JP3233263U - フォトダイオードチップとその製造方法 - Google Patents

フォトダイオードチップとその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3233263U
JP3233263U JP2021600081U JP2021600081U JP3233263U JP 3233263 U JP3233263 U JP 3233263U JP 2021600081 U JP2021600081 U JP 2021600081U JP 2021600081 U JP2021600081 U JP 2021600081U JP 3233263 U JP3233263 U JP 3233263U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
boss
region
electrode
electrode ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021600081U
Other languages
English (en)
Inventor
ホンリアン リュウ,
ホンリアン リュウ,
ヤンウェイ ヤン,
ヤンウェイ ヤン,
イフェン ル,
イフェン ル,
ゲ リュウ,
ゲ リュウ,
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Phograin Technology Shenzhen co Ltd
Original Assignee
Phograin Technology Shenzhen co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Phograin Technology Shenzhen co Ltd filed Critical Phograin Technology Shenzhen co Ltd
Application granted granted Critical
Publication of JP3233263U publication Critical patent/JP3233263U/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L31/00Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L31/02Details
    • H01L31/0224Electrodes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L31/00Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L31/18Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment of these devices or of parts thereof
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Light Receiving Elements (AREA)

Abstract

【課題】信頼性が向上するフォトダイオードチップを提供する。【解決手段】チップ基板と、チップ基板の片側の表面に配置され、チップ基板の表面に位置する負電極ボスと、負電極ボスのチップ基板を向いている側とは反対側の表面に位置する正電極ボスと、を有し、負電極ボスのチップ基板を向いている側とは反対側の表面に正電極ボスが位置する第一領域と、第一領域を囲む第二領域と、が設けられるエピタキシャル機能層と、正電極ボスの負電極ボスを向いている側とは反対側の表面に位置する第一電極リング13と、第二区域に位置する第二電極リング12と、を備え、第一電極リングには一つのパッド15が接続され、第二電極リングには二つのパッド14、16が接続されている。第二電極リングは、2本の並列金属線を介して他の素子と接続することができ、他の素子と接続すると、より低いインダクタンスを有し、2本の金属線による接続は、デバイス接続の信頼性を高めることができる。【選択図】図2

Description

本考案は、半導体デバイスの技術分野に関し、特にフォトダイオードチップとその製造方法に関する。
科学技術の継続的な発展に伴い、フォトダイオードチップは、人々の日常生活と仕事で広く適用されている。例えば、光ファイバー通信、データセンター、光学探測などの多くの分野で広く適用されており、人々の日常生活や仕事に巨大な利便性をもたらし、今日の人々にとって不可欠で重要なツールとなっている。
フォトダイオードチップは、他の素子と接続して使用される必要があり、従来のフォトショットチップの構造では、接続後のインダクタンスが高くなり、接続時の信頼性が低い。
上記の問題を解決するために、本考案にかかる技術案は、フォトダイオードチップが他の素子と接続された後のインダクタンスを低減させ、フォトダイオードチップの信頼性を向上させることができるフォトダイオードチップとその製造方法を提供する。
上記の目的を達成するために、本考案は以下の技術案を提供する。
フォトダイオードチップであって、
チップ基板と、
前記チップ基板の片側の表面に配置され、前記チップ基板の前記表面に位置する負電極ボスと、前記負電極ボスの前記チップ基板を向いている側とは反対側の表面に位置する正電極ボスと、を有し、前記負電極ボスの前記チップ基板を向いている側とは反対側の前記表面に前記正電極ボスが位置する第一領域と、前記第一領域を囲む第二領域と、が設けられるエピタキシャル機能層と、
前記正電極ボスの前記負電極ボスを向いている側とは反対側の表面に位置する第一電極リングと、
前記第二領域に位置する第二電極リングと、を備え、
前記第一電極リングには一つのパッドが接続され、前記第二電極リングには二つのパッドが接続されている。
好ましくは、上記フォトダイオードチップにおいて、全ての前記パッドが同一平面に配置されている。
好ましくは、上記フォトダイオードチップにおいて、前記正電極ボスの前記負電極ボスを向いている側とは反対側の前記表面は、光通過窓と、前記光通過窓を囲む周辺領域と、を有し、
前記第一電極リングは、前記周辺領域に位置し、前記光通過窓を囲み、
前記第二電極リングは、前記第二領域に位置し、前記正電極ボスを囲む。
好ましくは、上記フォトダイオードチップにおいて、前記チップ基板の前記エピタキシャル機能層が配置される側の前記表面は、第三領域と、前記第三領域を囲む第四領域と、を有し、
前記エピタキシャル機能層は、前記第三領域に位置し、
前記パッドは、いずれも前記第四領域に位置する。
好ましくは、上記フォトダイオードチップにおいて、前記第四領域、前記負電極ボス及び前記正電極ボスをカバーし、前記光通過窓、前記第一電極リング及び前記第二電極リングの位置に対応する開口を有する不動態化層をさらに備え、
すべての前記パッドは、前記不動態化層の前記チップ基板を向いている側とは反対側に位置する。
好ましくは、上記フォトダイオードチップにおいて、前記光通過窓および前記不動態化層をカバーする反射防止膜をさらに備える。
好ましくは、上記フォトダイオードチップにおいて、前記第二電極リングは、前記第一電極リングに接続される前記パッドを引き出すために使用される開口を有し、
前記第二電極リングは、中間部及び前記中間部の両端にそれぞれ接続される第一部及び第二部を備え、前記第一部と前記第二部との間に前記開口が設けられている。
好ましくは、上記フォトダイオードチップにおいて、前記第一部の前記第二部と対向する一端に前記パッドが接続され、前記第二部の前記第一部と対向する一端に別の前記パッドが接続されており、前記第一電極リングに接続される前記パッドは、前記第二電極リングに接続される二つの前記パッドの間に位置し、
もしくは、前記中間部の前記開口を向いている側とは反対側に、二つの前記パッドが接続されている。
好ましくは、上記フォトダイオードチップにおいて、前記第一電極リングは閉じた円形リングである。
好ましくは、上記フォトダイオードチップにおいて、前記チップ基板は、Feドープ半絶縁InP基板であり、
前記エピタキシャル機能層は、前記半絶縁InP基板格子にマッチングする多層サブ機能層を含み、
前記多層サブ機能層は、前記チップ基板の垂直な方向に積層されて設けられている。
好ましくは、上記のフォトダイオードチップにおいて、前記多層サブ機能層は、前記チップ基板の同じ側に順にエピタキシャル成長させた緩衝層、吸収層および表面に接触層が設けられる最上層を含み、
前記緩衝層は、前記負電極ボスを形成するために使用され、前記吸収層および前記最上層は、前記正電極ボスを形成するために使用され、
前記接触層は、前記第一電極リングと前記最上層との間に位置する、接触抵抗を低減するために使用される接触ユニットを含む。
本考案は上記のいずれか一項に記載のフォトダイオードチップを製造するフォトダイオードチップの製造方法を更に提供し、この方法は、
複数のチップ基板を含み、隣接する前記チップ基板の間にカッティングトレンチを有するウェハを提供するステップと、
前記ウェハの片側面にパターン化されたエピタキシャル機能層が形成され、前記エピタキシャル機能層は、各前記チップ基板の領域に対して、前記チップ基板の表面に位置する負電極ボスと、前記負電極ボスの前記チップ基板を向いている側とは反対側の表面に位置する正電極ボスと、を備え、前記負電極ボスの前記チップ基板を向いている側とは反対側の表面に前記正電極ボスが位置する第一領域と、前記第一領域を囲む第二領域と、を有するステップと、
前記正電極ボスの前記負電極ボスを向いている側とは反対側の表面に位置する、一つのパッドに接続される前記第一電極リングと、前記第二区域に位置する、二つのパッドに接続される前記第二電極リングと、を備える電極構造を形成するステップと、
カッティングトレンチに基づいて分割し、複数の単一粒子フォトダイオードチップを形成するステップを含む。
好ましくは、上記製造方法において、前記電極構造を形成する方法は、
同じ導電層により、前記第一電極リング、第二電極リング及び全ての前記パッドを製造するステップを含み、
全ての前記パッドは同じ平面にある。
好ましくは、前記製造方法において、前記正電極ボスの前記負電極ボスを向いている側とは反対側の表面は、光通過窓と、前記光通過窓を囲む周辺領域と、を有し、
前記電極構造を形成する方法は
前記光通過窓を囲む前記第一電極リングを前記周辺領域に形成するステップと、
前記正電極ボスを囲む前記第二電極リングを前記第二領域に形成するステップと、を含む。
好ましくは、上記製造方法において、前記チップ基板の前記エピタキシャル機能層が配置される側の表面は、前記エピタキシャル機能層が位置する第三領域と前記第三領域を囲む第四領域と、を有し、
前記電極構造を形成する方法は、前記第四領域に全ての前記パッドを形成させるステップを含む。
好ましくは、前記製造方法において、前記電極構造を形成する前に、
前記第四領域、前記負電極ボス及び前記正電極ボスをカバーし、前記光通過窓、前記第一電極リング及び前記第二電極リングの位置に対応する開口を有する不動態化層を形成するステップをさらに含み、
すべての前記パッドは、前記不動態化層の前記チップ基板を向いている側とは反対側に位置する。
好ましくは、上記製造方法において、前記第二電極リングは、前記第一電極リングに接続される前記パッドを引き出すために使用される開口を有し、前記第二電極リングは、中間部及び前記中間部の両端にそれぞれ接続される第一部及び第二部を備え、前記第一部と前記第二部との間に前記開口が設けられ、
前記第一部の前記第二部と対向する一端に前記パッドが接続され、前記第二部の前記第一部と対向する一端に別の前記パッドが接続されており、前記第一電極リングに接続される前記パッドは、前記第二電極リングに接続される二つの前記パッドの間に位置し、
もしくは、前記中間部の前記開口を向いている側とは反対側に、二つの前記パッドが接続されている。
好ましくは、上記製造方法において、前記ウェハの片側面にパターン化された前記エピタキシャル機能層を形成するステップは、
エピタキシャル成長プロセスによって前記ウェハの表面に緩衝層、吸収層および最上層を順次形成することと、
前記吸収層と最上層をエッチングして前記正電極ボスを形成し、前記緩衝層をエッチングして前記負電極ボスを形成することと、を含み、
前記最上層の表面に、前記第一電極リングと前記最上層との間に位置し、接触抵抗を低減するために使用される接触ユニットを有する接触層が設けられている。
上記の説明から分かるように、本考案の技術案によって提供されるフォトダイオードチップおよびその製造方法において、前記フォトダイオードチップは、チップ基板と、前記チップ基板の片側の表面に配置され、前記チップ基板の表面に位置する負電極ボスと、前記負電極ボスの前記チップ基板を向いている側とは反対側の表面に位置する正電極ボスと、を有し、前記負電極ボスの前記チップ基板を向いている側とは反対側の表面に前記正電極ボスが位置する第一領域と、前記第一領域を囲む第二領域と、が設けられるエピタキシャル機能層と、前記正電極ボスの前記負電極ボスを向いている側とは反対側の表面に位置する第一電極リングと、前記第二区域に位置する第二電極リングと、を備え、前記第一電極リングには一つのパッドが接続され、第二電極リングには二つのパッドが接続されている。本考案の前記フォトダイオードチップにおいて、第二電極リングが二つのパッドを有するように設置される。第二電極リングは、2本の並列金属線を介して他の素子と接続することができ、他の素子と接続すると、より低いインダクタンスを有し、2本の金属線による接続は、デバイス接続の信頼性を高めることができる。
本考案の実施例または先行技術の技術的解決策をより明確に説明するために、以下は実施例または先行技術の説明において必要とされる図面を簡単に紹介する。明らかに、以下の説明における図面は、本考案の実施例だけであり、本技術分野の一般的な技術者にとって、他の図面は、創造的な作業なしに、提供された図面によって得ることができる。
従来のフォトダイオードチップの電極構造の平面図である。 本考案の実施例によって提供されるフォトダイオードチップの正面平面図である。 図2に示すフォトダイオードチップにおける負電極の構造図である。 図2に示すフォトダイオードチップがA-A方向の断面図である。 本考案の実施例によって提供される他のフォトダイオードチップの正面平面図である。 本考案の実施例によって提供される一つの製造方法のフローチャート概略図である。 本考案の実施例によって提供される一つの製造方法のフローチャート概略図である。 本考案の実施例によって提供される一つの製造方法のフローチャート概略図である。 本考案の実施例によって提供される一つの製造方法のフローチャート概略図である。 本考案の実施例によって提供される一つの製造方法のフローチャート概略図である。 本考案の実施例によって提供される一つの製造方法のフローチャート概略図である。 本考案の実施例によって提供される一つの製造方法のフローチャート概略図である。 本考案の実施例によって提供される一つの製造方法のフローチャート概略図である。 本考案の実施例によって提供される一つの製造方法のフローチャート概略図である。 本考案の実施例によって提供される一つの製造方法のフローチャート概略図である。
以下、本考案の実施例における図面に基づいて、本考案の実施例における技術案を明確で、完全に説明する。説明した実施例は、全ての実施例ではなく、本考案の一部の実施例にすぎないことは明らかである。本考案の実施例に基づいて、当業者が創造的な労働がなされていない前提で得られた他のすべての実施例は、本考案の保護範囲に属する。
背景技術で述べたように、フォトダイオードチップは、他の素子と接続し合わせて使用される必要がある。例えば、フォトダイオードチップは一般的に、トランスインピーダンス増幅器と接続し合わせて使用される必要がある。フォトダイオードチップは、後の回路が増幅された電気信号に基づいて信号処理を行うために、弱い光信号を電気信号に変換し、トランスインピーダンス増幅器を介して一定強度の低雑音増幅を行う。
図1を参照すると、図1は従来のフォトダイオードチップの電極構造の平面図である。従来のフォトダイオードチップでは、正極42はパッド421を有し、負極41はパッド411を有する。パッド411およびパッド421は、それぞれ1本の金属線を介して他の素子の異なるパッドと電気的に接続される。前記金属線は直径が小さく、例えば25μmの金属線がよく使用され、接続後のインダクタンスが大きくなる。正極パッドと負極パッドはいずれも1本の金属線で接続されているため、信頼性が低い。
上記の問題を解決するために、本考案の実施例により提供されるフォトダイオードチップにおいて、負極には二つのパッドが設けられる。負極は、2本の平行な金属線を介して他の素子の異なるパッドと電気的に接続することができる。これにより、接続後のインダクタンスを低減させ、デバイス全体のパフォーマンスを高めることができる。また、2本の金属線を他の素子と並列に接続することで電気接続の信頼性を向上させることができる。一方の金属線に誤った溶接や破損などの故障が発生した場合、他方の金属線の接続が完全であり、二重保護の役割を果たすことができる。
本考案の上述目的、特徴及び利点をより明確に分かりやすくするために、以下、図面及び具体的な実施形態に基づいて本考案をより詳細に説明する。
図2〜図4を参照すると、図2は本考案の実施例によって提供されるフォトダイオードチップの正面平面図であり、図3は図2に示すフォトダイオードチップにおける負極の構造図であり、図4は図2に示すフォトダイオードチップがA-A方向の断面図である。示されたフォトダイオードチップは、チップ基板1と、チップ基板1の片側の表面に配置されるエピタキシャル機能層100とを含む。
前記エピタキシャル機能層100は、前記チップ基板1の表面に位置する負電極ボス101と、前記負電極ボス101の前記チップ基板1を向いている側とは反対側の表面に位置する正電極ボス102と、を有し、前記負電極ボス101の前記チップ基板1を向いている側とは反対側の表面に前記正電極ボス102が位置する第一領域と、前記第一領域を囲む第二領域とが設けられる。
前記フォトダイオードチップは、前記正電極ボス102の前記負電極ボス101を向いている側とは反対側の表面に位置する第一電極リング13と、前記第二区域に位置する第二電極リング12とを更に備える。ここで、前記第一電極リング13には一つのパッド15が接続され、前記第二電極リング12には二つのパッド14、パッド16が接続されている。第一電極リング13は、接続されたパッド15とチップの正極を構成し、第2電極リング12は、接続されたパッド14、16とチップの負極を構成する。
上記から分かるように、本考案の実施例にかかる前記フォトダイオードチップは、従来のチップの電極構造とは異なる。本考案の実施例にかかるフォトダイオードチップにおいて、正極は第一電極リング13及び一つのパッド15を備え、負極は第二電極リング12及び二つのパッド14、16を備える。従来のチップの正負極はいずれも一つのパッド構造であるのに対し、本考案にかかる実施例に提供されるフォトダイオードチップの負極は、2本の並列の金属線を介して他の素子の異なるパッドと電気的に接続されることができ、接続後のインダクタンスを低減させ、チップの信頼性を向上させることができる。ここで、前記他の要素は、トランスインピーダンス増幅器を含むが、これに限定されない。
前記フォトダイオードチップが他の素子と接続されやすいように、全ての前記パッドが同じ平面に配置される。
前記フォトダイオードチップにおいて、前記正電極ボス102の前記負電極ボス101を向いている側と反対側の表面は、光通過窓17と、前記光通過窓17を囲む周辺領域と、を有する。前記第一電極リング13は前記周辺領域に位置し、光通過窓17を囲み、前記第二電極リング12は前記第二領域に位置し、前記正電極ボス102を囲む。
前記フォトダイオードチップにおいて、前記チップ基板1の前記エピタキシャル機能層100が配置される側の表面は、第三領域と、前記第三領域を囲む第四領域と、を有する。前記エピタキシャル機能層100は前記第三領域に位置し、前記パッドはいずれも前記第四領域に位置する。このように、全ての前記パッドが同じ平面上に配置されていることを保証できる。
前記フォトダイオードチップは、前記第四領域、前記負電極ボス101及び前記正電極ボス102をカバーし、前記光通過窓17、前記第一電極リング13及び前記第二電極リング12の位置に対応する開口を有する不動態化層7をさらに備える。前記第一電極リング13は、対応する開口部を介して最上層5と電気的に接続され、第二電極リング12は、対応する開口部を介して緩衝層2と電気的に接続される。ここで、全ての前記パッドは、前記不動態化層7の前記前記チップ基板1を向いている側と反対側に位置している。
前記不動態化層7は少、なくとも1層のサブ層を有する。多層のサブ層を有する場合に、前記サブ層は積層されて設けられる。代替的な不動態化層7は、窒化ケイ素層と二酸化ケイ素層の二層のサブ層を含むことができる。窒化ケイ素層は、エピタキシャル機能層100に向かう側に配置されてもよい。
図4に示すように、前記フォトダイオードチップは、前記光通過窓17をカバーする反射防止膜9をさらに備える。前記反射防止膜9により、光通過窓17の位置の光透過率を増加させ、フォトダイオードチップの光電変換効率を向上させることができる。
図3に示すように、前記第二電極リング12は、前記第一電極リング13に接続されるパッド15を引き出すために使用される開口K1を有する。前記第二電極リング12は、中間部121と、前記中間部121の両端にそれぞれ接続される第一部122及び第二部123と、を備え、前記第一部122と前記第二部123との間に前記開口K1が設けられている。前記第一部122の前記第二部123と対向する一端に前記パッド14が接続され、前記第二部123の前記第一部122と対向する一端には別の前記パッド16が接続されている。前記第一電極リング13に接続される前記パッド15は、前記第二電極リング12に接続される二つの前記パッド14とパッド16の間に位置する。前記第一電極リング13は、閉じた円形リングである。
本考案の実施例にかかる前記フォトダイオードチップにおいて、前記チップ基板1はFeドープ半絶縁InP基板であり、前記エピタキシャル機能層100は、前記半絶縁InP基板格子にマッチングする多層サブ機能層を含む。前記多層サブ機能層は、前記チップ基板1の垂直な方向に積層されて設けられている。エピタキシャル成長プロセスによって、前記エピタキシャル機能層100を形成することができる。前記エピタキシャル機能層は、MOCVDエピタキシャル成長装置によって製造することができる。
具体的には、前記多層サブ機能層は、前記チップ基板1の同じ側に順にエピタキシャル成長させた緩衝層2、吸収層3および表面に接触層6が設けられる最上層5を含み、前記緩衝層2は、前記負電極ボス101を形成するために使用され、前記吸収層3および前記最上層5は、前記正電極ボス102を形成するために使用され、前記接触層6は前記第一電極リング13と前記最上層5との間に位置し、接触抵抗を低減するために使用される接触ユニットを含む。
上記のように、チップ基板1はFeドープの半絶縁InP基板であり、前記チップ基板の表面に、エピタキシャル成長プロセスによって、基板格子にマッチングするエピタキシャル機能層100を形成することができる。また、受信速度が10Gbpsであるフォトダイオードチップを形成することができ、フォトダイオードチップが長距離(数キロメートル、さらに数十キロメートル)で1310nmまたは1550nmの光信号を受信できるようにする。フォトダイオードチップにおけるいくつかの設計パラメータを調整することにより、通信距離を調整することができる。
前記フォトダイオードチップにおいて、チップ基板1の厚さは2μmより大きい。前記緩衝層2はドーピング濃度が1×1018cm−3を超えるInP緩衝層であり、その厚さは2μmより大きく、5μm未満である。前記吸収層3はドーピング濃度が5×1014cm-3より低いInGaAs吸収層であり、その厚さは0.5μmより大きく、3μm未満であり、この層のドーピング濃度は最も低い。この層のドーピング濃度は低いほどよく、ドーピング濃度が低すぎると、従来のプロセスが実現できなくなり、高すぎると、空乏層(図における吸収層3)が空乏状態になりにくいため、チップの静電容量が大きくなり、高速帯域幅の要求を満たすことができなくなる。本考案の実施例で提供された吸収層3の厚さは、ドーピング濃度が高すぎて高速帯域幅の要件を満たすことができないという問題を回避するために、従来のプロセス条件下でドーピング濃度を低くすることができる。最上層5は0.5μmより大きく2μm未満の厚さのInP最上層である。接触層6はInGaAs接触層であり、厚さは0.1より大きく、0.5μm未満である。
アクティブ領域4は、Zn拡散技術によって最上層5内に形成され、拡散深さは、最上層5の厚さよりも大きいので、その一部が前記吸収層3内に位置するようになる。アクティブ領域4の拡散深さは1μm〜1.5μmである。アクティブ領域4の拡散深さは、最上層5と吸収層3の厚さの合計より小さい。アクティブ領域7は、直径範囲が20μm〜40μmの円形エリアである。
前記フォトダイオードチップにおいて、前記チップ基板1の前記エピタキシャル機能層100を向いている側と反対側の表面に溶接層18が更に設けられる。前記溶接層18は、Au層であってもよい。前記溶接層18は、前記フォトダイオードチップをプリセットのキャリアプレートに固定するために使用される。前記溶接層18は、溶接層を備えるセラミックボード等であってもよい。
図4に示すように、本考案の実施例にかかる前記フォトダイオードチップにおいて、エピタキシャル機能層100が形成された後、エピタキシャル機能層100の前記チップ基板1を向いている側と反対側の表面に接触層6が形成される。接触層はパターン化され、第一電極リング13に対応する接触ユニットが形成され、この接触ユニット上で第一電極リング13が形成されるのを容易にする。その後、エッチングして、正電極ボス102及び負電極ボス101を形成し、不動態化層7および反射防止膜9を更に形成する。不動態層7には開口が設けられている。前記開口には、第一電極リング13を接続するための通孔8と、第二電極リング12を接続するための通孔10と、前記光通過窓17を露出するための通孔と、を備えられる。第一電極リング13が接触ユニットとの電気的な接触を容易にするために、前記通孔8は、接触ユニットの露出に使用される。また、第二電極リング12が当該部分の緩衝層2との電気的な接触を容易にするために、前記通孔10は、部分緩衝層2の露出に使用される。第一電極リング13が接触ユニットとの電気的な接触を容易にするため、反射防止膜9は、通孔8に対応する位置に通孔を有する。
他の素子と接続される時の金属線が増加したインダクタンスを低減させるために、本考案の実施例にかかる前記フォトダイオードチップにおいて、第一電極リング13にパッド15が接続され、第二電極リング12に第一パッド14と第二パッド16が接続されるように配置される。第一電極リングと第二電極リングがいずれもパッドである従来構造に対し、本考案の実施例にかかる前記フォトダイオードチップは、フォトダイオードチップがトランスインピーダンス増幅器と接続される時のインダクタンスを低減させることができる。第二電極リング12には二つのパッド14、16が接続されているので、トランスインピーダンス増幅器と接続する際に、当該二つのパッド14、16は、それぞれ1本の金属線を介してトランスインピーダンス増幅器におけるパッドと対応して接続することができ、2本の金属線は並行して、従来の1本の金属線を採用する方式に比べて、インダクタンスを大幅に低減させることができる。一般的に、トランスインピーダンス増幅器はフォトダイオードチップと電気的に接続するための三つのパッドを備え、第二電極リング12には二つのパッドが設けられ、第一電極リング13には一つのパッドが設けられることで、パッドの配置をより容易に引き出す。
具体的には、第二電極リング12の二つのパッドは、それぞれ1本の直径25μmの金属線を介して、トランスインピーダンス増幅器の二つのパッドに接続することができる。2本の金属線は並列に接続されているので、インダクタンスLは次式のように表すことができる。
Figure 0003233263
ここで、lは金属線の長さであり、dは金属線の直径であり、二者の単位はいずれもcmである。接続後、金属線によって導入されるインダクタ値Lにおいて、従来の構造では負極に一つのパッドが接続されて1本の金属線を利用する方式に対し、本考案の実施形態では、負極は二つのパッドを有しており、2本の金属線を利用して、それぞれトランスインピーダンス増幅器の二つのパッドと接続する。これは、金属線の直径を2倍にし、インダクタンス値を約1倍に減少したことに相当する。
本考案の実施例では、前記第二電極リング12に接続された二つのパッド、パッド14とパッド16の配置位置は、図2および3に示す方式に限定されず、本考案の図5に示すようであってもよい。図5は、本考案の実施例にかかる他のフォトダイオードチップの正面平面図である。この方式の図2及び図3に示す方式との異なる点は、前記第二電極リング12において、前記中間121部の前記開口K1を向いている側と反対側に、前記二つのパッド14、16が接続されている。
上記のフォトダイオードチップの実施例に基づいて、本考案の他の実施例は、図6〜図15に示すように、上記実施例に記載のフォトダイオードチップを製造するための方法を更に提供する。図6〜図15は、本考案の実施例にかかる製造方法の概略フローチャートであり、当該製造方法は以下のステップを含む。
ステップS11:図6および図7に示すように、複数のチップ基板1を含み、隣接する前記チップ基板1の間にカッティングトレンチ51を有するウェハ50を提供する。
ここで、図6はウェハ50の平面図であり、図7は図3がP−P’方向の断面図である。前記ウェハ50は、Feドープ半絶縁InPウェハである。ウェハ50の厚さは2μmより大きい。このように、各前記チップ基板1は、いずれもFeドープ半絶縁InP基板である。
ステップS12:図8および図9に示すように、前記ウェハ50の片側の表面にパターン化された前記エピタキシャル機能層100が形成される。
前記エピタキシャル機能層100は、各前記チップ基板1の領域ごとに、前記チップ基板1の表面に位置する負電極ボス101と、前記負電極ボス101の前記チップ基板を向いている側とは反対側の表面に位置する正電極ボス102と、を有する。そして、前記負電極ボス101の前記チップ基板1を向いている側とは反対側の表面に前記正電極ボス102が位置する第一領域と、前記第一領域を囲む第二領域と、が設けられる。
このステップでは、前記ウェハ50の片側の表面にパターン化された前記エピタキシャル機能層100を形成するように、以下のことを含む。
まず、図8に示すように、エピタキシャル成長プロセスによって、前記ウェハ50の表面に順に、緩衝層2、吸収層3および表面に接触層6が設けられる最上層5が形成される。同様に、接触層6もエピタキシャル成長プロセスによって形成されることができる。接触層6が形成された後、円形のアクティブ領域7がZn拡散技術によって形成される。ここで、緩衝層2、吸収層3、最上層5、接触層6およびアクティブ領域7の実現方式は、上記の実施例と同様であるため、ここでは説明を省略する。
次に、図9に示すように、前記吸収層3と最上層5をエッチングして正電極ボス102を形成し、前記緩衝層2をエッチングして負電極ボス101を形成する。正電極ボス102を形成する前に、接触層6をエッチングし、接触層6をパターン化する。パターン化された接触層6は、第一電極リング13と最上層5との間に位置し、接触抵抗を低減するために使用される接触ユニットを含む。
フォトリソグラフィーおよびウェットエッチングによって、前記接触層6をパターン化し、チップ基板1と1対1で対応する複数の接触ユニットを形成することができる。他の方法では、前記接触層6は、RIE(反応性イオンエッチング)によってパターン化されることもできる。各前記チップ基板にはそれぞれ前記接触ユニットが対応して設けられており、前記接触ユニットはリング状であり、当該リング状の中央領域は光通過窓17である。
前記接触層6をパターン化した後、フォトリソグラフィーおよびウェットエッチングを使用して前記吸収層3、および前記最上層5をパターン化して正電極ボス102を形成することができる。他の方法では、またRIEによって前記吸収層3および前記最上層5をパターン化して、前記正電極ボス102を形成することもできる。正電極ボス102のチップ基板1を向いている側とは反対側の表面は円形であり、当該円形の直径は40μm〜70μmである。当該直径は小さすぎると、製造プロセスが困難であり、後続のデバイスレベルの結合効率に影響を与える。その直径は大きすぎると、チップの帯域幅に影響を与え、通信速度が10Gbpsに満たない。
前記正電極ボス102が形成された後、同じプロセスで前記緩衝層2をパターン化し、負電極ボス101を形成することができる。正電極ボス102と負電極ボス101は、チップ基板1と平行する界面はいずれも円形である。負電極ボス101の高さは、緩衝層2の厚さによる。
ステップS13:図10〜12に示すように、電極構造を形成する。
前記電極構造を形成する前に、前記第四領域、前記負電極ボス及び前記正電極ボスをカバーし、前記光通過窓17、前記第一電極リング13及び前記第二電極リング12の位置に対応する開口を有する不動態化層7を形成する。ここで、全ての前記パッドは、前記不動態化層7の前記チップ基板を向いている側とは反対側に位置する。
前記電極構造は、前記正電極ボス102の前記負電極ボス101を向いている側とは反対側の表面に位置する第一電極リング13と、前記第二区域に位置する第二電極リング12と、を備える。ここで、電極構造の上面図は、上記図2及び図5に示すように、前記第一電極リング13にはパッド15が接続され、前記第二電極リングには二つのパッド14、16が接続されている。
このステップでは、前記電極構造を形成する方法は、同じ導電層により、前記第一電極リング13、第二電極リング12及び全ての前記パッドを製造することを含む。ここで、全ての前記パッドは、同じ平面にある。
前記正電極ボス102の前記負電極ボス101を向いている側とは反対側の表面は、光通過窓17と、前記光通過窓を囲む周辺領域と、を有する。このステップにおいて、前記電極構造を形成する方法は、前記光通過窓17を囲む前記第一電極リング13を前記周辺領域に形成することと、前記正電極ボス102を囲む前記第二電極リング12を前記第二領域に形成することと、を含む。
前記チップ基板1の前記エピタキシャル機能層100が配置される側の表面は、第三領域と、前記第三領域を囲む第四領域と、を有する。前記エピタキシャル機能層100は、第三領域に位置する。前記電極構造を形成する方法は、前記第四領域において全ての前記パッドを形成するステップを含む。
このステップでは、電極構造を形成する方法以下のことを含む。
まず、前記エピタキシャル機能層をカバーする不動態層7が形成される。PECVD装置によりパターン化された後のエピタキシャル機能層100表面に、順に窒化ケイ素層及びシリカ層を堆積して、不動態化層7を形成する。不動態化層7の厚さは0.1μmより大きく、1μm未満である。
次に、図10に示すように、不動態化層7がパターン化される。不動態化層7の表面には前記光通過窓17を露出するための開口を形成し、それに、第一電極リング13を接続するための通孔8を形成する。フォトリソグラフィー剥離及び蒸発プロセスにより、オーム接触層を通孔8内に形成し、接触抵抗をさらに低減することができる。
最後に、図11及び図12に示すように、パターン化された前記不動態層7の表面において、前記第一電極リング13及び前記第二電極リング12を製造する。
このステップでは、電極構造を形成する前に、前記光通過窓17をカバーする反射防止膜9を形成することを含む。前記反射防止膜9は、更に前記不動態化層7をカバーする。反射防止膜9はPECVD装置により形成され、厚さは0.1μmより大きく、0.5μm未満である。
反射防止膜9は、第一電極リング13を配置するための通孔11と、第二電極リング12を配置するための通孔10と、を有する。通孔10は、不動態化層7および反射防止フィルム9を貫通している。第一電極リング13は、通孔11および通孔8を介して接触層6と電気的に接続されている。反射防止膜9が形成された後、通孔10を形成すると同時に、その後のウェハ50分割を容易にさせるため、隣接するチップ基板1間の反射防止膜9を分離する。
まず、スパッタリング法またはe−beam(電子ビーム)蒸着およびフォトリソグラフィー剥離法により、通孔11および通孔10内にオーム接触層を形成する。次に、スパッタリング法またはe−beam(電子ビーム)蒸着およびフォトリソグラフィー剥離法により、第一電極リング13と第二電極リング12を形成する。
同じ導電層により、正電極ボス102上に第一電極リング13を製造し、負電極ボス101上に第二電極リング12及び二つの電極が接続されたパッドを製造する。第一電極リング13は、通孔8及び通孔11を介して接触層6と電気的に接触する。第二電極リング12は、通孔10を介して緩衝層2と電気的に接触する。電極構造を形成する導電層は、順に積層して設けられたTi層、Pt層、及び最も外側に位置するAu層を含む。Ti層は下部材料との結合安定性を増加させることができる。Ptは遷移層であり、TiとAuの間の拡散を増大させ、電極の信頼性を向上させることにより、Au拡散後のエピタキシャル機能層100の汚染を回避することができる。この導電層構造を採用することで、接触抵抗を効果的に低減することができ、チップの帯域幅の向上に寄与する。
ここで、Ti層の厚さは300Å〜700Åであり、Pt層の厚さは500Å〜1000Åであり、Au層の厚さは1500Å〜3000Åである。Ti層とPt層は、Au層のチップ内への拡散に一定の阻止作用を持ち、熱処理中のAuとチップ基板1の相互拡散問題を効果的に防ぐことができる。
ステップS14:図13〜15に示すように、カッティングトレンチ51に基づいて分割が実行され、複数の単一粒子フォトダイオードチップが形成される。
このステップでは、図13及び図14に示すように、前記ウェハを分割する前、前記ウェハ50の前記エピタキシャル機能層100を向いている側とは反対側の表面にパターン化された溶接層18が設けられている。
まず、図13に示すように、ウェハ50の表面をカバーする溶接層18が形成され、図14に示すように、後のウェハ50に対し分割処理を行うために、隣接するチップ基板1間の溶接層18を分離する。スパッタリング法またはe−beam(電子ビーム)蒸着によって溶接層18を形成し、スパッタリング剥離法によって隣接するチップ基板1間の溶接層18を分離することができる。熱抵抗蒸発プロセスにより、ウェハ50の表面においてAu層を溶接層18として蒸着する。
溶接層18を形成する前に、まず、ウェハ50のエピタキシャル機能層100を向いている側とは反対側の表面を薄くする処理を行い、チップ全体の厚さを120μm±10μmまで薄めることができる。
次に、図15に示すように、カッティングプロセスにより、ウェハ50を分割し、複数の単一粒子フォトダイオードチップを形成する。
以上の説明から分かるように、本考案の実施例における製造方法を用いて、上記の実施例に記載の前記フォトダイオードチップを製造することができる。製造方法が簡単で、コストが低い。製造したフォトダイオードチップには、第二電極リング12は二つのパッドを有し、2本の並列金属線を介して他の素子と接続することができ、他の素子と接続すると、より低いインダクタンスを有し、結束後のデバイス全体のパフォーマンスを向上させ、金属溶接線接続の信頼性を向上させることができる。
本明細書における各実施例は、漸進的に記載されている。各実施例には、主に他の実施例との相違点が記述され、各実施例の間の類似部分を相互参照すれば良い。
開示された実施例の上述説明により、当業者が本考案を実現または使用することができる。これらの実施例の様々な修正は、当業者にとっては明らかである。本明細書で定義された一般的な原理は、本考案の精神または範囲を逸脱しない限り、他の実施例においても実現され得る。したがって、本考案は、本明細書で示した実施例に限定されるものではなく、本明細書で開示された原理および新規な特徴と一致する最も広い範囲に適合すべきである。

Claims (15)

  1. フォトダイオードチップであって、
    チップ基板と、
    前記チップ基板の片側の表面に配置され、前記チップ基板の前記表面に位置する負電極ボスと、前記負電極ボスの前記チップ基板を向いている側とは反対側の表面に位置する正電極ボスと、を有し、前記負電極ボスの前記チップ基板を向いている側とは反対側の前記表面に前記正電極ボスが位置する第一領域と、前記第一領域を囲む第二領域と、が設けられるエピタキシャル機能層と、
    前記正電極ボスの前記負電極ボスを向いている側とは反対側の表面に位置する第一電極リングと、
    前記第二領域に位置する第二電極リングと、を備え、
    前記第一電極リングには一つのパッドが接続され、第二電極リングには二つのパッドが接続されている
    ことを
    特徴とするフォトダイオードチップ。
  2. 前記正電極ボスの前記負電極ボスを向いている側とは反対側の前記表面は、光通過窓と、前記光通過窓を囲む周辺領域と、を有し、
    前記第一電極リングは、前記周辺領域に位置し、前記光通過窓を囲み、
    前記第二電極リングは、前記第二領域に位置し、前記正電極ボスを囲むことを
    特徴とする請求項1に記載のフォトダイオードチップ。
  3. 前記チップ基板の前記エピタキシャル機能層が配置される側の前記表面は、
    第三領域と、前記第三領域を囲む第四領域と、を有し、
    前記エピタキシャル機能層は、前記第三領域に位置し、
    前記パッドは、いずれも前記第四領域に位置することを
    特徴とする請求項2に記載のフォトダイオードチップ。
  4. 前記第四領域、前記負電極ボス及び前記正電極ボスをカバーし、前記光通過窓、前記第一電極リング及び前記第二電極リングの位置に対応する開口を有する不動態化層をさらに備え、
    すべての前記パッドは、前記不動態化層の前記チップ基板を向いている側とは反対側に位置することを
    特徴とする請求項3に記載のフォトダイオードチップ。
  5. 前記第二電極リングは、前記第一電極リングに接続される前記パッドを引き出すために使用される開口を有し、
    前記第二電極リングは、中間部及び前記中間部の両端にそれぞれ接続される第一部及び第二部を備え、前記第一部と前記第二部との間に前記開口が設けられていることを
    特徴とする請求項1に記載のフォトダイオードチップ。
  6. 前記第一部の前記第二部と対向する一端に前記パッドが接続され、前記第二部の前記第一部と対向する一端に別の前記パッドが接続されており、前記第一電極リングに接続される前記パッドは、前記第二電極リングに接続される二つの前記パッドの間に位置し、
    もしくは、前記中間部の前記開口を向いている側とは反対側に、二つの前記パッドが接続されていることを
    特徴とする請求項5に記載のフォトダイオードチップ。
  7. 前記チップ基板は、Feドープ半絶縁InP基板であり、
    前記エピタキシャル機能層は、前記半絶縁InP基板格子にマッチングする多層サブ機能層を含み、
    前記多層サブ機能層は、前記チップ基板の垂直な方向に積層されて設けられていることを
    特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のフォトダイオードチップ。
  8. 前記多層サブ機能層は、前記チップ基板の同じ側に順にエピタキシャル成長させた緩衝層、吸収層および表面に接触層が設けられる最上層を含み、
    前記緩衝層は、前記負電極ボスを形成するために使用され、前記吸収層および前記最上層は、前記正電極ボスを形成するために使用され、
    前記接触層は、前記第一電極リングと前記最上層との間に位置する、接触抵抗を低減するために使用される接触ユニットを含むことを
    特徴とする請求項7に記載のフォトダイオードチップ。
  9. 請求項1から請求項11のいずれか1項に記載のフォトダイオードチップを製造するフォトダイオードチップの製造方法であって、
    複数のチップ基板を含み、隣接する前記チップ基板の間にカッティングトレンチを有するウェハを提供するステップと、
    前記ウェハの片側面にパターン化されたエピタキシャル機能層が形成され、前記エピタキシャル機能層は、各前記チップ基板の領域に対して、前記チップ基板の表面に位置する負電極ボスと、前記負電極ボスの前記チップ基板を向いている側とは反対側の表面に位置する正電極ボスと、を備え、前記負電極ボスの前記チップ基板を向いている側とは反対側の表面に前記正電極ボスが位置する第一領域と、前記第一領域を囲む第二領域と、を有するステップと、
    前記正電極ボスの前記負電極ボスを向いている側とは反対側の表面に位置する、一つのパッドが接続される第一電極リングと、前記第二区域に位置する、二つのパッドが接続される第二電極リングと、を備える電極構造を形成するステップと、
    カッティングトレンチに基づいて分割し、複数の単一粒子フォトダイオードチップを形成するステップを含むことを
    特徴とするフォトダイオードチップの製造方法。
  10. 前記電極構造を形成する方法は、
    同じ導電層により、前記第一電極リング、第二電極リング及び全てのパッドを製作するステップを含み、
    すべての前記パッドは同じ平面にあることを
    特徴とする請求項9に記載の製造方法。
  11. 前記正電極ボスの前記負電極ボスを向いている側とは反対側の表面は、光通過窓と、前記光通過窓を囲む周辺領域と、を有し、
    前記電極構造を形成する方法は
    前記光通過窓を囲む前記第一電極リングを前記周辺領域に形成するステップと、
    前記正電極ボスを囲む前記第二電極リングを前記第二領域に形成するステップと、を含むことを
    特徴とする請求項10に記載の製造方法。
  12. 前記チップ基板の前記エピタキシャル機能層が配置される側の表面は、前記エピタキシャル機能層が位置する第三領域と前記第三領域を囲む第四領域と、を有し、
    前記電極構造を形成する方法は、第四領域に全ての前記パッドを形成させるステップを含むことを
    特徴とする請求項11に記載の製造方法。
  13. 前記電極構造を形成する前に、
    前記第四領域、前記負電極ボス及び前記正電極ボスをカバーし、前記光通過窓、前記第一電極リング及び前記第二電極リングの位置に対応する開口を有する不動態化層を形成するステップをさらに含み、
    すべての前記パッドは、前記不動態化層の前記チップ基板を向いている側とは反対側に位置することを
    特徴とする請求項12に記載の製造方法。
  14. 前記第二電極リングは、前記第一電極リングに接続される前記パッドを引き出すために使用される開口を有し、前記第二電極リングは、中間部及び前記中間部の両端にそれぞれ接続される第一部及び第二部を備え、前記第一部と前記第二部との間に前記開口が設けられ、前記第一部の前記第二部と対向する一端に前記パッドが接続され、前記第二部の前記第一部と対向する一端に別の前記パッドが接続されており、前記第一電極リングに接続される前記パッドは、前記第二電極リングに接続される二つの前記パッドの間に位置し、
    もしくは、前記中間部の前記開口を向いている側とは反対側に、二つの前記パッドが接続されていることを
    特徴とする請求項9に記載の製造方法。
  15. 前記ウェハの片側面にパターン化された前記エピタキシャル機能層を形成するステップは、
    エピタキシャル成長プロセスによってウェハの表面に緩衝層、吸収層および最上層を順次形成することと、
    前記吸収層と最上層をエッチングして正電極ボスを形成し、前記緩衝層をエッチングして負電極ボスを形成することと、を含み、
    前記最上層の表面に、前記第一電極リングと前記最上層との間に位置する、接触抵抗を低減するために使用される接触ユニットを有する接触層が設けられていることを
    特徴とする請求項9に記載の製造方法。
JP2021600081U 2018-08-02 2019-07-17 フォトダイオードチップとその製造方法 Active JP3233263U (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN201810872855.1 2018-08-02
CN201810872855.1A CN109216477B (zh) 2018-08-02 2018-08-02 双负极光电二极管芯片及其制作方法
PCT/CN2019/096395 WO2020024796A1 (zh) 2018-08-02 2019-07-17 光电二极管芯片及其制作方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3233263U true JP3233263U (ja) 2021-08-05

Family

ID=64987442

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021600081U Active JP3233263U (ja) 2018-08-02 2019-07-17 フォトダイオードチップとその製造方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP3233263U (ja)
CN (1) CN109216477B (ja)
WO (1) WO2020024796A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109216477B (zh) * 2018-08-02 2024-04-12 芯思杰技术(深圳)股份有限公司 双负极光电二极管芯片及其制作方法
CN113990983B (zh) * 2021-10-25 2023-07-04 西安微电子技术研究所 一种光吸收能力强的光敏二极管及制备方法

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006253676A (ja) * 2005-03-08 2006-09-21 Sumitomo Electric Ind Ltd 光アセンブリ
CN103378244A (zh) * 2012-04-27 2013-10-30 无锡华润华晶微电子有限公司 发光二极管器件及其制造方法
US9159612B2 (en) * 2012-10-15 2015-10-13 Electronics And Telecommunications Research Institute Semiconductor device and method of fabricating the same
CN104576810B (zh) * 2014-08-12 2016-04-20 深圳市芯思杰联邦国际科技发展有限公司 共面电极模拟光电探测器芯片及其制作方法
CN104576808B (zh) * 2014-08-12 2016-06-15 深圳市芯思杰联邦国际科技发展有限公司 带载体的高速雪崩光电探测器芯片及其制作方法
CN104576806B (zh) * 2014-08-12 2016-01-06 深圳市芯思杰联邦国际科技发展有限公司 侧入光式pin光电探测器芯片及其制作方法
CN104241475A (zh) * 2014-09-04 2014-12-24 圆融光电科技有限公司 发光二极管芯片及其制备方法
JP6734736B2 (ja) * 2016-08-17 2020-08-05 ローム株式会社 チップダイオードおよび回路モジュール
CN106711274B (zh) * 2016-11-30 2017-12-08 武汉光迅科技股份有限公司 一种雪崩光电二极管及其制造方法
CN208596681U (zh) * 2018-08-02 2019-03-12 深圳市芯思杰智慧传感技术有限公司 一种双负极光电二极管芯片
CN109216477B (zh) * 2018-08-02 2024-04-12 芯思杰技术(深圳)股份有限公司 双负极光电二极管芯片及其制作方法
CN109244152B (zh) * 2018-08-02 2023-09-29 芯思杰技术(深圳)股份有限公司 一种短距离通信高速光电二极管芯片及其制作方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN109216477B (zh) 2024-04-12
CN109216477A (zh) 2019-01-15
WO2020024796A1 (zh) 2020-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7058104B2 (en) Surface emitting semiconductor laser and method of fabricating the same
JP3601761B2 (ja) 受光素子およびその製造方法
JP3233263U (ja) フォトダイオードチップとその製造方法
US6627516B2 (en) Method of fabricating a light receiving device
JP5842393B2 (ja) 受光デバイス、これを用いた光受信機、及び受光デバイスの製造方法
JPH10163515A (ja) フォトディテクタおよびその製造方法
WO2023155444A1 (zh) 倒装led芯片及其制备方法、led封装体及显示装置
CN100466301C (zh) 半导体受光元件及其制造方法
WO2020042485A1 (zh) 一种光电探测器及其制作方法
CN102473790B (zh) 光检测器
CN208596681U (zh) 一种双负极光电二极管芯片
CN109244152B (zh) 一种短距离通信高速光电二极管芯片及其制作方法
JP4109159B2 (ja) 半導体受光素子
KR101066604B1 (ko) 아발란치 포토 다이오드의 제조 방법
JP3674255B2 (ja) 受光素子の製造方法
CN208596680U (zh) 一种短距离通信高速光电二极管芯片
CN211320113U (zh) 一种芯片
CN117577667B (zh) 半导体器件及其形成方法
JP2005129776A (ja) 半導体受光素子
WO2021100082A1 (ja) 受光素子およびその製造方法
JP2847561B2 (ja) 半導体受光素子
JP2005277057A (ja) 半導体受光素子及び半導体受光装置
JP4450454B2 (ja) 半導体受光素子
JP2995359B2 (ja) 半導体光検出器およびその製造方法
KR100593304B1 (ko) 광전집적 수신회로 칩의 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210201

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3233263

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150