JP3225421U - 消火設備配管の接続構造 - Google Patents

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久誉 大越
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    • F16L33/00Arrangements for connecting hoses to rigid members; Rigid hose connectors, i.e. single members engaging both hoses
    • F16L33/02Hose-clips

Abstract

【課題】消火設備に設置される可撓管や継手等の配管部材に過負荷が加わった場合に破損を防止する消火設備配管継手を提供する。【解決手段】管状をしており給水装置に続く給水配管に設置された第1の管継手1と、管状をしており前記第1の管継手1との接続構造を備えた第2の管継手2と、前記第2の管継手2の内部に、筒状の連結部30が設置され、連結部30の一端は前記第2の管継手2の内部でスプリンクラーヘッドが設置された配管と接続される消火設備配管の接続構造。【選択図】図2

Description

本考案は、消火設備用の管継手の接続構造に関するものである。
スプリンクラー設備はビルやショッピングセンター等に設置されており、火災を消すための水を貯蔵する貯水槽と、水を散布するスプリンクラーヘッド、貯水槽とスプリンクラーヘッドを接続する消火設備配管、貯水槽の水をスプリンクラーヘッドへ送水するためのポンプ等の設備から構成されている。消火設備配管の内部には加圧された水が充填されている。
スプリンクラーヘッドは主に天井面や、倉庫等の天井が無い建物では屋根の直下等の高い位置に設置される。そのため貯水槽からスプリンクラーヘッドに水を送る消火設備配管は室内の高い位置に敷設されるので、作業者は高所作業車に乗って高い位置に移動して、尚且つ上を向きながら配管部材を接続する作業を行う。ゆえに消火設備配管の施工は足元が不安定な高所での作業となっており作業者の負担が大きいものであった。
消火設備配管は、貯水槽へと続いている主配管を多口継手により分岐させ、金属製のフレキシブル配管や樹脂管等の可撓管を介してスプリンクラーヘッドと接続されている。可撓管と多口継手の接続部の口径サイズは16A〜25Aが主に用いられ、接続構造は管用テーパーネジ構造となっており、ネジ部にシールテープを巻いた後、所定のトルクをかけて螺合させることでネジ山の間にシールテープが食い込んでシール性が得られる。
しかしながら上記の作業について、作業に不慣れな者が行うと漏れが生じてしまうことがある。漏れた箇所は作業のやり直しとなり作業効率が低下する要因となっていた。また上記の作業において、所定のトルクをかけて螺合させるために専用工具を用いる必要があった。より具体的に説明すると、専用工具として金属製のレンチやスパナが用いられており、この金属製の重い工具を使用して頭上に設置された多口継手へ可撓管を接続する作業は、作業者の負担が大きいものであった。
近年においては、ネジを用いない迅速管継手(例えば、特許文献1参照)を用いることで作業の効率化および作業者の負担を軽減することができる。しかしながら上記の継手を用いて、接合不良によって管が継手から外れてしまった場合には、大量の水が室内に放出されて水損被害が生じるおそれがある。ゆえに、前述のネジ接続構造を用いたほうが施工不良における水損リスクが少ないとの考え方もある。
一方、可撓管と多口継手の接続後から天井下地材が設置されるまでの間の工程として、消火設備配管の周囲にケーブルや照明、ダクト等が設置される。そのため、それらの設置の支障とならないように可撓管はコイル状に巻かれた状態で消火設備配管と接続され、天井下地材の設置後に可撓管を引き伸ばして天井下地材の所定の位置にスプリンクラーヘッドが固定設置される。上記において、ケーブルや照明等の施工時に誤って可撓管に物がぶつかったり、あるいは可撓管を巻くときや、伸ばして天井下地材に固定する際に可撓管や継手等の配管部材に過負荷が加わると、可撓管や可撓管と継手の接続部分が破損して漏れが生じるおそれがある。あるいは漏れに至らない程度に破損を受けた箇所が、後に異常昇圧やウォーターハンマーが生じたときに内部流体からの衝撃によって漏れが発生するおそれがある。
また、特許文献2では配管の接続箇所の緩み止めとして、接続部分にバンド71を設置している(図9参照)。バンド71はC字型をしており、弾性変形によって係止スリット72を係止鍔部74に嵌めるが、バンド71の端73、73の間隔が狭いので誤ってバンド71をフレキシブル配管75に嵌めた場合に、脱落せずにその場で係留するおそれがある。特に消火設備配管では床面や天井と略平行に配管が設置されるのでバンド71が自重によって移動せず、また脱落しにくいので作業者や点検者が気付かないおそれがある。
特開2015−175494号公報 特開平5−164277号公報
そこで本考案では、上記問題に鑑み、可撓管や継手等の配管部材に過負荷が加わった場合に破損を防止する消火設備配管の接続構造を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本考案は以下の消火設備配管の接続構造を提供する。
すなわち、消火設備に設置され、管状をしており給水装置に続く給水配管に設置された第1の管継手と、管状をしており前記第1の管継手との接続構造を備えた第2の管継手と、前記第2の管継手の内部に、筒状の連結部が設置され、連結部の一端は前記第2の管継手の内部でスプリンクラーヘッドが設置された配管と接続されることを特徴とする消火設備配管の接続構造を提供する。
第2の管継手はスプリンクラーヘッドが設置された配管と連結部を介して接続されており、スプリンクラーヘッドが設置された配管(可撓管)と連結部との接続部が第2の管継手の内部に配置されているので、接続部を外力から保護できる。また第1の管継手と第2の管継手の接続が完了した状態で連結部が空回り可能であり、可撓管を曲げたり伸ばしたりするときに連結部との接続部に捻じれや曲げの過負荷が加わった場合には、第2の管継手に対して連結部が空回りするので捻じれによる過負荷を回避できる。
さらに第2の管継手の内周と可撓管の外周の間には隙間があり、可撓管と連結部の接続部に過負荷が加わらない構成になっている。具体的には第2の管継手の内周端により可撓管が曲がる範囲が制限されているので可撓管に過負荷が加わることを防止している。また、前述の隙間に緩衝材を挿通させて構成してもよい。緩衝材としてはゴムや軟らかい樹脂を用いることができる。あるいは可撓管が接続された側の第2の管継手の端部にラバーコーティングを施してもよい。
第2の管継手と連結部の具体的構造として、第2の管継手の内部には第1の段が設置されており、第1の段と係合する第2の段が連結部に設置され、第1の段と前記第2の段が接触または近接した状態で第2の管継手の端と係合する止め輪が連結部の外周に設置されている。これにより、第1の管継手に第2の管継手を接続する際に、連結部を回転させずに第2の管継手のみを回転させることができ、前述のように第1の管継手と第2の管継手が接続した状態で連結部が空回り可能となる。
第1の管継手と第2の管継手の接続構造はネジ構造により接続される。またこれ以外にも第1の管継手の外周に設置された段部と、第2の管継手の外周に設置された段部とを係合する係合部を備えたC字型の係合部材によって接続状態を維持することもできる。
連結部の他端は第2の管継手から第1の管継手側に突出しており、第1の管継手の内部に挿通されるように構成可能である。さらに連結部の他端には止水部材を設置してもよい。これにより従来のようにシールテープを巻く手間を省くことができる。
上記の止水部材としてはOリング等の環状の止水部材が一般的に用いられており、連結部を第1の管継手に押し込んで止水部材を潰す際に生じる摩擦抵抗が、作業者の負荷となり作業効率低下の一つの要因となっている。この負荷を軽減するためにネジの螺入による連結部の移動によって止水部材を潰すことで作業者の負荷が軽減される。また止水部材を複数設置する場合、サイズが異なる止水部材を設置することで止水部材を潰すために必要な連結部の移動量が短くなり、これによりネジ長さを短くすることができる。
上記構成にしたことで、第1の管継手から第2の管継手を外す際に止水部材がシール面から離れた状態のときでも牡ネジと牝ネジが螺合しているので、配管内部の流体が加圧された状態であっても流体の圧力によって牡配管部材が脱管することを防止している。
以上説明したように本考案によれば、スプリンクラーヘッドが設置された配管と連結部の接続部が第2の管継手の内部に配置されており、第2の管継手によってその接続部が保護されるので、可撓管や継手等の配管部材に過負荷が加わった場合に破損を防止することができる消火設備配管の接続構造を実現できる。
消火設備配管の設置状態を示す図面。 第1実施形態の消火設備配管の接続構造の断面図。 図2の接続前の断面図。 多口継手の外観図。 (a)はインジケーターの外観図。(b)は(a)の矢印A方向から見た外観図。 第2実施形態の断面図。 図5の係合部材の斜視図。 第3実施形態の接続前の断面図。 従来の継手構造を示す外観図。
第1実施形態(図1〜図5)
本考案の第1実施形態の管継手T1は、図1に示す消火設備配管に接続されている。図1には消火設備の給水配管PからスプリンクラーヘッドSまでの配管形態が図示されている。給水配管Pは図示しない水源およびポンプと接続されている。図中に示す給水配管Pには多口継手1の上端の接続口が接続しており、多口継手1の側面に設置された複数の接続口11にはフレキ継手2と可撓管3を介してスプリンクラーヘッドSが接続されている。
スプリンクラーヘッドSは先端が天井板Cから室内側に露出して設置される。天井板Cは天井下地材5により支持されており、スプリンクラーヘッドSも金具6により天井下地材5に固定設置される。給水配管Pや可撓管3の周囲および天井下地材5の上方には、図示しないがダクトや配線、照明機器が設置されている。
図1では可撓管3は引き伸ばした状態となっているが、スプリンクラーヘッドSを天井下地材5に固定設置する前の段階ではコイル状に巻かれている。可撓管3は自在に屈曲可能な、金属製の蛇腹管または樹脂管から構成される。
第1実施形態の管継手T1は図2〜図4に示すように、多口継手1(第1の管継手)とフレキ継手2(第2の管継手)から構成される。多口継手1は管状であり、上端の接続口10は給水配管Pと接続され、多口継手1の側面には接続口11が2〜6箇所設置される。本実施形態では接続口11は放射状に4箇所設置されており、接続口11にはフレキ継手2が接続されている。
接続口11の端面には鍔状の段部12が設けられている。段部12に隣接して環状溝13が刻設されている。接続口11の内部には牝ネジ14が螺刻されている。牝ネジ14よりもさらに奥はシール面15となっており、後述するOリング31、32がシール面に配置される。
多口継手1の外周には突出部17が設置されており、突出部17は環状溝13に隣接している。突出部17の外径は後述するリング41の内周径よりも大きく、リング41を嵌めることができない。またリブ状の突出部18が多口継手1の外周上に複数設置され、リブ状の突出部18が突出部17から隣の接続口11の突出部17の間に設置されている。同様に接続口11から多口継手1の上端側に向かってリブ状の突出部18が設置されている。
フレキ継手2は管状をしており、一端に牝ネジ14と螺合可能な牡ネジ21が螺刻されている。他端は把持部22となっており、外周断面形状が六角や八角をしている。牡ネジ21と把持部22の間には鍔状の段部23が設置されており、牡ネジ21と牝ネジ14が螺合した状態で段部12、23の端面が接触する。段部23の外径は段部12の外径と等しい。また、段部23の外径は牡ネジ21や把持部22の外径よりも大きい。段部23の牡ネジ21側の端面は、段部12との接触面となっている。
フレキ継手2の内部には筒状をした連結部30が収容されている。連結部30の先端には、止水部材としてサイズが異なる2つのOリング31、32が設置されており前述のシール面15に接触する。このOリング31、32が設置された側の端はフレキ継手2から突出して設置され、反対側の端は可撓管3と接続している。可撓管3の末端にはスプリンクラーヘッドSが接続されている。連結部30と可撓管3の接続部分34はフレキ継手2の内部に収容されており外力から保護されている。
図中において可撓管3は金属製のフレキシブル配管であり、連結部30と溶接によって接合している。また、フレキ継手2の内周と可撓管3の外周の間には隙間35が形成されており、これが可撓管3の可動域となっている。そのため、多口継手1とフレキ継手2を接続する前の段階や接続完了後の段階において、可撓管3に過剰な捩じりや曲げ等の負荷が加わった場合でも可動域が制限されており接続部分34の破損を防止している。
連結部30の他端側はフランジ36となっており、フランジ36はフレキ継手2の内側に形成して設置された段25と係合可能である。段25はフレキ継手2の牡ネジ21側の端面まで形成されている。また連結部30の中間部分の外周にはリングの一部を欠如した形状の止め輪37が設置されており、止め輪37が段25に係止され、フレキ継手2の牡ネジ21の先端部を係止している。これらの構造によって連結部30がフレキ継手2から抜けることを防止しているとともに、連結部30に対してフレキ継手2が空回り可能に構成している。また牡ネジ21と牝ネジ14が締結された後において、連結部30がフレキ継手2に対して空回り可能となっている。仮に止め輪37が牡ネジ21の先端と多口継手1の段16に挟まれて固定された状態でも、連結部30は止め輪37に対して空回りすることができる。
上記において、可撓管3を過負荷から保護するために隙間35に緩衝材38(図中破線にて図示)を設置することができる。緩衝材38の材質はゴムや軟らかい樹脂であり、容易に変形可能である。また緩衝材38は断面形状がC字型の筒状をしている。これにより、緩衝材38の側面が欠如した部分を開いて緩衝材38の内周面を可撓管3の外周面に被せてから、緩衝材38を隙間35に挿通させることができる。その際、緩衝材38の外周径を隙間35の内周径より僅かに小さくすると、隙間35に緩衝材38をスムーズに挿通できる。また、フレキ継手2または連結部30のどちらか一方が軸まわりに回転する際に緩衝材38が、その回転の抵抗となることがない。
緩衝材38の変形例として、一端側から他端側まで切り込みを入れた円筒部材を用いると、上記の断面形状がC字型の緩衝材38と同様の効果を得ることができる。また、緩衝材として複数の部材、例えば複数の棒状部材を隙間35に嵌め込むことや、あるいは板状のラバーシートを可撓管3に巻き付けるようにして隙間35に挿通させて構成してもよい。
あるいは、把持部22の内周および外周にラバーコーティングを施すことで可撓管3を過負荷から保護できる。これに加えてフレキ継手2を牝ネジ14に螺合させる際に、把持部22の滑り止めとしての効果も有している。
さらに、緩衝材38の別な変形例として、緩衝材38の外周径を把持部22の内周径よりも僅かに大きくして、かつ緩衝材38の内周径を可撓管3の外周径よりも大きく構成する。緩衝材38を可撓管3に嵌め込んだ状態で緩衝材38を隙間35に挿通させる。緩衝材38の外周面は自らの弾性により、把持部22の内周面に密着した状態となる。このとき緩衝材38と可撓管3の間に僅かな隙間を有する。これにより、フレキ継手2または連結部3のどちらか一方が軸まわりに回転する際に緩衝材38が、その回転の抵抗となることがない。
図2は牡ネジ21と牝ネジ14が螺合した状態であり、この状態のときインジケーター40を段部12、23に係合させることができる。インジケーター40はC字型をした2つのリング41、41の間に段部12、23の側面26を押圧保持する保持部42が設置されている。
図5(a)に示すように、リング41の内縁はU字状となっており、リング41の先端43、43は略平行に形成され、先端43の幅は環状溝13の幅と略同じか僅かに小さい。リング41の内径は図4に示す環状溝13の直径d4以上となっている。先端43、43を略平行に形成したことで、環状溝13の直径d4よりも外径が小さい箇所にはインジケーター40が係留できない構成としている。
リング41、41の間隔は、図2に示すように段部12、23の対向する端面どうしが接触しているときの厚さtと略同じか、僅かに大きく形成されている。これにより作業者が牝ネジ14と牡ネジ21の螺合後、インジケーター40を段部12、23に装着する際に、リング41の先端43が段部12、23に干渉してリング41、41が段部12、23に嵌らない場合はネジの締結が不十分であると認識できる。一方、牝ネジ14と牡ネジ21が締結状態にあるときに段部12、23の位置にインジケーター40を装着すると、リング41の先端43は環状溝13に挿通され本体1との干渉が避けられる。
また保持部42はリング41の先端43から最も離れた位置に設置された保持部42aと、保持部42aと先端43の間に設置された2つの保持部42bが設置されている。保持部42bは段部12、23の側面26を挟むように対向して設置されている。また保持部42bの先端43側は、先端43に対向した平面42cとなっている。図5(a)では3つの保持部(42a、42b、42b)によって二点鎖線で示す段部12、23の側面26を押圧保持している。保持部42bの先端43側の端は、若干内側に湾曲しており、保持部42の内側に保持された段部12、23が外れることを阻止している。また、リング41、41は振動や外力によって保持部42が段部12、23の側面から位置ずれすることを防止している。
インジケーター40は段部12、23のみに接続可能に構成され、段部12、23の近傍にはインジケーター40の非装着部が設置されている。より具体的に説明すると、把持部22にインジケーター40を装着させる場合において、リング41の内径は段部23に隣接された把持部22の外径よりも大きいので保持部42aを下向きにするとインジケーター40を把持部22に装着することができない。保持部42aを上向きにした場合、インジケーター40を把持部22の上に載置して設置できる可能性はあるが、少しの振動でインジケーター40が脱落してしまうので、長期において安定した状態でインジケーター40を把持部に設置することはできない。可撓管3にインジケーター40を載置させた場合も同様にインジケーター40が安定せずに脱落する。
一方、多口継手1の外周部にインジケーター40を装着させようとした場合には、多口継手1の外周部に設置された突出部17がインジケーター40の設置を阻む。より具体的に説明すると、環状溝13に隣接されて設置された突出部17は、その外径がリング41の内径よりも大きい。このため突出部17にインジケーター40を取付けようとするとリング41の先端43と突出部17が干渉する。
また、リブ状の突出部18が設置された箇所にインジケーター40を装着させようとすると、突出部18がリング41の先端43と干渉するのでインジケーター40を多口継手1の外周部に装着できない。このようにリング41と保持部42によりインジケーター40は段部12、23の位置にしか装着できず、尚且つ段部12、23が接触した状態のときに装着できるので、インジケーター40が装着されていることで牝ネジ14と牡ネジ21が締結状態にあることが離れた場所からでも容易に判断することができる。
以下、既に説明済みのものを除き本実施形態の作用効果を説明する。
牡ネジ21と牝ネジ14は平行ネジであり、ネジの締結が完了した際に、多口継手1(第1の管継手)の端部に設置された第1の段部12の端面と、フレキ継手2(第2の管継手)の外周に設置された第2の段部23の端面とが接触した状態となる。これにより作業者が目視によりネジの締結状態が十分かどうかを容易に確認できる。また締結後に配管の接続状態を点検する段階においても、段部12、23の接触状態によって合否を判断することができる。
上記において、接触状態の段部12、23の側面を押圧保持するインジケーター40を備えている。インジケーター40は牡ネジ21と牝ネジ14が締結しており、止水部材であるOリングが適度に潰れた状態のときに段部12、23に係合可能である。ネジの締結が不足している場合には、2つの段部12、23の間が離れているのでインジケーター40が段部12、23に係合できないように構成されている。インジケーター40が2つの段部12、23に装着された状態のとき、止水部材が機能して密閉状態が保たれるとともにネジが締結状態にあることを容易に確認することができる。
インジケーター40を設置する際において、図2のように多口継手1側に牝ネジ14、フレキ継手2側に牡ネジ21を設置することでインジケーター40の着脱操作を行いやすく構成できる。インジケーター40の装着位置は牝ネジ14の先端に設置した段部12と、牡ネジ21の根元側に設置した段部23となっている。段部12、23の位置は多口継手1の接続口11とフレキ継手2の中間部分となっている。これに対して多口継手1の接続口11に牡ネジを設置した場合、鍔部は多口継手1の側面付近に形成されることになる。さらに多口継手1は側面に複数の接続口11を備えているので、ある一つの接続口11にインジケーター40を装着させて、その隣の接続口11にインジケーター40を装着する際に、双方のインジケーター40が干渉してしまうおそれがある。図2のように段部12、23を多口継手1の側面から離れた位置に設置すると、隣接する接続口11に設置されたインジケーター40に対して適度なスペースが確保され、隣接するインジケーター40との干渉が防止され作業性が向上する。
また、図1において室内の改装等によりスプリンクラーヘッドSの設置個所を変更する場合には、可撓管3に捻じれや曲げの力が加わるおそれがあるが、可撓管3が接続された連結部30がフレキ継手2の内部で空回りするので、捻じれによる可撓管3への過負荷および破損を回避することができる。さらに可撓管3の捻じれによってフレキ継手2が回転しないので牡ネジ21と牝ネジ14が緩むことも防止できる。曲げの力に対しては、隙間35により可撓管3の可動域を制限することや、隙間35の内部に緩衝材38を設置することで可撓管3の破損を防止できる。また、これらの構成により連結部30と可撓管3の接続箇所に過負荷が加わることを防止している。
第2実施形態(図6〜図7)
図6に示す第2実施形態の管継手T2は、牝継手51(第1の管継手)と牡継手52(第2の管継手)から構成される。尚、第1実施形態と構造が同じ箇所については同符号を付して説明は省略する。管継手T2は牝継手51と牡継手52を係合部材53によって保持する構成である。
牝継手51は管状であり端面に鍔状の段部12が設けられており、内部はシール面15となっている。牝継手51は第1実施形態の多口継手1の接続口11の構成に換えて用いることができる。牡継手52は管状をしており一端に鍔状の段部23が設置されており、他端は把持部22となっている。牡継手52の内部には第1実施形態と略同じ構成をした連結部30が設置されている。
係合部材53は図7に示すようにリングの一部が欠如されたC字型をしており、金属板を屈曲させて構成している。係合部材53の先端55、55は外側に屈曲しており、先端55から最も遠い位置には外部に突出した基部56が設けられている。先端55と基部56の間にはスリット57が穿設されており、このスリット57に接触状態の段部12、23を挿通させて段部12、23が離れないように保持する。
管継手T2を接続する際には、牡継手52から突出して設置された連結部30を牝継手52に挿通させる。牡継手52の段部23の端面が牝継手51の段部12の端面に接触した状態で、係合部材53を段部12、23に係合させる。具体的には係合部材54の先端55、55を段部12、23の側面に押圧させると、基部56を支点として先端55,55が互いに離れる方向に開く。さらに係合部材53を段部12、23の方向に押すと、スリット57に段部12、23が嵌るとともに先端55、55は弾性により元の形状に戻る。係合部材53の内周面は牝継手51および牡継手52の側面に近接して配置され、スリット57により段部12、23が挟持される。これにより牝継手51と牡継手52の接続状態が維持される。
第2実施形態の管継手T2は、第1実施形態の管継手よりも配管口径が小さいものや、内部流体の圧力が低い箇所に用いることが好ましい。より具体的には配管口径は16A以下で、水道設備に直結する箇所に用いることができる。
第3実施形態(図8)
図8に示す第3実施形態の管継手T3は、ニップル61(第1の管継手)と袋ナット62(第2の管継手)から構成される。尚、第1実施形態と構造が同じ箇所については同符号を付して説明は省略する。管継手T3は、第1実施形態の管継手T1の牡ネジと牝ネジを置き換え、第1の管継手をニップルにて構成したものである。
ニップル61は管状であり、図中において右側の端はテーパーネジ構造により多口継手63と接続されている。ニップル61は予め多口継手63に接続された状態で給水配管Pに設置してもよい。ニップル61と多口継手63はテーパーネジにより接続されるのでネジ部にシールテープを巻くか、あるいは液状シールを塗布してから螺合される。左側の端は袋ナット62の牝ネジ64と螺合可能な牡ネジ65が螺刻されており、その内周はシール面15となっている。ニップル61の中間は外周断面形状が六角形や八角形をした把持部66となっている。
袋ナット62は管状であり、図中において右側の端の内周には牝ネジ64が螺刻されている。左側の端は第1実施形態と同様な把持部22となっている。袋ナット62の内部には第1実施形態と略同じ構成をした連結部30が設置されている。第3実施形態では、牝ネジ64の内側に止水部材であるOリング31、32が配置されており、これにより連結部30の長さを短く構成しているが、第1実施形態と同様にOリング31、32を第1の管継手から突出して設置してもよい。また継手T3は、隙間35にゴム等の軟らかい材質によるリング部材67を嵌め込んで構成してもよい。リング部材67として第1実施形態で説明した緩衝材38を用いてもよい。
緩衝材38は、可撓管3の外周に被せられた状態にあり可撓管3と一体化している。このとき袋ナット62のみを図中左側に移動させようとすると、段25が緩衝材38の端面と干渉して袋ナット62の移動を阻止することができる。

T1、T2、T3 管継手
1、63 多口継手
2 フレキ継手
3 可撓管
11 接続口
12、23 段部
13 環状溝
14、64 牝ネジ
15 シール面
21、65 牡ネジ
22、66 把持部
30 連結部
31、32 Oリング
35 隙間
38 緩衝材
40 インジケーター
41 リング
42(42a、42b) 保持部
51 牝継手
52 牡継手
53 係合部材
61 ニップル
62 袋ナット

Claims (13)

  1. 消火設備に設置される配管であり、
    管状をしており給水装置に続く給水配管に設置された第1の管継手と、
    管状をしており一端に前記第1の管継手との接続構造を備えた第2の管継手と、
    前記第2の管継手の内部に筒状の連結部が設置され、
    前記連結部に設置されたフランジは前記第2の管継手の内部でスプリンクラーヘッドが設置された可撓管と接続され、
    前記可撓管の外周と前記第2の管継手の内周の間には隙間が設けられており、
    該隙間に断面形状がC字型の筒状である緩衝材を挿通させたことを特徴とする消火設備用管継手。
  2. 前記第1の管継手と前記第2の管継手の接続が完了した状態で前記連結部が空回り可能である請求項1記載の消火設備用管継手。
  3. 前記連結部の先端は前記第2の管継手から前記第1の管継手側に突出しており、前記第1の管継手の内部に挿通される請求項1または請求項2記載の消火設備用管継手。
  4. 前記連結部の先端には止水部材が設置されている請求項3記載の消火設備用管継手。
  5. 前記第2の管継手の内部には第1の段が設置されており、前記第1の段と係合する前記フランジ前記連結部に設置され、前記第1の段と前記フランジが接触または近接した状態で前記第2の管継手の端と係合する止め輪が前記連結部の外周に設置されている請求項1〜請求項4何れか1項記載の消火設備用管継手。
  6. 前記第1の管継手と前記第2の管継手の一端はネジ構造により接続される請求項1〜請求項5何れか1項記載の消火設備用管継手。
  7. 前記第1の管継手の外周に設置された段部と、前記第2の管継手の外周に設置された段部とを係合する係合部を備えたC字型の係合部材を有する請求項1〜請求項6何れか1項記載の消火設備用管継手。
  8. 前記第1の管継手には牝ネジが設置されており、前記第2の管継手には前記牝ネジと螺合可能な牡ネジが設置されている請求項1〜請求項7何れか1項記載の消火設備用管継手。
  9. 前記第2の管継手において、前記スプリンクラーヘッドが設置された配管が接続した側の端部にラバーコーティングを施した請求項1〜請求項8何れか1項記載の消火設備用管継手。
  10. 前記可撓管は金属製の蛇腹管または樹脂管である請求項1〜請求項9何れか1項記載の消火設備用管継手。
  11. 前記緩衝材の材質は、ゴムや軟らかい樹脂である請求項1〜請求項10何れか1項記載の消火設備用管継手。
  12. 前記緩衝材は、前記可撓管の外周面に被せて前記隙間に挿通される請求項1〜請求項11何れか1項記載の消火設備用管継手。
  13. 前記緩衝材は、板状のラバーシートを前記可撓管の外周面に巻き付けて前記隙間に挿通される請求項1〜請求項9何れか11項記載の消火設備用管継手。
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