句
「中間層」または「内層」とは、その主要表面の両方が
その構造の別の層に直接接着されているいずれかの層を
指す。「溶接層」という用語は、実質的に剛性の台への
伸縮性フィルムの溶接に関与する外層を指す。
ここで使用する語句「熱密閉可能層」および「熱密閉
層」という語句は、溶接段階で少なくともそれぞれの密
閉開始温度までそれらを加熱することによって相互に直
接接着される、伸縮性フィルムおよび台または台のライ
ナ(好適な実施形態ではトレーまたはトレーライナ)の
溶接層を指す。
加熱は、適宜、加熱棒、熱線、温風、赤外放射、超音
波放射、無線または高周波放射など、様々な方法のいず
れか1つまたは複数によって実行することができる。
溶接層に関連して上で使用した「直接接着される」と
は、ここでは、間に接着剤、糊、またはその他のいかな
る層も介在しない、前記2つの層間の相互の接触と定義
される。
ここで使用される「伸縮性フィルム」とは、ASTM(米
国材料試験協会)D−882(方法A)の条件下で、0.2N/
m(2kg/cm)以下の延伸力を加えることによって、破損
することなく、その当初の長さの少なくとも150%だけ
室温で延伸可能な(冷延伸)フィルムを指す。
ここで使用する「熱収縮性」という用語は、ASTM D
−2732に従って90℃に加熱したときに、少なくとも1方
向に少なくとも5%の自由収縮を示すフィルムを指す。
ここで使用する「ポリオレフィン」という用語は任意
の高分子オレフィンを指し、直鎖状、枝分れ、環状、脂
肪族、芳香族、置換、または非置換オレフィンとするこ
とができる。さらに特定的には、ポリオレフィンという
用語には、オレフィンの単独重合体、オレフィンの共重
合体、オレフィンと例えばビニル単量体などオレフィン
と共重合可能な非オレフィン系共単量体との共重合体、
その変性重合体、および類似物が含まれる。均質および
不均質重合体が含まれる。特定の例として、ポリエチレ
ン単独重合体、ポリプロピレン単独重合体、ポリブテ
ン、エチレン−α−オレフィン共重合体、プロピレン−
α−オレフィン共重合体、ブテン−α−オレフィン共重
合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アク
リル酸エステル共重合体、エチレン−アクリル酸ブチル
共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチ
レン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共
重合体、変性ポリオレフィン樹脂、イオノマ樹脂、ポリ
メチルペンテン等が挙げられる。
ここで使用する「不均質重合体」という語句は、比較
的幅広い範囲の分子量および比較的幅広い範囲の組成分
布の重合反応生成物を指す。
ここで使用する「均質重合体」という語句は、比較的
狭い分子量分布および比較的狭い組成分布の重合反応生
成物を指す。
ここで使用する「エチレン−α−オレフィン共重合
体」という語句は、多様なポリエチレン共重合体群を包
含する。さらに特定的には、この期句は、直鎖状低密度
ポリエチレン(LLDPE)、超低(very low)密度および
極低(ultra low)密度ポリエチレン(VLDPEおよびULD
PE)などの不均質材料のみならず、エクソン・ケミカル
社(Exxon Chemical Company)から入手可能なメタロ
セン触媒生成EXACTTM直鎖状均質エチレン−α−オレフ
ィン共重合体樹脂、および三井石油化学(Mitsui Petr
ochemical Corporation)から入手可能なTAFMERTM直鎖
状均質エチレン−α−オレフィン共重合体樹脂などの均
質重合体も包含する。ダウ・ケミカル社(Dow Chemica
l Company)から入手可能なAFFINITYTM樹脂として知ら
れる長い鎖状の枝分れ均質エチレン−α−オレフィン共
重合体のようなその他のエチレン−α−オレフィン共重
合体も、別の種類の均質エチレン−α−オレフィン共重
合体として含まれる。
発明の詳細な説明 図1および図2は、トレーの形状を有する実質的に剛
性の台3上に製品2を含む、本発明によるパッケージ1
を示す。前記トレー3は底面4を有し、そこから壁5
が、一般的に底面の向合う側に広がりながら、フランジ
を備えた外周リム6まで伸長する。伸縮性フィルム8
は、フランジ7の位置でトレーの内部表面を溶接するこ
とによって、トレー3上の製品2を閉囲する。
図1は、トレーの側壁より高い製品を包装する最も好
適な実施形態に関連する。
図3aおよび図3bにおいて、符号10はフィルム供給ロー
ルであり、11aおよび11bはフィルムロール支持体であ
り、12はピンチングロール、13はアイドルロール、14は
フィルム15を締め付けるグリップのチェーンである。
これもまた、実質的に剛性の台がトレー様の形状を有
し、包装される製品がトレーの側壁より高い好適な実施
形態に関連する図3cにおいて、符号16は2つの結合され
たフィルム延伸フレーム17と、加熱要素19を備えた2つ
の結合された密閉フレーム18とを搭載した2レーンの機
械フレームである。延伸フレームは空気圧シリンダ20に
よって上昇し下降し、密閉フレームは空気圧シリンダ21
によって作動する。トレーは符号22で示され、23はトレ
ー22に支持される製品であり、24はトレー支持フレーム
であり、15は伸縮性フィルムであり、14は製品23上に伸
長する伸縮性フィルム15を密閉ステーションまで前進さ
せるグリップである。トレー支持フレーム24は、伸縮性
フィルムを締め付けるグリップと同期して移動し、対応
する装荷トレー22を密閉ステーションまで前進させる。
図4は、図3a、図3b、および図3cの装置によって構成
される包装機全体を示す。
供給ロール10は、フィルム15の巻きをほどくために、
電動機(図示せず)によって予め決められた速度で駆動
される。フィルムは巻きをほどかれながら、ロール11
a、11bおよびアイドルロール13によって駆動される2つ
の部分的に弓形になったベルト25によって案内される。
フィルム15は、従来の水平形ストレッチ包装機で周知の
通り、2つのチェーン14によって支持されるグリップに
よって引っ張られる(詳細は図示せず)。前記グリップ
は、フィルムの側縁部をピンチングロール12によって締
め付けるように作動する。次にチェーン14は、前記供給
ロール10の先端速度より予め選択された量だけ速い先端
速度でピンチングロール12によって駆動され、これによ
って前記フィルム15を長手方向に延伸する。
前記2つのグリップチェーン14は、スプロケット結合
26、27、28、29、30、31によって密閉ステーションへの
往来を案内される。各結合のスプロケットは、前記2レ
ーンのトレー支持フレーム24(図3c、図5)の両側に設
置される。スプロケット結合12、26、29は、スプロケッ
ト結合12からスプロケット結合29に向かって心間距離が
増加する。したがって、前記2つのグリップチェーン14
間の距離は増加する。好適な実施形態では、前記スプロ
ケット結合12の心間距離d1は約390mmであり、一方前記
スプロケット結合29の心間距離d2は約400〜405mmであ
る。したがって、前記フィルム15は長手方向(矢印32)
に前進し、前記グリップチェーン14によってトレー22お
よびその中に含まれる製品23上を横断方向に延伸され
る。
トレー支持フレーム24(図3c)は、スプロケット34に
よって駆動されるチェーン33によって搬送される。
密閉ステーションの前記延伸フレーム17および密閉フ
レーム18は、平面断面図では、トレーフランジ221と同
じ形を有する(図5、図6)。さらに詳しくは、各延伸
フレーム17は、トレーフランジ221の内側外周(例えば
内側外周リム)と実質的に異なる外周リム171を有し
(図3c、図7、図8)、該外周リム171が、前記フィル
ム15を第1線に沿って前記トレーフランジ221に押し付
ける(つまり圧力線)。次に、各密閉フレーム18は、望
ましくは前記内側フランジ外周とおよび外側フランジ外
周との間にある第2線(つまり密閉線)に沿って、前記
フィルム15を前記トレーフランジ221に押し付ける外周
リム181を有する。
このようにして前記延伸フレーム17は、前記フィルム
15を第1線に沿って前記フランジ221に密着させ、次に
前記高温密閉フレーム18が、密閉段階を熱溶接によって
実行するために、別個の第2線に沿って前記フィルム15
と密着状態になる。
これによって、前記フィルム15は製品を含む各トレー
22に熱溶接され、こうして気密密閉パッケージ101が得
られる。
残りの穴のあいたフィルム15は、グリップがスプロケ
ット31によって起動されて開く密閉ステーションの出口
からグリップチェーン14によって放出される。次に、残
りのフィルム15はアイドルロール37によって案内されな
がら、回収ロール36に巻き取られる。図3a、図3bおよび
図4に概略的に示す装置によって実行される包装工程の
第1段階で、ロール10は巻きをほどかれ、フィルムロー
ル支持体11a、11bによって案内され、前記フィルム15は
ロール12に運搬され、そこに挟まれる。ピンチングロー
ル12はロール支持体11a、11bの速度より高い速度で作動
し、したがって前記フィルムの長手方向の延伸が可能に
なる。この段階で、グリップは締め付けられたフィルム
を下降し、図3bに示す前記実質的に剛性の台22上に搭載
された包装しようとする製品23上にそれを伸長させる。
一方、前記グリップチェーン14は、前記フィルムを横断
方向に延伸させるために相互に離れるように運動しなが
ら、前記フィルムを前進させる。
平坦な支持体を実質的に剛性の台として使用する場
合、または本発明の好適な実施形態に従って、トレー様
の形状を有する実質的に剛性の台を使用し、トレーの側
壁より高い製品を包装する場合、前記フィルム15は、包
装しようとする製品23上にフィルム自体を伸長すること
によって、追加延伸を実行する。
包装しようとする製品を支持する前記実質的に剛性の
台および前記製品上に伸長する前記伸縮性フィルム15は
次に、図3cおよび図4に概略的に示す密閉ステーション
へ前進する。
本発明による包装工程の第2段階は、図3cおよび図4
に概略的に示す装置によって適切に実行することができ
る。そうした実施形態では、製品23の周囲全体におよぶ
カバーフィルムの延伸は、シリンダ20によって駆動され
る延伸フレーム17を下降し、それらの外周リム171が前
記圧力線に沿って前記フィルム15およびトレーフランジ
221の前記内側外周リムと密着させることによって、改
善される。延伸フレームが所定の位置に着くと、加熱要
素19によって加熱された密閉フレーム18が、機械フレー
ム16によって支持される空気圧シリンダ21によって下降
し、その外周リム181が前記密閉線に沿って前記トレー
フランジ221に前記フィルム15を押し付ける。密閉フレ
ームは、伸縮性フィルムをトレーリムに熱溶接するため
に必要な温度で必要な時間だけ下の位置に維持される。
この時間中、密閉フレームは伸縮性フィルム15およびト
レー22をトレー支持フレーム24に押しつけ続ける。
図3cおよび図4は、2レーンの包装機を示す。本発明
の包装機は、本発明から逸脱することなく、単一レーン
またはその他の多数レーンを含むように設計できること
も理解しなければならない。選択は、包装すべき製品の
数、機械の速度、および伸縮性フィルムの幅によって異
なる。
図3cおよび図4は、伸縮性フィルムがトレーフランジ
に加熱密閉される好適な実施形態に関係するが、本発明
は、超音波、無線または高周波溶接などによってプラス
チックを接合できるどんな適切な密閉フレームをも包含
することをも理解しなければならない。
剛性の台は、半剛性または望ましくは剛性熱可塑性材
料で形成すると有利である。これらの用語は、プラスチ
ックまたはプラスチックシートを指す場合、ASTM D883
に規定する通りである。
適切な実質的に剛性の台は、発泡または非発泡、押出
または共押出または射出成形材料、または熱可塑性単層
または多層フィルムで裏当てした厚紙または段ボールの
シートとすることができる。
前記実質的に剛性の台がトレー様の形状を有する場
合、本適用例では、「剛性」という用語は、自立してお
り、かつその中に品物を載置したときにその形状が変化
しないトレーまたは容器を表わし、「半剛性」という用
語は、自立しており、かつ含まれる品物によって多少変
形することがあるトレーまたは容器を表わす。
実質的に剛性のトレーは、例えば発泡ポリスチレン
(EPS)、発泡ポリプロピレン(EPP)、発泡ポリエステ
ル(EPET)、および同様の発泡重合体などの発泡重合体
シートを熱成形することによって得ることができる。こ
れらのトレーは一般的に、高分子発泡シートの押出成形
の後に、当技術上周知の方法による高分子発泡シートの
硬化および熱成形を含む2段階工程によって製造され
る。これらの発泡トレーは事前成形するか、または包装
工程中にインライン成形することができる。望むなら
ば、酸素に対する障壁特性または改善された酸素に対す
る障壁特性および/または改善された密閉性を設けるた
めに、可撓性高分子フィルムシートを発泡トレーに接着
することができる。可撓性ライナ付き発泡トレーは、例
えば米国特許US−A−3,748,218号、US−A−3,793,135
号、US−A−4,055,672号、US−A−4,076,570号、US−
A−4,111,349号、US−A−4,332,858号、US−A−4,55
8,099号、US−A−4,659,785号、US−A−4,832,775
号、US−A−4,847,148号に記載されている。また、ラ
イナを使用して密閉性を改善する場合、伸縮性フィルム
を密閉しなければならないトレーフランジのみにそれを
接着することもできる。
これらの発泡重合体トレーは、発泡重合体の射出成形
によっても得ることができる。
代替的に、本発明による包装の製造に使用される実質
的に剛性のトレーは、厚紙トレーに、カバー伸縮性フィ
ルムに溶接できる上で規定した単層または多層の可撓性
熱可塑性フィルムを裏当てすることによって作成するこ
とができる。
さらに代替的に、実質的に剛性のトレーは、溶融重合
体の射出成形によって得ることができる。障壁特性また
は改善された障壁特性を所望する場合、射出成形トレー
に、例えばスプレー塗装段階によって、例えばPVdC層を
被覆することができる。
同様に、半剛性トレーは、単層または多層熱可塑性シ
ートを熱成形することによって得ることができる。酸素
に対する障壁特性を所望する場合、シートは、少なくと
も1層のPVdC、EVOH、ナイロン、EVOHとナイロンの混合
物などの酸素に対する障壁材で構成される。開始シート
の厚さおよび加えられる深絞りの程度によって、得られ
るトレーは多少の差はあるが厚くなり、したがって多少
の差はあるが実質的に剛性になる。いずれにしても、こ
れらのトレーの基本的要件は、単層シートに使用される
重合体、あるいは多層シートの場合には、製品と接触す
る外層に使用される重合体または重合体混合物が、伸縮
性フィルムに溶接できることである。本発明に従って包
装のトレーとして熱成形して使用できる単層または多層
シート用の材料の例として、例えばポリオレフィン、PV
C、ナイロン、ポリウレタン、PVC/ポリオレフィン、ポ
リスチレン/ポリオレフィン、ナイロン/ポリオレフィ
ンポリエステル/ポリオレフィン、PVC/PVdC/ポリオレ
フィン、PS/PVdC/ポリオレフィン、および当技術上周知
の多くのその他の材料または材料の組合せがある。
本発明の好適な実施形態では、トレーは発泡重合体、
望ましくは発泡ポリスチレンに任意選択的に加熱密閉可
能なポリオレフィン材料を裏当てしたもの、発泡ポリプ
ロピレンまたは発泡ポリエステルで形成される。別の好
適な実施形態では、トレーはPVCまたはPCV伸縮性フィル
ムに容易に溶接できる重合体で形成される。
トレーの形状を有する台の好適な実施形態という用語
で特に言及される適切または好適な材料および製造方法
の上記記述は、平坦な支持体として成形された台にも明
瞭に適用される。
実質的に剛性の台の寸法は重要ではなく、包装される
製品の大きさによって異なる。実質的に剛性の台は包装
される製品より大きく、気密密閉パッケージを得るため
に実質的に剛性の台に伸縮性フィルムを溶接できるよう
にするために、製品の周囲全体にわたって少なくとも0.
5cmの縁部を残さなければならない。
トレー様の形状を有する実質的に剛性の台を使用する
場合、前記トレーの寸法および特にトレーのへこんだ中
央部の寸法は、そこに包装される製品の大きさによって
異なる。本発明の好適な実施形態に従って、トレーの側
壁より高い製品を包装する場合、一般にトレーの側壁の
高さは、包装される製品の高さの約1/20ないし約19/20
とする。
また、実質的に剛性の台の厚さは、本発明による包装
および方法におけるその使用にとって重要ではない。一
般的に、その厚さは、実質的に剛性の台の特定の種類
(平坦な支持体かそれともトレー様の実質的に剛性の台
か、押出成形または射出成形のどちらによって得られる
か、発泡材または非発泡材のどちらで形成されるか、単
層か多層かなど)、および予想される適用によって異な
る。一般的に、そのような実質的に剛性の台は約150μ
mないし約5mmの厚さとし、望ましくは約200μmないし
約4mmの厚さとする。
トレー様の形状を有する実質的に剛性の台を使用する
場合、特に側壁がトレーの底面に対し直交せず、傾斜し
ている場合には、前記トレーは、伸縮性フィルムがトレ
ーに溶接されるフランジをトレーのリムの周囲全体に設
ける必要がある。そうしたフランジの存在により、トレ
ーをフィルムに逆に押しつける密閉フレームのアンビル
(anvil)(図3cに符号24で示すトレー支持フレーム)
の使用が事実上可能になり、信頼できる密閉が達成され
る。このフランジの大きさは、一般的に、トレーの周囲
全体にわたって少なくとも2mm幅の密閉を行うのに充分
である。トレーの側壁がトレーの底面に直交している場
合、トレー側壁自体が、密閉フレームのアンビルとして
作動する。
伸縮性フィルムまたは伸縮性フィルムの溶接層に使用
される材料の選択は、実質的に剛性の台の上面または実
質的に剛性の台のライナの上面に使用される材料の選
択、および伸縮性フィルムを実質的に剛性の台に溶接す
るために使用される材料によって決定される。
特に、伸縮性フィルムまたはその溶接層に使用される
重合体または重合体混合物は、付与される密閉条件下で
それ自体を実質的に剛性の台または実質的に剛性の台の
ライナの上面に加熱密閉するように選択される。
本発明の好適な実施形態に従って、EPSの実質的に剛
性の台が使用される場合、溶接層をスチレン系熱可塑性
エラストマで構成される伸縮性フィルムをカバーフィル
ムとして使用することが望ましく、フィルムと実質的に
剛性の台を、加熱されたフレームによって、これらを一
緒にフレームのアンビルに押し付けることによって加熱
密閉することが望ましい。
そうした伸縮性フィルムの密閉層に適切に使用するこ
とができるスチレン系熱可塑性エラストマとして、スチ
レン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン−ブタジ
エン−スチレン3成分共重合体、スチレン−エチレン/
ブテン−スチレンブロツク3成分共重合体、およびスチ
レン−イソプレン−スチレン3成分共重合体が挙げられ
るが、これらだけに限定されない。伸縮性フィルムの密
閉層で使用する場合、前記熱可塑性エラストマは単に潤
滑剤や滑剤など従来の添加剤を調合するだけでよく、ま
た希望する場合は、それと相溶性の適切な重合体を配合
することもできる。
さらに特定的に、スチロフレックスBX6104(Styrofle
x BX6104)の商品名でBASFによって販売されているス
チレン−ブタジエンブロック共重合体は、EPSの実質的
に剛性の台に加熱密閉できる伸縮性フィルムを製造する
のに適切に使用することができる。前記伸縮性フィルム
は、熱収縮性である場合もそうでない場合もある。
ポリスチレンの台に関連して使用するのに適している
ものとして、国際特許出願WO95/32095号に記載されたα
オレフィン/スチレン共重合体を含むフィルムがある。
また、特開平8−11927号(ダーウェントダーウェント
受入番号第96−112039号)に記載されているフィルムも
適すると予想される。
代替的に、EPSの実質的に剛性の台を例えばポリエチ
レン、EVA、または直鎖状ポリエチレン層などのポリオ
レフィン層で裏当てする場合、ポリオレフィン伸縮性フ
ィルムを使用することが望ましい。そのような場合に適
切に使用できるポリオレフィン伸縮性フィルムとして、
例えば上に列挙した特許文献に記載されているものがあ
る。適切なポリオレフィン伸縮性フィルムの例として、
クライオバック(Cryovac) によってSSD310の商品名
で販売されている、エチレン−酢酸ビニル共重合体の表
皮層および中核層と低密度直鎖状ポリエチレン中間層を
有する5層の15μm厚さの対称構造、またはSES320の商
品名で販売されている、エチレン−酢酸ビニル共重合体
混合物と低密度および中密度の直鎖状ポリエチレンとの
表皮層とエチレン−酢酸ビニル共重合体の中核層と低密
度直鎖状ポリエチレン中間層を有する5層の15μm厚さ
の対称構造がある。
EPPの実質的に剛性の台のようなポリプロピレンの実
質的に剛性の台を使用する場合、カバーフィルムとして
使用できる適切な伸縮性フィルムは、アサヒ(Asahi)
によってH100Hの商品名で市販されているものがある。
高い延伸性を有するこのフィルムは、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体の表皮層とプロピレン−ブテン−エチレン
3成分共重合体の中核層とエチレン−酢酸ビニル共重合
体とポリプロピレンとエチレン−プロピレン共重合体の
混合物の中間層を持つ照射された5層の対称構造のよう
である。ポリプロピレンのトレーに関連して適切に使用
できる別の市販フィルムとして、クライオバックSSD310
がある。
特開平7−304882号(ダーウェント受入番号第96−03
5951号)または特開平7−314623号(ダーウェント受入
番号第96−054783号)に記載されているような伸縮性フ
ィルムも、ポリプロピレンの実質的に剛性の台に関連し
て使用するのに適していると予想される。
EPETの実質的に剛性の台など、ポリエステルの実質的
に剛性の台を使用する場合、カバーフィルムとして使用
できる適切な伸縮性フィルムは、ポリエステルまたはコ
ポリエステル、望ましくは可撓性コポリエステルの密閉
層を有する。
伸縮性フィルムの厚さは、50μm未満とすることが好
ましい。一般的に、本発明による包装および包装方法に
使用する伸縮性フィルムは、約8ないし約30μmの厚さ
であり、好ましくは約10ないし約25μmの厚さである。
本発明による方法および包装に使用するのに好適な伸
縮性フィルムは、0.2N/m(2kg/cm)以下の延伸力を加え
ることにより、破損することなく、当初の長さの少なく
とも180%だけ低温延伸することができるものである。
本発明による方法および包装に使用するのにいっそう
好適な伸縮性フィルムは、0.15N/m(1.5kg/cm)以下の
延伸力を加えることにより、破損することなく、当初の
長さの少なくとも180%だけ低温延伸することができる
ものである。
本発明による方法および包装に使用するのにいっそう
好適な伸縮性フィルムは、0.1N/m(1kg/cm)以下の延伸
力を加えることにより、破損することなく、当初の長さ
の少なくとも180%だけ低温延伸することができるもの
である。
さらに、好適な伸縮性フィルムは、高い伸び率に低い
永久ひずみを結合したものである。フィルムの永久ひず
みは、フィルムの標本を50%延伸し、30秒間弛緩させ、
次に標本の長さの増加率を測定することによって測定さ
れる。永久ひずみの低いフィルムとは、それを押す指の
変形力などによって延伸された後、その元の(平坦な)
状態を回復できるフィルムである。永久ひずみの低いフ
ィルムは、粗雑に取り扱われた後でも元の審美的に魅力
的な外観をより容易に維持する。
2つの直交方向の永久ひずみTDおよびMDは、インスト
ロン(Instron)張力計によって長さ12.5cm、幅2.5cmの
フィルムの細片で測定される。フィルムは、50%の延伸
が達成されるまで、試験片の端部を保持するジョーを一
定の速度で分離することによって、延伸される。次にジ
ョーを元の位置に戻し、フィルムの試験片を30秒間弛緩
させ、その長さを測定し、元の長さと比較する。
上述の通り、好適な伸縮性フィルムは、上記条件下で
20%未満の両方向の永久ひずみを示すものであり、いっ
そう好適なフィルムは、15%未満の永久ひずみを示すも
のである。
伸縮性フィルムは熱収縮性であってもよく、熱収縮性
の場合、一般的に、伸縮性フィルムは、少なくとも1方
向に90℃で少なくとも10%の自由収縮を示す。自由収縮
はASTM D−2732の方法によって測定される(5秒の浸
漬時間)。
大抵の適用では、本発明によるパッケージおよび方法
に使用される伸縮性フィルムおよび実質的に剛性の台
は、酸素に対する障壁特性を設ける必要はない。
しかし、酸素に対する障壁特性が必要である場合に
は、酸素に対する障壁台と共に酸素に対する障壁フィル
ムを使用しなければならない。酸素に対する障壁伸縮性
フィルムの1例として、その酸素に対する障壁層にエチ
レン−ビニルアルコール共重合体を使用した、オークラ
(Okura)によるエコラップBSS(Ecowrap BSS)フィル
ムがある。例えばEVA可塑化PVdCなど、適切に可塑化さ
れたPVdCも、酸素に対する障壁伸縮性フィルムの製造に
使用することができる。
本発明による包装方法では、必要な場合または望まし
い場合には、実質的に剛性の台の上面または一部に、適
切な手段によって、熱可塑性フィルムライナを接着す
る。例えば新鮮な家禽製品などの製品は前記実質的に剛
性の台上に載置され、またはトレー様の形状を持つ実質
的に剛性の台トレーを使用する場合は、トレーによって
形成されるくぼみ内に載置される。
図1ないし図4に示す好適な実施形態では、トレー様
の形状を持つ実質的に剛性の台が使用され、包装された
製品はトレーの側壁より高い。
任意選択的に熱収縮性の伸縮性フィルムは次に、製品
上に延伸され、製品の周囲全体にわたって実質的に剛性
の台に溶接され、またはトレー様の形状を持つ実質的に
剛性の台が使用される場合にはトレーのフランジに、溶
接される。
図3a、図3b、図3c、および図4に示す実施形態では、
フィルムは、フィルムロール10およびピンチロール12を
差動速度で走らせることによって最初に長手方向に延伸
され、次に、製品に向かって下降しながら離れていく例
えば1連のまたはチェーン状の把持手段14によって横断
方向に延伸される。平坦な支持体の形状またはトレー様
の形状を持つ実質的に剛性の台が使用され、図3cおよび
図4に示すように、製品がトレーの側壁より高い場合、
引っ張られたフィルムが製品の周囲全体にわたって延伸
されるときに、支持された製品の面に向かって把持手段
を下降させることによって、追加延伸が達成される。
所望の幅のフィルムウェプが得られると、把持手段
は、台上に載置された製品上に延伸されたフィルムを、
並列トラックに沿って移動させて密閉ステーションまで
前進させる。同時に、製品が載置される台も密閉ステー
ションへ前進される。
平坦な支持体の形状またはトレー様の形状を持つ実質
的に剛性の台が使用され、図3cおよび図4に示すよう
に、製品がトレーの側壁より高い場合、製品の周囲全体
にわたるフィルムの延伸は、延伸フレーム17によって促
進される。前記延伸フレームの外周は、包装される製品
の外周より大きく、かつ実質的に剛性の台の外側外周よ
り小さく、トレー様の形状を持つ実質的に剛性の台の場
合には、トレーの内側外周の輪郭を描く外周より小さ
い。この延伸フレームが下降すると、伸縮性フィルムは
横断方向および長手方向の両方とも製品の周囲全体によ
く適応する。伸縮性フィルムと実質的に剛性の台の熱溶
接は、上述の通り従来の手段によって達成することがで
きるが、好適な実施形態では、前記熱溶接は加熱密閉フ
レーム18を用いて実行される。前記密閉フレーム18は、
延伸フレーム17のそれと同じ形状を持ち、外周はそれよ
り大きく、望ましくはほんのわずかに大きい。延伸フレ
ームが定位置に着くと、密閉フレームは下降し、延伸さ
れたフィルムを実質的に剛性の台自体に押し付けること
によって、延伸されたフィルムを実質的に剛性の台に密
着させる。
図3cに示す好適な実施形態では、前記溶接は、トレー
フランジと同一の形状および同一の外周を有する加熱密
閉フレーム18を用いて加熱密閉することによって実行さ
れる。密閉は、トレー支持フレーム24によって支持され
たトレーフランジに延伸されたフィルムを押し付けるこ
とによって、達成される。図3cに示される実施形態で
は、密閉フレームは加熱手段19によって加熱される。密
閉温度は、技術上周知の通り、ともに密閉される材料の
種類によって適切に選択される。また、密閉部に加えら
れる圧力および密閉時間は、密閉される材料および選択
された密閉温度によって、容易に設定することができ
る。
上述の通り、その他の任意の従来の加熱密閉手段によ
って、伸縮性フィルムをトレーのリムに容易に溶接する
ことが、意図される。1例として、密閉フレーム上の加
熱要素19の代わりに、高周波によって溶接できる材料を
使用する場合、密閉フレームおよびトレー支持フレーム
24を両方とも、当技術上周知の通り、高周波発生装置に
接続して、伸縮性フィルムを実質的に剛性の台に高周波
密閉することができる。
気密密閉パッケージ101は次に、実質的に剛性の台の
外縁部付近、トレー様の実質的に剛性の台の場合にはト
レーフランジの外縁部付近まで下降されるナイフ、鋸
刃、または同等の手段によって相互に分離される。次
に、実質的に剛性の台の縁部またはトレーフランジを超
えて伸長する余分のフィルム材の一部または全部が切断
される。
加熱切断手段および熱収縮性伸縮性フィルムを使用す
る場合、加熱ナイフの熱により密閉部を超える残りの熱
収縮性伸縮性フィルムは収縮して、密閉領域近くまで、
すなわちトレーのリム近くまで、またはトレー様の実質
的に剛性の台を使用する場合にはトレーのフランジ領域
内まで後退し、フランジに沿ってビードが形成される。
熱収縮性伸縮性フィルムを使用する場合、包装される
製品の周囲全体にわたっていっそうぴったりと伸縮性フ
ィルムを収縮させるために、包装に任意選択的に別個の
熱処理を施すことができる。
上述の通り、大抵の適用では、酸素に対する障壁包装
材を使用する必要はなく、包装工程は大気圧下で実行さ
れる。しかし、場合によっては、包装された製品の保管
寿命を改善するために、支持された製品に対し引っ張ら
れたフィルムを延伸/下降させながら、例えば調整され
た雰囲気を流すことによって、または閉じた密閉ステー
ションでこの段階を実行することによって得られる適切
に調整された雰囲気下で、包装工程を実行すると便利で
ある。
図3cおよび図4は、上述の説明と同様に、一般的にト
レーフランジの上面への伸縮性フィルムの溶接に関係す
るが、代替的に、フィルムを前記フランジの外縁部の上
部を覆いおよびその周囲に延伸し、それを前記フランジ
の下面へ折り曲げ、そこでそれを溶接することも可能で
ある。こうして、気密密閉パッケージを達成しながら、
かつ、図3cおよび図4に示す好適な実施形態の場合のよ
うにトレーフランジの上面に伸縮性フィルムを溶接する
ことによって得られるほどの量ではないが、プラスチッ
ク材の量を節約することが可能である。
そのような場合、包装機は、伸縮性フィルムをトレー
フランジの外縁部を包むように折り曲げるための手段を
も含まなければならない。追加折曲げ段階およびトレー
フランジの下面への伸縮性フィルムの溶接を実行するた
めの上述の包装機の適切な改良は、当業者には容易に考
案することができる。
実施形態1 高さ約5cmの傾斜した壁と、トレーの外周全体にわた
って約0.8cmのフランジを持つトレーリムとを備えたポ
リスチレン発泡トレー(23cm×14.5cm)に、トレーの壁
から約5cm上まで伸長する新鮮な家禽製品が搭載され
る。これらのトレーは、コンベアによって所定の線速度
で2レーン密閉ステーションへ搬送される。カバーフィ
ルムは、0.035N/m(0.35kg/cm)の応力時の伸び率が150
%、永久ひずみが両方向とも20%未満で、厚さ約15μ
m、幅38cmのBASF社によるスチロフレックスBX6104の単
層伸縮性フィルムである。前記カバーフィルムは、上述
の延伸工程によって、長手方向に30%、横断方向に10%
延伸される。製品の周囲全体におけるフィルムの伸長に
より、さらに延伸率が追加される。各フレームが対応す
るトレーの内側外周の輪郭を描く外周を有する延伸フレ
ーム17が下降し、横断方向および長手方向の両方に製品
の周囲全体に伸縮性フィルムが適応し、延伸フレームが
定位置に着いた後、被加熱密閉フレーム18により、トレ
ー支持フレームに支持されたトレーフランジに伸縮性フ
ィルムが押し付けられる。次に延伸フレームおよび密閉
フレームは上昇し、密閉された包装は前方に運搬され
る。最後にトレーフランジの輪郭を描く刃により、トレ
ーの外側縁部より先にはみ出す余分の伸縮性フィルムを
除去する。
密閉段階で、密閉温度を変化させながら、密閉圧力を
2×10-3N/m2(2kg/cm2)、密閉時間を0.5秒に設定し
た。これらの密閉条件下で、80℃から200℃の間の温度
範囲で信頼できる密閉を得ることができることが明らか
になったが、好適な密閉温度は約120℃であった。
実施形態2 実施形態1のポリスチレン発泡トレーは、次の構造を
持つ可撓性フィルムを裏当てされる。その構造とはすな
わち、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)のシーラ
ント層(すなわちトレーフランジ領域で伸縮性フィルム
カバーに密閉させる層)、無水変性エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体の結合層、および発泡ポリスチレントレーに
結合するためのエチレン−アクリル酸メチル共重合体の
層である。
製品はトレーに載置され、クライオバック SSD−310
伸縮性フィルム(次の構造を有する厚さ15μmの熱収縮
性伸縮性フィルム)が製品上に延伸され、トレーリムの
フランジに沿って加熱密閉される。伸縮性フィルムの構
造とはすなわち、0.12N/m(1.2kg/cm)の応力時に150%
の伸び率を持ち、両方向の永久ひずみが15%未満のEVA/
LLDPE/EVA/LLDPE/EVAである。余分の伸縮性フィルム
は、加熱切刃によって切り落とされ、密閉部を超える余
分のフィルムの収縮のために、フランジに沿ってビード
が形成される。
実施形態3 実施形態1に示すのと同一サイズのトレーは、厚さ32
0μmのPVCシートの熱成形によって得られる。実施形態
1の場合と同様に、トレーの側壁より約5cm超えて伸長
する新鮮な家禽製品が搭載され、厚さ15μmの延伸PVC
フィルムが製品上に延伸され、次の条件下で加熱密閉フ
レームによって、トレーフランジに加熱密閉される。そ
の条件とは、密閉温度=175℃、密閉圧力=2.0×10-3N/
m2(2.0kg/cm2)、密閉時間=3秒である。
代替的に、延伸PVCフィルムを、従来の条件下で高周
波によってPVCトレーフランジに密閉することもでき
る。
トレーの側壁より6cm高い製品を用いて実行した実験
では、横断方向に約33ないし約45%、長手方向に約25な
いし約30%の延伸が好適であった。製品の高さがトレー
の側壁に対し1cmさらに増加すると、その結果として、
横断方向に約10%、長手方向に約5%の追加延伸が生じ
た。
比較例4 実施形態1と同じトレーに、トレーの側壁より約5cm
上に伸長する新鮮な家禽製品を搭載し、実施形態1と同
じ伸縮性フィルムでオーバラップする。次にフィルムの
縁をトレーの下部で長手方向に密閉し、次に前後のフラ
ップをトレーの縁部を包むように折り曲げ、トレーの底
面でチュービング表面に密閉する。包装機は従来のオオ
モリ水平型ストレッチ包装機(Omori horizontal str
etch wrapper)であった。
各包装に必要なフィルムの量を、回避できないくずも
含めて、cm2単位で比較することによって、本発明によ
る包装方法によって、従来の方法に対し50%を超える伸
縮性フィルムの節約が達成できることが明らかになっ
た。

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】i)実質的に剛性の台(3;22)と、 ii)前記実質的に剛性の台(3;22)上に支持され包装さ
    れる製品(2;23)と、 iii)少なくとも一つの方向に関して少なくとも10%延
    伸されて製品上に伸長し、製品の周囲全体にわたって前
    記実質的に剛性の台(3;22)に溶接される熱可塑性の伸
    縮性フィルム(8;15)であって、任意選択的に熱収縮可
    能である前記熱可塑性の伸縮性フィルムとからなり、 iv)第1線に沿って前記実質的に剛性の台(3;22)に延
    伸かつ押し付けられた前記熱可塑性の伸縮性フィルム
    (8;15)が、製品のための気密密閉エンクロージャが形
    成されるように、前記第1線とは異なる第2線に沿って
    前記実質的に剛性の台(3;22)に熱溶接される、気密密
    閉パッケージ(1;101)。
  2. 【請求項2】前記実質的に剛性の台(3;22)が、へこん
    だまたはくぼんだ中央部と上向きに伸長する側壁(5)
    と連続フランジ(7;221)を具備した外周リム(6)と
    を有するトレーであり、延伸された前記熱可塑性の伸縮
    性フィルム(8;15)が製品(2;23)上に伸長し、前記連
    続フランジ(7;221)上の前記第2線に沿ってトレー
    (3;22)の周囲全体にわたって熱溶接され、包装される
    前記製品(2;23)が任意選択的にトレー側壁(5)より
    高いことを特徴とする請求項1に記載の気密密閉パッケ
    ージ(1;101)。
  3. 【請求項3】前記熱可塑性の伸縮性フィルム(8;15)が
    ASTM D−882(方法A)の条件下で室温において、0.2
    N/m(2kg/cm)以下の延伸力をそれに加えたときに、破
    損することなくその元の長さの少なくとも180%延伸す
    ることが可能であることを特徴とする請求項1又は2に
    記載の気密密閉パッケージ(1;101)。
  4. 【請求項4】前記熱可塑性の伸縮性フィルム(8;15)
    が、50%低温延伸させ、30秒間弛緩させた後で、20%未
    満の永久ひずみを有することを特徴とする請求項1又は
    2に記載の気密密閉パッケージ(1;101)。
  5. 【請求項5】前記実質的に剛性の台(3;22)が、ヒート
    シール可能な熱可塑性フィルム(8;15)を任意選択的に
    裏当てされた発泡重合体であり、前記発泡重合体が任意
    選択的に発泡ポリスチレンであることを特徴とする請求
    項1から4のいずれか一項に記載の気密密閉パッケージ
    (1;101)。
  6. 【請求項6】前記熱可塑性の伸縮性フィルム(8;15)が
    ヒートシール層にスチレン系熱可塑性エラストマを含む
    ことを特徴とする請求項5に記載の気密密閉パッケージ
    (1;101)。
  7. 【請求項7】製品(2;23)の気密密閉パッケージ(1;10
    1)を製造する方法であって、 a)実質的に剛性の台(3;22)を提供する段階と、 b)包装される前記製品(2;23)を前記実質的に剛性の
    台上に載置する段階と、 c)前記製品(2;23)の周囲全体にわたって熱可塑性の
    伸縮性フィルム(8;15)を延伸させる段階であって、該
    熱可塑性の伸縮性フィルムが少なくとも一つの方向に関
    して少なくとも10%延伸される段階と、 d)前記熱可塑性の伸縮性フィルム(8;15)を製品(2;
    23)の周囲全体にわたって前記実質的に剛性の台(3;2
    2)に溶接する段階と、 e)前記実質的に剛性の台(3;22)の外側外周を超えて
    伸長する熱可塑性の伸縮性フィルム(8;15)の少なくと
    も一部を切断する段階とを備えており、 f)前記延伸させる段階が、第1線に沿って前記実質的
    に剛性の台(3;22)に前記熱可塑性の伸縮性フィルム
    (8;15)を延伸させ押し付けることによって実行され、 g)前記熱可塑性の伸縮性フィルム(8;15)の前記実質
    的に剛性の台(3;22)への前記溶接する段階が、製品の
    気密密閉エンクロージャが形成されるように第2線に沿
    って加熱することによって実行される方法。
  8. 【請求項8】前記第1線と前記第2線とが異なることを
    特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】前記実質的に剛性の台(3;22)がへこんだ
    またはくぼんだ中央部と上向きに伸長する側壁(5)と
    連続フランジ(7;221)を具備した外周リム(6)とを
    有するトレーであり、前記熱可塑性の伸縮性フィルム
    (8;15)が製品(2;23)上に伸長し、前記連続フランジ
    (7;221)上の前記第2線に沿ってトレー(3;22)の周
    囲全体にわたって熱溶接され、包装される前記製品(2;
    23)が任意選択的にトレー側壁(5)より高いことを特
    徴とする請求項7又は8に記載の方法。
  10. 【請求項10】前記熱可塑性の伸縮性フィルム(8;15)
    を前記段階c)の前に長手方向および横断方向の少なく
    とも一方に延伸させることを特徴とする請求項7から9
    のいずれか一項に記載の方法。
  11. 【請求項11】気密密閉パッケージ(1;101)を製造す
    る包装機であって、 A)熱可塑性の伸縮性フィルム(8;15)を供給する手段
    (10)と、 B)包装される製品(2;23)を支持する実質的に剛性の
    台(3;22)上に前記熱可塑性の伸縮性フィルム(8;15)
    を前進させる手段(12;14)であって、さらに任意選択
    的に前記可塑性の伸縮性フィルムを長手方向および横断
    方向の少なくとも一方向に延伸できる前記前進させる手
    段と、 C)包装される製品(2;23)の周囲全体にわたって前記
    熱可塑性の伸縮性フィルム(8;15)を延伸させる手段
    と、 D)延伸された前記熱可塑性の伸縮性フィルム(8;15)
    を製品(2;23)の周囲全体にわたって前記実質的に剛性
    の台(3;22)に溶接する手段と、 E)前記実質的に剛性の台(3;22)の外側外周を超えて
    伸長する延伸された熱可塑性の伸縮性フィルム(8;15)
    の少なくとも一部を切断する手段とを備えており、 F)前記延伸させる手段が、第1線に沿って前記実質的
    に剛性の台(3;22)に対し前記熱可塑性の伸縮性フィル
    ム(8;15)を延伸させ押し付けることができる第1フレ
    ーム(17)からなり、 G)前記溶接する手段が、前記製品のための気密密閉エ
    ンクロージャを形成するように、延伸された前記熱可塑
    性の伸縮性フィルム(8;15)を第2線に沿って前記実質
    的に剛性の台(3;22)に熱溶接することができる第2フ
    レーム(18)からなる包装機。
  12. 【請求項12】前記第1線と前記第2線とが異なること
    を特徴とする請求項11に記載の包装機。
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