JP2008177632A - 無線音声通信回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】CODECやエコーキャンセラを必要とせずに全二重通信が可能なデジタル方式の無線音声通信回路を提供する。
【解決手段】音声入力AIは音響入力部11で電気信号に変換され、LPF12を介してΔΣ変調部13に与えられる。ΔΣ変調部13で、音声入力AIの信号レベルの変化速度に応じて密度が変化する連続するデジタル粗密信号が生成される。デジタル粗密信号は、速度変換部14で時分割フレームに時間圧縮され、送信フレーム処理部15で送信フレームに構成された後、FSK変調部16で変調されてアンテナ19から送信される。相手装置から受信した無線信号RFは、FSK復調部20で復調され、受信フレーム処理部21で受信フレームが抽出される。受信フレームは速度変換部22で連続するデジタル粗密信号に復元され、LFP23で音声信号に変換されて音響出力部24から音声出力AOとして出力される。
【選択図】図1

Description

本発明は、コードレス電話やインターカム等において、無線通信を用いて音声を同時に送受信する無線音声通信回路に関するものである。
音声を同時に送受信する全二重通信が可能な無線音声通信回路には、アナログ方式のものとデジタル方式のものがある。
アナログ方式の無線音声通信回路は、一般にFM(周波数変調)通信回路として知られており、送信周波数を生成するVCO(電圧制御発振器)の制御電圧に音声信号を重畳し、音声信号を形成する振幅情報を周波数偏移に変換して伝送する。受信側では、受信した周波数の偏移を振幅に変換する検波器により、音声信号を復調する。
アナログ方式は、比較的簡易な構成で品質の高い通話回路が実現できるが、占有周波数帯域が狭いため、電波法等の規制で出力電力が低く抑えられて通話距離が大きくできず、かつ送受同時通話を行うためには混信しない程度に隔離した2つの無線周波数が必要になり、周波数利用効率が低いという課題があった。また、アナログ方式では、主要信号の伝送系をアナログ回路で構成するため、温度変化や素子間のばらつきを調整する必要があり、同じ回路でも装置によって特性が異なるという課題もあった。更に、送受信制御等のために、音声信号の送受信のほかに制御用のデータ送受信も必要となり、現在では、データ通信にも親和性の高いデジタル方式が主流となってきている。
デジタル方式の無線音声通信回路は、音声信号をADC(アナログ・デジタル変換器)によって例えば8kHzのクロックで10〜16ビットのデジタル信号に変換し、更にこのデジタル信号をCODEC(符号・復号器)によって64kbpsのPCM(パルス符号変調)信号や32kbpsのADPCM(適応型差動PCM)信号に圧縮符号化する。そして、圧縮符号化されたデジタル信号に対して、FSK(周波数シフトキーイング)やPSK(位相シフトキーイング)等のデジタル変調を行って送信する。受信側では、受信した信号をデジタル復調器によってデジタル信号系列に復調し、無線回線上で生じたビット誤りの影響を緩和する誤り処理器を介してCODECに与えて復号し、復号したデジタル音声信号をDAC(デジタル・アナログ変換器)によってアナログ信号に変換して音声信号を得ている。
デジタル方式では、デジタル信号に変換した音声信号をバッファに一旦蓄積した後、2倍以上の伝送速度でそのデジタル信号を送信することで、転送時間を短縮して空き時間を生成し、その空き時間に相手側からの信号を受信するというTDD(時分割多重)方式を用いることが可能である。これにより、1つの無線周波数で送受同時通話ができるという利点がある。また、デジタル化した音声信号に加えてデータ等も同時に送受信できるので、データ通信にも親和性が高いという利点もある。
特開平11−317683号公報 http://www.okuma.nuee.nagoya-u.ac.jp/~murahasi/dsm/index.html,「ΔΣ変調の部屋」
デジタル方式では高速のデジタル信号を送信するため、アナログ方式に比べて周波数帯域が広くなる。高速デジタル信号をそのまま送信すると、広い無線周波数帯域を必要とし、所望の回線品質を満たすための送信電力が大きくなるだけでなく、妨害波による影響を受けやすくなる。また、所要無線周波数帯域を小さくするために64QAM(64値直交振幅変調),128QAM,256QAM等の多値変調を行うと、多値のビット数が増えるに従って急速に受信誤り特性が劣化する。いずれにせよ、所望の回線品質を満たすために大きな送信電力が必要となる。このため、前述したように、CODECによる圧縮符号化を行って伝送するビット速度を低減する方式が採用されている。
しかしながら、CODECは回路規模が大きくコスト高になるだけでなく、符号化に伴う処理遅延が発生し、送受信間に相手方を介して戻る音声信号による深刻な残響音が発生する。このため、CODECに後続してエコーキャンセラを設け、残響音を抑圧することが行われている。エコーキャンセラは、相手から有効な音声信号が受信されないときに、自分の送信した音声信号のエコーから予測値を算出し、受信信号からその予測値を差し引くことによって受信信号に含まれるエコー成分を除去するものである。しかし、このエコーキャンセラも、CODECと同様に、回路規模が大きくコスト高になるという課題があった。
本発明は、CODECやエコーキャンセラを必要とせずに全二重通信が可能なデジタル方式の無線音声通信回路を提供することを目的としている。
本発明の無線音声通信回路は、送信音声信号のレベルの変化速度に応じて密度が変化する2値の連続した第1のデジタル粗密信号を生成するアナログ・デジタル変換手段と、前記第1のデジタル粗密信号を時分割フレームに圧縮するためにバッファに一旦書き込み、読出タイミング信号に従って一括して読み出す第1の速度変換手段と、送信時に前記読出タイミング信号を前記第1の速度変換手段に与え、該第1の速度変換手段から読み出された前記第1のデジタル粗密信号を含む送信フレームを構成する送信フレーム処理手段と、前記送信フレームに従って無線周波数信号をデジタル変調し、無線信号として相手装置に送信する変調手段と、受信時に前記相手装置から受信した無線信号を復調して受信フレームを出力する復調手段と、前記受信フレームに含まれる相手装置からの第2のデジタル粗密信号を抽出して書込タイミング信号と共に出力する受信フレーム処理手段と、前記第2のデジタル粗密信号を前記書込タイミング信号に従ってバッファに一旦書き込み、一定の速度で連続して読み出す第2の速度変換手段と、前記第2の速度変換手段から読み出された第2のデジタル粗密信号の高域成分を除去して受信音声信号を再生するデジタル・アナログ変換手段とを備えたことを特徴としている。
本発明では、送信音声信号のレベルの変化速度に応じて密度が変化する2値の連続したデジタル粗密信号を生成するアナログ・デジタル変換手段と、このデジタル粗密信号を時分割フレームに圧縮して送受信するための第1および第2の速度変換手段と、圧縮した時分割フレームをそのままデジタル変調して送受信するための変調手段および復調手段を備えている。これにより、CODECやエコーキャンセラ等の複雑な回路を必要とせずに、デジタル通信による全二重音声通信が可能になるという効果がある。
この発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は、次の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。但し、図面は、もっぱら解説のためのものであって、この発明の範囲を限定するものではない。
図1は、本発明の実施例1を示す無線音声通信回路の構成図である。
この無線音声通信回路は、送信する音声入力AIを電気信号に変換するマイクロホン等の音響入力部11を有し、この音響入力部11で得られる電気信号がLPF(低域通過フィルタ)12に与えられるようになっている。LPF12は、高周波成分による折り返し雑音を抑制するために、不必要な高域成分を除去するものである。LPF12の出力側には、ΔΣ変調部13が接続されている。
ΔΣ変調部13は、入力される信号レベルの変化速度に応じて密度が変化する1ビットのデジタル粗密信号であるパルス信号S13を生成するものである。このΔΣ変調部13は、例えば非特許文献1に記載されているように、パルス信号S13を遅延させた信号を入力信号から差し引く加算器13a、加算器13aの出力を積分する積分器13b、積分器13bの出力を閾値と比較してパルス信号S13を出力する比較器13c、及びパルス信号S13を遅延させて加算器13aに与える遅延器13dで構成されている。ΔΣ変調部13には、例えば128kHzのクロック信号CLKが与えられ、入力信号のレベル変化速度が大きいほど論理値“1”の出現頻度が高くなるパルス信号S13が、128kbpsの速度で連続的に出力されるようになっている。パルス信号S13は、速度変換部14に与えられている。
速度変換部14は、連続するパルス信号S13を一定周期で時分割フレームの信号S14に圧縮するもので、2つの送信バッファ14a,14bと、これらの送信バッファを選択信号SLAに従って交互に切り換えるためのセレクタ14c,14dを有している。セレクタ14cは、例えば4kHzの選択信号SLAが論理値“0”のときに、パルス信号S13とクロック信号CLKを送信バッファ14aに与え、この送信バッファ14aにパルス信号S13を送信用の音声データとして順次書き込むものである。またセレクタ14cは、選択信号SLAが“1”のとき、パルス信号S13とクロック信号CLKを送信バッファ14bに与えるようになっている。送信バッファ14a,14bには、128kbpsの速度でパルス信号S13が125μsの期間書き込まれるので、その容量は、それぞれ16ビットである。
一方、セレクタ14dは、選択信号SLAが“0”のときに、例えば300kHzの読み出し用のタイミング信号を送信バッファ14bに与え、この送信バッファ14bに保持された音声データをこのタイミング信号に従って順次読み出すものである。またセレクタ14dは、選択信号SLAが“1”のとき、タイミング信号を送信バッファ14aに与え、この送信バッファ14aに保持された音声データを読み出すようになっている。セレクタ14dで読み出された音声データは、信号S14として送信フレーム処理部15に与えられている。また、読み出し用のタイミング信号は、この送信フレーム処理部15からセレクタ14dに与えられている。
送信フレーム処理部15は、速度変換部14の送信バッファ14a,14bから読み出した音声データ(信号S14)と図示しない制御部から与えられる制御用の送信データSDT等から、例えば300kHzの送信クロックSCKに従って、送信用の時分割フレーム(送信フレーム)を構成するものである。送信フレーム処理部15の出力側には、FSK変調部16が接続されている。FSK変調部16は、送信フレーム処理部15から出力される送信フレームに従い、搬送波fcをFSK変調して出力するものである。FSK変調部16の出力側は、送受切替スイッチ(SW)17に接続されている。
送受切替スイッチ17は、例えば8kHzの選択信号SLBに従って、送信と受信を切り換えるものである。選択信号SLBが“0”のとき、FSK変調部16の出力信号が、送受切替スイッチ17を介してBPF(帯域通過フィルタ)18に出力されるようになっている。BPF18は、使用無線周波数帯域を制限して不要な電波の放射や受信を阻止するもので、このBPF18を介してアンテナ19が接続されている。また、選択信号SLBが“1”のときには、アンテナ19で受信されてBPF18を通過した相手装置からの高周波信号RFが、送受切替スイッチ17を介してFSK復調部20に与えられるようになっている。
FSK復調部20は、送受切替スイッチ17を介して与えられるFSK変調された搬送波fcを復調して、受信クロックRCKと時分割フレーム(受信フレーム)を再生するものである。FSK復調部20の出力側には、受信フレーム処理部21が接続されている。受信フレーム処理部21は、FSK復調部20から与えられる受信フレームを分析して相手装置から送られてきた音声データと送信データを分離するものである。分離された送信データは受信データRDTとして制御部に与えられ、音声データは例えば300kHzの書き込み用のタイミング信号と共に速度変換部22に与えられるようになっている。
速度変換部22は、送信側の速度変換部14と逆の処理、即ち圧縮された時分割フレームを伸張して連続するパルス信号S22を生成するものである。速度変換部22は、2つの受信バッファ22a,22bと、これらの受信バッファを選択信号SLAに従って交互に切り換えるためのセレクタ22c,22dを有している。セレクタ22cは、選択信号SLAが論理値“1”のときに、受信した音声データとタイミング信号を受信バッファ22aに与え、この受信バッファ22aに受信した音声データをバースト的に書き込むものである。またセレクタ22cは、選択信号SLAが“0”のとき、音声データとタイミング信号を受信バッファ22bに与えるようになっている。
一方、セレクタ22dは、選択信号SLAが“0”のときに、クロック信号CLKを受信バッファ22aに与え、この受信バッファ22aに保持された音声データをこのクロック信号CLKに従って連続的に読み出すものである。またセレクタ22dは、選択信号SLAが“1”のとき、クロック信号CLKを受信バッファ22bに与え、この受信バッファ22bに保持された音声データを読み出すようになっている。セレクタ22dで読み出された音声データは、連続するパルス信号S22としてLPF23に与えられている。
LPF23は、連続するパルス信号S22の高域成分を除去することにより、受信した音声信号を再生するもので、このLPF23の出力側にスピーカ等の音響出力部24が接続されている。音響出力部24は、LPF23から出力される電気信号を音響信号である音声出力AOに変換するものである。
図2は、図1の動作を示す信号波形図である。以下、この図2を参照しつつ、図1の動作を説明する。
速度変換部14,22には、4kHzの周期で交互に“0”,“1”に切り替わる選択信号SLAが与えられる。これにより、速度変換部14では、送信バッファ14a,14bに対する書き込みと読み出しが125μs毎に切り換えられる。同様に、速度変換部22では、受信バッファ22a,22bに対する書き込みと読み出しが125μs毎に切り換えられる。これらの速度変換部14,22におけるバッファの切り換えは、同じ選択信号SLAに同期して行われる。
一方、送受切替スイッチ17には、選択信号SLAに同期した8kHzの選択信号SLBが与えられる。これにより、送受切替スイッチ17によって62.5μs毎に送信と受信の切り換えが行われる。また、ΔΣ変調部13と速度変換部14,22には、128kHzのクロック信号CLKが連続して与えられている。
音声入力AIは、音響入力部11によって電気信号に変換され、LPF12で例えば4kHz以上の高域成分が除去されてΔΣ変調部13に与えられる。
電気信号に変換された音声信号は、ΔΣ変調部13において、その信号レベルの変化速度に応じて密度が変化する1ビットのデジタル粗密信号であるパルス信号S13に変換されて出力される。このパルス信号S13のビット速度は、クロック信号CLKに対応しており、128kbpsの連続信号である。そして、ΔΣ変調部13から出力されるパルス信号S13は、図2に示すように、音声入力AIのレベル変化が大きいときに“1”となる頻度が高くなり、レベル変化が小さいときには“1”となる頻度が小さくなる。パルス信号S13は、速度変換部14へ与えられる。なお、ΔΣ変調部13の動作は、図2における期間A,B,C,Dに関係なく連続して行われる。
図2における期間A,B、即ち選択信号SLAが“0”の期間、速度変換部14のセレクタ14cは送信バッファ14a側に切り換えられている。これにより、連続するパルス信号S13は送信用の音声データとして、クロック信号CLKに従って送信バッファ14aに実時間で連続して書き込まれる。また、速度変換部22では、セレクタ22dが受信バッファ22a側に切り換えられている。これにより、受信バッファ22aに保持されている音声データがセレクタ22dを介してクロック信号CLKに従って実時間で連続して読み出され、連続するパルス信号S22としてLPF23に与えられる。パルス信号S22は、LPF23に与えられて高域成分が除去され、受信した音声信号が再生される。音声信号は、音響出力部24によって音響信号に変換され、音声出力AOとして出力される。
なお、この期間A,Bでは、速度変換部14のセレクタ14dが送信バッファ14b側に切り換えられているので、この送信バッファ14bは、セレクタ14dを介して送信フレーム処理部15に接続される。また、速度変換部22のセレクタ22cが受信バッファ22b側に切り換えられているので、この受信バッファ22bは、セレクタ22cを介して受信フレーム処理部21に接続される。
期間A、即ち選択信号SLA,SLBが共に“0”である送信期間において、送信バッファ14bに保存されている音声データは、送信フレーム処理部15により、送信クロック信号SCKに従って高速でバースト的に読み出される。更に、送信フレーム処理部15では、読み出された音声データに制御部から与えられる送信データSDTが追加され、ヘッダーHDR等が付加されて送信フレームが生成される。送信フレームは、送信フレーム処理部15からFSK変調部16に出力される。
FSK変調部16では、送信フレーム処理部15から与えられた送信フレームに従って搬送波fcがFSK変調される。FSK変調部16の出力信号は、送受切替スイッチ17を介してBPF18に与えられ、このBPF18で使用無線周波数帯域以外の周波数成分が除去され、アンテナ19からパケット状の高周波信号RFとして送信される。
期間B、即ち選択信号SLAが“0”で選択信号SLBが“1”である受信期間になると、送受切替スイッチ17はFSK復調部20側へ切り換えられ、アンテナ19で受信された相手装置からのパケット状の高周波信号RFが、BPF18と送受切替スイッチ17を介してFSK復調部20に与えられる。
FSK復調部20では、FSK変調された搬送波fcのパケット状の高周波信号RFが復調され、受信クロックRCKと受信フレームが再生されて受信フレーム処理部21に出力される。受信フレーム処理部21では、受信フレームが分析されて相手装置から送られてきた音声データと送信データが分離される。分離された送信データは受信データRDTとして制御部に与えられ、音声データは速度変換部22の受信バッファ22bに、300kHzのタイミング信号に従ってバースト的に書き込まれる。
図2の期間C,D、即ち選択信号SLAが“1”の期間では、速度変換部14のセレクタ14cは送信バッファ14b側に切り換えられ、速度変換部22のセレクタ22dは受信バッファ22b側に切り換えられる。これにより、ΔΣ変調部13で生成された送信用の音声データ(パルス信号S13)は、クロック信号CLKに従って送信バッファ14bに実時間で書き込まれ、受信バッファ22bに保持されている受信用の音声データは、クロック信号CLKに従って実時間で読み出される。このとき、速度変換部14のセレクタ14dは送信バッファ14a側に切り換えられ、速度変換部22のセレクタ22cは受信バッファ22a側に切り換えられている。
また、送信期間である期間Cには、送信バッファ14aに保存されている音声データが、送信フレーム処理部15によってバースト的に読み出されて送信フレームが生成され、FSK変調部16でFSK変調されてパケット状の高周波信号RFとしてアンテナ19から送信される。
更に、受信期間である期間Dには、アンテナ19で受信されたパケット状の高周波信号RFがFSK復調部20で復調され、受信フレーム処理部21で受信フレームから音声データが分離されて、速度変換部22の受信バッファ22aに書き込まれる。
このような期間A〜Dの動作の繰り返しにより、デジタル無線通信を用いて音声を同時に送受信する全二重通信が行われる。
以上のように、この実施例1の無線音声通信回路は、音声信号を1ビットのデジタルデータに変換し、デジタル変復調によって無線回線を介して送受信するようにしている。これにより、従来のデジタル方式の無線音声通信回路に比べて、次のような利点がある。
(1) ΔΣ変調部13で生成されたパルス信号S13をそのまま2値のデジタル信号として変調して送信するので、音声信号を圧縮符号化するCODECが不要となり、回路規模とコストの増加を抑制することができる。
(2) 音声信号の圧縮符号化を行わないので、通話品質に影響を与えるような遅延時間が生じず、エコーキャンセラが不要となる。これにより、回路規模とコストの増加を更に抑制することができる。
(3) 音声信号の圧縮符号化を行わないので、伝送路における伝送エラーによる通話品質の劣化に対する影響が少ない。
図3は、本発明の実施例2を示す無線音声通信回路の構成図であり、図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
この無線音声通信回路は、デジタル化した音声信号を、それぞれ異なる搬送波fa,fbを使用して連続して送受信するFDD(周波数分割多重)方式のものである。
この無線音声通信回路は、音声入力AIを電気信号に変換するマイクロホン等の音響入力部11を有し、この音響入力部11で得られる電気信号がLPF12を介してΔΣ変調部13に与えられるようになっている。更に、ΔΣ変調部13から出力されるデジタル粗密信号である連続したパルス信号は、FSK変調部16に与えられるようになっている。
FSK変調部16は、ΔΣ変調部13から出力されるパルス信号に従い、搬送波faをFSK変調して出力するもので、このFSK変調部16の出力側は、不要な電波の放射を阻止するためのBPF25を介して方向性結合器26に接続されている。方向性結合器26は、BPF25から与えられる高周波信号をアンテナ19へ出力し、このアンテナ19で受信された高周波信号をBPF27へ出力するものである。
BPF27は、アンテナ19で受信された高周波信号から使用無線周波数帯域である搬送波fbの信号を取り出すもので、このBPF27の出力側がFKS復調部20に接続されている。FSK復調部20は、BPF27を介して与えられるFSK変調された高周波信号を復調して相手装置から受信したパルス信号を再生し、LPF23に与えるものである。LPF23は、連続するパルス信号の高域成分を除去することによって受信した音声信号を再生するもので、このLPF23の出力側に音響出力部24が接続されている。音響出力部24は、LPF23から出力される電気信号を音響信号である音声出力AOに変換するものである。
この無線音声通信回路では、音声入力AIは音響入力部11によって電気信号に変換され、LPF12で不要な高域成分を除去された後、ΔΣ変調部13に与えられてデジタル粗密信号である連続したパルス信号に変換される。ΔΣ変調部13で生成されたパルス信号はFSK変調部16に与えられ、このFSK変調部16において、送信用の搬送波faがパルス信号に従って2値のFSK信号に変調される。FSK変調された搬送波faは、BPF25で不要な周波数帯域が除去され、方向性結合器26を介してアンテナ19から連続する搬送波faの高周波信号として連続して送信される。
一方、アンテナ19で受信された高周波信号は、方向性結合器26を介してBPF27へ与えられ、このBPF27で所望の搬送波fbの高周波信号が抽出されてFSK復調部20に与えられる。FSK復調部20では、BPF27を介して与えられる高周波信号が復調されて連続するパルス信号が再生され、LPF23に与えられる。LPF23では、連続するパルス信号の高域成分が除去され、受信した音声信号が再生される。音声信号は音響出力部24に与えられ、音響信号に変換されて音声出力AOとして出力される。
以上のように、この実施例2の無線音声通信回路は、送信と受信にそれぞれ周波数の異なる搬送波fa,fbを用いて、音声信号を連続するパルス信号としてそのまま送受信するように構成している。これにより、実施例1と同様にCODECやエコーキャンセラが不要であると共に、実施例1のように速度変換部やその制御部が不要になり、更に装置の簡素化が可能になるという利点がある。但し、制御用データの送受信が可能な構成にはなっていないので、制御用のデータを送受信する場合には、データの多重分離回路を追加する必要がある。
なお、本発明は、上記実施例に限定されず、種々の変形が可能である。この変形例としては、例えば、次のようなものがある。
(a) 例示したクロック信号CLKや選択信号SLA,SLBの周波数は、通常の電話回線における音声信号の周波数帯域(300〜3400Hz)に対応するものであるが、所望の音声通信品質に応じて任意に変更することができる。
(b) 変調方式はFSKに限定されず、PSK等も使用することができる。
(c) ΔΣ変調部13では、1ビットの連続するパルス信号S13を出力しているが、2ビットの連続するパルス信号を出力するΔΣ変調部を用いることもできる。
本発明の実施例1を示す無線音声通信回路の構成図である。 図1の動作を示す信号波形図である。 本発明の実施例2を示す無線音声通信回路の構成図である。
符号の説明
11 音響入力部
12,23 LPF
13 ΔΣ変調部
14,22 速度変換部
15 送信フレーム処理部
16 FSK変調部
17 送受切替スイッチ
18 BPF
19 アンテナ
20 FSK復調部
21 受信フレーム処理部
24 音響出力部

Claims (2)

  1. 送信音声信号のレベルの変化速度に応じて密度が変化する2値の連続した第1のデジタル粗密信号を生成するアナログ・デジタル変換手段と、
    前記第1のデジタル粗密信号を時分割フレームに圧縮するためにバッファに一旦書き込み、読出タイミング信号に従って一括して読み出す第1の速度変換手段と、
    送信時に前記読出タイミング信号を前記第1の速度変換手段に与え、該第1の速度変換手段から読み出された前記第1のデジタル粗密信号を含む送信フレームを構成する送信フレーム処理手段と、
    前記送信フレームに従って無線周波数信号をデジタル変調し、無線信号として相手装置に送信する変調手段と、
    受信時に前記相手装置から受信した無線信号を復調して受信フレームを出力する復調手段と、
    前記受信フレームに含まれる相手装置からの第2のデジタル粗密信号を抽出して書込タイミング信号と共に出力する受信フレーム処理手段と、
    前記第2のデジタル粗密信号を前記書込タイミング信号に従ってバッファに一旦書き込み、一定の速度で連続して読み出す第2の速度変換手段と、
    前記第2の速度変換手段から読み出された第2のデジタル粗密信号の高域成分を除去して受信音声信号を再生するデジタル・アナログ変換手段とを、
    備えたことを特徴とする無線音声通信回路。
  2. 送信音声信号のレベルの変化速度に応じて密度が変化する2値の連続した第1のデジタル粗密信号を生成するアナログ・デジタル変換手段と、
    前記第1のデジタル粗密信号によって第1の無線周波数信号をデジタル変調して相手装置に送信する変調手段と、
    前記相手装置から受信した第2の無線周波数信号を復調して第2のデジタル粗密信号を出力する復調手段と、
    前記第2のデジタル粗密信号の高域成分を除去して受信音声信号を再生するデジタル・アナログ変換手段とを、
    備えたことを特徴とする無線音声通信回路。
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