JP2005277057A - 半導体受光素子及び半導体受光装置 - Google Patents

半導体受光素子及び半導体受光装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 従来のものよりも製造歩留を高くして製造コストを下げることができ、しかも実装強度を大きくして高信頼性を維持することができる半導体受光素子及び半導体受光装置を提供すること。
【解決手段】 半導体受光装置10は、半導体受光素子20と、サブマウント30とを有し、半導体受光素子20は、半導体基板24に形成されたn電極22及び23と、p電極21を有するメサ型の半導体積層部25と、パッシベーション膜26とを備え、サブマウント30は、配線パターン31〜33と、p電極21と配線パターン31とを電気的に接続するバンプ34と、n電極22及び23と配線パターン32及び33とをそれぞれ電気的に接続するバンプ35及び36とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば光通信ネットワークや光信号処理システム等において光信号を電気信号に変換する半導体受光素子及び半導体受光装置に関する。
従来、この種の半導体受光素子としては、図7(a)及び(b)に示すようなものが知られている。ここで、図7(a)は従来の半導体素子の外観斜視図であり、図7(b)は図7(a)におけるB―B断面図である。
図7(a)及び(b)に示された従来の半導体受光素子1は、半導体基板2と、第1のメサ部3の上面に設けられたp電極4と、半導体基板2の上面と第2のメサ部5(5a〜5d)の上面との間に設けられたn電極6及び7とを備えている。
従来の半導体受光素子1は、図8に示すように、第1のメサ部3及び第2のメサ部5の上面の高さがほぼ一致する構成を有しているので、p電極4、n電極6及び7がハンダバンプ9a及び配線パターン9bを介してサブマウント8に固着され、フリップチップ実装に対応できるようになっている。
したがって、従来の半導体受光素子1は、サブマウント8との実装時に一般に使用されるボンディングワイヤを廃止することができるので、ボンディングワイヤの寄生インダクタンスの寄与による周波数特性の劣化を解決し、良好な高速応答性が実現できるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
特許2945438号公報(第3−4頁、第1図)
しかしながら、このような従来の半導体受光素子1は、図7(a)及び(b)に示すように、n電極6及び7が第2のメサ部5の上面から半導体基板2の上面までの約2〜5μmの段差間において形成されているので、n電極6及び7を一般的な膜厚である0.5μm程度の金属膜で形成した場合は、金属膜の切断、すなわち段切れが特に図示された矢印a〜dの箇所で発生して製造歩留が低くなり製造コストが高くなるという問題があった。
段切れを防止するため、n電極6及び7の金属膜の膜厚を3μm以上に厚くすることもできるが、図7(b)に示すような段差がある部分において金属膜の膜厚を厚くするのは作製工程の点から困難であるため製造歩留が低下し、しかも、n電極6及び7の金属膜はAuが用いられるので、膜厚を厚くするとコストアップになるという問題があった。
また、従来の半導体受光素子1においては、第1のメサ部3及び第2のメサ部5の上面径が一般に30〜50μm程度であり、図8に示すようにサブマウント8と実装する際に、第1のメサ部3及び第2のメサ部5とサブマウント8のハンダバンプ9aとを密着させる密着面積は狭く、実装強度は低かった。このため、実装強度を大きくして信頼性を高めることが困難であるという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、従来のものよりも製造歩留を高くして製造コストを下げることができ、しかも実装強度を大きくして高信頼性を維持することができる半導体受光素子及び半導体受光装置を提供するものである。
本発明の半導体受光素子は、半導体基板と、前記半導体基板の一方の面上に積層された半導体層を有する半導体積層部と、前記半導体基板の前記一方の面側に設けられ、前記半導体積層部に電界を印加する第1電極及び第2電極とを備え、前記半導体積層部は光を吸収してキャリアを生成する光吸収層を含み、前記半導体積層部に前記電界が印加されたとき、前記光吸収層が前記光を吸収して前記キャリアを生成する半導体受光素子において、前記半導体基板の前記一方の面から前記第1電極までの距離は、前記半導体基板の前記一方の面から前記第2電極までの距離と異なることを特徴とする構成を有している。
この構成により、本発明の半導体受光素子は、半導体基板の一方の面から第1電極までの距離と半導体基板の一方の面から第2電極までの距離とが異なるよう第1電極及び第2電極が設けられるので、サブマウントとの実装の際に、第1電極及び第2電極とサブマウントとを異なる長さのバンプで接続することによって、従来の素子のように電極を形成する金属膜を段差のある部分に形成する必要がなく段切れを回避することができ、従来の素子よりも製造歩留を高くして製造コストを下げることができる。
また、前述の構成により、本発明の半導体受光素子は、半導体基板の一方の面から第1電極までの距離と半導体基板の一方の面から第2電極までの距離とが異なるよう第1電極及び第2電極が設けられるので、サブマウントとの実装の際に、第1電極及び第2電極とサブマウントとを接続するバンプの一方の断面積を他方の断面積よりも十分大きくすることによって、第1電極及び第2電極とサブマウントとの密着面積を従来の素子よりも格段に大きくすることができるので、従来の素子よりもサブマウントとの実装強度を大きくして高信頼性を維持することができる。
また、本発明の半導体受光素子は、前記第1電極が、前記半導体基板の前記一方の面から遠ざかる方向における前記半導体積層部の先端に設けられたことを特徴とする構成を有している。
この構成により、本発明の半導体受光素子は、第1電極が、半導体積層部の先端に形成され、第2電極が、半導体積層部の積層方向において第1電極とは異なる高さで形成されるので、サブマウントとの実装の際に、第1電極及び第2電極とサブマウントとを異なる長さのバンプで接続することによって、従来の素子のように電極を形成する金属膜を段差のある部分に形成する必要がなく段切れを回避することができ、従来の素子よりも製造歩留を高くして製造コストを下げることができる。
また、前述の構成により、本発明の半導体受光素子は、第1電極が、半導体積層部の先端に形成され、第2電極が、半導体積層部の積層方向において第1電極とは異なる高さで形成されるので、サブマウントとの実装の際に、第2電極とサブマウントとを接続するバンプの断面積を第1電極とサブマウントとを接続するバンプの断面積よりも十分大きくすることによって、第1電極及び第2電極とサブマウントとの密着面積を従来の素子よりも格段に大きくすることができるので、従来の素子よりもサブマウントとの実装強度を大きくして高信頼性を維持することができる。
さらに、本発明の半導体受光素子においては、前記第2電極が、前記半導体基板の前記一方の面上に設けられたことを特徴とする構成を有している。
この構成により、本発明の半導体受光素子は、第2電極が、半導体基板の一方の面上に形成され、第1電極が、半導体積層部の積層方向において第2電極とは異なる高さで形成されるので、サブマウントとの実装の際に、第1電極及び第2電極とサブマウントとを異なる長さのバンプで接続することによって、従来の素子のように電極を形成する金属膜を段差のある部分に形成する必要がなく段切れを回避することができ、従来の素子よりも製造歩留を高くして製造コストを下げることができる。
また、前述の構成により、本発明の半導体受光素子は、第2電極が、半導体基板の一方の面上に形成され、第1電極が、半導体積層部の積層方向において第2電極とは異なる高さで形成されるので、サブマウントとの実装の際に、第2電極とサブマウントとを接続するバンプの断面積を第1電極とサブマウントとを接続するバンプの断面積よりも十分大きくすることによって、第1電極及び第2電極とサブマウントとの密着面積を従来の素子よりも格段に大きくすることができるので、従来の素子よりもサブマウントとの実装強度を大きくして高信頼性を維持することができる。
さらに、本発明の半導体受光素子は、前記半導体基板の前記一方の面上に設けられた柱状部を備えたことを特徴とする構成を有している。
この構成により、本発明の半導体受光素子は、柱状部が、半導体基板の一方の面上に設けられ、サブマウントとの実装時の加圧によって生じる応力を分散させるので、実装時の加圧による半導体積層部の特性劣化を防止することができると共に、従来の素子よりもサブマウントとの実装強度を大きくして高信頼性を維持することができる。
さらに、本発明の半導体受光素子は、前記半導体基板の前記一方の面上に設けられた複数の柱状部を備え、前記半導体積層部は、前記複数の柱状部に囲まれた範囲内に設けられたことを特徴とする構成を有している。
この構成により、本発明の半導体受光素子は、複数の柱状部が、半導体基板の一方の面上に、半導体積層部を取り囲むように形成され、柱状部がサブマウントとの実装時の加圧によって生じる応力を分散させるので、実装時の加圧による半導体積層部の特性劣化を防止することができると共に、従来の素子よりもサブマウントとの実装強度を大きくして高信頼性を維持することができる。
本発明の半導体受光装置は、半導体受光素子と、前記半導体受光素子を実装するサブマウントとを備え、前記サブマウントは、前記第1電極及び前記第2電極にそれぞれ接続される配線パターンを含むことを特徴とする構成を有している。
この構成により、本発明の半導体受光装置は、サブマウントとの実装の際に、第1及び第2電極とサブマウントの配線パターンとを異なる長さのバンプで接続することによって、従来の装置のように電極を形成する金属膜を段差のある部分に形成する必要がなく段切れを回避することができ、しかもサブマウントとの実装強度の信頼性を従来の装置よりも高めることができる。
本発明は、従来のものよりも製造歩留を高くして製造コストを下げることができ、しかも実装強度を大きくして高信頼性を維持することができるという効果を有する半導体受光素子及び半導体受光装置を提供することができるものである。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態の半導体受光装置の構成について説明する。
図1に示すように、本実施の形態の半導体受光装置10は、矢印で示された方向から入射(以下「裏面入射」という。)した光を電気信号に変換する半導体受光素子20と、半導体受光素子20からの電気信号を所定の回路に出力するサブマウント30とを有し、サブマウント30は、配線パターン31〜33と、p電極21と配線パターン31とを電気的に接続するバンプ34と、n電極22及び23と配線パターン32及び33とをそれぞれ電気的に接続するバンプ35及び36とを備えている。
次に、半導体受光素子20の構成について、図2(a)及び(b)に基づいて説明する。なお、図2(a)は半導体受光素子20の平面図、図2(b)は図2(a)におけるX―X断面図である。
半導体受光素子20は、半導体基板24に形成された第2電極としてのn電極22及び23と、半導体基板24に積層されて形成され、第1電極としてのp電極21を有するメサ型の半導体積層部25と、パッシベーション膜26とを備えている。
なお、以下の記載において、半導体積層部25が半導体基板24に積層された積層方向を上方向と定義し、上方向の側にある面を上面という。
半導体積層部25は、半導体受光素子20がアバランシェフォトダイオード(Avalanche Photo-diode)を構成する場合、例えば図2(b)に示すような構造を有する。すなわち、半導体積層部25は、例えば、n型InPからなる半導体基板24の上面に、n型InPからなるバッファ層25aと、i型InGaAsからなり、入射した光を吸収してキャリアとしての電子と正孔との対を生成する光吸収層25bと、n型InPからなる電界緩和層25cと、p型InPからなる増倍層25dと、p型InGaAsからなるコンタクト層25eとがエピタキシャル成長によりメサ部内に積層されて構成されている。
p電極21は、例えばZn/Auで構成され、パッシベーション膜26を半導体積層部25に被覆した後にコンタクト層25eに接するよう形成されている。p電極21が形成される半導体積層部25の上面及びp電極21の直径は、それぞれ、例えば40〜50μm、30〜40μmである。
n電極22及び23は、例えばTi/Pt/Auで構成され、図2(a)に示された寸法m及びnが、それぞれ、例えば200μm及び300μm程度で形成される。
次に、本実施の形態の半導体受光装置10の製造方法について説明する。
まず、n型InPからなる半導体基板24の上面に、MOVPE(Metal-Organic Vapor Phase Epitaxy:有機金属気相エピタキシャル成長)法により各半導体層を形成した後、上方からのウェットエッチングにより半導体積層部25を形成する。
具体的には、半導体基板24の上面に、例えば、n型InPからなるバッファ層25a(膜厚0.5〜1μm)と、i型InGaAsからなる光吸収層25b(膜厚0.5〜2μm)と、n型InPからなる電界緩和層25c(膜厚0.01〜0.1μm)と、p型InPからなる増倍層25d(膜厚0.1〜1μm)と、p型InGaAsからなるコンタクト層25e(膜厚0.1〜0.5μm)とが順次、エピタキシャル成長される。
次いで、CVD(Chemical Vapor Deposition:化学気相成長)法により、例えばSiNxからなるパッシベーション膜26を形成する。
さらに、パッシベーション膜26をパターンニングし、p電極21、n電極22及び23の位置のパッシベーション膜26を除去する。
引き続き、電子ビーム蒸着法により、例えば、Zn/Au(膜厚約100nm/300nm)で構成されたp電極21をコンタクト層25eとオーミック接合するよう半導体積層部25の上面に形成する。
同様に、電子ビーム蒸着法により、例えば、Ti/Pt/Au(膜厚約20nm/50nm/300nm)で構成されたn電極22及び23を半導体基板24とオーミック接合するよう形成する。
そして、例えばAu/Snで構成されたバンプ34〜36が配線パターン31〜33に設けられたサブマウント30の上面に、半導体受光素子20をフェイスダウンして設置し、半導体受光素子20の裏面及びサブマウントの下面から加熱及び加圧を行なってバンプ34〜36を溶かし、半導体受光素子20とサブマウント30とを接続固着する。
次に、本実施の形態の半導体受光装置10の動作について図1及び図2に基づいて説明する。
まず、p電極21とn電極22及び23との間に所定の逆バイアス電圧が印加された状態で半導体受光装置10の裏面から光が入射される。
次いで、入射された光は、半導体基板24及びバッファ層25aを透過して光吸収層25bで吸収されることにより、電子と正孔との対が生成される。
引き続き、光吸収層25bで生成された電子は、バッファ層25a及び半導体基板24を介してn電極22及び23に移動する。一方、光吸収層25bで生成された正孔は、電界緩和層25cを介して増倍層25dに移動して増倍され、コンタクト層25eを介してp電極21に移動する。
そして、n電極22及び23に移動した電子と、p電極21に移動した正孔とが、それぞれ、バンプ34とバンプ35及び36とを介してサブマウント30の配線パターン31と配線パターン32及び33に移動し、電気信号としてサブマウント30から所定の回路に出力される。
なお、以上の説明において、入射する光は裏面入射としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図2(a)に示された矢印Aの方向から光吸収層25bに光を入射させる方式、いわゆる端面入射の構成であってもかまわない。この構成により、半導体受光装置10は、端面入射型の他の光学部品と同一の基板面上に実装されて光信号を処理することが可能となる。
以上のように、本実施の形態の半導体受光装置10によれば、p電極21を半導体積層部25の上面に設け、n電極22及び23を半導体基板24の上面に設けると共に、半導体受光素子20とサブマウント30とをバンプ34〜36で接続する構成としたので、従来の装置のように電極を形成する金属膜を段差のある部分に形成する必要がなく段切れを回避することができ、しかも半導体受光素子20とサブマウント30との実装強度の信頼性を従来のものよりも高めることができる。
なお、本実施の形態において、半導体受光素子20がアバランシェフォトダイオードを構成する例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、半導体受光素子20が例えばpin型のフォトダイオードを構成する場合でも同様の効果が得られる。
(第2の実施の形態)
まず、本発明の第2の実施の形態の半導体受光装置の構成について説明する。なお、本発明の第1の実施の形態の半導体受光装置10と同様な構成については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図3に示すように、本実施の形態の半導体受光装置40は、裏面入射した光を電気信号に変換する半導体受光素子50と、半導体受光素子50からの電気信号を所定の回路に出力するサブマウント30とを備えている。
次に、半導体受光素子50の構成について、図4(a)及び(b)に基づいて説明する。なお、図4(a)は半導体受光素子50の平面図、図4(b)は図4(a)におけるY―Y断面図である。
半導体受光素子50は、半導体基板24に形成された第2電極としてのn電極51及び52と、半導体積層部25とほぼ同一の形状で形成された4つの柱状部53とを備えている。
n電極51及び52は、例えばTi/Pt/Auで構成され、図4(a)に示された寸法r及びsが、それぞれ、例えば200μm及び300μm程度で形成される。
柱状部53は、半導体積層部25と同様にメサ内部が半導体膜で積層され、パッシベーション膜26で被覆された構成となっている。また、4つの柱状部53は、半導体基板24の面上に、半導体積層部25を囲むように配置されている。
なお、本実施の形態の半導体受光装置40において、4つの柱状部53を形成する製造方法は、前述した半導体積層部25を形成する製造方法と同様である。すなわち、半導体基板24の上面に、例えば、MOVPE法により各半導体層を形成した後、上方からのウェットエッチングにより半導体積層部25と、4つの柱状部53とが形成される。
また、本実施の形態の半導体受光装置40において、柱状部53以外の製造方法と半導体受光装置40の動作については、本発明の第1の実施の形態の半導体受光装置10と同様なので詳細な説明を省略する。
ここで、本実施の形態の他の態様の半導体受光素子について、図5(a)及び(b)に基づいて説明する。なお、図5(a)は本実施の形態の他の態様の半導体受光素子の平面図、図5(b)は図5(a)におけるZ―Z断面図である。
図5(a)及び(b)に示すように、本実施の形態の他の態様の半導体受光素子60は、n電極61及び62が形成された範囲内にそれぞれ柱状部63及び64が形成された構成を備えている。
柱状部63及び64を形成する製造方法は、前述した半導体積層部25及び4つの柱状部53を形成する製造方法と同様である。すなわち、半導体基板24の上面に、例えば、MOVPE法により各半導体層を形成した後、上方からのウェットエッチングにより半導体積層部25と、4つの柱状部53と、柱状部63及び64とが形成される。
また、n電極61及び62を形成する製造方法は、本発明の第1の実施の形態の半導体受光装置10におけるn電極22及び23を形成する製造方法と同様である。すなわち、パッシベーション膜26をパターンニングした後、p電極21、n電極61及び62の位置のパッシベーション膜26を除去し、電子ビーム蒸着法により、例えばZn/Au、又はTi/Pt/Auの材料を用いることによりオーミック接合を形成する。
以上のように、本実施の形態の半導体受光装置40によれば、柱状部53は、p電極21が形成された半導体積層部25を取り囲むように形成する構成としたので、半導体受光素子50とサブマウント30との実装時の加圧によって生じる応力を柱状部53によって分散することができ、実装時の加圧による半導体積層部25の特性劣化を防止することができると共に、半導体受光装置40とサブマウント30との実装強度の信頼性をさらに高めることができる。
また、本実施の形態の他の態様の半導体受光素子60によれば、4つの柱状部53に加えて、柱状部63及び64を形成する構成としたので、半導体受光素子60とサブマウント30との実装時の加圧によって生じる応力を4つの柱状部53と柱状部63及び64とによって分散することができるので、実装時の加圧による半導体積層部25、n電極22及び23の特性劣化を防止して歩留を高くすることができると共に、半導体受光素子60とサブマウント30との実装強度の信頼性をさらに高めることができる。
なお、本実施の形態において、図4に示すように、柱状部53が半導体積層部25とほぼ同一の形状で形成された例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、柱状部53の太さや上方向の長さ等を半導体積層部25と異なるものとしてもよい。
また、本実施の形態において、半導体受光装置40が4つの柱状部53を備える例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば1つの柱状部53を備える構成としてもよい。
また、本実施の形態において、柱状部53、63及び64は、半導体積層部25と同様にメサ内部が半導体膜で積層される例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、柱状部53、63及び64を例えばポリイミドで形成する構成としてもよい。
また、本実施の形態において、半導体受光素子50がアバランシェフォトダイオードを構成する例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、半導体受光素子50が例えばpin型のフォトダイオードを構成する場合でも同様の効果が得られる。
(第3の実施の形態)
まず、本発明の第3の実施の形態の半導体受光装置の構成について説明する。なお、本発明の第2の実施の形態の半導体受光装置40と同様な構成については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図6に示すように、本実施の形態の半導体受光装置70は、半導体受光素子50と、半導体受光素子50からの電気信号を所定の回路に出力するサブマウント80とを有し、サブマウント80は、p電極21と対向する面に化学的加工や機械的加工等によって形成された凹部81と、凹部81に設けられた配線パターン31及びバンプ82とを備えている。
凹部81は、半導体基板24の上面から半導体積層部25の上面までの寸法と、半導体基板24の上面から柱状部53の上面までの寸法との寸法差にばらつきがある場合、特に前者が後者よりも大きくなる傾向の場合を想定し、半導体積層部25のニゲとして機能して両者の寸法差を吸収するようになっている。
なお、本実施の形態の半導体受光装置70において凹部81以外の製造方法と、半導体受光装置70の動作については、本発明の第2の実施の形態の半導体受光装置40と同様なので詳細な説明を省略する。
また、半導体基板24の上面から半導体積層部25の上面までの寸法と、半導体基板24の上面から柱状部53の上面までの寸法との寸法差にばらつきがある場合、特に前者が後者よりも小さくなる傾向の場合を想定し、凹部81に代えて凸部を設け、両者の寸法差を吸収するようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態の半導体受光装置70によれば、p電極21と対向するサブマウント80の面に凹部81を形成し、凹部81は、半導体積層部25のニゲとして機能して両者の寸法差を吸収する構成としたので、半導体基板24の上面と柱状部53の上面との位置にばらつきがある場合でも、ばらつきを吸収してサブマウント80に実装することができるので、半導体受光素子50とサブマウント80との実装強度の信頼性をさらに高めることができる。
以上のように、本発明にかかる半導体受光素子は、従来のものよりも製造歩留を高くして製造コストを下げることができ、しかも実装強度を大きくして高信頼性を維持することができるという効果を有し、光通信ネットワークや光信号処理システム等において光信号を電気信号に変換する半導体受光素子及び半導体受光装置等として有用である。
本発明の第1の実施の形態の半導体受光装置の断面図 (a)本発明の第1の実施の形態の半導体受光素子の平面図 (b)本発明の第1の実施の形態の半導体受光素子のX−X断面図 本発明の第2の実施の形態の半導体受光装置の断面図 (a)本発明の第2の実施の形態の半導体受光素子の平面図 (b)本発明の第2の実施の形態の半導体受光素子のY−Y断面図 (a)本発明の第2の実施の形態の他の態様の半導体受光素子の平面図 (b)本発明の第2の実施の形態の他の態様の半導体受光素子のZ−Z断面図 本発明の第3の実施の形態の半導体受光装置の断面図 (a)従来の半導体受光素子の外観斜視図 (b)従来の半導体受光素子のB−B断面図 従来の半導体受光装置の断面図
符号の説明
10、40、70 半導体受光装置
20、50、60 半導体受光素子
21 p電極(第1電極)
22、23、51、52、61、62 n電極(第2電極)
24 半導体基板
25 半導体積層部
25a バッファ層
25b 光吸収層
25c 電界緩和層
25d 増倍層
25e コンタクト層
26、27 パッシベーション膜
30、80 サブマウント
31〜33 配線パターン
34〜36、82 バンプ
53、63、64 柱状部
81 凹部

Claims (6)

  1. 半導体基板(24)と、前記半導体基板(24)の一方の面上に積層された半導体層を有する半導体積層部(25)と、前記半導体基板(24)の前記一方の面側に設けられ、前記半導体積層部(25)に電界を印加する第1電極(21)及び第2電極(22、23)とを備え、前記半導体積層部(25)は光を吸収してキャリアを生成する光吸収層(25b)を含み、前記半導体積層部(25)に前記電界が印加されたとき、前記光吸収層(25b)が前記光を吸収して前記キャリアを生成する半導体受光素子において、
    前記半導体基板(24)の前記一方の面から前記第1電極(21)までの距離は、前記半導体基板(24)の前記一方の面から前記第2電極(22、23)までの距離と異なることを特徴とする半導体受光素子。
  2. 前記第1電極(21)は、前記半導体基板(24)の前記一方の面から遠ざかる方向における前記半導体積層部(25)の先端に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の半導体受光素子。
  3. 前記第2電極(22、23)は、前記半導体基板(24)の前記一方の面上に設けられたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体受光素子。
  4. 前記半導体基板(24)の前記一方の面上に設けられた柱状部(53)を備えたことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の半導体受光素子。
  5. 前記半導体基板(24)の前記一方の面上に設けられた複数の柱状部(53)を備え、前記半導体積層部(25)は、前記複数の柱状部(53)に囲まれた範囲内に設けられたことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の半導体受光素子。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれかに記載の半導体受光素子(20)と、前記半導体受光素子(20)を実装するサブマウント(30)とを備え、前記サブマウント(30)は、前記第1電極(21)及び前記第2電極(22、23)にそれぞれ接続される配線パターン(31、32、33)を含むことを特徴とする半導体受光装置。
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