JP3230761B2 - デジタルコードレス電話機 - Google Patents

デジタルコードレス電話機

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JP3230761B2
JP3230761B2 JP12664792A JP12664792A JP3230761B2 JP 3230761 B2 JP3230761 B2 JP 3230761B2 JP 12664792 A JP12664792 A JP 12664792A JP 12664792 A JP12664792 A JP 12664792A JP 3230761 B2 JP3230761 B2 JP 3230761B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的にリモートバッ
テリ電源方式コードレスハンドセットユニットと配線接
続された固定式ベースユニットとの間の電話信号の送受
信に関し、さらに詳しくは、デジタル化した音声データ
およびデジタル化したコマンドデータの両方をハンドセ
ットユニットとベースユニットの間で送信することので
きる、マイクロプロセッサを利用したデジタルコードレ
ス電話機に関する。本発明のコードレスデジタル電話機
では、ハンドセットユニットとベースユニットが、90
2−928MHz帯域のRF搬送波で送信するFSK変
調デジタル信号を使用して、相互に交信する。
【0002】
【従来の技術】従来の先行技術によるコードレス電話の
機能は、利用者がハンドセット(送受器)を従来の電話
機に接続しているカールコードによって「拘束」される
ことなく、話しながら自由に動き回ることができるよう
にしたことである。典型的な先行技術のコードレス電話
は、利用者が加入している電話会社の線路に物理的に接
続されたベースユニットと、自由に手元に置いておける
ハンドヘルド式ハンドセットユニットから成る。従来の
ハンドセットと電話機間の物理的配線接続は、通常46
および49MHz帯域の無線周波数(RF)リンクに置
き換えられる。ベースとハンドセット間の話声の伝送は
通常、まず利用者の音声をアナログ電気信号に変換した
後、一般的に狭帯域周波数変調(NBFM)技術を使用
して、受信器へ無線送信するためにこの信号をRF搬送
波により変調することによって行なわれる。受信器で
は、変調されたアナログ音声信号が復調された後、スピ
ーカヘ送られ、そこから音声が聞こえる。ハンドセット
とベース間で交信しなければならない様々なコマンド機
能は、代わりにデジタル形式で交信される。両方のデー
タ形式を受け入れるために、デジタルコマンド信号は通
常600Hzまたは1kHzのどちらかの方形波として
変調され、アナログ音声信号の上から「帯域内」信号と
して送信される。
【0003】デジタルコマンドデータの帯域内送信の1
つの短所は、コマンドデータが音声データ信号の一部で
あるために、アナログ音声信号を復調して聞くときに、
コマンドデータ信号音が必然的に利用者に聞こえるとい
うことである。さらに、コマンドデータは、利用者に聞
こえるというだけでなく、伝送速度が非常に遅いので、
チャネル監視を実現することができない。NBFM技術
を用いてアナログ音声信号を送信する方法における別の
内在的な限界は、アナログ音声信号の送受信に伴ってし
ばしば発生する空電(static)や干渉、その他の劣悪受
信である。最近のコードレス電話の設計の中には、「コ
ード接続」の場合の音声品質を得ようとして、「向上し
た」回路機構を使用してアナログ音声の送受信を改善し
たものもあるが、多くは依然として厄介な空電や干渉の
問題を抱えている。
【0004】先行技術で空電や干渉を克服しようとして
試みられた1つの方法は、利用者が「より明瞭な」RF
リンクを得るために、様々なRFチャネル周波数の中か
ら選択することができるようにすることであった。チャ
ネルを変更できる機能は便利であるが、先行技術の装置
では、利用者が手動でチャネル変更を行なわなければな
らず、利用者は自分が知覚する干渉の程度によってチャ
ネル変更を選択しなければならない。干渉がハンドセッ
トからの送信だけで発生する場合、その音はハンドセッ
トの利用者には通常聞こえないが、電話回線の他端にい
る相手には非常に耳障りであるかもしれない。
【0005】例えば利用者が出呼回線にアクセスし、電
話番号をダイヤルするなど、ハンドセットからベースへ
コマンドデータを送信する場合に、コードレス電話を意
図した通りに作動させるには、ベースが完全なコマンド
を受信することが重要である。RFリンクの空電や干渉
が発生すると、コマンドデータの流れが曖昧になり、完
全なコマンドデータが受信されなくなるおそれがある。
利用者は、装置が利用者のコマンド要求に応答しなかっ
たり、意図しないコマンドが実行されたことによってよ
うやく、コマンドデータの脱落や損失を知ることにな
る。
【0006】さらに、実質的にすべてのRF通信装置
は、送信器と受信器が相互に交信できなくなる物理的有
効距離の限界を有する。この限界は、コードレス電話の
操作に著しい欠点があることを意味する。例えば、ハン
ドセットが物理的に交信距離範囲の縁部付近にある場
合、受信信号はしばしば弱くなり、他の信号との干渉の
ために、通話の進行中にRFリンクの断続的な損失が発
生することがある。さらに、ハンドセットユニットが
「待機モード」にあり、電話の入呼の受信を待っている
ときに、利用者がベースユニットからの有効距離から外
に出てしまうと、利用者はベースユニットから電話の入
呼を受信することができない。もっと重要なことは、ハ
ンドセットを使用しようとして、ベースユニットとの交
信を確立できないために、有効距離から出てしまった状
態であることを発見しない限り、有効距離範囲から出て
しまっていることに全く気が付かない。
【0007】先行技術のハンドセットユニットは待機モ
ードのときでも、やはりベースユニットから入呼を受信
することができなければならず、したがって少なくとも
ハンドセットの受信器回路は電流を流し続けていなけれ
ばならない。待機モード時でさえも、受信器およびハン
ドセットの他の部分へも電流を流し続ける必要性によ
り、ハンドセットのバッテリ電源は常時消耗し続け、最
終的にハンドセットのバッテリの充電量が枯渇し、電話
による通話の発信や受信が全く行なわれなくても、再充
電のためにハンドセットをベースユニットに戻すことが
必要になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、空電や干渉に対する抵抗力を著しく向上し、かつ有
効距離を長くして、真に雑音の無い通話ができる、デジ
タル化音声信号を相互に送受信するベースユニットとハ
ンドセットユニットから成るコードレス電話機を提供す
ることによって、先行技術によるコードレス電話の上記
の限界を克服することを目的とする。
【0009】本発明の別の目的は、デジタル化した音声
信号とデジタルコマンド信号の結合伝送を提供し、90
2−928MHzのRF帯域の部分をこうした応用分野
専用として割り当てるように改訂されたFCC(米国連
邦通信委員会規則)を利用して、このRF帯域でこうし
た信号をワイヤレスで送受信することである。
【0010】本発明のさらに別の目的は、ベースユニッ
トとハンドセットの間を伝送されるデジタル音声データ
の流れにデジタルコマンドデータを継目なく混合するこ
とである。
【0011】本発明の別の目的は、送信されたデジタル
コマンドデータを受信装置によって入デジタルデータの
流れから受信・捕獲し、利用者に聞こえる望ましくない
可聴音の発生を防止するために、このコマンドデータを
静音シーケンスに置換する手段を提供することである。
【0012】本発明のさらに別の目的は、送信された各
コマンドが受信されたときは肯定応答が行なわれ、コマ
ンドが損失または破損したときは、肯定応答が行なわれ
るまでその後のコマンドが送信されないことを確実にす
るために、肯定応答と再送信技術を組み込んだコマンド
データプロトコルを実現することである。
【0013】本発明の別の目的は、思わぬ者が利用者の
電話回線にアクセスしたり、無許可で電話をかけること
を防止するために、ランダム生成されるセキュリティコ
ードを組み込んだコマンドデータプロトコルを提供する
ことである。
【0014】本発明のまた別の目的は、RFリンクにお
ける干渉またはRFリンクの完全な損失の自動検出に応
答して、利用者が介在することなく、RFチャネル周波
数の選択と変更を行なうことである。
【0015】本発明の別の目的は、925.5から92
7.4MHzの動作周波数で20の周波数チャネルをハ
ンドセットの作動用に、また高速チャネル走査ができる
ような方法で対にした20対の周波数チャネルをベース
ユニットの作動用に提供することである。
【0016】本発明のデジタルコードレス電話機の別の
目的は、呼の進行中にRFリンクの存在および利用可能
性を連続的に監視するため、および有効範囲からはみ出
してしまった場合には電話の呼ハンドセットで利用者に
電話の送受信ができないことを知らせることを目的とし
て、そうした状態を検出するために、ベースユニットか
らリンク検査コマンド信号を発信し、ハンドセットユニ
ットから受信の肯定応答を発信することである。
【0017】本発明のさらに別の目的は、ハンドセット
がベースユニット内の充電台に置かれているときに、ハ
ンドセットとベースユニットが物理的接続を介して相互
間でデータを伝送できるようにする手段を提供し、それ
によって充電中にハンドセットとベースユニット間の通
信を確立する方法として、再充電源を調整する必要性を
排除することである。
【0018】本発明のさらに別の目的は、呼が行なわれ
ていないときには自動的に通電を停止し、定期的に自動
的に起動して入呼、入リンク検査コマンド信号、または
利用者によるキーパッドの起動の有無を検査する電源節
約モードを提供し、それによってハンドセットのバッテ
リの寿命を延長することである。
【0019】本発明のさらに別の目的は、電話による会
話がRFチャネル周波数を傍受している部外者によって
モニタされる可能性を最小にするために、位置の通話が
デジタル音声信号を送信する前にスクランブルをかけ、
受信時にデジタル音声信号のスクランブルを解除するこ
とである。
【0020】本発明の以上およびその他の目的は、本明
細書および図面に照らしてみれば明らかになるであろ
う。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、相互に協調し
て作動しマイクロプロセッサ利用のバッテリ電源方式ポ
ータブルハンドセットユニットとマイクロプロセッサ利
用の定置ベースユニットとを含み、両者がひとつになっ
てデジタルコードレス電話機を構成する。ハンドセット
ユニットは、電話ダイヤル数字パッドおよびその他の機
能キーと発光ダイオード状態表示ランプを組み込んだコ
ードレスバッテリ電源方式ハンドヘルド装置である。
【0022】ベースユニットは、固定位置に配置し、外
部電源に接続し、大半の過程および事業所にある従来の
電話ジャックを介して、利用者の加入電話会社の線路に
ハードワイヤ接続するように意図されている。ベースユ
ニットは、ハンドセットユニットを充電するためのハン
ドセット充電台を含む。ハンドセットを充電台に置く
と、ハンドセットの正面と充電台内部にそれぞれある2
対の金属接点が相互に接触して、ハンドセットに電力が
供給され、その内部バッテリが充電される。第3の接点
は、ハンドセットユニットとベースユニットの間に物理
的データリンクを形成する。ベースユニットには、ベー
スユニットから電話をかけたり受けることができるよう
に、またベースユニットとハンドセットユニットの間で
インターコム通信ができるように、スピーカホンと電話
ダイヤルパッドを装備する。
【0023】ハンドセットユニットとベースユニットは
それぞれ、電話機の様々な操作の作動を制御したり、電
話機の操作中に利用者が起動できるいろいろなコマンド
機能を実行したりするコンピュータソフトウェアルーチ
ンを組み込んだマイクロプロセッサを利用した装置であ
る。
【0024】ベースユニットとハンドセットユニット
は、2つのユニット間に設定される無線周波数(RF)
リンクを介して相互に交信し、それによってハンドセッ
トユニットから電話会社の「外部回線」に電話をかけた
り、ハンドセットユニットで「外部回線」からの電話を
受けたりすることが可能になる。
【0025】全二重動作のデジタルコードレス電話機を
提供するために、ベースユニットとハンドセットユニッ
トの間に2つの無線周波数リンクを設定する。1つのR
Fリンク、つまりハンドセットチャネルは、デジタル音
声信号とデジタルコマンドデータ信号をハンドセットが
送信し、したがってベースユニットが受信する周波数で
ある。2つ目のRFリンク、つまりベースユニットチャ
ネルは、デジタル音声信号とデジタルコマンドデータ信
号をベースユニットが送信し、したがってハンドセット
が受信する周波数である。したがって、両方のRFリン
クを同時に使用することができるので、ハンドセットと
ベースユニットで同時に人の声を話すことと聞くことが
できる。
【0026】905.6−907.5MHzのベースユ
ニット動作周波数帯域に合計20のチャネル、および9
25.5−927.4MHzのハンドセット動作周波数
帯域に20のチャネルを設ける。高速チャネル走査のた
めに、ハンドセットのチャネルをベースユニットのチャ
ネルとの対にし、表1に示すようにチャネルを5つづ
つ、4つのグループに分割する。グループ内の隣接する
チャネル間は、400kHzの帯域で分離する。
【0027】 表 1 チャネルグループ 0 1 2 3 周波数番号 0 BU 905.6 MHz 905.7 MHz 905.8 MHz 905.9 MHz HS 925.5 MHz 925.6 MHz 925.7 MHz 925.8 MHz 1 BU 906.0 MHz 906.1 MHz 906.2 MHz 906.3 MHz HS 925.9 MHz 926.0 MHz 926.1 MHz 926.2 MHz 2 BU 906.4 MHz 906.5 MHz 906.6 MHz 906.7 MHz HS 926.3 MHz 926.4 MHz 926.5 MHz 926.6 MHz 3 BU 906.8 MHz 906.9 MHz 907.0 MHz 907.1 MHz HS 926.7 MHz 926.8 MHz 926.9 MHz 927.0 MHz 4 BU 907.2 MHz 907.3 MHz 907.4 MHz 907.5 MHz HS 927.1 MHz 927.2 MHz 927.3 MHz 927.4 MHz 各チャネル周波数は、(チャネルグループ,周波数番
号)という座標形式で参照することができる。ここで、
チャネルグループは0、1、2、または3であり、周波
数番号は0、1、2、3、または4である。
【0028】ハンドセットユニットをベースユニットの
ハンドセット充電台に置くと、充電台初期化ソフトウェ
アルーチンが起動する。ベースユニットのソフトウェア
とマイクロプロセッサは、チャネルグループと始動周波
数を無作為に選択する。この情報は、ハンドセット正面
およびハンドセット充電台にあるバッテリ充電接点に隣
接する物理的データ接点を介してハンドセットユニット
のマイクロプロセッサに転送される。次にハンドセット
は、チャネルグループと始動周波数の情報を受信したこ
とをRFリンクを介して肯定応答する。
【0029】ベースとハンドセットの間で交わされる主
なデータの種類は、ハンドセットを操作する利用者と、
ベースユニットを介してハンドセットに接続された通話
の相手との間で話される会話に対応する音声データであ
る。一般に狭帯域周波数変調技術を利用し、アナログ音
声信号を送信する先行技術のコードレス電話機とは異な
り、本発明は純粋にデジタルの音声信号を送信する。し
たがって、ハンドセットとベースユニットは、相互に送
信する話し言葉をそれぞれにデジタル化する。つまり、
ハンドセットは利用者の話す言葉をデジタル化し、ベー
スユニットは電話会社の回線から入ってくるアナログ音
声信号をデジタル化する。第2の種類のデータもハンド
セットとベースユニットの間で交信され、ここではそれ
をデジタルコマンドデータと呼ぶ。本発明の電話機は、
主としてデジタル音声データをハンドセットとベースと
の間で交換するが、電話機が機能し、利用者が電話機に
含まれる様々なオプションにアクセスするために、コマ
ンドも交信しなければならない。
【0030】話声の送受信は以下のように行なわれる。
ハンドセットのマイクロホンが利用者の音声を拾い、そ
れをアナログベースバンド電気信号に変換し、次にこれ
を増幅し、濾波する。次に、適応デルタ変調技術を用い
てベースバンドアナログ信号をデジタル化し、それによ
ってベースバンドデジタル音声データ信号を生成する。
ベースバンドデジタル音声データは、コマンドデータ−
音声データインタフェースを通過し、ここで音声データ
として認識される。次にこの信号にスクランブルをか
け、925.5−927.4MHz帯域の搬送周波数に
変調され、ハンドセットのアンテナを介してベースユニ
ットへ送信される。
【0031】変調されたデジタル音声データ信号は、ベ
ースユニットのアンテナで受信され、増幅および濾波さ
れた後、926MHzから10.7MHzへダウン変換
される。ダウン変換されたデジタル音声信号は変調され
た信号であり、これをフィルタに通した後、ベースバン
ドデジタル音声信号に復調し、さらにスクランブルを解
除した後、コマンドデータ−音声データインタフェース
を通過させると、そこでデジタル音声データとして認識
される。その後、この信号は復号されてベースバンドア
ナログ音声信号になる。復号されたアナログ音声データ
はさらに濾波され、増幅された後、標準電話インタフェ
ース回路を介して電話会社の回線に接続される。
【0032】音声信号は、905.6−907.5MH
zの周波数帯域で送信される以外は、上記と同様の方法
でベースユニットからハンドセットユニットへ送信され
る。デジタル変調された音声信号も、受信周波数が90
5.6−907.5MHzの数端数帯域であること以外
は、上記と同様の方法でハンドセットユニットに受信さ
れる。
【0033】ハンドセットユニットとベースユニット間
で交信されるコマンドデータ信号は、これが利用者と通
話の相手との間の音声会話の一部ではなく、ハンドセッ
トとベースユニット間で交信される命令および/または
状態検査の形式を取るという点で、音声データ信号とは
異なる。ハンドセットから電話番号をダイヤルすること
は代表的なタスクであり、本発明のデジタルコードレス
電話機のコマンドデータの使用および動作を説明するの
に用いることができる。
【0034】電話呼出しを行なうためには、その地域の
電話会社の回線にアクセスしなければならない。従来の
ハードワイヤ接続された電話機では、ハンドセット(受
話器)を取り上げるだけでフックスイッチが解除され、
電話会社の回線に接続される。電話番号のダイヤル操作
は、一連の押しボタンを押すことによって行なわれる。
押しボタンを押すたびにDTMFトーンが発生し、これ
が電話会社の交換機によって読み取られ、所望の電話呼
出しが完了する。回転式ダイヤル電話では、利用者がダ
イヤルした特定の数字に応答して、所定の数のパルスが
発生する。
【0035】利用者は、コードレス電話の操作を、従来
のコードのある電話機の操作と基本的に同じであると認
識している。実際には、特定の重要な相違が存在する。
利用者がハンドセットユニットから電話呼出しを行ない
たいときは、ハンドセットユニットでダイヤルトーンを
得るために、まずハンドセットとベースユニット間にR
Fリンクを設定しなければならない。ダイヤルトーンが
聞こえたら、利用者はハンドセットのダイヤルパッドに
ある数字ボタンを押して、所望の電話番号をダイヤルす
る。ダイヤルトーンの選択および電話番号のダイヤル動
作はそれぞれ、ハンドセットからベースユニットへ送信
しなければならないコマンド機能である。本発明の電話
機では、「フックスイッチ」はベースユニットに配置さ
れており、利用者が引出線を選択したときに、ハンドセ
ットによって遠隔的に起動される。この選択は、ハンド
セットのキーパッドに配置されている「電話(phone
)」キーを押すことによって実行される。するとダイ
ヤルトーンが聞こえ、利用者は従来の方法でダイヤルパ
ッドを使用して所望の電話番号をダイヤルすることがで
きる。DTMFトーン発生器はベースユニットに配置さ
れており、したがって遠隔位置でハンドセットによって
起動される。利用者が「インターコム」キーを押すと、
ハンドセットユニットとベースユニットのスピーカホン
との間で会話することができる。インターコム呼出しの
場合は、電話回線へはアクセスしない。
【0036】引出線の遠隔選択およびDTMFトーンの
発生は、本書で説明する他のコマンド機能と同じく、ハ
ンドセットとベースユニット間でコマンドデータ信号を
送信することによって達成される。典型的な先行技術の
コードレス電話では、コマンドデータはRFリンクをデ
ジタル形式で送信される。データとコマンドデータを両
方とも同一リンクで送信できるようにするために、デジ
タルデータをアナログ音声データ信号の上で変調した後
で送信し、受信装置で復元するが、それでもやはり人の
耳に聞こえ、また送受信でかなりの時間を消費する。
【0037】本発明では、音声データとコマンドデータ
がどちらもデジタル形式であるが、デジタル音声データ
の流れを中断し、コマンドデータをデータ経路に挿入し
て、RFリンクで送信できるようにする方法に基づき、
デジタル音声データとデジタルコマンドデータの混合を
促進する独自の設計を創案した。さらに、本発明の電話
機では、コマンドデータの送信は、送信確認機構を組み
込んだデータプロトコルを用いて達成されるので、送信
したコマンドデータが意図したユニットによって受信さ
れたこと、および前のコマンドが受信されたことが肯定
応答によって確認されないうちは新しいコマンドを送信
しないことが保証される。
【0038】デジタルコマンドデータの送信は、ベース
ユニットへ送信されるデジタル音声データの流れの中に
コマンドデータパケットを挿入することによって実行さ
れる。コマンドは、利用者がハンドセットのキーパッド
を押すことによって、またはリンク検査コマンドを発生
するハンドセットマイクロプロセッサによって、起動す
ることができる。ハンドセットとベースユニット間でコ
マンドを送信することが必要になると、ハンドセットの
マイクロプロセッサは、コマンドコードをコマンドデー
タ−音声データインタフェースへ送信する。次にこのイ
ンタフェースはデジタル音声データの流れを中断し、コ
マンドデータパケットを挿入する。デジタルデータが相
手ユニットで受信されると、別の同様のコマンドデータ
−音声データインタフェースが、入力デジタルデータの
流れの中にコマンドデータパケットが含まれているかど
うかを検査する。コマンドデータパケットを発見する
と、それを捕獲し、静音データシーケンスに置換する。
次に静音データシーケンスは、受信ユニットによってデ
ジタル音声データとして処理される。静音データシーケ
ンスは無音として処理され、したがってスピーカを通し
て利用者に聞こえる話し言葉の(これを除いては)連続
した流れの中で、約1ミリ秒の短い検出不能なドロップ
アウトとなる。次にコマンドデータ−音声データインタ
フェースは、捕獲されたデータパケットを受信ユニット
のマイクロプロセッサに転送し、ここで、コマンドデー
タパケットに含まれるコマンドデータは解釈され、実行
される。
【0039】コマンドは、以下のプロトコルに従うコマ
ンドデータパケットの形で、ハンドセットからベースユ
ニットへ、あるいはベースユニットからハンドセットへ
送信される。コマンドデータパケットは、48ビットの
符号で構成される。最初の8ビットはプリアンブルであ
り、全部“1”である。次の16ビットは、セキュリテ
ィコードである。セキュリティコードは、約65000
の可能なコードの中から無作為に1つがベースユニット
のマイクロプロセッサによって選択され、ハンドセット
およびベースユニットのコマンドデータ−音声データイ
ンタフェースへダウンロードされる。コマンドデータパ
ケットの残りの24ビットは、8ビットのデータ語を3
回繰り返す。最初の8ビットデータ語は最初の1ビット
が“0”であり、その後に5ビットのデータコード、1
ビットの送信シーケンスカウンタ数、および1ビットの
受信シーケンスカウンタ数が続く。ユニットが相手ユニ
ットに送信したばかりのコマンドを誤って受信するフィ
ードバック状態を防止するために、2番目および3番目
のデータ語の最初のビットは、送信するのがベースまた
はハンドセットのどちらであるかによって、両方とも
“0”または“1”となる。利用者がハンドセットのキ
ーボードで、コマンドの送信を必要とするボタンを押す
と、マイクロプロセッサがそのコマンドをハンドセット
のコマンドデータ−音声データインタフェースへ伝送
し、そこで48ビットのコマンドデータパケットがアセ
ンブルされる。次にインタフェースは、デジタル音声デ
ータの連続した流れに割込みを行ない、48ビットのデ
ジタル音声データの代わりに48ビットのコマンドデー
タパケットを挿入する。
【0040】ベースユニットでは、入ってくる全てのデ
ジタルデータが、ハンドセットユニットにあるものと同
一のコマンドデータ−音声データインタフェースを通過
し、入ってきたデジタルデータの流れはここで連続的に
走査される。インタフェースで、連続24ビットが事前
に決められたプリアンブルおよびセキュリティコードに
一致することが判明すると、その後に続く24ビットは
定義によりデジタルコマンドデータであるので、コマン
ドデータパケットが見つかったことになり、捕獲され、
ベースユニットのマイクロプロセッサへ転送され、その
ソフトウェアが受信したコマンドコードに対応するコマ
ンドを実行する。48ビットのコマンドデータパケット
を捕獲したコマンドデータ−音声データインタフェース
は、この48ビットを、0と1を交互に繰り返す48ビ
ットの静音データシーケンスに置換する。次に静音デー
タシーケンスは、それを取り囲むデジタル音声データの
一部として、アナログ変換器へ流れる。静音データシー
ケンスは、デジタル−アナログ変換器によってアナログ
信号へ変換されると瞬時の無音となり、その結果、スピ
ーカから出るときはわずか1ミリ秒の音声のドロップア
ウトとなるだけである。
【0041】以上の方法で結合したデジタル音声とコマ
ンドデータの送受信によって、幾つかの新しい便利な特
徴を実現することが可能になる。
【0042】ベースとハンドセット間でコマンドを送信
するたびに、対応する肯定応答が送信側のユニットに返
され、相手のユニットがコマンドを受信したことを知ら
せる。PAR(肯定応答・再送)プロトコルを実現して
いるので、送信側のユニットは1つのコマンドを送信し
た後、肯定応答が返ってくるのを待ち、それを受信して
からでなければ、次のコマンドを送信しない。コマンド
データパケットの送信シーケンスカウンタ数ビットおよ
び受信シーケンスカウンタ数ビットは、この特徴の実現
を容易にする。コードレスホンを最初にパワーアップし
たとき、またはベースユニットのハンドセット充電台に
置くことによって初期化したときに、ハンドセットおよ
びベースユニットのソフトウェアが送信および受信シー
ケンスカウンタ数をゼロに初期化する。例えば、ハンド
セットがデータパケットをベースユニットに送信する場
合、最初のシーケンス数はゼロである。コマンドデータ
パケットの送信直後に、ソフトウェアタイマが起動す
る。ベースユニットがデータパケットを受信すると、ベ
ースユニットは、シーケンスカウンタ数をゼロとする肯
定応答を送信する。肯定応答は別の「コマンド」であ
り、したがってコマンドデータパケットの一部として送
信される。受信側、つまりベースユニットはそのシーケ
ンス数をモジュロ2で増分するので、ゼロは1になり、
1はゼロになる。ハンドセットユニットは、シーケンス
数をゼロとする肯定応答を受信し、ソフトウェア他今を
停止しリセットした後、そのシーケンスカウンタ数をモ
ジュロ2で増分する。
【0043】発生する可能性のある誤りは2種類ある。
1つは、コマンドデータパケットが正しく受信されなか
ったか、損失した場合である。2番目は、受信側のユニ
ットが送信した肯定応答パケットが、送信側ユニットに
よって正しく受信されなかったか、損失した場合であ
る。コマンドデータパケットが正しく受信されなかった
か、損失した場合、ベースユニットは肯定応答を送り返
さない。ハンドセットのソフトウェアタイマは、一定時
間の経過後、時間切れとなり、同じシーケンス数のコマ
ンドデータパケットを自動的に再送信する。2番目のタ
イプの誤りが発生すると、ベースユニットは正しいデー
タパケットを受信し、それに対応する肯定応答を送信す
ることになる。また、ベースユニットはその受信シーケ
ンスカウンタ数を増分することになる。その後、肯定応
答パケットが損失するか破損すると、ハンドセットユニ
ットは時間切れとなり、再びコマンドデータパケットを
送信する。ベースユニットは前のシーケンス数のコマン
ドデータパケットを受信し、ベースユニットが送信した
前の肯定応答がハンドセットに到着しなかったものと推
測する。したがって、入ってくるコマンドデータパケッ
トを無視し、前のシーケンス数の肯定応答を再送信す
る。ハンドセットとベースユニットの両方がそれぞれの
正しいデータパケットを受信するまで、これが繰り返さ
れる。
【0044】本発明の別の特徴は、受け入れられるRF
チャネルが存在するかどうかを決定し、受け入れられな
い場合はRF周波数チャネルの自動変更を始動するため
に、ベースユニットがリンク検査信号を送信し、その後
ハンドセットが、リンク検査信号を受信したことを意味
するリンク検査肯定応答を送信することである。幾つか
の連続リンク検査信号がハンドセットで受信されない場
合、または幾つかのリンク検査応答信号がベースユニッ
トに返らず、ベースユニットで受信されなかった場合に
は、干渉によって受信状態が悪化したため、またはハン
ドセットユニットがベースユニットの有効範囲外に出た
ために、選択されたRFチャネルがもう使用できなくな
ったものと推測される。リンク検査コマンド信号がハン
ドセットユニットで受信されない場合、またはリンク検
査肯定応答信号が所定の時間内にハンドセットユニット
で受信されない場合には、ハンドセットおよびベースユ
ニットがそれぞれ、そのチャネル走査ルーチンの実行を
開始し、明瞭なRFチャネルを捜し出し、RFリンクを
再設定しようとする。
【0045】待機動作中は、10秒ごとにベースからハ
ンドセットへリンク検査コマンドが送信される。このタ
イミングは、待機モード中のハンドセットの電力消費を
最小にするように選択したものである。ベースがハンド
セットから5ミリ秒以内にリンク検査肯定応答を受信し
なければ、ベースはハンドセットに200ミリ秒間連続
的にリンク検査コマンドを送信し始める。応答がなけれ
ば、ベースユニットはその走査シーケンスを開始する。
出呼の進行中、またはインターコム通話が行なわれてい
るときは、リンク検査コマンドはベースユニットからハ
ンドセットへ1秒間に4回送信される。ベースが最後の
8個のリンク検査コマンドに対し応答を受信しなけれ
ば、ベースはその走査シーケンスを開始する。RFリン
クの短いフェージングを無視し、不用なチャネル変更を
回避するために、8回のリンク検査肯定応答の損失をし
きい値とし、それを越えると、RF回線品質が受け入れ
られず、別のチャネルを捜し選択しなければならない。
ハンドセットは時間切れによる方法を利用している。ハ
ンドセットが2秒間(リンク検査8回分)リンク検査コ
マンドを受信しなければ、その走査シーケンスが始動す
る。ハンドセットがリンク検査コマンドを受信しない時
間が1秒を越えると、範囲外状態を知らせるために警報
音が鳴る。警報音は、利用者がどれか1つのキーを押す
か、リンク検査コマンドが受信されるまで続く。
【0046】ハンドセットの走査シーケンスは次の通り
である。ハンドセットは、チャネルグループ内の5つの
周波数全部を1チャネルにつき200ミリ秒の速度で走
査する。全走査サイクルは1秒である。ハンドセット
は、ベースユニットをモニタして有効なリンク検査コマ
ンド信号の有無を調べるだけである。ハンドセットユニ
ットは有効なリンク検査コマンドを受信するまで、リン
ク検査肯定応答を送信しない。コマンドを受信すると、
走査シーケンスは停止し、RFリンクは通信のために設
定される。
【0047】ベースは、チャネルグループ内の5つの周
波数全部を1チャネルにつき1秒の速度で走査する。こ
れにより、2つの走査シーケンスを相互に重ねることが
可能になる。ベースユニットは次のチャネルへの切替
後、30ミリ秒間「リスニング」を行ない、チャネルに
ノイズが無いかどうか、また使用されていないかどうか
を検査する。この時間中、ハンドセットが送信を行なっ
ていないことを保証するために、ベースユニットはハン
ドセットへリンク検査コマンドを送信しない。干渉があ
ると、ベースユニットは次のチャネルに切り替わり、ノ
イズが無く、使用されていないチャネルを捜し出すまで
走査を繰り返す。空きチャネルが判別されると、ベース
はリンク検査を1秒に100回の率で連続的に送信す
る。べ−スがハンドセットからリンク検査肯定応答を受
信すると、走査シーケンスは停止し、その通常の動作を
再開する。リンク検査コマンドは送信された後、肯定応
答されなければならないので、両方のRFリンクの評価
が行なわれ、ハンドセットの利用者がその送信に雑音が
あることに気づかないでいる可能性は無くなる。
【0048】本発明の電話機は、ハンドセットのパッデ
リ電源を節約し、それによってバッテリ再充電の頻度を
最小にするために、節電または「休眠」モードを実現す
る。例えば呼が進行中でないときなど、ハンドセットユ
ニットを使用していないときは、ユニットが休眠モード
に入り、その間、ハンドセットのマイクロプロセッサの
発振器は使用禁止になり、それによってバッテリの寿命
が延長される。しかし、コマンドデータ−音声データイ
ンタフェースのタイマ回路への電流は維持され、マイク
ロプロセッサを定期的に再起動する。例えば、マイクロ
プロセッサが毎秒1回、10分の1秒間だけ「目を覚ま
す(起動する)」ように、デューティサイクルを選択す
ることができる。マイクロプロセッサが起動したとき
に、ハンドセットは入呼を受信することができ、ベース
ユニットによって生成された入リンク検査信号を受け入
れ、肯定応答することができる。さらに、マイクロプロ
セッサは起動したときにハンドセットのキーパッドを走
査し、利用者がキーを押さなかったかどうかを検査す
る。利用者が電話キーまたはインターコムキーを押すこ
とによってハンドセットから電話の呼出しを始動しよう
とすると、マイクロプロセッサは休眠中でも自動的に起
動する。
【0049】本発明のデジタルコードレス電話機はマイ
クロプロセッサを利用したシステムであり、ハードウェ
アをソフトウェアで制御して、ハンドセットとベースユ
ニット間の通信を維持する。ハンドセット内のマイクロ
プロセッサに常駐するハンドセットソフトウェアは、次
の機能を実行する。ハンドセットをベースユニット内の
ハンドセット充電台に戻すたびに、ハンドセットソフト
ウェアは初期化を実行して、ベースユニットのマイクロ
プロセッサによって生成された新しいセキュリティコー
ドをコマンドデータ−音声データインタフェースへコピ
ーする。送信経路および受信経路内の変調器および復調
器の位相同期ループ(PLL)を設定するためのチャネ
ルグループおよび周波数番号に関連する情報もまた、ハ
ンドセットユニットへコピーされる。ソフトウェアはさ
らに、遊休、オンライン、インターコム、および保留な
どのハンドセット状態の動作を維持する。ソフトウェア
はマイクロプロセッサにキーパッドを走査させ、キー押
しによるキーパッドコマンドを捜したり、キーパッド機
能を実行したり、キーコマンドをベースユニットへ送信
したりする。ソフトウェアはさらに、ベースユニットか
ら送信されたコマンドデータデータを音声データ−コマ
ンドデータインタフェースから受信し、受信したデータ
を処理する。これは、誤り発生時には再送信により確実
な肯定応答を行なうために送信シーケンスや受信シーケ
ンスのカウンタ数を維持することを含む。ソフトウェア
はさらに、チャネル走査を行なってベースユニットとの
通信が失われていないか調べたり、節電モードやその他
の「時間切れ」機能のタイマを維持することを実現す
る。
【0050】ハンドセットへの入力方法は、3通りあ
る。第1は、マトリックス構成になっているハンドセッ
トのキーパッドを用いる方法である。キーパッド走査
は、キーパッド列を高速でポーリングすることによって
実行される。ハンドセットのマイクロプロセッサへの第
2の入力方法は、コマンドデータ−音声データインタフ
ェースを介する。インタフェースは、任意の連続24ビ
ットとセキュリティコードが一致することを識別する
と、タイマ捕獲を中断してマイクロプロセッサを起動
し、設計によりコマンドデータ語を構成する、その後に
続く24ビットをマイクロプロセッサに読み出すように
指示する。最後の方法として、ハンドセットをハンドセ
ット充電台に置くと、ベースユニットは、充電台のデー
タ接点を介して新しいセキュリティコード、チャネルグ
ループおよび周波数番号でハンドセットを初期化する。
【0051】ハンドセットのソフトウェアは中央処理ル
ーチンを使用して、ハンドセットへの特定の入力に基づ
き、優先流れ制御およびハンドセット状態を維持する。
ハンドセットは、待機、オン、充電台、電話、ページン
グ(page)、被ページング(paged)、インターコム、プ
ログラム、保留および試験の9種類のモードで作動す
る。待機モード時には、ハンドセットは遊休状態であ
り、有効なキーパッド入力またはベースユニットからの
有効なコマンドを待っている。この情報を受信するため
に、マイクロプロセッサおよび受信部への電流は維持
し、作動状態にしておかなければならない。これは電力
を常時消費するので、ハンドセットが充電台に置かれて
いない間はバッテリ寿命が減少する。したがって、デー
タ入力を受信する能力を維持しながらバッテリ寿命を延
長するために、待機モード時には定期的電源停止を実現
する。
【0052】待機モードに切り替わると、マイクロプロ
セッサは50ミリ秒間入力を待つ。入力が受信されなけ
れば、マイクロプロセッサは受信器および送信器の電源
を切った後、マイクロプロセッサ自身の動作を保留す
る。制御データ−音声データインタフェースには電流が
流れ続け、その中に含まれるウォッチドッグタイマは、
マイクロプロセッサからそれ以上の入力を受信しなけれ
ば1秒後に時間切れとなる。ウォッチドッグタイマは時
間切れになると、マイクロプロセッサをリセットし、そ
れによってマイクロプロセッサを起動する。マイクロプ
ロセッサは再始動後、受信器に通電し、コマンドデータ
−音声データインタフェースがベースユニットからのデ
ータを読み込んだり、キーパッドを走査することができ
るようにする。入力が検出されなければ、再び節電シー
ケンスを実行する。休眠モード時には、「電話」キーお
よび「インターコム」キーは使用可能状態に維持される
ので、利用者がどちらかのキーを押すと、マイクロプロ
セッサは即座に中断およびリセットされ、その特定の機
能が即座に実行される。
【0053】ハンドセットをベースユニット内のハンド
セット充電台に戻すたびに、マイクロプロセッサはハン
ドセットが充電台にあることを検出し、全ての動作を終
了し、充電台初期化を開始する。初期化中、ベースユニ
ットから充電台データ接点を介して自動的にデータが受
信される。セキュリティコード、チャネルグループ、お
よび周波数番号がベースユニットのマイクロプロセッサ
からハンドセットへ転送されると、ハンドセットはデー
タ受信後にベースユニットに対し肯定応答し、ハンドセ
ットが充電台から外されるまで、この状態を維持する。
【0054】利用者がハンドセットから呼出しを始めた
いとき、またはベースユニットからの入呼に応答したい
ときは、ソフトウェアがハンドセットを「電話」モード
にする。送信器が通電され、ベースユニットとの通信が
可能になる。マイクロプロセッサは、「インターコム」
キー以外の全てのキーによる入力を受け入れる。「イン
ターコム」キーは、呼が進行しているときは使用不能に
なり、呼が保留中にのみ起動される。
【0055】「ページング」モードは、ハンドセットが
待機または保留モード時に、インターコムボタンを押す
ことによって開始することができる。これにより、マイ
クロプロセッサはベースユニットをページングする(呼
び出す)ことができる。ベースユニットからページング
の応答が行なわれると、ハンドセットはインターコムモ
ードに入り、ハンドセットとベースのスピーカホンとの
間で通信ができる。
【0056】被ページングモードは、ハンドセットが待
機または保留モード時に、ベースユニットからページコ
マンドを受信することによって開始することができる。
保留モードは、ハンドセットがすでに電話モードに入っ
ているときは保留キーを押すことによって、あるいは進
行中の呼を保留する保留コマンドをベースから受信する
ことによって、開始することができる。
【0057】プログラムモードは、はセットが待機モー
ド時にプログラムキーを押すことによってのみ開始する
ことができる。このモードにより、利用者は電話番号を
メモリにプログラムしたり、リングタイプをプログラム
することができる。試験モードは、装置の製造試験中に
しか利用できない。
【0058】ベースユニットのマイクロプロセッサは、
ハンドセットに匹敵するソフトウェアルーチンを含んで
おり、ハンドセットによって実行されるソフトウェアル
ーチンに対応および/またはそれを相補うベースユニッ
トの機能を制御する。さらに、ベースユニットのソフト
ウェアは、メモリ記憶およびリダイヤル、初期化ルーチ
ン実行中のセキュリティコードの生成およびチャネルグ
ループと周波数の選択などに関連する機能を実行し、保
留中の電話回線を感知したり、様々な呼出音を選択す
る。
【0059】
【実施例】本発明は多くの様々な形で実施することが可
能であり、以下に特定の実施例について詳細に説明し、
図面に示すが、この開示例は、本発明の原理の一実施例
とみなすべきであって、本発明をここに示す実施例に限
定するものではないと理解する。
【0060】図1は、ハンドセットユニット101とベ
ースユニット110を示しており、両者が1組になって
本発明のデジタルコードレス電話機100を構成する。
図に示すように、ハンドセットユニット101は、ハン
ドセットユニット101のアンテナ102とベースユニ
ット110のアンテナ115との間に設定された無線周
波数(RF)リンク“A”および“B”を介して、ベー
スユニット110と交信するハンドヘルド電話装置から
成る。ハンドセットユニット101は、利用者がそれに
向かって話すマイクロホン105と、利用者がそこから
相手の声を聞くスピーカ103を含むことが、図から分
かる。キーパッド104は、押しボタンキーと発光ダイ
オードを組み込んでおり、利用者はこれを用いてデジタ
ルコードレス電話機100を操作し、その状態をモニタ
する。ハンドセットユニット101の正面に接点10
6,107,および108が配置されているのが分か
る。接点106,107,および108は金属端子であ
り、内部バッテリおよびマイクロプロセッサへの接続を
提供する。
【0061】ベースユニット110は、一定の場所に固
定しておき、大半の家庭や事務所に見られるRJ 11
型のウォールジャケットに差し込むように設計されたコ
ネクタコード118により、利用者の加入電話会社の回
線網にハードワイヤ接続するように意図されたハウジン
グから成ることが、図から分かる。ベースユニット11
0は、ハンドセットユニット101を受容および保持
し、ハンドセットのバッテリを再充電するように設計さ
れたハンドセット充電台111を含む。ハンドセット
正面を下にして充電台に置くと、ハンドセットユニ
ット101の接点106、107、および108がそれ
ぞれ、接点114、113、および112と整列し並列
になり、接点112と114を介してハンドセットユニ
ットへ再充電電源が供給され、またハンドセットユニッ
ト101およびベースユニット110にそれぞれ常駐す
るマイクロプロセッサ間に物理的データリンクが確立す
る。ベースユニット110はさらにキーパッド117を
含んでおり、利用者は、スピーカ116Aおよびマイク
ロホン116Bを含むスピーカホン116を用いて、電
話機を起動し、電話サービスにアクセスすることができ
る。ベースユニット110は、図に示すように、電源コ
ネクタ119を介して外部電源に接続される。
【0062】図2は、本発明のデジタルコードレス電話
機100を構成する機能ステージを示す簡略化したブロ
ック図である。図1に示すように、本発明のデジタルコ
ードレス電話機100は、ハンドセットユニット10
1、および従来の電話機と同様の方法で利用者の加入電
話会社の交換器にハードワイヤ接続されたベースユニッ
ト110から成る。
【0063】ベースユニット110とハンドセット10
1との間では2種類のデジタルデータが交換される。第
1の種類のデータをここではデジタル音声データと呼ぶ
が、これは、ハンドセット101を操作する利用者と、
ベースユニット110によって代表される通話の相手と
の間で行なわれる話声による会話を表わす。ベースユニ
ット110とハンドセット101間で交換される第2の
種類のデータを、ここではデジタルコマンドデータと呼
ぶ。デジタルコマンドデータは、デジタルコードレス電
話機100の動作を促進するために、ハンドセットユニ
ット101とベースユニット110間で通信される命令
および/または状態要求を表わす。
【0064】ハンドセット101とベースユニット11
0はそれぞれ、矢印133および134で示す2つのデ
ータ経路を含む。データ経路133は音声およびコマン
ドデータの送信に対応し、データ経路134は音声およ
びコマンドデータの受信に対応する。不必要な重複を回
避するために、ハンドセット101からベースユニット
110への会話音声の送信、およびベースユニット11
0によるハンドセットユニット101からの受信につい
て説明するが、それに対応するベースユニット110か
らハンドセット101への送信、およびハンドセット1
01によるベースユニット110からの受信が、ハンド
セット101がベースユニット110から受信したRF
リンク周波数で送信すること、かつベースユニット11
0がハンドセット101から受信したRFリンク周波数
で送信することを除き、同様の方法で行なわれることを
理解されたい。
【0065】ハンドセットユニット101からベースユ
ニット110への人の声の送信は、次のように行なわれ
る。利用者がハンドセットユニット101のマイクロホ
ン105に向かって話すと、これが利用者の音声を拾
い、利用者の音声に応答してアナログ電気信号を生成
し、線129へ送出する。このアナログ電気信号は増幅
され、送信器ベースバンドオーディオステージに含まれ
る低域フィルタを通過する。次にステージ130の出力
を、アナログ−デジタル変換器を含むデジタル送信器ス
テージ131でデジタル化し、その出力はベースバンド
デジタル音声データ信号となる。本発明のデジタルコー
ドレス電話機100は、適用デルタ変調によるデジタル
化技術を利用するが、別の様々な利用可能なデジタル化
技術を利用することもできるように意図されている。ベ
ースバンドデジタル音声データ信号はコマンドデータ−
音声データインタフェース125へ転送され、ここで、
送信しようとする信号が(コマンド信号とは対照的に)
デジタル音声信号として認識され、ベースバンドデジタ
ル音声データはベースユニット110への送信用にスク
ランブルをかけられる。次に、スクランブルしたベース
バンドデジタル音声データは、RF送信器ステージ13
2で周波数シフトキーイング(FSK)変調を用いて9
26MHz搬送波に変調する。
【0066】デュプレクサ121は、高インピーダンス
回路網の使用により、ハンドセットユニット101の送
信経路133を受信経路134から分離する役割を果た
し、デジタル変調したRF信号をアンテナ120へ誘導
し、また送信されるデジタル変調したRF音声データが
受信経路134へ送られるのを防止する。次に、変調さ
れたデジタル音声データはアンテナ120を介してベー
スユニット110へ送信される。
【0067】ベースユニット110は、デジタル音声デ
ータを送信し、また同様に受信する機能を果たすので、
図2を参照しながらこの機能を説明する。ベースユニッ
ト110は、変調されたデジタル音声信号をアンテナ1
20を介して受信し、受信したデジタル音声信号をデュ
プレクサ121経由でRF受信器ステージ124へ送り
出す。RF受信器ステージ124は、入ってきた変調デ
ジタル音声信号を増幅および濾波し、信号を926MH
zから10.7MHzへダウン変換し、これをさらに濾
波し、ベースバンドデジタル音声信号へ復調する。ベー
スバンドデジタル音声信号はコマンドデータ−音声デー
タインタフェース125を通過し、ここでまずデジタル
音声データのスクランブルが解除され、次に受信信号が
デジタル音声信号として認識される。ベースバンドデジ
タル音声信号は次に、デジタル−アナログ変換器を組み
込んだデジタル受信器ステージ126でベースバンドア
ナログ音声信号へ変換される。ここから出力されたベー
スバンドアナログ音声信号は、さらに受信器ベースバン
ドオーディオステージ127で濾波および増幅された
後、線128へ送り出され、ここからさらに電話インタ
フェース(図示せず)を介して加入電話会社の電話線へ
送られる。
【0068】電話インタフェースまたはスピーカホン1
16を介してベースユニット110に入力されたアナロ
グ音声信号は、ベースユニット110が906MHzの
周波数で送信すること以外は、ハンドセットユニット1
01からベースユニットへの送信に使用されるのと同じ
プロセスを用いて、ハンドセットユニット101へ送信
される。
【0069】ハンドセットユニット101は、ベースユ
ニット110へデジタル音声データ信号を送信するだけ
でなく、デジタルコマンド信号もベースユニット110
へ送信する。コマンドデータ信号は、それが利用者と会
話の相手との間の音声通信の一部ではなく、ハンドセッ
ト101とベースユニット110間で交換される命令お
よび/または状態検査の形を取るいという点で、音声デ
ータ信号とは異なる。引出線の遠隔選択やDTMFトー
ンの生成などは、本書で説明するその他のコマンド機能
と同様に、ハンドセット101とベースユニット110
間でコマンドデータ信号を送信することによって達成さ
れる。
【0070】音声データとコマンドデータが両方ともデ
ジタル形式を取る本発明では、デジタル音声データの流
れを中断し、データ経路にコマンドデータを挿入してR
Fリンクで送信することにより、デジタル音声データと
デジタルコマンドデータの混合を容易にする独自の解決
策を創案した。さらに、本発明では、コマンドデータの
送信は、確認送信構造を組み込んだ独自のデータプロト
コルを利用して行なわれるので、送信されたコマンドデ
ータが意図した相手ユニットに受信されたことが保証さ
れる。
【0071】デジタルコマンドデータの送信は、ベース
ユニット110へ送信するデジタル音声データの流れに
コマンドデータパケットを挿入することによって、実行
される。コマンドは、利用者がキーパッド122を押す
ことによって、またはソフトウェア制御下のマイクロプ
ロセッサによって起動される。ハンドセット101とベ
ースユニット110間でコマンドを送信する必要がある
とき、マイクロプロセッサ123はコマンドコードをコ
マンドデータ−音声データインタフェース125へ送信
する。次にインタフェース125は、デジタル送信器ス
テージ131で生成されたデジタル音声データの流れを
中断し、コマンドデータパケットを挿入する。デジタル
データが意図した相手ユニットで受信されると、コマン
ドデータ−音声データインタフェース125は、入って
くるデジタルデータの流れの中にコマンドデータパケッ
トが存在するかどうかを検査し、見つかれば、そのコマ
ンドデータパケットを捕獲し、それを静音データシーケ
ンスに置換し、次にこれは電話機100によってデジタ
ル音声データとして処理される。静音データシーケンス
は、デジタル受信器ステージ126で無音として処理さ
れ、したがって、スピーカを通して利用者の耳に聞こえ
る話語の連続した流れの中に短いドロップアウトを生じ
る。コマンドデータ−音声データインタフェース125
は、捕獲されたデータパケットをマイクロプロセッサ1
23へ転送し、データパケットに含まれるコマンドデー
タはここで解釈され、実行される。
【0072】コマンドデータパケットのフォーマットを
図3に示す。データパケットは長さ48ビットであり、
8ビットのプリアンブル、その後に続く16ビットのセ
キュリティコード、およびさらにその後3回繰り返され
る8ビットのコマンド語から成る。プリアンブルは全部
“1”にセットされた8ビットから成る。セキュリティ
コードは16ビットのランダムデータを構成する。
【0073】コマンドデータは3回繰り返される。3つ
のデータパケットが全部同一でなければ、誤りが発生し
たものと推測され、そのデータは無視される。「多数決
ルール」方式を実現することもできるベースユニット1
10のコマンドデータパケットを図4に示す。これは、
最初のデータ語135で“0”、2番目および3番目の
データ語136および137で“0”にセットされるイ
ニシャルビット、1ビットの送信シーケンスカウンタ数
138、および1ビットの受信シーケンスカウンタ数1
39から成る。図5はハンドセット101のデータフォ
ーマットを示す。これは、最初のデータ語で“0”、2
番目および3番目のデータ語で“1”にセットされるイ
ニシャルビット、5ビットのコマンドコード、1ビット
の受信シーケンスカウンタ数、および1ビットの送信シ
ーケンスカウンタ数から成る。
【0074】電話機100では、ハンドセット101が
ベースユニット110のハンドセット充電台111に戻
されるたびに、ベースユニット101が約65000個
の可能なセキュリティコードの中から1つをハンドセッ
ト101にロードする。このセキュリティコードは、ベ
ースユニット110に常駐するソフトウェアによって生
成され、RFリンクの安定性および完全性を保証するた
めに、ハンドセット101およびベースユニット110
によって使用される。
【0075】図4および図5に示すデータフォーマット
は、このデータフォーマットが送信および受信両方のシ
ーケンスカウンタ数を含むので、送信されるそれぞれの
データシーケンスにこの情報を相乗りさせることができ
る。
【0076】図6は、ハンドセット1010のキーパッ
ド104の機能配置図であり、これを検討することは、
ハンドセット1010とベースユニット110の相互作
用の理解に役立つ。キー201から212までは、一般
的な「タッチトーン」電話機に見られる1から9までの
数字キーと、“*”、ゼロ、および“#”キーに対応す
る。さらに、図6は、それぞれ「電話(phone )」、
「インターコム(intercom)」、および「オフ(off )」
と表示されたキー219,221,および223も示
す。「電話」キー219は、利用者がハンドセット10
1から呼出しを始動するのに使用される。利用者は、ハ
ンドセット101とベースユニット110間にRFリン
クを設定し、電話回線にアクセスするときに、「電話」
キー219を押す。「電話」キー219の上にあるLE
D220は、外部回線を使用しているときに点灯する。
【0077】「インターコム」キー221は、利用者が
引出線にアクセスすることなくハンドセット101とベ
ースユニット110間でインターコム(構内)呼出しを
行なうために、ハンドセット101とベースユニット1
10間にRFリンクを設定するのに使用される。図1に
示すように、ハンドセット101を手にした利用者は、
ハンドセット101にあるスピーカとマクロホンを通し
て会話を行ない、一方インターコム呼出しの相手は、ベ
ースユニット110にあるスピーカ116Bとスピーカ
ホン116Bを通して会話を行なう。利用者が「インタ
ーコム」キーを押すと、ハンドセット101とベースユ
ニット110の間で音声通話を行なうことができる。
【0078】「オフ」キー223は、電話回線へのアク
セスを切断したり、インターコム通話を終了するときに
利用される。3方向会話(外部回線、スピーカホン、お
よびハンドセットを利用)を実行しているときに「オ
フ」キー223を押すと、ハンドセットが会話から切断
され、スピーカホンは外部回線と接続された状態が維持
される。
【0079】「電話」キー219を押すことによってす
でに外部回線が選択されているときに、キー201から
210(1から9まで、および0の数字キー)を押す
と、回線にDTMFトーンが送信され、ハンドセットの
スピーカ103にエコーバックされる。キー201から
210をずっと押し続けると、トーンがずっと連続的に
送信される。パルス線の場合、キー201から210の
どれかを押すと、該当するパルスパターンが回線に送信
され、ハンドセットのスピーカ103を通じ手エコーバ
ックされる。
【0080】「スター(*)/トーン」キー211は、
ベースユニット110がパルスモードのときに、ハンド
セット101をトーンモードで作動させるときに使用す
ることができる。トーンキー211を押すと、呼の持続
時間中、キー201から210まで、および211と2
12を押した後、DTMFトーンが発生する。「ポン
ド」キー212を押すと、適切なDTMFトーンが発生
する。ハンドセット1010がパルスモードのときは、
このキーは作動しない。「ポンド」キー212は、リン
ガタイプをプログラムするときも使用される。
【0081】さらに、6個の機能キーが装備されてい
る。「メモリ」キー213は、利用者が電話番号をベー
スユニット110に常駐するメモリにプログラムすると
きに使用される。10個の記憶場所0−9があり、それ
ぞれに16桁まで記憶することができる。電話番号をメ
モリに記憶するには、利用者がまず「プログラム」ボタ
ン214を押し、次にキー201から210までのうち
の1つを押すことによって記憶場所を選択し、キーパッ
ド104を使用して、利用者がメモリに記憶したいと思
う番号を入力する。入力が完了した後で、利用者が「メ
モリ」キー213を押すと、その電話番号が選択された
キー場所に割り当てられる。その記憶場所から電話番号
をダイヤルするときは、利用者が「電話」キーを押すこ
とによって引出線を選択する。それによってダイヤルト
ーンが発生する。次に、「メモリ」キー213を押した
後、記憶場所の番号0−9を押すだけである。
【0082】「リダイヤル」キー215は、利用者が一
番最後にダイヤルした番号を自動的にダイヤルする。リ
ダイヤル機能を使用するには、利用者が単に「電話」キ
ー219を押すことによってダイヤルトーンを選択した
後、「リダイヤル」キー215を押すだけである。
【0083】「保留」キー216は、出呼を保留すると
きのために装備されている。呼の保留を解除するには、
利用者が「電話」キー219を押すだけでよい。安全機
能として、利用者が最初に「保留」キー216を押すこ
とによって呼を保留にした場合は、「オフ」キー223
を押しても呼は切断されない。呼が保留状態のときに、
ハンドセット101をベースユニット110の充電台に
載せると、呼は保留状態のままである。次に利用者が別
の電話に出て電話機を取り上げると、呼は自動的に保留
を解除され、コードレス電話機100は解放される。利
用者が別の電話を切ると、呼は切断され、コードレス電
話100を切るためにそれ以上何もする必要はない。ハ
ンドセット101、ベースユニット110、および出呼
の間で3方向会話を行なっているときに、保留キー21
6を押すと、ハンドセット101とベースユニット11
0の両方とも保留状態になるので、「電話」キー219
または「スピーカホン」キー323を押すと、保留機能
は使用できなくなる。保留にした側に、まだ接続されて
いることを知らせるために、コードレス電話100はト
ーンパルスを発生し、5秒ごとに送出する。さらに、ハ
ンドセット101は、利用者に呼がまだ保留状態である
ことを警告するために、10秒ごとに警報音を出す。先
に述べたように電話番号を記憶場所に記憶しようとする
ときに保留キーを押すと、特定の電気通信装置および/
またはシステムにアクセスするときに必要に応じてダイ
ヤリングシーケンスに休止が挿入される。
【0084】「プログラム/プライバシ」キー214は
2つの機能を有する。ハンドセット101から外部回線
が選択されているときに、「プログラム/プライバシ」
キー214を押すと、ベースユニット101にあるスピ
ーカ116Aが呼の持続時間中、使用許可状態から使用
禁止状態になる。これにより、利用者はハンドセット1
01から出呼への会話を、ベースユニット110にある
スピーカホン116を通して誰かに聞かれることなく、
行なうことが可能になる。「プログラム/プライバシ」
キー214を再度押すと、スピーカホン116は使用禁
止から使用許可状態へ戻る。「オフ」キー223を押す
ことによって呼を終了すると、スピーカホン116は自
動的に使用許可状態にリセットされる。ハンドセット1
01がオフライン状態であり、引出線にアクセスしてい
ないときに、「プログラム/プライバシ」キー214を
押すと、ハンドセット101はプログラムモードにな
る。プログラムモードで、利用者は先に述べたように電
話番号を記憶したり、リンガタイプを選択することがで
きる。リンガタイプを設定するには、ハンドセット10
1とベースユニット110をオフにしなければならな
い。利用者はまず「プログラム/プライバシ」キー21
4を押し、次に「ポンド」キー212を押し、さらにキ
ー201から204(1から4の数字キー)の1つを押
してリンガタイプを選択する。リンガタンプを選択する
と、ハンドセット101が1回鳴り、今選択されたリン
グ(呼出音)のタイプを利用者に知らせる。さらに、利
用者は「プライバシ」キー、「ポンド」キー212、お
よび「ゼロ」キーを押して高音量と低音量間で切替を行
なうことによって、呼出音の音量(高/低)を選択する
ことができる。いったん選択されると、プログラム変更
されるまで、リンガはその状態に維持される。「フラッ
シュ」キー217は、従来の電話機のフックスイッチを
一瞬押したのと同じ効果を持つ。この機能は、加入電話
会社によって提供される電話転送および/または通話中
着信などのサービスで使用される。
【0085】「ミュート(mute)」キー218は、ハン
ドセットのマイクロホン105を使用禁止にする。使用
禁止状態になると、「バッテリ低残量/ミュート」LE
Dランプが点滅する。「ミュート」ボタンをもう一度押
すと、ミュート機能は解除される。
【0086】「バッテリ低残量(Low Battery )/ミュ
ート」LED224は、利用者にハンドセット101の
バッテリ充電残量が少なくなったことを示す機能を果た
す。バッテリの残量が少なくなってきたことが検出され
ると、呼を最初に起動したときに、ハンドセット101
から警報音が発生する。呼の継続時間中、「バッテリ低
残量」LED224が点灯し続け、利用者にユニット1
01を充電する必要があることを知らせる。また、スピ
ーカ103の音量を制御する音量上下ボタンがハンドセ
ット101の側部(図示せず)に装備されており、低・
中・高の設定位置の間で増加/減少することができる。
【0087】図7は、ベースユニット110のキーパッ
ド117の機能配置図である。キー301から315ま
での機能は、ハンドセット101のキー201から21
5までと同様である。「インターコム」キー321、
「保留」キー316、「フラッシュ」キー318、およ
び「ミュート」キー319の機能も、ハンドセット10
1のキーパッドにあるそれぞれに対応するキーと同様で
ある。ベースユニットにあって、ハンドセット101に
無いものは、「スピーカホン」キー323である。これ
は、幾つかのモードで作動する。引出線が選択されてい
ないときに、「スピーカホン」キー323を押すと、ベ
ースユニット110は外部回線を検索する。選択される
と、LED324が点灯する。次に、キー301から3
12を押すか、または「リダイヤル」キー315を押す
ことによって、電話番号が手動的に呼び出される。電話
回線がハンドセット101と接続されているときに、
「スピーカホン」キー323を押すと、ハンドセット1
01、ベースユニット110、および引出線の間で3方
向会話ができるようになる。この機能を選択すると、ハ
ンドセット101で可聴音の発生およびインターコムL
ED222の点滅によって、この機能選択がハンドセッ
ト101に知らされる。ハンドセット101の利用者が
3方向会話をできないようしたい場合は、利用者が「プ
ライバシ」キー214を押すだけで、ベースユニットの
スピーカホン116が切断される。電話回線がベースユ
ニット110だけと接続されているときに、スピーカホ
ン323を押すと、回線の接続は解除される。引出線が
ハンドセット101とベースユニット110の両方と接
続されている場合、3方向会話の通話中にスピーカホン
ボタン323を押すと、スピーカホン116が会話から
切断される。ハンドセット101と外部回線は接続され
たままである。「保留」キーを押すことによって、呼が
保留になっているときに、「スピーカホン」キー323
を押すと、呼の保留が解除される。さらに、スピーカホ
ンを使用されており、ハンドセット101をハンドセッ
ト充電台111においているときに、ハンドセット10
を充電台111から検索すると、スピーカホン116
は自動的に切断される。ベースユニット110は、「ス
ピーカホン」キー323を押すだけで起動することがで
きる。充電LED329を装備しており、ハンドセット
101が充電台111に置かれており、充電中であると
きに、この状態を示すために点灯する。スピーカホンの
音量制御323は、「ダウン」ボタン326と「アッ
プ」ボタン327から成り、スピーカホン116の可変
制御を行なうのに使用される。
【0088】図8は、本発明のデジタルコードレス電話
機100のハンドセット101およびベースユニット1
10の詳細な機能ブロック図である。ブロック図中、ハ
ンドセットユニット101とベースユニット110の両
方に共通する部分は実線で示し、破線で示すその他の部
分は、ベースユニット110だけに適用される。図面か
ら分かるように、矢印133および134で示す2つの
データ経路がそれぞれ、マイクロホン140とアンテナ
152の間、およびアンテナ152とスピーカ182の
間に存在する。データ経路133はハンドセット101
の送信器部分に対応し、データ経路134はハンドセ
ット101の受信器部分に対応し、その中で無線周波数
信号はアンテナ152により受信され、スピーカ182
で聞こえるようになる。
【0089】動作中、ハンドセット101のマイクロホ
ン140が利用者の話声を拾い上げ、それをアナログ電
気信号に変換する。この信号は次に、送信器ベースバン
ドオーディオステージ141で増幅および濾波され、そ
の出力はベースバンドアナログオーディオ信号となる。
このベースバンドアナログ信号は次にアナログ−デジタ
ル変換器142を通過し、入力アナログ信号はここでデ
ジタル化され、ベースバンドデジタルオーディオ信号を
出力する。このデジタルオーディオ信号は送信レジ14
3を通過した後、スクランブラ144によってスクラン
ブルをかけられる。本発明で利用するデジタル化技術
は、適応デルタ変調(ADM)技術である。アナログ−
デジタル変換器142の出力を搬送波周波数に変調し、
スクランブルをかけずにアンテナ152から送信する
と、無線信号は傍受された場合、使用した変調技術のた
めにある程度まで聞こえるので、傍受者は音声送信を識
別し、理解することができよう。したがって、スクラン
ブラ144は、送信された無線信号がたとえ傍受されて
も直接には理解できないように、デジタル音声データに
スクランブルをかけるのに使用される。
【0090】スクランブラ144の出力は電圧制御発振
器(VCO)145へ送られ、ここでは周波数シフトキ
ーイング(FSK)変調を用いて搬送波を変調する。実
際の搬送周波数は、低域フィルタ148からのDC電圧
によって異なる。低域フィルタ148は、電圧制御発振
器145、低域フィルタ148、周波数合成器147、
およびディバイダ146から成るPLL周波数合成器回
路の一部を構成する。周波数合成器147は基本的に、
周波数をディバイダ146によって逓減することによっ
て、VCO145をどの周波数で作動するかを決定す
る。次にこの信号を、周波数合成器147で基準周波数
と比較し、VCO145のドリフトを補正する低域フィ
ルタ148を介して誤り電圧を印加する。その実質的な
結果として、VCO145の出力に、マイクロプロセッ
サ183によって決定された周波数の変調搬送波が得ら
れる。
【0091】したがって、VCO145の出力は、92
5.5MHzから927.4MHzまでの20の周波数
のうちの1つの変調搬送波である。変調されたデジタル
音声信号は次に、RF増幅器149によって増幅され、
925.5MHzから927.5MHzの周波数しか通
過させない帯域フィルタ150によって濾波される。濾
波された帯域フィルタ150の出力は次に、デュプレク
サ151を介してアンテナ152へ送られ、そこからベ
ースユニット110へ伝送される。
【0092】20の周波数のうちの1つでベースユニッ
ト110から送信された入力変調デジタルデータは、ア
ンテナ152で受信される。周波数チャネルは905.
6MHzから907.5MHzまでの間である。変調デ
ジタル音声信号はアンテナ152へ誘導され、帯域フィ
ルタ160によって濾波される。このフィルタは、90
5.5MHzから907.5MHzの周波数しか通過さ
せないように、中心を906MHzにして約2MHzの
幅を持つ。したがって、望ましい周波数は通過され、望
ましくない周波数は減衰される。
【0093】帯域フィルタ160の出力は変調デジタル
音声信号であり、次にこれはRF増幅器161によって
増幅され、ミクサ162へ渡される。ミクサ162は、
900MHzの入力信号をダウン変換し、電圧制御発振
器163、低域フィルタ166、周波数合成器165
およびディバイダ164から成るPLL回路を利用する
ことによって60MHz信号にする。周波数合成器16
5は基本的に、周波数をディバイダ164によって逓減
することによって、VCO163をどの周波数で作動す
るかを決定し、次にそれを、周波数合成器165で基準
周波数と比較し、VCO163のドリフトを補正する低
域フィルタ166を介して誤り電圧を印加する。マイク
ロプロセッサ183はこうして、20の可能な周波数チ
ャネルの1つに対応する、ダウン変換後の信号の正確な
周波数を選択する。回路はマイクロプロセッサ183か
ら適切な「チャネル番号」を取り込み、それによりマイ
クロプロセッサ183が特定の受信チャネルを指定する
ことができるようになり、マイクロプロセッサの制御下
で自動的にチャネルを変更することが可能になる。ミキ
サ162の出力はIF増幅器167によって増幅され、
帯域フィルタ168によって濾波され、IF増幅器16
9によって再度増幅された後、さらに49.3MHzで
作動する固定発振器171によって駆動するミキサ17
0によってダウン変換される。ミキサ170と発振器1
71は固定量のダウン変換を行ない、受信変調デジタル
音声信号を10.7MHzにする。この信号は、増幅器
172と帯域フィルタ173によってさらに増幅され濾
波される。帯域フィルタ173の出力は、振幅変調ノイ
ズを除去する機能を持つリミタ174を通過する。音声
信号の品質が低い場合、リミタ174はさらに線198
上でミュート信号を発生する。復調器/比較器ステージ
175は、FSK法によりベースバンドデジタル音声信
号を復調する。復調器175の出力はしたがって、ベー
スバンドデジタル信号である。データ/クロック復元ス
テージ176は、デジタルベースバンド波形式の入力信
号からデータおよびクロック信号を復元する。データ信
号は次にデスクランブラ177へ送られ、ここで、スク
ランブラ144で実行した動作と逆の動作により、ベー
スバンドデジタルデータのスクランブルが解除され、ク
ロック信号は線197によってデジタル−アナログ変換
器179へ接続される。クロック/データ復元ステージ
176によって生成されたスクランブル解除デジタルデ
ータおよび復元クロック信号は受信レジスタ178へ送
られ、さらにデジタル−アナログ変換器へ送られ、ここ
で入力デジタル音声信号はベースバンドアナログ信号へ
変換される。アナログ信号は次に、ベースバンド受信器
オーディオフィルタ180によって濾波され、増幅器1
81によって増幅された後、スピーカ182へ送られ
る。リミタ174からのミュートライン198は、劣悪
な信号が検出された場合に増幅器181を弱め、それに
よって空電(static)がスピーカ182から聞こえるの
を防止する。
【0094】ベースユニット110は、以下の相違点を
除き、これまでの説明と同様に作動する。ベースユニッ
ト110の受信部は、ハンドセット101が送信する周
波数チャネルに対応する925.5から927.5MH
zの範囲で作動する。逆に、ベースユニット110の送
信部は、ハンドセット101で受信される周波数チャネ
ルに対応する905から907MHzの範囲で作動す
る。
【0095】さらに、電話会社の線路へのインタフェー
スを提供するために、電話ジャック194に接続する電
話インタフェース193を装備する。電話インタフェー
ス193とスピーカ182の入力191とマイクロホン
140の出力192の間に介在しているのは、標準スピ
ーカホンハイブリッド回路である。
【0096】デジタルコマンドデータは以下の方法で送
受信される。利用者がキーパッド184のボタンを押す
と、マイクロプロセッサ183が対応するコマンドコー
ドをマイクロプロセッサインタフェース187へ伝送す
る。次にマイクロプロセッサインタフェース187は、
このコマンドコードを送信レジスタ143へ伝送する。
送信レジスタ143は関連回路機構と共に、セキュリテ
ィコードとコマンドデータからコマンドデータパケット
をアセンブルし、コマンドデータパケットをデジタル音
声データの流れに挿入する。コマンドデータパケットは
こうしてデジタル音声データの小部分と置換される。コ
マンドデータパケットを挿入されたデジタル音声データ
はスクランブラ144へ接続された後、RFリンクで送
信される。
【0097】デジタルコマンドデータは、デジタル音声
データ流から次のように復元される。デスクランブラ1
77の出力は、断続的に間隔を置いて挿入されたコマン
ドデータパケットを伴う復調デジタル音声信号から成
り、受信レジスタ178に接続される。受信レジスタ1
78および関連回路機構は、入力するデジタルデータの
流れを連続的に走査し、24ビットのプリアンブルおよ
びセキュリティコードとデータ流における任意の対応ビ
ット数の間の整合を探す。整合が見つかると、その後に
続く24ビットは、設計上、コマンドデータパケットを
構成するものであり、受信レジスタからマイクロプロセ
ッサインタフェース187へ転送される。マイクロプロ
セッサインタフェースは次に、このコマンドデータパケ
ットをマイクロプロセッサ183へ転送し、マイクロプ
ロセッサ183は、コマンドデータパケットに含まれる
コマンドコードに対応付けられるコマンドデータを実行
する。受信レジスタ178はさらに、コマンドデータパ
ケットを静音データシーケンスパケットに置換し、これ
はデータ流へ挿入された後、デジタル−アナログ変換器
179へ送られる。デジタル−アナログ変換器179
は、静音データシーケンスパケットを無音として処理
し、置換される音声データビットは少数なので、利用者
には知覚されない。
【0098】図9−図12は、ハンドセット101の送
信経路133の概略回路図である。図9は、マイクロホ
ン140と送信器ベースバンドオーディオステージ14
1の接続を示す。マイクロホン140の出力は、利用者
の声に対応するアナログ電気信号である。このアナログ
電気信号は送信器ベースバンドオーディオステージ14
1へ送られ、ここでLM324型デバイスである増幅器
400によって増幅された後、同じくLM324型デバ
イスをベースにしたフィルタ01によって濾波され
る。出力のアナログ音声信号は、MC3418集積回路
をベースにしたアナログ−デジタル変換器402へ接続
される。図に示すように、このデバイスは、適応デルタ
変調技術を利用して、入力ベースバンドオーディオ信号
をベースバンドデジタル信号に変換する。アナログ−デ
ジタル変換器402の出力は、線404のベースバンド
デジタル信号および線403のそれに対応するクロック
信号であり、これらの信号は図10に持ち越される。
【0099】図10は、マイクロプロセッサ183を、
コマンドデータ−音声データインタフェース125およ
び応用方法に特定的な集積回路195に実現したウォッ
チドッグタイマと共に示す。マイクロプロセッサ183
は、MC68HC05C4型集積回路、つまり内部RA
MおよびROM記憶装置を組み込んだ「1チップマイク
ロコンピュータ」型デバイスから成る。結晶405は、
マイクロプロセッサ183およびコマンドデータ−音声
データインタフェース125にクロック信号を供給し、
また周波数合成器147および165の基準周波数を提
供する。ベースバンドデジタル音声信号404およびク
ロック信号403は、コマンドデータ−音声データイン
タフェース195に接続されており、その出力は線41
3に現われ、デジタル音声データ信号に対応するTXData
と表示されている。この信号は図11に持ち越される。
【0100】図10はさらに、ハンドセットユニット1
01のマトリクスキーパッド104の行列接続を提供す
る接続406と407を示す。さらに音量入力線412
も示されており、これはハンドセットユニット101の
音量ボタンに接続されている。ハンドセットユニット1
01の電源は、LM2931デバイスを中心に構成さ
れ、5ボルトの調整出力を提供する電圧レギュレータ4
10を駆動するバッテリ411によって供給される。さ
らに、バッテリ低残量回路409は、バッテリ411の
充電状態を監視し、バッテリ残量が低くなるとその状態
を利用者に知らせることができる。さらに、ベースユニ
ット110からバッテリを再充電するための接点106
と108、およびベースユニット110との「物理的」
データリンクを設定するための接点411と107も示
されている。
【0101】図11は、ハンドセット101の送信デー
タ経路133の続きを示しており、図10のコマンドデ
ータ−音声データインタフェース195から出力された
デジタル音声データ信号は、線413に現われる。図1
1は、変調器414、コース周波数調節器415、およ
び送信発振器416から成る電圧制御発振器145を示
す。さらに、低域フィルタ148および単独のMB15
01集積回路に実現された周波数ディバイダ145と周
波数合成器147を示す。入力416が示されており、
ハンドセット101が送信を行なう特定のチャネル/周
波数の選択のためにマイクロプロセッサ183に接続さ
れる。周波数合成器147のピン5は誤り電圧を発生
し、この電圧は低域フィルタを通過し、送信発振器14
6の周波数に影響を及ぼすことによってチャネル選択を
実行するために使用される。線417上のミキサ145
は変調デジタル音声データを、NE85639型トラン
ジスタをベースとするRF増幅器へ渡す。線418上の
RF増幅器149の出力は、図12に続く。
【0102】図12は、入力線419から始まる送信デ
ータ経路の残部を示す。変調されたデジタル音声信号
は、4dBパッド420およびセラミック帯域フィルタ
である帯域フィルタ150を通過する。帯域フィルタ1
50の出力は、高インピーダンス網であるデュプレクサ
151へ接続される。帯域フィルタ150の出力は、回
路422および423から始まる受信データ経路134
を高インピーダンス網として捕らえ、信号はアンテナ整
合回路421を介してアンテナ152へ誘導される。図
に示すように、デュプレクサ151はマイクロストリッ
プデバイスで構成される。
【0103】入力変調デジタル音声データはアンテナ1
52によって受信され、デュプレクサ回路151を介し
て帯域フィルタ160へ接続される。送信信号が高イン
ピーダンスおよび低インピーダンス経路を通過するのと
全く同じように、入力信号は送信経路133とは逆方向
の受信経路134へ誘導される。回路422は50オー
ムインピーダンスを90オームインピーダンスに変換
し、一方回路423はセラミック帯域フィルタから成る
帯域フィルタ160の前でこれを50オームインピーダ
ンスに戻す。マイクロストリップデバイス424が図示
されており、帯域フィルタ160とRF増幅器161の
整合を行なう。RF増幅器161は2段RF増幅器回路
として示されており、第1段161aは、13.5dB
の利得に約2.0dBの雑音指数(NF)を与える。4
dBパッド425は、RF増幅器161aと161bの
間を分離し、2つの増幅器間の発振を防止し、利得を低
減し、安定性を高める。第2段RF増幅器161bもま
たNE85639トランジスタをベースとしており、1
3.5dBの利得を提供する。その出力は線426に現
れ、図13に続く。
【0104】入力線426は、10dB変換損失に10
dBの雑音指数(NF)を与えるミキサ162に接続さ
れる。電圧制御発振器163が示されており、コース周
波数調節器427と発振器428から成る。可変容量ダ
イオード429はタンク回路から成る。周波数の微調整
は、共にMB1501集積回路デバイスに実現されてい
る周波数合成器とディバイダ164と165への入力線
430を用いて、マイクロプロセッサによって行なわれ
る。マイクロプロセッサ183からの入力430は、ハ
ンドセット101が受信する特定のチャネル周波数を指
定する。低域フィルタ166は、TL072デバイスを
ベースとする2極ループフィルタとして図示されてい
る。線431上のミキサ162の出力は、60MHzの
低域設定を持つ低域フィルタ432を通過し、その出力
はNE85633をベースとするIF増幅器へ接続され
る。IF増幅器167は、60MHzで+23dBの利
得を与える。帯域フィルタ168は、60MHzを中心
周波数とし、50オームのインピーダンスを持つことが
示されている。IF増幅器はNE85633トランジス
タから成り、23dBの利得を提供し、増幅濾波デジタ
ル信号から成る50オームの信号を生成する。この信号
はFSK変調デジタル信号であり、復調のために線43
3を通って図14に接続される。線433の60MHz
の入力は、数字170と171で示されるミキサと局部
発信器を構成するNE615集積回路のRF−IN端子
ピンに接続される。この集積回路内には、172と表示
されたIF増幅器がある。60MHz入力は、内部発振
器およびミキサによって10.7MHzの信号へダウン
変換される。内部発振器171は結晶171ごとに4
9.3MHz作動する。さらに、帯域フィルタ173の
接続が示される。線435の集積回路のミュートピン
は、dBミュートライン出力436に接続された復元信
号強度表示を提供する。これに連結されているのは、ミ
ュート調整回路437である。出力438が図示されて
おり、復調デジタル信号を構成するが、これはコマンド
データ−音声データインタフェース125へ接続され
る。図10は、439および440に現れるコマンドデ
ータ−音声データインタフェースの出力を示し、これは
図15へ続く。
【0105】図15は、MC3418型集積回路から成
るデジタル−アナログ変換器179を示し、線411に
現われるその出力は、ハンドセット101によって送信
された音声信号に対応するアナログベースバンドオーデ
ィオ音声信号である。デジタル−アナログ変換器179
の出力は、受信器低域オーディオステージ180へ接続
される。受信器ベースバンドオーディオステージ180
の出力はスピーカ182へ接続される。さらに、図14
から入ってくるミュート信号が示されており、この信号
は、信号強度がミュート調整器437で設定したレベル
より下に低下した場合に、ベースバンドステージ180
を使用禁止状態にし、それによってスピーカ182を減
衰する。
【0106】図15はさらにリンガ回路機構443を含
む。これは図10のマイクロプロセッサ183からの入
力を受信し、リンガ444をトリガ起動し、入呼を知ら
せるものである。
【0107】図16は、キーパッド184およびそのマ
イクロプロセッサ183への接続405および407を
示す。さらに、LED445およびマイクロプロセッサ
183への接続のための接続点408を示す。
【0108】図9−図16の以上の説明はハンドセット
ユニット101の文脈で述べたものであるが、図17−
図21に示す追加および/または変化がある他は、ベー
スユニット110にも同様に適用される。
【0109】図17は、線194を介してRJ11ジャ
ック450へ接続される電話インタフェース193を示
す。図17に示す電話インタフェースは、当業者には容
易に理解できる標準電話インタフェースである。
【0110】図18は、スピーカホンおよび、スピーカ
ホン116を構成するマイクロホン451とスピーカ4
52を駆動するハイブリッドの回路図である。図17の
場合と同様、図18は、当業者には容易に理解できる従
来のスピーカホンとハイブリッドを示す。
【0111】図19は、ベースユニット110のデルタ
変調器(アナログ−デジタル変換器)および復調器(デ
ジタル−アナログ変換器)の回路図であり、ベースユニ
ット110に設置するときに行なわれた小さい変更を示
す。
【0112】図20は、ベースユニット110に設置し
たマイクロプロセッサ183およびコマンドデータ−音
声データインタフェース195を示す。さらに、DTM
Fトーンジェネレータ453、電源接点112、11
4、およびデータ接点113を示す。
【0113】図21は、デジタル音量制御装置454お
よびベースユニット110の構成部品に電源を供給する
ための電圧調整器回路456の回路図である。
【0114】以上の図面の説明はデジタル音声データの
流れに関連するものであるが、ハンドセットユニット1
01のデジタルコマンドデータの流れにも適用される。
図22−図35についての以下の記述は、ハンドセット
ユニット101のデジタルコマンドデータの流れをさら
に詳しく説明するものである。
【0115】図18は、本発明で応用分野に特定的な集
積回路195として作成されたコマンドデータ−音声デ
ータインタフェース回路125の回路図である。本発明
の電話機では、スクランブル掛け、スクランブル解除、
データとクロックの復元、およびデジタルコマンドデー
タ通信は、この単独の集積回路によって実行される。図
22はウォッチドッグタイマ501を示しており、これ
は、マイクロプロセッサ183が「立往生」したとき
に、避難路を提供することを機能の一部としている。そ
うした場合に、ウォッチドッグタイマ501は時間切れ
となり、マイクロプロセッサ183をリセットさせ、そ
れによってソフトウェアを再初期化する。これは、呼が
進行中であった場合にはそれを切断するが、利用者がベ
ースユニット110へ戻って手動リセットを実行する手
間を省く働きをする。
【0116】さらに、ウォッチドッグタイマ501は、
節電モードに関する基本的な機能を果たす。ハンドセッ
ト101のソフトウェアは、呼が行なわれていないと
き、または利用者が「オフ」キー223を押すことによ
ってハンドセット101が電話オフモードになっている
ときには常に、節電モードに入るように設計されてい
る。マイクロプロセッサ183を停止することにより、
電力が節約され、したがってバッテリの寿命が延長され
る。ウォッチドッグタイマ501は、利用者がキーパッ
ド104を押さなかったか、ベースユニット110から
の入呼が無いか、あるいはリンク検査コマンドが受信さ
れなかったかを調べるために、マイクロプロセッサ18
3を定期的に「起動」させる。ウォッチドッグタイマ5
01は、10パーセントデューティサイクルで機能し、
マイクロプロセッサを1秒に1回の率で10分の1秒間
だけ起動させることができる。
【0117】ウォッチドッグタイマ501の回路を図2
4に示す。動作中、ウォッチドッグタイマ501は、線
504の発振器クロック信号を利用して、0から512
まで係数するカウンタ502を駆動する。カウンタ50
2は10ビットリプルカウンタであり、RCnt10と
表示されている。カウンタが512に達すると、マイク
ロプロセッサは線505によってリセットされる。カウ
ンタ502が512に達しないうちに、線503によっ
てカウンタ502をクリアすると、マイクロプロセッサ
のリセットは行なわれず、カウンタはゼロにリセットさ
れる。呼が進行中であるときは、マイクロプロセッサ1
83のソフトウェアがカウンタ502を定期的にリセッ
トし、マイクロプロセッサのリセットが発生するのを防
止し、クリアが通知される。したがって、マイクロプロ
セッサが立往生して作動しなくなると、カウンタ502
は時間切れとなり、リセットが発生するが、呼が進行中
である場合、あるいはその他の活動機能の実行中である
場合は、カウンタ502はタイムアウトが発生する前に
ゼロにリセットされ、マスタリセットは行なわれない。
【0118】コマンドデータ−音声データインタフェー
ス125の残りの部分は、図23に示すブロック502
に存在する。図34の回路機構の機能は、コマンドデー
タパケットの存在を検出し、デジタルコマンドデータを
捕獲し、コマンドデータパケットを静音データシーケン
スに置換し、デジタル音声データの流れを中断し、相手
ユニットへ送信するために音声データにコマンドデータ
パケットを挿入することである。
【0119】ハンドセットユニット101をハンドセッ
ト充電台111に置くと、接点107と接点113が接
触し、初期化サイクルが起動する。マイクロプロセッサ
183に常駐するソフトウェアは、24ビットセキュリ
ティコード(8ビットのプリアンブルを含む)を生成す
る。このコードは、マイクロプロセッサインタフェース
510によってセキュリティコードレジスタ511にロ
ードされる。マイクロプロセッサインタフェース510
の回路図は図25に示す。セキュリティコードはマイク
ロプロセッサによって逐次、SDIIN520のマイク
ロプロセッサインタフェース510へ送られ、さらに2
4ビットシフトレジスタ521へ送られる。すべてのセ
キュリティコードは“1”で始まり、すべての最初のデ
ータ語は“0”で始まる。マイクロプロセッサ183
は、図25に示す先行する“1”トグル線SCLOAD
543を組み込んだ書込み許可線SDIWEN512を
トグル起動する。SCLOAD543は、24ビットシ
フトレジスタ521の内容をデータバス513を介して
セキュリティコード511へロードする。このように、
セキュリティコードレジスタ511はハンドセット10
1のセキュリティコードメモリとして機能する。セキュ
リティコードレジスタ511の回路図を図28に示す。
【0120】デジタル音声データの送信中、コマンドデ
ータ−音声データインタフェース125は、スクランブ
ラ514がスクランブリング機能を実行する場合を除
き、基本的に受動的である。アナログ−デジタル変換器
142の出力は、ENCDATA線515のインタフェ
ース125へ入力される。デジタル化された音声データ
は逐次、送信レジスタ516を経てスクランブラ514
へ送られる。送信レジスタ516の回路図を図30に示
す。スクランブラ514の出力はTXOUT線517の
VCO145へ送られる。スクランブラ514の回路図
を図32に示す。スクランブラ514およびデスクラン
ブラ533は、データが傍受された場合に内容を理解し
にくくするために、デジタルデータストリームに「準ラ
ンダム性」を誘導するために実現する。実現したスクラ
ンブラ514およびデスクランブラ533は、自己同期
回路である。
【0121】利用者が、コマンドデータパケットを相手
ユニットへ送信しなければならないコマンドを起動する
と、マイクロプロセッサ183が、SDIWENシリア
ルデータ書込み許可ライン512のトグル起動後、逐次
24ビットコマンドデータ(8ビットが3回繰り返され
る)をシフトレジスタ521へ移送する。移送されてき
た24ビット語は、イニシャルビットが“0”であるの
で、コマンドデータとして認識される。セキュリティコ
ードは“1”で始まる。送信レジスタ516を制御する
ために、送信レジスタ制御器518が起動する。送信制
御器518および送信レジスタ516の回路図は、図2
9および図30にそれぞれ示す。セキュリティコードレ
ジスタ511に格納されているセキュリティコードは、
48ビットのコマンドデータパケットのうち最初の24
ビットを構成するために、バス516を介して送信レジ
スタ516によって検索される。コマンドデータパケッ
トの最後の24ビットは、マイクロプロセッサインタフ
ェース510のシフトレジスタ521に格納されたコマ
ンドデータで形成される。コマンドデータは送信レジス
タ516の24ビットラッチ522へ転送され、さら
に、並列ローディング24ビットシフトレジスタである
レジスタ523へ転送される。セキュリティコードがシ
フトレジスタ524に格納され、コマンドデータがシフ
トレジスタ523に格納されている状態で、送信制御器
518は、48のクロックサイクルを発生し、セキュリ
ティコードとコマンドデータを逐次、DOUT線519
からスクランブラ514へ移送し、48ビットのコマン
ドデータパケットをデジタル音声データの流れに挿入す
る。
【0122】送信制御器518は、入ってくるデジタル
音声データの流れを効果的に停止する。音声データは高
速でクロック化されているので、48ビットのデジタル
音声データが「損失」しても、音声は1ミリ秒間ドロッ
プアウトするだけである。このような短時間のドロップ
アウトは、利用者には気づかれない。
【0123】ハンドセット101がデジタルデータを受
信するときに、コマンドデータ−音声データインタフェ
ースは次のように作動する。復調器175の復調デジタ
ルデータ出力は、クロックデータ復元ステージ530へ
接続され、ここで、入力デジタル信号からクロック信号
とデータ信号を復元する。クロックジェネレータ531
およびクロックデータ復元ステージ530を、図26お
よび図27の回路図ににそれぞれ示す。復元されたデー
タ信号は、デスクランブラ533によってスクランブル
を解除され、その出力は、48ビットコマンドデータパ
ケットを断続的に挿入された、スクランブル解除デジタ
ル音声データとなる。デスクランブラの回路図を図31
に示す。入力デジタルデータは、受信レジスタ534へ
流れ、特にその中に含まれる48ビットシフトレジスタ
へ流れる。受信レジスタ534の回路図を図34に示
す。この図で、48ビットシフトレジスタが消去可能な
6個の8ビット直列および並列ローディングシフトレジ
スタから成ることが分かる。各クロックサイクルで、
「最後の」3つの8ビット9シフトレジスタに含まれる
最初の24ビットが、セキュリティコードと比較され
る。一致が見つかると、設計上、その後に続く24ビッ
トは、コマンドデータパケットのコマンドデータ部を表
わすことになる。
【0124】受信レジスタ534に含まれる48ビット
の最初の24ビットの内容は、バス542を介してセキ
ュリティコード比較器536によってアクセスされる。
セキュリティコードレジスタ511に格納されたセキュ
リティコードも同様に、バス537を介してセキュリテ
ィコード比較器536によってアクセスされる。セキュ
リティコード比較器536は、2つの24ビット語を排
他的論理和によって比較する。セキュリティコード比較
器536の回路図を図35に示す。比較はクロックサイ
クルごとに行なわれ、セキュリティコードを効果的に走
査し、コマンドデータパケットの存在および位置を知ら
せる。セキュリティコード比較器536が一致を検出す
ると、EQUAL線538が1になり、受信レジスタ制
御器535に通知する。受信レジスタ制御器535は、
受信レジスタ534の「最後」の3つの8ビットシフト
レジスタにある24ビットをラッチし、バス539を介
してマイクロプロセッサインタフェース510へ、特に
24ビットシフトレジスタ540へ転送する。受信レジ
スタ制御器535の受信データレディ線RDRDY54
1は0になり、マイクロプロセッサ183にデータがそ
こにあることを知らせ、マイクロプロセッサインタフェ
ース510がコマンドデータをマイクロプロセッサ18
3へ逐次移送できるようにする。受信レジスタ制御器5
35の回路図を図33に示す。
【0125】24ビットのコマンドデータが受信レジス
タ534から移送されると、6個の8ビットシフトレジ
スタにそれぞれ、“1”と“0”を交互に繰り返す8ビ
ット語から成る静音シーケンスが並列ロードされる。最
終結果は、「損失」した48ビットのデジタル音声デー
タが、“1”と“0”が交互に繰り返す48ビットパタ
ーンに置換され、これはデジタル−アナログ変換器によ
って無音と解釈される。したがって、利用者は1ミリ秒
のドロップアウトつまり一瞬の無音を「聞く」ことにな
るが、これは実際には利用者には知覚されない。この機
構により、コマンドデータが損失することなく、また音
声データレートが高いので、知覚される音声の損失も無
い。
【0126】図36−図47は、ハンドセットのマイク
ロプロセッサ、ベースユニットのマイクロプロセッサ、
またはその両方に含まれる様々なソフトウェアルーチン
の流れ図である。これらの様々な流れ図は、関連技術の
熟練者がこれらのソフトウェアの流れ図および説明を手
にすれば、比較的容易にソフトウェアルーチンを実現す
ることができるような程度に詳細に提示され、説明され
ている。
【0127】図36は、本発明の節電モードのソフトウ
ェアルーチンの流れ図である。節電ソフトウェアルーチ
ンは、主ソフトウェアプログラムから分岐した入口点6
00から始まり、最初にウォッチドッグタイマをリセッ
トする(動作601)。次にこのルーチンは、RFリン
クが現在設定されているか否か、つまり電話が「オンラ
イン」状態であるか否かを検査する(動作602)。オ
ンライン状態が存在すれば、主プログラムはフラグを真
にセットする。RFリンクが存在し、電話がオンライン
状態ならば、ウォッチドッグタイマをリセットする。R
Fリンクが設定されておらず、ハンドセットユニットが
オフライン状態ならば、ルーチンは節電タイマが時間切
れになっていないかを検査する(動作603)。タイマ
が時間切れでなければ、ウォッチドッグタイマをリセッ
トする。節電タイマが時間切れならば、ルーチンがハン
ドセットユニットの送信器および受信器への電源供給を
停止した後、マイクロプロセッサを停止する(動作60
4および605)。
【0128】図37は、コマンドデータ−音声データイ
ンタフェースにコマンドデータを書き込むソフトウェア
ルーチンの流れ図である。利用者がキーパッドを押し
て、コマンドデータの転送が要求される機能を起動する
と、マイクロプロセッサは5ビットコマンドコードを生
成し、ソフトウェアルーチンに与える(動作610)。
すると、ルーチンは、転送されるコマンドデータパケッ
トのコマンドデータ部をアセンブルし始める。コマンド
語は8ビットのシーケンス“000CCCCC”(611)に変
換される。ただし"C" は1ビットのコマンドコードデー
タである。次にこの8ビットコードを、8ビットシーケ
ンス“0CCCCCSA”(613)で表わすように、2ビット
左へずらし、シーケンスビットおよび肯定応答ビットを
付加する(動作612)。ただし、"S" はシーケンスビ
ット、"A" は肯定応答ビットである。次にこの8ビット
コマンド語シーケンスを3回複製し(動作614)、シ
ーケンス615を生成する。ベースユニット110の場
合、ベースユニット110を送信源として判別するため
に、2番目および3番目のバイトの最初のビットを"0"の
代わりに"1" にセットし、シーケンス617を生成す
る。ハンドセット101の場合、ハンドセット101を
そのコマンドデータパケットの送信源として判別するた
めに、2番目および3番目のバイトの最初のビットを"
0" のままにしておく。次にソフトウェアは、マイクロ
プロセッサの割込みを全部禁止し(618)、次に直列
周辺インタフェース(SPI)送信ルーチンを呼び出
し、24ビットコマンドコードをコマンドデータ−音声
データインタフェースへ転送する(動作619)。次
に、ルーチンは主プログラムへ戻る。すでに述べたよう
に、24ビットコマンドデータシーケンスは、マイクロ
プロセッサから直列周辺インタフェースを介して、コマ
ンドデータ−音声データインタフェースのマイクロプロ
セッサインタフェースへ転送される。その後、コマンド
データパケットは、送受信器内でセキュリティコードを
24ビットコマンドデータシーケンスに結合することに
よって、コマンドデータ−音声データインタフェース内
でアセンブルされ、コマンドデータ−音声データインタ
フェースを通過するデジタル音声データの流れに挿入さ
れて送信される。
【0129】図38は、SPI送信ルーチンの流れ図で
ある。このルーチンを呼び出すと、図37の3バイトコ
マンドシーケンス617がSPI送信ルーチンに渡され
る(動作621)。ルーチンはコマンドの最初のバイト
を一度に1ビットづつ直列周辺インタフェースを介して
送信し、最初のバイトの送信が完了したか否かを連続的
に検査する(動作623)。完了していなければ、最初
のバイトの送信を続行する。完了していれば、2番目の
バイトを一度に1ビットづつ送信し、マイクロプロセッ
サの直列周辺インタフェースを介して送信が完了するま
で繰り返す(動作625)。プロセス626および62
7で、3番目のバイトに対して同じことを繰り返す。コ
マンドデータシーケンスの3番目のバイトを完全に送信
し終わると、ソフトウェアルーチンはコマンドデータ−
音声データインタフェースの書込み許可線を起動し、前
に述べたようにインタフェースの動作を始動し、その後
書込み許可線を機能停止し(動作628)、ルーチンは
終了する(629)。図39は、コマンドデータ−音声
データインタフェースからデータを読み出すための流れ
図である。データがインタフェースに存在し、マイクロ
プロセッサへ送信可能な状態のとき、インタフェースは
割込み信号を発生する(TCAP割込み630)。これ
により、コマンドデータ−音声データインタフェース読
出し許可ピンを1にセットするルーチンが起動し(動作
631)、読出しカウンタを0にセットする(動作63
2)。ダミーデータがSPIデータレジスタに格納され
る。SPIが読出し可能状態ならば(634)、データ
がSPIデータレジスタにセーブされ、読出しカウンタ
が増分する(動作635)。読出しカウンタが3に達し
ていなければ、このプロセスが繰り返される。読出しカ
ウンタが3以上になると、コマンドデータ−音声データ
インタフェース読出し許可ピンがクリアされ、0にセッ
トされる(動作637)。ベースユニット110では、
2番目および3番目のバイトの7番目のビットが“0”
か否かを検査される。“0”ならば、ベースユニット1
10は自己の送信を受信したことになるので、誤りが発
生したことになる。ビットが“1”ならば、これらはク
リアされ(動作640)、最初のバイトが2番目および
3番目のバイトに照らして検査され、3つのバイトが全
部同一であるかどうかが調べられる(動作641)。そ
うでなければ、送信中に誤りが発生したとみなされ、ル
ーチンは終了する(644)。ハンドセット101で
は、ビットが“0”であるかどうかを検査され、0であ
るならばルーチンは先へ進む。そうでなければ、ハンド
セット101が自己の送信を受信したことになり、ルー
チンは終了する。3つのバイトが同一であれば、データ
は受信データレジスタに受信され(動作642)、デー
タを処理できる状態であることをマイクロプロセッサに
示すためにデータレディフラグがセットされる(動作6
43)。これでルーチンは終了する(644)。
【0130】図40、図41、および図42は、ベース
ユニットに常駐し、呼が進行中であるとき、つまり電話
が「オンライン」状態のときにリンク検査機能を実行す
るためのソフトウェアルーチンの流れ図である。630
でルーチンが始動すると、リンク検査タイマが初期化さ
れる(動作631)。リンク検査タイマは、ハンドセッ
トユニットへのリンク検査送信の間隔を測定する。リン
ク検査タイマが時間切れになると、リンク検査信号がハ
ンドセットへ送信され(動作632)、リンク検査タイ
マが減分する(動作633)。次にルーチンは、ハンド
セットユニットからリンク検査肯定応答を受信したかど
うかを検査する(動作634)。受信していなければ、
リンク検査タイマを検査し、タイマが0に達して時間切
れになったかどうかを調べる。なっていなければ、ルー
チンはリンク検査タイマを減分し続け、リンク検査肯定
応答が受信されたかどうかを検査する。リンク検査肯定
応答を受信すると、リンク検査カウントがゼロにセット
され、走査フラグが偽にセットされる(動作641)。
リンク検査カウントは、連続リンク検査肯定応答損失の
回数を最大8回まで計数する。その後、マイクロプロセ
ッサは解放され、リンク検査タイマの250ミリ秒の残
り時間中、何か別の機能を実行することができる(動作
642)。マイクロプロセッサが走査モードであって、
ハンドセットユニットを走査するときは、走査フラグは
真にセットされる。偽モードの場合、走査は行なわれな
い。
【0131】リンク検査タイマが0に達して時間切れに
なると、リンク検査カウントが増分し(動作636)、
カウンタが8になっているかどうかが検査される(63
7)。カウンタが8でなければ、動作631に戻ること
によって、リンク検査を送信し、かつリンク検査肯定応
答を待つプロセスが繰り返される。リンク検査カウンタ
が8であれば、連続8回リンク検査信号がハンドセット
に送られ、肯定応答されなかったことになる。この場
合、走査フラグは真にセットされ(638)、送信器が
停止した後、走査が開始される(639)。このプロセ
スは図41へ続く。
【0132】8回のリンク検査が肯定応答されなかった
ので、チャネルは使用不能であるとみなされ、走査モー
ドに入ることによって、自動チャネル変更が行なわれ
る。走査モードは、図41に示すように動作643で始
まり、マイクロプロセッサは、初期化後にベースユニッ
トおよびハンドセットユニットへロードされたチャネル
グループ内の次のチャネルへ切替を行なう。走査タイマ
が初期化され、1秒からカウントダウンされる(動作6
44)。走査タイマは、走査モード中に送信器が1つの
チャネルに留まり、リンク検査肯定応答を待つ時間の長
さを制御する。次にルーチンは、搬送波が存在するかど
うか(動作645)を検査し、存在しなければ、送信器
を始動する(646)。搬送波が存在すれば、チャネル
が他の装置に使用されており、利用できないので、ルー
チンは次のチャネルへ切替を行なう。送信器が始動する
と、リンク送信タイマが10ミリ秒に初期化され、リン
ク検査信号が送信される(動作648)。リンク送信タ
イマは、走査モードにおける連続リンク検査コマンド間
の間隔時間を制御する。
【0133】リンク送信タイマおよび走査タイマが減分
する(動作649および650)。リンク検査肯定応答
を受信すると、走査フラグは偽にセットされ、リンク検
査カウンタおよびリンク検査タイマは再初期化され、ル
ーチンは250ミリ秒ごとにリンク検査信号を送信する
プロセス(動作652)に戻る。図42に進み、リンク
検査肯定応答を受信していなければ、リンク走査タイマ
が時間切れになっていないかどうかを検査する(65
5)。なっていなければ、リンク送信タイマが時間切れ
になっていないかどうかを検査する(656)。これが
時間切れになっていれば、ルーチンは“E”に分岐し
(653)、動作647から始まるリンク検査信号の送
信を開始する。リンク検査タイマが時間切れになってい
なければ、ルーチンは“D”に分岐し(654)、64
9からの動作を前と同様に繰り返す。リンク走査タイマ
が時間切れになっていれば、ルーチンはチャネルグルー
プ内の全部のチャネルが2回走査されたかどうかを検査
する(動作657)。されていなければ、ルーチンは
“F”で動作641へ分岐し、リンク検査肯定応答を受
信するか、すべてのチャネルを2回走査し終わるかのど
ちらかが早く達成されるまで、前と同様に繰り返す。す
べてのチャネルを2回走査し終わると、送信器は作動を
停止し(動作658)、呼が切断される(動作65
9)。オンラインフラグは偽にセットされ、通話が行な
われず、オフラインリンク検査モードに入ったことを示
す(動作660および661)。これでルーチンは終了
する(動作662)。
【0134】図43および図44は、ベースユニットに
常駐し、呼が進行中でないとき、つまり電話が「オフラ
イン」状態のときにリンク検査機能を実行するためのソ
フトウェアルーチンの流れ図である。ルーチンは650
で始動すると、走査カウントを10に初期化する(動作
671)。走査カウントは、接続を諦める前に行なわれ
るチャネル切替の最大回数である。ルーチンは、搬送波
が存在するかどうかを検査し(動作672)、存在しな
ければ、送信器を始動する(動作673)。走査タイマ
が1秒にセットされ(674)、リンク送信タイマが1
0ミリ秒にセットされ、リンク検査信号が動作676に
よって送信される。
【0135】搬送波が存在すれば、走査タイマが50ミ
リ秒にセットされ、ルーチンは有効コマンドが受信され
たかどうかを検査する(動作685および686)。有
効コマンドが受信された場合は、走査フラグを偽にセッ
トし(動作687)、そのコマンドがリンク検査肯定応
答であるか否かを検査する(動作688)。そうであれ
ば、送信器が作動を停止し(動作695)、マイクロプ
ロセッサを10秒間別のことに利用することができるよ
うになり、動作671のプロセスが再び始動する。コマ
ンドがリンク検査肯定応答でなければ、そのコマンドが
処理され(動作689)、オンリンクフラグが真にセッ
トされ(動作690)、オンライン状態が存在すること
を示す。次にオンラインリンク検査モードに入り(動作
691)、ルーチンが終了する(692)。
【0136】リンク検査をハンドセットに送信する動作
676の後、ルーチンは有効コマンドが受信されたかど
うかを検査し(動作677)、そうであれば、ルーチン
は動作687へ分岐し、表記の通り進行する。コマンド
が有効でなければ、リンク送信タイマが減分し(動作6
78)、走査タイマが減分する(動作679)。走査タ
イマは、時間切れになっていないか検査され(動作68
0)、時間切れでなければ、リンク送信タイマが時間切
れでないか検査される(動作682)。時間切れでなけ
れば、ルーチンが分岐し、動作677が再び開始され
る。リンク送信タイマが時間切れならば、リンク送信タ
イマが再始動し、リンク検査が再び送信される(動作6
75および676)。
【0137】図44に進み、走査タイマが時間切れなら
ば、送信器が作動を停止し(動作697)、チャネルグ
ループ内の次のチャネルが選択される(動作698)。
走査カウントが減分し(動作699)、検査される(動
作700)。走査カウントが“0”ならば、マイクロプ
ロセッサは解放されて10秒間別の動作を実行すること
が可能になり(動作701)、ルーチンは再び最初(6
70)から始動する。走査カウントが“0”でなけれ
ば、ルーチンは動作672から再び始動する。
【0138】図45および図46は、ハンドセットに常
駐し、呼が進行中であるとき、つまり「オンライン」状
態のときにリンク検査機能を実行するためのソフトウェ
アルーチンの流れ図である。ハンドセットユニットは、
オンラインモードおよびオフラインモードでリンク検査
を実行する。オンラインモード時には、リンク検査ルー
チンは710の位置から始動し、リンク検査タイマを2
秒に初期化する(動作711)。次にルーチンは、ハン
ドセットユニットがリンク検査コマンドを受信したかど
うかを検査し(動作712)、受信していれば、リンク
検査肯定応答をベースユニットへ送信する(動作72
4)。リンク検査コマンドを受信していなければ、リン
ク検査タイマを減分する(動作713)。リンク検査タ
イマがゼロに達していなければ、ルーチンはリンク検査
コマンドが受信されたか否かを検査し続ける(動作71
4)。
【0139】リンク検査タイマがゼロに達すると、走査
フラグが真にセットされる。これは、「オンライン」モ
ードが存在し、かつ走査持続時間が初期化されることを
示す(動作715)。次に動作716により、オーディ
オを減衰し、送信器の動作を停止した後、チャネルを変
更する(動作717)。走査タイマは50ミリ秒にセッ
トされ、ルーチンはリンク検査コマンドが受信されたか
否かを再び検査する(動作718および719)。受信
されていれば、オーディオ減衰が使用禁止状態になり、
送信器が作動する(動作726)。次に走査フラグが偽
にセットされ、リンク検査肯定応答がベースユニットへ
送信される(動作725および724)。リンク検査コ
マンドが受信されていなければ、走査タイマが減分する
(動作720)。そのとき走査タイマがまだゼロになっ
ていなければ、ユニットは入力リンク検査コマンドを
「待ち」続ける(動作721)。
【0140】図46へ続き、走査タイマがゼロに達する
と、走査時間が増分する(動作727)。走査時間が1
0秒未満であれば、ルーチンはチャネルを変更させ(動
作717)、再びその位置から処理を開始する。走査時
間が10ミリ秒以上であれば、走査フラグが偽にセット
され(動作729)、有効範囲外表示器が点灯し(動作
730)、オフラインリンク検査モードに入る(動作7
31)。これでルーチンは終了する(動作732)。
【0141】図47は、ハンドセットユニットに常駐
し、呼が進行中でないときにリンク検査機能を実行する
ためのソフトウェアルーチンの流れ図である。ルーチン
はオフラインモードでリンク検査コマンドを受信し、リ
ンク検査肯定応答を送信する。リンク検査タイマは最初
10ミリ秒に初期化される(動作736)。リンク検査
タイマは、ベースユニットから受信するリンク検査コマ
ンド間の最大許容間隔である。次にルーチンは1.5秒
間休眠し(動作737)、その後走査時間をゼロに初期
化する(動作738)。走査時間は、走査モードで費や
された総時間であり、走査されたチャネル数に各チャネ
ルで費やされた時間を掛けた値に等しい。次に走査タイ
マは50ミリ秒に初期化される(動作739)。走査タ
イマは、走査中に1つのチャネルでベースユニットから
のコマンドを待ちながら費やす最大許容時間に対応す
る。ルーチンは、有効コマンドが受信されたかどうかを
検査する(動作740)。受信されたならば、有効範囲
外表示器を停止する(動作741)。受信したコマンド
がリンク検査であるならば、送信器が作動し、リンク検
査肯定応答がベースユニットに送信される(動作743
および744)。次に送信器は作動を停止する(動作7
45)。次に、再びオフラインリンク検査モードに入
る。受信したコマンドがリンク検査コマンドでなけれ
ば、オンラインモードに入り、コマンドをハンドセット
のマイクロプロセッサで処理できるようになり(動作7
46)、ルーチンは終了する(747)。
【0142】動作740で有効コマンドが受信されなけ
れば、走査タイマが減分された後、これがゼロに達した
か否かが検査される(動作748および749)。ゼロ
に達していなければ、動作740からのプロセスを再び
繰り返すことによって、ハンドセットが有効コマンドを
受信するのを待ち続ける。走査タイマがゼロに達したな
らば、走査時間が増分され、それが500ミリ秒以下で
あれば、次のチャネルが選択され、動作739から再び
繰り返すことによって、走査タイマがリセットされる
(動作750、751、および752)。走査時間が5
00ミリ秒を越えると、リンク検査タイマが減分され
(動作753)、これがゼロに達したか否かが検査され
る(動作754)。達していなければ、動作737が再
び実行される。リンク検査タイマがゼロであれば、有効
範囲外表示器が点灯する(動作755)。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のデジタルコードレス電話機を構成
するハンドセットユニットとベースユニットの上面図で
ある。
【図2】 ハンドセットユニットとベースユニットの
両方に存在する回路機構の送信経路と受信経路の様々な
ステージの簡略化された機能ブロック図である。
【図3】 48ビットコマンドデータパケットのフォ
ーマットを示す。
【図4】 ベースユニットの8ビットデータ語のフォ
ーマットを示す。
【図5】 ハンドセットユニットの8ビットデータ語
のフォーマットを示す。
【図6】 ハンドセットユニットのキーパッドおよび
発光ダイオードの機能配置図である。
【図7】 ベースユニットのキーパッドおよび発光ダ
イオードの機能配置図である。
【図8】 本発明の電話機のハンドセットユニットと
ベースユニットに共通する詳細機能ブロック図である。
【図9】 ハンドセットユニットのマイクロホン、送
信機ベースバンドオーディオステージ、およびアナログ
−デジタル変換器の回路図である。
【図10】 ハンドセットユニットのマイクロプロセ
ッサ、コマンドデータ−音声データインタフェース、パ
ワーレギュレータ、およびバッテリ低残量表示器回路機
構の回路図である。
【図11】 変調器、送信発振器、ディバイダ、周波
数合成器、および低域フィルタから成る、ハンドセット
ユニットのPLLを利用した変調器ステージの回路図で
ある。
【図12】 ハンドセットユニットの帯域フィルタ、
デュプレクサ、および送信アンテナを、ハンドセットユ
ニットの受信回路の帯域フィルタおよびRF増幅器と共
に示す回路図である。
【図13】 ミキサと関連発振器、ディバイダ、周波
数合成器、および低域フィルタから成るPLLを利用し
たダウン変換器、ならびにハンドセットユニットの受信
経路のIF増幅器、帯域フィルタ、および第2IF増幅
器と共に示す回路図である。
【図14】 第2ミキサおよび局部発振器から成る第
2ダウン変換器ならびにハンドセットユニットの帯域フ
ィルタ、リミタ、および復調器の回路図である。
【図15】 ハンドセットユニットのデジタル−アナ
ログ変換器、受信機ベースバンドオーディオ部出力増幅
器/フィルタ、およびスピーカの回路図である。
【図16】 ハンドセットユニットのキーパッドおよ
び状態LEDの回路図である。
【図17】 ベースユニットの電話インタフェースの
回路図である。
【図18】 ベースユニットのスピーカホンおよびハ
イブリッドの回路図である。
【図19】 ベースユニットのアナログ−デジタル変
換器およびデジタル−アナログ変換器の回路図である。
【図20】 ベースユニットのマイクロプロセッサ、
コマンドデータ−音声データインタフェース、DTMF
トーンジェネレータ、および充電台使用表示器の回路図
である。
【図21】 ベースユニットの音量制御およびパワー
レギュレータ回路の回路図である。
【図22】 応用分野に特定的な集積回路として実現
したコマンドデータ−音声データインタフェースおよび
ウォッチドッグタイマのブロック図である。
【図23】 コマンドデータ−音声データインタフェ
ースのブロック図である。
【図24】 ウォッチドッグタイマの回路図である。
【図25】 コマンドデータ−音声データインタフェ
ースのマイクロプロセッサインタフェースの回路図であ
る。
【図26】 コマンドデータ−音声データインタフェ
ースのクロックジェネレータの回路図である。
【図27】 コマンドデータ音声データインタフェー
スのクロックデータ復元回路機構の回路図である。
【図28】 コマンドデータ音声データインタフェー
スのセキュリティコードレジスタの回路図である。
【図29】 コマンドデータ音声データインタフェー
スの送信レジスタ制御器の回路図である。
【図30】 コマンドデータ音声データインタフェー
スの送信レジスタの回路図である。
【図31】 コマンドデータ音声データインタフェー
スのデスクランブラ回路機構の回路図である。
【図32】 コマンドデータ音声データインタフェー
スのスクランブラ回路機構の回路図である。
【図33】 コマンドデータ音声データインタフェー
スの受信レジスタ制御器の回路図である。
【図34】 コマンドデータ音声データインタフェー
スの受信レジスタの回路図である。
【図35】 コマンドデータ音声データインタフェー
スのセキュリティコード比較器の回路図である。
【図36】 本発明のハンドセットユニットの節電モ
ードのソフトウェアルーチンの流れ図である。
【図37】 本発明のコマンドデータ−音声データイ
ンタフェースにコマンドデータデータを書き込むソフト
ウェアルーチンの流れ図である。
【図38】 本発明のハンドセットユニットおよびベ
ースユニットのマイクロプロセッサの直列周辺インタフ
ェースにデータを送信するソフトウェアルーチンの流れ
図である。
【図39】 本発明のコマンドデータ−音声データイ
ンタフェースからコマンドデータデータを受信するソフ
トウェアルーチンの流れ図である。
【図40】 ベースユニットに常駐し、呼の進行中に
リンク検査機能を実行するソフトウェアルーチンの流れ
図である。
【図41】 ベースユニットに常駐し、呼の進行中に
リンク検査機能を実行するソフトウェアルーチンの流れ
図である。
【図42】 ベースユニットに常駐し、呼の進行中に
リンク検査機能を実行するソフトウェアルーチンの流れ
図である。
【図43】 ベースユニットに常駐し、呼が進行中で
ないときにリンク検査機能を実行するソフトウェアルー
チンの流れ図である。
【図44】 ベースユニットに常駐し、呼が進行中で
ないときにリンク検査機能を実行するソフトウェアルー
チンの流れ図である。
【図45】 ハンドセットユニットに常駐し、呼の進
行中にリンク検査機能を実行するソフトウェアルーチン
の流れ図である。
【図46】 ハンドセットユニットに常駐し、呼の進
行中にリンク検査機能を実行するソフトウェアルーチン
の流れ図である。
【図47】 ハンドセットユニットに常駐し、呼が進
行中でないときにリンク検査機能を実行するソフトウェ
アルーチンの流れ図である。
【符号の説明】
101 ハンドセットユニット 102 ハンドセットユニットのアンテナ 104 ハンドセットユニットのキーパッド 110 ベースユニット 111 充電台 115 ベースユニットのアンテナ 117 ベースユニットのキーパッド 125 コマンドデータ−音声データインタフェース
フロントページの続き (72)発明者 クリス・ローズ カナダ国ブリティッシュコロンビア州ヴ ァンクーヴァー、フィフティシックス ス・アベニュー、イースト 55−2981 (72)発明者 チャーリー・ヒュング カナダ国ブリティッシュコロンビア州リ ッチモンド、ミノル・ブルヴァード ナ ンバー7−7380 (56)参考文献 特開 昭61−293028(JP,A) 特開 平3−93328(JP,A) 特開 平3−232349(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/24 - 7/26 102 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 別個のデジタル音声データ信号とデジ
    タルコマンドデータ信号を無線周波数リンクにより相互
    に送受信し合う、マイクロプロセッサを利用したバッテ
    リ電源方式ポータブルハンドセットユニットとマイクロ
    プロセッサを利用した定置ベースユニットとを有するタ
    イプの改良されたデジタルコードレス電話機において、 改良が、前記デジタルコマンドデータをコマンドデータ
    パケットの形で前記ハンドセットユニットと前記ベース
    ユニット間を送信されるデジタル音声データの流れに挿
    入する一方、受信したデジタル音声データ信号の流れか
    ら前記コマンドデータパケットを捜し出して捕獲するコ
    マンドデータ−音声データ間インタフェースを含むこと
    と、 前記デジタルコードレス電話機が、 a) 前記ベースユニットのマイクロプロセッサによって
    生成されたセキュリティコードを格納するセキュリティ
    コードレジスタ手段と、 b) 前記ベースユニットのマイクロプロセッサからセキ
    ュリティコードを受信して前記セキュリティコードを前
    記セキュリティコードレジスタ手段に転送する一方、前
    記ハンドセットユニットのマイクロプロセッサからデジ
    タルコマンドコードを受信して前記ベースユニットへ送
    信するマイクロプロセッサインタフェース手段と、 c) 前記デジタル音声データを入力として受信し、前記
    ベースユニットへ送信する送信レジスタ手段と、 d) 前記デジタル音声データの前記送信レジスタ手段へ
    の送信を制御する機能の他に、前記セキュリティコード
    レジスタ手段から前記送信レジスタ手段へ前記セキュリ
    ティコードを転送する機能、前記マイクロプロセッサイ
    ンタフェース手段から前記送信レジスタ手段へ前記コマ
    ンドデータコードを転送する機能、および前記送信レジ
    スタ手段を通過するデジタル音声データの流れを中断さ
    せ、前記セキュリティコードと前記コマンドデータコー
    ドの合成により形成された前記コマンドデータパケット
    を、前記ベースユニットへ送信される前記デジタル音声
    データの流れの中に割り込ませる機能を有する送信レジ
    スタ制御手段と、 e) 前記コマンドデータパケットと混合した前記デジタ
    ル音声データ信号を入力として受信する受信レジスタ手
    段と、 f) 前記混合デジタル音声データ信号の前記受信レジス
    タ手段への転送を制御する機能の他に、前記デジタルデ
    ータ信号をセキュリティコード比較手段へ転送する機
    能、およびコマンドデータパケットを静音シーケンスデ
    ータパケットに置換する機能とを有する受信レジスタ制
    御手段と、 から成ることと、 前記セキュリティコード比較手段が前記デジタル音声デ
    ータ信号からコマンドデータパケットを捜し出して識別
    すると、前記受信レジスタ手段が前記コマンドデータパ
    ケットを前記マイクロプロセッサインタフェース手段へ
    転送し、前記ベースユニットマイクロプロセッサへの接
    続が行なわれることと、 前記デジタル音声データと前記静音シーケンスデータパ
    ケットが前記受信レジスタ制御手段の出力部に転送され
    た後、さらに前記ベースユニットによって処理されるこ
    とと、 を特徴とするデジタルコードレス電話機。
  2. 【請求項2】 別個のデジタル音声データ信号とデジ
    タルコマンドデータ信号を無線周波数リンクにより相互
    に送受信し合う、マイクロプロセッサを利用したバッテ
    リ電源方式ポータブルハンドセットユニットとマイクロ
    プロセッサを利用した定置ベースユニットとを有するタ
    イプのデジタルコードレス電話機で、前記デジタル音声
    データと混合した前記デジタルコマンドデータを送信
    し、その混合したデジタルデータを受信し、前記デジタ
    ルコマンドデータを復元する方法において、前記方法
    が、 a) 前記ハンドセットユニットおよびベースユニットの
    それぞれの内部にある音声信号デジタイザと音声信号送
    信器との間、および音声信号受信器と音声信号デコーダ
    との間を接続する、セキュリティコードレジスタ手段と
    マイクロプロセッサインタフェース手段と送信レジスタ
    手段と送信レジスタ制御手段と受信レジスタ手段と受信
    レジスタ制御手段から成るコマンドデータ−音声データ
    間インタフェース手段へ前記デジタル音声データを転送
    する段階と、 b) 混合したデジタル音声データとデジタルコマンドデ
    ータとを送信する段階であって、 前記セキュリティコードレジスタに格納されたセキュリ
    ティコードを前記送信レジスタへ転送することと、 前記マイクロプロセッサインタフェースから前記送信レ
    ジスタ手段へデジタルコマンドデータコードを転送し、
    それによって前記セキュリティコードと前記デジタルコ
    マンドデータコードとから成るコマンドデータパケット
    を形成することと、 前記コマンドデータパケットを、前記音声信号デジタイ
    ザによって生成された前記デジタル音声データの流れに
    挿入した後、前記音声信号送信器によって送信すること
    と、 を含む送信段階と、 c) デジタルコマンドデータを受信し復元する段階であ
    って、 前記音声信号受信器で受信したデジタルデータを前記受
    信レジスタへ転送することと、 前記デジタルデータを前記受信レジスタ手段からセキュ
    リティコード比較器へ転送することと、 前記セキュリティコード比較器へ転送されたデジタルデ
    ータを走査して、前記セキュリティコードレジスタに格
    納された前記セキュリティコードと前記デジタルデータ
    との間の整合を識別し、それによって前記デジタルデー
    タの流れの中からデジタルコマンドデータパケットを捜
    し出すことと、 前記コマンドデータの実行のために、捜し出されたコマ
    ンドデータパケットを前記マイクロプロセッサインタフ
    ェースへ転送することと、 捜し出されたコマンドデータパケットデータを前記受信
    レジスタで静音シーケンスデータパケットによってリセ
    ットすることと、 静音シーケンスデータパケットと混合した前記デジタル
    音声データ信号を前記音声信号デコーダへ転送し、次に
    ここで前記デジタル音声データと混合された静音シーケ
    ンスデータを無音として処理し、それによって、前記コ
    マンドデータパケットを前記音声信号デコーダで復号し
    たならば前記音声信号デコーダから発生したはずの望ま
    しくない可聴音が前記音声信号デコーダから発生するの
    を防止することと、 を含む受信および復元段階と、 から成ることを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 別個のデジタル音声データ信号とデジ
    タルコマンドデータ信号を無線周波数リンクにより相互
    に送受信し合う、マイクロプロセッサを利用したバッテ
    リ電源方式ポータブルハンドセットユニットとマイクロ
    プロセッサを利用した定置ベースユニットとを有するタ
    イプのデジタルコードレス電話機で、前記無線周波数リ
    ンクの状態を連続的に監視する方法において、前記方法
    が、 a) 前記ベースユニットから前記ハンドセットユニット
    へリンク検査コマンドコードをデジタルコマンドデータ
    信号として送信する段階と、 b) 前記ベースユニットから送信されたリンク検査コマ
    ンドコードを前記ベースユニットから受信する段階と、 c) 前記ハンドセットユニットが前記リンク検査コマン
    ドコードを受信したことを示すものとしてリンク検査肯
    定応答コードをデジタルコマンドデータとして前記ハン
    ドセットユニットから前記ベースユニットへ送信する段
    階と、 d) 前記ハンドセットユニットから送信された前記ハン
    ドセットの肯定応答コードを前記ハンドセットユニット
    から受信し、それによって、前記ハンドセットユニット
    が前記リンク検査コマンドコードを受信したことが前記
    ベースユニットに示される段階と、 e) 前記ベースユニットから送信されたリンク検査信号
    数、前記ハンドセットユニットが受信したリンク検査信
    号数、および前記ベースユニットが受信したリンク検査
    肯定応答信号数を計数する段階と、 f) 前記ハンドセットユニットへ送信されたリンク検査
    信号数および前記ベースユニットが受信したリンク検査
    肯定応答信号数から、喪失したリンク検査コマンドコー
    ド信号および喪失したリンク検査肯定応答コード信号数
    を決定する段階と、 g) 所定の時間内に一定数の前記リンク検査コマンドコ
    ード信号を送信する段階と、 h) 前記ハンドセットユニットに受信されなかったリン
    ク検査コマンドコード信号の予想数、および前記ベース
    ユニットに受信されなかったリンク検査肯定応答コード
    の予想数を計数する段階と、 i) 前記喪失したリンク検査コマンドコード信号数およ
    び前記喪失したリンク検査肯定応答コード信号数が所定
    の数を越えたかどうかを調べ、喪失したリンク検査肯定
    応答コード信号およびリンク検査コマンドコード信号の
    数が前記所定数より少なければ、利用可能な無線周波数
    リンクが存在するので、前記無線周波数リンクを利用で
    きなくなったかどうかを判断する段階と、 から成り, e) 前記ハンドセットユニットが前記リンク検査コマン
    ドコードを受信することと、前記ベースユニットが前記
    リンク検査肯定応答コードを受信することによって、前
    記ハンドセットユニットと前記ベースユニットの間に前
    記無線周波数リンクの存在および利用可能状態が確立す
    ること, を特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 別個のデジタル音声データ信号とデジ
    タルコマンドデータ信号を無線周波数リンクにより相互
    に送受信し合う、マイクロプロセッサを利用したバッテ
    リ電源方式ポータブルハンドセットユニット(101)と
    マイクロプロセッサを利用した定置ベースユニット(11
    0)とを有するタイプのデジタルコードレス電話機(10
    0)で、前記無線周波数リンクの状態を連続的に監視す
    る方法において、前記方法が、 前記ベースユニットから前記ハンドセットユニットへ、
    一定の数のリンク検査コマンドコードを、所定の時間間
    隔をもつデジタルコマンドデータ信号として送信する段
    階(632-635)と、 前記ベースユニットから送信されたリンク検査コマンド
    コードを前記ベースユニットから受信する段階(712)
    と、 前記ハンドセットユニットが前記リンク検査コマンドコ
    ードを受信したことを示すものとしてリンク検査肯定応
    答コードをデジタルコマンドデータとして前記ハンドセ
    ットユニットから前記ベースユニットへ送信する段階
    (724)と、 前記ハンドセットユニットから送信された前記リンク肯
    定応答コードを前記ハンドセットユニットから受信し、
    それによって、前記ハンドセットユニットが前記リンク
    検査コマンドコードを受信したことが前記ベースユニッ
    トに示される段階と、 前記ベースユニットから送信されたリンク検査コマンド
    コード信号数、前記ハンドセットユニットが受信したリ
    ンク検査コマンドコード信号数、および前記ベースユニ
    ットが受信したリンク検査肯定応答コード信号数を計数
    する段階(635,714,631)と、 前記ハンドセットユニットへ送信されたリンク検査コマ
    ンドコード信号数および前記ベースユニットが受信した
    前記リンク検査肯定応答コード信号数から、喪失したリ
    ンク検査コマンドコード信号および喪失したリンク検査
    肯定応答コード信号数を決定する段階と、 前記ハンドセットユニットに受信されなかったリンク検
    査コマンドコード信号の予想数、および前記ベースユニ
    ットに受信されなかったリンク検査肯定応答コードの予
    想数を計数する段階(714、637)と、 前記喪失したリンク検査コマンドコード信号数および前
    記喪失したリンク検査肯定応答コード信号数が所定の数
    を越えたかどうかを調べ、喪失したリンク検査肯定応答
    コード信号およびリンク検査コマンドコード信号の数が
    前記所定数より少なければ、利用可能な無線周波数リン
    クが存在するので、前記無線周波数リンクを利用できな
    くなったかどうかを判断する段階と、 から成ることを特徴とする方法。
  5. 【請求項5】 さらに、前記周波数リンクがもはや利
    用できないとき、前記ベースユニットおよび前記ハンド
    セットユニットとの間の新しい周波数リンクを確立する
    段階を含む、ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 送受信無線周波数チャネルに対応す
    る、予め定められた多数から選択された無線周波数リン
    クにより、別個のデジタル音声データ信号とデジタルコ
    マンドデータ信号を相互に送受信し合う、マイクロプロ
    セッサを利用したバッテリ電源方式ポータブルハンドセ
    ットユニット(101)とマイクロプロセッサを利用した
    定置ベースユニット(110)とを有するタイプのデジタ
    ルコードレス電話機(100)で、前記無線周波数チャネ
    ルの干渉または前記ベースユニットと前記ハンドセット
    ユニットとの間の無線周波数リンクの全体の損失につい
    ての検出に基づく、使用者の介在なく、無線周波数チャ
    ネルの一方から他方に自動的に選択および変化させる方
    法において、前記方法が、 前記ベースユニットから前記ハンドセットユニットへ、
    リンク検査信号を送信する段階(632)と、 前記リンク検査信号を受信し、リンク検査肯定応答信号
    を前記ハンドセットユニットから前記ベースユニットに
    送信する段階(712)と、 前記無線周波数チャネルの不適切な干渉の存在または前
    記無線周波数の全体の損失を示す、所定の数の前記リン
    ク検査肯定応答信号を、前記ベースユニットが受信した
    ことを検出する段階(638)と、 前記無線周波数チャネルの不適切な干渉の存在または前
    記無線周波数の全体の損失を示す、所定の数の前記リン
    ク検査肯定応答信号を、前記ハンドセットユニットが受
    信したことを検出する段階(715)と、 前記ベースユニットの前記送信チャネルを、チャネルか
    らチャネルに切り替え、それぞれを所定の時間の間休止
    して少なくとも一つのリンク検査コマンド信号を発生
    し、前記無線周波数チャネルの前記不適切な干渉または
    前記無線周波数リンクの検出後、前記信号を前記ハンド
    セットユニットに送信する段階(643-652)と、 前記ハンドセットの前記受信チャネルを、チャネルから
    チャネルに切り替え、それぞれを所定の時間の間休止し
    て、前記無線周波数チャネルの前記不適な干渉または前
    記無線周波数の全損失の検出後、前記ベースユニットに
    より発生した前記リンク検査信号を受信する段階(717-
    719)と、 から成ることを特徴とする方法。
  7. 【請求項7】 ポータブルハンドセットユニット(10
    1)および定置ベースユニット(110)を有し、前記ポー
    タブルハンドセットユニットが無線周波数リンクによ
    り、前記定置ベースユニットへの信号の送受信を行うタ
    イプのポータブル通信装置で、前記無線周波数リンクの
    状態を連続的に監視する方法において、前記方法が、 前記ベースユニットから前記ハンドセットユニットへ、
    一定の数のリンク検査コマンドコードを送信する段階
    と、 前記ベースユニットから送信された前記リンク検査コマ
    ンドコードを前記ベースユニットから、前記ポータブル
    ハンドセットユニットにおいて受信する段階(632)
    と、 前記ポータブルハンドセットユニットから前記ベースユ
    ニットに、リンク検査肯定応答コードを、前記ポータブ
    ルハンドセットユニットが前記リンク検査コマンドコー
    ドを受信したことを示すものとして、送信する段階(71
    2)と、 前記ポータブルハンドセットユニットから送信された前
    記リンク肯定応答コードを前記ハンドセットユニットか
    ら受信し、それによって、前記ポータブルハンドセット
    ユニットが前記リンク検査コマンドコードを受信したこ
    とが前記ベースユニットに示される段階(724)と、 前記ベースユニットから送信された前記リンク検査コマ
    ンドコード信号数、前記ポータブルハンドセットユニッ
    トが受信したリンク検査コマンドコード信号数、および
    前記ベースユニットが受信したリンク検査肯定応答コー
    ド信号数を計数する段階(635,714,631)と、 前記ポータブルハンドセットユニットへ送信された前記
    リンク検査コマンドコード信号数および前記ベースユニ
    ットが受信した前記リンク検査肯定応答コード信号数か
    ら、喪失したリンク検査コマンドコード信号および喪失
    したリンク検査肯定応答コード信号数を決定する段階
    (637)と、 前記ポータブルハンドセットユニットに受信されなかっ
    たリンク検査コマンドコード信号の予想数、および前記
    ベースユニットに受信されなかったリンク検査肯定応答
    コードの予想数を計数する段階(635、637)と、 前記喪失したリンク検査コマンドコード信号数および前
    記喪失したリンク検査肯定応答コード信号数が所定の数
    を越えたかどうかを調べ、喪失したリンク検査肯定応答
    コード信号およびリンク検査コマンドコード信号の数が
    前記所定数より少なければ、利用可能な無線周波数リン
    クが存在するので、前記無線周波数リンクをもはや利用
    できなくなったかどうかを判断する段階と、 から成ることを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 それぞれがハンドセット送信チャネル
    およびベースユニット送信チャネルからなる複数の無線
    周波数リンクのひとつにより、別個のデジタル音声デー
    タ信号とデジタルコマンドデータ信号を、相互に送受信
    し合う、マイクロプロセッサを利用したバッテリ電源方
    式ポータブルハンドセットユニット(101)とマイクロ
    プロセッサを利用した定置ベースユニット(110)とを
    有するタイプのデジタルコードレス電話機(100)で、
    前記複数の無線周波数リンクの状態を連続的に監視する
    方法において、前記方法が、 前記複数の無線周波数リングのひとつにおいて、前記ベ
    ースユニットから前記ハンドセットユニットへリンク検
    査コマンドコードをデジタルコマンドデータ信号として
    送信する段階(632)と、 前記ベースユニットから送信されたリンク検査コマンド
    コードを前記ベースユニットから受信する段階(712)
    と、 前記ハンドセットユニットが前記リンク検査コマンドコ
    ードを受信したことを示すものとしてリンク検査肯定応
    答コードをデジタルコマンドデータとして前記ハンドセ
    ットユニットから前記ベースユニットへ送信する段階
    (724)と、 前記ハンドセットユニットから送信された前記ハンドセ
    ットの送信リンク検査肯定応答コードを前記ハンドセッ
    トユニットから受信し、それによって、前記ハンドセッ
    トユニットが前記リンク検査コマンドコードを受信した
    ことが前記ベースユニットに示される段階(634)と、 前記複数の無線周波数リンクの一つがもはや利用可能で
    ないとき、前記複数の無線周波数のリンク一つを、前記
    複数の無線周波数リンクの他のものに取り替える段階
    と、 前記複数の無線周波数リンクの他のものを確立する段階
    と、 から成り、 前記取り替える段階が、前記ポータブルハンドセットユ
    ニットにおいて、前記ベースユニットの送信チャネル
    を、チャネルからチャネルへ切り替え、前記ポータブル
    ベースユニットが前記リンク検査コマンドコード(717-
    721)を受信できるように、所定の時間の間休止する段
    階から成り、 前記確立する段階が、 前記ベースユニットにおいて、前記ベースユニット送信
    チャネル(643)を切り替えること、 前記ベースユニットから、前記ベースユニット送信チャ
    ネルにおいて、複数の前記リンク検査コマンドコーを送
    信すること(647)、 前記ポータブルハンドセットユニットから前記リンク検
    査コマンド肯定応答コードを聞くこと(651)、 前記リンク検査コマンド肯定応答コードが受信されるま
    で、前記ベースユニットにおける前記切り替えることに
    戻ること(640-646)を含み、 前記ハンドセットユニットが前記リンク検査コマンドコ
    ードを受信することと、前記ベースユニットが前記リン
    ク検査肯定応答コードを受信することによって、前記ハ
    ンドセットユニットと前記ベースユニットの間に前記無
    線周波数リンクの存在および利用可能状態が確立し、 前記リンク検査コマンドコードおよびリンク検査肯定応
    答コマンドコードが、前記デジタル音声データおよび前
    記デジタルコマンドデータの値とは独立に発生される、 ことを特徴とする方法。
  9. 【請求項9】 前記確立する段階が、 干渉のために、前記ベースユニット送信チャネルを聞く
    こと(631-638)、および前記不適切な干渉を検出した
    とき、前記ベースユニットにおける前記切り替え段階に
    戻ること(640-646)を含むことを特徴とする請求項8
    に記載の方法。
  10. 【請求項10】 別個のデジタル音声データとデジタ
    ルコマンドデータを無線周波数リンクにより相互に送受
    信し合う、マイクロプロセッサを利用したバッテリ電源
    方式ポータブルハンドセットユニットとマイクロプロセ
    ッサを利用した定置ベースユニットとを有するタイプの
    改良されたデジタルコードレス電話機において、 改良が、前記デジタルコマンドデータをコマンドデータ
    パケットの形で前記ハンドセットユニットと前記ベース
    ユニット間を送信されるデジタル音声データの流れに挿
    入する一方、受信したデジタル音声データ信号の流れか
    ら前記コマンドデータパケットを捜し出して捕獲するコ
    マンドデータ−音声データ間インタフェースを含むこと
    と、 前記デジタルコードレス電話機が、 前記ベースユニットのマイクロプロセッサによって生成
    されたセキュリティコードを格納するための、前記ポー
    タブルハンドセットユニットに関連したセキュリティコ
    ードレジスタ手段と、 前記ベースユニットのマイクロプロセッサから前記セキ
    ュリティコードを受信して前記セキュリティコードを前
    記セキュリティコードレジスタ手段に転送する一方、前
    記ハンドセットユニットのマイクロプロセッサからデジ
    タルコマンドコードを受信して前記ベースユニットへ送
    信するための、前記ポータブルハンドセットユニットに
    関連した、第一のマイクロプロセッサインタフェース手
    段と、 前記デジタル音声データを入力として受信し、前記ベー
    スユニットへ送信するための、前記ポータブルハンドセ
    ットユニットに関連した送信レジスタ手段と、 前記デジタル音声データの前記送信レジスタ手段への送
    信を制御する機能の他に、前記セキュリティコードレジ
    スタ手段から前記送信レジスタ手段へ前記セキュリティ
    コードを転送する機能、前記マイクロプロセッサインタ
    フェース手段から前記送信レジスタ手段へ前記コマンド
    データコードを転送する機能、および前記送信レジスタ
    手段を通過するデジタル音声データの流れを中断させ、
    前記セキュリティコードと前記コマンドデータコードの
    合成により形成された前記コマンドデータパケットを、
    前記ベースユニットへ送信される前記デジタル音声デー
    タの流れの中に割り込ませる機能を有する、前記ポータ
    ブルハンドセットユニットに関連した送信レジスタ制御
    手段と、 前記コマンドデータパケットと混合した前記デジタル音
    声データの前記流れを入力として受信するための、前記
    ベースユニットに関連した受信レジスタ手段と、 前記コマンドデータパケットと混合した前記デジタル音
    声データの流れの、前記受信レジスタ手段への転送を制
    御する機能の他に、前記コマンドデータパケットと混合
    した前記デジタル音声データの流れをセキュリティコー
    ド比較手段へ転送する機能および前記コマンドデータパ
    ケットを静音シーケンスデータパケットに置換する機能
    とを有する、前記ベースユニットに関連した受信レジス
    タ制御手段と、 から成ることと、 前記セキュリティコード比較手段が前記デジタル音声デ
    ータの流れに混合された前記コマンドデータパケットを
    捜し出して識別すると、前記受信レジスタ手段が前記コ
    マンドデータパケットを、前記ベースユニットに関連し
    た第二のマイクロプロセッサインタフェース手段へ転送
    し、前記ベースユニットマイクロプロセッサへの接続が
    行なわれることと、 前記デジタル音声データと前記静音シーケンスデータパ
    ケットが前記受信レジスタ制御手段の出力部に転送され
    た後、さらに前記ベースユニットによって処理されるこ
    とと、 を特徴とするデジタルコードレス電話機。
  11. 【請求項11】 別個のデジタル音声データとデジタ
    ルコマンドデータを無線周波数リンクにより相互に送受
    信し合う、マイクロプロセッサを利用したバッテリ電源
    方式ポータブルハンドセットユニットとマイクロプロセ
    ッサを利用した定置ベースユニットとを有し、前記ハン
    ドセットおよびベースユニットのそれぞれがセキュリテ
    ィコードレジスタ手段を含むコマンドデータ‐音声デー
    タ間インタフェース手段、マイクロプロセッサインタフ
    ェース手段、送信レジスタ手段、送信レジスタ制御手
    段、受信器レジスタ手段および受信器レジスタ制御手段
    を含むタイプのデジタルコードレス電話機で、前記デジ
    タル音声データに混合した前記デジタルコマンドデータ
    を送信し、その混合したデジタルデータを受信し、前記
    デジタルコマンドデータを復元する方法において、前記
    方法が、 前記ハンドセットユニットおよびベースユニットのそれ
    ぞれの内部にある音声信号デジタイザと音声信号送信器
    との間、および音声信号受信器と音声信号デコーダとの
    間を接続する、コマンドデータ−音声データ間インタフ
    ェース手段へ前記デジタル音声データを転送する段階
    と、 前記混合したデジタルデータを送信する段階であって、 前記セキュリティコードレジスタ手段に格納されたセキ
    ュリティコードを前記送信レジスタ手段へ転送すること
    と、 前記マイクロプロセッサインタフェースから前記送信レ
    ジスタ手段へ前記デジタルコマンドデータを転送し、そ
    れによって前記セキュリティコードと前記デジタルコマ
    ンドデータとから成るコマンドデータパケットを形成す
    ることと、 前記コマンドデータパケットを、前記音声信号デジタイ
    ザによって生成された前記デジタル音声データの流れに
    挿入した後、前記音声信号送信器によって送信すること
    と、 を含む送信段階と、 前記混合したデジタルデータを受信し、前記デジタルコ
    マンドデータを復元する段階であって、 前記音声信号受信器で受信した前記混合したデジタルデ
    ータを前記受信レジスタ手段へ転送することと、 前記混合したデジタルデータを前記受信レジスタ手段か
    ら比較器へ転送することと、 を含む送信段階と、 前記セキュリティコード比較器へ転送された前記混合し
    たデジタルデータを走査して、前記セキュリティコード
    レジスタ手段に格納された前記セキュリティコードと前
    記混合したデジタルデータとの間の整合を識別し、それ
    によって前記デジタル音声データの前記流れの中から前
    記デジタルコマンドデータパケットを捜し出する段階
    と、 前記デジタルコマンドデータの実行のために、捜し出さ
    れたコマンドデータパケットを前記マイクロプロセッサ
    インタフェースへ転送する段階と、 捜し出されたコマンドデータパケットを前記受信レジス
    タ手段内で静音シーケンスデータパケットによってリセ
    ットする段階と、 静音シーケンスデータパケットと混合した前記デジタル
    音声データを前記音声信号デコーダへ転送し、次にここ
    で前記デジタル音声データと混合された前記静音シーケ
    ンスデータパケットを無音として処理し、それによっ
    て、前記コマンドデータパケットを前記音声信号デコー
    ダ手段で復号したならば前記音声信号デコーダ手段から
    発生したはずの望ましくない可聴音が前記音声信号デコ
    ーダから発生するのを防止する段階と、 から成ることを特徴とする方法。
  12. 【請求項12】 さらに、 前記音声信号送信器により送信の前に、前記無線周波数
    リンクの送信周波数を意図しないで聞く者が会話をモニ
    ターする可能性を最小にするために、前記デジタル音声
    データ信号の前記流れと、前記挿入されたコマンドデー
    タパケットとからなる前記混合したデジタルデータを、
    スクランブルにかける段階、および前記音声信号受信器
    による受信の前に、前記デジタル音声データ信号の前記
    流れと、前記挿入されたコマンドデータパケットとから
    なる前記混合したデジタルデータのスクランブルを解除
    する段階を含む、 ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 別個のデジタル音声データ信号とデ
    ジタルコマンドデータ信号を無線周波数リンクにより相
    互に送受信し合う、マイクロプロセッサを利用したバッ
    テリ電源方式ポータブルハンドセットユニットとマイク
    ロプロセッサを利用した定置ベースユニットとを有する
    タイプのデジタルコードレス電話機で、前記デジタル音
    声データと混合した前記デジタルコマンドデータを送信
    し、その混合したデジタルデータを受信し、前記デジタ
    ルコマンドデータを復元する方法において、前記方法
    が、 前記ハンドセットユニットおよびベースユニットのそれ
    ぞれの内部にある音声信号デジタイザと音声信号送信器
    との間、および音声信号受信器と音声信号デコーダとの
    間を接続するコマンドデータ−音声データ間インタフェ
    ース手段へ前記デジタル音声データを転送する段階と、 混合したデジタルデータを送信する段階であって、 前記デジタルコマンドデータをコマンドデータパケット
    の形で、前記音声信号デジタイザによって生成された前
    記デジタル音声データの流れに挿入した後、前記音声信
    号送信器によって送信すること、 を含む送信段階と、 デジタルコマンドデータを受信し復元する段階であっ
    て、 前記音声信号受信機で受信した前記デジタル音声データ
    の前記流れの中から前記コマンドデータパケットを捜し
    出すことと、 前記コマンドデータの実行のために、捜し出されたコマ
    ンドデータパケットを前記マイクロプロセッサへ転送す
    ることと、 捜し出されたコマンドデータパケットを静音シーケンス
    データパケットで置換することと、 静音シーケンスデータパケットと混合した前記デジタル
    音声データ信号を前記音声信号デコーダへ転送し、ここ
    で前記静音シーケンスデータを無音として処理し、それ
    によって、前記コマンドデータパケットを復号した場合
    に前記音声信号デコーダによって発生したはずの音が前
    記音声信号デコーダから発生するのを防止することと、 を含む受信および復元段階と、 から成ることを特徴とする方法。
  14. 【請求項14】 別個のデジタル音声データとデジタ
    ルコマンドデータを無線周波数リンクにより相互に送受
    信し合う、マイクロプロセッサを利用したバッテリ電源
    方式ポータブルハンドセットユニットとマイクロプロセ
    ッサを利用した定置ベースユニットとを有するタイプの
    改良されたデジタルコードレス電話機において、 改良が、前記デジタルコマンドデータを前記ハンドセッ
    トユニットと前記ベースユニット間を送信されるデジタ
    ル音声データの流れに挿入する一方、受信したデジタル
    音声データ信号の流れから前記コマンドデータパケット
    を捜し出して捕獲するコマンドデータ−音声データ間イ
    ンタフェースを含むことと、 前記デジタルコードレス電話機が、 前記ベースユニットへの送信のために、前記ハンドセッ
    トユニットマイクロプロセッサから、デジタルコマンド
    データコードを受信するための、マイクロプロセッサイ
    ンタフェース手段と、 前記ベースユニットへ送信されるべき前記デジタル音声
    データを、入力として受信する送信レジスタ手段と、 前記デジタル音声データの前記送信レジスタ手段への送
    信を制御する機能の他に、前記マイクロプロセッサイン
    タフェースから前記送信レジスタ手段へ前記デジタルコ
    マンドコードを転送する機能、および前記送信レジスタ
    手段を通過する前記デジタル音声データの流れを中断さ
    せ、前記コマンドデータコードを、前記ベースユニット
    へ送信される前記デジタル音声データの流れの中に割り
    込ませる機能を有する送信レジスタ制御手段と、 前記デジタルコマンドデータコードと混合した前記デジ
    タル音声データを入力として受信する受信レジスタ手段
    と、 前記混合したデジタルデータの、前記受信レジスタ手段
    への転送を制御する機能の他に、前記混合したデジタル
    データ信号を比較手段へ転送する機能および前記コマン
    ドデータコードを静音シーケンスデータパケットに置換
    する機能とを有する受信レジスタ制御手段と、 から成ることと、 前記比較手段が前記混合したデジタルデータ内の前記コ
    マンドデータコードを捜し出して識別すると、前記受信
    レジスタ手段が前記コマンドデータコードを、前記マイ
    クロプロセッサインタフェース手段へ転送し、前記ベー
    スユニットマイクロプロセッサへの接続が行なわれるこ
    とと、 前記デジタル音声データと前記静音シーケンスデータパ
    ケットが前記受信レジスタ制御手段の出力部に転送され
    た後、さらに前記ベースユニットによって処理されるこ
    とと、 を特徴とするデジタルコードレス電話機。
  15. 【請求項15】 別個のデジタル音声データとデジタ
    ルコマンドデータを無線周波数リンクにより相互に送受
    信し合う、マイクロプロセッサを利用したバッテリ電源
    方式ポータブルハンドセットユニットとマイクロプロセ
    ッサを利用した定置ベースユニットとを有するタイプの
    改良されたデジタルコードレス電話機において、 改良が、前記デジタルコマンドデータをコマンドデータ
    パケットの形で前記ハンドセットユニットと前記ベース
    ユニット間を送信されるデジタル音声データの流れに挿
    入する一方、受信したデジタル音声データの流れから前
    記コマンドデータパケットを捜し出して捕獲するコマン
    ドデータ−音声データ間インタフェースを含むことと、 前記デジタルコードレス電話機が、 前記ベースユニットのマイクロプロセッサによって生成
    されたセキュリティコードを格納するための、前記ベー
    スユニットに関連したセキュリティコードレジスタ手段
    と、 前記ベースユニットのマイクロプロセッサから前記セキ
    ュリティコードを受信して前記セキュリティコードを前
    記セキュリティコードレジスタ手段に転送する一方、前
    記ハンドセットユニットのマイクロプロセッサからデジ
    タルコマンドコードを受信して前記ベースユニットへ送
    信するための、前記ベースユニットに関連した、第一の
    マイクロプロセッサインタフェース手段と、 前記デジタル音声データを入力として受信し、前記ポー
    タブルハンドユニットへ送信するための、前記ベースユ
    ニットに関連した送信レジスタ手段と、 前記デジタル音声データの前記送信レジスタ手段への送
    信を制御する機能の他に、前記セキュリティコードレジ
    スタ手段から前記送信レジスタ手段へ前記セキュリティ
    コードを転送する機能、前記マイクロプロセッサインタ
    フェース手段から前記送信レジスタ手段へ前記コマンド
    データコードを転送する機能、および前記送信レジスタ
    手段を通過するデジタル音声データの流れを中断させ、
    前記セキュリティコードと前記コマンドデータコードの
    合成により形成された前記コマンドデータパケットを、
    前記ベースユニットへ送信される前記デジタル音声デー
    タの流れの中に割り込ませる機能を有する、前記ベース
    ユニットに関連した送信レジスタ制御手段と、 前記コマンドデータパケットと混合した前記デジタル音
    声データの前記流れを入力として受信するための、前記
    ポータブルハンドセットユニットに関連した受信レジス
    タ手段と、 前記コマンドデータパケットと混合した前記デジタル音
    声データの流れの、前記受信レジスタ手段への転送を制
    御する機能の他に、前記コマンドデータパケットと混合
    した前記デジタル音声データの流れをセキュリティコー
    ド比較手段へ転送する機能および前記コマンドデータパ
    ケットを静音シーケンスデータパケットに置換する機能
    とを有する、前記ポータブルハンドセットユニットに関
    連した受信レジスタ制御手段と、 から成ることと、 前記セキュリティコード比較手段が前記デジタル音声デ
    ータの流れに混合された前記コマンドデータパケットを
    捜し出して識別すると、前記受信レジスタ手段が前記コ
    マンドデータパケットを、前記ポータブルハンドセット
    ユニットに関連した第二のマイクロプロセッサインタフ
    ェース手段へ転送し、前記ポータブルハンドセットユニ
    ットマイクロプロセッサへの接続が行なわれることと、 前記デジタル音声データと前記静音シーケンスデータパ
    ケットが前記受信レジスタ制御手段の出力部に転送され
    た後、さらに前記ベースユニットによって処理されるこ
    とと、 を特徴とするデジタルコードレス電話機。
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